JPH0153560B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は狭帯域伝送路を介してテレビジヨン信
号を伝送するための静止画像伝送装置に関する。

従来この種の装置においては、何らかの原因に
より故障が生じた際、その故障原因が伝送路側に
あるのか端末装置側にあるのかを短時間内に判別
するのは難しく、装置に不慣れな素人がその作業
を行なう事は不可能であつた。

従つて、本発明の目的は端末装置の故障を極め
て簡単にしかも短い時間で確認することができる
静止画像伝送装置を提供することである。

本発明によれば、蓄積素子を用いて帯域変換を
行ない狭帯域伝送路を介して映像信号を伝送する
方式に於いて、映像信号を符号化する手段と、符
号化された映像信号を蓄積素子へ蓄積する手段
と、蓄積された映像信号を伝送路の帯域に応じた
速度で読み出す手段と、読み出された映像信号を
読み出すときの読み出しアドレスに対して所定値
だけ修飾された書込みアドレスによつて再び蓄積
素子へ書き込む手段と、前記蓄積素子に書き込ま
れている映像信号をモニタ用に読み出す手段とを
具備し、モニタ上で再書込みされた映像と前の映
像との差異をみて端末装置側の動作を確認するこ
とができる静止画像伝送装置が得られる。

蓄積素子から映像情報を読み出す際のアドレス
情報に任意の水平アドレス及び垂直アドレスの値
を加算し、それを低速書込み時のアドレスとして
蓄積素子に与えれば、画面全部を書替えることも
できるし、旧画面を一部残したまま、それと同じ
画像をテレビモニタ画面上の任意の位置に新しく
構成することができる。

以下、本発明の実施例を示した図面を参照して
本発明を詳細に説明する。

第１図に於て、端子２０より入力されるテレビ
映像信号は増幅回路１を経てＡ／Ｄ変換回路３及
びクロツクパルス発生回路２へ供給される。クロ
ツクパルス発生回路２では、入力された映像信号
の色副搬送波信号又は水平同期信号にロツクした
クロツクパルスを発生する。クロツクパルスの周
波数は装置が得ようとする水平解像度から決めら
れるが、後述の蓄積素子１１へ与えるアドレス情
報の制御の容易さから述べると水平走査周波数の
整数倍に選んでおいた方が良い。

クロツクパルス発生器２で作られたクロツクパ
ルスはＡ／Ｄ変換回路３、タイミングパルス発生
回路４、テレビジヨン（TV）レートアドレスカ
ウンタ６の各々へ出力される。

AD変換回路３では、そのクロツクパルスに従
つて、増幅回路１からの映像信号をサンプリング
しデイジタル信号へ変換する。デイジタル信号に
変換された映像信号は切替器５を通り蓄積素子１
１に供給され書き込まれる。蓄積素子１１に書き
込まれたデータは端子２３に接続される回線イン
ターフエース装置（モデム等）のスピードに従い
スロースピードで読み出され、Ｐ／Ｓ変換回路１
４でシリアルデータに変換されモデム等とのイン
ターフエース回路１５（TTL−RS232変換回路
など）でレベル変換された後、端子２３を通り送
出される。また蓄積素子１１に蓄積されたデータ
はテレビレートで読み出されＤ／Ａ変換回路１２
でアナログ信号に変換された後、増幅回路１３を
介して端子２２から出力映像信号として出力され
る。以上の説明は本実施例が送信機としての動作
及び蓄積素子１１に蓄積された内容をモニタリン
グする方式について説明した。

次に本実施例に示す装置が受信又はスロー読み
出し時に再び蓄積素子へ書き込む手順について説
明する。

まず受信の場合は、端子２３より受信された受
信シリアルデータはインターフエース回路１５に
よりレベル変換され、切換器１６の端子ａを通
り、Ｓ／Ｐ変換回路１７でシリアルデータよりパ
ラレルデータに変換され、切替回路５に供給され
る。切替回路５は本実施例が受信機として動作し
ている時は、Ｓ／Ｐ変換回路１７よりのデータを
蓄積素子１１に供給する様に動作し、蓄積素子１
１に書き込まれる。

