JPH0148913B2 - - Google Patents

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JPH0148913B2
JPH0148913B2 JP56167303A JP16730381A JPH0148913B2 JP H0148913 B2 JPH0148913 B2 JP H0148913B2 JP 56167303 A JP56167303 A JP 56167303A JP 16730381 A JP16730381 A JP 16730381A JP H0148913 B2 JPH0148913 B2 JP H0148913B2
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JP
Japan
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propanol
phosphoric acid
mono
ester
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JP56167303A
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JPS5798291A (en
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Bojiisu Erumaaru
Garu Rudei
Uaiman Gyuntaa
Bitsukaa Ue
Urufu Paaruke Urufu
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Roche Diagnostics GmbH
Original Assignee
Boehringer Mannheim GmbH
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Publication date
Application filed by Boehringer Mannheim GmbH filed Critical Boehringer Mannheim GmbH
Publication of JPS5798291A publication Critical patent/JPS5798291A/ja
Publication of JPH0148913B2 publication Critical patent/JPH0148913B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/06Phosphorus compounds without P—C bonds
    • C07F9/08Esters of oxyacids of phosphorus
    • C07F9/09Esters of phosphoric acids
    • C07F9/091Esters of phosphoric acids with hydroxyalkyl compounds with further substituents on alkyl
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/06Phosphorus compounds without P—C bonds
    • C07F9/08Esters of oxyacids of phosphorus
    • C07F9/09Esters of phosphoric acids
    • C07F9/10Phosphatides, e.g. lecithin
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/06Phosphorus compounds without P—C bonds
    • C07F9/16Esters of thiophosphoric acids or thiophosphorous acids
    • C07F9/165Esters of thiophosphoric acids
    • C07F9/1651Esters of thiophosphoric acids with hydroxyalkyl compounds with further substituents on alkyl

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
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  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は新規硫黄含有燐脂質、その薬理学的に
無害の塩、その製法並びに該物質を含有する医薬
品に関する。 西ドイツ国特許公告第2009341号公報中には3
―オクタデシルオキシ―プロパノール―(1)―燐酸
―モノ―コリンエステルが免疫佐薬として、西ド
イツ国特許公告第2009342号公報には3―オクタ
デシルオキシ―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―
コリンエステルの2―ヒドロキシ誘導体が有機体
の天然抵抗を上昇させるための薬剤として、かつ
西ドイツ国特許公開第2619686号公報中には、3
―オクタデシルオキシ―プロパノール―(1)―燐酸
―モノ―コリンエステルの2―メトキシ誘導体が
抗腫瘍剤として記載されている。更に、西ドイツ
国特許公開第2619715号公報にはドデシルオキシ
プロピルホスホリルコリンが“腫瘍抗原”として
記載されている。 アルキル化メルカプト塩、アルキル化スルフイ
ニル基又はアルキル化スルホニル基により置換さ
れたアルカノール燐酸―モノ―アンモニウムアル
キルエステルが同様に癌抑制作用を有するが前記
燐脂質と異なり、全く血小板凝集が起こらない。 従つて、本発明の課題は一般式 〔式中、Xは価標、酸素、硫黄、スルホニル基
又はカルボニルアミノ基を表わし,Yは酸素又は
硫黄を表わし,R1は水素、又は炭素原子数1〜
18の直鎖又は分枝鎖の飽和又は不飽和アルキル基
を表わし、このアルキル基はフエニル基又はC1〜4
―アルコキシ基により置換されていてよく,R2
は炭素原子数1〜18の直鎖又は分枝鎖の飽和又は
不飽和アルキレン基を表わし、このアルキレン基
はメトキシカルボニル基により置換されていてよ
く,R3はシクロヘキシレン、シクロペンチレン
又は炭素原子数2〜8の直鎖又は分枝鎖の飽和又
は不飽和のアルキレン基を表わし、このアルキレ
ン基はメトキシ基、エトキシ基、ベンジルオキシ
基、メチルスルホニルアミノ基、メトキシカルボ
ニル基、メトキシエトキシ基又はメチルメルカプ
ト基により置換されていてよく,R4は炭素原子
数2〜4の直鎖又は分枝鎖のアルキレン基を表わ
し,R5は水素、メチル基又はエチル基を表わし、
nは数値0,1又は2を表わす〕のアルカノール
燐酸―モノ―アンモニウム―アルキルエステル、
並びにその薬理学的に無害の塩に関する。 基R1―X―R2はXが価標を表わす場合には、
炭素原子数20までの直鎖又は分枝鎖の飽和又は不
飽和であつてよいアルキレン鎖を表わす。直鎖の
基としては有利にエイコシル基、オクタデシル
基、ヘプタデシル基、ヘキサデシル基、テトラデ
シル基、ドデシル基及びオクチル基を挙げること
ができる。不飽和の基は二重結合を4個まで有し
てよいが、有利には二重結合1又は2個である。 基R3は有利に―CH2―CH2―CH2―基からな
り、この中央の―CH2―基はメトキシ基又はエト
キシ基により置換されていてよい低級アルキル
基、メトキシ基又はエトキシ基により置換されて
いてよい。 基R4は有利に―CH2―CH2―基を表わす。 一般式の有利な化合物は特にプロパノールの
3位でアルキルメルカプト基、アルカンスルフイ
ニル基又はアルカンスルホニル基及び場合によ
り、2位においても置換されていてよいプロパノ
ール―(1)―もしくはプロパンチオール―(1)―燐酸
―モノ―コリンエステルの誘導体である。 更に、一般式: 〔式中、R1,R2,R3,R4,R5,X,Y及びn
は前記のものを表わす〕の化合物の製法も本発明
の課題であり、ここで一般式: R1―X―R2―S(O)o―R3―YH () 〔式中、R1,R2,R3,X,Y及びnは前記の
ものを表わす〕の化合物を、 a 一般式又はa 〔式中、R4は前記のものを表わす〕の化合
物と酸結合剤の存在下に反応させ、一般式の
化合物を使用する場合反応生成物を選択的に加
水分解し、残留した臭素をアルキル化されてい
てよいアンモニウム基と変換するか、一般式
aを使用した場合一般式aをアルキル化され
ていてよいアンモニアで直接処理するか、 b 一般式: 〔式中、R1,R2,R3,Y,X、及びnは前
記のものを表わし、Zはヒドロキシ基、塩素又
は臭素を表わす〕に変換し、これを一般式 〔式中、R4及びR5は前記のものを表わし、
Halはクロリド、ブロミド又はヨージドであ
る〕の化合物と酸結合剤又は活性化剤の存在下
に反応させるか、又は c 一般式 〔式中、R4,R5及びZは前記のものを表わ
し、Zはクロリド又はブロミドである〕と酸
結合剤の存在下に反応させ、内部塩に変換し、
場合により酸化する。 すべての記載した方法は自体公知法で行なわれ
る。 方法a)は通常、一般式のアルカノールもし
くはアルカンチオールと一般式のブロムアルカ
ノール燐酸モノエステル―ジクロリドとを無水不
活性有機溶剤、例えばクロル化炭化水素又はトル
オール中で酸結合剤、例えばトリエチルアミンの
存在下にほぼ氷点〜室温までの温度で反応させる
ことにより実施する。得られた燐酸―ジエステル
―モノクロリドの選択的加水分解は塩化カリウム
水溶液の添加により直接2相混合物中で0℃〜50
℃で達成される。アルキル化されていてよいアン
モニウム基による残留臭素原子の置換のためには
燐酸ジエステルもアンモニア又はアミンをも十分
に溶かす媒体中にアンモニア又はアルキルアミン
を溶かすが、このためには特にアセトニトリル又
は低級アルコールとクロル化炭化水素との混合物
が好適であり、反応は20℃〜70℃の温度で完全に
行なわれる。 一般式aの化合物の使用の際、反応生成物を
アルキル化されていてよいアンモニアで直接処理
する。 先ず、アルキルアンモニウム基を導入し、引き
続きアルキルハロゲン化物でジ―又はトリアルキ
ルアンモニウムアルキルエステルと反応させると
いつた具合に段階的に行なうこともできる。 残りのハロゲンイオンの除去は有利に低級アル
コール中酢酸銀又は酸化銀により行なわれる。 全中間生成物並びに最終生成物は常用の溶離
剤、例えばエーテル、リグロイン、クロル化炭化
水素、低級アルコール又はこれらの混合物を用い
てシリカゲル上でカラムクロマトグラフイーによ
り容易に精製することができるが、この際ベタイ
ン様最終生成物の場合には有利にわずかに水を加
える。 方法b)においては、Zが塩素又は臭素を表わ
す場合、一般式の化合物を無水不活性溶剤、例
えばハロゲン化炭化水素中でオキシハロゲン化燐
と酸受容体、有利にピリジン又はキノリンの存在
下に反応させ一般式のホスホルエステルジハロ
ゲニドに変換する。反応温度は0℃〜40℃であ
る。生成物は単離することもできるし、単離する
ことなしにアルキルアンモニウムアルカノールハ
ロゲニド又はアンモニウムアルカノールハロゲニ
ドと一緒に、更にピリジン又はキノリンを添加し
て0℃〜40℃の温度で所望の最終生成物を得るこ
ともできる。このためには溶剤として有利にハロ
ゲン化炭化水素並びにアセトニトリル又はトリク
ロルアセトニトリルを使用する。Zがヒドロキシ
基を表わす場合、一般式の化合物は相応するホ
スホルエステルジハロゲニドの加水分解又は相応
する燐酸エステルジフエニルエステルの加水分解
により得られる。一般式の化合物とのもう1つ
の反応はスルホン酸ハロゲン化物、例えばp―ト
ルオールスルホクロリド又はトリ―イソプロピル
―ベンゾールスルホクロリドの存在で行なわれ
る。溶剤としてはピリジンを含有するジメチルホ
ルムアミド又はピリジン単独を使用する。反応温
度は通常0℃〜40℃である。 方法c)において一般式()の物質のZがヒ
ドロキシ基を表わす場合、これと常用のハロゲン
化剤、例えば五塩化燐とを酸受容体、例えばピリ
ジンの存在下に反応させ、Zが塩素又は臭素であ
る一般式()の化合物とし、次いでこれを単離
することもできるし、単離せずに一般式()の
化合物と反応させることもできる。酸受容体とし
ては通常ここでも同様に窒素含有塩基、例えばピ
リジン、キノリン又はトリエチルアミンを使用す
る。有利な溶剤は無水ハロゲン化炭化水素又はト
ルオールである。 出発物質として使用した一般式()のアルキ
ル化メルカプトアルカノールは同様に新規のもの
であり、酸結合剤、例えば低級アルコール中のナ
トリウムアルコレートの存在下にハロゲンアルカ
ンとメルカプトカルボン酸又はエステルとを反応
させるか又はメルカプトアルカンとハロゲンカル
ボン酸又はエステルとを反応させるか、又は塩基
触媒下に低級アルコール中でメルカプトアルカン
をα,β―不飽和カルボン酸又はエステルに添加
し、引き続き還元剤、例えば低級アルコール中の
硼水素化ナトリウム又は無水エーテル中のリチウ
ムアルミニウムヒドリドでの処理により得られ
る。一般式()の化合物のもう1つの製法はメ
ルカプトアルカンと反応性基、例えばハロゲン又
はスルホン酸残基を有するアルカノールと反応、
又はハロゲンアルカンとメルカプトアルコールと
の酸結合剤、例えば、低級アルコール中の水酸化
カリウム又はナトリウムアルコレートの存在下で
の反応、又は塩基性触媒又はペルオキシド触媒下
