JPH0160116B2 - - Google Patents

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JPH0160116B2
JPH0160116B2 JP9795381A JP9795381A JPH0160116B2 JP H0160116 B2 JPH0160116 B2 JP H0160116B2 JP 9795381 A JP9795381 A JP 9795381A JP 9795381 A JP9795381 A JP 9795381A JP H0160116 B2 JPH0160116 B2 JP H0160116B2
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JP
Japan
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paper
printing
printing paper
weight
sizing agent
Prior art date
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Expired
Application number
JP9795381A
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English (en)
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JPS584895A (ja
Inventor
Shigehiko Yoshioka
Ken Hashimoto
Osamu Saito
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Kagaku Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Seiko Kagaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、所謂ベツセルピツクに対して抵抗性
のある優れた印刷用紙に関するものである。 最近、製紙用パルプの原料にユーカリ樹等の南
方材が用いられることが多い。これらのパルプ中
には非繊維状塊状の硬い植物体導管組織の断片が
混在している。これらのパルプによつて造られた
印刷用紙は、タツクの高い印刷インキ、例えばオ
フセツトインキで印刷される場合、印刷工程で印
刷機のロール上のインキによつて印刷用紙の表面
から塊状の導管組織の断片がむしりとられること
がある。これらのトラブルは、ベツセルピツク又
は導管むけと通称される。 ベツセルピツクが多いと実麗な印刷が不可能と
なり、印刷工程での作業性が大巾に低下する。 ベツセルピツクを防止するために、当初は、単
に変性澱粉糊剤によつて、原紙の表面を処理され
て来たが、その効果は、甚だ不満足なものであつ
た。最近は、変性澱粉とアニオン性ポリアクリル
アミド混合糊剤によつて表面処理された印刷用紙
が一部に製造されているが、そのベツセルピツク
抵抗性は、必ずしも満足できるものではない。 本発明は、ベツセルピツク抵抗性に優れた印刷
用紙を提供せんとするものであり、その目的は、
変性澱粉及びアクリルアミド系ポリマーを主成分
とする糊剤と、該糊剤成分に対し1〜20重量%の
炭素数8〜18のアルケニル基を有するアルケニル
コハク酸の水溶性塩とを含有する組成物水溶液に
より原紙表面を加工することによつて達成され
る。 現時点においては、上記におけるアルケニルコ
ハク酸塩の役割は、完全に明かにされているとは
言い難いけれども、後段実施例の記載から伺い知
るように、アルケニルコハク酸塩の添加によつ
て、糊剤の紙層への浸透性が促進され、その結
果、導管組織の断片も強固に紙層に結着せられる
ものと推察される。単に、糊剤の紙層への浸透促
進のみを目的とするならば、一般の界面活性剤の
使用も考えられる。しかしながら周知の如くオフ
セツト印刷に於いては、湿し水が使用される。一
般の界面活性剤の使用は印刷用紙の耐水性を低下
せしめるため逆効果をもたらし、本発明の目的を
達成することが不可能である。これに反し、アル
ケニルコハク酸塩の使用は、後段の実施例に於い
て明かのように、一般の界面活性剤使用とは正反
対に印刷用紙の耐水性を向上せしめるのである。
即ち、アルケニルコハク酸塩は、糊剤を紙の表面
に塗布する時は、その浸透を促進するけれども、
その後の紙の乾燥工程に於いては、紙中に存在す
るアルミニウム塩と反応して紙に耐水性を賦与す
