JPH0150911B2 - - Google Patents
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- JPH0150911B2 JPH0150911B2 JP8338984A JP8338984A JPH0150911B2 JP H0150911 B2 JPH0150911 B2 JP H0150911B2 JP 8338984 A JP8338984 A JP 8338984A JP 8338984 A JP8338984 A JP 8338984A JP H0150911 B2 JPH0150911 B2 JP H0150911B2
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Description
(産業上の利用分野)
本発明は、陸上施設に設置して船舶乗組員の操
舵訓練に使用する操舵シユミレータに関し、特に
操船中に発生する故障を擬似的に作り出して故障
時の対応策を訓練できるようにした操舵シユミレ
ータの擬似故障発生装置に関する。 (発明の背景) 従来、この種の操舵シユミレータは、乗組員の
操舵訓練を主目的として作られており、手動操舵
による直針訓練、回頭訓練、変針訓練などに使わ
れてきた。 しかしながら、現在ほとんどの船舶において使
われている操舵装置は、自動操舵装置であり、自
動操舵装置にあつては操舵スタンドのモード切替
スイツチにより自動操舵、手動操舵、ノンホロア
ツプ操舵の3通りの操舵が可能であり、また操舵
系統も完全な2系統をなしている。 更に、航海中における作動状態をモニタするた
めのモニタパネルが設置されており、このモニタ
パネルには多種多様な警報機能が組み込まれ、操
舵故障の発生時には故障箇所の表示と共に故障警
報を可視可聴により知らせ、適切な故障対応策を
取ることができるようにしている。 しかしながら、従来の操舵シユミレータにあつ
ては、操舵訓練を主目的として作られていたた
め、操舵システムの故障に関しては机上的な知識
でしか習得することができず、故障発生に対する
訓練が不十分なために実船に応用できる充分な訓
練成果を期待することができない恐れがあつた。 (発明の目的) 本発明は、このような従来の問題点に鑑みてな
されたもので、操舵訓練のみならず、操舵訓練中
に故障状態を擬似的に作り出して故障状態の把握
と故障に対する適切な対応策を習得させて操舵装
置の機能を充分活用できる訓練成果が得られるよ
うにした操舵シユミレータの擬似故障発生装置を
提供することを目的とする。 (発明の構成) この目的を達成するため本発明は、自動操舵、
手動操舵、ノンホロアツプ操舵のモード切替スイ
ツチと複数の操舵系統の切替スイツチとを備えた
操舵スタンドと、船舶及び航海条件を設定すると
共に操舵スタンドの操作による船舶の運動を擬似
的に演算して各種表示器に表示するコントロール
ユニツトとを備えた操舵シユミレータにおいて、
操船中に発生する操舵系統の電源故障、手動操舵
不能、自動操舵不能の各故障状態の発生を擬似的
に設定する擬似故障設定スイツチを教官コンソー
ルに設け、この擬似故障設定スイツチによる操舵
系統の電源故障の設定時には対応する操舵系統の
電源遮断を、自動操舵不能の故障設定時には操舵
スタンドの舵角指令と無関係に所定の固定舵、例
えば10゜固定舵の設定を、更に手動操舵不能の故
障設定時には設定時の舵角の固定保持をそれぞれ
擬似故障発生手段で作り出し、この擬似故障発生
手段による故障状態で予め定めた対応操作が行な
われることを解除手段で判別し、対応策が取られ
たときに故障状態を解除するようにしたものであ
る。 (実施例) 第1図は本発明の擬似故障発生装置が用いられ
る操舵シユミレータのシステム構成を示した説明
図である。 まず構成を説明すると、1は操舵スタンドであ
り、実際の商船に搭載されているものと同等品が
使用される。即ち、操舵スタンド1には舵輪2が
前面に設けられるとともに上面に船舶進路を示す
レピータ3が設けられ、更に後の説明で明らかに
するジヤイロモード(自動)、ハンドモード(手
動)及び、ノンホロアツプモードの三通りのモー
ドを切り換えるモード切換スイツチと二系統の操
舵システムNo.1とNo.2を切り換える系統切換スイ
ツチが少なくとも設けられている。 4は操舵スタンド1の近傍に設置された教官コ
ンソールであり、操舵シユミレータに必要な各種
の制御、及び本発明の擬似故障発生装置を実現す
るコンピユータ部を内蔵するとともに教官用の各
種の表示器、指示器及び操作スイツチを設けてい
る。 5は映像発生装置であり、例えばオーバーヘツ
ドプロジエクターが使用され、操舵スタンド1の
前方に設置されたスクリーン6に操舵スタンド1
の操作に応じた船舶の回頭に伴なう視界の変化を
投影表示している。 7はスクリーン6の上部に設置された船橋指示
パネルであり、操舵スタンド1における訓練者が
相対風向、船速、舵角、旋回率の各指示及び教官
コンソール4で設定した船種、積荷、海象等の訓
練条件がわかる様に表示している。 更に、教官コンソール4に対してはプリンタ8
と2チヤンネルレコーダ9が接続され、プリンタ
8は教官コンソール4にデイスプレイ表示された
画像をハードコピーすることができ、また2チヤ
ンネルレコーダ9は操舵訓練における針路と舵角
を記録することができ、通常の商船に搭載されて
いるものと同等品が使用される。 次に、第1図の操舵シユミレータを構成する各
ユニツトを更に詳細に説明する。 まず、教官コンソール4は大別して操作部、表
示部、コントロール部、及び電源部の4つの部分
に分かれる。 操作部は前面中央部に設置した卓上部分であ
り、この卓上部分には船種、積荷、ポンプ台数、
船速、海象、風向を設定する条件設定スイツチ群
10、本発明の擬似故障発生装置のために故障条
件を設定する擬似故障設定スイツチ群11、映像
発生装置5のOHD電源スイツチ12、CRT操作
用のキーボード13、及び主電源スイツチ14が
設けられる。 ここで、条件設定スイツチ群10による訓練条
件の設定としては、船種については、ULCC(超
大型タンカー)、バルクキヤリア、コンテナのい
ずれかが設定でき、積荷については空船と満船が
設定でき、ポンプ台数としては一台または二台で
あり、海象についてはカーム、モデレート、ラフ
1、ラフ2の4段階の選択ができ、船速について
はデツドスロー、スロー、ハーフ、ハーバーフ
ル、ナビゲーシヨンフルの5段階が選択でき、更
に風向については左舷、右舷、左舷前方、右航前
方、前方の5段階の選択ができる。 また教官コンソール4の表示部はコンソール上
部前面の斜めパネル部に設けられ、このパネル部
には船速計15、舵角計16、旋回率計17、レ