での不飽和アルコールへのメルカプトアルカンの
付加である。 一般式のチオールは一般式のアルコールか
ら自体公知法で合成できる、すなわち一般式の
アルコールからハロゲン化物又はスルホネートを
製造し、これをチオ尿素と反応させ、生じたイソ
チウロニウム塩をアルカリで分解する。酸性化す
ることにより一般式の所望のチオールが得られ
る。 更に本発明の課題は一般式()の全異性体化
合物、例えば不斉炭素原子、スルホキシド基によ
り、又はシス―トランス異性体により生じた化合
物でもある。混合物の形で生じた混合物の分離は
自体公知法により行なわれる。 薬理学的に認容性の塩は常法、例えば非毒性無
機又は有機酸、例えば塩酸、硫酸、燐酸、臭化水
素酸、酢酸、乳酸、クエン酸、リンゴ酸、サリチ
ル酸、マロン酸、マレイン酸又はコハク酸で一般
式()の化合物を中和することにより得られ
る。 一般式の化合物は抗腫瘍特性を示し、特に例
42,76,20,55,62,65,70の化合物は実施例の
動物実験からも明らかなように特に優れた抗腫瘍
特性を示します。このの本発明による新規物質及
びその塩は液体又は固体の形で、腸管内及び腸管
外適用される。この際、すべての常用の適用剤
形、例えば錠剤、カプセル剤、糖衣丸、シロツプ
剤、溶剤、懸濁剤等をあげることができる。注射
剤としては有利に水を使用し、これは注射溶剤に
おいて常用の添加剤、例えば安定化剤、溶解助剤
及び緩衝剤を含有している。この種の添加剤は例
えば酒石酸塩緩衝剤及びクエン酸塩緩衝剤、エタ
ノール、錯化剤(例えばエチレンジアミンテトラ
酢酸及びその非毒性塩)、粘度調節のための高分
子ポリマー(例えば液体ポリエチレンオキシド)
である。注射溶液にとつての液状担体は無菌でな
くてはならず、有利にアンプル中に充填されてい
る。固体の担体は例えばデンプン、乳糖、マンニ
ツト、メチルセルロース、タルク、高分散性珪
酸、高分子脂肪酸(例えば、ステアリン酸)、ゼ
ラチン、寒天、燐酸カルシウム、ステアリン酸マ
グネシウム、動植物性脂肪、固体高分子ポリマー
(例えばポリエチレングリコール)であり;経口
適用に好適な調剤は所望であれば矯味剤及び甘味
剤を含有する。 投与量は種々のフアクター、例えば投与法、
種、年令及び/又は個々の状態により決まる。1
日当りの投与量は約0.05〜100mg/Kg体重である。 本発明の意味において有利であるのは、例中に
記載した化合物及び特許請求の範囲に記載したす
べての置換分の定義を組み合わせることにより誘
導した化合物並びに次のエステルである: 1 2,3―ビス―オクタデシルメルカプト―プ
ロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリンエステル 2 2―〔3―(ヘキサデシルメルカプト)プロ
ポキシ―ホスホリルオキシヒドロキシ〕―2―
メチル―エチル―アンモニウムヒドロキシド 3 3―テトラデシルメルカプト―2―エトキシ
―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリンエス
テル 4 3―ヘキサデシルメルカプト―2―エトキシ
―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリンエス
テル、融点69℃、半融、238―243℃分解 5 3―(14―メチルメルカプト―テトラデシル
メルカプト)―プロパノール―(1)―燐酸―モノ
―コリンエステル 6 3―(17―メチル―オクタデシルメルカプ
ト)―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリン
エステル 7 3―(8―フルオル―オクタデシルメルカプ
ト)―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリン
エステル 8 2―ヒドロキシ―3―オクタデシルメルカプ
ト―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリンエ
ステル 9 2―ヒドロキシ―3―オクタデカンスルフイ
ニル―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリン
エステル 10 2―ヒドロキシ―3―オクタデカンスルホニ
ル―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリンエ
ステル 11 2―メトキシ―3―〔8―(4―オクチルシ
クロヘキシル)オクチルメルカプト〕―プロパ
ノール―(1)―燐酸―モノ―コリンエステル 12 3―ヘキサデシルメルカプト―2―メチルメ
ルカプト―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コ
リンエステル 13 3―ヘキサデシルメルカプト―2―メタンス
ルフイニル―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―
コリンエステル 14 3―ヘキサデシルメルカプト―2―メタンス
ルホニル―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コ
リンエステル 15 2―メトキシ―3―(2―メトキシ―オクタ
デシルメルカプト)―プロパノール―(1)―燐酸
―モノ―コリンエステル 16 2―メトキシ―3―(2―テトラデシルオキ
シ―オクタデシルメルカプト)―プロパノール
―(1)―燐酸―モノ―コリンエステル 17 2―メトキシ―3―(14―メトキシ―テトラ
デシルメルカプト)―プロパノール―(1)―燐酸
―モノ―コリンエステル 18 2―メトキシ―3―(14―メチルメルカプト
―テトラデシルメルカプト)―プロパノール―
(1)―燐酸―モノ―コリンエステル 19 2―メトキシ―3―(17―メチル―オクタデ
シルメルカプト)―プロパノール―(1)―燐酸―
モノ―コリンエステル 20 3―(8―フルオル―オクタデシルメルカプ
ト)―2―メトキシ―プロパノール―(1)―燐酸
―モノ―コリンエステル 21 2―フルオル―3―オクタデシルメルカプト
―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリンエス
テル 22 2―フルオル―3―オクタデカンスルフイニ
ル―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリンエ
ステル 23 2―フルオル―3―オクタデカンスルホニル
―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリンエス
テル 24 2―エチルメルカプト―3―オクタデシルメ
ルカプト―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コ
リンエステル 25 3―ヘキサデカンスルフイニル―2―メチル
―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリンエス
テル 26 3―ヘプタデシルメルカプト―2―メチル―
プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリンエステ
ル、融点74℃、半融、250―254℃、分解 27 シス―3―ヘキサデシルメルカプト―シクロ
ヘキサノール―(1)―燐酸―モノ―コリンエステ
ル、融点、65℃、半融、240―252℃、分解 28 2,3―ビス―オクチルメルカプト―プロパ
ノール―(1)―燐酸―モノ―コリンエステル 29 2―メトキシ―3―〔8―(4―オクチルフ
エニル)オクチルメルカプト〕プロパノール―
(1)―燐酸―モノ―コリンエステル 30 2,2―ジメチル―3―ヘキサデカンスルフ
イニル―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリ
ンエステル 31 2,2―ジメチル―3―ヘキサデカンスルホ
ニル―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリン
エステル 32 2―メトキシメチレン―3―オクタデシルメ
ルカプト―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コ
リンエステル 33 2,2―ジエトキシ―3―ヘキサデシルメル
カプト―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリ
ンエステル 34 4―オクタデシルメルカプト―n―ブタノー
ル―(2)―燐酸―モノ―コリンエステル 35 4―オクタデカンスルフイニル―n―ブタノ
ール―(1)―燐酸―モノ―コリンエステル 36 4―オクタデカンスルホニル―n―ブタノー
ル―(1)―燐酸―モノ―コリンエステル 37 3―ヘキサデカンスルフイニル―シクロペン
タノール―(1)―燐酸―モノ―コリンエステル 38 3―ヘキサデカンスルホニル―シクロペンタ
ノール―(1)―燐酸―モノ―コリンエステル 39 4―オクタデシルメルカプト―n―ブタノー
ル―(1)―燐酸―モノ―コリンエステル 40 3―オクタデカンスルフイニル―シクロヘキ
サノール―(1)―燐酸―モノ―コリンエステル 41 3―オクタデカンスルホニル―シクロヘキサ
ノール―(1)―燐酸―モノ―コリンエステル 42 2―エチル―3―オクタデシルメルカプト―
シクロヘキサノール―(1)―燐酸―モノ―コリン
エステル 43 2,2―(6―メチル―シクロヘキセ―3―
エニリデン)―3―ヘキサデシルメルカプト―
プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリンエステ
ル 44 2―オクタデシルメルカプト―エタノール―
燐酸―モノ―コリンエステル 45 2―(2―プロピニル)―3―ヘキサデシル
メルカプト―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―
コリンエステル、融点.54℃、半融、237―239
℃、分解 46 2―(1―プロピニル)―3―ヘキサデシル
メルカプト―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―
コリンエステル 47 2―プロパジエニル―3―ヘキサデシルメル
カプト―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリ
ンエステル 48 2―(1―プロペニル)―3―ヘキサデシル
メルカプト―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―
コリンエステル 49 2―(1―メチル―2―プロピニル)―3―
ヘキサデシルメルカプト―プロパノール―(1)―
燐酸―モノ―コリンエステル 50 トランス―3―ヘキサデシルメルカプト―シ
クロヘキサノール―(1)―燐酸―モノ―コリンエ
ステル、融点.59℃、半融、245―250℃、分解 51 2―イソプロピル―3―ヘキサデシルメルカ
プト―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリン
エステル、融点.68℃、半融、242℃、分解 52 2―メチル―3―ヘプタデシメルカプト―プ
ロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリンエステル 53 2―メチル―3―ヘキサデカンスルホニル―
プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリンエステ
ル、融点.64℃半融、232℃発泡 54 2―メチル―2―メトキシ―3―ヘキサデシ
ルメルカプト―プロパノール―(1)―燐酸―モノ
―コリンエステル 55 2,2―ビス―メトキシメチル―ヘキサデシ
ルメルカプト―プロパノール―(1)―燐酸―モノ
―コリンエステル 56 2―シクロプロピル―3―ヘキサデシルメル
カプト―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリ
ンエステル 57 2―メチルメルカプトメチル―3―ヘキサデ
シルメルカプト―プロパノール―(1)―燐酸―モ
ノ―コリンエステル、ワツクス様、分解点、
240℃ 58 2―メタンスルフイニルメチル―3―ヘキサ
デシルメルカプト―プロパノール―(1)―燐酸―
モノ―コリンエステル 59 2―メタンスルホニルメチル―3―ヘキサデ
シルメルカプト―プロパノール―(1)―燐酸―モ
ノ―コリンエステル 60 2―メトキシエトキシメチル―3―ヘキサデ
シルメルカプト―プロパノール―(1)―燐酸―モ
ノ―コリンエステル 61 2―シアノメチル―3―ヘキサデシルメルカ
プト―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリン
エステル 62 2―カルバモイルメチル―3―ヘキサデシル
メルカプト―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―
コリンエステル 63 2―N,N―ジメチル―カルバモイルメチル
―3―ヘキサデシルメルカプト―プロパノール
―(1)―燐酸―モノ―コリンエステル 64 2―エトキシカルボニルメチル―3―ヘキサ
デシルメルカプト―プロパノール―(1)―燐酸―
モノ―コリンエステル 65 2―メチル―3―(1―メトキシカルボニル
―ヘプタデシルメルカプト)―プロパノール―
(1)―燐酸―モノ―コリンエステル、融点.84℃
半融、239―241℃発泡 66 2―(2,2,2―トリフルオルエトキシ)
―3―ヘキサデシルメルカプト―プロパノール
―(1)―燐酸―モノ―コリンエステル 67 チオ燐酸―O―コリンエステル―S―3―ヘ