るものと考えられる。 本発明の印刷用紙の製造に際して使用される変
性澱粉、アクリルアミド系ポリマーは、この分野
において古くから使用されている従来品がそのま
ま使用できる。変性澱粉としては、酸化澱粉、特
に低粘度の酸化澱粉が好ましいものであるが、そ
の他のアニオン変性澱粉或いは両性澱粉も使用可
能である。アクリルアミド系ポリマーとしては、
ノニオン性、アニオン性或いは場合により両性の
アクリルアミド系ポリマーが使用可能であり、該
アクリルアミド系ポリマーとしては、ポリアクリ
ルアミド、ポリメタクリルアミド、或いはアクリ
ルアミド―メタクリルアミドコポリマー、アクリ
ルアミド及び/又はメタクリルアミドと他の共重
合性単量体との水溶性共重合体、及びそれらの変
性物を挙げることができる。 アクリルアミド系ポリマーの分子量は1万〜30
万のものが望ましく、特に2万〜20万の分子量を
有する比較的低分子のアニオン性アクリルアミド
系ポリマーが好適である。 上述の変性澱粉及びアクリルアミド系ポリマー
は、これを混合して糊剤成分とするが、この際、
両者の相溶性の良好なものを選ぶ必要があること
は言うまでもない。特に、両性の変性澱粉或いは
アクリルアミド系ポリマーを使用する場合には、
あらかじめ、その相溶性を調べることが望まし
い。 上記糊剤成分が、変性澱粉50〜90重量%とアク
リルアミド系ポリマー10〜50重量%との混合物で
ある場合に、最も良好な結果が得られる。即ち、
変性澱粉90重量%以上(アクリルアミド系ポリマ
ー10重量%未満)では、これを用いて得られる印
刷用紙のベツセルピツク抵抗性が充分ではなく、
変性澱粉50重量%以下(アクリルアミド系ポリマ
ー50重量%以上)では、経済的に極めて不利であ
るに加えて、印刷用紙のベツセルピツク抵抗性の
上昇が頭打ちとなるからである。 炭素数8〜18のアルケニル基を有するアルケニ
ルコハク酸の水溶性塩は、市販の炭素数8〜18の
α―オレフインまたはプロピレン或いはブチレン
のオリゴマーと無水マレイン酸とを反応せしめて
アルケニルコハク酸無水物とし、これをアルカリ
類、例えば、苛性ソーダ、苛性カリ、アンモニ
ア、有機アミン類を用いて水溶性塩とすることに
よつて容易に調製することができる。アルケニル
コハク酸のアルケニル基の炭素数が8未満の場合
は、印刷用紙への耐水性の賦与が不充分であり、
18を越える場合は、糊剤の紙層への浸透が不充分
となつて、いずれの場合も優れた印刷用紙を得る
ことができない。 アルケニルコハク酸の水溶性塩の糊剤成分に対
する配合量は、10〜15重量%の場合に、最も良好
な結果が得られる。即ち、その組成物水溶液によ
り表面加工された印刷用紙の耐水性、ベツセルピ
ツク抵抗性が極めて良好であるのに加えて、イン
キ受理性や乾燥性の点でも優れた印刷用紙を得る
ことが出来る。 これが、10%以下ではアルケニルコハク酸水溶
性塩の前記効果が充分に発揮されないし15%以上
ではむしろ耐水性が充分でなく、優れた印刷用紙
を得ることが困難となり不適当である。 本発明の印刷用紙は、前述の糊剤成分とアルケ
ニルコハク酸の水溶性塩とを含有する組成物水溶
液を用いて、原紙表面を加工することによつて製
造されるものであるが、上記組成物水溶液中の糊
剤成分の濃度は2〜15%好ましくは5〜10%であ
り、その粘度は50cps以下好ましくは20cps以下で
あるのが良い。 本発明の印刷用紙中の糊剤成分及びアルケニル
コハク酸塩の含有量は、表面強度、耐水性、ベツ
セルピツク抵抗性等の印刷用紙に要求される印刷
適性の程度及び原紙の性質によつて任意に変更し
得るものであることは当然であるが、一般的に
は、糊剤成分1〜5g/m2、アルケニルコハク酸
塩0.05〜0.5g/m2の範囲にあるのが好ましい。 原紙の表面加工は、上記組成物水溶液を原紙表
面に塗布するかまたは、原紙を該組成物水溶液に
含浸して処理したのち、常法に従つて乾燥し、更
に場合により、キヤレンダー掛け等の機械的処理
を施すことができる。原紙への組成物水溶液の塗
布または含浸は、通常の装置、方法によつて、即
ち、サイズプレス、マシンキヤレンダーその他の
コーターを用いて行うことができる。 本発明の印刷用紙は、アルケニルコハク酸の水
溶性塩を含有しない従来の印刷用紙と比較して、
同一の糊剤成分含有量に於いても表面強度、耐水
性に優れるのは勿論、印刷時のベツセルピツクに
対して充分な抵抗性を有するため、製紙工業に於
いては、南方材パルプの配合量を多くすることが
できる外、糊剤の節約が可能となり、他方その印
刷用紙を用いる印刷工業に於いては、ベツセルピ
