JPH01500962A - ウィルスベクター及びエイズ原因ウィルスのf蛋白質をコードするdna組換え体、該ベクターにより感染された細胞培養物、上記蛋白質の製造方法、得られた蛋白質、ワクチン及び得られた抗体 - Google Patents
ウィルスベクター及びエイズ原因ウィルスのf蛋白質をコードするdna組換え体、該ベクターにより感染された細胞培養物、上記蛋白質の製造方法、得られた蛋白質、ワクチン及び得られた抗体Info
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- JPH01500962A JPH01500962A JP62503680A JP50368087A JPH01500962A JP H01500962 A JPH01500962 A JP H01500962A JP 62503680 A JP62503680 A JP 62503680A JP 50368087 A JP50368087 A JP 50368087A JP H01500962 A JPH01500962 A JP H01500962A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
ウィルスベクター及びエイズ原因ウィルスのF蛋白質をコードするDNA組換え
体、該ベクターにより感染された細胞培養物、上記蛋白質の製造方法、得られた
蛋白質、ワクチン及び得られた抗体本発明は、やや詳しくは、エイズ(AIDS
)予防用のワクチンに関するものである。
後天性免疫不全症候群(AIDS)は、北米、ヨーロッパ及び中央アフリカにお
いて現在極めて深刻な問題となっているウィルス性疾患である。
最近の推定によれば、約100万人のアメリカ人がすでにエイズウィルスに曝露
されているとされている。罹患者は重篤な免疫不全を呈し、この疾患は一般に致
命的なものである。
本疾患の伝播は、性的接触を介して行われることが最も多いが、静注による麻薬
使用者も危険度の高いグループをなしている。さらに、多くの人が汚染された血
液または血液製剤を受けた後にこのウィルスに感染している。
かかる状況の原因因子はレトロウィルスである。動物の多くの身体状態がレトロ
ウィルスによるものとされてきたが、ヒトを冒すレトロウィルスを記述できるよ
うになったのは極く最近である。
タイブエ及び■のヒトT細胞レトロウィルス(HTLV:ヒトT白血病ウィルス
)は成人でのある種のT細胞白血病の原因因子であるとされているが、HTLV
−IIIウィルスまたはエイズ関連ウィルス(ARV)としても知られているリ
ンパ節疾患関連レトロウィルス(LAV)は現在やっとエイズ原因因子であると
認められるようになったところである。
LAVまたはHTLV−IIIレトロウィルスのいくつかの単離物のゲノムは非
常に完全に特性を記述されてきており〔ウエインーポプリン(Vain−Hob
son )ら、1985年;ラトナー(Ratner)ら、1985年;ミュー
ジング(Muesing )ら、1985年;サンチェスーペスカドール(Sa
nchez−Pescador)ら、1985年〕、ゲノム配列に関するデータ
は、レンチウィルス群との密接な関係を示している。ヒツジのヴイスナウィルス
をプロトタイプとするレンチウィルスは、典型的に長い潜伏期間を持ち、徐々に
疾患を進行させる因子である。LAVとヴイスナウィルスとは多くの類似点を持
ち、特にそれらの向神経組織性において類似する。
全てのレトロウィルスにおいて見出され、g ag+pol及びenvと呼ばれ
ているゲノムの3つの部分に加えて、LAVウィルスはその他に少くとも3つの
他の遺伝子を含有し、それら遺伝子はRまたは5or。
TAT及び旦または3’orfとして知られている〔ウェインーポプリン(Va
in−Hobson )ら、1985年;アリア(Arya)ら、1986年〕
。F遺伝子産物は、エイズ患者の血清と反応することが特徴で、蛋白質の同一性
は直接アミノ酸配列決定によって確認されている〔アラン(Allan )ら、
1985年〕。
本発明者らによれば、F蛋白質は患者血清の30〜90%によって認識される。
この蛋白質はSDSアクリルアミドゲル上で26KDと28KDとの間の見掛は
分子量に従って移動する。24KDと25KDとの間のF遺伝子産物を提示して
いる著者もあり、二番目のATGで翻訳が開始される可能性を示している。
F蛋白質は、N−グリコジル化の可能な個所が2つ存在するが、グリコジル化さ
れていない。最後に、F蛋白質がミリスチン酸によってアシル化されていること
が証明されている。細胞接着に関与するある種の蛋白質中に、また第n類のHL
A抗原の一つの鎖中に見出されるテトラペプチド(Arg−Phe−Asp、−
8et)がF蛋白質中にある。
オーフレイ((Auffray ) 、1986年〕は、14928球へのen
v蛋白質及びLAVウィルスの認識及び、付着にF蛋白質が関与し、それによっ
てウィルスの伝播に寄与していることの可能性を唱えている。さらに、F蛋白質
の株による変異性が高く (2〜17%)、エンヴエローブ糖蛋白質のそれに匹
敵することは、F蛋白質が感染に効果的に関与していることを示唆する〔ラトナ
ー(Ratner) ら、1985年〕。
本発明は、F蛋白質発現用ベクターとして、翻訳後のそれの再編成を可能ならし
める環境下で該蛋白質を発現されうるウィルスベクターを使用することを提案す
る。
すなわち、本発明は、エイズ原因ウィルスのF蛋白質を含有するウィルスベクタ
ーに関するものである。
使用しうるウィルスの中では、ポックスウィルス、とりわけワクシニアウィルス
(VV)を特に挙げることができる。
ワクシニアウィルスは、天然痘の防除及び撲滅のために世界中で極めて広く用い
られてきた2本鎖DNAウィルスである。最近の技術的進歩によって、このウィ
ルスをクローニングベクターとして開発することが可能となり、生きた組換えウ
ィルスが異種抗原を発現させることを、さらには種々のウィルス性または寄生虫
性の疾患に対する免疫を達成することを可能ならしめてきている。
かくして、最近、数グループが、インフルエンザ抗原及びB型肝炎抗原及び狂犬
病糖蛋白質を発現させ、これら疾患に対する免疫を得るために、この種の組換え
体を使用し得ることを証明している〔スミス(Swith )ら、1983年;
バニカリ(Panicali)ら、1983年;キ異種蛋白質をコードする配列
