JPH0160614B2 - - Google Patents

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JPH0160614B2
JPH0160614B2 JP56204047A JP20404781A JPH0160614B2 JP H0160614 B2 JPH0160614 B2 JP H0160614B2 JP 56204047 A JP56204047 A JP 56204047A JP 20404781 A JP20404781 A JP 20404781A JP H0160614 B2 JPH0160614 B2 JP H0160614B2
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JP
Japan
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injection
tube
spool
liquid
spool valve
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JP56204047A
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English (en)
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JPS58106013A (ja
Inventor
Takehiko Tokoro
Shoichi Kashima
Mineo Murata
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YAMAGUCHI KIKAI KOGYO KK
Original Assignee
YAMAGUCHI KIKAI KOGYO KK
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Publication date
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Priority to US06/345,445 priority patent/US4449856A/en
Priority to EP82100809A priority patent/EP0081620B1/en
Priority to DE8282100809T priority patent/DE3270930D1/de
Publication of JPS58106013A publication Critical patent/JPS58106013A/ja
Publication of JPH0160614B2 publication Critical patent/JPH0160614B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02DFOUNDATIONS; EXCAVATIONS; EMBANKMENTS; UNDERGROUND OR UNDERWATER STRUCTURES
    • E02D3/00Improving or preserving soil or rock, e.g. preserving permafrost soil
    • E02D3/12Consolidating by placing solidifying or pore-filling substances in the soil

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、地盤改良工法の一つである薬液注入
工法およびその装置に関する。
一般に、この種の薬液注入工法は軟弱地盤の安
定化処理に汎く用いられているが、現在まで種々
の変遷をたどつてきた。その変遷を、浸透の面か
ら考えてみると、従来薬液のゲルタイムは少くと
も60秒、通常数分〜数十分のものを用いて、ゆつ
くり地盤に浸透させるのが地盤改良にとつて有効
であると考えられ、確かに均質な砂質土等に対し
てはきわめて有効なものである。
しかし、このようなゲルタイムが長い緩結性薬
液では、洪積層または沖積層等を中心とした不均
質な軟弱地盤、地下水が飽和している砂質土、あ
るいは粘性土が混合した複雑な地盤に対しては十
分に対処し得ない。また緩結性グラウトを用いる
と、注入中に薬液が地盤中の地下水に希釈され所
期の強度を得られなかつたり、地下水に同伴して
逸走してしまうこともあり、さらに注入管と削孔
壁との間を伝つて注入した薬液が地上に流出して
しまうこともある。しかも、緩結性薬液注入で
は、当然硬化までに長時間要するので、結局硬化
