JPH01500205A - 液体吸収性使い捨て物品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 液体吸収性使い捨て物品 本発明は、液体吸収性使い捨て物品において、これを使用中は、着用者側に面す るようにした液体浸透性外層と液体吸収性パッドの反対側に取付けられた液体不 透過性外層とよりなり、該両性層は液体吸収パッドの外側に延びて該パッドを囲 んで接合され、予め張力を付与した状態で取付けた一本またはそれ以上の弾性テ ープまたは糸の形にした所謂弾性体（ｅｌａｓｔｉｅａｔｉｏｎ　）を組み入れ たケーシングに入れた液吸収性パッドまたは本体を含む使い捨て物品、好ましく は失禁保護帯に関する。

このような吸収体、例えば、おむつ、衛生ナプキンなどは所謂フラッフ−バルブ （ｆｌｕｆｆ　ｐｕｌｐ）の吸収性芯材をケーシングに入れて平らな形に製造さ れるのが普通である。

おむつやナプキンは本来矩形にすることができる。もつとも今日では着用者の股 間部の構造にもつとよく一致するように狭い中央部分が設けられている。

使い捨ておむつ、即ち一回限りの使用に供するおむつは着用者の大腿部の周りに 漏れないようにするため弾性をもたせである。おむつに弾性をもたせる極く普通 の方法は吸収性パッドの両側でおむつの長軸方向にかつ吸収性パッドから離して おむつのケーシングに予め張力を付与した弾性テープまたは糸を取付けることに ある。このようなおむつは米国特許第３８６０００３号に開示されている。この 弾性のために吸収パッドの平面形には変化は起らず、単に着用者の大腿部の周り をおむつのケーシングを弾性的に締めつけるだけである。

ヨーロッパ特許公報ＨＰ−Ａ−１６７９３１にはおむつのほぼ全長にわたってそ の側縁に沿って弾性帯を取付けた場合、おむつが曲って雨どい状の形になると言 われる長方形おむつが教示されている。おむつはこのように湾曲形にすることが できても、着用者の皮膚に当るおむつの部分は本質的には平らなままである。そ の結果として、上記ヨーロッパ特許公報に記載のおむつは縦方向に延びる弾性帯 を備えた公知のおむつ、即ち米国特許第４０５０４６２号に記載された種類のお むつとは大きくは相違しない。上記ヨーロッパ特許公報に従って製造されたおむ つも着用者の身体の形に一致しない。

液体吸収性物品が別個の部分からなり従来の下着や衣服の下側につけていること がわからないことが成人の失禁者の場合に重要である。特に女性の場合にこの願 望を満足に充たす失禁保護帯乃至保護物は今日未だ出来ていない。繊維素吸収性 パッドを組み入れた従来の保護体は主として在来のおむつの形を取っており、従 って着用した場合、かさばって見苦しい。

在来の衛生ナプキンまたはタオルの液体保持能力はこうしたナプキンが失禁帯と して使用するには余りにも低過ぎるのみならず、こうしたナプキンは着用した場 合、ナプキンの縁部の周り壷こおころ液漏れを十分に防ぐことができない。

失禁帯は約１００ｄの液体を吸収保持できることが必要で、この量の大部分を直 ちに吸収できなければならない。

大量の液体を直ちに除去する場合、吸収性パッドがこの液体を全部吸収できるま で失禁帯がこの液量な保持できることが大切であることは勿論である。在来のお むつより小さい形のおむつ状の失禁帯を用いる場合には、着用者に面する失禁帯 面に沿って液体が流れ、この面の縁から液漏れする恐れが大である。

しかし、繊維素吸収性パッドを組み入れた在来の吸収性物品の場合には十分な液 体吸収能力乃至は十分な液体保持能力を小さい別個の部分からなる物品と組み合 せることは今までできなかった。