ピータ18及びモニターパネル19、更にカラー
デイスプレイ20が組み込まれる。 更に、コントロール部は前面下部の扉を開けた
内部に設置され、各種の設定条件に基づいた船体
運動を演算する部分と、演算した内容を各機器に
伝達する部分とを備え、このコントロール部には
本発明による擬似故障発生装置の機能も含まれ
る。 第2図は第1図の教官コンソール4に内蔵され
るコントロール部の概要を他のユニツトとともに
示したブロツク図である。 第2図において、コントロール部には操作部・
グラフイツクプロセツサ30と船体運動演算処理
プロセツサ31が設けられ、操作部・グラフイツ
クプロセツサ30はキーボード13によるシステ
ムコントロール、条件設定スイツチ群10を備え
た条件設定部10′による操船条件の設定、擬似
故障スイツチ群11を備えたアラーム設定部1
1′による擬似的な故障条件の設定、即ち本発明
による擬似故障発生装置としての機能及びカラー
デイスプレイ20に対するグラフイツク表示を入
出力インタフエース29を介して司り、また船体
運動演算プロセツサ31は船体運動の演算処理及
びアナログ入出力インターフエイス32によるア
ナログ入出力を司る。 33はグラフイツクコントローラであり、シス
テムの作動をモニターするため、条件設定シユミ
レーシヨンデータの情報をカラーデイスプレイ2
0及びプリンタ8に出力する。 34はステアリングギアモデルであり、操舵ス
タンド1からの操舵情報を入力し、実機の舵取機
を模擬して得た舵角及び角速度をアナログ入力イ
ンタフエーイス32を介して船体運動演算処理プ
ロセツサ31に与える。 35は外乱発生器であり、海象としての外乱を
舵角相当の外乱としてステアリングギアモデル3
4と混合することにより、カームからラフ2まで
の4段階の外乱を発生する機能を有する。 また、アナログ入出力インタフエース32はス
テアリングギアモデル34からのアナログ信号の
A/D変換及び演算後のデジタル値をD/A変換
し、舵角サーボ36や各種メータ(船速計15、
舵角計16、旋回率計17)に出力している。 更に、37はデジタル/シンクロ変換器であ
り、船首方向のデジタル演算値をシンクロ信号に
変換する機能を持ち、このシンクロ出力が方位サ
ーボ38の入力となる。方位サーボ38は方位に
関する追値制御装置のマスターとしての機能を持
ち、スレーブ側として操舵スタンド1の操舵用レ
ピータ3(第1図参照)、2チヤンネルリコーダ
9を駆動し、また映像発生装置5のサーボへの方
位信号を出力している。 再び第1図を参照するに、映像発生装置5はオ
ーバーヘツドプロジエクタ部、駆動部、及び巻き
取り部の3つの部分から構成され、オーバーヘツ
ドプロジエクタ部はフイルムを拡大して前方のス
クリーン6上に映像を投影表示させ、駆動部は操
舵スタンド1の舵輪2の動きに合わせてフイルム
を移動し、巻き取り部は駆動部より移動されたフ
イルムを巻き取る機能を有する。 更にスクリーン6の上部に設置された船橋指示
器パネル7の前面には風向計21、船速計22、
舵角計23、旋回率計24の各指示計が設置さ
れ、更に教官コンソール4による各種の条件設定
を表示するための複数の警報ランプ25が設けら
れている。この船橋指示器パネル7の表示手段に
おいて、舵角計23と旋回率計24は訓練者が操
舵スタンド1の舵輪2を作動させることにより動
き、その他の表示はすべて教官コンソール4のス
イツチ操作により表示内容が決められる。 第3図は第1,2図に示した操舵シユミレータ
に設けられる本発明の擬似故障発生装置の一実施
例を示したブロツク図である。 まず構成を説明すると、40は擬似故障発生装
置のコントロールユニツトであり、具体的には第
2図に示したコントロール部における操作部・グ
ラフイツクプロセツサ30のプログラム制御によ
り実現される。 コントロールユニツト40に対しては操舵スタ
ンド1に設けたNo.1操舵システムとNo.2操舵シス
テムを切り換える系統切替スイツチ41の切替出
力と、ジヤイロモード(自動)、ハンドモード
(手動)、及びノンホロアツプモードを切り替える
モード切替スイツチ42の各切替出力が与えられ
ている。 また教官コンソール4(第1図参照)に設けた
擬似故障設定スイツチ群11からの各スイツチ出
力が与えられており、この擬似故障設定スイツチ
群11にはジヤイロモード(自動)での擬似故障
を設定するパイロツトウオツチスイツチ43と、
ハンドモード(手動)での擬似故障を設定するス
テアフエイルスイツチ44と、パワーフエイルス
イツチ45とが設けられている。 次に、コントロールユニツト40には擬似故障
発生手段として、パイロツトウオツチモードでの
擬似故障を作り出す擬似故障発生装置46と、ス
テアフエイルモードでの擬似故障を発生する擬似
故障発生装置47と、パワーフエイルモードでの
擬似故障を発生する擬似故障発生装置48が設け
られ、各擬似故障発生装置46,47及び48の
作動条件はアンドゲート51,52,53の出力
で決められている。 即ち、アンドゲート51には操舵スタンド1に
おけるモード切替スイツチ42のジヤイロモード
出力(自動出力)と、擬似故障設定スイツチ群1
1におけるパイロツトウオツチスイツチ43の出
出が与えられ、操舵スタンド1の操作条件がジヤ
イロモード(自動)の状態でパイロツトウオツチ
スイツチ48をON操作した時、アンドゲート5
1がハイレベル出力を生じ、擬似故障発生器46
によるパイロツトウオツチモードの擬似故障がつ
くり出される。この擬似故障発生器46によるパ
イロツトウオツチモードの擬似故障としては、操
舵スタンド1からの舵角指令とは無関係に所定の
舵角、例えば10゜の固定舵を入れるための制御信
号を発生する。 次にアンドゲート52には操舵スタンド1にお
けるモード切替スイツチ42のハンドモード出力
(手動出力)と、擬似故障設定スイツチ群11に
おけるステアフエイルスイツチ44の出力が与え
られ、操舵スタンド1の操作条件がハンドモード
(手動)の状態でステアフエイルスイツチ44を
ON操作すると、アンドゲート52がハイレベル
出力を生じ、擬似故障発生器47の作動でステア
フエイルモードでの擬似故障をつくり出す。この
擬似故障発生器47によるステアフエイルモード
での擬似故障は、ステアフエイルスイツチ44が
操作された時点の操舵スタンド1からの指令舵角
を固定保持する制御出力を生ずる。 更にアンドゲート53に対しては操舵スタンド
1における系統切替スイツチ41のNo.1切替出力
と、擬似故障設定スイツチ群11におけるパワー
フエイルスイツチ45の出力が与えられ、系統切
替スイツチ41でNo.1システム操舵系統を選択し
た状態で、パワーフエイルスイツチ45を操作す
るとアンドゲート53からハイレベル出力が得ら
れ、擬似故障発生器48によりパワーフエイルモ
