JPH0192550A - 内燃機関の燃料噴射量制御装置 - Google Patents
内燃機関の燃料噴射量制御装置Info
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- JPH0192550A JPH0192550A JP25049387A JP25049387A JPH0192550A JP H0192550 A JPH0192550 A JP H0192550A JP 25049387 A JP25049387 A JP 25049387A JP 25049387 A JP25049387 A JP 25049387A JP H0192550 A JPH0192550 A JP H0192550A
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Landscapes
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
発明の目的
(産業上の利用分野)
本発明は、内燃機関の加速特性を良好とするために行わ
れる非同期燃料噴射とエミッションを良好に維持する空
燃比制御とを整合させ、内燃機関を最適運転状態で運転
することのできる内燃機関の燃料噴射量制御装置に関す
る。
れる非同期燃料噴射とエミッションを良好に維持する空
燃比制御とを整合させ、内燃機関を最適運転状態で運転
することのできる内燃機関の燃料噴射量制御装置に関す
る。
(従来の技術)
従来、燃料噴射弁等を電気的に制御して内燃機関に燃料
を供給する内燃機関の燃料噴射量制御装置が提案されて
おり、燃料供給量および供給タイミングを極めて緻密に
調節することが可能となっている。そこで通常、これら
の内燃機関の燃料噴射量制御装置では、効率よく燃料の
燃焼を実行させるために内燃機関の負荷に応じた燃料量
を内燃機関のクランク角度に同期して噴射供給する同期
噴射が実行され、定常的な運転特性を良好に維持してい
る。
を供給する内燃機関の燃料噴射量制御装置が提案されて
おり、燃料供給量および供給タイミングを極めて緻密に
調節することが可能となっている。そこで通常、これら
の内燃機関の燃料噴射量制御装置では、効率よく燃料の
燃焼を実行させるために内燃機関の負荷に応じた燃料量
を内燃機関のクランク角度に同期して噴射供給する同期
噴射が実行され、定常的な運転特性を良好に維持してい
る。
また、内燃機関のアクセルが急激に操作されるなどして
加速状態に移行したときには、上記同期噴射のみでは急
速に運転状態を変更することができず、過渡的な運転性
能が低下することになる。
加速状態に移行したときには、上記同期噴射のみでは急
速に運転状態を変更することができず、過渡的な運転性
能が低下することになる。
これに対処するために、内燃機関の加速状態を検出する
と、内燃機関のクランク角度に同期せず所定燃料量を直
ちに噴射供給する非同期噴射が採用され、過渡特性の向
上に努めている。
と、内燃機関のクランク角度に同期せず所定燃料量を直
ちに噴射供給する非同期噴射が採用され、過渡特性の向
上に努めている。
一方、上記のようにして制御される内燃機関への供給燃
料量をより正確に調節するために、燃料量をフィードバ
ック補正する空燃比制御が上記同期噴射や非同期噴射に
併用されている。これは、内燃機関の負荷などに応じて
算出し、噴射供給した燃料量(空燃比)が適正なもので
あったか否かを内燃機関の排ガスの組成などから判定し
、その判定結果に応じて噴射供給する燃料量を増減補正
するものである。
料量をより正確に調節するために、燃料量をフィードバ
ック補正する空燃比制御が上記同期噴射や非同期噴射に
併用されている。これは、内燃機関の負荷などに応じて
算出し、噴射供給した燃料量(空燃比)が適正なもので
あったか否かを内燃機関の排ガスの組成などから判定し
、その判定結果に応じて噴射供給する燃料量を増減補正
するものである。
上記各種制御を実行する内燃機関の燃料噴射量制御装置
は、内燃機関の運転状態を良好に維持することが可能と
なり、エミッション対策やドライバビリティの面から各
方面に採用されている。
は、内燃機関の運転状態を良好に維持することが可能と
なり、エミッション対策やドライバビリティの面から各
方面に採用されている。
(発明が解決しようとする問題点)
しかし、上記のごとき内燃機関の燃料噴射量制御装置に
あっても未だに十分なものではなく、次のような問題点
があった。
あっても未だに十分なものではなく、次のような問題点
があった。
空燃比制御を実行することで内燃機関の空燃比は最適な
値(所定空燃比値)に維持され、エミッション対策は良
好となる。すなわち、定常状態下においては、内燃機関
の負荷などに応じた燃料量が同期噴射および空燃比制御
により算出され、クランク角度に同期して噴射供給され
る。
値(所定空燃比値)に維持され、エミッション対策は良
好となる。すなわち、定常状態下においては、内燃機関
の負荷などに応じた燃料量が同期噴射および空燃比制御
により算出され、クランク角度に同期して噴射供給され
る。
しかし、公知のごとくフィードバック補正による空燃比
制御には制御応答に一定の遅れが存在する。従って、上
記非同期噴射が実行される内燃機関の加速時、すなわち
過渡状態にあっては、非同期噴射により供給された燃料
分だけ空燃比が小さくなり、過濃な混合気が内燃機関に
供給されることになる。このため、排ガス浄化用に設け
られる触媒中に硫化水素等が生成され、いわゆる触媒排
気臭が発生していた。非同期噴射は内燃機関の加速特性
を良好とするためには不可欠のものであり、また触媒排
気臭はエミッションの悪化を表している。換言するなら
ば、内燃機関の運転特性あるいはエミッションの何れか
一方を満足することは他方の悪化を招来することになり
、内燃機関の運転特性およびエミッションを共に良好と
する内燃機関の燃料噴射量制御装置は未だに実現されな
いでいる。
制御には制御応答に一定の遅れが存在する。従って、上
記非同期噴射が実行される内燃機関の加速時、すなわち
過渡状態にあっては、非同期噴射により供給された燃料
分だけ空燃比が小さくなり、過濃な混合気が内燃機関に
供給されることになる。このため、排ガス浄化用に設け
られる触媒中に硫化水素等が生成され、いわゆる触媒排
気臭が発生していた。非同期噴射は内燃機関の加速特性
を良好とするためには不可欠のものであり、また触媒排
気臭はエミッションの悪化を表している。換言するなら
ば、内燃機関の運転特性あるいはエミッションの何れか
一方を満足することは他方の悪化を招来することになり
、内燃機関の運転特性およびエミッションを共に良好と
する内燃機関の燃料噴射量制御装置は未だに実現されな
いでいる。
本発明は上記問題点を解決するためになされたもので、
内燃機関の運転状態が定常的な時は勿論のこと、非同期
噴射を実行して内燃機関の加速特性を良好とする過渡的
な運転状態にあっても内燃機関の空燃比を所定空燃比値
に制御し、常に運転特性およびエミッションの両者を最
良状態に制御することのできる優れた内燃機関の燃料噴
射量制御装置を提供することをその目的としている。
内燃機関の運転状態が定常的な時は勿論のこと、非同期
噴射を実行して内燃機関の加速特性を良好とする過渡的
な運転状態にあっても内燃機関の空燃比を所定空燃比値
に制御し、常に運転特性およびエミッションの両者を最
良状態に制御することのできる優れた内燃機関の燃料噴
射量制御装置を提供することをその目的としている。
発明の構成
(問題点を解決するための手段)
上記問題点を解決するために本発明の構成した手段は第
1図の基本的構成図に示すごとく、内燃機関EGの運転
状態を検出する運転状態検出手段C1と、 該運転状態検出手段C1の検出結果に基づき、前記内燃
機関EGの負荷に応じた燃料量を前記内燃機関ECのク
ランク角度に同期して噴射供給する同期噴射手段C2と
、 前記運転状態検出手段C1の検出結果に基づき、前記内
燃機関EGが加速状態であるとき前記内燃機関EGのク
ランク角度に同期せず所定燃料量を前記内燃機関EGに
噴射供給する非同期噴射手段C3と、 前記運転状態検出手段C1の検出結果に基づき、前記内
燃機関EGの空燃比が所定空燃比値となるように前記同