プタデシルメルカプト―プロピルエステル、融
点.80℃、半融、264℃、分解 68 チオ燐酸―O―コリンエステル―S―2―メ
チル―3―ヘキサデカンスルフイニル―プロピ
ルエステル 69 チオ燐酸―O―コリンエステル―S―2―メ
チル―3―ヘキサデカンスルホニル―プロピル
エステル、融点.60℃、半融、205―208℃、軽
く発泡 70 チオ燐酸―O―コリンエステル―S―2―ベ
ンジル―3―オクタデシルメルカプト―プロピ
ルエステル、融点.240℃、分解 71 チオ燐酸―O―コリンエステル―S―2,2
―ジメチル―3―ヘキサデシルメルカプト―プ
ロピルエステル 72 2―アミノエチル―3―ヘキサデシルメルカ
プト―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリン
エステル 73 2―アセチルアミノエチル―3―ヘキサデシ
ルメルカプト―プロパノール―(1)―燐酸―モノ
―コリンエステル 74 2―メシルアミノエチル―3―ヘキサデシル
メルカプト―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―
コリンエステル 75 2―ヒドロキシメチル―3―ヘプタデシルメ
ルカプト―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コ
リンエステル 76 2―シクロペンチル―3―ヘプタデシルメル
カプト―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリ
ンエステル 77 2―シクロヘキシルメチル―3―ヘキサデシ
ルメルカプト―プロパノール―(1)―燐酸―モノ
―コリンエステル 78 2―p―メチルベンジル―3―オクタデシル
メルカプト―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―
コリンエステル 79 2―(2―メトキシ―5―クロルベンジル)
―3―オクタデシルメルカプト―プロパノール
―(1)―燐酸―モノ―コリンエステル 80 2―シアノ―3―ヘプタデシルメルカプト―
プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリンエステ
ル 81 2―カルバモイル―3―ヘプタデシルメルカ
プト―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリン
エステル 82 2―ヒドロキ―3―ヘキサデシルメルカプト
―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリンエス
テル 83 2―イソプロポキシ―3―ヘプタデシルメル
カプト―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリ
ンエステル 84 2―(2―フエネチルオキシ)―3―ヘプタ
デシルメルカプト―プロパノール―(1)―燐酸―
モノ―コリンエステル 85 2―(2―ヒドロキシエトキシ)―3―オク
タデシルメルカプト―プロパノール―(1)―燐酸
―モノ―コリンエステル 86 2―(2―メチルメルカプトエトキシ)―3
―オクタデシルメルカプト―プロパノール―(1)
―燐酸―モノ―コリンエステル 87 2―(2―メタンスルフイニルエトキシ)―
3―オクタデシルメルカプト―プロパノール―
(1)―燐酸―モノ―コリンエステル 88 2―(2―メタンスルホニルエトキシ)―3
―オクタデシルメルカプト―プロパノール―(1)
―燐酸―モノ―コリンエステル 89 2―(2―アミノエトキシ)―3―ヘプタデ
シルメルカプト―プロパノール―(1)―燐酸―モ
ノ―コリンエステル 90 2―(2―アセチルアミノエトキシ)―3―
ヘプタデシルメルカプト―プロパノール―(1)―
燐酸―モノ―コリンエステル 91 2―(2―メシルアミノエトキシ)―3―ヘ
プタデシルメルカプト―プロパノール―(1)―燐
酸―モノ―コリンエステル 92 2―エトキシカルボニルメトキシ―3―ヘキ
サデシルメルカプト―プロパノール―(1)―燐酸
―モノ―コリンエステル 93 2―シアノメトキシ―3―ヘキサデシルメル
カプト―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリ
ンエステル 94 2―カルバモイルメトキシ―3―ヘキサデシ
ルメルカプト―プロパノール―(1)―燐酸―モノ
―コリンエステル 95 2―アミノ―3―ヘキサデシルメルカプト―
プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリンエステ
ル 96 2―アセチルアミノ―3―ヘキサデシルメル
カプト―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリ
ンエステル 97 2―メチル―3―(11―ブチルウレイレン―
ウンデシルメルカプト―プロパノール―(1)―燐
酸―モノ―コリンエステル 98 2―メチル―3―(11―バレロイルアミノ―
ウンデシルメルカプト)―プロパノール―燐酸
―モノ―コリンエステル 99 2―N―ドデシル―カルボキサミド―メトキ
シ―3―ヘキサデシル―メルカプト―プロパノ
ール―(1)―燐酸―モノ―コリンエステル 100 2―エチリデン―3―ヘキサデシルメルカ
プト―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリン
エステル 101 シクロプロパン―1―ヘキサデシルメルカ
プトメチル―1―メタノール―燐酸―モノ―コ
リンエステル 次に実施例につき、本発明による化合物の製造
に使用することのできる方法のいくつかを挙げ
る。しかしながらこれら実施例は本発明を限定す
るものではない。 動物実験 新規硫黄含有物質をマウスの腫瘍に対するその
細胞毒性作用に関してスクリーニング法で実験す
る。目標細胞としては一方ではメチルコラントレ
ンにより誘発された腹水としてマウス中に存在す
る腫瘍の細胞(Meth A)であり、他方では試験
管内で培養体中に保持されるアベルセン―8,1
―リンパ腫細胞(Abls)を使用する。スクリー
ニングのためにはダルベコ(Dulbecco)により
改良されたイーグル(Eagle)の媒体(熱処理に
より不活性化した胎内小牛の血清10%、メルカプ
トエタノール5×10-5モル、ペニシリン50U及び
ストレプトマイシン50μgが1ml中に含有されて
いる)中の前記細胞5×104/ml及び新規硫黄含
有燐脂質の異なる濃度とを一緒にして24時間培養
する。培養は空中湿度95%、37℃、CO210%で培
養器中行なう。物質の作用は新規硫黄含有燐脂質
を有する媒体中の腫瘍細胞の成長を該物質を有さ
ない比較培養体に比較して測定する。比較物質と
しては各実験ごとに1―オクタデシル―2―メチ
ルグリセロ―3―ホスホリルコリンを同時に実
施する。Math A細胞の成長は細胞DNA中への
3H―チミジンの取り込みにより測定され、Abls
―細胞の成長は培養体の一部を採取してアルカリ
性ホスフアターゼ活性を測定することにより行な
われる。各物質に関して、チミジン取り込みもし
くはアルカリ性ホスフアターゼ活性が未処理の腫
瘍細胞コントロールに対して約50%減少する濃度
を計算する。 該化合物が同時に実施された比較物質よりすぐ
れていることを次の表中に記載する。この物質の
優位性はフアクターにより表わすが、このフアク
ターは比較物質の各新規硫黄含有燐脂質に対する
比である。物質No.41386は比較物質である。 例 フアクター 比較物質 1.0 例33 1.1 例42 1.4 例76 1.4 例20 1.7 例79 1.2 例55 1.5 例62 1.5 例65 1.5 例70 1.5 例63 1.2 フアクター=C5041386/C50物質 西ドイツ国特許公開第2619686号公報より 3ルイス―肺腫瘍モデル(3Lewis―Lung
Tumor Model)における例62(3―ヘキサデシ
ルメルカプト―2―メトキシメチル―プロパノー
ル―(1)―燐酸―モノコリンエステル)の化合物の
抗転移効果に関して実験をする。 3ルイス―肺腫瘍細胞(5×105細胞/マウス)
を雌のCB6F、マウス(N=14〜20マウス/群)
の右後足に注射する。14日目に右後足を切断除去
する。腫瘍を注入した日から14日目から28日目ま
で1日おきに各群のマウスに例62の化合物を
0.005,0.05,0.5,2.5,5.0(mg/Kg)の量で投与
する。28日目に実験を終了し、肺の重量及び肺中
での転移数を測定する、結果を次に示す。
【表】 例 1 3―オクタデシルメルカプト―プロパノール―
(1)―燐酸―モノ―コリンエステル 3―オクタデシルメルカプト―プロパノール、
融点53〜55℃、6.7gを無水塩化メチレン70ml中
に溶かし、無水塩化メチレン70ml中に燐酸―モノ
―2―ブロムエチルエステル―ジクロリド6.7g
及びトリエチルアミン9.7mlを含有する第2の溶
液に−5℃で滴下する。1時間後、室温とし、1
夜放置する。0.1N塩化カリウム溶液80mlを加え、
40℃で2時間撹拌する。次に、冷却し、メタノー
ル130mlを加え、濃塩酸でPH3に調整する。有機
相を分離し、水で洗浄し、乾燥させて濃縮する。
3―オクタデシルメルカプト―プロパノール―(1)
―燐酸―モノ―(2―ブロムエチル)エステルで
ある濃縮残分(8.7g)を粗生成物の状態で更に
反応させる。メタノール及びクロロホルム各45ml
からなる混合物中にこれを溶かし、トリメチルア
ミンを導入する。次いで、1時間還流下に撹拌
し、室温で1夜放置し、濃縮し、クロロホルムに
とかし、濾過し、この透明な濾液をアセトンと混
合することにより薄層クロマトグラフイーにおい
て単一な臭化物6.1gが析出する。臭素イオンの
除去のためにはメタノール溶液中で酢酸銀で処理
し、最後にシリカゲルカラム上でクロロホルム―
メタノール―水(65:25:4)からなる混合物で
溶離することにより精製する。こうして融点238
〜240℃(分解)の物質2.3g=26%で得られる。
この生成物は元素分析の結果によれば水1.5モル
を含有する。 この構造はNMR―スペクトル及び元素分析に
より、かつ予備工程での構造は質量分析により、
該実施例においても、又他の実施例においても同
定される。 出発物質として使用した3―オクタデシルメル
カプトプロパノールは次のように製造する: ナトリウム0.35gをメタノール10ml中に溶か
し、3―メルカプトプロピオン酸―メチルエステ
ル1.8gを滴加し、次いでメタノール20ml中のオ
クタデシルブロミド5.2gの溶液を添加する。3
時間の還流後、冷却し、得られた懸濁液を吸引濾
過する。精製のためにはシリカゲルカラム上でク
ロマトグラフイーを行なう。溶離剤:クロロホル
ム―リグロイン1:1、融点39〜41℃の3―オク
タデシルメルカプト―プロピオン酸メチルエステ
ル4.1gが得られる。エーテル中に溶かし、薄層
クロマトグラフイー中でエステルが見えなくなる
まで、リチウムアルミニウムヒドリドで還元す
る。常法の後処理により3―オクタデシルメルカ
プト―プロパノール、融点53〜55℃、2.8gが得
られる。 オクタデシルブロミドのかわりにオクタデシル
メルカプタンを使用することができ、次いでこれ
を3―ブロムプロピオン酸メチルエステルと反応
させるか、又はアクリル酸メチルエステルにナト
リウムメチレート触媒下に付加する。どちらの場
合にも3―オクタデシルメルカプトプロピオン酸
メチルエステルが得られる。 アリルアルコールにオクタデシルメルカプタン
を付加することによつても3―オクタデシルメル
カプト―プロパノールが得られる。 例 2 3―オクタデカンスルフイニル―プロパノール
―(1)―燐酸―モノ―コリンエステル 例1に記載した予備工程で得られた物質、3―
オクタデシルメルカプト―プロパノール0.25gを
ペルヒドロール0.07mlを含有する氷酢酸5ml中に
加え、室温で1時間撹拌した後、希水酸化ナトリ
ウムで弱アルカリ性とし、2時間後に懸濁液を吸
引濾過し、水で洗浄及び乾燥させる。こうして融
点74〜78℃の物質0.34gが得られ、これをシリカ
ゲルカラム上クロロホルム―メタノール99:1で
精製すると、融点が81〜83℃に上昇する。この3
―(オクタデカンスルフイニル)―プロパノール
を用いてこの合成を例1に記載したように実施す
る。こうして融点244℃(分解)の薄層クロマト
グラフイーにより単一な結晶19%が得られる。こ
れは水1モルを含有する。 同一の生成物は例1により得られた化合物を氷
酢酸中のペルヒドロールで選択的に酸化すること
によつても得られる。 例 3 3―オクタデカンスルホニル―プロパノール―
(1)―燐酸―モノ―コリンエステル 例1に記載した化合物0.25gを氷酢酸5ml及び
ペルヒドロール0.1ml中で8時間室温で撹拌する。
水を添加した後、濃縮し、残分をアセトンと十分
に撹拌する。こうして融点240〜242℃(分解)の
結晶0.23g=87%が得られる。これらは水2モル
を含有する。 同一な生成物は次の方法でも得られる: 例1に記載した前工程で得られる3―オクタデ
シルメルカプト―プロパノール0.5gを氷酢酸10
ml中に溶かし、ペルヒドロール0.13mlを加える。
室温で1時間撹拌した後、過酸化水素の添加を繰
り返し、24時間放置する。次いで、生じた懸濁液
を吸引濾過し、得られた結晶0.3gをカラムで精
製する。融点92〜94℃。 この化合物を用いて、例1に記載したと類似な
合成を実施する。薄層クロマトグラフイーにおい
て、スルホンはスルホキシドともメルカプト化合
物ともRf値において異なつている。例2で記載
されたスルホキシドは中間生成物として両方の方