ードでの故障状態をつくり出す。この擬似故障発
生器48によるパワーフエイルモードでの擬似故
障は、操舵スタンド1に対するNo.1操舵システム
の電源を遮断させる制御出力となる。 更に、コントロールユニツト40には解除手段
としての故障解除回路50が設けられており、擬
似故障発生器46,47または48で所定の擬似
故障がつくり出された後に各擬似故障に対応して
あらかじめ定められた対応策がとられたことを判
別して、擬似故障を解除するリセツト信号を出力
する様にしている。 この故障解除回路50による擬似故障の解除条
件は、擬似故障の発生に対する訓練者の対応操作
を判別するものであり、更に対応操作に加えてパ
イロツトウオツチスイツチ43、ステアフエイル
スイツチ44、パワーフエイルスイツチ45を再
度操作した時にも故障状態を解除できる様にして
いる。このパイロツトウオツチスイツチ43、ス
テアフエイルスイツチ44及びパワーフエイルス
イツチ45の再操作による故障解除は、訓練者の
対応策によらなくとも教官コンソールにおいても
故障解除ができる様にするためである。 そこで、故障解除回路50において故障解除条
件となる各故障モードにおいて訓練者に要求され
る対応操作としては、次表−1の様に予め定めら
れている。
舵訓練に使用する操舵シユミレータに関し、特に
操船中に発生する故障を擬似的に作り出して故障
時の対応策を訓練できるようにした操舵シユミレ
ータの擬似故障発生装置に関する。 (発明の背景) 従来、この種の操舵シユミレータは、乗組員の
操舵訓練を主目的として作られており、手動操舵
による直針訓練、回頭訓練、変針訓練などに使わ
れてきた。 しかしながら、現在ほとんどの船舶において使
われている操舵装置は、自動操舵装置であり、自
動操舵装置にあつては操舵スタンドのモード切替
スイツチにより自動操舵、手動操舵、ノンホロア
ツプ操舵の3通りの操舵が可能であり、また操舵
系統も完全な2系統をなしている。 更に、航海中における作動状態をモニタするた
めのモニタパネルが設置されており、このモニタ
パネルには多種多様な警報機能が組み込まれ、操
舵故障の発生時には故障箇所の表示と共に故障警
報を可視可聴により知らせ、適切な故障対応策を
取ることができるようにしている。 しかしながら、従来の操舵シユミレータにあつ
ては、操舵訓練を主目的として作られていたた
め、操舵システムの故障に関しては机上的な知識
でしか習得することができず、故障発生に対する
訓練が不十分なために実船に応用できる充分な訓
練成果を期待することができない恐れがあつた。 (発明の目的) 本発明は、このような従来の問題点に鑑みてな
されたもので、操舵訓練のみならず、操舵訓練中
に故障状態を擬似的に作り出して故障状態の把握
と故障に対する適切な対応策を習得させて操舵装
置の機能を充分活用できる訓練成果が得られるよ
うにした操舵シユミレータの擬似故障発生装置を
提供することを目的とする。 (発明の構成) この目的を達成するため本発明は、自動操舵、
手動操舵、ノンホロアツプ操舵のモード切替スイ
ツチと複数の操舵系統の切替スイツチとを備えた
操舵スタンドと、船舶及び航海条件を設定すると
共に操舵スタンドの操作による船舶の運動を擬似
的に演算して各種表示器に表示するコントロール
ユニツトとを備えた操舵シユミレータにおいて、
操船中に発生する操舵系統の電源故障、手動操舵
不能、自動操舵不能の各故障状態の発生を擬似的
に設定する擬似故障設定スイツチを教官コンソー
ルに設け、この擬似故障設定スイツチによる操舵
系統の電源故障の設定時には対応する操舵系統の
電源遮断を、自動操舵不能の故障設定時には操舵
スタンドの舵角指令と無関係に所定の固定舵、例
えば10゜固定舵の設定を、更に手動操舵不能の故
障設定時には設定時の舵角の固定保持をそれぞれ
擬似故障発生手段で作り出し、この擬似故障発生
手段による故障状態で予め定めた対応操作が行な
われることを解除手段で判別し、対応策が取られ
たときに故障状態を解除するようにしたものであ
る。 (実施例) 第1図は本発明の擬似故障発生装置が用いられ
る操舵シユミレータのシステム構成を示した説明
図である。 まず構成を説明すると、1は操舵スタンドであ
り、実際の商船に搭載されているものと同等品が
使用される。即ち、操舵スタンド1には舵輪2が
前面に設けられるとともに上面に船舶進路を示す
レピータ3が設けられ、更に後の説明で明らかに
するジヤイロモード(自動)、ハンドモード(手
動)及び、ノンホロアツプモードの三通りのモー
ドを切り換えるモード切換スイツチと二系統の操
舵システムNo.1とNo.2を切り換える系統切換スイ
ツチが少なくとも設けられている。 4は操舵スタンド1の近傍に設置された教官コ
ンソールであり、操舵シユミレータに必要な各種
の制御、及び本発明の擬似故障発生装置を実現す
るコンピユータ部を内蔵するとともに教官用の各
種の表示器、指示器及び操作スイツチを設けてい
る。 5は映像発生装置であり、例えばオーバーヘツ
ドプロジエクターが使用され、操舵スタンド1の
前方に設置されたスクリーン6に操舵スタンド1
の操作に応じた船舶の回頭に伴なう視界の変化を
投影表示している。 7はスクリーン6の上部に設置された船橋指示
パネルであり、操舵スタンド1における訓練者が
相対風向、船速、舵角、旋回率の各指示及び教官
コンソール4で設定した船種、積荷、海象等の訓
練条件がわかる様に表示している。 更に、教官コンソール4に対してはプリンタ8
と2チヤンネルレコーダ9が接続され、プリンタ
8は教官コンソール4にデイスプレイ表示された
画像をハードコピーすることができ、また2チヤ
ンネルレコーダ9は操舵訓練における針路と舵角
を記録することができ、通常の商船に搭載されて
いるものと同等品が使用される。 次に、第1図の操舵シユミレータを構成する各
ユニツトを更に詳細に説明する。 まず、教官コンソール4は大別して操作部、表
示部、コントロール部、及び電源部の4つの部分
に分かれる。 操作部は前面中央部に設置した卓上部分であ
り、この卓上部分には船種、積荷、ポンプ台数、
船速、海象、風向を設定する条件設定スイツチ群
10、本発明の擬似故障発生装置のために故障条
件を設定する擬似故障設定スイツチ群11、映像
発生装置5のOHD電源スイツチ12、CRT操作
用のキーボード13、及び主電源スイツチ14が
設けられる。 ここで、条件設定スイツチ群10による訓練条
件の設定としては、船種については、ULCC(超
大型タンカー)、バルクキヤリア、コンテナのい
ずれかが設定でき、積荷については空船と満船が
設定でき、ポンプ台数としては一台または二台で
あり、海象についてはカーム、モデレート、ラフ
1、ラフ2の4段階の選択ができ、船速について
