JPH0192548A - 内燃機関の空燃比制御装置 - Google Patents

内燃機関の空燃比制御装置

Info

Publication number
JPH0192548A
JPH0192548A JP24586187A JP24586187A JPH0192548A JP H0192548 A JPH0192548 A JP H0192548A JP 24586187 A JP24586187 A JP 24586187A JP 24586187 A JP24586187 A JP 24586187A JP H0192548 A JPH0192548 A JP H0192548A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel ratio
air
output
sensor
downstream
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24586187A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Yoshimura
吉村 孝行
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP24586187A priority Critical patent/JPH0192548A/ja
Publication of JPH0192548A publication Critical patent/JPH0192548A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は触媒コンバータの上流側および下流側に空燃比
センサ(本明細書では、酸素濃度センサ(02センサ)
)を設け、上流側の02センサによる空燃比フィードバ
ック制御に加えて下流側の02センサによる空燃比フィ
ードバック制御を行う内燃機関の空燃比制御装置に関す
る。
〔従来の技術〕
単なる空燃比フィードバック制御(シングル02センサ
システム)では、酸素濃度を検出する。2センサをでき
るだけ燃焼室に近い排気系の個所、すなわち触媒コンバ
ータより上流である排気マニホールドの集合部分に設け
ているが、02センサの出力特性のばらつきのために空
燃比の制御精度の改善に支障が生じている。かかる02
センサの出力特性のばらつきおよび燃料噴射弁等の部品
のばらつき、経時あるいは経年的変化を補償するために
、触媒コンバータの下流に第2の02センサを設け、上
流側02センサによる空燃比フィードバック制御に加え
て下流側02センサによる空燃比フィードバック制御を
行うダブル02センサシステムが既に提案されている(
参照:特開昭58−48756号公報)。このダブル0
2センサシステムでは、触媒コンバータの下流側に設け
られたo2センサは、上流側02センサに比較して、低
い応答速度を有するものの、次の理由により出力特性の
ばらつきが小さいという利点を有している。
(1)触媒コンバータの下流では、排気温が低いので熱
的影響が少ない。
(2)触媒コンバータの下流では、種々の毒が触媒にト
ラップされているので下流側02センサの被毒量は少な
い。
(3)触媒コンバータの下流では排気ガスは十分に混合
されており、しかも、排気ガス中の酸素濃度は平衡状態
に近い値になっている。
従って、上述のごとく、2つのo2センサの出力にもと
づく空燃比フィードバック制御(ダブル02センサシス
テム)により、上流側o2センサの出力特性のばらつき
を下流側02センサにより吸収できる。実際に、第2図
に示すように、シングル02センサシステムでは、02
センサ出力特性が悪化した場合には、排気エミッション
特性に直接影響するのに対し、ダブル02センサシステ
ムでは、上流側02センサの出力特性が悪化しても、排
気エミッション特性は悪化しない。つまり、ダブル02
センサシステムにおいては、下流側02センサが安定な
出力特性を維持している限り、良好な排気エミッション
が保証される。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述のダブル02センサシステムにおいては、第3図(
A)に示すごとく、触媒が新品であって十分活性化して
いるときあるいは低吸入空気量域では、触媒の02スト
レージ効果により、下流側02センザの出力V2のリッ
チからリーンおよび。
リーンからリッチへの反転周期は長くなり、他方、触媒
が古くて十分活性化されなくなったりあるいは高吸入空