法において現われるということが、反応経過を追
つていく際に示される。 例 4 3―(オクタデク―9t―エニルメルカプト)―
プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリンエステ
ル 3―(オクタデク―9t―エニルメルカプト)―
プロピオン酸―メチルエステルがエライジンブロ
ミドを用いて例1に記載した方法により収率69%
で油状物質として得られる。リチウムアルミニウ
ムヒドリド還元は融点38〜40℃の3―(オクタデ
ク―9t―エニルメルカプト)プロパノールに収率
83%で導びき、これを例1に記載した方法と同様
にしてホスホリル化し、トリメチルアミンと反応
させる。収率9%、融点238〜243℃。生成物は水
2モルを含有する。 例 5 3―(オクタデク―9t―エン―スルホニル)―
プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリンエステ
ル 例4により得られた化合物1.4gを氷酢酸35ml
中に溶かし、2時間かけてペルヒドロール0.5ml
を2回に分割して加え、室温で24時間放置する。
次に水を加え、濃縮し、クロロホルムにとりこ
み、エーテルで析出させる。無定形で、吸湿性の
生成物は融点を示さない。分析によればこれは水
3モルを含有する。 例 6 3―ヘキサデシルメルカプト―プロパノール―
(1)―燐酸―モノ―コリンエステル 1―ヘキサデシルブロミドを用いて、例1に記
載した方法と同様に行なうとβ―ヘキサデシルメ
ルカプト―プロピオン酸メチルエステルが88%の
収率で得られ(吸湿性結晶)、これをリチウムア
ルミニウムヒドリドで処理すると融点50〜51℃の
3―ヘキサデシルメルカプト―プロパノールが95
%の収率で得られる。ホスホリル化及びトリメチ
ルアミンとの反応により、所望の生成物が収率11
%で得られる。薄層クロマトグラフイーにより単
一な結晶は融点240℃(分解)であり、これは水
2.5モルを有する。 例 7 3―ヘキサデカンスルホニル―プロパノール―
(1)―燐酸―モノ―コリンエステル 前記例に記載した化合物を氷酢酸中で30%過酸
化水素で酸化すると収率70%で所望の化合物が得
られる。融点測定は、生成物が空中で粘着性とな
るので実施することは不可能である。きに生成物
は水1.5モルを含有する。 例 8 3―(3,7,11,15―テトラメチル―ヘキサ
デシルメルカプト)プロパノール―(1)―燐酸―
モノ―コリンエステル 1―ブロム―3,7,11,15―テトラメチルヘ
キサデカン(Helv.Chim.Acta第12巻、第915頁
1929年により製造)を例1に記載した方法と同様
にしてβ―メルカプトプロピオンエステルと反応
させ(収率82%、帯黄色油状物質)、次いでリチ
ウムアルミニウムヒドリドで還元し(収率90%、
帯黄色油状物質)、最終的にホスホリル化し、ト
リメチルアミンと反応させる。常用の精製の後、
無定形生成物が収率15%で得られ、これは水3モ
ルを含有する。 例 9 3―(3,7,11,15―テトラメチル―ヘキサ
デカンスルホニル)プロパノール―(1)―燐酸―
モノ―コリンエステル 例8により得られた化合物の酸化を例3に記載
した方法で実施し、所望の生成物は収率86%で得
られ、これは同様に無定形である。これは水2モ
ルを含有する。 例 10 3―ヘプタデシルメルカプト―プロパノール―
(1)―燐酸―モノ―コリンエステル 例1に記載したと類似の方法で次の反応を実施
する: 1―ブロムヘプタデカンとβ―メルカプト―プ
ロピオン酸―メチルエステル、収率88%、油状物
質。 このエステルのリチウムアルミニウムヒドリド
還元により融点48〜51℃の3―ヘプタデシルメル
カプト―プロパノールが収率88%で得られ、ホス
ホリル化及びトリメチルアミンとの反応により所
望の化合物(融点:246℃分解)が得られる。こ
れは水1モルを含有する。 例 11 3―ヘプタデカンスルホニル―プロパノール―
(1)―燐酸―モノ―コリンエステル 例10により得られた生成物を常法で氷酢酸中の
過酸化水素で酸化する。収率76%、融点測定は生
成物が粘着性であるので不可能である。これは水
2モルを含有する。 例 12 3―エイコシルメルカプト―プロパノール―(1)
―燐酸―モノ―コリンエステル エイコシルブロミドとβ―メルカプトプロピオ
ン酸―メチルエステルとを例1に記載した方法と
同様に次の反応工程で実施する。収率:74%、融
点48〜50℃。 リチウムアルミニウムヒドリド還元により、融
点58〜60℃の3―エイコシルメルカプト―プロパ
ノールが収率76%で得られる。ホスホリル化及び
コリン形成により、融点235〜238℃(分解)の所
望の生成物が収率16%で得られる。これは水2モ
ルを含有する。 例 13 3―エイコサンスルホニル―プロパノール―(1)
―燐酸―モノ―コリンエステル 例12により得られた生成物を氷酢酸中のペルヒ
ドロールを用いて室温で酸化する。収率は76%、
融点210〜229℃(分解)である。結晶は水3モル
を含有する。 例 14 3―ドデシルメルカプト―プロパノール―(1)―
燐酸―モノ―コリンエステル 例1に記載した方法と同様にして次の合成を行
なう: β―ドデシルメルカプト―プロピオン酸―メチ
ルエステル、油状物質、収率:定量的、3―ドデ
シルメルカプト―プロパノール、冷却の際凝固す
る油状物質、収率94%。 ホスホリル化及びコリン形成は収率16%で行な
われる、融点229〜231℃(分解)。 この生成物は水1モルを含有する。 例 15 3―ドデカンスルホニル―プロパノール―(1)―
燐酸―モノ―コリンエステル 例14により得られた生成物を常法で氷酢酸中の
過酸化水素で酸化する。収率74%、融点95〜99℃
(分解)、生成物は水2モルを含有する。 例 16 3―(2―ペンタデシルオキシ―エチルメルカ
プト)プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリン
エステル ナトリウム2.8gをエチレングリコール34ml中
に溶かし、1―ブロムペンタデカン53.5mlを加
え、150℃で15時間撹拌する。冷却後、酢酸エス
テル―リグロイン1:2で抽出し、濃縮し、シリ
カゲルカラム上リグロインでクロマトグラフイー
を行なう。収率29%、放置することにより固体と
なる油状物質。 該物質10gを三臭化燐1.4ml及びピリジン0.6ml
と共に室温で5時間撹拌し、氷上に注ぎ、エーテ
ルで抽出し、カラム上で精製する。油状1―(2
―ブロムエトキシ)ペンタデカンの収率は60%で
ある。次の反応は例1に記載した方法と同様に実
施する。こうしてβ―(2―ペンタデシルオキシ
―エチルメルカプト)プロピオン酸―メチルエス
テルは収率69%で得られ、融点44〜47℃の3―
(2―ペンタデシルオキシ―エチルメルカプト)
―プロパノールは収率95%で得られる。 ブロムエチル―燐酸―ジクロリドと反応させ、
トリメチルアミンを作用させると所望の生成物が
収率31%で得られる。融点231〜233℃(分解)。
これは水1モルを含有する。 例 17 3―(2―ペンタデシルオキシ)エタンスルホ
ニル―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリン
エステル 例16に記載した化合物を常法により氷酢酸中で
ペルヒドロールで酸化する。水を混合した溶液の
濃縮後、エーテルで抽出し、これにより結晶させ
る。分解点95℃の吸湿性結晶が収率75%で得られ
る。これは水2モルを含有する。 例 18 3―〔3―(オクタデカンスルホニル)プロポ
キシ―ホスホリルオキシ―ヒドロキシ〕―プロ
ピル―トリメチルアンモニウムヒドロキシド ヘルベチカ・キミカ・アクタ(Helv.Chim
Acta)、第33巻、第349頁(1958年)に記載され
ている2―ブロムエタノールのための方法と同様
にして3―ブロム―1―プロパノールをオキシ塩
化燐と反応させ、得られた沸点130〜134℃/17mm
Hgのエステルジクロリドと例3に記載した3―
(オクタデカンスルホニル)プロパノールとを例
1に記載した方法で反応させる。トリメチルアミ
ンとの反応を行なつた後、融点226〜229℃(分
解)の表題化合物が収率25%で得られる。 例 19 2―〔3―(オクタデカンスルホニル)プロポ
キシ―ホスホリルオキシ―ヒドロキシ〕―2―
メチルエチル―トリメチルアンモニウムヒドロ
キシド ヘルベチカ・キミカ・アクタ(Helv.Chim
Acta)、第33巻、第349頁(1958年)に記載され
ている2―ブロムエタノールのための方法と同様
にして3―ブロム―1―プロパノールをオキシ塩
化燐と反応させ、得られた沸点110℃/18mmHgの
エステルジクロリドと引例3に記載した3―(オ
クタ―デカンスルホニル)プロパノールとを例1
に記載した方法で反応させる。トリメチルアミン
との反応が終了した後、融点203℃(分解)の所
望の化合物3.1%が得られる。これは水2モルと
共に結晶化する。 例 20 2―メトキシ―3―オクタデシルメルカプト―
プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリンエステ
ル A 無水ピリジン70ml中の2―0―メチルグリセ
リン6.37gにベンゾールスルホクロリド7.7ml
を撹拌下に0℃で滴下する。配合物を冷蔵庫に
放置し、次いで氷150gに注ぐ。水相を塩化メ
チレンで抽出し、有機相を2N塩酸、炭酸水素
ナトリウム溶液及び水で振出し、乾燥させ、濃
縮する。残分をシリカゲルカラム(500g;溶
離剤、トルオール―アセトン3:1(容量))に
かける。2―0―メチル―グリセリン―モノ―
ベンゾールスルホネート(油状物質)7.2g
(約48.6%)が得られる。 B 無水エタノール60ml中に固体水酸化カリウム
1.74gを溶かす。室温で無水エタノール60ml中
のオクタデシルメルカプタン8.88gの溶液を撹
拌下に滴下する。1時間後、無水エタノール30
ml中の2―0―メチル―グリセリン―モノ―ベ
ンゾールスルホネート6.93gの溶液を滴加し、
室温で1.5時間後撹拌する。引き続き氷水1
に注ぐ。2N塩酸で酸性とし、エーテルで抽出
し、有機相を乾燥させ、濃縮する。残分をシリ
カゲルカラム上で精製する(500g;溶離剤:
エーテル―リグロイン1:1(容量))。融点44
〜47℃の2―メトキシ―3―オクタデシルメル
カプト―プロパノール6.1g(約58%)が得ら
れる。 C 無水トルオール80ml中の2―メトキシ―3―
オクタデシルメルカプト―プロパノール6.0g
にトリエチルアミン5.67gを加え、無水トルオ
ール50ml中の2―ブロムエチル―燐酸ジクロリ
ド4.91gの溶液を撹拌下に0℃で滴下する。0
℃で4時間後、室温で1夜撹拌し、0℃で冷却
後、0.1N塩化カリウム水溶液を加え、0℃で
1時間、室温で2時間強力に撹拌する。次い
で、トルオール相を分離し、乾燥させて濃縮す
る。残分を無水メタノール45ml/無水クロロホ
ルム30ml中に取り込み、濾過し、この溶液を乾
燥トリメチルアミンで飽和させる。次いで、16
時間還流下に煮沸し、引き続き濃縮する。残分
を無水メタノール180ml中に取り込み、酢酸銀
2.88gと混合し、室温で1.5時間撹拌し、吸引
濾過し、無水メタノールで後洗浄し、濾液を濃
縮する。次いで残分をシリカゲルカラム上で精
製する(100g;溶離剤:クロロホルム―メタ
ノール―水65:25:4(容量))。こうして所望
の2―メトキシ―3―オクタデシルメルカプト
―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリンエス
テル1.8g(約19.6%)が得られる。析出した
無定形生成物を無水クロロホルム中に溶かし、
アセトンで結晶を析出させる(融点251〜252
℃)。この物質は水2モルを有する。 例 21 2―メトキシ―3―オクタデカンスルフイニル
―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリンエス
テル 例2に記載したように2―メトキシ―3―オク
タデシル―メルカプト―プロパノール―(1)―燐酸
―モノ―コリンエステルを氷酢酸中の30%過酸化
水素で処理する。粗生成物をアセトンで何回かこ
すり、結晶化する。融点81℃(半融)、120〜122
℃(完全に溶解)、270〜272℃(分解)、収率75.7
%。この物質は水2モルを有する。 例 22 2―メトキシ―3―オクタデカンスルホニル―
プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリンエステ
ル 例3中に記載したように、2―メトキシ―3―
オクタデシルメルカプト―プロパノール―(1)―燐
酸―モノ―コリンエステルを氷酢酸中の30%過酸
化水素で処理する。この粗生成物をアセトンと何
回かこすり、結晶化させる。収率73.5%、融点は
測定不可能。この物質は水2モルを含有する。 例 23 3―(2―ペンタデシルメルカプト―エチルメ
ルカプト)プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コ
リンエステル 融点53〜55℃の3―(2―ペンタデシルメルカ
プト―エチルメルカプト)プロパノールから、例
1に記載した方法により所望の化合物が分解温度
237℃の吸湿性結晶として得られ、これは水2モ
ルを含有している。 出発物質は次のように得られる: 3―メルカプトプロピオン酸メチルエステル12
g及び2―ブロムエタノール12.5gを含有する、
メタノール80ml中のナトリウム2.3gからなる溶
液を4時間還流下に撹拌する。濃縮後、クロロホ
ルム中に取り込み、濾過し、濃縮する。3―(2
―ヒドロキシエチルメルカプト)プロピオン酸―