はデツドスロー、スロー、ハーフ、ハーバーフ
ル、ナビゲーシヨンフルの5段階が選択でき、更
に風向については左舷、右舷、左舷前方、右航前
方、前方の5段階の選択ができる。 また教官コンソール4の表示部はコンソール上
部前面の斜めパネル部に設けられ、このパネル部
には船速計15、舵角計16、旋回率計17、レ
ピータ18及びモニターパネル19、更にカラー
デイスプレイ20が組み込まれる。 更に、コントロール部は前面下部の扉を開けた
内部に設置され、各種の設定条件に基づいた船体
運動を演算する部分と、演算した内容を各機器に
伝達する部分とを備え、このコントロール部には
本発明による擬似故障発生装置の機能も含まれ
る。 第2図は第1図の教官コンソール4に内蔵され
るコントロール部の概要を他のユニツトとともに
示したブロツク図である。 第2図において、コントロール部には操作部・
グラフイツクプロセツサ30と船体運動演算処理
プロセツサ31が設けられ、操作部・グラフイツ
クプロセツサ30はキーボード13によるシステ
ムコントロール、条件設定スイツチ群10を備え
た条件設定部10′による操船条件の設定、擬似
故障スイツチ群11を備えたアラーム設定部1
1′による擬似的な故障条件の設定、即ち本発明
による擬似故障発生装置としての機能及びカラー
デイスプレイ20に対するグラフイツク表示を入
出力インタフエース29を介して司り、また船体
運動演算プロセツサ31は船体運動の演算処理及
びアナログ入出力インターフエイス32によるア
ナログ入出力を司る。 33はグラフイツクコントローラであり、シス
テムの作動をモニターするため、条件設定シユミ
レーシヨンデータの情報をカラーデイスプレイ2
0及びプリンタ8に出力する。 34はステアリングギアモデルであり、操舵ス
タンド1からの操舵情報を入力し、実機の舵取機
を模擬して得た舵角及び角速度をアナログ入力イ
ンタフエーイス32を介して船体運動演算処理プ
ロセツサ31に与える。 35は外乱発生器であり、海象としての外乱を
舵角相当の外乱としてステアリングギアモデル3
4と混合することにより、カームからラフ2まで
の4段階の外乱を発生する機能を有する。 また、アナログ入出力インタフエース32はス
テアリングギアモデル34からのアナログ信号の
A/D変換及び演算後のデジタル値をD/A変換
し、舵角サーボ36や各種メータ(船速計15、
舵角計16、旋回率計17)に出力している。 更に、37はデジタル/シンクロ変換器であ
り、船首方向のデジタル演算値をシンクロ信号に
変換する機能を持ち、このシンクロ出力が方位サ
ーボ38の入力となる。方位サーボ38は方位に
関する追値制御装置のマスターとしての機能を持
ち、スレーブ側として操舵スタンド1の操舵用レ
ピータ3(第1図参照)、2チヤンネルリコーダ
9を駆動し、また映像発生装置5のサーボへの方
位信号を出力している。 再び第1図を参照するに、映像発生装置5はオ
ーバーヘツドプロジエクタ部、駆動部、及び巻き
取り部の3つの部分から構成され、オーバーヘツ
ドプロジエクタ部はフイルムを拡大して前方のス
クリーン6上に映像を投影表示させ、駆動部は操
舵スタンド1の舵輪2の動きに合わせてフイルム
を移動し、巻き取り部は駆動部より移動されたフ
イルムを巻き取る機能を有する。 更にスクリーン6の上部に設置された船橋指示
器パネル7の前面には風向計21、船速計22、
舵角計23、旋回率計24の各指示計が設置さ
れ、更に教官コンソール4による各種の条件設定
を表示するための複数の警報ランプ25が設けら
れている。この船橋指示器パネル7の表示手段に
おいて、舵角計23と旋回率計24は訓練者が操
舵スタンド1の舵輪2を作動させることにより動
き、その他の表示はすべて教官コンソール4のス
イツチ操作により表示内容が決められる。 第3図は第1,2図に示した操舵シユミレータ
に設けられる本発明の擬似故障発生装置の一実施
例を示したブロツク図である。 まず構成を説明すると、40は擬似故障発生装
置のコントロールユニツトであり、具体的には第
2図に示したコントロール部における操作部・グ
ラフイツクプロセツサ30のプログラム制御によ
り実現される。 コントロールユニツト40に対しては操舵スタ
ンド1に設けたNo.1操舵システムとNo.2操舵シス
テムを切り換える系統切替スイツチ41の切替出
力と、ジヤイロモード(自動)、ハンドモード
(手動)、及びノンホロアツプモードを切り替える
モード切替スイツチ42の各切替出力が与えられ
ている。 また教官コンソール4(第1図参照)に設けた
擬似故障設定スイツチ群11からの各スイツチ出
力が与えられており、この擬似故障設定スイツチ
群11にはジヤイロモード(自動)での擬似故障
を設定するパイロツトウオツチスイツチ43と、
ハンドモード(手動)での擬似故障を設定するス
テアフエイルスイツチ44と、パワーフエイルス
イツチ45とが設けられている。 次に、コントロールユニツト40には擬似故障
発生手段として、パイロツトウオツチモードでの
擬似故障を作り出す擬似故障発生装置46と、ス
テアフエイルモードでの擬似故障を発生する擬似
故障発生装置47と、パワーフエイルモードでの
擬似故障を発生する擬似故障発生装置48が設け
られ、各擬似故障発生装置46,47及び48の
作動条件はアンドゲート51,52,53の出力
で決められている。 即ち、アンドゲート51には操舵スタンド1に
おけるモード切替スイツチ42のジヤイロモード
出力(自動出力)と、擬似故障設定スイツチ群1
1におけるパイロツトウオツチスイツチ43の出
出が与えられ、操舵スタンド1の操作条件がジヤ
イロモード(自動)の状態でパイロツトウオツチ
スイツチ48をON操作した時、アンドゲート5
1がハイレベル出力を生じ、擬似故障発生器46
によるパイロツトウオツチモードの擬似故障がつ
くり出される。この擬似故障発生器46によるパ
イロツトウオツチモードの擬似故障としては、操
舵スタンド1からの舵角指令とは無関係に所定の
舵角、例えば10゜の固定舵を入れるための制御信
号を発生する。 次にアンドゲート52には操舵スタンド1にお
けるモード切替スイツチ42のハンドモード出力
(手動出力)と、擬似故障設定スイツチ群11に
おけるステアフエイルスイツチ44の出力が与え
られ、操舵スタンド1の操作条件がハンドモード
(手動)の状態でステアフエイルスイツチ44を
ON操作すると、アンドゲート52がハイレベル
出力を生じ、擬似故障発生器47の作動でステア
フエイルモードでの擬似故障をつくり出す。この
擬似故障発生器47によるステアフエイルモード
での擬似故障は、ステアフエイルスイツチ44が
操作された時点の操舵スタンド1からの指令舵角
を固定保持する制御出力を生ずる。 更にアンドゲート53に対しては操舵スタンド
