JPH01502635A - 食肉を低圧貯蔵する方法及び装置 - Google Patents

食肉を低圧貯蔵する方法及び装置

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 且」υ月1 本発明は、新鮮な凍結されていない動物の構成物質、例えば牛肉、豚肉、子羊の 肉、鶏肉、魚、小エビ、子牛の肉及び馬肉等を、特殊な包装1、ガス混合物、又 は補助的な給温を用いることなく冷蔵真空室内に保存するための方法と装置に関 する。排気率を制御し、壁と冷蔵表面の温度勾配をなくすることにより、蒸発に よる重量損失が1ケ月当り数%未満に維持される。
宜量肢歪 米国特許文献 特許番号 発行日 発明者 3.333.967 1967年8月 バーブ3.810.508 1974年 5月 バーブ等3.913.661 1975年10月 バーブ等3.958. 028 1974年8月 バーブ4.061,483 1977年12月 バー グ28、995 1976年10月 バーブ本発明の米国特許第3,333.9 67号(現在、再発行第28゜995号)には、成育しているが完全には熟して いない果。
物(これは、エチレンを発生し、それによって熟成される)を、給温されてほぼ 水で飽和した空気の流れの中に約100〜400鵬HgAの低圧条件を用いて保 存する方法が開示されている。この方法は、実験室の規模で及び好ましい条件下 では幾分大きい規模で有用な結果を与えたけれども、成る程度成育しているが完 全には熟していない果物の貯蔵性能を改善するため及び動物構成物質を含む他の 種類の代謝的に活性な構成物質にまでこの方法の利用を拡大するために、寸法を 大きくして圧力を100 mmHgA以下に低下させたときには有用な結果を与 えなかった。
従来の実験室的真空容器の大きさに対する水の体積よりも、全貯蔵空間に対して 比較的小さい体積の水と空気を接触させるとき、蒸発による冷却効果が給温水の 温度を低下させる0本発明者とW、ヘンシェルとによる米国特許第3.810. 508号及び第3.913.661号には、室を冷却する仕事を少なくし又は室 を冷却する他の方法や手段を省略するためにこの冷却方法をいかに使用して利益 を得るかを開示しているけれども、水を蒸発させることによる冷却は、高い湿度 を作り出してこれを維持するという゛目的に逆行する。水が冷却するにつれて、 その蒸気圧は低下し、流入する空気に徐々に少ない水分を加える傾向があり、従 って室内の相対湿度は減少し、製品が乾燥して時期尚早にだめになる。
本発明者の米国特許第3.958.028号及び第4.061.483号には、 蒸発による冷却効果を克服し、貯蔵室内に一定の高い相対湿度を与える方法が開 示されている。流入する膨張した大気は、真空室内の圧力と温度に予め空調され 、次に加熱された水と接触せしめられて室内の雰囲気を飽和させる0本発明者は また、高い相対湿度において互いに関連づけられた低圧力と低温度の比較的広い 範囲が、4〜400 mHgAの範囲の圧力で代謝的に活性な構成物質を保存す るのに使用できることを開示している。
米国特許第3.958.028号及び第4,061,483号の給温段階は、こ れらの古い特許の装置と方法を具体化している経済的に有用な交互形式の商業的 低圧輸送コンテナの開発を妨げた。長期間の海洋航海中、流入する乾燥し膨張し た大気を絶えず飽和させるのに必要とされる重量と体積の水を、高価な貨物と共 に移動させることは実際的でない、それ故、その代わりに、室内の飽和した雰囲 気が真空ポンプにより排出され、そして該真空ポンプ内で圧縮されるときに凝縮 する水分を再生利用することにより、僅かな量の貯蔵水を再循環しなければなら ない、オイルシール真空ポンプは、別の点では好ましいけれども、この目的のた めには使用することができない、何故ならば、その排気が油で汚染され、従って 水の再生利用を実施不可能にするからである。