気量域では、下流側o2センサの出力の反転周期は短か
くなる。従って、下流側0□センサによって決定される
上流側02センサの空燃比フィードバック制御定数たと
えばリッチスキップ量R3Rは、第3図(B)に示すご
とく変化する。
この結果、02ストレージ効果が大の場合には、リッチ
スキップ量R8Rは過大となって振幅が大きくなり、第
3図(B)の斜線で示す時間では、触媒入りガスの空燃
比A/Fは第3図(C)に示すごとく、リッチとなり、
エミッションの悪化を招く。
なお、02ストレージ効果が小の場合には、第3図(B
)に示すごとくリッチスキップ量R3Rは過大(過小)
とはならず、その振幅は小さく、従って、触媒入りガス
の空燃比A/Fは安定する。ここで、下流側02センサ
の反転周期が長い場合に合せて空燃比フィードバック制
御定数R3Rの更新速度を決定したとすると、反転周期
が短い条件下では、充分に空燃比補正が行われずエミッ
ションが悪化するという問題点がある。また反転周期が
短がい場合に合せて空燃比フィードバック制御定数R3
Rの更新速度を決定したとすると、反転周期が長い条件
下では、過度な空燃比補正が短時間でなされるためすぐ
に予め設定しであるガード値に到達してしまう。この結
果、空燃比の急激な変化への追随性が損われ、やはり、
エミッションが悪化するという問題点がある。
従って、本発明の目的は、下流側02センサの出力の反
転周期が大きくなったときには空燃比フィードバック制
御定数の過補正゛を未然に防止して過渡追随性の低下、
エミッションの悪化等を防止することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上述の問題点を解決するための手段は第1図に示される
。すなわち、内燃機関の排気通路に設けられた三元触媒
CCRoの上流側の排気通路には、機関の空燃比を検出
する上流側空燃比センサが設けられ、また、三元触媒C
C触の下流側の排気通路には、機関の空燃比を検出する
下流側空燃比センサが設けられている。平均空燃比推定
手段は上流側空燃比センサの出力V1により機関の平均
空燃比を推定する。この結果、下流側空燃比センサの出
力V2がリッチを示しているときに機関の平均空燃比が
第1の所定値よりリーン側となった場合に、または下流
側空燃比センサの出力■2がリーンを示しているときに
機関の平均空燃比が第2の所定値よりリッチ側となった
場合に、更新速度演算手段は制御定数更新速度ΔRSを
小とし、制御定数演算手段は下流側空燃比センサの出力
V2に応じて空燃比フィードバック制御定数たとえばス
キップ量RSR、RSLを制御定数更新速度ΔR3で演
算する。この結果、空燃比補正量演算手段は空燃比フィ
ードバック制御定数RSR、RSLおよび上流側空燃比
センサの出力V1に応じて空燃比補正量FAFを演算す
る。そして、空燃比調整手段はこの空燃比補正量FAF
に応じて機関の空燃比を調整するものである。
〔作 用〕
上述の手段によれば、下流側空燃比センサの出力のリッ
チ、リーン反転周期が大きくなって上流側空燃比センサ
の平均出力がリッチ側もしくはリーン側にずれると、空
燃比フィードバック制御定数の更新速度が小さくなる。
なお、空燃比フィードバック制御定数の変化が小さくな
ると、ダブル空燃比センサシステムの本来の目的である
上流側空燃比センサによる平均(中心)空燃比のずれの
補正機能が期待できなくなるが、02ストレージ効果が
十分発揮されている場合には、若干の空燃比ずれによる
エミッションの悪化は極めて小さく事実上無視できる。
〔実施例〕
第4図は本発明に係る内燃機関の空燃比補正量置の一実
施例を示す全体概略図である。第4図において、機関本
体1の吸気通路2にはエアフローメータ3が設けられて
いる。エアフローメータ3は吸入空気量を直接計測する
ものであって、ポテンショメータを内蔵して吸入空気量
に比例したアナログ電圧の出力信号を発生する。この出
力信号は制御回路10のマルチプレクサ内蔵A/D変換
器101に供給されている。ディストリビュータ4には
、その軸がたとえばクランク角に換算して720°毎に
基準位置検出用パルス信号を発生するクランク角センサ
5および゛クランク角に換算して30°毎に基準位置検
出用パルス信号を発生するクランク角センサ6か設けら
れている。これらクランク角センサ5,6のパルス信号
は制御回路10の入出力インターフェイス102に供給
され、このうち、クランク角センサ6の出力はCPU1
03の割込み端子に供給される。
