JPH0149691B2 - - Google Patents

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JPH0149691B2
JPH0149691B2 JP3897487A JP3897487A JPH0149691B2 JP H0149691 B2 JPH0149691 B2 JP H0149691B2 JP 3897487 A JP3897487 A JP 3897487A JP 3897487 A JP3897487 A JP 3897487A JP H0149691 B2 JPH0149691 B2 JP H0149691B2
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JP
Japan
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compound
formula
group
integer
present
Prior art date
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Expired
Application number
JP3897487A
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English (en)
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JPS62187409A (ja
Inventor
Nobuo Tanaka
Kohei Myao
Ikuo Matsumoto
Norihiro Kakimoto
Junji Yoshizawa
Yukio Takahashi
Kyobumi Ishikawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MSD KK
Original Assignee
Banyu Phamaceutical Co Ltd
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Publication date
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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、有機ゲルマニウム化合物を主剤とす
る抗腫瘍剤に関するものである。 有機ゲルマニウム化合物は、種々の薬理活性を
示すことで近年著しく注目されており、特にイン
ターフエロン誘起性、免疫賦活作用、抗腫瘍性な
どの面において医薬としての利用が期待されてい
る。 本発明者らは、上記事情に鑑み新規な有機ゲル
マニウム化合物の合成と、抗腫瘍性のスクリーニ
ング研究を行い、ここに特定の有機ゲルマニウム
化合物が優れた抗腫瘍性を示すことを見い出し、
本発明を完成するに至つたもので、本発明抗腫瘍
剤は、式 [式中、Rは水素、低級アルキル基または置換
基を有してもよいフエニル基を示し、nは整数
を、mは0または整数を示す。ここでm/2H2O
の存在形態は、−Ge(OH)3の脱水縮合の結果、生
じた物でGe原子に結合した水酸基を示す。]で表
わされる有機ゲルマニウム化合物を主剤とするこ
とを特徴とするものである。 上記の一般式()におけるRは水素原子、例
えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプ
ロピル基、ブチル基、イソブチル基または第三ブ
チル基などで例示される炭素数1〜6の直鎖もし
くは分枝状の低級アルキル基、あるいはフエニル
基であり、フエニル基はカルボキシ、メチル、エ
チル、イソプロピル、ヒドロキシ、メトキシ、ク
ロル、ニトロ、アミノなどで例示される置換基を
1個以上有してもよい。 nは整数でありmは0または整数であり、また
m/2H2Oの存在形態は中間体として予想される
一般式 (式中Rは前記の意味を有す)で表わされる化
合物の脱水縮合した結果生じたもので、Ge原子
に結合した水酸基を示すものである。従つて、本
発明に使用する有機ゲルマニウム化合物()は
一般式()で表わされる化合物が種々の程度に
脱水縮合していることを示している。 本発明に使用する化合物()は一般式 (式中、Rは前記の意味を有す)で示される化
合物にトリクロロゲルマン HGeCl3 () を付加させて得られた一般式 (式中、Rは前記の意味を有す)で示される化
合物を加水分解することにより製造される。 式()の化合物とトリクロロゲルマン()
との付加反応は、例えば、塩化メチレン、クロロ
ホルム、酢酸メチル、ジオキサン、テトラヒドロ
フラン、エーテル等の不活性溶煤中で行われ、特
に加熱することなく冷却下もしくは室温で進行す
る。反応液から目的物の単離精製はカラムクロマ
ト、再結晶などの方法で行なうこともできるが、
単離精製することなく次工程の加水分解反応を行
なうこともできる。 式()の化合物の加水分解反応は、水性溶煤
中で行なわれ無触媒でも徐々に反応が進行する
が、塩基の存在下に反応を行なうとすみやかに進
行する。この塩基としては、アンモニア、炭酸水
素ナトリウム、炭酸水素カリウムなどが使用され
る。 又、反応液から目的物の分離は、例えば反応液
を酸性にして析出する固体を濾取することによつ
て行なわれる。 目的物の脱水縮合の程度は、式()の化合物
の加水分解時の溶媒や温度によつて異なり、また
分解後の乾燥の温度や時間によつても異なつてく
る。 そして、本発明抗腫瘍剤は、上述のようにして
得られた有機ゲルマニウム化合物を主剤として、
賦形剤等を加え、常法に従つて錠剤、カプセル
剤、散剤等適宜の剤形に製剤したものである。製
剤した本発明剤は上記剤形により経口投与するこ
とができるが、例えば注射剤等に製剤して筋肉注
射や静脈注射する等、非経口的に投与することも
可能である。 有効投与量は患者の症状等によるが、経口投与
の場合で概ね5mg乃至150mg/Kg/日の範囲を例