メチルエステル16gが油状物質として得られる。 該物質8.2gを無水エーテル27ml中に溶かし、
ピリジン0.8mlを加え、氷冷下に三臭化燐1.9mlを
滴加する。引き続き、室温で5時間撹拌する。次
いで、氷水を加え、エーテルで抽出し、これを水
で洗浄し、乾燥させ、濃縮すると油状物質10.1g
が得られ、これをシリカゲル480gでクロマトグ
ラフイーにかける。溶離剤:リグロイン―エーテ
ル(2:1)。油状物質として、3―(2―ブロ
ムエチルメルカプトプロピオン酸―メチルエステ
ル7.1gが得られた。 該物質5.9gを更に次のように反応させる。1
―メルカプトペンタデカン6.3g及びエステル5.9
gを含有する。メタノール30ml中のナトリウム
0.6gの溶液を3時間還流下に加熱する。次いで
冷却し、エーテル中に溶かし、濾過し、濃縮する
と、結晶状の3―(2―ペンタデシルメルカプト
―エチルメルカプト)プロピオン酸メチルエステ
ル9.4gが得られる。該物質9.4gを無水エーテル
80ml中に溶かし、無水エーテル50ml中のリチウム
アルミニウムヒドリド0.66gの溶液に滴下する。
30分間の還流後、常法で処理し、3―(2―ペン
タデシルメルカプト―エチルメルカプト)―プロ
パノール7.7gが薄層クロマトグラフイーにより
単一の融点53〜55℃の生成物として得られる。 例 24 3〔(3―オクタデシルメルカプト―プロポキ
シ)ホスホリルオキシ―ヒドロキシ〕―プロピ
ル―トリメチルアンモニウムヒドロキシド 無水塩化メチレン20ml中の燐酸―3―ブロムプ
ロピルエステル―ジクロリド1g、3―オクタデ
シルメルカプト―プロパノール1g及びトリエチ
ルアミン1.4mlからなる混合物を−5℃で30分間
及び氷浴で1時間撹拌する。次いで、室温で1夜
放置し、0.1N塩化カリウム溶液20mlを添加した
後、40℃で4時間撹拌することにより加水分解
し、メタノール40mlを加え、濃塩酸で酸性とし、
有機相を分離する。こうして濃縮した後、化合物
1.5gが得られ、これをクロロホルム―メタノー
ルル(1:1)からなる混合物30ml中に溶かす。
トリメチルアミンガスを1時間導入した後、40℃
で3時間後撹拌を行なう。次いで、濃縮し、アセ
トンを加え撹拌して晶出させる。これを再びメタ
ノール55ml中に溶かし、酢酸銀0.4gを加えた後、
室温で3時間撹拌する。1夜放置した後、濾別
し、濃縮し、最終生成物を例1に記載したように
カラムクロマトグラフイーにより精製する。こう
して元素分析により水4.5モルを含有する吸湿性
の結晶0.7g(=40%)が得られる。融点228〜
230℃(分解)。 例 25 2―メチル―3―オクタデシルメルカプト―プ
ロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリンエステル メタノール70ml中のナトリウム0.12gの溶液に
オクタデシルメルカプタン14.3gを加え、次いで
氷浴中でメタクリル酸メチルエステル5gを滴下
する。室温で1時間後撹拌した後、この懸濁液を
冷時吸引濾過し、冷メタノールで洗浄し、乾燥さ
せる。こうして、薄層クロマトグラフイーにより
単一なα―メチル―β―オクタデシルメルカプト
プロピオン酸メチルエステルが粘性のある結晶と
して収量16.3g(約88%)で得られる。還元は無
水エーテル320ml中でリチウムアルミニウムヒド
リド1.14gで行なわれ、融点37〜39℃の2―メチ
ル―3―オクタデシルメルカプト―プロパノール
14.2g(94%)が得られる。 ホスホリル化、加水分解及びコリン形成は例1
に記載された方法により行なわれる。薄層クロマ
トグラフイーにより単一な、融点234〜238℃の所
望の生成物27%が得られる。これは水1.5モルと
共に結晶化する。 例 26 3―(2―ペンタデカンスルホニル)―エチル
メルカプト)―プロパノール―(1)―燐酸―モノ
―コリンエステル ナトリウム0.7gをメタノール80ml中に溶かす。
メルカプトエタノール2.4g及びペンタデシルブ
ロミド9gを順々に添加し、この混合物を3時間
60℃で撹拌する。次いで、エーテルで取り込み、
臭化ナトリウムと分離し、濃縮する。残分をカラ
ムクロマトグラフイーにより精製する。リグロイ
ン―エーテル1:1で溶離すると、融点44〜46℃
の2―ペンタデシルメルカプト―エタノールが収
量8.9g(=97%)で得られ、この化合物13gを
氷酢酸310ml中でペルヒドロールを用いて、薄層
クロマトグラフイーにおいて単一なスポツトが見
られるようになるまで酸化する。こうして融点64
〜66℃の2―ペンタデカンスルホニル―エタノー
ル11.1g=77%が得られる。該化合物をエーテル
中で三臭素化燐を用いてピリジンの存在下に反応
させると、収率49%で融点68℃(発泡)、85℃
(透明溶融物)の2―ペンタデカン―スルホニル
―エチルブロミドが得られる。 この先の反応は例1に記載した方法と同様に行
なうと、次の中間生成物が得られる: β―(2―ペンタデカンスルホニル―エチルメ
ルカプト)―プロピオン酸メチルエステルを粗生
成物として還元に使用; 3―(2―ペンタデカンスルホニル―エチルメ
ルカプト)―プロパノール、融点73〜75℃。 最終的に、これから所望の化合物が収率12%で
得られる、融点:54℃半融、229〜232℃でゆつく
りと褐色に変化しつつ分解。これは水2.5モルを
含有する。 例 27 3―(2―メトキシ―オクタデシルメルカプ
ト)―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリン
エステル この化合物は例1に記載した方法と同様にして
収率30%で得られる。元素分析によればこれは水
2.5モルを含有する。融点は著じるしく吸湿性で
あるので測定不可能である。 出発物質は放置することにより徐々に硬化する
無色油状物質3―(2―メトキシ―オクタデシル
メルカプト)―プロパノールであり、これは次の
ように得られる: ステアリン酸の臭素化により得られる融点47〜
51℃のα―ブロムステアリン酸をメタノール及び
触媒量のp―トルエンスルホン酸と混合し、油状
エステルをナトリウムメチレートと反応させ、α
―メトキシステアリン酸メチルエステル(融点33
〜36℃)とし、リチウムアルミニウムヒドリドで
還元し、融点36〜38℃の2―メトキシ―ステアリ
ルアルコールとする(収率97%)、三臭化燐を用
いて、油状2―メトキシ―ステアリルブロミド
(収率20%)が得られ、これをβ―メルカプトプ
ロピオン酸メチルエステルと反応させると、油状
物質β―(2―メトキシ―オクタデシルメルカプ
ト)―プロピオン酸メチルエステル(収率33%)
が得られる。新たに行なわれるリチウムアルミニ
ウムヒドリド還元により所望のプロパノールは収
率94%で得られる。 例 28 2―(3―オクタデシルメルカプト―プロポキ
シ―ホスホリルオキシ―ヒドロキシ)―2―メ
チルエチル―トリメチル―アンモニウムヒドロ
キシド 例19に記載したホスホルエステルジクロリドを
3―オクタデシルメルカプト―プロパノール(製
法は例1に記載されている)と例19に記載した方
法で反応させる。所望の化合物の臭素化物が収率
50%で得られる。酢酸銀を用いて得られた臭素不
含化合物の融点は61℃(半融)、139℃(完全に溶
融)、200℃(分解)である。 例 29 2―メチル―3―オクタデカンスルホニル―プ
ロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリンエステル 例25に記載した化合物を氷酢酸中の30%過酸化
水素を用いて酸化すると融点59℃(半融)、227〜
234℃(分解)のスルホンが収率49%で得られる。 例 30 3―テトラデシルメルカプト―プロパノール―
(1)―燐酸―モノ―コリンエステル 1―ブロムテトラデカン10g及びβ―メルカプ
ト―プロピオン酸メチルエステル4mlをメタノー
ル110ml中のナトリウム0.83gの溶液中で4時間
還流下に撹拌する。次いで、真空中濃縮し、リグ
ロイン中に残分を取り込み、濾過し、濾液を濃縮
する。残分(11g;融点32℃)を無水エーテル55
ml中に溶かし、無水エーテル110ml中のリチウム
アルミニウムヒドリド0.94gの溶液に迅速に滴下
する。30分間還流させた後、薄層クロマトグラフ
イーにおいて全く出発物を検出できなくなる。常
法で処理すると融点34〜38℃の3―テトラデシル
メルカプト―プロパノール9.45gが得られ、これ
を例1に記載したと同様に反応させる。所望の化
合物1.9g(58%)が半融点63℃、分解温度231〜
233℃の一水和物として得られる。 例 31 2―メチル―3―オクタデカンスルフイニル―
プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリンエステ
ル 2―メチル―3―オクタデシルメルカプト―プ
ロパノール(製法は例25に記載)を常法で氷酢酸
中の30%過酸化水素を用いて酸化し、スルホキシ
ドとし、シリカゲルカラムで精製することにより
(溶剤:クロロホルム/メタノール9:1)収率
55%で得られる。融点56〜58℃ ホスホリル化及びコリンエステル形成は例1に
記載した方法により実施する。常法で精製するこ
とにより、分解温度235〜240℃の水1.5モルを有
する結晶が収率12%で得られる。 例 32 N―〔2―(3―ヘキサデシルメルカプト―プ
ロポキシ―ホスホリルオキシ―ヒドロキシ)―
エチル〕―N,N―ジエチルアミン A トリメチルアミンのかわりにジエチルアミン
を使用して例6に記載した方法を繰り返すと所
望の化合物が収率15%で得られる。これは66℃
で半融し、104〜110℃で透明に融溶する。水1/
2モルと共に結晶している。 B エタノール中のジメチルアミンの33%溶液を
使用する際、収率9%でN―〔2―(3―ヘキ
サデシルメルカプト―プロポキシ―ホスホリル
オキシ―ヒドロキシ)―エチル〕―N,N―ジ
メチルアミンが得られる。この化合物は同様に
水1/2モルを有し、84℃で半融し、145〜150℃
で透明に溶融する。 C エタノール中のメチルアミンの33%溶液を使
用する際、N―〔2―(3―ヘキサデシルメル
カプト―プロポキシ―ホスホリルオキシ―ヒド
ロキシ)―エチル―N―メチルアミンが収率19
%で得られる。半融点は91℃であり、この物質
は194℃で透明に溶融する。 D 最後に濃アンモニア水溶液を使用する際、収
率11%で2―(3―ヘキサデシルメルカプト―
プロポキシ―ホスホリルオキシ―ヒドロキシ)
―エチルアミンが得られる。半融点は170℃で、
195℃で溶融を開始し、218℃で褐色の溶融体と
なる。該化合物は水1/2モルと共に結晶化する。 例 33 3―ヘキサデシルメルカプト―2―メチル―プ
ロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリンエステル ヘキサデシルメルカプタンを使用して例25に記
載してあると同様にして次の化合物を合成する: α―メチル―β―ヘキサデシルメルカプト―プ
ロピオン酸―メチルエステル;黄色油状物質、収
率79%。 2―メチル―3―ヘキサデシルメルカプト―プ
ロパノール;白色、粘性物質、収率99%。 所望の化合物の一水和物は60℃で半融し、229
〜235℃でゆつくりと分解する。 例 34 2,2―ジメチル―3―ヘキサデシルメルカプ
トプロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリンエス
テル 2,2―ジメチル―1,3―プロパンジオール
から例20、Aに記載した方法と同様にして無色油
状物質として相応するモノベンゾールスルホネー
トが収率56%で得られる。 例20、Bに記載されていると類似の方法でヘキ
サデシルメルカプタンと反応させることにより融
点25〜28℃の2,2―ジメチル―3―ヘキサデシ
ルメルカプト―プロパノールが収率16%で得られ
る。 最後に例20のC成分と同様にホスホリル化する
と、トリメチルアミンとの反応により所望の化合
物が収率34%で得られる。これは水1.5モルを含
有し、70℃で半融し、228℃で溶融を開始し、235
℃〜238℃で分解する。 例 35 シス―もしくはトランス―3―オクタデシルメ
ルカプト―シクロヘキサノール―(1)―燐酸―モ
ノ―コリンエステル シス―トランス混合物として存在する1,3―
シクロヘキサンジオールから、例20、Aに記載さ
れた方法によりベンゾールスルホクロリドと反応
させることにより同様に油状シス―トランス―混
合物が収率62%で得られる。 例20、Bと同様にしてオクタデシルメルカプタ
ンと反応させ、シリカゲルカラムで異性体混合物
を分離することにより、それぞれに3―オクタデ
シルメルカプト―シクロヘキサノール12%が得ら
れる。溶離剤:エーテル―リグロイン1:4。 NMR―スペクトルを検討することにより、融
点50〜52℃の生成物がシス化合物(1,3―位の
両方の置換分がエカトリアル位である)であり、
融点44〜46℃を有する他のフラクシヨンがトラン
ス化合物であることがわかる。 両方の物質を常法でホスホリル化及びトリメチ
ルアミンと反応させる。こうしてシス化合物か
ら、融点:51℃(半融)、241〜244℃(分解)の
前記化合物が得られ、トランス化合物から融点:
45℃(半融)239〜241℃(分解)の前記異性体が
得られる。両方の化合物は元素分析(C,H,
N,P,S―測定)により水1.5モルを含有する。 例 36 3―(14―メトキシ―テトラデシルメルカプ
ト)―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリン
エステル 融点38〜40℃の1,14―ジブロムテトラデカン
はオーガニツク・シンテシス(Org.Synth)、
Coll.第巻、第29頁と同様の方法で相応するジ