のワクシニアウィルス(VV)による発現には、必然的に2つの段階が含まれる
:
1)コードする配列がVvプロモーターにそろえて配列されて、VV DNAの
非必須セグメントに挿入され、適当な細菌プラスミド中にクローン化されなけれ
ばならない;
2)コードする配列の両側に位置するVV DNA配列は該プラスミドとウィル
スゲノムとの間の生体内相同組換えを可能とするものでなければならない;二重
相互組換え事象はプラスミドからウィルスゲノムへのDNA挿入部の転移をきた
し、該挿入部は該ウィルスゲノム中で増殖し、発現される〔パニカリ(Pani
cali)とバオレツティ(Paoletti) 、1982年;マケット(M
ackett )ら、1982年;スミス(Smith )ら、1983年:バ
ニカリ (Panicalりら、1983年〕。
当然のことながら、このタイプのベクターの使用はしばしばベクターウィルスの
ゲノムの部分的欠失を伴う。
本発明は、より詳しくは、少なくとも以下を含有するウィルスベクターに関する
ものであるニーベクターウィルスのゲノムの一部、
−エイズ原因ウィルスのF蛋白質をコードする遺伝子、及び
一細胞内でのこの蛋白質の発現に必要な諸要素。
本発明はまた、該ウィルスベクターに対応する組換えDNAに関するものでもあ
る。
「エイズ原因ウィルス」とは、とりわけLAVウィルスまたはHTLV−111
1またはARVウィルス、これらウィルスの可能性ある黒変異体または部分欠失
体、並びに関連ウィルスを意味するものである。
ベクターウィルス(エイズ原因ウィルスとは異なる)のゲノムに相当する部分で
は、ウィルスベクターは、任意の起源のウィルスのゲノムから形成されていてよ
い。
しかしながら、ポックスウィルスのゲノムの一部を用いるのが好ましく、ワクシ
ニア遺伝子の一部を用いるのが特に好ましい。
ワクシニアウィルスでの異種蛋白質の発現に必要な条件は上記した通りである。
一般的にいえば、問題の遺伝子、例えばF蛋白質が発現されるためには、これが
ワクシニア遺伝子のプロモーターの制御下になければならないのであろう;この
プロモーターはワクシニアの7.5に蛋白質プロモーターとするのが通常であろ
う。さらに、コードする配列はワクシニアの非必須遺伝子の中に挿入されなけれ
ばならないであろう;該遺伝子は、適切であれば、マーカー遺伝子として役立ち
うるであろうものであり、大抵の場合、TK遺伝子ということになるであろう。
自然のままのF蛋白質は分泌シグナルをもたず、グリコジル化されていない。発
現生成物の免疫原性を向上させるためのこの遺伝子の修飾をここに提案する。
F遺伝子を修飾して、細胞外への分泌が行われるよう、さらに、第三の構成とし
て、該蛋白質が膜内に係留(アンカリング)されるようにすることを提案する。
この目的のため、異種ウィルス由来のシグナル配列、たとえば狂犬病ウィルス糖
蛋白質のシグナル配列を付加することによって、蛋白質のNH2を末端をコード
する部分のレベルで遺伝子を修飾することができる。これにより、蛋白質の細胞
からの分泌が可能となるであろう。
その他のウィルス蛋白質から誘かれたシグナル配列も用い得ることを容易に理解
されよう。
最後に、蛋白質の免疫原性の点から、該蛋白質が細胞膜内に係留され、宿主の免
疫系へ正確に提供されることが有利である。この理由から、上記構成(F十狂犬
病シグナル)から出発して、F蛋白質のC0OH末端をコードする部分のレベル
で、狂犬病ウィルス糖蛋白質をコードする配列の場合と同様に、異種ウィルス由
来のトランスメンブレン部分をコードする配列を付加することを提案する。
本発明は、まず第一に、LAVウィルスのF遺伝子によりコードされる蛋白質を
細胞培養で得るためにウィルスベクターを使用することに関するものである。
従って、最初の段階は、本発明のウィルスベクターに感染した、またはその代り
に対応する組換えDNAを含有していてもよい、哺乳動物細胞を包含する;これ
らの細胞の中では、とりわけヒト二倍体(ジブロイド)細胞、初代培養、またヴ
エロ(Vero)細胞を挙げるべきであろう。当然のことながら、後記実施例に
実際に見られるように、他のタイプの細胞を導入することも可能である。
それにより得られた蛋白質は、精製後に、ワクチン製造のために使用できる。
ワクチン接種のために本発明のウィルスベクターを直接使用することを考慮して
もよく、その場合、F蛋白質はインシトウ(その場で)または生体内で生産され
る。
本発明はまた、上記F蛋白質に対して産生された抗体に関するものであり、これ
ら抗体は、生物体を上記ウィルスベクターに感染させ、一定時間後に誘発抗体を
回収することによって得られる。
最後に、本発明は、上記F蛋白質に対して産生された抗体の検出に、また患者か
ら採取した生物学的試料の中にそれら抗体を検出することに基いて試験管内で患
者のエイズを検知できる対応する診断法に関するものである。
F蛋白質の取得のために用いる技法、細胞培養技法及び予防接種技法は、既知の
ワクチンについて現在行われているものと同じであり、ここで詳細に述べること
はしない。
以下に記載の方法及び実施例を参照すれば、より容易に本発明を理解できるであ
ろう。
以下の図面は実施例を図示したものである:第1図は、組換え体VV、TG、F
LAV、1147及びVV、TG、FLAV、11451:よッテ合成され、抗
LAV血清によって免疫沈降させられた蛋白質に対するツニカマイシンの作用を
示す;この図において、分子量はキロドルトン単位で表わされており、記号は次
のものを表わす:
P:細胞ベレット
S:上澄み
一:処理なしに得られた生成物
+:ツニカマイシン処理後に得られた生成物1 :VV、TG、FLAV、11
452:VV、TG、FLAV、1147
3:野生型ワクシニアウィルス;
第2図は、組換えウィルスVV、TG、FLAv、1145によって合成された
F蛋白質を認識する能力について抗LAV血清をスクリーニングした結果を示す
;分子量はキロドルトン単位で表わされており、記号は次のものを表わす:
0:野生型ワクシニアウィルス
l :VV、’rG、FLAV、1145、クローンC2:VV、TG、FLA
V、1145、クローンロー:陰性対照血清
a、b、c、d、e:エイズ患者の血清;第3図は、組換え体VV、TG、FL
AV、1147によって合成された蛋白質の免疫沈降を示す;この図での記号は
次のものを表わす1
1:野生型ワクシニアウィルス