他の材料から造られた失禁帯もまた画業技術者にはよく知られている。例えば、 ヨーロッパ特許公報ＥＰ−Ａ−１４０４７０には高い吸収性材料と組み合せて好 ましくは合成プラスチック材料または吸収性繊維から造られた吸収性パッドを配 置した成形プラスチックトレイを組み入れた失禁帯が開示されている。

この物品は個別部分から造ることと十分に高い吸収特性との必要条件を恐らく充 たすことになろうが、こうした失禁帯を毎日用いる失禁者は使い捨て物品により これを都合つけることができることを忘れないことが必要である。上記公報によ る失禁帯は在来のおむつに代る現実的な代替品と考えられる程安価に製造できな い。

繊維素フラッフ製の吸収性パッドに圧縮線を組み入れることによつ【液体の拡が るのをこのパッド内に閉じ込めることもまた公知である。

ヨーロッパ特許公報ＥＰ−Ａ−１２４３６５によれば、液体は低密度の部分にお けるよりも高密度の圧縮部分において拡散が速いということを利用して瞬時に大 量に放出された液体を処置することがで診る。上記特許申請書によれば、吸収体 はこの目的で二つの圧縮保液器を組み入れている。

この保液器は液体を速かに分散させ次に吸収パッドの残り部分により吸収させる 目的で圧縮通路によつ文相互に接続されている。使用の材料は約１０ｃ７の液体 を保持できる保液器となり得るように圧縮される。この公知の吸収性パッドでは 初期の液体吸い上げは改良されているが、不都合なことには成人用失禁帯に必要 な液体保持能力または吸収能力を持っていない。従って、公知の技術では成人用 失禁帯の液体吸収性パッドはこれを個別に着用するためには小形でなければなら ぬということと共に成人の失禁者は子供よりはるかに失禁量が多いという問題は 解決されない。成人用失禁帯が、その機能を満足に発揮するためには約５９ｍの 液体を瞬時に吸収できなければならない。しかＬ１在来のおむつに比べて、比較 的小形の吸収性パッドに、このような大量の液体をうまく処置するに十分な圧縮 保液器やみそ部分を組み入れることは不可能である。その理由はこの場合出来上 る失禁帯は曲りにくく硬すぎるので気持ちよく着用できないからである。

しかし、問題は本発明により簡単な装置を用いてみごとに解決された。

本発明は吸収性繊維素本体またはパッドに意図された目的に最適の形態を与える 時にはこのパッドが最良の状態に利用できるとする構想に基くものである。

本発明によれば、以上のごとき使い捨て液体吸収性物品は弾性体の一部分を形成 する弾性素子（単数または複数）がこの素子の吸収性パッドにまたがる部分を持 つ液体浸透性層の内側に全体的または部分的に取付けられ、これら弾性素子のパ ッドにまたがる部分は上記物品の一部分内にこの弾性素子の作用で雨どい状空間 を形成するようにこの物品に沿って吸収性パッドのごく近くに取付けられた別の 弾性素子の部分と任意に組み合せて上記物品の少なくとも一部分を取囲んでいる ことを主たる特徴とする。

弾性体を本発明が構造化した結果、即ち弾性体に含まれた弾性素子を位置決めす る結果、弾性パッドは一つまたはそれ以上の液体保持「容器またはポケット」を 形成するように作用をする。これらの容器またはポケットは比較的大量の液量が 瞬時ｔこ補集され、これによって液漏れを防止する深さと容積を有する。さらに 、着用者が放出する液体は多少の差はあっても平らな形の在来の吸収性製品より もずっと大量の液体保持面積を持つ部域にわたり多少の差はあっても瞬時に分散 される。このことは本発明の物品の吸収パッド中へは液体がずっと早く吸収され ろということを意味する。

本発明を添付の図面に示す本発明の使い捨て失禁物品の三つの実施例を参考に以 下にさらに詳しく説明する。

第１図はただ一つの大きな液体保持ポケットを儂えた第１実施例の斜視図、第２ 図は二つの別々の液体保持ポケットを備えた第２実施例の斜視図、第３図は多数 の小さい液体保持ポケットを備えた第３実施例の斜視図である。