待ち時間が長くなり、経済的でない。
このような緩結性薬液の問題点および限界を克
服すべく、1975年ごろ従来工法を一変させる、ゲ
ルタイムが30秒以内、通常は数秒程度の瞬結性薬
液を二重管により注入する工法が、本発明者らに
よつて開発され、従来工法に取つて替つて広く使
用されるに至つている。本工法は、特公昭55−
38448号公報記載のように、二重管削孔注入ロツ
ドの内管部位にスプール弁を用い、そのスプール
弁は平常時作動せず、したがつて外管側の第一流
路に穿孔液を圧送すると当該液は注入管の先端の
噴出口から噴出し、また注入時においては第一流
路および第二流路に、2液硬化性薬液の各液を圧
送すると、前記スプール弁が押し下げられ、これ
に伴つて第二流路へ送給した第二液が混合室へ吐
出され、また第一流路へ送給した第一液が、噴出
口への移行が妨げられる結果、第一流路から前記
混合室へ吐出され、その混合室において第一液と
第二液とがある合流角度をもつて合流、接触混合
するようにしたものである。
かかる方法によれば、注入管の注入口の周囲の
限定された範囲に、たとえ不均質な地盤であつて
も確実に対象地盤を改良できることを本発明者ら
は数多くの実績のもとに確認した。瞬結性薬液の
浸透状況について、現象的な面からは、土質学会
および基礎分会(ASCE)ジヤーナル誌
(Journal of the Soil Mechanics and
Foundations Division)の1961年4月号および
1968年1月号において、R.H.Karolらは報告して
おり、彼の現象面からの考察と本発明者らの施工
実績から得た結論とがほぼ一致した。
ところで、本発明者らが中心となつて先に開発
した、特公昭55−38448号公報記載の工法は、さ
らに多くの改良すべき点が見出された。
すなわち、第1に混合室は注入管内に形成し、
その混合室において合流、接触および混合を図つ
た後、注入口から注入すべきである、第2に従来
の注入管における混合室は注入の一側周壁部に寄
つた限定された狭い空間であり、かつ第一液およ
び第二液は対応する吐出口からほぼ液柱相互が接
触混合する態様であるため、必らずしも混合性が
十分でないこと、第3に注入部が一個所であるた
め、注入管の周りに均等な地盤改良体を造成する
には、通常は注入管を軸心周りに回転させながら
注入を行う必要があること、第4に注入時におい
て、第一液はスプール弁の周りを迂回するか、ス
プール弁を貫通して流れるような構造となつてい
るため、スプール弁の作動が円滑に行なわれない
危険性があること、などである。
本発明者らは、前記問題点に対処すべく種々研
究を行つたところ、(1)第一液を外管と内管との間
の側流路からスプール弁内装部を通して導くので
はなく、常時混合室に連通させた状態にしておく
構造とした方が、構造的に簡単でありかつ確実な
弁作動上好ましいこと、(2)混合室を環状混合室と
しておくと、たとえば注入口を周方向に複数形成
でき、もつて注入管を軸心周りに回転させなくと
も注入管周りの限定された範囲に均等な注入を行
うことができること、を見出し本発明を完成する
に至つた。
すなわち、第一発明は、内管と周壁に注入口を
有する外管とを備え、注入管の周囲部に管軸心と
平行的に第一流路を形成し、内管内を第二流路と
し、外側にシヤツター部内側にスプール部を有し
基部側が2重管構造となり、かつシヤツター部と
スプール部との間〓は注入管の先端へ連通する透
孔を有するスプール弁を用意し、そのスプール弁
のシヤツター部を外管内に内装し、かつスプール
部を内管内に内装するとともに、スプール弁を基
部側に付勢し、一方、内管の内装部に、内管を通
しての流体圧非作用時前記付勢力によるスプール
部の存在により遮断され、かつ流体圧作用時スプ
ール弁の先端側への移動により開口する吐出口を
形成し、他方、外管の壁面に、流体圧非作用時シ
ヤツター部の存在により遮断され、流体圧作用時
スプール弁の移動により開口する注入口を形成
し、前記注入口および吐出口に連通する環状混合
室を外管と内管との間に形成し、前記第一流路お
よび第二流路に二液硬化性薬液の各液を送給し、
これら各液を環状混合室において合流、接触およ
び混合させながら周辺地盤に注入することを特徴
とする薬液注入工法である。
第二発明は、内管と周壁に注入口を有する外管
とを備え、注入管の周囲部に管軸心と平行的に第
一流路を形成し、内管内を第二流路とし、外側に
シヤツター部内側にスプール部を有し基部側が2
重管構造となり、かつシヤツター部とスプール部
との間〓は注入管の先端へ連通する透孔を有する
スプール弁を用意し、そのスプール弁のシヤツタ
ー部を外管内に内装し、かつスプール部を内管内
に内装するとともに、スプール弁を基部側に付勢
し、一方、内管の内装部に、内管を通しての流体
圧非作用時前記付勢力によるスプール部の存在に