2:VV、’rc、FLAV、1147a、35SによるBHK21細胞のラベ
リングb:32PO4によるBHK21細胞のラベリングc:(3H)ミリスチ
ン酸によるBHK21細胞のラベリング
分子量はドルトン単位で表わされている;第4図は32p□Lによるラベリング
後のワクシニア組換え体感染BHK21細胞の抽出物の免疫沈降を示す;この図
での記号は次のものを表わすニ
ー : TPAを添加しないでの免疫沈降子: TPAを添加しての免疫沈降
P:細胞ベレット
S:培養上澄み
分子量はドルトン単位で表わされている;第5図は、組換えウィルスVV、TG
、FLAV、1165によって合成され、〔35S〕メチオニンによってラベル
された蛋白質の免疫沈降を示す:この図での記号は次のものを表わす:
1 :VV、’rG、FLAV、1145感染細胞2:VV、TG、FLAV、
1165感染細胞3:VV、”rcy、FLAV、1147感染細胞分子量の単
位はキロドルトンである;
第6a及び6b図は、組換えウィルス接種マウスの抗体の、大腸菌中で生産され
、ニトロセルロース上へ移されたF蛋白質に対しての反応を示す;
第6a図において、ストリップ1及び3は野生型ワクシニアウィルスに対応し、
ストリップ2.4.5.8.9tiウィルスVV、TG、FLAV、11451
:対応し、ストリップ6.7.8.11.12はVV、TG、FLAV、114
7に対応し、ストリップ13.14.15c:iつ(/lzスvv、TG、FL
AV、11461:対応する;第6b図において、ストリップ1.2は野生型ワ
クシニアウィルスに対応し、ストリップ3はウィルスVv。
TG、FLAV、1146に対応し、ストリップ4はウィhスVV、TG、FL
AV、11471:対応し、ストリップ5.6.7.8はウィルスVV、TG、
FLAV。
1165に対応する。
年
1983年由来の方法
ワクシニアへの伝達:キーニ(Kieny )ら、1984年。唯一の相違:ヒ
ト143B細胞をLMTK−細胞の代りに使用する。
保存ウィルスの調製
「無菌の」ニワトリ初代細胞に0.01pfu/細胞で4日間、温度37℃で感
染させる(MEM培地+5%上記保存ウィルスを250Orpmで15分間遠心
分離する( 5orva I IローターGSA)。上澄みを一方へとっておく
。ペレットをRSB緩衝液(10mMトリス−塩酸、pH7,4,10mM K
CI、1mMMgCl2)中4℃で15分間処理する。この懸濁液をボッター(
Potter)中で磨砕し、次いで250Orpmで15分間遠心分離する。上
澄みを上記の上澄みに加え、2回目の磨砕を同様にして行う。
全ての上澄みを、36%(W/ V )スクロースクッション(10mM)リス
、pH8)10fltQの上に置く。
14000rpmで2時間遠心分離を行う(ベックマンローター5W28)。
ペレットをとり、分散させ、再び第二の同一クッションの上に置く。第二のペレ
ットをPB85mQ中にとり、20〜40%スクロース勾配(10mM)リス、
pH8)上にのせる(同じローター)。12000rpmで45分間遠心分離す
る。
ウィルスのバンドを回収する。これを、20000rpmで1時間遠心してペレ
ットとする。ペレットを10mM)リス、pH8へとる。
免疫沈降
BHK21細胞の感染(直径3cmのディツシュ、細胞108個/ディツシュ、
G−MEM+10%FC8中で培養)は、0,2pfu/細胞で18時間行う。
培地をデカントし、ディツシュ当りメチオニン不含培地111i2及び[35S
)メチオニン(5m Ci / 300 tt Q )アマ−ジャム(Amer
sham) 10 u Qで置換える。
過剰の非放射性メチオニンを2時間後に加える。
ラベリングが完了すると、感染細胞をかき取り、エッペンドルフ遠心機中で1分
間遠心分離し、上澄みとベレット画分とを分離し、ペレットをPBS緩衝液で1
回洗い、次にゲル中で免疫沈降を行う〔ラテ(Lathe )ら、1980年に
従う〕。
ツニカマイシン存在下に合成された蛋白質の免疫沈降上記のようにBHK21細
胞を感染させた後、培地1戒当り1.5μgのツニカマイシンを18時間後に1
時間にわたり加える。
次に培地をデカントし、ツニカマイシン1.5μgを含有するメチオニン不含M
E Ml mQと(35S)メチオニン(アマ−ジャム)10μQとで置換え
る。その後の操作は上と同様に行う。
エンド−F処理
ラベルされた蛋白質をエイズ患者血清で免疫沈降させた後、蛋白質A−セファロ
ース画分を
0.2Mリン酸Na、pH6,1
0,05%5DS
0.1%ノニデットP40
0.1%β7メルカブトエタノール
0.1%EDTA、pH8
にとり、5分間煮沸して、蛋白質を変性させる。
1ml当り4単位のエンド−Fと共に37℃で20時間インキニベーションを行
い、次に、水中で、115容の100%TCAで2分間沈澱させる。ベレットを
80%アセトンで3回洗い、試料緩衝液を加え、混合物をSDSゲルに付す。
EL I SA法によるワクシニア抗体のアッセイ96個の平底穴をもつプレー
ト(ヌンク)を、炭酸緩衝液中野生型ワクシニアウィルス10’pfuで37℃
で18時間インキュベートする。次にプレートを0.01%ゼラチンで飽和させ
る。次にマウス血清をプレートに吸着させ、残りのプロトコールは通常のELI
SA試験の場合と同様に行う。
492nmで読み取りを行う。
実施例1
その後にそれを発現させるのに必要な諸要素を組合わせると、数kbのオーダー
の寸法となる。従って、必要な操作を容易にすべく、構築に用いる大腸菌内複製
用プラスミドの寸法を極小化することが必要であると判断された。
VVゲノムのHi ndm (Hi n−J)断片は、チミジンキナーゼ(TK
)の完全な遺伝子を含んでおり、これはすでに先にvVゲノムへ挿入されたDN
Aの交換及び組換えを可能ならしめるために利用されている〔マケット(Mac
kett )ら、1982年〕。VVゲノムのTK遺伝子中への挿入断片の移入
によって選択可能なTK欠損ウィルスが生じることは注記しておくべき重要な事
柄である。まず第一に、VVHin−J断片の組込みに用いうる単一のHind
■部位をもった小型プラスミドを製出する必要があった。さらに、以後の操作が
可能となるよう、プラスミドの不必要な制限配列を除去することが必要であった
。
構築は、プラスミドpBR322から自然欠失によって導かれたベクターであっ
