JPH0151404B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、容器の列数変更装置に関し、詳しく
は、例えば２列の容器を１列に列数変更するため
の装置に関する。

［発明の背景］ 従来、容器の洗浄、容器内への収納物の充填、
箱詰あるいは箱出等の工程に応じて、所定の配列
状態にある容器を当該工程に対応した配列状態に
変更する必要があり、各種の列数変更装置が提案
されている。例えば特公昭52−41714特許公報に
記載されている容器の列数変更装置は、容器の配
列を様々に変更する機構を開示しているが、機構
が複雑であるばかりでなく、最大の難点は、容器
の列数を変更した場合、容器配列のセンターライ
ンが変動してしまう点である。例えば、４列の配
列状態にある容器を２列の配列状態に変更した場
合、２列状態のセンターラインが元の配列状態の
第１列と第２列の間に移動してしまうので、コン
ベヤ等で移送する場合に不都合であるばかりでな
く、容器の転倒の原因となつたり、あるいは、後
続工程の諸装置の配置に障害となつている。

［発明の目的］ 本発明の容器の列数変更装置は、上記に鑑みて
創作されたものであつて、構造が簡単であり、し
かも、配列変更前と変更後の容器群のセンターラ
インが移動することのない容器の列数変更装置を
明らかにするものである。

［発明の構成］ 本発明の上記目的は、枠体の下面には作動部材
が垂設され、該作動部材には駆動装置により直線
運動するラツクに噛み合うピニオンが設けられる
と共に該作動部材の下端にレバーが設けられてお
り、前記枠体の下方には対向する支持部材間に一
対のガイドレールが並設され、該ガイドレールに
は複数のスライド板が取付けられると共に該スラ
イド板を両側に配して１個の固定部材が設けら
れ、該スライド板及び固定部材の中央下部には複
数の容器保持具を有する容器保持手段を90度回転
する駆動モーターが取付けられ、前記スライド板
の上部は前記レバーとリンクによつて連結されて
いることを特徴とする容器の列数変更装置によつ
て達成される。

以下、本発明の実施例を添付の図面に従つて詳
細に説明する。

第１図〜第３図は、本発明の第１実施例を示す
ものである。なお、説明に際しては、２列を１列
に列数変更するものを図示した。第１図は正面
図、第２図及び第３図は１部省略平面図であり、
第２図はリンク機構の原位置、第３図は展開位置
を示すものである。

図中において、１は枠体であり、上方には装置
全体を上下左右方向に移動させる機構が連結され
る。２，２は１対のガイドレールであつて、枠体
１の下方に支持部材３，３を介して取り付けられ
ている。このガイドレール２，２にはスライド板
４ａ，４ｂおよび固定部材４ｃが取り付けられて
おり、スライド板４ａ，４ｂのそれぞれの中央部
には所定数の容器保持具６を備えた容器保持手段
７，７が取り付けられ、中央の容器保持手段７は
固定部材４ｃによつて支持されている。容器保持
具６としては公知の様々の機構のものが適用可能
である。

８は、枠体１に垂設された駆動軸である作動部
材であつて、同じく枠体１に一端が固定されてい
る空圧シリンダ等の駆動装置１０の間欠往復運動
に従つて、一定角度の間欠運転、逆回転運動を行
う。作動部材８のレバー８ａ，８ｂの各々には、
他端が容器保持手段７の軸に固定されているリン
ク１１ａ，１１ｂが取り付けられている。

１５ａはラツク、１５ｂはピニオンであり、駆
動装置１０の力を作動部材８、レバー８ａ，８
ｂ、リンク１１ａ，１１ｂに伝達する機能を果た
すものである。

Ｍは、容器保持手段７，７，７を90度回転させ
るモーターであつて、前記ガイドレール２に取り
付けられているスライド板４ａ，４ｂ，４ｃに固
定されている。

次に、この実施例の装置の機能を説明する。処
理しようとする容器は一定の列数（この実施例で
は２列）でコンベヤＣに従つて連続的にあるいは
間欠的に搬送されており、この実施例の装置は、
まず枠体１の上部に設けられている移動機構に従
つて処理しようとする容器の上方に位置され、次
いで、下方に移動されて容器保持手段７，７，７
の容器保持具６の各々が容器Ｂを保持する。この
状態は第２図に示されている。容器保持が完了す
ると装置全体が若干上方に移動され、容器はコン
ベヤＣから浮き上つた状態となり、次いで駆動装
置１０のピストンロツドを収縮させると（第１図
の状態）、ラツク１５ａとピニオン１５ｂの作用
により作動部材８は第２図において時計方向に回
動する。これに伴つて、リンク１１ａ，１１ｂは
作動部材８のレバー８ａ，８ｂによつて左右方向
に移動し、従つて、このリンク１１ａ，１１ｂと
容器保持手段７，７もガイドレール２，２および
ガイド板４ａ，４ｂに規制されて左右方向に平行
移動する（第３図の状態）。この時固定部材４ｃ
は移動しない。

上記の動作に同期して、容器保持手段７，７，
７はモーターＭの作動によつて、容器配列のセン
ターラインを変更することなく、90度回転され
る。

以上の動作によつて、第２図に示す如く、２列
の列数状態にあつた容器は、容器列数のセンター
ラインを変更することなく第３図に示す如く１列
の列数状態に変更され、容器を保持したまま、装
置全体を移動させて他の搬送ベルト上に移動させ
るか、あるいは、そのまま下方の搬送ベルト上に
容器を降ろし、容器保持具６，６を開放して容器
の列数変更工程を完了する。

以上本発明の一実施例について説明したが、こ
れらに限定されず、例えば上記一対のガイドレー
ルを複数対設けることもできる。またスライド板
は複数且つ例えば偶数個でありまた固定部材はそ
のスライド板の中心に位置すればよく、従つてス
ライド板の数は図示に限定されず、例えば４、
６、８個等であつてもよい。

［発明の効果］ 本発明によれば、構造が簡単であり、しかも、
列数変更前と変更後の容器群のセンターラインが
移動することのない容器の列数変更装置をていき
よすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は、本発明の第１実施例を示す
もので、第１図は正面図、第２図及び第３図は１
部省略平面図であり、第２図はリンク機構の原位
置、第３図は展開位置を示すものである。 １：枠体、２：ガイドレール、３：支持部材、
４ａ，４ｂ：スライド板、４ｃ：固定部材、６：
容器保持具、７：容器保持手段、８：作動部材、
８ａ，８ｂ：レバー、１０：駆動装置、１１ａ，
１１ｂ：リンク、１５ａ：ラツク、１５ｂ：ピニ
オン、Ｂ：容器、Ｃ：コンベヤ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 枠体の下面には作動部材が垂設され、該作動
   部材には駆動装置により直線運動するラツクに噛
   み合うピニオンが設けられると共に該作動部材の
   下端にレバーが設けられており、前記枠体の下方
   には対向する支持部材間に一対のガイドレールが
   並設され、該ガイドレールには複数のスライド板
   が取付けられると共に該スライド板を両側に配し
   て１個の固定部材が設けられ、該スライド板及び
   固定部材の中央下部には複数の容器保持具を有す
   る容器保持手段を90度回転する駆動モーターが取
   付けられ、前記スライド板の上部は前記レバーと
   リンクによつて連結されていることを特徴とする
   容器の列数変更装置。