ツクや、紙ムケ、等の印刷時のトラブルの発生を
極少に抑えることができるという極めて優れた工
業的、経済的効果を有するものである。 以下、本発明の作用、効果について、実施例、
比較例に基づき具体的に説明する。 実施例 1 酸化澱粉、アクリルアミド系ポリマー及びアル
ケニルコハク酸の水溶性塩より成る組成物水溶液
(1)〜(6)をロールコーターを用いて原紙表面に塗布
したのち、スチームドライヤー上にて110℃1分
間乾燥することにより、原紙の表面加工を行つ
て、手抄印刷用紙を得た。得られた印刷用紙は、
室温、湿度65%で、1昼夜調湿したのち、紙質試
験に供した。その結果を第1表に示す。 (使用薬品) 酸化澱粉:MS―3800〔日本食品加工(株)製〕を90
〜95℃で蒸煮し、水溶化して使用 アクリルアミド系ポリマー:エツクスコートP―
130〔星光化学工業(株)製、アニオン性20
%品〕 アルケニルコハク酸塩:NSP〔ハモツク工業(株)製
炭素数12のアルケニル基含有アルケニ
ルコハク酸無水物〕をトリエタノール
アミンで中和水溶化して使用 (原紙の調製) 南方材(ユーカリ樹)パルプ50%を含有するL
―BKP(C.S.F.400c.c.)の水性スラリーに、パル
プ重量に対して市販の強化ロジンサイズ剤0.3%、
填料(クレー/タルク=1/1)20%及び硫酸バ
ンド2%(スラリーPH4.5に調整)を添加したの
ち、TAPPIスタンダードシートマシンにより常
法通り抄紙して、成紙重量1.2g(坪量60g/m2
の手抄原紙を得た。この原紙のステキヒトサイズ
度は、およそ20秒であつた。
【表】 1) デニソンワツクスによる。
2) 熊谷理機IGT印刷適性試験機、東洋インキ製、
印刷用インキ(タツクグレード20)を使用。
3) 2)に於ける印刷済紙片の印刷始点より8cmまで
(印刷面積8cm2)のベツセルピツク数
実施例 2 糊剤成分の付着量を同一量とするために、組成
物水溶液中の糊剤成分濃度を変化させて、第2表
に示す組成物水溶液(7)〜(10)を調製し、実施例1と
同様の方法により、手抄印刷用紙を得た。その紙
質試験結果を第2表に示す。 実施例 3 アクリルアミド系ポリマーとして 〔〕アニオン性、〔〕ノニオン性及び〔〕
両性のものを使用し〔組成物水溶液((11))〜
(13)〕、実施例1と同様にして手抄印刷用紙を得
た。その紙質試験結果を第3表に示す。
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 変性澱粉50〜90重量%とアクリルアミド系ポ
    リマー10〜50重量%との混合物を主成分とする糊
    剤と、該糊剤成分に対して10〜15重量%の炭素数
    8〜18のアルケニル基を有するアルケニルコハク
    酸の水溶性塩とを含有する組成物水溶液により、
    表面加工されたベツセルピツク抵抗性を有する印
    刷用紙。 2 変性澱粉が酸化澱粉である特許請求の範囲第
    1項記載の印刷用紙。 3 アクリルアミド系ポリマーが、アニオン性ポ
    リアクリルアミドである特許請求の範囲第1項及
    び第2項記載の印刷用紙。
JP9795381A 1981-06-23 1981-06-23 印刷用紙 Granted JPS584895A (ja)

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JP9795381A JPS584895A (ja) 1981-06-23 1981-06-23 印刷用紙

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JP9795381A JPS584895A (ja) 1981-06-23 1981-06-23 印刷用紙

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JPS584895A JPS584895A (ja) 1983-01-12
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KR0141362B1 (ko) * 1989-04-27 1998-06-01 몰톤 피터 낚시용 미끼
CA2589652A1 (en) * 2004-12-03 2006-06-08 Sun Chemical Corporation Printing ink and coating compositions containing starch

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