さらに、吸気通路2には各気筒毎に燃料供給系から加圧
燃料を吸気ボートへ供給するための燃料噴射弁7が設け
られている。
また、機関本体1のシリンダブロックのウォータジャケ
ット8には、冷却水の温度を検出するための水温センサ
9が設けられている。水温センサ9は冷却水の温度TH
Wに応じたアナログ電圧の電気信号を発生する。この出
力もA/D変換器101に供給されている。
排気マニホールド11より下流の排気系には、排気ガス
中の3つの有毒成分HC、Co 、 NoXを同時に浄
化する三元触媒を収容する触媒コンバータ12が設けら
れている。
排気マニホールド11には、すなわち触媒コンバータ1
2の上流側には第1の02センサ13が設けられ、触媒
コンバータ12の下流側の排気管14には第2の02セ
ンサ15が設けられている。
o2センサ13 、15は排気がス中の酸素成分濃度に
応じた電気信号を発生する。すなわち、02センサ13
 、15は空燃比が理論空燃比に対してリーン側かリッ
チ側かに応じて、異なる出力電圧を制御回路10でA/
D変換器101に発生する。制御回路10は、たとえば
マイクロコンピュータとして構成され、A/D変換器1
01、入出力インターフェイス102 、 CPU10
3の外に、ROM104 、 RAM105、バ・ンク
アップRAM106、クロック発生回路107等が設け
られている。
また、吸気通路2のスロットル弁16には、スロットル
弁16が全閉か否かを検出するためのアイドルスイッチ
17が設けられており、この出力信号は制御回路10の
入出力インターフェイス102に供給される。
また、制御回路10において、ダウンカウンタ108、
フリップフロップ109、および駆動回路110は燃料
噴射弁7を制御するためのものである。すなわち、後述
のルーチンにおいて、燃料噴射量TAUが演算されると
、燃料噴射量TAUがダウンカウンタ108にプリセッ
トされると共にフリップフロップ109もセットされる
。この結果、駆動回路110が燃料噴射弁7の付勢を開
始する。他方、ダウンカウンタ108がクロック信号(
図示せず)を計数して最後にそのキャリアウド端子が゛
1′ルベルとなったときに、フリップフロップ109が
セラトされて駆動回路110は燃料噴射弁7の付勢を停
止する。つまり、上述の燃料噴射量TAUだけ燃料噴射
弁7は付勢され、従って、燃料噴射量TAUに応じた量
の燃料が機関本体1の燃焼室に送り込まれることになる
なお、CPU103の割込み発生は、A/D変換器10
1のA/D変換終了時、入出力インターフェイス102
がクランク角センサ6のパルス信号を受信した時、クロ
ック発生回路107からの割込信号を受信した時、等で
ある。
エアフローメータ3の吸入空気量データQおよび冷却水
温データTHWは所定時間毎に実行されるA/D変換ル
ーチンによって取込まれてRAM105の所定領域に格
納される。つまり、RAM105におけるデータQおよ
びTHWは所定時間毎に更新されている。また、回転速
度データNeはクランク角センサ6の30°C^毎の割
込みによって演算されてRAM105の所定領域に格納
される。
第5図は上流側02センサ13の出力にもとづいて空燃
比補正係数FAFを演算する第1の空燃比フィードバッ
ク制御ルーチンであって、所定時間たとえば4ms毎に
実行される。
ステップ501では、上流側02センサ13による空燃
比の閉ループ(フィードバック)条件が成立しているか
否かを判別する。たとえば、冷却水温が所定値以下の時
、機関始動中、始動後増量中、暖機増量中、パワー増量
中、触媒過熱保護のための増量中(OTP増量中)、上
流側02センサ13の出力信号が一度も反転していない
時、燃料カット中等はいずれも閉ループ条件が不成立で
あり、その他の場合が閉ループ条件成立である。閉ルー
プ条件が不成立のときには、ステップ531に進んで空
燃比補正係数FAFを1.0とする。なお、FAFを閉
ループ制御終了直前値としてもよい。
この場合には、ステップ528に直接進む。他方、閉ル
ープ条件成立の場合はステップ502に進む。
ステップ502では、上流側02センサ13の出力■1
をA/D変換して取込み、ステップ503にてV、が比
較電圧V Rlたとえば0.45V以下か否かを判別す
る、つまり、空燃比がリッチかリーンかを判別する、つ
まり、空燃比がリーン(V+≦V、、)であれば、ステ
ップ504にてデイレイカウンタCDLYが正か否かを
判別し、CDLY> Oであればステップ505にてC
DLYを0とし、ステップ506に進む。