期噴射手段C2の噴射供給する燃料量を増減補正する空
燃比補正手段C4と、を備える内燃機関の燃料噴射量制
御装置において、前記空燃比補正手段C4が、前記非同
期噴射手−6= 段C3の作動による燃料の噴射供給が実行されたとき、
前記所定空燃比値を所定値だけ大きく補正する非同期空
燃比補正部C4aを有することを特徴とする内燃機関の
燃料噴射量制御装置。
1図の基本的構成図に示すごとく、内燃機関EGの運転
状態を検出する運転状態検出手段C1と、 該運転状態検出手段C1の検出結果に基づき、前記内燃
機関EGの負荷に応じた燃料量を前記内燃機関ECのク
ランク角度に同期して噴射供給する同期噴射手段C2と
、 前記運転状態検出手段C1の検出結果に基づき、前記内
燃機関EGが加速状態であるとき前記内燃機関EGのク
ランク角度に同期せず所定燃料量を前記内燃機関EGに
噴射供給する非同期噴射手段C3と、 前記運転状態検出手段C1の検出結果に基づき、前記内
燃機関EGの空燃比が所定空燃比値となるように前記同
期噴射手段C2の噴射供給する燃料量を増減補正する空
燃比補正手段C4と、を備える内燃機関の燃料噴射量制
御装置において、前記空燃比補正手段C4が、前記非同
期噴射手−6= 段C3の作動による燃料の噴射供給が実行されたとき、
前記所定空燃比値を所定値だけ大きく補正する非同期空
燃比補正部C4aを有することを特徴とする内燃機関の
燃料噴射量制御装置。
(作用)
本発明の内燃機関の燃料噴射量制御装置における運転状
態検出手段C1、同期噴射手段C2、非同期噴射手段C
3および空燃比補正手段C4は、基本的に従来より提案
されている内燃機関の燃料噴射量制御装置のそれと同様
の作用をなす。
態検出手段C1、同期噴射手段C2、非同期噴射手段C
3および空燃比補正手段C4は、基本的に従来より提案
されている内燃機関の燃料噴射量制御装置のそれと同様
の作用をなす。
すなわち、運転状態検出手段C1は、他の同期噴射手段
C2、非同期噴射手段03等の作動条件となる内燃機関
EGの運転状態、例えは内燃機関EGの回転数、吸気量
やスロットルバルブ開度等を検出するものである。
C2、非同期噴射手段03等の作動条件となる内燃機関
EGの運転状態、例えは内燃機関EGの回転数、吸気量
やスロットルバルブ開度等を検出するものである。
また、同期噴射手段C2は、運転状態検出手段C1の検
出結果に基づき、内燃機関EGの負荷に応じた燃料量を
内燃機関EGのクランク角度に同期して噴射供給するも
のである。内燃機関EGの要求燃料量は内燃機関の負荷
に応じて決定される。
出結果に基づき、内燃機関EGの負荷に応じた燃料量を
内燃機関EGのクランク角度に同期して噴射供給するも
のである。内燃機関EGの要求燃料量は内燃機関の負荷
に応じて決定される。
そのために、内燃機関EGの回転数、吸気量あるいは吸
気圧などから基本的燃料量を算出し、これを更に詳細な
運転状態である冷却水温やEGR量等に基づいて補正す
ることが従来より行われている。この様な内燃機関EG
を定常的に最適状態で運転するために必要となる燃料量
を供給するものが、同期噴射手段C2である。
気圧などから基本的燃料量を算出し、これを更に詳細な
運転状態である冷却水温やEGR量等に基づいて補正す
ることが従来より行われている。この様な内燃機関EG
を定常的に最適状態で運転するために必要となる燃料量
を供給するものが、同期噴射手段C2である。
非同期噴射手段C3は、運転状態検出手段C1の検出結
果に基づき内燃機関EGが加速状態であるときにのみ作
動するもので、内燃機関EGのクランク角度に同期せず
所定燃料量を内燃機関EGに噴射供給する。すなわち、
内燃機関EGに加速が要求される時、十分な大きさの加
速を実現するためには、上記同期噴射手段C2によりク
ランク角度に同期して負荷に応じた燃料量を供給するの
みでは不十分となる。そこで、この様な状態を運転状態
検出手段C1の検出結果から判断すると、直ちに所定燃
料量の供給を実行するのである。
果に基づき内燃機関EGが加速状態であるときにのみ作
動するもので、内燃機関EGのクランク角度に同期せず
所定燃料量を内燃機関EGに噴射供給する。すなわち、
内燃機関EGに加速が要求される時、十分な大きさの加
速を実現するためには、上記同期噴射手段C2によりク
ランク角度に同期して負荷に応じた燃料量を供給するの
みでは不十分となる。そこで、この様な状態を運転状態
検出手段C1の検出結果から判断すると、直ちに所定燃
料量の供給を実行するのである。
なお、ここで所定燃料量とは一定値であっても、あるい
は内燃機関EGに要求される加速の大きさ一〇− に応じて可変とするものであってもよい。また、加速要
求が丁度同期噴射手段C2による同期噴射のタイミング
で発生したときには、同期噴射による燃料の供給量に非
同期噴射による燃料の供給量を加算するなど、従来より
提案される各種の制御方法が採用される。
は内燃機関EGに要求される加速の大きさ一〇− に応じて可変とするものであってもよい。また、加速要
求が丁度同期噴射手段C2による同期噴射のタイミング
で発生したときには、同期噴射による燃料の供給量に非
同期噴射による燃料の供給量を加算するなど、従来より
提案される各種の制御方法が採用される。
空燃比補正手段C4とは、運転状態検出手段C1の検出
結果に基づき、内燃機関ECの空燃比が所定空燃比値と
なるように同期噴射手段C2の噴射供給する燃料量を増
減補正するものである。同期噴射手段C2は、前述のご
とく運転状態検出手段C1の検出結果に基づき、オーブ
ン制i卸によって供給する燃料量を決定している。従っ
て、内燃機関EGの経年変化等により要求燃料量に変化
が生じたとき、これに対応することは不可能である。
結果に基づき、内燃機関ECの空燃比が所定空燃比値と
なるように同期噴射手段C2の噴射供給する燃料量を増
減補正するものである。同期噴射手段C2は、前述のご
とく運転状態検出手段C1の検出結果に基づき、オーブ
ン制i卸によって供給する燃料量を決定している。従っ
て、内燃機関EGの経年変化等により要求燃料量に変化
が生じたとき、これに対応することは不可能である。
そこで、この空燃比補正手段C4によりクローズループ
の空燃比制御系を構築し、同期噴射手段C2の噴射供給
する燃料量を増減補正して、常に内燃機関EGを所定空
燃比値で運転するのである。
の空燃比制御系を構築し、同期噴射手段C2の噴射供給
する燃料量を増減補正して、常に内燃機関EGを所定空
燃比値で運転するのである。
以上のような作用を為す各手段を備えると共に、更に本
発明の内燃機関の燃料噴射量制御装置は、上記空燃比補
正手段C4に次のような作用を為す非同期空燃比補正部
C4aを有している。
発明の内燃機関の燃料噴射量制御装置は、上記空燃比補
正手段C4に次のような作用を為す非同期空燃比補正部
C4aを有している。
非同期空燃比補正部C4aは、非同期噴射手段C3の作
動による燃料の噴射供給が実行されたときに作動し、空
燃比補正手段C4として本来内燃機関EGの空燃比を安
定に制御している所定空燃比値を所定値だけ大きくする
。すなわち、内燃機関EGの空燃比を所定空燃比値とな
るように同期噴射手段C2の噴射供給する燃料量を増減
補正する定電状態の作用を一時中断し、非同期噴射手段
C3による非同期噴射が実行されたときには空燃比が大
きくなるように制御の目標を変更するのである。この非
同期空燃比補正部C4aの作用により、内燃機関EGに
加速要求があり、非同期噴射が実行された後の同期噴射
手段C2による燃料の供給量は、鰻分少な目に調節され
ることになる。
動による燃料の噴射供給が実行されたときに作動し、空
燃比補正手段C4として本来内燃機関EGの空燃比を安
定に制御している所定空燃比値を所定値だけ大きくする
。すなわち、内燃機関EGの空燃比を所定空燃比値とな
るように同期噴射手段C2の噴射供給する燃料量を増減
補正する定電状態の作用を一時中断し、非同期噴射手段
C3による非同期噴射が実行されたときには空燃比が大
きくなるように制御の目標を変更するのである。この非
同期空燃比補正部C4aの作用により、内燃機関EGに
加速要求があり、非同期噴射が実行された後の同期噴射
手段C2による燃料の供給量は、鰻分少な目に調節され