より遮断され、かつ流体圧作用時スプール弁の先
端側への移動により開口する吐出口を形成し、他
方、外管の壁面に、流体圧非作用時シヤツター部
の存在により遮断され、流体圧作用時スプール弁
の移動により開口する注入口を形成し、前記注入
口および吐出口に連通して環状混合室を外管と内
管との間に形成したことを特徴とする薬液注入装
置である。
以下本発明を図面に示す具体例によつて説明す
る。第1図〜第4図は、本発明注入方法の概要を
示したもので、注入管設置機(図示せず)のチヤ
ツク装置2により注入管本体4をチヤツクし、そ
の先端に第5図以降に詳細を示す先端装置6を連
結し、注入管本体4の基部に2つの流入口を有す
るスイベル8を取付けておく。
かくして、まず第1図のようにグラウトポンプ
(図示せず)によりホースを介してスイベル8の
流入口から穿孔水Wを圧送し、先端の噴出口10
から穿孔水Wを噴射させるとともに、注入管本体
4および先端装置6に押込力と軸心周りの回転力
(同図矢印で示してある)を与え、順次注入管を
継ぎ足しながら所定深度まで削孔する。
次に所定深度まで達したならば、第2図のよう
にスイベル8を通して、2液硬化性薬液であつて
ゲルタイムが短い瞬結性薬液、好ましくは30秒以
内の第一液G1および第二液G2を後述する注入管
内の第一流路P1および第二流路P2に送給し、混
合室において合流、接触および混合させながら、
その混合液注入口12から周辺へ注入し、注入管
の周りに柱状の瞬結性薬液によるパツカー機能を
発揮するパツク造成体14を造成する。その後、
第3図のように、注入管全体を若干長さ上昇さ
せ、あるいは上昇させないでその位置で、同様に
して第一液G1および第二液G2を混合させながら
注入口12から周辺地盤に注入する。注入する薬
液のゲルタイムは30秒以内が望ましい。注入口1
2から注入された混合薬液は、すでに造成された
パツク造成体14を破りながらその外側に顔を出
しそこで固化し、さらに続く薬液も同様に先の薬
液の外側に顔を出し固化し、最終的に注入管の周
りに団塊状の地盤改良体16が造成される。続い
て、第4図のように、注入管を順次ステツプアツ
プしながら、各ゾーンで同様な施工を行い、所定
長の地盤改良体160を造成し、この造成が終つ
たならば、注入管を徹去する。
上記の先端装置6の詳細の一例が、第5図およ
び第6図に示されている。第5図は穿孔水を送給
する場合、第6図は第一および第二液G1,G2
共に送給する場合が示されている。
この先端装置6は、外管18および内管20か
らなる注入管本体4に連つている。22A〜22
Cは先端装置6の外管で、先端外管22Cには、
切削ビツト24が設けられ、削孔時(第1図の状
態)切削刃として機能する。26は内管で、その
内部が第二流路P2とされ、内管20に連通して
いる。この内管26は外管22Aに同心的に内装
され、それらの間隙が第一流路P1となつている。
また内管26の中央周部は第7図のように、たと
えば3個所放射方向に突出し保持肩部26aとな
り、外管22Aに内接している。この保持肩部2
6aの上面と外管18の下面との間には、第一流
路P1を仕切るようにゴム等の可撓性材料からな
り、内管26の外周面に接する舌片28aを有す
る環状逆止弁28が配設され、上方から流体が送
給されたとき、その舌片28aは撓んで内管26
の外周面から離れ、その流体の流れを許容し、他
方下方から流体圧が作用したとき舌片28aが内
管26の外周面に強く接し、上方への流体の流れ
を遮ぎるようになつている。
一方、外管22Aの周壁には、たとえば2〜8
個の注入口12が周方向に等周長間隔をもつて形
成されている。この外管22Aには、外管22B
がねじ部30を介して螺合連結され、さらに外管
22Bに外管22Cがねじ部32を介して螺合連
結されている。外管22Bの上部には窄れた案内
路34が形成され、その下部にはボール状逆止弁
36を収容する逆止弁収容室38となつている。
逆止弁36は外管22Cの上面を座とする反発ス
プリング40によつて基部側(第5図上方)へ付
勢されており、非送液時には案内路34を閉塞し
ている。
42はスプール弁で、内管26の下部に挿嵌さ
れているスプール部42Aと、これと一体となり
外管22A内に挿嵌されかつ注入口12を閉塞す
る薄肉の環状体からなるシヤツター部42Bとか
らなつている。またスプール弁42には、先端装
置6の軸心と平行的に複数の透孔42Cが形成さ
れている。さらにこのスプール弁42は、外管2
2Bの上面の凹陥部を座とする付勢スプリング4
4によつて基部側に付勢されている。46は内管
26の周壁に、注入口12と同位置に形成された
吐出口である。
このように構成された先端装置6に対して、第
5図のようにいま穿孔水Wを外管18と内管20
との間隙に送給すると、穿孔水Wは逆止弁28の