ステップ506では、デイレイカウンタCDLYを1減
算し、ステップ507 、508にてデイレイカウンタ
CDLYを最小値TDLでガードする。この場合、デイ
レイカウンタCDLYが最小値TDLに到達したときに
はステップ509にて第1の空燃比フラグF1を0”(
リーン)とする。なお、最小値TDLは上流側02セン
サ13の出力においてリッチからリーンへの変化があっ
てもリッチ状態であるとの判断を保持するためのリーン
遅延状態であって、負の値で定義される。他方、リッチ
(V + > V R1)であれば、ステップ510に
てデイレイカウンタCDLYが負か否かを判別し、CD
LY< Oであればステップ511にてCDLYを0と
し、ステップ512に進む。ステップ512ではデイレ
イカウンタCDLYを1加算し、ステップ513 、5
14にてデイレイカウンタCDLYを最大値TDRでガ
ードする。この場合、デイレイカウンタCDLYが最大
値TDRに到達してときにはステップ515にて第1の
空燃比フラグF1を++ 1 ++(リッチ)とする。
なお、最大値TDRは上流側O,センサ13の出力にお
いてリーンからリッチへの変化があってもリーン状態で
あるとの判断を保持するためのリッチ遅延時間であって
、正の値で定義される。
ステップ516では、第1の空燃比フラグF1の符号が
反転したか否かを判別する、すなわち遅延処理後の空燃
比が反転したか否かを判別する。空燃比が反転していれ
ば、ステップ517にて、第1の空燃比フラグF1の値
により、リッチからり−ンへの反転か、リーンからリッ
チへの反転かを判別する。リッチからリーンへの反転で
あれば、ステップ518にてリーン時間カウンタTLを
カウントア・ンブし、ステ・ンブ519にてFAF 4
−FAF + RSRとスキップ的に増大させ、逆に、
リーンからリッチへの反転であれば、ステップ520に
てリッチ時間カウンタTRをカウントアツプし、ステッ
プ521にてFAF−FAI−RSLとスキップ的に減
少させる。
つまり、スキップ処理を行う。
なお、リーン時間カウンタTLおよびリッチ時間カウン
タTRは、それぞれ、下流側0□センサ15の出力■2
の反転後の上流側02センサ13の出力V1のリーン出
力累積時間およびリッチ出力累積時間を計測するための
ものであって、後述の第7図のルーチンに用いられる。
ステップ516にて第1の空燃比フラグF1の符号が反
転していなければ、ステップ522〜526に進み、時
間カウンタの更新および積分処理を行う。
つまり、ステップ522にて、F1=゛0″か否かを判
別し、Fl−”O°′(リーン)であればステップ52
3にてリーン時間カウンタTLをカウントアツプし、ス
テップ524にてFAF +−FAF+KIとし、他方
、F1=”1”(リッチ)であればステップ525にて
リッチ時間カウンタTRをカウントアツプし、ステップ
526にてFAF4−FΔF+KIとする。ここで、積
分定数KIはスキップ定数RSR、RSLに比して十分
小さく設定してあり、つまり、KI<RSR(RSL)
である。
従って、ステップ524はリーン状態(F 1 = ”
0 ”)で燃料噴射量を徐々に増大させ、ステップ52
6はリッチ状態(Fl−“1″)で燃料噴射量を徐々に
減少させる。
ステップ519 、521 、524 、526にて演
算された空燃比補正係数FAFはステップ527 、5
28にて最小値たとえば0.8にてガードされ、また、
ステップ529 、530にて最大値たとえば1.2に
てガードされる。これにより、何らかの原因で空燃比補
正係数FAFが大きくなり過ぎ、もしくは小さくなり過
ぎた場合に、その値で機関の空燃比を制御してオーバリ
ッチ、オーバリーンになるのを防ぐ。
上述のごとく演算されたFAFをRAM105に格納し
て、ステップ532にてこのルーチンは終了する。
第6図は第5図のフローチャートによる動作を補足説明
するタイミング図である。−4二流側o2センサ13の
出力により第6図(A)に示すごとくリッチ、リーン判
別の空燃比信号A/Fが得られると、デイレイカウンタ
CDLYは、第6図(B)に示すごとく、リッチ状態で
カウントアツプされ、リーン状態でカウントダウンされ
る。この結果、第6図(C)に示すごとく、遅延処理さ
れた空燃比信号A/F’(フラグF1に相当)が形成さ
れる。たとえば、時刻t1にて空燃比信号A/F ’が
リーンからリッチに変化しても、遅延処理された空燃比
信号A/F’はリッチ遅延時間TDRだけリーンに保持
された後に時刻t2にてリッチに変化する。時II t