その代わりに、現代の40X8X 8フートの典型的な交互形式の低圧輸送コンテナは、水シール真空ポンプを備え 、該水シール真空ポンプには、はぼ等温の圧縮を促進して、これを維持するのに 十分な冷却シール水が注入され、低い入口圧力における効率を改善するために該 冷却シール水はルーツ式真空ポンプで過給される。シール水を冷却するのに必要 な冷却装置は、約5に−の電力と、匹敵する有効押しのけ容積を有するオイルシ ール真空ポンプより約3KW大きい過給される真空システムと、2KWまでの追 加の調節電力の給温器内の加熱要素とを使用する。この給温工程は、必要とされ る冷却装置と動力発生装置の大きさの2倍以上を処理するのみでなく、更に、ボ イラの自動充填洗浄システムと、運動期間中及び0℃以下の大気温度で運転する 際、装置の凍結を防ぐための自動的なドレン及び加熱テープと、これらのシステ ムを統合するための複雑な安全装置と制御装置に対する要求を生じさせる。この ようにして、給温工程は、装置のコストと運転コストを増大させ、信頼性と保守 性とを低下させ、代謝的に活性な構成物質の単位重量当りの輸送コストを増大さ せる。
本発明者の米国特許第3.958.028号及び第4.061.483号には、 赤肉、鶏肉、魚、及び小エビのような代謝的に活性な動物の構成物質を包囲され た空間内に置き、前記空間内へ新鮮な空気を加えて前記空間から湿った空気を移 動させ、流入する新鮮な空気を加熱された水と接触させることにより前記空間内 の湿度を80%と100%との間の値に維持し、前記動物の構成物質の温度を一 1℃と+2°Cとの間に制御し、前記空間内の圧力を前記構成物質内の水の蒸気 圧より少なくとも僅かに高く、好ましくは代謝的に活性な動物の構成物質の種々 のタイプに対し811I11〜50wHgAの間の圧力に、維持することにより 前記構成物質を保存するための方法と装置が開示されている。
この方法は、種々の種類の動物の構成物質の貯蔵寿命を、従来の強制通風式冷間 室内で同じ温度で貯蔵する場合に比較して2倍〜3倍まで増大させるけれども、 最大の低圧貯蔵期間の終わり頃には棚ざらし寿命がほとんど残っていないので、 動物の構成物質をだめにすることなく配達することができないことがしばしばで ある。この古い方法を赤肉に用いることを制限するもう一つの問題点は、切断さ れた露出表面が早期に外見上褐色化することである、はとんどの種類の動物の構 成物質について、米国特許第3.958.028号の方法及び米国特許第4,0 61,483号の装置を用いて適切な貯蔵寿命を与える許容しうる貯蔵時間は十 分に長くないので、前記動物の構成物質を好まし供給源から最大需要を提供する 市場まで輸送するために交互形式の低圧輸送コンテナを用いて確実な海洋配送を することができない。
1皿立笠丞 本発明の1つの目的は、動物の呼吸しない構成物質を、より長期間の間、より良 い条件で、米国特許第3.958.028号の方法と米国特許第4.061.4 83号の装置を用いて従来可能であったよりも多くの残存寿命を残して保存する ことである0本発明のもう1つの目的は、米国特許第3゜958、028号及び 第4.061.493号の給温工程を省略することであり、この給温工程におい ては、大気が最適の貯蔵圧力と温度に予め空調され、次いでそれを加熱された水 と接触させることにより飽和されるのである。
本発明においては、動物の呼吸しない新鮮な構成物質を約−1,7℃と+2℃と の間の制御された温度で真空タンク内に貯蔵し、タンク内へいかなる新鮮な空気 をも導入することなくタンクから絶えず排気する。室内の圧力が動物の構成物質 内の水の蒸気圧まで低下したとき、冷たい蒸気が前記構成物質から沸騰して貯蔵 タンクから酸素の最後の残存物を浴出させ、それによって動物の呼吸しない構成 物質の保存に特に役立つ嫌気性条件(酸素欠乏状態)を作り出す0次に、動物の 構成物質の最初の重量の1ケ月当り約1%に等しい量のほぼ飽和した水蒸気を室 から絶えず排気するように排気率を調節する。この割合の水の蒸気により引き起 こされた冷却効果に応じて動物の構成物質が凍結し始めるのを防ぐために、前記 構成物質の温度を−1,7°Cと+2℃との間に維持するのに十分な熱を、室内 の雰囲気からの対流と壁からの輻射とによって前記構成物質に絶えず供給する。