示することができる。 そして、本発明剤の主剤となる有機ゲルマニウ
ム化合物の毒性は極めて低く、例えば以下の実施
例に示す化合物Aのラツトにおける最大安全量に
ついては、p.o.で5000mg/Kg,i.p.で1250mg/Kg
であり、一方、同じく化合物B及びCでは、p.o.
で2500mg/Kg,i.p.で750mg/Kgであることが報告
されている。 以下、合成例によつて本発明に使用する有機ゲ
ルマニウム化合物の製造を具体的に説明する。 合成例1 化合物(A) ケイ皮酸アミド588mgを乾燥エーテル8mlに懸
濁し−30℃に冷却して、かきまぜながらこれにト
リクロロゲルマン0.52mlを乾燥エーテル4mlと混
合した溶液を滴下する。滴下終了後室温まで昇温
して溶媒を減圧下に濃縮し中間体であるトリクロ
ロ体を結晶として濾取する(m.p.148〜157℃、分
解)。 このトリクロロ体1.156gをメタノール8mlに
溶かし、かきまぜながら1%アンモニア水を加え
てPH約5とする。その後、メタノールを減圧留去
しさらに1規定塩酸を加えてPH約1.5として析出
した固体を濾取する。少量の水で洗浄した後乾燥
して578mgの化合物(A)[()式でR=Hの化合
物]を得る。 IR(KBr)cm-1:1660(γc=o) NMR(D2O−NaOD,60MHz)δ:2.5〜3.3
(3H,m)7.23(5H,s) 合成例2 化合物(B) ケイ皮酸とメチルアミンとから混合酸無水物法
によつて得られたケイ皮酸メチルアミド674mgを
乾燥塩化メチレン3mlに溶かす。−30℃に冷却し
てかきまぜながら、これにトリクロロゲルマン
0.65mlを乾燥塩化メチレン3mlと混合した溶液を
滴下する。滴下終了後室温まで昇温した後二晩放
置し析出したトリクロロ体を濾取する(m.p.172
〜177℃、分解)。 このトリクロロ体1.023gをメタノール10mlに
溶かし、かきまぜながら1%アンモニア水を加え
てPH約5とする。その後、メタノールを減圧留去
しさらに1規定塩酸を加えてPH約1.5として析出
した固体を濾取する。少量の水で洗浄した後乾燥
して632mgの化合物(B)[()式でR=CH3の化合
物]を得る。 IR(KBr)cm-1:1640(γc=o) NMR(D2O−NaOD,60MHz)δ:2.43(3H,
s)2.65〜3.25(3H,m)7.23(5H,s) 合成例3 化合物(C) ケイ皮酸とアントラニル酸とから混合酸無水物
法によつて得られたアミド650mgを乾燥エーテル
25mlに懸濁し−30℃に冷却してかきまぜながら、
これにトリクロロゲルマン0.36mlを乾燥エーテル
と混合し溶液を滴下する。滴下終了後室温まで昇
温してさらに2時間かきまぜ析出したトリクロロ
体を濾取する(m.p.173.5〜174.5℃、分解)。 このトリクロロ体1.088gをメタノール12mlに
溶かし、かきまぜながら1%アンモニア水を加え
てPH約5とする。その後、メタノールを減圧留去
しさらに1規定塩酸を加えてPH約1.5として析出
した固体を濾取する。少量の水で洗浄した後乾燥
して807mgの化合物(C)[()式でR=C6H4(o−
CO2H)の化合物]を得る。 IR(KBr)cm-1:1680(νc=o) NMR(DMSO−d6,60MHz)δ:2.6〜3.45
(3H,m)6.75〜8.65(10H,m)11.0(1H,s) 次に本発明抗腫瘍剤の優れた薬理効果を実施例
により説明する。 実施例1 IMC癌固形腫瘍の増殖抑制 CDF1マウス9週令のメスを1群8匹とし、対
照群のみ12匹として、それぞれに一匹当りIMC
腫瘍細胞の1×106個を皮下に接種した後、24時
間後から1日1回、前記各化合物の25mg/Kg量及
び5mg/Kg量をそれぞれ0.5%カルボキシメチル
セルロース懸濁液(CMC懸濁液)として製した
本発明抗腫瘍剤を、連続5日間経口的に投与した
のち1日休薬し、再び6日間投与し、また1日休
薬して更に6日間投与を行つた。最終投与日の
翌々日に解剖して腫瘍重量を測定した。抑制率の
結果は表に示す通りで、化合物Aを主剤とした本
発明剤は特に顕著な抗腫瘍活性を示すことが認め
られた。
【表】 実施例2 製剤化 化合物Aを主に以下のような処方で配合し、常
法に従い硬カプセルに充填して、カプセル剤とし
た。 化合物A 50mg 乳糖その他 100mg 合計 150mg

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式 [式中、Rは水素、低級アルキル基または置換
    基を有してもよいフエニル基を示し、nは整数
    を、mは0または整数を示す。ここでm/2H2O
    の存在形態は、−Ge(OH)3の脱水縮合の結果、生
    じたものでGe原子に結合した水酸基を示す。]で
    表わされる有機ゲルマニウム化合物を主剤とする
    ことを特徴する抗腫瘍剤。
JP3897487A 1987-02-21 1987-02-21 抗腫瘍剤 Granted JPS62187409A (ja)

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JP3897487A JPS62187409A (ja) 1987-02-21 1987-02-21 抗腫瘍剤

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JP57184442A Division JPS5976095A (ja) 1982-10-22 1982-10-22 有機ゲルマニウム化合物

Publications (2)

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JPS62187409A JPS62187409A (ja) 1987-08-15
JPH0149691B2 true JPH0149691B2 (ja) 1989-10-25

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