 3にて空燃比信号A/Fがリッチからリーンに変化し
ても、遅延処理された空燃比信号A/F’はリーン遅延
時間(−TDL)相当だけリッチに保持された後に時刻
t、にてリーンに変化する。しがし空燃比信号A/F′
が時刻ts 、 t6. t、のごとくリッチ遅延時間
TDRの短い期間で反転すると、デイレイカウンタCD
LYが最大値TDRに到達するのに時間を要し、この結
果、時刻t8にて遅延処理後の空燃比信号A/F ’が
反転される。つまり、遅延処理後の空燃比信号A/F’
は遅延処理前の空燃比信号A/Fに比べて安定となる。
このように遅延処理後の安定した空燃比信号A/F’に
もとづいて第6図(D)に示す空燃比補正係数FAFが
得られる。
次に、下流側02センサ15による第2の空燃比フィー
ドバック制御について説明する。第2の空燃比フィード
バック制御としては、第1の空燃比フィードバック制御
定数としてのスキップ量RSR、RSL、 M分定数K
IR、KrL、遅延時間TDR、TDL、もしくは上流
側02センサ13の出力V、の比較電圧VRIを可変に
するシステムと、第2の空燃比補正係数FAF2を導入
するシステムとがある。
たとえば、リッチスキップ量R3Rを大きくすると、制
御空燃比をリッチ側に移行でき、また、リーンスキップ
量R3Lを小さくしても制御空燃比をリッチ側に移行で
き、他方、リーンスキップ量R3Lを大きくすると、制
御空燃比をリーン側に移行でき、また、リッチスキップ
量R,SRを小さくしても制御空燃比をリーン側に移行
できる。
従って、下流側02センサ15の出力に応じてリッチス
キップ量RSRおよびリーンスキップ量R8Lを補正す
ることにより空燃比が制御できる。
また、リッチ積分定数KIRを大きくすると、制御空燃
比をリッチ側に移行でき、また、リーン積分定数KIL
を小さくしても制御空燃比をリッチ側に移行でき、他方
、リーン積分定数KILを大きくすると、制御空燃比を
リーン側に移行でき、また、リッチ積分定数KIRを小
さくしても制御空燃比をリーン側に移行できる。従って
、下流側02センサ15の出力に応じてリッチ積分定数
KIRおよびリーン積分定数KILを補正することによ
り空燃比が制御できる。リッチ遅延時間TDR>リーン
遅延時間(−TDL)と設定すれば、制御空燃比はリッ
チ側に移行でき、逆に、リーン遅延時間(−TDL)>
リッチ遅延時間(TDR)と設定すれば、制御空燃比は
リーン側に移行できる。
つまり、下流側02センサ15の出力に応じて遅延時間
TDR、TDLを補正することにより空燃比が制御でき
る。さらにまた、比較電圧VRIを大きくすると制御空
燃比をリッチ側に移行でき、また、比較電圧VRIを小
さくすると制御空燃比をリーン側に移行できる。従って
、下流側0□センサ15の出力に応じて比較電圧VR+
を補正することにより空燃比が制御できる。
これらスキップ量、積分定数、遅延時間、比較電圧を下
流側02センサによって可変とすることはそれぞれに長
所がある。たとえば、遅延時間は非常に微妙な空燃比の
調整が可能であり、また、スキップ量は、遅延時間のよ
うに空燃比のフィードバック周期を長くすることなくレ
スポンスの良い制御が可能である。従って、これら可変
量は当然2つ以上組み合わされて用いられ得る。
第7図、第8図を参照して空燃比フィードバック制御定
数としてのスキップ量を可変にしたダブル02センサシ
ステムについて説明する。
第7図は下流側02センサ15の出力V2にもとづいて
スキップ量RSR、RSLを演算する第2の空燃比フィ
ードバック制御ルーチンであって、所定時間たとえば5
12m5毎に実行される。ステップ701〜705では
、下流側02センサ15による閉ループ条件か否かを判
別する。たとえば、上流側02センサ13による閉ルー
プ条件の不成立(ステップ701)に加えて、冷却水温
THWが所定値(たとえば70℃)以下のとき(ステッ
プ702) 、スロットル弁16が全閉(LL=”1”
)のとき (ステップ703)、下流側02センサ15
の出力V2が一度も基準電圧を横切っていないとき (
すなわち、下流側02センサ15が活性化していないと
き)(ステップ704)、軽負荷のとき(Q / N 
e< X + ) (ステップ705)、等が閉ループ
条件が不成立であり、その他の場合が閉ループ条件成立
である。閉ループ条件でなければ直接ステップ723へ
進む。
閉ループであれば、ステップ706に進み、下流側02
センサ15の出力V2をA/D変換して取込む。次いで
、ステップ707にて■2が比較電圧V、たとえば0.