ることになる。
なお、非同期空燃比補正部C4aが実行する空燃比の変
更幅は、一定値であっても、あるいは非同期噴射手段C
3の実行する非同期噴射により内燃機関ECに供給され
る燃料量および内燃機関EGの運転状態に応じて可変と
してもよい。
更幅は、一定値であっても、あるいは非同期噴射手段C
3の実行する非同期噴射により内燃機関ECに供給され
る燃料量および内燃機関EGの運転状態に応じて可変と
してもよい。
以下、本発明をより具体的に説明するために実施例を挙
げて説明する。
げて説明する。
(実施例)
第2図は本発明の内燃機関の燃料噴射量制御装置を搭載
した内燃機関2及びその周辺装置を表す概略構成図であ
る。
した内燃機関2及びその周辺装置を表す概略構成図であ
る。
図に示すごとく内燃機関2の吸気管4には、アクセルペ
ダル5にリンクして開閉動作するスロットルバルブ6が
設けられている。その上流側には、スロットルバルブ6
の開閉により流量が調節される内燃機関2の吸入空気量
を検出するためのエアフロメータ8や、その吸気の温度
(吸気温度)を検出する吸気温センサ10が備えられて
いる。また、吸気管4ここはスロットルバルブ6の開度
(スロットル開度)を検出するスロットル開度センサ1
2が着設されており、内燃機関2に要求される加速状態
などを検出可能とされている。吸気管4の下流側には、
内燃機関2の各気筒毎に、図示しない燃料ポンプから圧
送された燃料を噴射する燃料噴射弁14が設けられ、燃
料噴射弁14から噴射された燃料とスロットルバルブ6
を介して流人する空気とを混合して内燃機関2に供給で
きるようにされている。
ダル5にリンクして開閉動作するスロットルバルブ6が
設けられている。その上流側には、スロットルバルブ6
の開閉により流量が調節される内燃機関2の吸入空気量
を検出するためのエアフロメータ8や、その吸気の温度
(吸気温度)を検出する吸気温センサ10が備えられて
いる。また、吸気管4ここはスロットルバルブ6の開度
(スロットル開度)を検出するスロットル開度センサ1
2が着設されており、内燃機関2に要求される加速状態
などを検出可能とされている。吸気管4の下流側には、
内燃機関2の各気筒毎に、図示しない燃料ポンプから圧
送された燃料を噴射する燃料噴射弁14が設けられ、燃
料噴射弁14から噴射された燃料とスロットルバルブ6
を介して流人する空気とを混合して内燃機関2に供給で
きるようにされている。
内燃機関2の排気管16には、内燃機関2から排出され
る排ガス中の酸素)温度から内燃機関2に供給された燃
料混合気の空燃比を検出する空燃比センサ18、排ガス
中の有害成分を除去するための触媒を内蔵している浄化
装置19を備えている。
る排ガス中の酸素)温度から内燃機関2に供給された燃
料混合気の空燃比を検出する空燃比センサ18、排ガス
中の有害成分を除去するための触媒を内蔵している浄化
装置19を備えている。
また、内燃機関2の運転状態をより詳細に検出するため
に、冷却水温を検出する水温センサ20、ディストリビ
ュータ22の所定の回転角度(例えば30℃A)毎に内
燃機関2の回転数を検出するためのパルス信号を発生す
る回転数センサ24、およびディストリビュータ22の
1回転に2回(即ち内燃機関201回転に1回)燃料噴
射タイミングや点火時期を決定するためのパルス信号を
出力する気筒判別センサ26が備えられ、上記エアフロ
メータ8、吸気温センサ10、スロットル開度センサ1
2および空燃比センサ18と共にその運転状態を検出で
きるようにされている。
に、冷却水温を検出する水温センサ20、ディストリビ
ュータ22の所定の回転角度(例えば30℃A)毎に内
燃機関2の回転数を検出するためのパルス信号を発生す
る回転数センサ24、およびディストリビュータ22の
1回転に2回(即ち内燃機関201回転に1回)燃料噴
射タイミングや点火時期を決定するためのパルス信号を
出力する気筒判別センサ26が備えられ、上記エアフロ
メータ8、吸気温センサ10、スロットル開度センサ1
2および空燃比センサ18と共にその運転状態を検出で
きるようにされている。
上記各センサからの検出信号は電子制御回路30に入力
され、ここで後述する各種プログラムの利用に供されて
、燃料噴射弁14を適宜駆動して内燃機関に噴射供給す
る燃料量を調節する燃料噴射制御や、イグナイタ32の
高電圧出力タイミングを調節し、ディストリビュータ2
2により各気筒の点火プラグ34に分配される高電圧信
号の時期、すなわち点火時期を制御する点火時期制御等
を実行するのに用いられる。このため、電子制御回路3
0は、ディジタル演算を所定のプログラムに従って実行
する機能を有するようにされており、予め設定され上記
所定のプログラムにしたがって燃料噴射制御あるいは点
火時期制御のための各種演算処理を実行するCPU30
a、とのCPU30aで演算処理を実行するのに必要な
プログラムや各種データが予め記録されたROM30b
、同じ<CPU30aで演算処理を実行するのに必要な
各種データが一時的に読み書きされるRAM30c、現
在時刻を計時すると共に、CPU30aによりセットさ
れた時刻で割り込み信号を発生するタイマ30dを中心
に構成される。また、上記各種センサや燃料噴射弁14
等とCPU30a等との情報の授受を可能とするために
、上記各種センサからの検出信号を人力してCPU30
aの取り扱い得る情報形式に変換し、CPU30aから
の要求に応じて適宜出力する人カポ−) 30 e。
され、ここで後述する各種プログラムの利用に供されて
、燃料噴射弁14を適宜駆動して内燃機関に噴射供給す
る燃料量を調節する燃料噴射制御や、イグナイタ32の
高電圧出力タイミングを調節し、ディストリビュータ2
2により各気筒の点火プラグ34に分配される高電圧信
号の時期、すなわち点火時期を制御する点火時期制御等
を実行するのに用いられる。このため、電子制御回路3
0は、ディジタル演算を所定のプログラムに従って実行
する機能を有するようにされており、予め設定され上記
所定のプログラムにしたがって燃料噴射制御あるいは点
火時期制御のための各種演算処理を実行するCPU30
a、とのCPU30aで演算処理を実行するのに必要な
プログラムや各種データが予め記録されたROM30b
、同じ<CPU30aで演算処理を実行するのに必要な
各種データが一時的に読み書きされるRAM30c、現
在時刻を計時すると共に、CPU30aによりセットさ
れた時刻で割り込み信号を発生するタイマ30dを中心
に構成される。また、上記各種センサや燃料噴射弁14
等とCPU30a等との情報の授受を可能とするために
、上記各種センサからの検出信号を人力してCPU30
aの取り扱い得る情報形式に変換し、CPU30aから
の要求に応じて適宜出力する人カポ−) 30 e。
およびCPU30aからの制御信号に基づき燃料噴射弁
14やイグナイタ32を駆動する駆動信号を作成、出力
する出力ボート30fが備えられている。
14やイグナイタ32を駆動する駆動信号を作成、出力
する出力ボート30fが備えられている。
次に、上記電子制御回路30で実行される制御に関し、
図面を参照しつつ説明する。
図面を参照しつつ説明する。
第3図は電子制御回路30にて実行される基本的な内燃
機関の制御ルーチンである。このルーチンは図示しない
キースイッチがONされると起動され、まずCPU30
aの内部レジスタのクリア等の初期化処理(ステップ1
00)、次に内燃機関2の制御に用いるデータの初期値
の設定等(スチップ200)を実行して、以下の処理に
備える。
機関の制御ルーチンである。このルーチンは図示しない
キースイッチがONされると起動され、まずCPU30
aの内部レジスタのクリア等の初期化処理(ステップ1
00)、次に内燃機関2の制御に用いるデータの初期値
の設定等(スチップ200)を実行して、以下の処理に
備える。
続いて、内燃機関2の現在の運転状態を把握するために
、上記各種センサの検出信号を人力ボート30eを介し
て読み込み(ステップ300)、こうして得られた情報
を基に吸入空気量Q、回転数Neおよび負荷Q/Ne等
の内燃機関2を制御する上で必要となる諸量を算出(ス
テップ400)する。以下、このステップ400で算出