第１図に示した本発明品はフラッフパルプ製でつづみ形をした吸収性本体または 芯地１よりなる。この吸収パッドまたは芯地は在来のおむつなどに常用の密度と 撓み硬さを持っている。このパッドまたは芯地は液体不透過性プラスチック層２ と繊維織物の液体浸透性繊維層３とよりなるケーシング内に密閉されていて、こ の液体浸透性ム維層３は使用中の着用者に面する吸収性パッド側にある。他方上 記液不透過性プラスチック層２は使用中の着用者の肌着に面する失禁帯の反対側 にある。それぞれの外Ｍ２，３の縁部分は吸収性パッドより僅かに外（こ突出し 、パッドを取囲んで相互に結合されている。

第１図の物品は主として大人用失禁帯として造られている。従って、在来のおむ つよりずっと小形で、平らに拡げた場合、約２５〜３０ｃｍの長さを有する。液 体吸収性パッドはその重量が約２０．ｉ９で、その液体保持能力が約１００ゴで あることが適当である。

弾性糸またはテープ４は一部分が第１ｖ字形パターン５に配置され、その７字の 頂点は物品の一端の中央部に配置され、別の一部分が第２ｖ字形パターン６に配 置され、その７字の頂点は物品の他端に配置されている。それぞれのＶ字形パタ ーンの弾性糸は物品の一端の中央から他端における物品の各隅部へ分出している 。図示の実施例において、弾性糸４は吸収性パッドの側縁のすぐ外側で物品の長 手方向の中間点において対称的に相互に取付けられている。糸４は物品を平らに 拡げて液体浸透層３の内面に伸張を加えて取付けられている。この伸張は製品を 製造中に予め張力を付与した弾性糸などの素子から除去される場合、物品は第１ 図に示すカップ形また水盤形が付与される。図示のごとく、物品１には物品の全 長に沿って延びる深い水盤形またはポケットが形成されている。物品は着用した 時でもこの形を保持していて、この水盤またはポケットの寸法は非常に大量の液 体が液漏れのおそれなく瞬時に保持できる寸法である。

第２図は物品の第２実施例を示し、この実施例もまた成人用失禁帯とし【使用さ れるようにできており、弾性体を別にすれば、第１図を参考に説明した実施例と 同じ平らな形である。従って、体応部品は第１図のものと同じ符号を用い示した 。

この実施例では、弾性テープまたは弾性糸７は失禁帯の半分を覆う液浸透性外層 ３に取付けられ、一部分がこの失禁帯の一方の隅から失禁帯の一部を形成する吸 収パッド１の縁に沿って失禁帯の股間部分へと延びている。この股間部分には弾 性糸の別の部分８が失禁帯を横切って股間部分の他側へ延び、そこから吸収性パ ッドに沿って失禁帯の同じ半分の他方の隅へと続いている。

第２図の実施例の失禁帯の他方の半分は今説明した失禁帯の初めの半分と対称を なす。弾性体は失禁帯のそれぞれの半分に大きな液体保持容積の比較的深い水盤 形空間９を形成している。同時に、弾性糸７のうちの吸収パッドを横切る部分８ が失禁帯の中央部分を寄せ集める。この中央部分は失禁帯を使用している場合に は、着用者の股間部分に当るようにしである。前記弾性糸によって失禁帯に付与 された形態は着用者の体形に特によく順応する。失禁帯の両端における二つの水 盤状液体保持空間９は着用者が立っていようと、坐っていようと、あるいはうつ 伏せになっていようと、またあお向けになっていようと、着用者が瞬時番二大量 の液体を放出する場合に液漏れを立派に防護するものである。