オール(Helv.第9巻、217頁/1926年)から収
率92%で得られる。 該物質3.6gをメタノール40ml+β―メルカプ
トプロピオン酸メチルエステル1.1ml中のナトリ
ウム0.23gの溶液に加え、この懸濁流を4時間還
流下に撹拌する。濃縮し、残分をエーテルで撹拌
下に抽出し、エーテル溶液を分離し、これを濃縮
し、残分をシリカゲルカラム上エーテル―リグロ
イン1:10で濃縮する。所望のフラクシヨンを合
して、濃縮すると融点33〜35℃のβ―(14―ブロ
ム―テトラデシルメルカプト)―プロピオン酸メ
チルエステル1.6g=41%が得られる。 これをナトリウムメチレート溶液と共に15時間
煮沸することにより得られるβ―(14―メトキシ
―テトラデシルメルカプト)―プロピオン酸メチ
ルエステルは同様にカラム上で精製しなければな
らない。収率:11%、融点:31〜32℃。 この化合物0.8gを無水エーテル25ml中でリチ
ウムアルミニウムヒドリド62mgを用いて還元する
と融点35〜37℃の3―(14―メトキシ―テトラデ
シルメルカプト)―プロパノール0.6g=86%が
得られる。 この化合物を例20、Cと同様にホスホリル化
し、コリンエステルとする。こうして76℃で半融
し、238〜244℃で分解下に溶融する一水和物26%
が得られる。 例 37 N―〔2―(3―ヘキサデシルメルカプト―プ
ロポキシ―ホスホリルオキシ―ヒドロキシ)―
エチル〕―N―メチル―N,N―ジエチルアン
モニウムヒドロキシド 例32、Aにより製造した化合物3.7gをテトラ
ヒドロフラン37ml中で水50ml中の炭酸水素ナトリ
ウム4.2g及び沃化メチル8.5mlと一緒に室温で撹
拌する。その後、薄層クロマトグラムから出発物
質の点が消え、新しい主要な点が生じる。真空中
で濃縮した後、クロロホルムに取り込み、濾過
し、濃縮し、メタノール中の酢酸銀で塩基を製造
し、例1に記載したようにカラムクロマトグラフ
イーにより精製する。収率は13%である。この化
合物は40℃で半融し、119℃で分解する。これは
水4.5モルを含有する。 例 38 2―イソプロピル―3―オクタデシルメルカプ
ト―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリンエ
ステル イソプロピルマロン酸―ジエチルエステル10.1
gを無水エーテル150ml中でリチウムアルミニウ
ムヒドリド2.7gで常法で還元する。薄層クロマ
トグラフイーにおいて単一な油状物質5.9gが得
られる。 例20のAで記載されたと同様にして、ベンゾー
ルスルホクロリドと反応させ2―イソプロピル―
プロパン―1,3―ジオールのモノ―ベンゾール
スルホネートとし、これは収率42%で無色油状物
質として得られる。 例20、Bに記載されていると同様にして、融点
29℃の2―イソプロピル―3―オクタデシルメル
カプト―プロパノールが収率87%で得られる。 最終的に例20のCによりホスホリル化し、トリ
メチルアミンと反応させ、所望の最終生成物とす
る。こうして、半融点55℃及び融点230〜233℃
(分解下)の水1.5モルを有する結晶37%で得られ
る。 例 39 4―ヘプタデシルメルカプト―3―メチル―n
―ブタノール―(2)―燐酸―モノ―コリンエステ
ル 前記と同様にして、1―ヒドロキシ―2―メチ
ル―3―ブタノンのベンゾールスルホネートが収
率30%で油状物質として得られる。ヘプタデシル
メルカプタンとの反応によりカラムクロマトグラ
フイー精製の後、1―ヘプタデシルメルカプト―
2―メチル―3―ブタノンが油状物質として収率
61%で得られる。最後に、リチウムアルミニウム
ヒドリド還元により融点28〜30℃の薄層クロマト
グラフイーにおいて単一な1,2―ジメチル―3
―ヘプタデシルメルカプト―プロパノールが収率
85%で得られる。該化合物のホスホリル化及びコ
リンエステル形成は例20、Cに記載した方法で行
なわれ、水1.5モルと共に結晶化する所望の化合
物が収率13%で得られる。これは55℃で半融し、
230〜233℃で分解下に溶融する。 例 40 3―オクタデシルメルカプト―ブタノール―(1)
―燐酸―モノ―コリンエステル 融点35〜38℃の3―オクタデシルメルカプト―
ブタノール2gを、例20、Cに記載した方法でホ
スホリル化し、反応させてコリンエステルとする
(1.85g=59%)。シリカゲルカラムで精製した
後、この結晶は58℃で半融し、208℃から変色し、
232℃で分解する。この化合物は水1.5モルと共に
結晶化する。 出発物質は次のように得られる: 1,3―ブチレングリコールを無水酢酸と室温
で反応させ、1,3―ブタンジオール―1―アセ
テートとする。収率:63%。 次いで、ピリジンの存在下にベンゾールスルホ
クロリドでエステル化し、反応生成物をシリカゲ
ルカラム上でエーテル―リグロイン1:1を用い
て溶離する。収率:無色油状物質24%。この化合
物を例20、Bに記載した方法でオクタデカンチオ
ール―ナトリウムと反応させ、次いで希水酸化ナ
トリウム水溶液で処理すると、融点35〜38℃の3
―オクタデシルメルカプトブタノールが収率12%
で得られる。 例 41 3―(9―オクチルオキシ―ノニルメルカプ
ト)―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリン
エステル 例20、Cと同様にして融点29〜32℃の3―(9
―オクチルオキシ―ノニルメルカプト)―プロパ
ノールをホスホリル化し、更にそこに記載してあ
る方法で処理すると、水1.75モルと共に結晶化す
る所望のコリンエステルが収率39%で得られる。
半融点は50℃で、更に加熱すると該物質は221〜
224℃で分解する。 例 42 3―(4―トリデシルオキシ―ブチルメルカプ
ト)―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリン
エステル 加熱することにより1,4―ブタンジオール44
ml中にナトリウム2.3gを溶かし、1―ブロムト
リデカン38mlをそこに加え、浴温150℃で5時間
撹拌する。冷却後、エーテル―リグロイン1:2
混合物で抽出し、濃縮し、シリカゲルカラム上リ
グロイン、次にエーテル:リグロイン1:1で溶
離することにより精製する。所望のフラクシヨン
を集めて、濃縮する。こうして薄層クロマトグラ
フイーにおいて単一な融点26〜29℃の4―トリデ
シルオキシブタノール19.4gが収率71%で得られ
る。 該化合物10gをエーテル100ml中に溶かし、ピ
リジン0.6mlを加え、氷浴中で冷却下に三臭化燐
1.4mlを滴加する。室温で1夜放置後、エーテル
で希釈し、氷水で十分に振出し、エーテル抽出物
を分離し、乾燥し、これを濃縮する。残分、黄色
油状物質9.2gをエーテル―リグロイン1:1で
シリカゲルカラム上でクロマトグラフイーを行な
い。単一なフラクシヨンを合して、濃縮する。薄
層クロマトグラフイーにより単一な4―トリデシ
ルオキシ―ブチルブロミド5.5g=45%が黄色油
状物質として得られる。 この臭素化合物を、ナトリウム378mgを含有す
るメタノール75ml中のβ―メルカプトプロピオン
酸―メチルエステル1.9gと共に3時間置流下に
撹拌する。次いで、この溶液を濃縮し、残分を再
びカラムクロマトグラフイーにより精製する。溶
離剤:エーテル―リグロイン1:10。こうしてβ
―(4―トリデシルオキシ―ブチルメルカプト)
―プロピオン酸―メチルエステル5.7g=93%が
黄色油状物質として得られる。 このエステルをエーテル70ml中でリチウムアル
ミニウムヒドリド0.4gで還元する。1時間還流
下に撹拌した後、常法で分解し、エーテル濃縮残
分をシリカゲルカラム上エーテル―リグロイン
1:1で溶離する。こうして薄層クロマトグラフ
イーにおいて単一な生成物として融点32〜34℃の
3―(4―トリデシルオキシ―ブチルメルカプ
ト)―プロパノール4g=77%が得られる。 所望の最終生成物への反応は例20、Cに記載さ
れたと同じ方法で実施する。半融点55℃及び分解
温度218℃の化合物2.1g=33%が得られる。該化
合物は水2.5モルと共に結晶化する。 例 43 3―ペンタデシルメルカプト―プロパノール―
(1)―燐酸―モノ―コリンエステル 1―ブロムペンタデカンを常法でβ―メルカプ
トプロピオンエステルと反応させ、得られたシロ
ツプ状物質をリチウムアルミニウムヒドリドで還
元すると、融点36〜39℃の3―ペンタデシルメル
カプト―プロパノールが得られる。収率:84%。 この先の反応工程を例20、Cと同様に実施す
る。半融点60℃及び分解温度237℃の所望の生成
物が収率61%で得られる。これは水1.25モルと共
に結晶化する。 例 44 5―ヘキサデシルメルカプト―ペンタノール―
(1)―燐酸―モノ―コリンエステル 融点40〜43℃の5―ヘキサデシルメルカプト―
ペンタノール(1,5―ペンタンジオールを出発
物質とし、油状モノベンゾールスルホネートを介
してヘキサデシルメルカプタンカリウムにより収
率63%で得られる)を常法で(例20、C参照)ホ
スホリル化し、コリンエステルとする。収率は41
%である。水溶性の結晶は58℃の半融点を有し、
228〜230℃で分解する。この生成物は水1.5モル
と共に結晶化する。 例 45 3―(10―n―ブトキシ―デシルオキシ―エチ
ルメルカプト)―プロパノール―(1)―燐酸―モ
ノ―コリンエステル 融点23〜27℃の3―(10―n―ブトキシ―デシ
ルオキシ―エチルメルカプト)―プロパノールを
例20、Cで記載した方法でホスホリル化し、かつ
コリンエステルとした。収率35%で、所望の化合
物が融点36℃(半融)、227〜229℃(分解)の水
溶性の結晶として得られる。 吸湿性結晶は二水和物として存在する。 出発物質は次のようにして得られる: 1,10―デカンジオール―モノ―ナトリウムを
n―ブチルブロミドと反応させると油状10―n―
ブトキシ―デカノールが収率62%で得られる。こ
れをピリジンの存在下に三臭化燐で臭素化する。
収率:油状物質37%。この10―n―ブトキシ―デ
シルブロミドをエチレングリコール―モノ―ナト
リウムと反応させると、油状10―n―ブトキシ―
デシルオキシ―エタノール36%が得られ、これを
再びピリジンの存在下に三臭化燐と反応させると
油状10―n―ブトキシ―デシルオキシ―エチルブ
ロミド52%が得られる。該物質をナトリウムメチ
レートの存在下にβ―メルカプトプロピオン酸―
メチルエステルと反応させると、油状β―(10―
n―ブトキシ―デシルオキシ―エチルメルカプ
ト)―プロピオン酸―メチルエステルが得られ、
これを公知法でリチウムアルミニウムヒドリドで
還元すると融点23〜27℃の3―(10―n―ブトキ
シ―デシルオキシ―エチルメルカプト)―プロパ
ノールが収率90%で得られる。 例 46 3―(11―ヘキシルオキシ―ウンデシルメルカ
プト)―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリ
ンエステル 融点45〜48℃の11―ブロム―1―ウンデカノー
ルをナトリウムヘキサノレートと反応させ、得ら
れたシロツプ状生成物をピリジンの存在下に三臭
化燐と反応させる。得られた油状物質の構造は質
量分析により11―ブロム―ウンデシルオキシ―ヘ
キサンとして同定される。この臭素化化合物をナ
トリウムメチレート溶液中でβ―メルカプトプロ
ピオン酸メチルエステルと反応させ、引続き得ら
れた油状物質をリチウムアルミニウムヒドリドで
還元し、融点27〜29℃の3―(11―ヘキシルオキ
シ―ウンデシルメルカプト)―プロパノールとす
る。ホスホリル化及びコリンエステル形成は例
20、Cと同様に行ない、所望の生成物が融点98℃
(半融)/226〜229℃(分解)の―水和物として
収率55%で得られる。 例 47 3―(7―デシルオキシ―ヘプチルメルカプ
ト)―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリン
エステル 1,7―ヘプタンジオールと1―ブロムデカン
とを反応させ、7―デシルオキシヘプタノールと
し、臭素化により7―デシルオキシ―ヘプチルブ
ロミドとし、β―メルカプトプロピオン酸メチル
エステルと反応させてβ―(7―デシルオキシ―
ヘプチルメルカプト)―プロピオン酸メチルエス
テルとし、これをリチウムアルミニウムヒドリド
で還元することにより得られた融点28〜32℃の3
―(7―デシルオキシ―ヘプチルメルカプト)―
プロパノールを例20、Cに記載されているように
反応させると、収率17%で所望のコリンエステル
が得られる。水溶性の白色結晶は53℃で半融し、
224℃で溶融する。 同様にして、融点38〜41℃の3―(3―テトラ
デシルオキシ―プロピルメルカプト)―プロパノ
ール(ナトリウムメモレート溶液中でβ―メルカ
プトプロピオン酸メチルエステルと1―ブロム―
3―テトラデシルオキシ―プロパンとを反応さ
せ、引き続きリチウムアルミニウムヒドリドで還
元することにより製造)から52℃で半融し、230
〜233℃で分解下に溶融する3―(3―テトラデ
シルオキシ―プロピルメルカプト)―プロパノー
ル―(1)―燐酸―モノ―コリンエステルが収率38%
で得られる。 例 48 例20Cと同様にして3―ヘキサデシルメルカプ
ト―2―メトキシ―プロパノール―(1)(ワツクス
様物質)と2―ブロムエチル燐酸エステルジクロ
リドとを反応させることにより、引き続き鹸化
し、トリメチルアミン及び酢酸銀で処理すること
により収率16%で3―ヘキサデシルメルカプト―
2―メトキシ―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―
コリンエステル(融点255〜256℃)が得られる。