された諸量に基づき、周知の点火時期制御(ステップ5
00)や燃料噴射量制御(ステップ600)が実行され
、一連の処理を完了すると再度ステップ300の処理に
戻り、上述した処理を繰り返し実行する。この時、上記
ステップ300〜ステツプ600の処理は内燃機関2の
運転状態にリアルタイムで追随すべきものであり、極め
て短時間、例えは4ms毎に繰り返し実行されるように
構成されている。
、上記各種センサの検出信号を人力ボート30eを介し
て読み込み(ステップ300)、こうして得られた情報
を基に吸入空気量Q、回転数Neおよび負荷Q/Ne等
の内燃機関2を制御する上で必要となる諸量を算出(ス
テップ400)する。以下、このステップ400で算出
された諸量に基づき、周知の点火時期制御(ステップ5
00)や燃料噴射量制御(ステップ600)が実行され
、一連の処理を完了すると再度ステップ300の処理に
戻り、上述した処理を繰り返し実行する。この時、上記
ステップ300〜ステツプ600の処理は内燃機関2の
運転状態にリアルタイムで追随すべきものであり、極め
て短時間、例えは4ms毎に繰り返し実行されるように
構成されている。
ここで、ステップ500で行われる点火時期制御は、内
燃機関2にノッキングが発生しないように最適進角値を
選択しつつ行われるもので既に公知であり、本実施例で
も従来同様の制御を実行するため、ここでは詳述しない
。
燃機関2にノッキングが発生しないように最適進角値を
選択しつつ行われるもので既に公知であり、本実施例で
も従来同様の制御を実行するため、ここでは詳述しない
。
第4図は、本実施例の特徴である上記ステップ600の
燃料噴射量制御の処理をより詳細に表したフローチャー
トである。以下に詳述するように、この燃料噴射量制御
の処理(ステップ600)では、次の2種の制御がなさ
れる。まず第1は、内燃機関2の所定クランク角度に同
期して噴射供給すべき燃料量を、現在の内燃機関2の負
荷に対して最適に算出してその空燃比を所定空燃比値に
安定させる、いわゆる同期噴射制御および空燃比制御で
ある。また第2には、内燃機関2に加速要求が発生した
ときに、内燃機関2に十分な加速特性を発揮するように
加速要求とともに最適量の供給燃料量を算出し、かつ燃
料供給の実行を指令する、いわゆる非同期噴射制御であ
る。
燃料噴射量制御の処理をより詳細に表したフローチャー
トである。以下に詳述するように、この燃料噴射量制御
の処理(ステップ600)では、次の2種の制御がなさ
れる。まず第1は、内燃機関2の所定クランク角度に同
期して噴射供給すべき燃料量を、現在の内燃機関2の負
荷に対して最適に算出してその空燃比を所定空燃比値に
安定させる、いわゆる同期噴射制御および空燃比制御で
ある。また第2には、内燃機関2に加速要求が発生した
ときに、内燃機関2に十分な加速特性を発揮するように
加速要求とともに最適量の供給燃料量を算出し、かつ燃
料供給の実行を指令する、いわゆる非同期噴射制御であ
る。
以下、第4図に示す燃料噴射量制御の処理につき詳細に
説明する。図に示す如く処理が開始されると、まずステ
ップ602を実行し、スロットル開度センサ12および
回転数センサ24からの検比信号に基づき前記ステップ
400にて算出された情報から、例えば内燃機関2の回
転数Neが所定回転数以上で、かつスロットルバルブ6
が全開状態であるといった予め設定された燃料カット制
御条件が成立しているか否かを判断する。そしてその燃
料カット制御条件が成立している場合には、ステップ6
04に移行して同期噴射により燃料噴射弁14を開弁す
る時間、すなわち燃料噴射時間TAUに「0」をセット
し、本ルーチンの処理を終了する。
説明する。図に示す如く処理が開始されると、まずステ
ップ602を実行し、スロットル開度センサ12および
回転数センサ24からの検比信号に基づき前記ステップ
400にて算出された情報から、例えば内燃機関2の回
転数Neが所定回転数以上で、かつスロットルバルブ6
が全開状態であるといった予め設定された燃料カット制
御条件が成立しているか否かを判断する。そしてその燃
料カット制御条件が成立している場合には、ステップ6
04に移行して同期噴射により燃料噴射弁14を開弁す
る時間、すなわち燃料噴射時間TAUに「0」をセット
し、本ルーチンの処理を終了する。
一方上記ステップ602で燃料カット条件が成立してい
ない旨判断されると、ステップ606に移行し、回転数
センサ24およびエアフロメータ8からの検出信号に基
づき得られた機関回転数Neと吸入空気量Qとをパラメ
ータとするマツプ、あるいは演算式に基づき、内燃機関
2の負荷Q/Nに応じた同期噴射のための基本燃料噴射
量τpを算出する。この基本燃料噴射量τpは、上記の
ように内燃機関2の運転状態(Q/Ne)の検出結果か
らオーブンループにて算出される概算的なものである。
ない旨判断されると、ステップ606に移行し、回転数
センサ24およびエアフロメータ8からの検出信号に基
づき得られた機関回転数Neと吸入空気量Qとをパラメ
ータとするマツプ、あるいは演算式に基づき、内燃機関
2の負荷Q/Nに応じた同期噴射のための基本燃料噴射
量τpを算出する。この基本燃料噴射量τpは、上記の
ように内燃機関2の運転状態(Q/Ne)の検出結果か
らオーブンループにて算出される概算的なものである。
そこで、続くステップ608以下の処理により、内燃機
関2の現在の運転状態を更に燃料噴射量に反映させるべ
く、空燃比フィードバック制御等が実行される。まず、
ステップ608では、吸気温センサ10、スロットル開
度センサ12、水温センサ20等からの検出信号に基づ
き次の判断がなされる。現在の内燃機関2の運転状態が
定常運転状態であり、空燃比センサ18からの検出信号
に基づき空燃比を目標空燃比(理論空燃比)に制御する
条件、いわゆる空燃比のフィードバック制御条件が成立
しているか否かを判断する。
関2の現在の運転状態を更に燃料噴射量に反映させるべ
く、空燃比フィードバック制御等が実行される。まず、
ステップ608では、吸気温センサ10、スロットル開
度センサ12、水温センサ20等からの検出信号に基づ
き次の判断がなされる。現在の内燃機関2の運転状態が
定常運転状態であり、空燃比センサ18からの検出信号
に基づき空燃比を目標空燃比(理論空燃比)に制御する
条件、いわゆる空燃比のフィードバック制御条件が成立
しているか否かを判断する。
すなわち、吸気温センサ10で検出される吸気温度が低
い場合、スロットル開度センサ12で検出されるスロッ
トル開度が大きく内燃機関2が加速または高負荷運転さ
れている場合、あるいは水温センサ20で検出される冷
却水温が低い場合には、周知の吸気温補正、出力増量補
正、あるいは暖気増量補正によって、基本燃料噴射量τ
pを増量補正し、内燃機関の運転性を向上する必要があ
るので、このステップ608では、内燃機関2の運転状
態がこれら燃料の増量補正を実行すべき条件であるか否
かを判断する。
い場合、スロットル開度センサ12で検出されるスロッ
トル開度が大きく内燃機関2が加速または高負荷運転さ
れている場合、あるいは水温センサ20で検出される冷
却水温が低い場合には、周知の吸気温補正、出力増量補
正、あるいは暖気増量補正によって、基本燃料噴射量τ
pを増量補正し、内燃機関の運転性を向上する必要があ
るので、このステップ608では、内燃機関2の運転状
態がこれら燃料の増量補正を実行すべき条件であるか否
かを判断する。
次に上記ステップ608で空燃比のフィードバック制御
条件が成立していると判断されると、続くステップ61
0に移行してその旨を表すフラグFλをセットした後、
ステップ612で基本燃料噴射量τpの増量補正のため
の補正係数Kを1にセットし、ステップ614に移行す
る。そしてステップ614では、後述の第5図に示す空
燃比補正係数算出処理で算出され、RAM30c内に格
納されている空燃比のフィードバック制御のための空燃
比補正係数FAFを読み込み、ステップ616に移行す
る。
条件が成立していると判断されると、続くステップ61
0に移行してその旨を表すフラグFλをセットした後、
ステップ612で基本燃料噴射量τpの増量補正のため
の補正係数Kを1にセットし、ステップ614に移行す