真空タンク内の定常状態の全圧力は、典型的には、動物の構成物質の温度におけ る水の蒸気圧より20%〜30%低い。その理由の1つは、前記構成物質内の水 に溶けた溶質によるが、はるかに重要な理由は、はぼ飽和した水蒸気が真空タン クから排出されるのと同じ割合で、水蒸気を動物の構成物質からその表面を横切 って室の雰囲気の中へ連続的に移動させるのに十分な蒸気圧勾配が、動物の構成 物質と室の雰囲気との間に発生するからである。
本発明の方法と装置により貯蔵された牛肉、豚肉、馬肉、子羊の肉、鶏肉、魚、 及び小エビ等の動物の呼吸しない構成要素は、米国特許第3.958.028号 の方法と米国特許第4.061,483号の装置とにより同じ温度で貯蔵された 等しい動物の構成物質と比較して、著しく長い時間の間より良好な状態で保存さ れる。この性能の改善は、本発明の方法が前記動物の構成物質の表面に維持して いるより低い酸素分圧と水の活動度により引き起こされる。
好気性及び微好気性の粘液や悪臭を生ずるバクテリヤ(これは、動物の構成物質 の腐敗の原因となる)の成長を阻止し、更に血液及び筋肉の色素の酸化による褐 色化と脂肪の酸化による黄色化とを防ぐには、嫌気性条件の方が酸素分圧を低く するよりもはるかに効果的である。70%〜80%の相対湿度に対応し、室内の 雰囲気の定常状態の水蒸気圧を20%〜30%低下させることにより引き起こさ れた表面水の活動度の低下は、多くの種類のバクテリヤ、かび、及び酵母の成長 を阻止するが、他方、飽和した状態はこれらの同じ有機物の成長を促進する。1 ケ月当り約1%の制御された重量損失は、望ましくない量の収縮を生じさせるこ となく動物の構成物質の表面の表皮の外観を改善し、はぼ飽和した水蒸気が動物 の構成物質から真空室の中へそして真空室を通って大気へ連続的に流れることに より、動物の構成物質の中又は上に形成されているかも知れないすべての悪臭を 除去して洗い流す。
保存におけるこの改善は、流入する空気の流れや補助的な給温なしに、米国特許 第4.061.483号に開示されたものよりも、簡単で、信頌性があり、保守 が容易で重量が軽く、寸法と体積が小さく、エネルギ消費量が少な(、コストの 安い装置を用いて達成される。
皿皿互呈垂星に肌 図は、概略フローダイヤグラムと、本発明を具体化し、及び/又はその実施に適 当な室と装置の一形態を示す部分概略図である。
本発明の低圧システム内での呼吸しない構成物質の貯蔵に互いに影響する少な( とも5つの要因又は条件がある。
即ち、 (1)温度、 (2)動物の構成物質の表面に作用する酸素分圧、(3)動物の構成物質の表面 における水の活動度、(4)動物の構成物質からの水分の損失率、及び(5)換 気、がある。
すべての種類の新鮮な動物の構成物質は、約−1,7℃の凍結点において、又は 凍結点より僅かに高い温度約−1℃において最も良く保存されることが現在信じ られている。もしも温度を僅かに上昇させるなば、動物の構成物質は約半分の長 さだけ維持されうるに過ぎない、それは主として、−1,7°C〜+2℃の範囲 における好冷腐敗細菌の成長に対する高い温度係数に起因する。約−1,7°C の温度では、動物構成物質の表面に堅い外皮の凍結が生ずるが、内部は凍結しな いままである。堅い外皮の凍結した動物構成物質は、1 ’Cだけ温かく維持さ れた同じ構成物質より相当長時間保存されうるが、然し外皮の凍結した肉の解凍 後の貯蔵寿命は短縮することがある。何故ならば、氷の結晶の形成とその後の溶 解とが細胞を破裂させるからである。凍結が生ずる正確な温度は、異なる種類の 動物構成物質において幾分変動し、そして同じ種類の種々の部分又はサンプルの 間でさえも、水分含有量、化学的組成、及びその他の要因により左右される。