て、1089番目と2491番目のヌクレオチドの間のセグメントが失われてい
るプラスミドpML2からスタートした〔ラスキー(Lusky )とボチャン
(Botchan ) ) oまず、p M L 2の2個所のAham部位の
間にpUC8(ビエイラ(Vieira)とメリック(Messing ) 、
1982年〕のAham−Aha(Lathe )ら、1984年〕を用いて、
このプラスミドこれによって、機能性のベーターラクタマーゼ遺伝子(アンピシ
リン耐性を付与する)を有し、さらに、大腸菌中で活性な複製開始点ならびに単
一のHindm制限部位を含む2049塩基対のプラスミドに到達する。
この構築物をpTGIHと名付けた。
TK遺伝子を有するVV DNAのHin−J断片を前もってpBR327(ド
リリアン(Drillien)とスペーナ−(Spehner ) 、1983
年〕由来のベクター中にクローン化した。この4.6kb断片をpTGIHの旦
indm部位に再クローン化した。TK遺伝子がアンピシリン耐性をコードする
遺伝子よりも遠位にあるクローンを選択した。
このpTGIH−TK構築物を以後の実験のベクターとして使用した。
の発現を制御するのに用いうるvvプロモーターを単離するものであった。75
00ドルトン(7,5K)の蛋白質をコードする初期遺伝子のプロモーターは同
じ目的ですでに成功裡に使用されており〔スミス(Smith )ら、1983
年〕、従ってこのセグメントの単離を行った。
7.5に遺伝子は、vvのWR型ゲノムの最も小さい5alI断片(Sal−3
回片)の一つの上にある〔ペンカタザン(Venkatasan)ら、1981
年〕。小さい断片は優先的にクローン化されるので、5alI切断vVタイプW
RDNAを直接プラスミドpBR322にクローン化して得られるクローンの多
くが5al−3回片をもっている。この断片を、5alI消化及び再ライゲーシ
ョンによってベクターバクテリオファージM13mp701(キーニー(Kie
ny )ら、1983年〕へ移入した。これによりファージM13TGSal−
5が生じた。
このクローンでは、7.5に遺伝子の開始ATGのす流には、ベクター由来の各
車−のBamHI部位及び大腸菌ポリメラーゼのフレノウ断片を用いて埋めた後
、8glnリンカ−5’ −CAGATCTG−3’ を介しトする。同時に、
下流の5alI(AccI)部位が除、 かれ、従って上流の5alI部位が唯
一のものとなる。
この構築物をM137G7.5にと呼ぶ。
VV DNAのHin−J断片内には、約30塩基対を隔ててCalI部位とE
coRI部位とがある〔ウェアー(Weir)とモス(Moss) 、1983
年)。M137G7.5に中に存在する7、5にプロモーター断片をン化して、
pTGIH−TK−P7.5Kを生ぜしめた。
この構築物により、M13ベクターの各車−のBamHI部位及びEcoRI部
位の7.5にプロモーター配列のすぐ下流への移転が果たされる。これら単一の
BamHI及びEcoRI部位を次の構築に用いる。
バクテリアファージM13TG131 (キーニー(Kieney)ら、198
3年〕のポリリンカーセグメントをEcoRI及びBglIIで切り出し、プラ
スミドpTGIH−TK−P7.5にのEcoRI部位と13amH工部位との
間に挿入して、pTG186−1)OI Vを生ぜしめる。この構築物中には、
P7.5にの制御下に外来遺伝子をクローニングするのに用いうる各車−の制限
部位が5か所ある(PstI、BamHI、5stI、F配列を有するプラスミ
ドの構築
まず、狂犬病ウィルス糖蛋白質のためのシグナル配列及びトランスメンブレン配
列に囲まれたLAVのenv遺伝子を、先に記載したプラスミド(p TG 1
134)に挿入した。プラスミドpTG1134のPstI−PstI断片をベ
クターM13mp701中に適切なオリエンテーションでクローン化する。生じ
たバクテリオファージがM13TG169である:
(R8−狂犬病シグナル)
(RTM−狂犬病トランスメンブレン)F蛋白質をコードするゲノム断片は、ク
ローン化され、先に記載したプロウィルスセグメントであるプラスミドpJ19
−6のB amHI/Hi n dm消化によッテ得られる。
pJ19−6のBamHI−HindIII断片を、狂nI部位とHind■部
位で開いたベクターM 13 T G169中にクローン化する。次の配列の一
本鎖オリゴヌクレオチドによりBamHI部位をKpnI部位に結合5’−(、
A丁CC,TAC−3’
生じたバクテリオファージをM13TG170と呼ぶ:F蛋白質をコードする配
列のみを切り出すことができるよう、オリゴヌクレオチドを用いた選択的変異誘
発により、翻訳開始ATGの上流にBamHI部位をつくり出す。
5” GAAAGGATCCTGCTATAAG 3’勤二HE
修復及び32p標識オリゴヌクレオチドによるプラークのスクリーニングの後、
ファージM137G173を単離する。これは、開始ATGの上流にBamHI
が位置している点だけがファージM137G170と異なる。
この部位の導入により、F遺伝子を含有するBamHI−8stI断片を、上述
した構築法によるpTG186−polyのBamHI及び5stI部位で開い
たところへクローン化することが可能になる。すでに述べたように、ワクシニア
ウィルスでの異種蛋白質の発現には、コードする配列がワクシニアのプロモータ
ー配列に揃えて整列されて、ワクシニアDNAの非必須セグメントに挿入される
ことを要する。両側に位置されることのDNAは、コードする配列とそれに付随
するブト1モーターをワクシニアゲノムヘ転移させるところの二重相互組換えに
よる生体内でワクシニアゲノムとの組換えを可能ならしめる。生じたプラスミド
がプラスミドpTG1147である。
F遺伝子をコードする配列及び付随するプロモーターのワクシニアゲノムへの転
移は次のようにして達成されるニ
スミス(Smith )ら、1983年が記載している方策は、VV TK遺遺
伝円内挿入断片を有するプラスミドと野生型ウィルスゲノムとの間で生体内交換
を行わせて、ウィルスが有するTKK伝子を不活化することに基いている。TK
’″ウィルスは、5−ブロモデオキシウリジン(5BUDR)存在下の細胞株(
TKネガティブ)上へのブレーティングによって選択できる〔マケット(Mac
kett )ら、1982年〕。チミジンキナーゼは5BUDRをリン酸化して