1における系統切替スイツチ41のNo.1切替出力
と、擬似故障設定スイツチ群11におけるパワー
フエイルスイツチ45の出力が与えられ、系統切
替スイツチ41でNo.1システム操舵系統を選択し
た状態で、パワーフエイルスイツチ45を操作す
るとアンドゲート53からハイレベル出力が得ら
れ、擬似故障発生器48によりパワーフエイルモ
ードでの故障状態をつくり出す。この擬似故障発
生器48によるパワーフエイルモードでの擬似故
障は、操舵スタンド1に対するNo.1操舵システム
の電源を遮断させる制御出力となる。 更に、コントロールユニツト40には解除手段
としての故障解除回路50が設けられており、擬
似故障発生器46,47または48で所定の擬似
故障がつくり出された後に各擬似故障に対応して
あらかじめ定められた対応策がとられたことを判
別して、擬似故障を解除するリセツト信号を出力
する様にしている。 この故障解除回路50による擬似故障の解除条
件は、擬似故障の発生に対する訓練者の対応操作
を判別するものであり、更に対応操作に加えてパ
イロツトウオツチスイツチ43、ステアフエイル
スイツチ44、パワーフエイルスイツチ45を再
度操作した時にも故障状態を解除できる様にして
いる。このパイロツトウオツチスイツチ43、ス
テアフエイルスイツチ44及びパワーフエイルス
イツチ45の再操作による故障解除は、訓練者の
対応策によらなくとも教官コンソールにおいても
故障解除ができる様にするためである。 そこで、故障解除回路50において故障解除条
件となる各故障モードにおいて訓練者に要求され
る対応操作としては、次表−1の様に予め定めら
れている。
【表】
【表】
尚、表−1におけるパイロツトウオツチまたは
ステアフエイルの故障モードにあつては、2つの
対応策が定められているが、いずれか一方を行な
えば良い。 更に第3図のコントロールユニツト40を第2
図に示したコントロール部に設けた操作部・グラ
フイツクプロセツサ30のプログラム制御により
実現する場合には、パワーフエイルモードの擬似
故障を発生するアンドゲート53及び擬似故障発
生器48の代わりに、パワーフエイルスイツチ4
5の操作出力で直接No.1操舵システムの電源を遮
断する様に構成し、擬似故障発生器46及び47
によるパイロツトウオツチモードとステアフエイ
ルモードの擬似故障についてプログラムによる制
御処理を実行させることが望ましい。 次に、本発明の擬似故障発生装置による制御処
理を第4,5,6,7図のフローチヤートに従つ
て説明する。尚、このフローチヤートはパイロツ
トウオツチモードとステアフエイルモードの擬似
故障に関するプログラムフローであり、パワーフ
エイルの擬似故障についてはパワーフエイルスイ
ツチ45の操作で操舵スタンド1に対するNo.1操
舵システムの電源を直接遮断させる様にしてい
る。 まず、第4図において擬似故障処理プログラム
の実行が開始されると、ブロツク60で操舵モー
ド及び故障モードのスイツチ状態を読みこむ。続
いてブロツク61で変化したスイツチを検索し、
以下の制御処理を実行する。 (パイロツトウオツチモードの擬似故障) 今、操舵スタンド1のモード切替スイツチ42
をジヤイロモード(自動)に切り替えた状態で、
擬似故障設定スイツチ群11におけるパイロツト
ウオツチスイツチ43を操作したとする。 この様なスイツチ状態に対し、第4図のブロツ
ク60,61でスイツチ状態が判別され、次の判
別ブロツク62において、モード切替スイツチ4
2がジヤイロモード(自動)にあることが判別さ
れる。続いて判別ブロツク63でモード切替スイ
ツチ42がジヤイロモードからハンドモードに切
り替えられたか否かをチエツクし、ジヤイロモー
ドのままの時にはブロツク64に進んでパイロツ
トウオツチスイツチ43の操作を判別し、ブロツ
ク65でパイロツトウオツチモードの擬似故障発
生処理を実行し、ブロツク66で操舵スタンド1
からの指令舵角と無関係に強制的に所定の固定
舵、例えば10゜の固定舵を入れるパイロツトウオ
ツチモードにおける擬似故障状態をつくり出す。 この様に、ブロツク66で強制固定舵10゜が投
入されると、対応策をとらない限り、オートパイ
ロツトによる自動保針ができず、そのままにして
おくと、設定針路から徐々にはずれ、オートパイ
ロツトに設定している閾値を超えた時操舵スタン
ド1及び教官コンソール4のアラームモニターで
パイロツトウオツチの警報表示灯が点灯し、ブザ
ー等による警報鳴動が行なわれる。 この様なパイロツトウオツチモードによる擬似
故障に対しては前記表−1に示した様に、操舵モ
ード切替スイツチ42をジヤイロモード(自動)
からハンドモード(手動)に切替えるか、或いは
現在の操舵システムがNo.1システムであつたなら
ばNo.2操舵システムへの切替えが要求される。 一方、パイロツトウオツチモードによる擬似故
障でオートパイロツトによる保針ができないこと
を訓練者が気づいて操舵スタンド1のモード切替
スイツチ42をハンドモードに切り替える対応策
をとつたとすると、第7図の判別ブロツク92で
パイロツトウオツチモードの故障状態にあること
が判別されて判別ブロツク93に進み、ここでモ
ード切替スイツチの変化がジヤイロモードからハ
ンドモードであることから、ブロツク96におい
てパイロツトウオツチモードの擬似故障を解除し
てハンドモードに切り替え、ブロツク97でハン
ドモードで与えられる操舵スタンドからの舵角指
令による操舵状態を作り出す。 一方、パイロツトウオツチモードによる擬似故
障に対し、訓練者がNo.1からNo.2へのシステム切
替を行なつたとすると、同じく第7図の判別ブロ
ツク92でパイロツトウオツチモードが判別さ
れ、判別ブロツク93から判別ブロツク94に進
んでシステム切替であることが判別され、ブロツ
ク98でパイロツトウオツチモードの擬似故障を
解除し、モード切替スイツチに変化はないことか
らジヤイロモードに切り替え、No.2操舵システム
のオートパイロツトから与えられる舵角指令をブ
ロツク99でとる様になる。 更に、パイロツトウオツチモードの擬似故障発
生に対し、再度パイロツトウオツチスイツチ43
を押した時には、第7図の判別ブロツク95でパ
イロツトウオツチスイツチ43のスイツチ変化が
判別され、ブロツク100でパイロツトウオツチ
モードの擬似故障を解除してジヤイロモードに復
旧され、ブロツク101で操舵スタンド1からの
オートパイロツトによる指令舵角をとる様にな
る。 (ステアフエイルモードの擬似故障) 次に、モード切替スイツチ42をハンドモード
(手動)に切替えている状態で擬似故障設定スイ
ツチ群11のステアフエイルスイツチ44を操作
したとすると、まず第5図の判別ブロツク68で
ハンドモードが判別され、更に判別ブロツク6