それ故、成る場合には、好ましい貯蔵温度は、−1,7°C〜−1℃より幾分高 く又は低い。
酸素は、構成物質の種類に部分的に依存して、動物の新鮮な構成物質にいくつか の異なる効果を有する。酸素は、血液や筋肉の色素、ヘモグロビン、及びミオグ ロビンビンを酸化し、それらを酸化されていない「青」の形から酸化された「赤 」の形に変え、この赤の形は、赤肉に特徴的な「赤いばら色」を与える。酸素は また、成る条件下で、これらの色素の各々を褐色の酸化製品、メトヘモグロビン 又はメトミオグロビンに酸化することができる。赤肉の中へそして赤肉を通る酸 素の貫通は、新鮮な肉の密度のために非常にゆっ(りと行なわれるので、外皮層 内での呼吸用の酸素の消費は、それが入りうるよりもはるかに急速に酸素を消費 し、従って大気中に貯蔵された赤肉の表面下値かな深さから始まる嫌気性の(酸 素欠乏の)「青い」帯域を生じさせる。従って、新鮮な肉の体積の大部分は、嫌 気性であり、それ故呼吸したり熱を出すことはできない0本発明者が動物の構成 物質を呼吸しないものとして言及するのは、この理由のためである0表皮層内の ヘモグロビンとミオグロビンは、これらの色素が酸素添加されていないとき酸化 に敏感になり、酸素の分圧と酸素添加の程度は内方に向かって減少するので、こ れらの色素が酸化して褐色になる傾向はこの内側方向に増大し、嫌気性帯域の直 前で最大値に達し、次に突然すべての褐色化が止まる(酸化を生じさせる酸素が 存在しないので)0周囲の酸素の分圧を低下させると、嫌気性帯域は徐々に表面 の近くへ移行し、遂には8+os〜50w+HgAの低圧においては、嫌気性帯 域が表面下1mの数分の1から始まるようになる。いまや、嫌気性帯域の先端部 における強い褐色化は、もはや弱い褐色の中間層によっておおいほされず、それ 放向は通常、見る者には褐色に見える。米国特許第3.958.028号の方法 と米国特許第4.061.483号の装置とが赤肉の表面褐色化を加速するよう に思われるのはこの理由のためである0表面の褐色化を防ぐために現在用いられ ている1つの方法は、肉の表面を大気中よりもはるかに、異常に高い酸素の対流 にさらすことであるが、この方法は、好気性の腐敗細菌の成長と脂肪の酸化によ る黄色化を助長する欠点がある。
本発明は、真空室からすべての酸素を除去することにより、赤肉の表面の褐色化 と、脂肪の酸化と、好気性及び微好気性のスライムと悪臭を形成する腐敗細菌の 成長とを同時に防止する。
全く酸素がない場合でさえ、動物の新鮮な構成物質は結局はだめになるが、その −因は、動物の構成物質の表面上で種々の種類の嫌気性バクテリヤ、酵母、及び 成る種のかびが成長するためである。各種の微生物はそれ自身の特定の水活動度 (water actiν1ty) (aw)の要求をもっている0例えば、乳 酸菌はa w >0.91 (91%相対湿度)の場合にのみ成長し、他の多く の種類の低温栄養(psy−chrotrophic)の腐敗バクテリヤはa  w >0.93〜0゜98の場合にのみ成長し、大部分の低温栄養の酵母はaw >0.87〜0.91を要求するが僅かな許容差(0,7〜0.8)があり、種 々の低温栄養のかびはaw>0.80〜0.88を要求する。それ故、動物の構 成物質の表面における水活動度を低下させれば常に、多く、の種類の表面微生物 の成長が遅くなるが、然し、水活動度が果たす他の機能を考慮せずにむやみに水 活動度を減少させることはできない、水活動度は、過大な重量損失と収縮を防ぐ ように十分に高く維持しなければならない、動物の構成物質の最初の重量の1ケ 月当り約1%の割合で真空室からほぼ飽和した水蒸気を排出するように排気率を 調節するとき、表面の水活動度は、はとんどの微生物の成長を阻止するのに十分 に低下するが、然し、望ましくない量の収縮や乾燥を引き起こすほど大きくは低 下しない、ということを本発明者は発見した。これに反して、大部分の消費者は 、動物の構成物質がこの程度に乾燥したときの外観を好み、飽和した相対温度に よりすべての乾燥を防止したときの外観を拒否する。1ケ月当り適切な量の水分 を排気するのに必要な有効ポンプ容量は次式から計算できる。
