JPH0158984B2 - - Google Patents

Description

【図面の簡単な説明】

第１図はタービン・ヘツドの縦断側面図であ
る。第２図は中空部に設けた保護ブツシユの要部
の拡大縦断側面図である。 １……保護ブツシユ、８……弾性部材、４……
スピンドル、１３……圧縮性密封部材。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ タービン先端７を有するヘツドと、タービン
   に連結された回転子アセンブリーとから成り、該
   回転子が玉軸受け又は空気軸受け内で回転すべく
   装着されており、各軸受けは前記ヘツド内にある
   弾性部材によつて半径方向に支持された外側部分
   を有し、前記回転子は前記タービン先端７に設け
   た穴６を貫通してスピンドル４によつて外方向へ
   突出され、前記ヘツドに対してスピンドル４の半
   径方向の変位を受容すべく前記穴６の内側表面と
   前記スピンドル４との間に半径方向の間隙５を設
   けたものに於いて、前記タービンが保護ブツシユ
   １を含み、該保護ブツシユ１が、前記タービン先
   端７に最も近い玉軸受外レース２を嵌合するよう
   に囲む上部９と該上部９を前記スピンドル４に向
   つて半径方向に延設し軸受けの部分をカバーする
   中間部１７と該中間部１７を軸方向に且つ前記ス
   ピンドル４に沿つて前記半径方向の間隙５まで延
   設して前記スピンドル４の先端部分との間にわず
   かな間隙１０を形成する下部１４とから成り、前
   記タービン先端７に最も近い玉軸受外レース２を
   支持する前記弾性部材８が前記上部９と前記ヘツ
   ドとの間に設けられていることを特徴とする歯科
   用タービン。 ２ 圧縮性密封部材１３が前記保護ブツシユ１の
   前記下部１４の外壁面と前記ヘツドの内壁面１５
   との間に設けてあることを特徴とする特許請求の
   範囲第１項記載の歯科用タービン。 （産業上の利用分野） 本発明は主として歯科用のタービンに関するも
   のである。 （従来の技術） 歯科用フライスのためのエア・タービンの回転
   子は、玉軸受あるいは単数または複数の空気軸受
   に取り付けることのできるスピンドルから成る。 このスピンドルはフライス固定機構を配置する
   ための中空部を有する。タービンの先端にスピン
   ドルを挿通するのに必要な穴が形成されているこ
   とはいうまでもない。 タービン・ヘツド内に於いて、特に側方からの
   懸架を確実にする可撓材リングまたはｏリングに
   回転子を取り付ける。これにより、回転子はター
   ビン・ヘツドに作用する圧力に従つて側方に変位
   することができる。この場合、タービン先端に形
   成された穴の口径は、スピンドルが回転時にター
   ビン先端の穴の壁に衝突したり接触したりしない
   ように、スピンドルの直径よりも充分大きくなけ
   ればならない。従つて、スピンドルとタービン先
   端の穴との間には、タービンの作動中に、象牙
   質、エナメル屑、血液、充填残留物、その他の屑
   が侵入できる間隙が存在する。このような屑は下
   方玉軸受または空気軸受及び空気導管の位置まで
   移動され、汚染や詰まりの原因となる。その結
   果、歯科用タービンの信頼度が損なわれる。下方
   玉軸受または空気軸受及び空気導入管は定期的に
   掃除するか、または交換しなければならない。し
   かも、タービン内部に蓄積した各種の屑は由々し
   い病原菌の温床となるおそれがある。 （従来的課題） 本発明は、上記経路を通つて侵入するおそれの
   ある各種の屑が回転子の重要素子、下方玉軸受ま
   たは空気軸受及び空気導入管に達するのを防止で
   きる、玉軸受あるいは単数または複数の空気軸受
   方式の歯科用タービンを実現せんとするものであ
   る。 （技術的手段） 本発明のタービンは保護ブツシユが下方玉軸受
   の外レースをこれと嵌合するように囲み、前記軸
   受の下に延びてからスピンドルに沿つて、前記ス
   ピンドルとタービン先端に形成した穴との間の間
   隙にまで達していることを特徴とする。また、保
   護ブツシユの下部の外壁とタービン・ヘツド内壁
   との間に可撓材リングを押入する。 一体構造である保護ブツシユ１は上部９、中間
   部１７及び下部１４から成る。上部９の内壁は玉
   軸受の外レース２をこれと嵌合するように囲む。 保護ブツシユ１はそのまま延長されて玉軸受の
   下の中間部１７に移行し、さらにスピンドル４に
   沿つてこのスピンドル４とタービン先端７に形成
   された穴との間の間隙５にまで達する下部１４に
   移行する。従つて、保護ブツシユ１は玉軸受外レ
   ース２、その下面及びスピンドル４の下部から成
   るアセンブリを囲む。保護ブツシユ１は玉軸受外
   レース２と嵌合して一体であるから、回転子アセ
   ンブリとも一体であり、回転子アセンブリの横変
   位に追従する。 保護ブツシユ１の上部９の外壁に弾性部材８と
   しての懸架ｏリングを当接させる。スピンドル４
   と、保護ブツシユ１の下部１４の内壁との間には
   スピンドル４の回転時にこれらの素子の間に摩擦
   が生ずるのを回避するためにわずかな間隙１０を
   設ける必要がある。しかし、保護ブツシユ１は回
   転子アセンブブリと一体であるから、この間隙１
   ０は極めて狭いものでよい。 また、回転子の、弾性部材としての懸架ｏリン
   グ８及び１１の作用下に懸架される素子の品質を
   維持するため、保護ブツシユ１の下部１４の外壁
   とタービン先端７に形成された穴６との間に充分
   な間隙１２を設ける必要がある。 タービンの作動中、あらゆる種類の屑がスピン
   ドル４と保護ブツシユ１の下部１４の内壁との間
   の間隙１０から、また、保護ブツシユ１の下部１
   ４の外壁とタービン先端７に形成した穴６との間
   の間隙１２からタービン内に侵入する可能性があ
   る。 但し、間隙１０は極めて狭いから、屑を通し難
   い。しかも、スピンドルの回転運動は間隙１０か
   ら侵入する可能性を排除するように作用する。 もし、間隙１２からタービン内に屑が侵入でき
   たとすると、この屑はタービン・ヘツド内壁１５
   と保護ブツシユ１の下部１４の外壁との間に形成
   される中空部１８に蓄積され、この中空部に於い
   て、該中空部内に押入された圧縮性密封部材１３
   としての可撓材リングによつて阻止される。 （効果） (a) 玉軸受外レース２及び保護ブツシユ１が弾性
   部材８によつて半径方向に支持されているの
   で、スピンドル４を含む回転子は、ヘツドに作
   用する横方向からの力が加わつても側方に追従
   変位することが出来、回転子が損傷、故障した
   りするのを防止できる。 (b) 保護ブツシユ１の下部１４がスピンドル４の
   軸方向の可成りの部分に沿つて延びており該ス
   ピンドル４の半径と略同じであつてわずかな間
   隙１０を有して延設されているので、屑が侵入
   し難く、又スピンドルの回転運動は間隙１０内
   に屑が侵入するのを排除するように作用する。
   即ち防塵機能を有する。 (c) 圧縮性密封部材１３を保護ブツシユ１の下部
   １４とヘツドの内壁面１５との間に設けてある
   ので、間隙１２から屑が入つたとしても内奥へ
   の侵入を阻止することができ回転子の回転に支
   障を来たしたり、その他種々の故障の発生を阻
   止できる。