5′−モノリン酸とし、これが次にトリリン酸に転化される。この化合物は低級
のdTTPアナログであり、DNAへのそれの組入れは、ウィルスの正常な発育
を妨げる。しかし、TK″″ウィルスはそのDNAを正常に複製でき、ウィルス
プラークを生じ、それらはやはりTK″″の細胞株において容易に目で見ること
ができる。
ワクシニアウィルスは、感染細胞の核におけるよりもむしろ細胞質内で増殖する
。そのため、宿主DNAの複製及び転写のための機構を利用することができず、
ヴイリオン(ウィルス粒子)がそのゲノムの発現のための諸成分をもつ必要があ
る。精製されたVV DNAは非感染性である。
組換え体の産生には、関心の対象であるクローン化されたDNAセグメントによ
るトランスフェクションと同時に、vvヴイリオンによる細胞感染を行うことが
必要である。しかしながら、組換え体の産生は、DNAによるトランスフェクシ
ョンにコンピテントな細胞の小さな割合に限定される。そのため、非組換え体親
ウィルスによるバックグラウンドを少なくするために、間接的な「コンピテント
」法を採用することが必要であった。
これは、生きた感染性ウィルスとして、非許容温度の39.5℃では増殖できな
い温度感受性(t s)のワクシニア変異体〔ドリリアン(Drillien)
とスペーナ−(Spehner ) 、1983年〕を用いることによって、達
成した。細胞を非許容条件下にts変異株に感染させ、野生型ウィルスのDNA
でトランスフェクト(形質転換)するとき、ウィルスの増殖は、トランスフェク
ションに対しコンピテントで、その中で野生型DNAとtsウィルスのゲノムと
の間で組換えの起った細胞内でのみ、行われるであろう;他の細胞では、感染さ
れているという事実にも拘らず、ウィルスは増殖しない。pTG1147のごと
きワクシニアDNA断片を含有する組換えプラスミドが、適切な濃度で野生型D
NAとともにトランスフェクション混合物中に含まれておれば、コンピテント細
胞中でのワクシニアDNAとの同種(ホモロガス)組換えにそれを参加させるこ
ともできる。
ニワトリ胚線維芽細胞(CE F)の初代細胞の単層を33℃でvv−コペンハ
ーゲンts7 (0,1pfu/細胞)に感染させ、vV−コベンノ1−ゲン野
生型ウィルスのDNA (50ng/10’細胞)と組換えプラスミド(50n
g/10’細胞)とのリン酸カルシウム共沈物でトランスフェクトする。
tsウィルスの生育を許容しない温度(39,5℃)で2時間インキュベートし
たのち、細胞を再び39.5℃で488時間インキュベートる。ts+ウィルス
の稀釈液を用いて143B−TK″″ヒト細胞の単層を37℃で再感染処理し、
次にそれら細胞を5BUDR(150μg/−)の存在下にインキュベートする
。組換えプラスミドを受け入れたこれらの細胞からは種々のTK−ウィルスのプ
ラークが得られるのに対しプラスミドのない対象培養は目に見えるプラークを示
さない。つぎに、TK−ウィルスを、5BUDRの存在下での2回目の選択によ
ってサブクローン化する。
ハイブリッドプラスミドpTG1147とvvゲノムとの間で正しい二重相互組
換えが起ると、挿入断片含有TKK伝子とウィルスのTKK伝子との交換が起り
、組換え体はそれによりTK−となる。
NA断片をサザーン(Southern、 1975年)記載の技法に従ってニ
トロセルロースフィルター上へ移す。つぎに、フィルターを32pと共にニック
翻訳したプラスミドpTG1147とハイブリダイズする。フィルターを洗った
後、これをフルオログラフィーに付すと、ワクシニアウィルスがLAVのF遺伝
子を組込んでおれば、オートラジオグラフ上に3.85.2.9及び0.8kb
のバンドが見える。これら組換え体の−っVV、TG。
FLAV、1147を次の研究のために選んだ。
実施例4
組換えワタシニアーLAVウィルスを用いて合成されたF蛋白質
ハイブリッドワクシニアウィルスを用いてLAVのF遺伝子の発現を証明するた
めに、G −M E M培地+10%ウシ胎児血清中で培養したBHK21鰯歯
類細胞を該VV、TG、FLAV、1147組換え体に感染させる。
新鮮な半コンフルエントな単層(106細胞)を0.2pfu/細胞で感染させ
、18時間インキュベートする。
つぎに、培地を除いた後、メチオニン含量の低い、(35S)メチオニン(5m
Ci/300.cl)10μQ/mQを添加した培地を加える(細胞10”個当
り1−)。細胞を37℃でインキュベートし、ラベルされた蛋白質を遠心分離に
より集める。ベレットと上澄みとに分離した後、蛋白質をエイズ患者の血清とと
もにインキュベートする。血清と反応する蛋白質を蛋白質A−セファロース樹脂
に吸着させて回収し、SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動によって展開し、
ラテ(Lathe )ら、1980年)記載の手法に従ってオートラジオグラフ
ィーを行う。オートラジオグラフは、エイズ患者のい(つかの血清が感染細胞抽
出物の2種の蛋白質と特異的に結合することを示す。25.5及び27KDとい
う見掛は分子量が、F蛋白質の基準調製品中のエイズ患者血清により同定された
F蛋白質とLAVウィルス感染細胞抽出物中のそれとが同等であることを示唆す
る。
Fをコードする配列は約23KDの一次翻訳産物をもたらすが、上記方法で得ら
れるF蛋白質は25KDと27KDとの間の見掛は分子量をもつ。この不均一性
は、修飾(アシル化)及び/又はFの翻訳開始に2か所のATGが使われうろこ
とに帰すことができよう。
プラスミドpTG1145は、蛋白質のNH2末端をコードする部分が狂犬病糖
蛋白質シグナル配列と同調しているF遺伝子を含有する。先に記載のファージM
137G170から構築物を誘導する。
F遺伝子の5′部分、を、オリゴヌクレオチド誘発欠失により狂犬病糖蛋白質シ
グナル配列と同調させる。
狂犬病糖蛋白質の最初の4つのアミノ酸を、シグナルペプチドの良好な切断を促
進するために残しておく。
5°シ蛍t1迦注曳、F Gユ江1ヨ拒≧3゜TTT GGG AAA ’rT
CCCT A?r GGT GGCAAG TGG TCA AAAループ生成
のために用いるオリゴヌクレオチドは次の配列をもつ:
5’ TTTTCACCACTTCCCACCAATA(、GCAA丁TTCC
CAAA 3’これによりファージM137G171が得られる。F遺伝子と融