%重量損失/1ケ月当り =2.3 Xl0−’5eff/Mdt ・−−−−−−==−−−−−−=− =−−−−−−(1)但し、5effは必要とされる有効ポンプ容量(cfm  )、dlは貯蔵温度における飽和薫気の密度(ボンド/毎立方フィート)、hは 動物の構成物質の重量(ボンド)である、必要な排気率は、飽和蒸気の密度が温 度の函数として変化するので貯蔵温度に部分的に左右され、そして一部は、動物 の構成物質の貯蔵量にも左右される。従って、もしも積荷の一部が降ろされるか 又は追加の積荷が加えられるならば、除去又は追加された積荷の量に比例して排 気率を下陳又は上昇させなければならない。
定常状態においては、水が動物の構成物質からその表面領域を通って室の雰囲気 内へ移動する割合は、はぼ飽和した水蒸気が室から排気される割合に等しい。水 が動物の構成物質から移動する割合は、動物の構成物質内の水と室の雰囲気内の 水分との間の蒸気圧勾配の大きさに部分的に左右される。動物の構成物質は溶解 した溶質を含んでいるので、動物の構成物質内の水の蒸気圧は最初は、同じ温度 の純水の蒸気圧より僅かに低い、真空ポンプが水を除去するのと同じ速さで製品 に水を供給するのに必要な蒸気圧勾配を与えるためには、貯蔵室内の定常状態の 蒸気圧は動物の構成物質内の水の蒸気圧より尚一層低くなければならない、水の 蒸気圧は、室内の雰囲気の全圧力の構成要素であるので、タンク圧力は常に、貯 蔵温度における水の蒸気圧より著しく低い、肉のすべての荷が本発明の方法によ り一1°Cで貯蔵されるとき、真空タンク内の定常状態の蒸気圧は典型的には、 同じ温度の純水に対する圧力4.3 ymHgAに比べて、3−〜3.5 tm HgAの範囲内にある。それ故、表面の水の活動度は約(3〜3.5)/4.3 即ち、約0.7〜0.8である0表面の水の活動度のこの範囲は、従来の強制送 風冷蔵により肉を貯蔵する場合に好ましい。
動物の呼吸しない構成物質はほとんど全く熱を発生しないので、1ケ月当り前記 構成物質の水の1%を絶えず蒸発させるのに必要とされるエネルギは、外部のエ ネルギ源から来なければならない、さもなければ、動物の呼吸しない構成物質は 、温度が低下して凍結するであろう。
本発明においては、動物の構成物質の温度に応じて前記構成物質の温度を約−1 ,7%〜+2℃の間に維持するのに十分な熱を、室の雰囲気からの対流と壁から の輻射により前記構成物質に絶えず供給する。周囲温度が−1,7℃〜+2℃よ り著しく温かいときには、必要以上の熱量が室の断熱壁を通して伝達される傾向 があり、従って、必要とされる熱以外のすべての熱が入るのを防ぐために冷却手 段を用いる0周囲温度が−1,7℃〜+2℃より冷たいときには、動物の構成物 質に必要とされる熱を供給するため、並びに室の断熱壁を通して周囲の環境へ伝 達されることにより外部へ失われる熱損失を補償するために、加熱手段を用いる 。
本発明は、中に生ずる望ましくない悪臭を除去するため貯蔵室を絶えず換気する 。もしも換気しなければ、この悪臭は動物の構成物質により保持されるであろう 、前記換気は、空気又は他のいかなる蒸気をも真空室へ入れることなく、はぼ飽 和した水蒸気によって遂行される。
水蒸気は、補助的な加熱に応答して動物の構成物質から解放され、悪臭を洗い流 しながら真空室を通って流れ、最後に室から汲み出されて大気へ排出される。