舌片28aを撓せながら第一流路P1に至り、さ
らにスプール弁42のスプール部42Aとシヤツ
ター部42Bとの環状間隙を通り、透孔42Cか
ら案内路34に至り、逆止弁36をスプリング4
0に抗して押し下げてさらにそこを抜け、外管2
2Cを通つて噴出口10から前方に噴出される。
したがつて、第1図についての説明で触れたよう
に、穿孔を行うことができる。
一方、第2図または第3図のパツク造成体14
または地盤改良体16の造成時には、第6図のよ
うに、第一液G1を第一流路P1へ圧送し、これと
共に第二液G2を第二流路P2へ圧送する。第二液
G2の圧送に伴つて、スプール部42Aの上面に
圧が作用し、その圧がスプリング44の付勢力に
打勝つと、スプール弁42が押し下げられる。そ
の結果、第二液G2は各吐出口46,46……か
ら水平方向に吐出される。またスプール弁42の
押下げに伴つて、シヤツター部42Bも注入口1
2より下位に移動し、外管22Aと内管26との
間に環状の混合室48ができる。各吐出口46,
46……から吐出された第二液G2は、その混合
室48に入る。他方、スプール弁42が下方に移
動する結果、スプール弁42のスプール部42A
の下部が案内路34に挿入され、その案内路34
を閉ぐ。環状混合室48に入つた第二液G2に対
して、第一液G1が第一流路P1から混合室48に
入る。しかし、すでに案内路34はスプール部4
2Aにより閉塞されている結果、第一液G1と第
二液G2とが環状混合室48においてほぼ直交的
に合流、接触および混合し、混合液が各注入口1
2,12……から放射方向に均等的に周辺地盤へ
注入される。
また、第一流路P1および第二流路P2へそれぞ
れ液の送給を停止しその圧力を解放すると、スプ
ール弁42が上昇してスプール弁42Aの外周面
が吐出口46を塞ぐとともに案内路34を開け、
シヤツター部42Bの外周面が注入口12を塞
ぎ、また逆止弁36がスプール弁42の上昇によ
つて開いた案内路34を塞ぐ。
このように、複数の注入口12,12……が外
管22Aに形成されているため、先に本発明者ら
が開発した工法と同様に、注入管を軸心周りに回
転させてもよいが、必らずしもその必要はなく、
回転させなくとも注入管の周りに均質な薬液の注
入を行うことができる。また混合室48は環状と
なつているので、その室内で周方向に均等的に第
一液G1および第二液G2が合流、接触および混合
しながら各注入口12,12……から注入され
る。したがつて、注入管に複数注入口12を形成
したこと、混合室48が環状であることが相俟つ
てきわめて好適な注入が達成される。ここで、吐
出口46も複数形成しておくと、両液G1,G2
合流混合性を高めることができる。
また第1流路P1は、スプール弁42の移動と
関係なく、常時環状混合室48に連通している。
これに対して、特公昭55−38448号公報記載の例
では、第二流路にも第二液を送給したときに始め
て、第一液はスプール弁を包む壁を通りスプール
弁を抜け、他の壁に形成された吐出口から出て行
くようになつている。したがつて、第一液がスプ
ール弁とこれを包む壁との間において固着した場
合、円滑なスプール弁の移動を期待できない。と
ころが、上記例では、第一液G1は内管26を破
つたり、スプール弁42を迂回することなく、そ
のまま環状混合室に入るので、長期間経過後であ
つても、円滑なスプール弁42の移動が達成でき
る。なお、通常第一液G1は水ガラス系の主剤を、
第二液G2は硬化剤を用いるのが望ましい。しか
し、この逆であつても差しつかえない。
また、注入終了後は、スプール弁42が上方に
直に移動して、注入口12がシヤツター部42B
によつて閉塞され、案内路34が逆止弁36によ
つて閉塞される。したがつて、周辺地盤からのス
ライムが注入管内に入り込み種々のトラブルを生
じることが確実に防止される。また吐出口46は
スプール部42Aによつて閉塞されるので、環状
混合室48に残存した微量の混合液が吐出口46
から第二流路P2側へ入り込むことはなく、この
点でも円滑なスプール弁42の移動が保証され
る。前述の残存した混合液は、逆止弁28が設け
られているため基部側へは移行せず、混合室48
においてその後1部固結しても、本発明者らの実
験によれば、再び薬液の注入を行うと、注入口1
2から円滑に吐出できることが判明している。
一般に、第一液G1と第二液G2とが混合し、そ
の混合液のゲルタイムが短いと、注入終了または
中断のために各液G1,G2の送給を停止すると、
環状混合室48に残留した混合液はそこで固化
し、スプール弁42のシヤツター部42Bの上昇
移動を妨げるのではないかと考えられよう。しか
し、各液G1,G2の送液停止には通常タイムラグ
があるため、環状混合室48に残留する混合液に
おける第一液G1と第二液G2との比率は注入中の