合した狂犬病糖蛋白質の狂犬病シグナル(R8)を次にプラスミドpTG186
−po1yへ移す。
yの中へクローン化する。生じたプラスミドをpTG1145と呼ぶ。狂犬病シ
グナルと融合したF遺伝子を上記の通りにしてワクシニアへ移す。
実施例6
pTG1146の構築
このプラスミドでは、狂犬病糖蛋白質のトランスメンブレン領域(RTM)をコ
ードする配列がF遺伝子の末端と融合している。F遺伝子のTGA (停止)コ
ドンは、下記の配列のオリゴヌクレオチドにより生ぜしめられた欠失ループの中
に含まれる:
5’ TG(ACTCAGTAATACATAGCAGTTCTTGAAGTA
CTC3’懲兜±吏坦兜モ19戸兜虱止l二と出
これによりファージM13 T G 172が得られる。
上流が狂犬病シグナル、下流が狂犬病トランスメンブレン部分と融合したF遺伝
子をプラスミドpTG186−polyへ移す。
polyの中へクローン化し、プラスミドpTG1146を生ぜしめる。
実施例7
m換え’yイにス部VV、TG、FLAV、1145及び1146により合成さ
れた蛋白質の免疫沈降プラスミドpTG1147について上記したと同様にして
、上記のようにして調製した他のプラスミドに対応するハイブリッドワクシニア
ベクターを得る。
これらウィルスベクターを夫々
VV−TG、FLAV、1145
VV、TG、FLAV、1146
と呼ぶこととする。
上記と同様にして得た蛋白質を免疫沈降によって試験する(第1図)。VV、T
G、FLAV、1145の生産物で得られた免疫沈降物は、見掛は分子量が28
KDの領域にある蛋白質を示している。培養上澄み中に存在することが証明され
る蛋白質はより大きい見掛は分子量をもつ。F遺伝子産物が効果的に培養上澄み
中へ分泌されるようである。
オートラジオグラフィーのシグナルの拡散した姿がグリコジル化のあることを示
唆しているので、ツニカマイシン存在下で〔35S〕メチオニンによるラベリン
グの操作を行った。ツニカマイシンの存在下では、先に観察したよりも明らかに
小さい見掛は分子量26KDの蛋白質が得られる。このことは、ウィルスVV、
TG、FLAV、1145の生産物がグリコジル化されていることを示す。シグ
ナルペプチドの存在及びN−グリコジル化可能部位の存在が、F蛋白質のグリコ
ジル化をもたらしたのである。グリコジル化された蛋白質とグリコジル化されて
いない蛋白質の分子量の差が2KDであるので、2個のグリコジル化可能部位の
うちの一つのみが使われているようである。
’フィルスVV、TG、FLAV、1147を用いてテ行った同じ実験は、この
ウィルスの生産物がグリコジル化されていないことを示している。
VV、TG、FLAV、1146の生産物を用いて得た免疫沈降物は、先に観察
したよりも大きい(34KD)見掛は分子量をもつ蛋白質を明らかにしている。
この結果は、F遺伝子が、トランスメンブレン部を含めた狂犬病糖蛋白質の末端
部と融合していることから、予期できた結果である。
ツニカマイシン存在下での(353)メチオニンによルラヘリンクニヨッテ、V
V、TG、FLAV、1146の生産物がグリコジル化されていることも証明さ
れた。
観察サレタ分泌は、VV、TG、FLAV、1145の場合より少なく、該蛋白
質が実際に細胞表面に係留されていることを示している。
このことは、先に記載の手法に従っての免疫蛍光抗体法によって確認される。細
胞の表面が、陰性対照に比して、明確に蛍光を発して見え、細胞表面にF蛋白質
の存在することを証明している。
’フィルスVV、 Tc、FLAV、1145.1146及7週令の雄性Ba1
b/c及びC57/B 1マウスに、f)イルスVV、TG、FLAVを、1匹
当り5X107pfuを皮下注射又は2X107pfuを尾のつけ根を乱切して
適用することにより、接種する。2週間後にマウスに同用量をブースター注射し
、ブースタ一時及びその2週間後及び4週間後に採血する。それらの血清につき
、LAVウィルス及びワクシニアウィルスの抗原決定基に対する抗体が存在する
かどうかを試験する。
接種した動物の全てが、ELISA法でワクシニアウィルスと反応しうる血清を
与える。
免疫沈降法又は「ウェスタンブロッティング」法を用いた。これらの方法は、電
気泳動ゲル中のSDSにより変性された又は未変性の、ニトロセルロース膜へ移
されたLAVの蛋白質と反応しうる抗体を証明することを可能ならしめる。この
実験では、使用するニトロセルロース膜は、既知の手法に従ってLAVウィルス
感染細胞抽出物中に存在する蛋白質の転移によって得る。これらの膜を切断して
ストリップとし、各ストリップを接種マウスの血清(1/20に稀釈)と共にイ
ンキュベートする。
125 l−標識蛋白質Aにより、マウス抗体に結合したLAVウィルス蛋白質
を可視化できる。
LAVウィルスに感染した細胞の抽出物を[35S)メチオニンでラベルして、
免疫沈降実験に用いた。
いくつかの血清が、F蛋白質に相当する分子量約27KDの蛋白質と特異的に反
応する。
ユニのマウスの血清が、「ウェスタンプロティング」において、膜に結合するL
AVウィルス製剤の未同定蛋白質に相当するシグナルを生じることを注記してお
くべVV、TG、FLAV、11457組換え体に感染したBHK21細胞が、
天然のF蛋白質に類似した蛋白質を発現させ、それがSDSポリアクリルアミド
ゲル電気泳動で見掛は分子量25KD及び27KDの2つの形をとることが示さ
れた(第3図)。
野生型HIV感染細胞により合成されたF蛋白質はミリスチル化される〔アラン
(Allan )ら、1985年〕ので、類似の翻訳後修飾があるかどうかを、
トリチウム化ミリスチン酸によるラベリングによって、組換えウィルスにより合
成された分子について調べた。
BHK21細胞(108個/ディツシュ)を組換えつィルスに(0,2pfu/
細胞で)感染させる;感染から12時間後に、100μCf/mQ(7)(’
H) ミ’)スf〕−(アマ−ジャム)を5 m Mピルビン酸ナトリウム添加
t; −1M培地溶液に加える。4時間のインキュベーションの後、ラベルされ
た蛋白質を回収し、エイズ患者血清を用いて免疫沈降させる。抗体と反応した蛋
白質を蛋白リアクリルアミドゲル電気泳動によって分離する。
ゲルのオートラジオグラフィーによって、見掛は分子量25KDの形のものだけ
がミリスチル化されることがわかる。27KDのものは見られない(第3図)。
従って、組換えワクシニアウィルスによるF蛋白質の発現は、HIVウィルスに