該物質は結晶水1モルを含有する。 出発物質として使用した3―ヘキサデシルメル
カプト―2―メトキシ―プロパノール―(1)は2―
メトキシ―1,3―プロパンジオール―モノ―ベ
ンゾールスルホネート(油状物質)とヘキサデシ
ルメルカプタンのナトリウム塩との反応により得
られる。 例 49 例48と同様にして、しかし出発物質として3―
ヘプタデシルメルカプト―2―メトキシ―プロパ
ノール―(1)(ワツクス様物質)を使用することに
より、収率11%で3―ヘプタデシルメルカプト―
2―メトキシ―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―
コリンエステル(融点255〜257℃)が得られる。
この物質は結晶水2モルを含有する。 出発物質として使用した3―ヘプタデシルメル
カプト―2―メトキシ―プロパノール―(1)は2―
メトキシ―1,3―プロパンジオール―モノ―ベ
ンゾールスルホネートとヘプタンデシルメルカプ
タンのナトリウム塩とを反応させることにより得
られる。 例 50 例48と同様だが、出発物質として2―エトキシ
―3―ヘプタデシルメルカプト―プロパノール―
(1)(ワツクス様物質;融点<50℃)を使用するこ
とにより2―エトキシ―3―ヘプタデシルメルカ
プト―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリンエ
ステル(融点:225〜230℃)が収率18%で得られ
る。この物質は結晶水2モルを含有する。 出発物質として使用した2―エトキシ―3―ヘ
プタデシルメルカプト―プロパノール―(1)は2―
エトキシ―1,3―プロパンジオール―モノ―ベ
ンゾールスルホネート(油状物質)とヘプタデシ
ルメルカプタンのカリウム塩とを反応させること
により得られる。 例 51 例48と同様にして、しかし出発物質として2―
メトキシ―3―(トランス―オクタデク―9―エ
ニルメルカプト)―プロパノール―(1)(ワツクス
様物質)を使用することにより、収率12%で2―
メトキシ―3―(トランス―オクタデク―9―エ
ニルメルカプト)―プロパノール―(1)―燐酸―モ
ノ―コリンエステル(ワツクス様)が得られる。
該物質は結晶水3モルを含有する。 出発物質として使用した2―メトキシ―3―
(トランス―オクタデク―9―エニルメルカプト)
―プロパノール―(1)は2―メトキシ―1,3―プ
ロパンジオール―モノ―ベンゾールスルホネート
とトランス―オクタデク―9―エニルメルカプタ
ンのナトリウム塩とを反応させることにより得ら
れる。 例 52 例48と同様にして、しかし2―メトキシ―3―
(オクタデク―9,12―ジエニルメルカプト)―
プロパノール―(1)(ワツクス様物質)を出発物質
として使用することにより、収率11%で2―メト
キシ―3―(オクタデク―9,12―ジエニルメル
カプト)―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリ
ンエステル(ワツクス様)が得られる。該物質は
結晶水3モルを含有する。 出発物質として使用した2―メトキシ―3―
(オクタデク―9,12―ジエニルメルカプト)―
プロパノール―(1)は2―メトキシ―1,3―プロ
パンジオール―モノベンゾールスルホネートとオ
クタデク―9,12―ジエニルメルカプタンとを反
応させることにより得られる。 例 53 例48と同様にして、しかし出発物質として2―
メトキシ―3―(1―メチル―オクタデシルメル
カプト)―プロパノール―(1)(ワツクス様物質)
を使用することにより、収率34%で2―メトキシ
―3―(1―メチル―オクタデシルメルカプト)
―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリンエステ
ル(融点:256〜258℃)が得られる。該物質は結
晶水2モルを含有する。 出発物質として使用した2―メトキシ―3―
(1―メチル―オクタデシルメルカプト)―プロ
パノール―(1)は2―メトキシ―1,3―プロパン
ジオール―モノ―ベンゾールスルホネートと1―
メチル―オクタデシルメルカプタンのカリウム塩
とを反応させることにより得られる。 例 54 例48と同様にして、しかし出発物質として3―
(3―ヘプチル―デシルメルカプト)―2―メト
キシ―プロパノール―(1)(ワツクス様物質)を使
用することにより収率48%で3―(3―ヘプチル
―デシルメルカプト)―2―メトキシ―プロパノ
ール―(1)―燐酸―モノ―コリンエステル(ワツク
ス様)が得られる。該物質は結晶水1モルを含有
する。 出発物質として使用した3―(3―ヘプチル―
デシルメルカプト)―2―メトキシ―プロパノー
ル―(1)は2―メトキシ―1,3―プロパンジオー
ル―モノ―ベンゾールスルホネートと3―ヘプチ
ル―デシルメルカプタンのカリウム塩との反応に
より得られる。 例 55 例48と同様にして、しかし2―メトキシ―3―
(3―テトラデシルオキシ―プロピルメルカプト)
―プロパノール―(1)(ワツクス様物質)を使用す
ることにより、収率18%で2―メトキシ―3―
(3―テトラデシルオキシ―プロピルメルカプト)
―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリンエステ
ル(融点:242〜244℃)が得られる。該物質は結
晶水2モルを含有する。 出発物質として使用した2―メトキシ―3―
(3―テトラデシルオキシ―プロピルメルカプト)
―プロパノール―(1)は2―メトキシ―1,3―プ
ロパンジオール―モノ―ベンゾールスルホネート
と3―テトラデシルオキシ―プロピルメルカプタ
ンのカリウム塩とを反応させることにより得られ
る。 例 56 例48と同様にして、しかし出発物質として3―
(5―ドデシルオキシ―ペンチルメルカプト)―
2―メトキシ―プロパノール―(1)を使用すること
により、収率25%で3―(5―ドデシルオキシ―
ペンチルメルカプト)―2―メトキシ―プロパノ
ール―(1)―燐酸―モノ―コリンエステル(融点:
245〜247℃)が得られる。該物質は結晶水2モル
を含有する。 出発物質として使用した3―(5―ドデシルオ
キシ―ペンチルメルカプト)―2―メトキシ―プ
ロパノール―(1)は2―メトキシ―1,3―プロパ
ンジオール―モノ―ベンゾールスルホネートと5
―ドデシルオキシ―ペンチルメルカプタンとを反
応させることにより得られる。 例 57 例48と同様にして、しかし出発物質として2―
メトキシ―3―(8―ノニルオキシ―オクチルメ
ルカプト)―プロパノール―(1)(ワツクス様物
質)を使用することにより、収率20%で2―メト
キシ―3―(8―ノニルオキシ―オクチルメルカ
プト)―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリン
エステル(ワツクス様物質)が収率20%で得られ
る。該物質は結晶水1モルを含有する。 出発物質として使用した2―メトキシ―3―
(8―ノニルオキシ―オクチルメルカプト)―プ
ロパノール―(1)は2―メトキシ―1,3―プロパ
ンジオール―モノ―ベンゾールスルホネートと8
―ノニルオキシ―オクチルメルカプタンのカリウ
ム塩とを反応させることにより得られる。 例 58 例48と同様にして、しかし出発物質として2―
エチル―3―ヘキサデシルメルカプト―プロパノ
ール―(1)(ワツクス様物質)を使用することによ
り、収率41%で2―エチル―3―ヘキサデシルメ
ルカプト―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリ
ンエステル(融点:236〜238℃)が得られる。 出発物質として使用した2―エチル―3―ヘキ
サデシルメルカプト―プロパノール―(1)は2―エ
チル―1,3―プロパンジオール―モノ―ベンゾ
ールスルホネートとヘキサデシルメルカプタンの
ナトリウム塩とを反応させることにより得られ
る。 例 59 例48と同様にして、しかし出発物質として3―
ヘキサデシルメルカプト―2―プロピル―プロパ
ノール―(1)(ワツクス様物質)を使用することに
より、3―ヘキサデシルメルカプト―2―プロピ
ル―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリンエス
テル(融点:239〜242℃)が収率13%で得られ
る。該物質は結晶水2モルを含有する。 出発物質として使用した3―ヘキサデシルメル
カプト―2―プロピル―プロパノール―(1)は2―
プロピル―1,3―プロパンジオール―モノ―ベ
ンゾールスルホネート(油状物質)とヘキサデシ
ルメルカプタンのナトリウム塩とを反応させるこ
とにより得られる。 例 60 例48と同様にして、しかし2―n―ブチル―3
―オクタデシルメルカプト―プロパノール―(1)
(ワツクス様物質;融点36〜40℃)を出発物質と
して使用することにより、収率17%で2―n―ブ
チル―3―オクタデシルメルカプト―プロパノー
ル―(1)―燐酸―モノ―コリンエステル(融点:
232〜238℃)が得られる。物質は結晶水4モルを
有する。 出発物質として使用した2―n―ブチル―3―
オクタデシルメルカプト―プロパノール―(1)は2
―n―ブチル―1,3―プロパンジオール―モノ
―ベンゾールスルホネート(油状物質)とオクタ
デシルメルカプタンのナトリウム塩とを反応させ
ることにより得られる。 例 61 例48と同様にして、しかし出発物質として2―
ベンジルオキシ―3―オクタデシルメルカプト―
プロパノール―(1)(ワツクス様物質;融点39〜42
℃)を使用することにより2―ベンジルオキシ―
3―オクタデシルメルカプト―プロパノール―(1)
―燐酸―モノ―コリンエステル(融点:210〜212
℃)が収率28%で得られる。該物質は結晶水1モ
ルを含有する。 出発物質として使用した2―ベンジルオキシ―
3―オクタデシルメルカプト―プロパノール―(1)
は2―ベンジルオキシ―1,3―プロパンジオー
ル―モノ―ベンゾールスルホネート(油状物質)
とオクタデシルメルカプタンのナトリウム塩とを
反応させることにより得られる。 例 62 例48と同様にして、しかし3―ヘキサデシルメ
ルカプト―2―メトキシメチル―プロパノール―
(1)(ワツクス様物質)を出発物質として使用する
ことにより3―ヘキサデシルメルカプト―2―メ
トキシメチル―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―
コリンエステル(融点:243〜245℃)が収率22%
で得られる。該物質は結晶水3モルを含有する。 出発物質として使用した3―ヘキサデシルメル
カプト―2―メトキシメチル―プロパノール―(1)
は2―メトキシメチル―1,3―プロパンジオー
ル―モノ―ベンゾールスルホネート(油状物質)
とヘキサデシルメルカプタンのナトリウム塩とを
反応させることにより得られる。 例 63 例48と同様にして、しかし2―エトキシメチル
―3―ヘキサデシルメルカプト―プロパノール―
(1)(ワツクス様物質)を出発物質として使用する
ことにより2―エトキシメチル―3―ヘキサデシ
ルメルカプト―プロパノール―(1)―燐酸―モノ―
コリンエステル(融点:243〜246℃)が収率11%
で得られる。該物質は結晶水2.5モルを含有する。 出発物質として使用した2―エトキシメチル―
3―ヘキサデシルメルカプト―プロパノール―(1)
は2―エトキシメチル―1,3―プロパンジオー
ル―モノ―ベンゾールスルホネート(油状物質)
とヘキサデシルメルカプタンのナトリウム塩とを
反応させることにより得られる。 例 64 例48と同様にして、しかし2,2―ビス―メト
キシメチル―3―オクタデシルメルカプト―プロ
パノール―(1)(ワツクス様物質)を出発物質とし
て使用することにより2,2―ビス―メトキシメ
チル―3―オクタデシルメルカプト―プロパノー
ル―(1)―燐酸―モノ―コリンエステル(融点:
237〜239℃)が収率26%で得られる。該物質は結
晶水1モルを含有する。 出発物質として使用した2,2―ビス―メトキ
シメチル―3―オクタデシルメルカプト―プロパ
ノール―(1)は2,2―ビス―メトキシメチル―
1,3―プロパンジオール―モノ―ベンゾールス
ルホネート(油状物質)とオクタデシルメルカプ
タンのナトリウム塩とを反応させることにより得
られる。 例 65 例48と同様にして、しかし出発物質として3―
ヘプタデシルメルカプト―2―メトキシ―2―メ
チル―プロパノール―(1)(ワツクス様物質)を使
用することにより3―ヘプタデシルメルカプトン
―2―メトキシ―2―メチル―プロパノール―(1)
―燐酸―モノ―コリンエステル(融点:244〜251
℃)が収率19%で得られる。該物質は結晶水2モ
ルを含有する。 出発物質として使用した3―ヘプタデシルメル
カプト―2―メトキシ―2―メチル―プロパノー
ル―(1)は、2―メチル―グリシド酸メチルエステ
ルとヘプタデシルメルカプタンのナトリウム塩と
を反応させることにより3―ヘプタデシルメルカ
プト―2―ヒドロキシ―2―メチル―プロピオン
酸メチルエステル(融点:42〜45℃)とし、引き
続き、これを沃化メチルでメチル化して3―ヘプ
タデシルメルカプト―2―メトキシ―2―メチル
―プロピオン酸メチルエステル(油状物質)と
し、これをリチウムアルミニウムヒドリドで還元
することにより得られる。 例 66 例48と同様にして、しかし出発物質として4―
ヘキサデシルメルカプト―ブタノール―(2)(ワツ
クス様物質)を使用することにより4―ヘキサデ
シルメルカプト―ブタノール―(2)―燐酸―モノ―
コリンエステル(ワツクス様)が収率19%で得ら
れる。該物質は結晶水2.5モルを含有する。 出発物質として使用した4―ヘキサデシルメル
カプト―ブタノール―(2)は4―ヘキサデシルメル