9,70から判別ブロツク71に進んでステアフ
エイルスイツチ44の操作が判別され、ブロツク
72でステアフエイルモードの擬似故障をつくり
出し、ブロツク73でステアフエイルスイツチ4
4を操作した時の指令舵角を固定保持する処理が
行なわれる。 この様なステアフエイルモードの擬似故障に対
する訓練者の対応策は前記表−1に示した様に、
操舵モードをジヤイロモードまたはノンホロアツ
プモードのいずれかに切り替えるか、或いはシス
テム切替を行なうかのいずれかである。 即ち、ステアフエイルの擬似故障が設定された
ときには、操舵スタンド1における操舵がまつた
く効かなくなるため、この異常に訓練者が気付い
たならば、操舵モードの切替またはシステム切替
えの対応操作が要求される。 例えば、ステアフエイルの擬似故障に対し訓練
者がモード切替スイツチ42をハンドモードから
ジヤイロモードに切り替えたとすると、まずステ
アフエイルモードにあることが第6図の判別ブロ
ツク79で判別されて判別ブロツク80に進み、
ここでハンドモードからジヤイロモードへの切替
えであることから、ブロツク84においてステア
フエイルモードの擬似故障を解除し、ジヤイロモ
ードに操舵モードを切り替え、ブロツク85でオ
ートパイロツトからの指令舵角をとるようにな
る。 また、ステアフエイルモードの擬似故障に対し
訓練者がモード切替スイツチ42をノンホロアツ
プモードに切り替えたとすると、第6図の判別ブ
ロツク81でノンホロアツプモードへの切替えが
判別され、ブロツク86でステアフエイルモード
の擬似故障を解除してノンホロアツプモードへ切
替えられ、ブロツク87で操舵スタンド1からの
指令舵角をとるようになる。 更に、ステアフエイルモードの擬似故障に対し
訓練者がNo.1からNo.2操舵システムへ切り替えた
とすると、第6図の判別ブロツク82でシステム
切替えが判別され、ブロツク88でステアフエイ
ルモードの擬似故障を解除してハンドモードに切
り替え、ブロツク89で操舵スタンド1からの指
令舵角をとるようになる。 更にまた、ステアフエイルモードの擬似故障に
おいても、再度、ステアフエイルスイツチ44を
操作したとすると、第6図の判別ブロツク83で
ステアフエイルスイツチ44の再操作が判別さ
れ、ブロツク90でステアフエイルモードの擬似
故障を解除してハンドモードに切り替わり、ブロ
ツク91で同様に操舵スタンド1からの指令舵角
をとるようになる。 尚、第4図のブロツク67は正常状態でのジヤ
イロモードからハンドモードへの切替に対する処
理を示しており、同様に第5図のブロツク74,
75も正常状態での操舵中にモード切替スイツチ
をハンドモードからジヤイロモードまたはノンホ
ロアツプモードに切り替えたときの処理を実行し
ており、更に判別ブロツク76,77及びブロツ
ク78は正常状態でモード切替スイツチをノンホ
ロアツプモードからハンドモードに切り替えたと
きの処理を示す。 (発明の効果) 以上説明してきたように本発明によれば、自動
操舵、手動操舵、ノンホロアツプ操舵のモード切
替スイツチと複数の操舵系統の切替スイツチとを
備えた操舵スタンド、船舶及び航海条件を設定す
ると共に操舵スタンドの操作による船舶の運動を
擬似的に演算して各種表示器に表示するコントロ
ールユニツトを備えた操舵シユミレータにおい
て、操船中に発生する操舵系統の電源故障、手動
操舵不能、自動操舵不能の各故障状態の発生を擬
似的に設定する擬似故障設定スイツチを教官コン
ソールに設け、この擬似故障設定スイツチによる
操舵系統の電源故障の設定時には対応する操舵系
統の電源遮断を、自動操舵不能の故障設定時には
操舵スタンドの舵角指令と無関係に所定の固定
舵、例えば10゜の固定舵の設定を、更に、手動操
舵不能の故障設定時には設定時の舵角の固定保持
をそれぞれ擬似故障発生手段で作り出し、この擬
似故障発生手段による故障状態で、予め定めた対
応操作が行なわれることを解除手段で判別し、対
応策がとられたときに故障状態を解除するように
したため、自動操舵機能を備えた操舵スタンドに
よる操船中に予想される故障を、操舵シユミレー
タによる訓練中に教官コンソールにおけるスイツ
チ操作で強制的に作り出し、故障発生に対し訓練
者が適切な対応策をとらない限り故障状態を継続
し、一方、適切な対応策を講じたときには自動的
に故障状態を解除して対応後の正常な操舵状態に
復旧させることとなり、実際の操船で予想される
故障とまつたく同じ状態を作り出して訓練者に対
応訓練を行なわせることができ、訓練者に故障状
態の把握と故障に対応した適切な対応策を確実に
修得させることができる。
ステアフエイルの故障モードにあつては、2つの
対応策が定められているが、いずれか一方を行な
えば良い。 更に第3図のコントロールユニツト40を第2
図に示したコントロール部に設けた操作部・グラ
フイツクプロセツサ30のプログラム制御により
実現する場合には、パワーフエイルモードの擬似
故障を発生するアンドゲート53及び擬似故障発
生器48の代わりに、パワーフエイルスイツチ4
5の操作出力で直接No.1操舵システムの電源を遮
断する様に構成し、擬似故障発生器46及び47
によるパイロツトウオツチモードとステアフエイ
ルモードの擬似故障についてプログラムによる制
御処理を実行させることが望ましい。 次に、本発明の擬似故障発生装置による制御処
理を第4,5,6,7図のフローチヤートに従つ
て説明する。尚、このフローチヤートはパイロツ
トウオツチモードとステアフエイルモードの擬似
故障に関するプログラムフローであり、パワーフ
エイルの擬似故障についてはパワーフエイルスイ
ツチ45の操作で操舵スタンド1に対するNo.1操
舵システムの電源を直接遮断させる様にしてい
る。 まず、第4図において擬似故障処理プログラム
の実行が開始されると、ブロツク60で操舵モー
ド及び故障モードのスイツチ状態を読みこむ。続
いてブロツク61で変化したスイツチを検索し、
以下の制御処理を実行する。 (パイロツトウオツチモードの擬似故障) 今、操舵スタンド1のモード切替スイツチ42
をジヤイロモード(自動)に切り替えた状態で、
擬似故障設定スイツチ群11におけるパイロツト
ウオツチスイツチ43を操作したとする。 この様なスイツチ状態に対し、第4図のブロツ
ク60,61でスイツチ状態が判別され、次の判
別ブロツク62において、モード切替スイツチ4
2がジヤイロモード(自動)にあることが判別さ
れる。続いて判別ブロツク63でモード切替スイ
ツチ42がジヤイロモードからハンドモードに切
り替えられたか否かをチエツクし、ジヤイロモー
ドのままの時にはブロツク64に進んでパイロツ
トウオツチスイツチ43の操作を判別し、ブロツ
ク65でパイロツトウオツチモードの擬似故障発