場合の正常な比率から狂うので、混合液の固化は
十分でないことになる。その結果、スプリング4
4によつてスプール弁42は固化しようとする混
合液の固化力に打勝つて上昇し、円滑に復元す
る。
なお、第2図の工程後、第一流路P1のみに、
ゲルタイムが60秒以上、通常数分〜数10分の薬液
を送給し、噴出口10から注入すると、パツク造
成体14の下方のたとえば砂質土地盤に緩結性薬
液による地盤改良体を造成できる。この場合、噴
出口10から吐出された緩結性薬液は、すでに造
成されたパツク造成体14によつて遮ぎられ主と
して前方または横方向のみに浸透注入される。ま
た瞬結性薬液の注入後、緩結性薬液を注入口12
から注入するようにしてもよい。また、第1図〜
第4図は注入管を引き上げながら順次注入を行う
ステツプアツプ方式であるが、可能ならば前進
(下降)方式としてもよい。
さらに上記例では、注入口12の位置と吐出口
46の位置とを注入管の長手方向について同位置
とし、液G1,G2を直交的に合流させているが、
第9図のように吐出口46Aの位置を注入口12
の位置より上位とするとしても直交的な合流態様
を得ることができる。この場合、ある程度混合が
完了した液が注入口12から注入されることにな
る。また、第10図のように、吐出口46Bの位
置を注入口12より下位とすると、第二液G2は、
スプール部42Aとシヤツター部42Bとの間隙
を上方に昇り、注入口12の内側で第一液G1
向流的に合流、接触および混合しながら各注入口
12から注入される。
ここに別の先端装置60の例がある。すなわ
ち、第11図および第12図に示すように、外管
100A〜100Dはそれぞれねじ部102,1
04,106によつて螺合連結され、先端に切削
ビツド110を有している。112は内管で、第
5図および第6図に示す先端装置6と異なるとこ
ろは、周壁に吐出口46または46A,46Bを
有しておらず、注入口12より若干下位の下端が
開口して吐出口113となつている点である。ま
た内管112の保持肩部112aは、外管100
A下部の段部と外管100B上部の段部との間に
挾まれて固定されている。114は上部が尖頭で
あるスプール弁で、スプール部114Aとこれと
間隙を置いて形成されたシヤツター部114Bと
透孔114Cとを有している。この例では、スプ
ール部114Aとシヤツター部114Bとは別々
に加工され、ピン接合等により一体化されてい
る。その他の部位については、第5図および第6
図に示す先端装置6と基本的に同じ構造であるの
で、同符号が示されている。
いま、第11図のように、穿孔水Wを送給する
と、矢印で示すように、穿孔水Wは噴出口10か
ら噴出する。また第12図に示すように、第一流
路P1および第二流路P2にそれぞれ第一液G1およ
び第二液G2を送給すると、第一液G1は第一流路
P1から環状混合室48に上方から入り込む。第
二液G2は、スプール部114をスプリング44
の付勢力に打勝つて押し下げる。その結果、内管
112の下端の吐出口113から、すなわち内管
112の下端周縁とスプール部114Aの尖頭面
との間を通つて、斜め下方に均等的に散りながら
吐出され、環状混合室48に入り、そこで向きを
変えながら上方に向う。したがつて、この第二液
G2は下方に向つてくる第一液G1と向流的に、合
流、接触および混合しながら注入口12から周辺
地盤に注入される。
この例では、第二液G2が均等に環状混合室4
8に入るため、同様に均等に環状混合室48に入
る第一液G1と均等に合流、混合する。
なお、先端装置60の内管112の下端位置を
さらに基部側にしておくと、直交的または斜交的
な合流を得ることもできる。
一方、上記いずれの先端装置も、第一流路P1
を構成するのに、外管と内管との間隙を利用して
いる。これに対して、第13図のように、外管1
00Bに、管軸心と平行する第一流路P1,P1
…を形成したり、第14図のように内管26に第
一流路P1,P1……を形成してもよい。
なお、上記各例の注入装置はゲルタイムが30秒
以内の瞬結性薬液の注入に最適なものであるが、
緩結性薬液の注入にも勿論適用できる。
以上の通り、第一発明は、瞬結性薬液の注入に
当つて、混合室を環状としているので、均質な合
流、接触および混合を行うことができ、また注入
口を複数形成して注入管を回転しないので施工が
可能となる。
第二発明は、環状混合室の機能と相俟つて、内
管の周壁に吐出口を形成したので、種々の合流方
式が適宜選択できる。
第三発明は、内管の下端に吐出口を形成したも
のであるから、環状混合室の機能と相俟つて均等
な合流および混合を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は施工例を工程順に示した断面
図、第5図は本発明に係る先端装置の穿孔水送給