より合成される天然分子のそれに似た分子のミリスチル化を達成することを可能
にする。
ミリステートは多分、他のミリスチル化蛋白質について観察されているように〔
グールド(Gould )ら、1985年〕、細胞内膜中での分子の付着の原因
となっているのであろう。
N末端部の配列及びEGFレセプターの膜に近い細胞質内部分の配列の比較
FHIV−1、pp60sr(:及びEGF r e cの蛋白質キナーゼCに
よるリン酸化の部位を矢印で示す。
Myr=ミリスチン酸; tm−EGF r e c蛋白質のトランスメンブレ
ン部分
実施例10
F蛋白質のリン酸化
F蛋白質はミリスチル化され(実施例9)、かくして他の膜蛋白質と接触して膜
内に係留される。Fとやはりミリスチル化される蛋白質pp60src [グー
ルド(Gould)ら、1985年〕との間に、またEGFリセブタ−〔ウルリ
ヒ(Ullrich )ら、1984年〕の膜に近い細胞質内部分との間に配列
の類似性がある(第1表)。
後者の膜蛋白質は膜に近い部位で蛋白質キナーゼCによりリン酸化されるので、
Fの場合にその様な修飾があるという可能性を調べた。Fのスレオニン15の所
に蛋白質キナーゼCによるリン酸化の為のコンセンサス配列が実際に存在する〔
ウッドゲット(Woodgett)ら、1986年〕。
BHK21細胞(108個/デ4”、p シニ) をVV、TG、1147組換
え体(0,1pfu/細胞)に感染させる;感染から12時間後に、リン酸不含
MEM培地中に32pQ、(アマ−ジャム)100μmCi/mQを加える。4
時間のインキュベーションの後、実施例4と同様にして免疫沈降とゲル電気泳動
を行う。
第3図は、ミリスチル化される25KD蛋白質がリンク酸化をも受けることを示
している。この蛋白質は2つのバンドに分れる: P25−1及びP25−2゜
ホルボールエステルの12−テトラデカノイルホルボール13−アセテート(T
P A)を免疫沈降の10分前に培地に加えると、P25−1ではリン酸化の
極めて顕著な増加が観察される。これは、活性がTPAによって極めて強く増強
される蛋白質キナーゼCによるリン酸化と一致する(第4図)。
HIVの多くの単離株が、スレオニン15がアラニンで置換されたF遺伝子をも
つ〔ラトナー(Ratner)ら、1985年)。そのような単離株のF蛋白質
は従って理論的にはリン酸化されえない。この点を確認するために、15位にア
ラニンをもつF蛋白質を発現する組換え体を構築した。
P25−2は、スレオニン15以外のアミノ酸がリン酸化されたFの形態か、又
はFで免疫沈降された細胞蛋白質に相当するものであろう。
実施例11
プラスミドpTG1191の構築
6由来のF遺伝子を含有するが、そこでは15位のスレオニンがアラニンにより
置換されている。構築物は上記のファージM13TG170から導かれる(実施
例2)。
スレオニン−アラニン変異は、次の配列のオリゴヌクレオチドを用いて達成する
:
5’ TCTTTCCCTCACTC,GA(、CCCATCC3’これにより
ファージM137G1151を得る。次に、F−Ala遺伝子をプラスミドpT
G186−polyへ移入する。このためには、M137G1151(7)Ba
。
mHI−3stI断片を、同部位で開いたpTG186−polyの中へクロー
ン化する。生じたプラスミドをpTG1191と呼ぶ。F−Ala遺伝子のワク
シニアヘの移入は前記の通りに行う。
プラスミドpTG1147について上述したと同様にして、ウィルスベクターV
V、TG、FLAV、1191を得る。
得られた蛋白質を、上述のように〔35s〕メチオニンでラベルしたのち免疫沈
降させることによって調べる。
得られた、SDS上に可視化された蛋白質は、VV、 T(、、FLAV、11
457組換え体により誘発されたもの(図示されていない)と同一である。
上述のように32p(ILを用いてラベリングを行うと、VV、TG、FLAV
、1147組換体により誘発されたP25−1の形はもはや見られない。さらに
、培地へのTPAの添加はP25−2体のリン酸化を修飾しない(第4図)。
これらの結果は、蛋白質キナーゼCによるリン酸化の部位がスレオニン15であ
ることを示している。若干の単離法のF蛋白質がPKCによってリン酸化されえ
ないという事実は、これらの単離法が異なる生物学的活性を持つことを意味して
いるのかもしれない。実際、PKCによるリン酸化は通常それの基質の活性の調
節をなしている〔ニシヅカ(Nishizuka ) 、1986年のレビニー
参照〕。
実施例13
プラスミドpTG1165の構築
F蛋白質の免疫原生は、F蛋白質のC末端を疎水性領域に結合するとき、増大す
ることが示された(VV、TG、FLAV、11456組換え体)。しかしなが
ら、蛋白質のコンホメーションは、陽性血清個体の抗体によるそれの認識が極め
て悪かったので、正しくないことが明らかであった。従って、N末端が疎水性ペ
プチドに結合しているF蛋白質を発現する組換えウィルスの構築を企てた。すな
わち、該ペプチドは、細胞膜内での蛋白質の係留をより確保しながら、ミリスチ
ン酸の役割を果たすものである。この組換え体は、上述の組換え体vv。
TG、FLAV、1145から構築した。従って、本実施例は、未修飾F蛋白質
よりも免疫原性の高い、天然の蛋白質に類似のコンホメーションをもつF蛋白質
を発現するウィルスベクターの使用に関するものである。
かくして、プラスミドpTG1165は、蛋白質のNH2末端をコードする部分
が狂犬病糖蛋白質のシグナル配列と同調されているF遺伝子を含有し、該シグナ
ル配列は、疎水性シグナルペプチドとF蛋白質との間の生体内での切断が起きな
いように変異されているものである。構築物は、上述のファージM13TG17
1(実施例5)から誘導する。
切断部位は、シグナルペプチドの末端グリシンと狂犬病糖蛋白質のN末端リジン
との間にある。切断が起きないようにするため、切断部位から−1の位置のグリ
シンをトリプトファンに、−2のフェニルアラニンをイソロイシンに、−5のプ
ロリンをロイシンに変異させた。これらの変異は、次の配列をもつオリゴヌクレ
オチドを用いて実施した:
5” AGI:、GAATTTCCATA、へAc、xcA′ArAcAAA、
xAccxc 3′これによりファージM137G1107が得られる。
F遺伝子と融合した狂犬病糖蛋白質の変異シグナル配列を次にプラスミドpTG