る。そしてステップ614では、後述の第5図に示す空
燃比補正係数算出処理で算出され、RAM30c内に格
納されている空燃比のフィードバック制御のための空燃
比補正係数FAFを読み込み、ステップ616に移行す
る。
一方上記ステップ608で空燃比のフィードバック条件
が成立していないと判断されると、ステップ618に移
行してフラグFλをリセットし、次にステップ620に
移行する。そしてステップ620では、吸気温センサ1
0、スロットル開度センサ12、水温センサ20等から
の検出信号に基づき、基本燃料噴射量τpの増量補正係
数Kを算出し、前記同様にステップ616に移行する。
が成立していないと判断されると、ステップ618に移
行してフラグFλをリセットし、次にステップ620に
移行する。そしてステップ620では、吸気温センサ1
0、スロットル開度センサ12、水温センサ20等から
の検出信号に基づき、基本燃料噴射量τpの増量補正係
数Kを算出し、前記同様にステップ616に移行する。
ステップ616では、上記ステップ606で算出された
基本燃料噴射量τpを、上記空燃比補正係数FAFや補
正係数になどをパラメータとする次式 %式% を用いて補正することで、燃料噴射量τを算出する。こ
こで、τVとは燃料噴射弁14の無効噴射時間であり、
燃料噴射弁14を作動させる電源電圧などに基づいて定
められるものである。
基本燃料噴射量τpを、上記空燃比補正係数FAFや補
正係数になどをパラメータとする次式 %式% を用いて補正することで、燃料噴射量τを算出する。こ
こで、τVとは燃料噴射弁14の無効噴射時間であり、
燃料噴射弁14を作動させる電源電圧などに基づいて定
められるものである。
この様にして上記ステップ616で同期噴射量τが算出
されると、ステップ622に移行し、現在内燃機関2が
加速運転され、非同期噴射を実行して十分な加速を内燃
機関2に発生させるべきか否かを判断する。この処理は
、例えば前回当該処理を実行した際スロットル開度セン
サ12により検出されたスロットル開度α(k−1)と
今回検出したスロ・ントル開度α(k)との偏差(α(
k)−α(k−1))を求め、その値が所定値以上であ
るか否かを判断することにより実行され、偏差(α(k
)−α(k−1)’)が所定値以上で内燃機関2に加速
要求があり、非同期噴射を実行べき条件が成立していれ
ば、続くステップ624に移行する。そしてステップ6
24では、内燃機関2の回転数Ne、冷却水温TF(W
等に基づき内燃機関2の運転状態に応じた非同期噴射量
τaを算出すると共に、非同期噴射の実行がなされるこ
とを後述の空燃比補正係数FAFの算出処理(第5図)
に指示するためのフラグFNをセットする。そして、続
くステップ626で上記求めた非同期噴射量τaを燃料
噴射時間TAUとしてセットした後、ステップ628に
移行して後述の燃料噴射開始制御を起動を指令する。
されると、ステップ622に移行し、現在内燃機関2が
加速運転され、非同期噴射を実行して十分な加速を内燃
機関2に発生させるべきか否かを判断する。この処理は
、例えば前回当該処理を実行した際スロットル開度セン
サ12により検出されたスロットル開度α(k−1)と
今回検出したスロ・ントル開度α(k)との偏差(α(
k)−α(k−1))を求め、その値が所定値以上であ
るか否かを判断することにより実行され、偏差(α(k
)−α(k−1)’)が所定値以上で内燃機関2に加速
要求があり、非同期噴射を実行べき条件が成立していれ
ば、続くステップ624に移行する。そしてステップ6
24では、内燃機関2の回転数Ne、冷却水温TF(W
等に基づき内燃機関2の運転状態に応じた非同期噴射量
τaを算出すると共に、非同期噴射の実行がなされるこ
とを後述の空燃比補正係数FAFの算出処理(第5図)
に指示するためのフラグFNをセットする。そして、続
くステップ626で上記求めた非同期噴射量τaを燃料
噴射時間TAUとしてセットした後、ステップ628に
移行して後述の燃料噴射開始制御を起動を指令する。
一方上記ステップ622で非同期噴射実行条件が成立し
ていないと判断された後、あるいは上記ステップ62B
で燃料噴射開始制御の起動を指令した後には、ステップ
630に移行して燃料噴射時間TAUとして上記ステッ
プ616で求めた同期噴射量Iをセットし、燃料噴射量
制御(ステップ600)の1回の処理を終了する。
ていないと判断された後、あるいは上記ステップ62B
で燃料噴射開始制御の起動を指令した後には、ステップ
630に移行して燃料噴射時間TAUとして上記ステッ
プ616で求めた同期噴射量Iをセットし、燃料噴射量
制御(ステップ600)の1回の処理を終了する。
次に、上記ステップ614の処理にてRAM30cから
読み出し、燃料噴射時間τの算出に利用される空燃比補
正係数FAFの算出方法につき説明する。第5図がその
空燃比補正係数FAFを算出するため、電子制御回路3
0により上記基本的な内燃機関の制御ルーチン(第3図
)の空き時間に繰り返し実行されている空燃比補正係数
算出処理のフローチャートである。
読み出し、燃料噴射時間τの算出に利用される空燃比補
正係数FAFの算出方法につき説明する。第5図がその
空燃比補正係数FAFを算出するため、電子制御回路3
0により上記基本的な内燃機関の制御ルーチン(第3図
)の空き時間に繰り返し実行されている空燃比補正係数
算出処理のフローチャートである。
図に示すごとく処理が開始されると、まずステップ70
0を実行し、上記燃料噴射量制御(ステップ600)に
てセット・リセットされるフラグFλがセットされてい
るか否か、すなわち空燃比のフィードバック制御条件が
成立しているか否かを判断する。そしてフラグドλがリ
セット状態で空燃比のフィードバック制御条件が成立し
ていないと判断されると、そのまま本ルーチンの処理を
終了する。
0を実行し、上記燃料噴射量制御(ステップ600)に
てセット・リセットされるフラグFλがセットされてい
るか否か、すなわち空燃比のフィードバック制御条件が
成立しているか否かを判断する。そしてフラグドλがリ
セット状態で空燃比のフィードバック制御条件が成立し
ていないと判断されると、そのまま本ルーチンの処理を
終了する。
一方フラグF人がセット状態で、ステップ700で空燃
比のフィードバック制御条件が成立している旨判断され
ると、ステップ702に移行し、空燃比センサ18から
の検出信号に基づき現在内燃機関2に供給されている燃
料混合気の空燃比がリッチか否かを判断する。そしてこ
のステップ702で空燃比がリッチである旨判断される
と、次ステツプ704でフラグFLをリセットした後ス
テップ706に移行し、フラグFRがリセット状態であ
るか否かを判断する。
比のフィードバック制御条件が成立している旨判断され
ると、ステップ702に移行し、空燃比センサ18から
の検出信号に基づき現在内燃機関2に供給されている燃
料混合気の空燃比がリッチか否かを判断する。そしてこ
のステップ702で空燃比がリッチである旨判断される
と、次ステツプ704でフラグFLをリセットした後ス
テップ706に移行し、フラグFRがリセット状態であ
るか否かを判断する。
このフラグPRは後述の処理で空燃比がリーン域にある
時リセットされるもので、フラグFRがリセット状態に
ある場合には、上記ステップ704で現在空燃比がリー
ンからリッチに切り替わった直後であると判断してステ
ップ708に移行する。するとステップ708では、現
在の空燃比補正係数FAFから予め設定されているスキ
ップ定数R5を減算してRAM30c内の空燃比補正係
数FAFの値を更新し、次ステツプ710でフラグFR
をセットした後に、後述するステップ800以降の処理
へと移行する。
時リセットされるもので、フラグFRがリセット状態に
ある場合には、上記ステップ704で現在空燃比がリー
ンからリッチに切り替わった直後であると判断してステ
ップ708に移行する。するとステップ708では、現
在の空燃比補正係数FAFから予め設定されているスキ
ップ定数R5を減算してRAM30c内の空燃比補正係
数FAFの値を更新し、次ステツプ710でフラグFR
をセットした後に、後述するステップ800以降の処理
へと移行する。