55V以下か否かを判別する、つまり、空燃比がリッチ
かリーンかを判別する。なお、比較電圧VR2は触媒コ
ンバータ12の上流、下流で生ガスの影響による出力特
性が異なることおよび劣化速度が異なること等を考慮し
て上流側02センサ13の出力の比較電圧■RIより高
く設定されているが、この設定は任意でもよい。
ステップ707にてV2≦VR2(リーン)であればス
テップ708に進み、第2の空燃比フラグF2を“′0
“′とし、逆に、V2 >VR2(リッチ)であればス
テップ709に進み、第2の空燃比フラグF2をパ1”
とする。
ステップ710では、第2の空燃比フラグF2が反転し
たか否か、すなわち、下流側02センサ15の出力V2
が反転したか否かを判別する。この結果、第2の空燃比
フラグF2が反転した場合のみ、ステップ711に進み
、リーン時間カウンタTLおよびリッチ時間カウンタT
Rを初期化する。
ステップ712では、 C+−TR/TL を演算する。すなわち、Cは下流側02センサ15の出
力V2の反転後の上流側02センサ13のリッチ出力累
積時間とリーン出力累積時間との比を示す。次いで、ス
テップ713にて下流側02センサ15の出力v2がリ
ーン出力(F 2−”O”)か否かを判別し、この結果
、リーン出力(F2−′“0″)であれば、ステップ7
14にて比Cが所定値たとえば0.5よりリッチ側か否
かを判別し、他方、リッチ出力(F2−”1’″)であ
れば°ステップ715にて比Cが所定値0.5よりリー
ン側か否かを判別する。
この結果、第8図(A)、(B)に示すように、下流側
02センサ15の出力V2がリーン出力であって上流側
02センサ13のリッチ出力累積時間TRとリーン出力
累積時間TLとの比Cが所定値0.5よりリッチ側(C
> 0.5)になった場合(時刻t1に相当)、または
、下流側02センサ15の出力V2がリッチ出力であっ
て上流mJO2センサ13のリッチ出力累積時間TRと
リーン出力累積時間TLとの比Cが所定値0.5よりリ
ーン側(C< 0.5)になった場合(時刻t2に相当
)には、ステップ717に進み、制御定数更新速度ΔR
3をΔR32とする。他の場合にはステップ716にて
制御定数更新速度ΔR3をΔR3Iとする。ここで、 ΔR3I>ΔRS2 の関係がある。なお、ΔR32はOとしてもよい。
この場合には、第8図(C)に示すごとく、後述のリッ
チスキップ量R3R、リーンスキップ量R3Lはホール
ドされる。また、ステップ714 、71.5における
所定値を異ならせてもよい。
ステップ718では、再び第2の空燃比フラグF2が0
″か否かが判別され、この結果、F2=“0″(リーン
)であればステップ719 、720に進み、他方、F
2=”1”(リッチ)であればステップ721゜722
に進む。ステップ719では、RSR+−RSR+ΔR
Sとし、つまり、リッチスキップ量R3Rを増大させて
空燃比をリッチ側に移行させると共に、ステップ720
にてRSL +−RSL+ΔRSとし、つまり、リーン
スキップ量R3Lを減少させて空燃比をリッチ側にさら
に移行させる。他方、ステップ718にてF2−’“1
″(リッチ)のときには、ステップ721にてRSR+
−R5R−ΔRSとし、つまり、リッチスキップ量R3
Rを減少させて空燃比をリーン側に移行させると共に、
ステップ722にてRSL 4−RSL−ΔRSとし、
つまり、リーンスキップ量R5Lを増大させて空燃比を
リーン側にさらに移行させる。
ステップ723は、上述のごとく演算されたRSR。
RSLのガード処理を行うものであり、たとえば最(2
6〉 天領MAX= 7.5%、最小値MIN=2.5%にて
ガードする。なお、最小値MINは過渡追従性がそこな
われないレベルの値であり、また、最大値MAXは空燃
比変動によりドライバビリティの悪化が発生しないレベ
ルの値である。
そして、第7図のルーチンはステップ724にて終了す
る。
第9図は噴射量演算ルーチンであって、所定クランク角
毎たとえば360°C^毎に実行される。ステップ90
1ではRAM105より吸入空気量データQおよび回転
速度データNeを読出して基本噴射量R^υPを演算す
る。たとえばT^υP←α・Q/Ne(αは定数)とす
る。ステップ902にてRAM105より冷却水温デー
タTHWを読出してROM104に格納された1次元マ
ツプにより暖機増量値FWLを補間計算する。ステップ
903では、最終噴射量TAUを、TAU−TAUP 
、 FAF・(FWL+β)+γにより演算する。
なお、β、γは他の運転状態パラメータによって定まる
補正量である。次いで、ステップ904にて、噴射量T
AUをダウンカウンタ108にセットすると共にフリッ
プフロップ109をセットして燃料噴射を開始させる。
そして、ステップ1005にてこのルーチンは終了する
なお、上述のごとく、噴射量TAUに相当する時間が経
過すると、ダウンカウンタ108のキャリアウド信号に
よってフリップフロップ109がリセットされて燃料噴
射は終了する。
また、第1の空燃比フィードバック制御は4ms毎に、
また、第2の空燃比フィードバック制御は512m5毎
に行われるのは、空燃比フィードバック制御は応答性の
良い上流側02センサによる制御を主として行い、応答
性の悪い下流側02センサによる制御を従にして行うた
めである。
また、上流側02センサによる空燃比フィードバック制
御における他の制御定数、たとえば遅延時間、積分定数
、比較電圧等を下流側02センサの出力により補正する
ダブル02センサシステムにも、また、第2の空燃比補
正係数を導入するダブル02センサシステムにも本発明
を適用し得る。
また、スキップ量、遅延時間、積分定数のうちの2つを
同時に制御することにより制御性を向上できる。さらに
スキップ量RSR、RSLのうちの一定を固定し他方の
みを可変とすることも、遅延滞時間TDR、TDLのう
ちの一方を固定し他方のみを可変とすることも、あるい
はリッチ積分定数KIR、リーン積分定数KILの一方