図面において、動物の呼吸しない構成物質3は、断熱された真空タンク1内に保 存され、冷却及び加熱の手段2(熱交換媒体を循環させるためのダクトとして示 されている)により制御された低温度に維持される。前記ダクトは真空タンク1 の補強用リングをも構成することができる。最初に、フルフロー弁8が閉じられ 、そしてタンク隔離弁6、排出弁9、及び絞り弁7が開かれ、2方切替弁10が 導管13を絶対真空圧ゲージ11に連結するように位置決めされ、真空ポンプ5 が作動される。導管13内の圧力がゲージ11上で測定された任意の低い値まで 低下したとき、任意の定常状態の圧力PI (これはゲージ11により測定され る)を導管13内に確立するように排出弁9が僅かに開かれる0次に、貯蔵され た動物構成物質の重量Hと選択された貯蔵温度に対し、式(1)によって計算さ れた正しい排気率を与えるように絞り弁7を調節する。
この調節は、絞り弁7を徐々に閉じ、圧力P1をポンプ5への入口の圧力P2と 比較することにより行なわれる。この圧力P2は、導管12と真空圧ゲージ11 とを連通ずるように2方切替弁10を位置決めすることにより測定される。
絞り弁7は、式(2)に従って必要なlh/P+比を与えるとき正しく調節され る。
5eff=S Pg/P+ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− −−−−42)但し、Sは真空ポン150体積容量であり、5effは有効排気 率である。真空ポンプでできるだけ早く空気を除去するために、高い容量のフル フロー弁8とタンク隔離弁6とが開かれ、吹き出し弁9が閉じられる。タンク圧 力は、ゲージ11を導管13に結合するように2方切替弁10を位置決めするこ とによりゲージ11上で監視される。タンク1内の圧力が、部分的に貯蔵温度に 依存しながら約3〜4mHgAに安定するとき、フルフロー弁8を閉じ、絞り弁 7により確立された値まで排気率を絞る。真空室1は、真空ポンプ5を止めて吹 き出し弁9を開くことにより、荷の除去を増やす前に再び与圧される。荷の箱は 換気される床4の上に積み重ねられ、ぶら下がった動物構成物質は、真空タンク 1の天井に溶接されたレールによって吊下げられる。
のiCl 本発明の方法と装置は、国内輸送用のトレーラや気動車に、国際貿易用の交互式 輸送コンテナに、国内使用の家庭用の冷蔵庫に、小売り配送を容易にするため、 古い肉を乾燥するため、及び大きな需要の期間の予測に基づいて新鮮な肉を蓄積 するために、静止した部屋に具体化することができる。
国際調査報告

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.動物の呼吸しない構成物質を保存する方法において、 前記動物の構成物質を貯蔵タンク内に置き、前記動物の構成物質の温度を、該構 成物質の凍結点のすぐ上の温度と該構成物質の凍結点より3.7°C高い温度と の間の温度範囲に連続的に制御し、 それと同時に、前記貯蔵タンク内へ空気を少しも導入することなく前記貯蔵タン クから連続的に排気して前記貯蔵タンクから酵素を除去し、 前記温度制御段階と連続的排気段階の間、前記動物の構成物質から沸騰して、前 記貯蔵タンクから酸素を洗い流す冷たい水蒸気を絶えず排気するように排気率を 制御し、前記排気段階は、動物の呼吸しない構成物質を前記貯蔵タンク内に保存 するのに特に役立つ嫌気性条件を作り出すため、前記動物の構成物質の新鮮な最 初の重量の1ケ月当り0.1%〜3.0%に等しい割合で前記貯蔵タンクから水 蒸気を絶えず排気するような割合で行なわれること、 を特徴とする動物の呼吸しない構成物質の保存方法。
  2. 2.呼吸しない貯蔵された構成物質が、牛肉、子羊の肉、豚肉、馬肉、鶏肉、魚 、小エビ、及び貝殻類動物のような動物の製品を含み、温度が−1.7℃と+2 ℃との間で制御され、圧力が約1〜5mmHgAの範囲内にあること、を特徴と する請求の範囲第1項に記載の方法。
  3. 3.前記排気率は、貯蔵された動物構成物質の新しい最初の重量の約1%に等し い量の水分を1ケ月当り排出するような割合で、ほぼ飽和した水蒸気を除去する ように制御されること、を特徴とする請求の範囲第1項に記載の方法。