生処理を実行し、ブロツク66で操舵スタンド1
からの指令舵角と無関係に強制的に所定の固定
舵、例えば10゜の固定舵を入れるパイロツトウオ
ツチモードにおける擬似故障状態をつくり出す。 この様に、ブロツク66で強制固定舵10゜が投
入されると、対応策をとらない限り、オートパイ
ロツトによる自動保針ができず、そのままにして
おくと、設定針路から徐々にはずれ、オートパイ
ロツトに設定している閾値を超えた時操舵スタン
ド1及び教官コンソール4のアラームモニターで
パイロツトウオツチの警報表示灯が点灯し、ブザ
ー等による警報鳴動が行なわれる。 この様なパイロツトウオツチモードによる擬似
故障に対しては前記表−1に示した様に、操舵モ
ード切替スイツチ42をジヤイロモード(自動)
からハンドモード(手動)に切替えるか、或いは
現在の操舵システムがNo.1システムであつたなら
ばNo.2操舵システムへの切替えが要求される。 一方、パイロツトウオツチモードによる擬似故
障でオートパイロツトによる保針ができないこと
を訓練者が気づいて操舵スタンド1のモード切替
スイツチ42をハンドモードに切り替える対応策
をとつたとすると、第7図の判別ブロツク92で
パイロツトウオツチモードの故障状態にあること
が判別されて判別ブロツク93に進み、ここでモ
ード切替スイツチの変化がジヤイロモードからハ
ンドモードであることから、ブロツク96におい
てパイロツトウオツチモードの擬似故障を解除し
てハンドモードに切り替え、ブロツク97でハン
ドモードで与えられる操舵スタンドからの舵角指
令による操舵状態を作り出す。 一方、パイロツトウオツチモードによる擬似故
障に対し、訓練者がNo.1からNo.2へのシステム切
替を行なつたとすると、同じく第7図の判別ブロ
ツク92でパイロツトウオツチモードが判別さ
れ、判別ブロツク93から判別ブロツク94に進
んでシステム切替であることが判別され、ブロツ
ク98でパイロツトウオツチモードの擬似故障を
解除し、モード切替スイツチに変化はないことか
らジヤイロモードに切り替え、No.2操舵システム
のオートパイロツトから与えられる舵角指令をブ
ロツク99でとる様になる。 更に、パイロツトウオツチモードの擬似故障発
生に対し、再度パイロツトウオツチスイツチ43
を押した時には、第7図の判別ブロツク95でパ
イロツトウオツチスイツチ43のスイツチ変化が
判別され、ブロツク100でパイロツトウオツチ
モードの擬似故障を解除してジヤイロモードに復
旧され、ブロツク101で操舵スタンド1からの
オートパイロツトによる指令舵角をとる様にな
る。 (ステアフエイルモードの擬似故障) 次に、モード切替スイツチ42をハンドモード
(手動)に切替えている状態で擬似故障設定スイ
ツチ群11のステアフエイルスイツチ44を操作
したとすると、まず第5図の判別ブロツク68で
ハンドモードが判別され、更に判別ブロツク6
9,70から判別ブロツク71に進んでステアフ
エイルスイツチ44の操作が判別され、ブロツク
72でステアフエイルモードの擬似故障をつくり
出し、ブロツク73でステアフエイルスイツチ4
4を操作した時の指令舵角を固定保持する処理が
行なわれる。 この様なステアフエイルモードの擬似故障に対
する訓練者の対応策は前記表−1に示した様に、
操舵モードをジヤイロモードまたはノンホロアツ
プモードのいずれかに切り替えるか、或いはシス
テム切替を行なうかのいずれかである。 即ち、ステアフエイルの擬似故障が設定された
ときには、操舵スタンド1における操舵がまつた
く効かなくなるため、この異常に訓練者が気付い
たならば、操舵モードの切替またはシステム切替
えの対応操作が要求される。 例えば、ステアフエイルの擬似故障に対し訓練
者がモード切替スイツチ42をハンドモードから
ジヤイロモードに切り替えたとすると、まずステ
アフエイルモードにあることが第6図の判別ブロ
ツク79で判別されて判別ブロツク80に進み、
ここでハンドモードからジヤイロモードへの切替
えであることから、ブロツク84においてステア
フエイルモードの擬似故障を解除し、ジヤイロモ
ードに操舵モードを切り替え、ブロツク85でオ
ートパイロツトからの指令舵角をとるようにな
る。 また、ステアフエイルモードの擬似故障に対し
訓練者がモード切替スイツチ42をノンホロアツ
プモードに切り替えたとすると、第6図の判別ブ
ロツク81でノンホロアツプモードへの切替えが
判別され、ブロツク86でステアフエイルモード
の擬似故障を解除してノンホロアツプモードへ切
替えられ、ブロツク87で操舵スタンド1からの
指令舵角をとるようになる。 更に、ステアフエイルモードの擬似故障に対し
訓練者がNo.1からNo.2操舵システムへ切り替えた
とすると、第6図の判別ブロツク82でシステム
切替えが判別され、ブロツク88でステアフエイ
ルモードの擬似故障を解除してハンドモードに切
り替え、ブロツク89で操舵スタンド1からの指
令舵角をとるようになる。 更にまた、ステアフエイルモードの擬似故障に
おいても、再度、ステアフエイルスイツチ44を
操作したとすると、第6図の判別ブロツク83で
ステアフエイルスイツチ44の再操作が判別さ
れ、ブロツク90でステアフエイルモードの擬似
故障を解除してハンドモードに切り替わり、ブロ
ツク91で同様に操舵スタンド1からの指令舵角
をとるようになる。 尚、第4図のブロツク67は正常状態でのジヤ
イロモードからハンドモードへの切替に対する処
理を示しており、同様に第5図のブロツク74,
75も正常状態での操舵中にモード切替スイツチ
をハンドモードからジヤイロモードまたはノンホ
ロアツプモードに切り替えたときの処理を実行し
ており、更に判別ブロツク76,77及びブロツ
ク78は正常状態でモード切替スイツチをノンホ
ロアツプモードからハンドモードに切り替えたと
きの処理を示す。 (発明の効果) 以上説明してきたように本発明によれば、自動
操舵、手動操舵、ノンホロアツプ操舵のモード切
替スイツチと複数の操舵系統の切替スイツチとを
備えた操舵スタンド、船舶及び航海条件を設定す
ると共に操舵スタンドの操作による船舶の運動を
擬似的に演算して各種表示器に表示するコントロ
ールユニツトを備えた操舵シユミレータにおい
て、操船中に発生する操舵系統の電源故障、手動
操舵不能、自動操舵不能の各故障状態の発生を擬
似的に設定する擬似故障設定スイツチを教官コン
ソールに設け、この擬似故障設定スイツチによる
操舵系統の電源故障の設定時には対応する操舵系
統の電源遮断を、自動操舵不能の故障設定時には
操舵スタンドの舵角指令と無関係に所定の固定
舵、例えば10゜の固定舵の設定を、更に、手動操
舵不能の故障設定時には設定時の舵角の固定保持
をそれぞれ擬似故障発生手段で作り出し、この擬