を固定し他方を可変とすることも可能である。
また、吸入空気量センサとして、エアフローメータの代
りに、カルマン渦センサ、ヒートワイヤセンサ等を用い
ることもできる。
さらに、上述の実施例では、吸入空気量および機関の回
転速度に応じて燃料噴射量を演算しているが、吸入空気
圧および機関の回転速度、もしくはスロットル弁開度お
よび機関の回転速度に応じて燃料噴射量を演算してもよ
い。
さらに、上述の実施例では、燃料噴射弁により吸気系へ
の燃料噴射量を制御する内燃機関を示したが、キャブレ
タ式内燃機関にも本発明を適用し得る。たとえば、エレ
クトリック・エア・コントロールバルブ(EACV)に
より機関の吸入空気量を調整して空燃比を制御するもの
、エレクトリック・ブリード・エア・コントロールバル
ブによりキャブレタのエアブリード量を調整してメイン
系通路およびスロー系通路への大気の導入により空燃比
を制御するもの、機関の排気系へ送り込まれる2次空気
量を調整するもの、等に本発明を適用し得る。この場合
には、ステップ901における基本噴射量TAUP相当
の基本燃料噴射量がキャブレタ自身によって決定され、
すなわち、吸入空気量に応じた吸気管負圧と機関の回転
速度に応じて決定され、ステップ903にて最終燃料噴
射量TAUに相当する供給空気量が演算される。
さらに、上述の実施例では、空燃比センサとしてo2セ
ンサを用いたが、COセンサ、リーンミクスチャセンサ
等を用いることもできる。
さらに、上述の実施例はマイクロコンピュータすなわち
ディジタル回路によって構成されているが、アナログ回
路により構成することもできる。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、触媒の02ストレ
ージ効果等により下流側空燃比センサのリーンからリッ
チへもしくはリッチからリーンへの出力特性が遅い場合
にあっても、制御定数等のリッチ過補正もしくはリーン
過補正を防止でき、排気エミッションの低減、燃費の向
上、ドライバビリティの悪化の防止等に役立つものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の詳細な説明するための全体ブロック図
、 第2図はシングル02センサシステムおよびダブル02
センサシステムを説明する排気エミッション特性図、 第3図は本発明が解決しようとする問題点を説明するタ
イミング図、 第4図は本発明に係る内燃機関の空燃比制御装置の一実
施例を示す全体概略図、 第5図、第7図、第9図は第3図の制御回路の動作を説
明するためのフローチャート、第6図は第5図のフロー
チャー)・を補足説明するためのタイミング図、 第8図は第7図のフローチャー1〜を補足説明するタイ
ミング図である。 1・・・機関本体、    3・・・エアフローメータ
、4・・・ディストリビュータ、 5.6・・・クランク角センサ、 10・・・制御回路、   12・・・触媒コンバータ
、13・・・上流側02センサ、 15・・・下流側0゜センサ、 17・・・アイドルスイッチ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、内燃機関の排気通路に設けられ、O_2ストレージ
    効果を有する三元触媒と、 該三元触媒の上流側の排気通路に設けられ、前記機関の
    空燃比を検出する上流側空燃比センサと、前記三元触媒
    の下流側の排気通路に設けられ、前記機関の空燃比を検
    出する下流側空燃比センサと、 前記上流側空燃比センサの出力により前記機関の平均空
    燃比を推定する平均空燃比推定手段と、前記下流側空燃
    比センサの出力がリッチを示しているときに前記機関の
    平均空燃比が第1の所定値よりリーン側となった場合に
    、または前記下流側空燃比センサの出力がリーンを示し
    ているときに前記機関の平均空燃比が第2の所定値より
    リッチ側となった場合に、制御定数更新速度を小にする
    更新速度演算手段と、 前記下流側空燃比センサの出力に応じて空燃比フィード
    バック制御定数を前記制御定数更新速度で演算する制御
    定数演算手段と、 前記空燃比フィードバック制御定数および前記上流側空
    燃比センサの出力に応じて空燃比補正量を演算する空燃
    比補正量演算手段と、 前記空燃比補正量に応じて前記機関の空燃比を調整する
    空燃比調整手段と、 を具備する内燃機関の空燃比制御装置。 2、前記平均空燃比推定手段は、前記下流側空燃比セン
    サの出力の反転後の前記上流側空燃比センサのリッチ出
    力累積時間とリーン出力累積時間との比に応じて前記機
    関の平均空燃比を推定する特許請求の範囲第1項に記載
    の内燃機関の空燃比制御装置。 3、前記更新速度演算手段は前記下流側空燃比センサの
    出力がリッチを示しているときに前記機関の平均空燃比
    が前記第1の所定値よりリーン側となった場合に、また
    は前記下流側空燃比センサの出力がリーンを示している
    ときに前記機関の平均空燃比が前記第2の所定値よりリ
    ッチ側となった場合に、前記制御定数更新速度を0とす
    る特許請求の範囲第1項に記載の内燃機関の空燃比制御
    装置。 4、前記第1の所定値と前記第2所定値とが同一である
    特許請求の範囲第1項に記載の内燃機関の空燃比制御装
    置。
JP24586187A 1987-10-01 1987-10-01 内燃機関の空燃比制御装置 Pending JPH0192548A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24586187A JPH0192548A (ja) 1987-10-01 1987-10-01 内燃機関の空燃比制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24586187A JPH0192548A (ja) 1987-10-01 1987-10-01 内燃機関の空燃比制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0192548A true JPH0192548A (ja) 1989-04-11