なお、スキップ定数R5は周知のように、空燃比がリー
ンからリッチ、あるいはリッチからり一ンに切り替わっ
たとき、空燃比補正係数FAFをスキップ的に変化させ
て、空燃比をリーン側、あるいはリッチ側に速やかに移
行させるためのものである。
ンからリッチ、あるいはリッチからり一ンに切り替わっ
たとき、空燃比補正係数FAFをスキップ的に変化させ
て、空燃比をリーン側、あるいはリッチ側に速やかに移
行させるためのものである。
次に上記ステップ706でフラグPRがリセット状態に
ないと判断された場合、即ち空燃比がリーンからリッチ
に切り替わった直後でない場合には、ステップ712に
移行する。そしてステップ712では現在の空燃比補正
係数FAFから予め設定された積分定数KIを減算して
RAM30c内の空燃比補正係数FAFの値を更新し、
前記同様にステップ800以降の処理へと移行する。
ないと判断された場合、即ち空燃比がリーンからリッチ
に切り替わった直後でない場合には、ステップ712に
移行する。そしてステップ712では現在の空燃比補正
係数FAFから予め設定された積分定数KIを減算して
RAM30c内の空燃比補正係数FAFの値を更新し、
前記同様にステップ800以降の処理へと移行する。
なお、積分定数に1は周知のように、上記スキップ定数
R5によって空燃比補正係数FAFをスキップ的に変化
させた後、空燃比補正係数FAFを徐々に変化させて空
燃比をリーン側、あるいはリッチ側に徐々に変化させる
ために定義される定数であり、上記スキップ定数R5に
対して小さい埴が設定される。
R5によって空燃比補正係数FAFをスキップ的に変化
させた後、空燃比補正係数FAFを徐々に変化させて空
燃比をリーン側、あるいはリッチ側に徐々に変化させる
ために定義される定数であり、上記スキップ定数R5に
対して小さい埴が設定される。
次に上記ステップ702で空燃比がリッチ域にないと判
断された場合、ずなわち空燃比がリーン域にある場合に
は、ステップ714が実行され、フラグFRがリセット
される。続くステップ716ではフラグFLがリセット
状態にあるか否かによって、現在空燃比がリッチからり
−ンに切り替わった直後であるか否かを判断する。そし
てフラグF’Lがリセット状態で、ステップ716で現
在空燃比がリッチからリーンに切り替わった直後である
と判断されると、次ステツプ718を実行し、現在の空
燃比補正係数FAFにスキップ定数R9を加算してRA
M30c内の空燃比補正係数FAFを更新し、その後ス
テップ720でフラグFLをセットした後、前記同様に
ステップ800の処理へと移行する。
断された場合、ずなわち空燃比がリーン域にある場合に
は、ステップ714が実行され、フラグFRがリセット
される。続くステップ716ではフラグFLがリセット
状態にあるか否かによって、現在空燃比がリッチからり
−ンに切り替わった直後であるか否かを判断する。そし
てフラグF’Lがリセット状態で、ステップ716で現
在空燃比がリッチからリーンに切り替わった直後である
と判断されると、次ステツプ718を実行し、現在の空
燃比補正係数FAFにスキップ定数R9を加算してRA
M30c内の空燃比補正係数FAFを更新し、その後ス
テップ720でフラグFLをセットした後、前記同様に
ステップ800の処理へと移行する。
また、フラグPLがリセット状態でなく、ステップ71
6で現在空燃比がリッチからリーンに切り替わった直後
でないと判断されると、ステップ722に移行し、現在
の空燃比補正係数FAFに積分定数KIを加算してRA
M30c内の空燃比補正係数FAFを更新した後、ステ
ップ800の処理へと移行する。
6で現在空燃比がリッチからリーンに切り替わった直後
でないと判断されると、ステップ722に移行し、現在
の空燃比補正係数FAFに積分定数KIを加算してRA
M30c内の空燃比補正係数FAFを更新した後、ステ
ップ800の処理へと移行する。
以上は、通常の空燃比補正係数FAFの算出において実
行される通常の処理であるが、本実施例にあっては上記
のようにして一旦空燃比補正係数FAFが決定された後
に、ステップ800以降の次のような処理がなされる。
行される通常の処理であるが、本実施例にあっては上記
のようにして一旦空燃比補正係数FAFが決定された後
に、ステップ800以降の次のような処理がなされる。
まず、ステップ800では前記燃料噴射量制御により非
同期噴射を実行するする際にセットされるフラグFNの
セット状態を判定し、内燃機関2に対して非同期噴射が
実行される条件にあるのか否かが判断される。この処理
により非同期噴射が実行されないと判断したとき、すな
わちフラグFNがリセット状態であるときには空燃比補
正係数FAFに何等の変更を実行することなく本ルーチ
ンを終了する。
同期噴射を実行するする際にセットされるフラグFNの
セット状態を判定し、内燃機関2に対して非同期噴射が
実行される条件にあるのか否かが判断される。この処理
により非同期噴射が実行されないと判断したとき、すな
わちフラグFNがリセット状態であるときには空燃比補
正係数FAFに何等の変更を実行することなく本ルーチ
ンを終了する。
一方、ステップ800の判定によりフラグFNがセット
状態であると判断されたときには、上記ステップ700
〜ステツプ722の処理により一旦確定した空燃比補正
係数FAFの内容から所定値αを減算し、新たな空燃比
補正係数FAFの値としてRAM30cの所定領域に記
憶しくステップ802、この様な空燃比補正係数FAF
の再度の変更を非同期噴射が実行された直後に1度に限
って実行するために上記フラグFNをリセットして(ス
テップ804)、本ルーチンの処理を終了する。
状態であると判断されたときには、上記ステップ700
〜ステツプ722の処理により一旦確定した空燃比補正
係数FAFの内容から所定値αを減算し、新たな空燃比
補正係数FAFの値としてRAM30cの所定領域に記
憶しくステップ802、この様な空燃比補正係数FAF
の再度の変更を非同期噴射が実行された直後に1度に限
って実行するために上記フラグFNをリセットして(ス
テップ804)、本ルーチンの処理を終了する。
なお、ここでステップ802において空燃比補正係数F
AFの減算に使用される所定値αとは、非同期噴射の時
間τaに応じて決定される変数であり、τaに略正比例
の関係に適宜決定される。
AFの減算に使用される所定値αとは、非同期噴射の時
間τaに応じて決定される変数であり、τaに略正比例
の関係に適宜決定される。
こうして、内燃機関2の空燃比を含む運転状態に応じて
、クランク角度に同期して実行される同期噴射の燃料噴
射時間および内燃機関2の加速時にクランク角度の同期
することなく実行される非同期噴射の燃料噴射時間が決
定されるのである。
、クランク角度に同期して実行される同期噴射の燃料噴
射時間および内燃機関2の加速時にクランク角度の同期
することなく実行される非同期噴射の燃料噴射時間が決
定されるのである。
燃料噴射時間TAUが求められると、その結果に忠実な
燃料噴射を実行する公知の燃料噴射実行ルーチンによっ
て、燃料噴射の実行がなされる。
燃料噴射を実行する公知の燃料噴射実行ルーチンによっ
て、燃料噴射の実行がなされる。
すなわち、非同期噴射を実行すべき必要があるとして上
記ステップ628の処理によって燃料噴射実行ルーチン
の起動が指令されたとき、あるいは内燃機関2のクラン
ク角度が燃料噴射を実行すべき所定の値となったとき、
燃料噴射実行ルーチンの起動がなされ、燃料噴射量制御
(ステップ600)の処理により決定された同期噴射あ
るいは非同期噴射の燃料噴射時間TAUに忠実な燃料噴
射を実行する。この様な処理を実行する燃料噴射実行ル
ーチンについては既に公知であり、本実施例においても
従来同様のものを使用しているため、その詳細な説明は
省略する。
記ステップ628の処理によって燃料噴射実行ルーチン
の起動が指令されたとき、あるいは内燃機関2のクラン
ク角度が燃料噴射を実行すべき所定の値となったとき、
燃料噴射実行ルーチンの起動がなされ、燃料噴射量制御
(ステップ600)の処理により決定された同期噴射あ
るいは非同期噴射の燃料噴射時間TAUに忠実な燃料噴
射を実行する。この様な処理を実行する燃料噴射実行ル