似故障発生手段による故障状態で、予め定めた対
応操作が行なわれることを解除手段で判別し、対
応策がとられたときに故障状態を解除するように
したため、自動操舵機能を備えた操舵スタンドに
よる操船中に予想される故障を、操舵シユミレー
タによる訓練中に教官コンソールにおけるスイツ
チ操作で強制的に作り出し、故障発生に対し訓練
者が適切な対応策をとらない限り故障状態を継続
し、一方、適切な対応策を講じたときには自動的
に故障状態を解除して対応後の正常な操舵状態に
復旧させることとなり、実際の操船で予想される
故障とまつたく同じ状態を作り出して訓練者に対
応訓練を行なわせることができ、訓練者に故障状
態の把握と故障に対応した適切な対応策を確実に
修得させることができる。
第1図は本発明の擬似故障発生装置が用いられ
る操舵シユミレータのシステム構成図、第2図は
第1図の教官コンソールに設けられるコントロー
ル部の概略ブロツク図、第3図は本発明の一実施
例を示した回路ブロツク図、第4,5,6,7図
は本発明の制御処理を示したフローチヤートであ
る。 1…操舵スタンド、2…舵輪、3,18…レピ
ータ、4…教官コンソール、5…映像発生装置、
6…スクリーン、7…船橋指示パネル、8…プリ
ンタ、9…2チヤンネルリコーダ、10…条件設
定スイツチ群、10′…条件設定部、11…擬似
故障設定スイツチ群、11′…アラーム設定部、
12…OHP電源スイツチ、13…キーボード、
14…主電源スイツチ、15,22…船速計、1
6,23…舵角計、17,24…旋回率計、19
…モニタパネル、20…カラーデイスプレイ、2
1…風向計、25…表示ランプ、29…入出力イ
ンタフエース、30…操作部・グラフイツクプロ
セツサ、31…船体運動演算処理プロセツサ、3
2…アナログ入出力インタフエース、33…グラ
フイツクコントローラ、34…ステアリングギア
モデル、35…外乱発生器、36…舵角サーボ、
37…デジタル/シンクロ変換器、38…方位サ
ーボ、40…コントロールユニツト、41…系統
切替スイツチ、42…モード切替スイツチ、43
…パイロツトウオツチスイツチ、44…ステアフ
エイルスイツチ、45…パワーフエイルスイツ
チ、46,47,48…擬似故障発生器、51,
52,53…アンドゲート、50…故障解除回
路。
る操舵シユミレータのシステム構成図、第2図は
第1図の教官コンソールに設けられるコントロー
ル部の概略ブロツク図、第3図は本発明の一実施
例を示した回路ブロツク図、第4,5,6,7図
は本発明の制御処理を示したフローチヤートであ
る。 1…操舵スタンド、2…舵輪、3,18…レピ
ータ、4…教官コンソール、5…映像発生装置、
6…スクリーン、7…船橋指示パネル、8…プリ
ンタ、9…2チヤンネルリコーダ、10…条件設
定スイツチ群、10′…条件設定部、11…擬似
故障設定スイツチ群、11′…アラーム設定部、
12…OHP電源スイツチ、13…キーボード、
14…主電源スイツチ、15,22…船速計、1
6,23…舵角計、17,24…旋回率計、19
…モニタパネル、20…カラーデイスプレイ、2
1…風向計、25…表示ランプ、29…入出力イ
ンタフエース、30…操作部・グラフイツクプロ
セツサ、31…船体運動演算処理プロセツサ、3
2…アナログ入出力インタフエース、33…グラ
フイツクコントローラ、34…ステアリングギア
モデル、35…外乱発生器、36…舵角サーボ、
37…デジタル/シンクロ変換器、38…方位サ
ーボ、40…コントロールユニツト、41…系統
切替スイツチ、42…モード切替スイツチ、43
…パイロツトウオツチスイツチ、44…ステアフ
エイルスイツチ、45…パワーフエイルスイツ
チ、46,47,48…擬似故障発生器、51,
52,53…アンドゲート、50…故障解除回
路。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 自動操舵、手動操舵及びノンホロアツプ操舵
のモード切替スイツチと複数の操舵系統の切替ス
イツチとを備えた操舵スタンドと、船舶及び航海
条件を設定すると共に前記操舵スタンドの操舵指
令による船舶の運動を擬似的に演算して各種表示
器に表示するコントロールユニツトとを備えた操
舵シユミレータにおいて、 操船中に発生する操舵系統の電源故障、自動操
舵不能、手動操舵不能の各故障状態の発生を擬似
的に設定する擬似故障設定スイツチと、 該擬似故障設定スイツチで操舵系統の電源故障
を設定したときに対応する操舵系統の電源を遮断
し、自動操舵不能を設定したときに前記操舵スタ
ンドの舵角指令と無関係に所定の固定舵角を設定
し、更に手動操舵不能を設定したときに設定時の
指令舵角を固定保持する擬似故障発生手段と、 該擬似故障発生手段により擬似故障が作り出さ
れた状態で予め定めた対応操作が行なわれたこと
を判別して故障状態を解除する解除手段とを設け
たことを特徴とする操舵シユミレータの擬似故障
発生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8338984A JPS60227285A (ja) | 1984-04-25 | 1984-04-25 | 操舵シユミレ−タの擬似故障発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8338984A JPS60227285A (ja) | 1984-04-25 | 1984-04-25 | 操舵シユミレ−タの擬似故障発生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60227285A JPS60227285A (ja) | 1985-11-12 |
JPH0150911B2 true JPH0150911B2 (ja) | 1989-11-01 |
Family
ID=13801065
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8338984A Granted JPS60227285A (ja) | 1984-04-25 | 1984-04-25 | 操舵シユミレ−タの擬似故障発生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60227285A (ja) |
-
1984
- 1984-04-25 JP JP8338984A patent/JPS60227285A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60227285A (ja) | 1985-11-12 |
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