Family

ID=17139918

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24586187A Pending JPH0192548A (ja) 1987-10-01 1987-10-01 内燃機関の空燃比制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0192548A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03234650A (ja) * 1990-02-13 1991-10-18 Canon Inc インクジェット記録装置
JPH041440A (ja) * 1990-04-17 1992-01-06 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の空燃比制御装置
JP2008298044A (ja) * 2007-06-04 2008-12-11 Mitsubishi Electric Corp 内燃機関の空燃比制御装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03234650A (ja) * 1990-02-13 1991-10-18 Canon Inc インクジェット記録装置
JPH041440A (ja) * 1990-04-17 1992-01-06 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の空燃比制御装置
JP2008298044A (ja) * 2007-06-04 2008-12-11 Mitsubishi Electric Corp 内燃機関の空燃比制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3348434B2 (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JPS6260941A (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JPS61286550A (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JPS63120835A (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JPS63195351A (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JPS63205441A (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JP2526587B2 (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JPS61234241A (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JPH0192548A (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JPS63176641A (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JP2518254B2 (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JPS6397846A (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JP2518246B2 (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JPH01113552A (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JP2518243B2 (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JPH0718361B2 (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JP3334138B2 (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JPS6397849A (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JPH01300034A (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JPS63219847A (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JP2560303B2 (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JPH01121538A (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JPH01190936A (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JPH0237144A (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JPS6260957A (ja) 内燃機関の空燃比制御装置