  4. 4.前記制御された連続的な排気率は、前記動物構成物質の表面における定常状 態の水の活動度を1.0未満に減少させるのに十分であること、を特徴とする請 求の範囲第1項に記載の方法。
  5. 5.前記制御された連続的な排気は、前記動物の構成物質の表面における定常状 態の水の活動度を約0.7と約0.8の間まで減少させるのに十分な割合で行な われること、を特徴とする請求の範囲第4項に記載の方法。
  6. 6.前記制御された排気は、動物の構成物質上で又は該構成物質により生じた悪 臭のみならず、実質的にすべての酸素を真空室から洗い出して除去するのに十分 な冷たい水蒸気を動物の構成物質から連続的に蒸発させるような割合で行なわれ ること、を特徴とする請求の範囲第1項に記載の方法。
  7. 7.前記嫌気性条件は、前記動物の構成物質の温度における水の蒸気圧より20 %〜30%低い定常状態の全圧力を前記貯蔵タンク内で維持することにより作り 出されること、を特徴とする請求の範囲第1項に記載の方法。
  8. 8.動物の構成物質が前記貯蔵タンクから除去され又は貯蔵タンク内へ追加され るときは何時でも、前記排気率が修正されること、を特徴とする請求の範囲第1 項に記載の方法。
  9. 9.前記動物の構成物質の一部を前記貯蔵タンクから除去し、更に、前記排気率 を減少させて、前記貯蔵タンクから水蒸気を連続的に排気する割合を、前記除去 後の前記動物構成物質の残余部分の最初の重量の1ケ月当り0.1%〜3.0% に等しい割合に維持すること、を特徴とする請求の範囲第8項に記載の方法。
  10. 10.前記動物の構成物質の追加が前記貯蔵タンクに加えられ、更に前記排気率 を増大させて、前記貯蔵タンクから水蒸気を連続的に排気する割合を、前記追加 後の前記動物構成物質の重量の1ケ月当り0.1%〜3.0%に等しい割合に維 持すること、を特徴とする請求の範囲第8項に記載の方法。
  11. 11.前記温度制御段階は、前記動物構成物質が冷たい水蒸気の前記蒸気に応じ て凍結するのを防ぐのに十分な熱を前記動物構成物質に供給する段階を含むこと 、を特徴とする請求の範囲第1項に記載の方法。
  12. 12.貯蔵タンク内の雰囲気からの対流と前記貯蔵タンクの壁からの輻射によっ て前記十分な熱を供給すること、を特徴とする請求の範囲第11項に記載の方法 。
  13. 13.前記排気段階の間、前記動物の構成物質に、空気のないほぼ飽和した水蒸 気を前記貯蔵タンク内へ供給させることにより、前記貯蔵タンクを換気する段階 を更に含むこと、を特徴とする請求の範囲第1項に記載の方法。
  14. 14.動物の呼吸しない構成物質の貯蔵装置において、前記貯蔵される構成物質 を受入れて保存するように構成され配置された貯蔵タンクと、 前記動物の構成物質の温度を、前記構成物質の凍結点のすぐ上の温度と前記凍結 点より3.7℃高い温度との間の温度範囲に連続的に制御するための手段と、前 記貯蔵タンクから酸素を除去するため、前記貯蔵タンク内へ空気を少しも導入す ることなく、調節された割合で前記貯蔵タンクから連続的に排気するための手段 と、前記温度制御手段と前記排気手段とを同時に作動させるように始動させるた めの手段と、 動物の呼吸しない構成物質を保存することに特に役立つ嫌気性条件を前記貯蔵タ ンク内に作り出すため、前記動物の構成物質の最初の重量の1ケ月当り0.1% 〜3.0%に等しい排気率で、前記構成物質から沸騰する水蒸気を連続的に排気 するような割合に、前記調節された割合を制御するための手段と、 前記貯蔵タンクの外側の周囲の環境と前記貯蔵タンクの内部との間の熱伝達の割 合を制御するための手段と、を備えたことを特徴とする動物の呼吸しない構成物 質の貯蔵装置。
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