時の作動と共に示した縦断面図、第6図は同薬液
注入時の作動を示す縦断面図、第7図は第5図7
−7線矢視断面図、第8図は8−8線矢視断面
図、第9図および第10図は変形例を示す縦断面
図、第11図は態様を異にする先端装置の穿孔水
送給時の作動と共に示した縦断面図、第12図は
同薬液注入時の作動を示す縦断面図、第13図お
よび第14図は第一流路の変形構成例を示す横断
面図である。 4…注入管本体、6,60…先端装置、8…ス
イベル、10…噴出口、12…注入口、14…パ
ツク造成体、16,160…地盤改良体、22A
〜22C…外管、26…内管、28…逆止弁、3
6…逆止弁、42…スプール弁、42A…スプー
ル弁、42B…シヤツター部、46,46A,4
6B…吐出口、48…環状混合室、100A〜1
00D…外管、112…内管、113…吐出口、
114…スプール弁、114A…スプール部、1
14B…シヤツター部、P1…第一流路、P2…第
二流路、W…穿孔水、G1…第一液、G2…第二液。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 内管と周壁に注入口を有する外管とを備え、
    注入管の周囲部に管軸心と平行的に第一流路を形
    成し、内管内を第二流路とし、外側にシヤツター
    部内側にスプール部を有し基部側が2重管構造と
    なり、かつシヤツター部とスプール部との間〓は
    注入管の先端へ連通する透孔を有するスプール弁
    を用意し、そのスプール弁のシヤツター部を外管
    内に内装し、かつスプール部を内管内に内装する
    とともに、スプール弁を基部側に付勢し、一方、
    内管の内装部に、内管を通しての流体圧非作用時
    前記付勢力によるスプール部の存在により遮断さ
    れ、かつ流体圧作用時スプール弁の先端側への移
    動により開口する吐出口を形成し、他方、外管の
    壁面に、流体圧非作用時シヤツター部の存在によ
    り遮断され、流体圧作用時スプール弁の移動によ
    り開口する注入口を形成し、前記注入口および吐
    出口に連通する環状混合室を外管と内管との間に
    形成し、前記第一流路および第二流路に二液硬化
    性薬液の各液を送給し、これら各液を環状混合室
    において合流、接触および混合させながら周辺地
    盤に注入することを特徴とする薬液注入工法。 2 二液硬化性薬液はゲルタイムが30秒以下であ
    る特許請求の範囲第1項記載の薬液注入工法。 3 注入口を外管の周壁に周方向について複数形
    成し、各注入口から平均的に周辺地盤に薬液を注
    入する特許請求の範囲第1項記載の薬液注入工
    法。 4 注入時において注入管を軸心周りに回転させ
    ることなく固定的に注入する特許請求の範囲第3
    項記載の薬液注入工法。 5 環状混合室において二液硬化性薬液の各液を
    直交的に合流、接触させる特許請求の範囲第1項
    記載の薬液注入工法。 6 環状混合室において二液硬化性薬液の各液を
    向流的に合流、接触させる特許請求の範囲第1項
    記載の薬液注入工法。 7 内管と周壁に注入口を有する外管とを備え、
    注入管の周囲部に管軸心と平行的に第一流路を形
    成し、内管内を第二流路とし、外側にシヤツター
    部内側にスプール部を有し基部側が2重管構造と
    なり、かつシヤツター部とスプール部との間〓は
    注入管の先端へ連通する透孔を有するスプール弁
    を用意し、そのスプール弁のシヤツター部を外管
    内に内装し、かつスプール部を内管内に内装する
    とともに、スプール弁を基部側に付勢し、一方、
    内管の内装部に、内管を通しての流体圧非作用時
    前記付勢力によるスプール部の存在により遮断さ
    れ、かつ流体圧作用時スプール弁の先端側への移
    動により開口する吐出口を形成し、他方、外管の
    壁面に、流体圧非作用時シヤツター部の存在によ
    り遮断され、流体圧作用時スプール弁の移動によ
    り開口する注入口を形成し、前記注入口および吐
    出口に連通して環状混合室を外管と内管との間に
    形成したことを特徴とする薬液注入装置。 8 吐出口位置は注入口位置より基部側である特
    許請求の範囲第7項記載の薬液注入装置。 9 吐出口位置と注入口位置とが周方向および管
    長方向について周位置である特許請求の範囲第7
    項記載の薬液注入装置。 10 注入口は外管の周壁に周方向について複数
    形成されている特許請求の範囲第7項、第8項ま
    たは第9項記載の薬液注入装置。
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