本願の特徴である再書き込みの時は蓄積素子１
１より読み出されたデータは、Ｐ／Ｓ変換回路１
４を通りシリアルデータに変換されインターフエ
ース回路１５に加えられると共に切替器１６の端
子ｂを通り、再度Ｓ／Ｐ変換回路１７でパラレル
データに変換された後、切替回路５を通つて再度
蓄積素子１１に書き込まれる。以上データの流れ
について説明したが、以下に蓄積素子１１に蓄積
されるアドレスについて説明する。

まず第１に入力テレビ信号をテレビレートで書
き込み、読み出す場合には、TVレートアドレス
カウンタ６が用いられる。第２にデータ送信及び
本願の読み出し時は低速読み出しアドレスカウン
タが用いられる。第３にデータ受信及び本願の再
書き込み時は、演算器９の出力が用いられる。演
算器９は低速読み出しアドレスカウンタ７の出力
に、設定器８で設定された値を加算又は減算する
ものであり、低速読み出しアドレスに対し、一定
距離はなれたアドレスを生成する。たとえば、設
定器の値として垂直方向が１画面の1/2の所の値
を設定すると最初に読み出されるアドレスは０で
あり、このアドレスのデータが再書き込み時垂直
方向が１画面の1/2の所のアドレスに書き込まれ
る。この様に動作することにより上半分の画像は
下半分に書き込まれることになる。ただし、デー
タ受信の際はこの設定値は零にされる。前記各ア
ドレスはタイミングパルス発生回路４からのタイ
ミングクロツクにより制御されると共に、切り替
え信号により切り替え回路１０で切り替えて蓄積
素子１１に供給される。

第２図によつて出現する画像の状態を説明す
る。第２図ａは１枚の画を蓄積素子１１へ書込ん
だ状態を示す。設定器８によつて水平アドレスは
０、垂直アドレスはモニタ上で見える全垂直アド
レスの半分（Ｖ／２）の値を設定し演算器９で加算 をした場合の例であり、原画ａの上半分の画がそ
のまま下半分の部分に表示される。ｃの場合は水
平アドレスはモニタ上で見える全水平アドレスの
半分（Ｈ／２）の値、垂直アドレスは０を設定して 加算した場合であり、原画ａの左半分の画がその
まま右半分の位置に現われる。ｄの例は水平アド
レスHo、垂直アドレスにVoの値を加算した場合
の例である。この場合は破線の原画は新たに表示
される画（実線）によつて消されるので、比較し
て見る事はできない。

本発明は以上説明したように静止画像伝送装置
が正しく動作しているか否か接続されるテレビモ
ニタ上で一目でわかり、装置に対する知識のない
素人でも短時間のうちに機能試験を行なうことが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すブロツク図、
第２図ａ〜ｄは本発明の作用を示す図である。 １……増幅回路、２……クロツクパルス発生回
路、３……Ａ／Ｄ変換回路、４……タイミングパ
ルス発生回路、５……切替回路、６……TVレー
トアドレスカウンタ、７……低速読出しアドレス
カウンタ、８……設定器、９……演算器、１０…
…切替回路、１１……蓄積素子、１２……Ｄ／Ａ
変換回路、１３……増幅回路、１４……Ｐ／Ｓ変
換回路、１５……インターフエース回路、１６…
…スイツチ、１７……Ｓ／Ｐ変換回路、２０……
映像信号入力端子、２１……制御入力端子、２２
……映像信号出力端子、２３……伝送路信号入出
力端子。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 蓄積素子を用いて帯域変換を行ない狭帯域伝
   送路を介して映像信号を伝送する方式に於て、映
   像信号を符号化する手段と、映像信号の蓄積素子
   と符号化された映像信号を前記蓄積素子へ書き込
   む手段と、蓄積された映像信号を伝送路の帯域に
   応じた速度で読み出す手段と、読み出された映像
   信号を前記読み出すときの読み出しアドレスに対
   して所定値だけ修飾された書き込みアドレスによ
   つて再び前記蓄積素子へ書き込む手段と、前記蓄
   積素子に書き込まれている映像信号をモニタ用に
   読み出す手段とを具備し、モニタ上で再び書き込
   まれた映像と前の映像とを比較し、動作の確認を
   できるようにしたことを特徴とする静止画像伝送
   装置。