第３図に示す本発明の失禁帯の第３実施例には多数の小さい液体保持ポケットが 設けられている。この失禁帯もまた弾性体を別にすれば第１図の第１実施例の平 らな形と同じ平らな形である。ＬかＬｌこの第３図の実施例では、弾性体は多数 の対角方向に横切る糸１０，１１，１２，１３よりなり、そのうち２本１０．１ １は相互に平行し、他の二本１２．１３を横切っていて、この二本もまた相互に 平行している。このようにして多数の液体保持水盤またはポケットが形成され、 これらのポケットのうち中央部に位置するポケットを符号１４で示した。

第１図および第２図の二つの実施例の取付けと同じ糸の引張りを有する第３図の 実施例の弾性糸の形態によって、失禁帯金体が著しく湾曲する。従って、第３図 の実施例の吸収物品は弾性糸が弛むと長さは大きく短縮する。着用中は着用者に 当っている失禁帯の表面に現われる局所的「液体保持水盤またはポケット」は各 々が第１図の実施例に示す単独の水盤またはポケットよりもはるかに小さい。も つとも失禁帯金体が示す全体の水盤形態は深く大きいので本発明の第３実施例も また液漏れを確実に防止する。

本発明は図示説明の実施例に限定されるものではなく数種の変型実施が次の請求 の範囲内において可能である。

ＦＩＧ、　２ ＦＩＣｙ、３ 国際調査報告

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. １．液体吸収性使い捨て物品を使用中は着用者に面するようにした液体浸透性外 層（３）と、液体吸収性パツドの反対側に配置された液体不透過性外層（２）と よりなり、該二つの外層が吸収本体またはパツドを囲みかつパツドの周りで結合 されていて、予め張力を付与された状態でケーシングに取付けられた一つまたは それ以上の弾性テープまたは糸（４）の形を取つた弾性体が組み入れられた該ケ ーシングに密封された吸収性本体またはパツド（１）を有する液体吸収性使い捨 て物品、好ましくは失禁帯において、上記弾性体に組み入れられた弾性素子（４ ）が上記液体浸透層（３）の内面に固着されていて、該弾性素子（４）の各部分 が上記吸収パツド（１）に全体的または部分的にまたがり、これら弾性素子のま たがる部分は上記使い捨て物品に沿つてかつ吸収性本体のすぐ近くに取付けられ たさらに別の弾性素子の各部分と任意に組み合つて物品の少なくとも一部域を密 封し、この一部域内に弾性素子の作用によつてカップ状または水盤状空間が形成 されるようにしたことを特徴とする液体吸収性使い捨て物品。
2. ２．弾性素子（４）はその一部が第１Ｖ字形パターン（５）内に取付けられ該Ｖ 字形の頂点が前記物品の一端の中央部に配置され、また一部が第２Ｖ字形パター ン（６）に取付けられ、該Ｖ字形の頂点が前記物品の他端に配置され、上記Ｖ字 形弾性素子の形態の末拡がり部分が前記物品の各端から前記吸収性本体（１）の 長さの少なくとも半分にわたつて、好ましくは実質的には該物品の二つの反対側 隅まで延びていることと、上記両パターンに組み入れられた弾性素子が好ましく は前記物品の中心部またはその近くで相互に交差して上記両パターンの頂点と上 記交差点との間に弾性素子により限定された部域内に水盤状の形を前記物品に付 与するようにしたこととを特徴とする請求項１記載の物品。
3. ３．前記弾性素子が前記物品の少なくとも半分に取付けられ前記吸収性パツド（ １）の緑に隣接して物品の一方の隅から物品の中央部、即ち股間部へ延びる弾性 糸（７）などよりなり、該股間部に該弾性糸の一部（８）が上記物品を横切り、 上記吸収性パツドに隣接して延びて上記物品の同じ半分内の他方の隅へ戻り、上 記弾性糸が上記物品の中央部と前記一端との間に水盤状空間（９）を限定し造り 出すことを特徴とする請求項１記載の物品。