186−po 1 yへ移す。
このためには、M13TG1107のPstI−PstI断片を、PstI部位
で開いたpTG186 1)Olyの中へクローン化する。生じたプラスミドを
pTG1165とよぶ。変異狂犬病シグナル配列と融合したF遺伝子を、上記と
同様にして、ワクシニアへ移す。
実施例14
組換えウィル7、VV、TG、FLAV、11651:より合成された蛋白質の
免疫沈降
プラスミドpTG1147について述べたと同様にして、プラスミドpTG11
65に対応する組換えワクシニアウィルスVV、’rG、FLAV、1165を
得る。
上述と同様にして得た蛋白質を免疫沈降によって試験する(第5図)。
VV、TG、FLAV、1145の生産物を用いて得た免疫沈降物は、見掛は分
子量26000ドルトンの蛋白質を明らかにしている。培養上澄み中には該蛋白
質は存在しない。ツニカマイシン存在下で(35Slメチオニンラベリングの操
作をすると、得られる蛋白質がグリコジル化されないことが示される。
実施例15
’フィルスVV、TG、FLAV、1165接種マウスにおける抗F抗体の証明
7週令の雌性Ba1b/cマウスに、実施例8で述べたようにして、尾の基部を
乱切して接種する。抗体の検出は「ウェスタンブロッティングj法に依り行う。
大腸菌中で生産されたF蛋白質をニトロセルロース上へ移し、ストリップ片に切
り、接種動物の血清と共にインキュベートする(第6a図)。組換え体VV、T
G、FLAV。
1165で観察される反応は、組換え体VV、 TG、 FLAV−11457
の場合の約3〜5倍強く、組換え体VV、TG、FLAV、1196のそれと同
等である(第6b図)。しかし、VV、TG、FLAV、1165組換え体を使
用する方法が、合成される蛋白質が陽性血清個体の抗体によって完全に認識され
、従ってそのコンホメーションが正しいゆえに、好ましい。VV、TG。
FLAV、1165組換え体はF蛋白質に対するワクチンとして最良の候補であ
ると思われる。
本発明を代表する株の寄託:
ファージM13mp701及びプラスミドpT01134は、1986年4月8
日付特許出願第86105043号中に記載されている。
プラスミドpJ19−6は、1984年11月16日に、パスツール研究所の国
立微生物培養コレクションにNo、366−Iとして寄託され、英国特許第84
/29099号中に記載されている。
次の菌株は、1986年6月6日にパスツール研究所の国立微生物培養に寄託さ
れたニ
ーpTG1147形質転換大腸菌、No、 I −561゜参照文献
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ods in Enzymology) 、 100,468−500 (19
83)、 ed Cba
a b C
符表平1−500962 (16)
閤瞭謬査報告
−一一−−人一一一一一、PCτ/FR00219
Claims (19)
- (1)少なくとも −ウィルスゲノムの一部、 −エイズ原因ウィルスのF蛋白質をコードする遺伝子及び −細胞中でのこの蛋白質の発現を行なう諸要素を含有するウィルスベクター。
- (2)ウィルスゲノムの一部がボックスウィルスのゲノムの一部であることを特 徴とする請求の範囲第1項に記載のウィルスベクター。
- (3)ボックスウィルスがワクシニアウイルスであることを特徴とする請求の範 囲第2項に記載のウィルスベクター。
- (4)異種ウィルス由来のシグナル配列及び/又はトランスメンブレン配列を含 有することを特徴とする請求の範囲第1〜3項のいずれかに記載のウィルスベク ター。
- (5)異種ウィルス由来のシグナル配列及び/又はトランスメンブレン配列が狂 犬病ウィルスに由来することを特徴とする請求の範囲第4項に記載のウィルスベ クター。
- (6)コードしている遺伝子が5′末端から一狂犬病ウィルスのG遺伝子のシグ ナル配列、−F遺伝子の全体、 −G遺伝子のトランスメンブレン(TM)領域を含有するF遺伝子全体であるこ とを特徴とする請求の範囲第1〜5項のいずれかに記載のウィルスベクター。
- (7)F蛋白質をコードするDNA配列がボックスウィルス遺伝子のプロモータ ーの制御下にあることを特徴とする請求の範囲第1〜6項のいずれかに記載のウ ィルスベクター。
- (8)プロモーターがワクシニア遺伝子のプロモーターであることを特徴とする 請求の範囲第7項に記載のウィルスベクター。
- (9)F蛋白質をコードするDNA配列が、ワクシニアの7.5K蛋白質の遺伝 子のプロモーターにより制御されていることを特徴とする請求の範囲第8項に記 載のウィルスベクター。
- (10)F蛋白質をコードする配列がワクシニアのTK遺伝子中にクローン化さ れていることを特徴とする請求の範囲第7〜9項のいずれかに記載のウィルスベ クター。
- (11)請求の範囲第1〜10項のいずれかに記載のウィルスベクターに対応す る組換えDNA。
- (12)請求の範囲第1〜10項のいずれかに記載のウィルスベクターに感染し た又は請求の範囲第11項に記載のDNAを含有する哺乳動物細胞の培養物。
- (13)請求の範囲第12項に記載の細胞を培養し、生産されたF蛋白質を回収 することを特徴とする、エイズ原因ウィルスのF蛋白質を製造する方法。
- (14)請求の範囲第13項に記載の方法を実施することによって得られた、エ イズ原因ウィルスのF蛋白質。
- (15)狂犬病ウィルス糖蛋白質をさらに含有することを特徴とする請求の範囲 第14項に記載の蛋白質。
- (16)N末端位に疎水性ペプチドをさらに含有することを特徴とする請求の範 囲第14項に記載の蛋白質。
- (17)請求の範囲第1〜10項のいずれかに記載のウィルスベクター及び/又 は請求の範囲第14〜16項のいずれかに記載の蛋白質からなるワクチン。
- (18)請求の範囲第1〜10項のいずれかに記載のウィルスベクター又は請求 の範囲第14〜16項のいずれかに記載の蛋白質を生物体に接種し、生じた抗体 を一定の時間後に回収したことを特徴とする、エイズ原因ウィルスのF蛋白質に 対して生ぜしめた抗体。
- (19)エイズ患者から採取した生物学的試料中に請求の範囲第18項に記載の 抗体の存在を証明することによる、エイズ患者の試験管内診断方法。
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