ーチンについては既に公知であり、本実施例においても
従来同様のものを使用しているため、その詳細な説明は
省略する。
以上のように本実施例の内燃機関の燃料噴射量制御装置
は構成され、作動するために、内燃機関2を運転するに
際して次のような効果を奏することができる。
は構成され、作動するために、内燃機関2を運転するに
際して次のような効果を奏することができる。
まず、本実施例の内燃機関の燃料噴射量制御装置は、内
燃機関2の定常状態にあっては、内燃機関2の空燃比を
含む運転状態に応じて決定される燃料噴射時間に基づく
同期噴射を実行し、エミッションなど運転特性を極めて
良好とすることができる。また、内燃機関2に加速の要
求があったときには、直ちに最適量(τa)の燃料噴射
がクランク角度とは非同期に実行され、加速特性を良好
とし、運転性能の向上が図られている。
燃機関2の定常状態にあっては、内燃機関2の空燃比を
含む運転状態に応じて決定される燃料噴射時間に基づく
同期噴射を実行し、エミッションなど運転特性を極めて
良好とすることができる。また、内燃機関2に加速の要
求があったときには、直ちに最適量(τa)の燃料噴射
がクランク角度とは非同期に実行され、加速特性を良好
とし、運転性能の向上が図られている。
上記運転性能の向上に加え、更に本実施例の内燃機関の
燃料噴射量制御装置は、非同期噴射が実行されるとき、
空燃比を所定値に安定させるための空燃比補正係数FA
Fを所定値αだけ減少させる処理を実行する。この処理
により、内燃機関2の加速特性を向上させるために実行
される非同期噴射により、−時的に発生する空燃比の過
温状態を解消することができる。この効果につき、第6
図に基づき詳細に説明する。
燃料噴射量制御装置は、非同期噴射が実行されるとき、
空燃比を所定値に安定させるための空燃比補正係数FA
Fを所定値αだけ減少させる処理を実行する。この処理
により、内燃機関2の加速特性を向上させるために実行
される非同期噴射により、−時的に発生する空燃比の過
温状態を解消することができる。この効果につき、第6
図に基づき詳細に説明する。
第6図において、時刻t1は内燃機関2のスロットル開
度が急激に増加する加速要求がなされた時点を示してい
る。この時、直ちに非同期噴射が実行され、時間τaの
燃料噴射が実行される(ステップ622〜ステツプ62
8)。これにより上述のごとく内゛燃機関2の加速特性
は向上し、十分な加速を得ることができる。
度が急激に増加する加速要求がなされた時点を示してい
る。この時、直ちに非同期噴射が実行され、時間τaの
燃料噴射が実行される(ステップ622〜ステツプ62
8)。これにより上述のごとく内゛燃機関2の加速特性
は向上し、十分な加速を得ることができる。
しかし、一方では、非同期噴射を実行することを予想せ
ず、同期噴射のみによる燃料の供給量で空燃比が目標値
に一致すべく従前の同期噴射による燃料噴射量が算出さ
れるため、時刻t1での非同期噴射により空燃比は過温
状態となる。
ず、同期噴射のみによる燃料の供給量で空燃比が目標値
に一致すべく従前の同期噴射による燃料噴射量が算出さ
れるため、時刻t1での非同期噴射により空燃比は過温
状態となる。
他方、上記非同期噴射が実行されたときには、それまで
スキップR9,傾きKIの規則正しい更新をされていた
空燃比補正係数FAFは、時刻t1で実行された非同期
噴射と同時に非同期噴射によって内燃機関2に供給され
た燃料量(燃料噴射時間τaに比例)に応じた値αだけ
減算され、極めて小さな値に変更(前記ステップ800
〜ステツプ804)される。この空燃比補正係数FAF
の変更は、内燃機関2の運転状態に次のような影響を与
える。前記燃料噴射量制御(ステップ600)の詳細な
説明を第4図に基づき行ったように、同期噴射により内
燃機関2に供給される燃料噴射量は、内燃機関2の空燃
比が所定空燃比となるように基本燃料噴射時間τpにフ
ィードバックされる空燃比補正係数FAFを乗算して決
定されるものである(ステップ616)。従って、この
空燃比補正係数FAFを算出した値よりも「α」だけ小
さなf+Hに変更することは、その変更後の空燃比補正
係数FAFを利用して算出された同期噴射の燃料量は、
目標としている空燃比を維持するためには十分でなくな
り、空燃比は希薄に変化しようとする。
スキップR9,傾きKIの規則正しい更新をされていた
空燃比補正係数FAFは、時刻t1で実行された非同期
噴射と同時に非同期噴射によって内燃機関2に供給され
た燃料量(燃料噴射時間τaに比例)に応じた値αだけ
減算され、極めて小さな値に変更(前記ステップ800
〜ステツプ804)される。この空燃比補正係数FAF
の変更は、内燃機関2の運転状態に次のような影響を与
える。前記燃料噴射量制御(ステップ600)の詳細な
説明を第4図に基づき行ったように、同期噴射により内
燃機関2に供給される燃料噴射量は、内燃機関2の空燃
比が所定空燃比となるように基本燃料噴射時間τpにフ
ィードバックされる空燃比補正係数FAFを乗算して決
定されるものである(ステップ616)。従って、この
空燃比補正係数FAFを算出した値よりも「α」だけ小
さなf+Hに変更することは、その変更後の空燃比補正
係数FAFを利用して算出された同期噴射の燃料量は、
目標としている空燃比を維持するためには十分でなくな
り、空燃比は希薄に変化しようとする。
すなわち、非同期噴射による空燃比の変化を微視的に観
測するならば、非同期噴射により一時的に過温状態に変
化するが、その後に実行される同期噴射により、空燃比
は直ちに希薄状態へと移行するように変化することにな
る。従って、第6図に示すように内燃機関2の空燃比は
、時刻t1において一時的に過温状態へと変化するが、
直ちに希薄状態へと反転する。しかも、その希薄状態へ
の反転は、非同期噴射される燃料噴射時間τaに応じた
量だけであり、両極端の空燃比の変化は互いに相殺され
る関係にある。
測するならば、非同期噴射により一時的に過温状態に変
化するが、その後に実行される同期噴射により、空燃比
は直ちに希薄状態へと移行するように変化することにな
る。従って、第6図に示すように内燃機関2の空燃比は
、時刻t1において一時的に過温状態へと変化するが、
直ちに希薄状態へと反転する。しかも、その希薄状態へ
の反転は、非同期噴射される燃料噴射時間τaに応じた
量だけであり、両極端の空燃比の変化は互いに相殺され
る関係にある。
公知のように、内燃機関2の排気管16に備えられる浄
化装置19は、内蔵する触媒中を内燃機関2から排出さ
れる排ガスが所定時間かけて通過する間に、排ガスを浄
化するものである。すなわちン争化装置19は、内燃機
関2の排出する排ガスの微視的に見た空燃比の変化でそ
の浄化能力が定まるのではなく、巨視的に、換言するな
らば、時間積分した一定期間中の平均的な空燃比によっ
て浄化能力が定まるのである。従って、上記時刻t1で
実行された非同期噴射に起因して発生した空燃比の微視
的な、短時間の両極端の変化は、浄化装置19の浄化能
力に対しては何等の影響を与えず、定常時と同様の極め
て良好な浄化がなされるのである。これにより、非同期
噴射によりエミッションが悪化することもなく、また浄
化装置19内で硫化水素等が生成さることもなく、触媒
具の発生などが完全に抑制されることになる。
化装置19は、内蔵する触媒中を内燃機関2から排出さ
れる排ガスが所定時間かけて通過する間に、排ガスを浄
化するものである。すなわちン争化装置19は、内燃機
関2の排出する排ガスの微視的に見た空燃比の変化でそ
の浄化能力が定まるのではなく、巨視的に、換言するな
らば、時間積分した一定期間中の平均的な空燃比によっ
て浄化能力が定まるのである。従って、上記時刻t1で
実行された非同期噴射に起因して発生した空燃比の微視
的な、短時間の両極端の変化は、浄化装置19の浄化能
力に対しては何等の影響を与えず、定常時と同様の極め
て良好な浄化がなされるのである。これにより、非同期
噴射によりエミッションが悪化することもなく、また浄
化装置19内で硫化水素等が生成さることもなく、触媒
具の発生などが完全に抑制されることになる。
なお、上記実施例では非同期噴射による燃料噴射量をそ
の時の内燃機関2の運転状態に応じて適宜可変としてい
るが、一定値を噴射供給するようにしてもよい。この時
には、上記空燃比補正係数FAFから減算される値「α
」も非同期噴射量に無関係に定められ、一定値として、
あるいはそれ以外の運転状態、例えば回転数、直前の空
燃比補正係数FAFの値、冷却水温等に基づき決定され
る。
の時の内燃機関2の運転状態に応じて適宜可変としてい
るが、一定値を噴射供給するようにしてもよい。この時
には、上記空燃比補正係数FAFから減算される値「α
」も非同期噴射量に無関係に定められ、一定値として、
あるいはそれ以外の運転状態、例えば回転数、直前の空
燃比補正係数FAFの値、冷却水温等に基づき決定され
る。
発明の効果
以上実施例を挙げて詳述したように、本発明の内燃機関
の燃料噴射量制御装置は、触媒による排ガスの浄化性能
が、内燃機関から排出される排ガスの一定期間の平均的
な空燃比により決定されることに着目しなされたもので
、内燃機関の加速特性を良好とする非同期噴射を十分実
行すると共に、その後の同期噴射による燃料供給量を強
制的に減少させるものである。
の燃料噴射量制御装置は、触媒による排ガスの浄化性能
が、内燃機関から排出される排ガスの一定期間の平均的
な空燃比により決定されることに着目しなされたもので
、内燃機関の加速特性を良好とする非同期噴射を十分実
行すると共に、その後の同期噴射による燃料供給量を強
制的に減少させるものである。
従って、内燃機関の運転状態が定常的な時は勿論のこと
、内燃機関に加速が要求される時には直ちに非同期噴射
を実行して加速特性を良好とし、運転性能を向上させる
ことができる。しかも、この様なa?M的な運転状態に
あっても、平均的な空燃比は所定空燃比値に制御され、
エミッションをも良好とすることができる。
、内燃機関に加速が要求される時には直ちに非同期噴射
を実行して加速特性を良好とし、運転性能を向上させる
ことができる。しかも、この様なa?M的な運転状態に
あっても、平均的な空燃比は所定空燃比値に制御され、
エミッションをも良好とすることができる。
すなわち、本発明の内燃機関の燃料噴射量制御装置は、
内燃機関の運転状態が定常状態、過渡状態に無関係に、
内燃機関の運転特性およびエミッションの両者を常に最
良状態に制御することができるのである。
内燃機関の運転状態が定常状態、過渡状態に無関係に、
内燃機関の運転特性およびエミッションの両者を常に最
良状態に制御することができるのである。
第1図は本発明の内燃機関の燃料噴射量制御装置の基本
的構成を示す基本構成図、第2図は実施例である内燃機
関の燃料噴射量制御装置を搭載した内燃機関システムの
概略構成図、第3図は同実施例の基本的な制御ルーチン
のフローチャート、第4図はその燃料噴射量制御のより
詳細なフローチャート、第5図はその燃料噴射量制御に
て使用される空燃比補正係数の算出処理の詳細なフロー
チャート、第6図は同実施例により奏される効果の説明
図、を示している。 EG・・・内燃機関 C1・・・運転状態検出手
段C2・・・同期噴射手段 C3・・・非同期噴射手
段C4・・・空燃比補正手段 C4a・・・非同期空燃比補正部 6・・・スロットルバルブ 8・・・エアフロメータ1
4・・・燃料噴射弁 16・・・排気管18・・・
空燃比センサ 19・・・浄化装置30・・・電子制
御回路
的構成を示す基本構成図、第2図は実施例である内燃機
関の燃料噴射量制御装置を搭載した内燃機関システムの
概略構成図、第3図は同実施例の基本的な制御ルーチン
のフローチャート、第4図はその燃料噴射量制御のより
詳細なフローチャート、第5図はその燃料噴射量制御に
て使用される空燃比補正係数の算出処理の詳細なフロー
チャート、第6図は同実施例により奏される効果の説明
図、を示している。 EG・・・内燃機関 C1・・・運転状態検出手
段C2・・・同期噴射手段 C3・・・非同期噴射手
段C4・・・空燃比補正手段 C4a・・・非同期空燃比補正部 6・・・スロットルバルブ 8・・・エアフロメータ1
4・・・燃料噴射弁 16・・・排気管18・・・
空燃比センサ 19・・・浄化装置30・・・電子制
御回路
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段と、 該運転状態検出手段の検出結果に基づき、前記内燃機関
の負荷に応じた燃料量を前記内燃機関のクランク角度に
同期して噴射供給する同期噴射手段と、 前記運転状態検出手段の検出結果に基づき、前記内燃機
関が加速状態であるとき前記内燃機関のクランク角度に
同期せず所定燃料量を前記内燃機関に噴射供給する非同
期噴射手段と、 前記運転状態検出手段の検出結果に基づき、前記内燃機
関の空燃比が所定空燃比値となるように前記同期噴射手
段の噴射供給する燃料量を増減補正する空燃比補正手段
と、 を備える内燃機関の燃料噴射量制御装置において、前記
空燃比補正手段が、前記非同期噴射手段の作動による燃
料の噴射供給が実行されたとき、前記所定空燃比値を所
定値だけ大きく補正する非同期空燃比補正部を有するこ
とを特徴とする内燃機関の燃料噴射量制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25049387A JPH0192550A (ja) | 1987-10-02 | 1987-10-02 | 内燃機関の燃料噴射量制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25049387A JPH0192550A (ja) | 1987-10-02 | 1987-10-02 | 内燃機関の燃料噴射量制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0192550A true JPH0192550A (ja) | 1989-04-11 |
Family
ID=17208689
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25049387A Pending JPH0192550A (ja) | 1987-10-02 | 1987-10-02 | 内燃機関の燃料噴射量制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0192550A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7464541B2 (en) | 2004-06-09 | 2008-12-16 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Control device of internal combustion engine |
US7584039B2 (en) * | 2004-02-26 | 2009-09-01 | Zf Friedrichshafen Ag | Method and device for the control of starting driving or switching processes on a motor vehicle |
-
1987
- 1987-10-02 JP JP25049387A patent/JPH0192550A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7584039B2 (en) * | 2004-02-26 | 2009-09-01 | Zf Friedrichshafen Ag | Method and device for the control of starting driving or switching processes on a motor vehicle |
US7464541B2 (en) | 2004-06-09 | 2008-12-16 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Control device of internal combustion engine |
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