カプト―ブタノン―(2)(融点:45〜47℃)をリチ
ウムアルミニウムヒドリドで還元することにより
得られる。 例 67 例48と同様にして、しかし出発物質として4―
オクタデシルメルカプト―ペンタノール―(2)(ワ
ツクス様物質)を使用することにより4―オクタ
デシルメルカプト―ペンタノール―(2)―燐酸―モ
ノ―コリンエステル(融点:239〜245℃)が収率
7%で得られる。該物質は結晶水3モルを含有す
る。 出発物質として使用した4―オクタデシルメル
カプト―ペンタノール(2)は2,4―ペンタンジオ
ール―モノ―ベンゾールスルホネート(油状物
質)とオクタデシルメルカプタンのナトリウム塩
とを反応させることにより得られる。 例 68 例48と同様にして、しかし3―ヘキサデシルメ
ルカプト―シクロペンタノール―(1)(ワツクス様
物質;融点:45〜50℃)を出発物質として使用す
ると、3―ヘキサデシルメルカプト―シクロペン
タノール―(1)―燐酸―モノ―コリンエステル(融
点253〜256℃)が収率33%で得られた。この物質
は結晶水2モルを含有する。 出発物質として使用した3―ヘキサデシルメル
カプト―シクロペンタノール―(1)は1,3―シク
ロペンタンジオール―モノ―ベンゾールスルホネ
ート(油状物質)とヘキサデシルメルカプタンの
ナトリウム塩とを反応させることにより得られ
る。 例 69 例48と同様にして、しかし(S)―2―メタン
スルホンアミド―3―オクタデシルメルカプト―
プロパノール―(1)(融点:85〜87℃)を出発物質
として使用することにより、(S)―2―メタン
スルホンアミド―3―オクタデシルメルカプト―
プロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリンエステル
(融点:212〜215℃分解)が収率14%で得られる。
該物質は結晶水1モルを含有する。 出発物質として使用した(S)―2―メタンス
ルホンアミド―3―オクタデシルメルカプト―プ
ロパノール―(1)は(L)―s―オクタデシルシステイ
ンエチルエステルとメタンスルホクロリドとを反
応させることにより(L)―N―メタンスルホニル―
S―オクタデシル―システインエチルエステル
(融点:63〜65℃)とし、引き続きリチウムアル
ミウムヒドリドで還元することにより得られる。 例 70 例48と同様にして、しかし出発物質として3―
ヘキサデシル―メルカプト―2―メトキシメチル
―プロパンチオール―(1)(油状物質)を使用する
ことによりチオ燐酸―O―コリンエステル―S―
(3―ヘキサデシルメルカプト―2―メトキシメ
チル―プロピル)エステル(融点:230〜235℃分
解)が収率14%で得られる。該物質は結晶水3モ
ルを含有する。出発物質として使用した3―ヘキ
サデシルメルカプト―2―メトキシメチル―プロ
パンチオール―(1)は、3―ヘキサデシルメルカプ
ト―2―メトキシメチル―プロパノール―(1)とベ
ンゾールスルホクロリドとを反応させることによ
り、3―ヘキサデシル―メルカプト―2―メトキ
シメチル―プロパノール―(1)―ベンゾールスルホ
ネート(油状物質)とし、チオ尿素と反応させて
相応するイソチオウロニウム塩とし、引き続き
10N水酸化カリウム溶液で加水分解し、塩酸で酸
性とする。 例 71 例48と同様にして、しかし出発物質として3―
〔2―(N―ドデシル―カルボキサミド)エチル
メルカプト〕―2―メトキシ―プロパノール―(1)
(融点:67〜69℃)を使用することにより3―
〔2―(N―ドデシル―カルボキサミド)エチル
メルカプト〕―2―メトキシ―プロパノール―(1)
―燐酸―モノ―コリンエステル(ワツクス様物
質)が収率16%で得られる。該物質は結晶水4モ
ルを含有する。 出発物質として使用した3―〔2―(N―ドデ
シル―カルボキサミド)―エチルメルカプト〕―
2―メトキシプロパノール―(1)は2―メトキシ―
1,3―プロパンジオール―モノ―ベンゾールス
ルホネートと2―(N―ドデシル―カルボキサミ
ド)エチルメルカプタンのナトリウム塩とを反応
させることにより得られる。このメルカプタンは
3―メルカプト―プロピオン酸エチルエステルと
ドデシルアミンとを反応させることにより得られ
る。 例 72 例48と同様にして、しかし2―メトキシ―3―
(9―フエニル―オクタデシルメルカプト)プロ
パノール―(1)(油状物質)を出発物質として使用
することにより、2―メトキシ―3―(9―フエ
ニル―オクタデシルメルカプト)プロパノール―
(1)―燐酸―モノ―コリンエステル(ワツクス様物
質)が収率10%で得られる。該物質は結晶水2モ
ルを含有する。 出発物質として使用した2―メトキシ―3―
(9―フエニル―オクタデシルメルカプト―プロ
パノール―(1)は2―メトキシ―1,3―プロパン
ジオール―モノ―ベンゾールスルホネートと9―
フエニル―オクタデシルメルカプタンのナトリウ
ム塩とを反応させることにより得られる。 例 73 例48と同様にして、しかし3―〔11―(N―n
―ブチル―カルボキサミド)―ウンデシルメルカ
プト〕―2―メトキシ―プロパノール―(1)(融
点:62〜64℃)を出発物質として使用することに
より3―〔11―(N―n―ブチル―カルボキサミ
ド)ウンデシルメルカプト〕―2―メトキシ―プ
ロパノール―(1)―燐酸―モノ―コリンエステル
(ワツクス様物質)が収率13%で得られる。該物
質は結晶水3.5モルを含有する。 出発物質として使用した3―〔11―(N―n―
ブチル―カルボキサミド)―ウンデシルメルカプ
ト〕―2―メトキシ―プロパノール―(1)は2―メ
トキシ―1,3―プロパンジオール―モノ―ベン
ゾールスルホネートと11―(N―n―ブチル―カ
ルボキサミド)ウンデシルメルカプタンのナトリ
ウム塩とを反応させることにより得られる。 例 74 例48と同様にして、しかし出発物質として2―
メトキシ―3―オクタデシルメルカプト―プロパ
ンチオール―(1)(ワツクス様物質)を使用するこ
とによりチオ燐酸―O―コリエステル―S―(2
―メトキシ―3―オクタデシル―メルカプト―プ
ロピル)エステル(融点:219〜221℃分解)が収
率7%で得られる。この物質は結晶水4モルを含
有する。 出発物質として使用した2―メトキシ―3―オ
クタデシル―メルカプト―プロパンチオール―(1)
は、2―メトキシ―3―オクタデシルメルカプト
―プロパノール―(1)とベンゾールスルホクロリド
とを反応させることにより2―メトキシ―3―オ
クタデシルメルカプト―プロパノール―(1)―ベン
ゾールスルホネート(油状物質)とし、チオ尿素
と反応させ、相応するイソチウロニウム塩とし、
引き続き10N水酸化カリウム溶液で加水分解し、
塩酸で酸性とすることにより得られる。 例 75 例48と同様にして、しかし4―オクタデシルメ
ルカプト―ペンタンチオール―(2)(融点:38〜40
℃)を出発物質として使用することにより、収率
9%でチオ燐酸―O―コリンエステル―S―(4
―オクタデシルメルカプト―2―ペンチル)エス
テル(融点:244〜245℃分解)が得られる。該物
質は結晶水3.5モルを含有する。 出発物質として使用した4―オクタデシルメル
カプト―ペンタンチオール―(2)は4―オクタデシ
ルメルカプト―ペンタノール―(2)とベンゾールス
ルホクロリドとを反応させることにより4―オク
タデシルメルカプトペンタノール―(2)―ベンゾー
ルスルホネート(油状物質)とし、チオ尿素と反
応させ、相応するイソチウロニウム塩とし、引き
続き、10N水酸化カリウム溶液で加水分解し、塩
酸で酸性とする。 例 76 2―メチル―2―メトキシカルボニル―3―ヘ
キサデシルメルカプト―プロパノール―(1)―燐
酸―モノ―コリンエステル 融点:58〜62℃の2,2―ビス―ヒドロキシメ
チル―モノ―ベンゾールスルホネート―プロピオ
ン酸メチルエステルをヘキサデシル―ナトリウム
メルカプチドとメタノール中で反応させ、融点25
〜27℃の2―ヒドロキシメチル―2―ヘキサデシ
ルメルカプトメチル―プロピオン酸メチルエステ
ルが得られる。ホスホリル化、加水分解及びコリ
ンエステル形成を例20Cと同様にして行ない、半
融点65℃及び分解温度238〜240℃の所望の化合物
の一水和物が収率31%で得られる。 例 77 チオ燐酸―O―コリンエステル―S―2―メチ
ル―3―ヘキサデシル―メルカプト―プロピル
エステル 例33に記載されている2―メチル―3―ヘキサ
デシル―メルカプト―プロパノールから、そのベ
ンゾールスルホネートを介してエタノール中のチ
オ尿素と煮沸する際に油状2―メチル―3―ヘキ
サデシルメルカプト―プロパンチオールが得ら
れ、これを例20Cに記載してあると同様にホスホ
リル化、加水分解及びコリンエステル形成を行な
うと、45℃で半融、262℃で発泡下に溶融する所
望の生成物が収率17%で得られる。化合物は三水
和物として得られる。 例 78 例48と同様にして、しかし3―ヘキサ―デシル
メルカプト―2―(2―メトキシ―エトキシ)プ
ロパノール―(1)(油状物質)を出発物質として使
用することにより3―ヘキサデシルメルカプト―
2―(2―メトキシ―エトキシ)プロパノール―
(1)―燐酸―モノ―コリンエステル(融点:257〜
258℃分解)が収率18%で得られる。該物質は結
晶水1モルを含有する。 出発物質として使用した3―ヘキサデシルメル
カプト―2―(2―メトキシ―エトキシ)プロパ
ノール―(1)は2―(2―メトキシ―エトキシ)―
1,3―プロパンジオール―モノ―ベンゾールス
ルホネート(油状物質)とヘキサデシルメルカプ
タンのカリウム塩とを反応させることにより得ら
れる。 例 79 2―ヘキサデシルオキシ―3―メチルメルカプ
ト―プロパノール(1)―燐酸―モノ―コリンエス
テル 無水トリオール15ml中の2―ヘキサデシルオキ
シ―3―メチルメルカプト―プロパノール(1)0.9
g(2.6ミリモル)に0℃でトリエチルアミン
0.95gを加え、無水トリオール15ml中の2―ブロ
ム―エチル―燐酸エステル―ジクロリド0.95g
(3.6ミリモル)の溶液を滴加する。0℃で5時
間、かつ20℃で一夜撹拌する。再び0℃とし、
0.1N塩化カリウム水溶液11mlを滴加し、0℃で
1時間及び20℃で2時間強力に撹拌し、相を分離
し、有機相を乾燥し、これを濃縮する。油状残分
を無水クロロホルム30ml/無水メタノール30ml中
に溶かし、乾燥トリメチルアミンを10分間導入
し、24時間還流下に煮沸する。次いで、この溶剤
を留去し、残分を無水メタノール50ml中に溶か
し、酢酸銀1gを加える。室温で2時間撹拌し、
吸引濾過し、濾液を濃縮する。油状残分をシリカ
ゲル100g上で精製する(溶離剤:塩化メチレン
(65)、メタノール(25)、水(4))。 生成物を溶離剤の留去及び乾燥後、クロロホル
ム/アセトンから析出させる。クロマトグラフイ
ーにおいて単一の無定形生成物0.24g(約18%)
が得られる。 出発物質として使用した2―ヘキサデシルオキ
シ―3―メチル―メルカプト―プロパノール(1)は
新規であり、次の方法で製造された: 1―チオグリセリンを沃化メチルでメチル化し
3―メチルメルカプト―1,2―プロパンジオー
ルとし、引き続き水素化ナトリウム及び1―ブロ
ムヘキサデカンと反応させ、二つの異性体へキサ
デシルエーテルの混合物とし、これをカラムクロ
マトグラフイーにより分離した(ワツクス様物
質)。 例 80 例79と同様にして、2―ベンジル―3―ヘキサ
デシルメルカプト―プロパノール―(1)と2―ブロ
ムエチル―燐酸エステル―ジクロリドとを反応さ
せ、引き続き鹸化並びにトリメチルアミンとの反
応、酢酸銀との反応により2―ベンジル―3―ヘ
キサデシルメルカプト―プロパノール―(1)―燐酸
―モノ―コリンエステルが得られる。 クロロホルム/アセトンで析出されることによ
り、収率13%で融点220〜230℃(分解)の所望の
化合物が得られる。 出発物質として使用した2―ベンジル―3―ヘ
キサデシル―メルカプト―プロパノール―(1)は新
規であり、次の方法により製造された: ベンジルマロン酸ジエチルエステルをリチウム
アルミニウムヒドリドで還元し、2―ベンジル―
1,3―プロパンジオール(融点64〜65℃)と
し、無水ピリジン中の当モル量のベンゾールスル
ホクロリドでエステル化し、2―ベンジル―1,
3―プロパンジオール―モノ―ベンゾールスルホ
ネート(油状物質)とする。エタノール中のヘキ
サデカンチオールのナトリウム塩と反応させて、
所望の2―ベンジル―3―ヘキサデシルメルカプ
ト―プロパノール―(1)(ワツクス様化合物)とす
る。 例 81 例79と同様にして、3―ヘキサデシルメルカプ
ト―2―フエニル―プロパノール―(1)と2―ブロ
ムエチル―燐酸エステル―ジクロリドとを反応さ
せ引き続き鹸化、トリメチルアミンとの反応、酢
酸銀との処理により、3―ヘキサデシルメルカプ
ト―2―フエニル―プロパノール―(1)―燐酸―モ
ノ―コリンエステルが得られる。 クロロホルム/アセトンから析出させると、融
点245℃(分解)の所望の化合物が得られる。 出発物質として使用した3―ヘキサデシルメル
カプト―2―フエニル―プロパノール―(1)は新規
であり、次の方法で製造された: フエニルマロン酸ジエチルエステルをリチウム
アルミニウムヒドリドで還元し、2―フエニル―
1,3―プロパンジオールとし、無水ピリジン中
の当モル量ベンゾールスルホクロリドでエステル
化し、2―フエニル―1,3―プロパンジオール
―モノ―ベンゾールスルホネート(ワツクス様物
質)とする。エタノール中のヘキサデカンチオー
ルのカリウム塩と反応させて、所望の3―ヘキサ
デシルメルカプト―2―フエニル―プロパノール
―(1)(ワツクス様物質)とする。 例 82 例79と同様にして、2―アリル―3―ヘキサデ
シルメルカプト―プロパノール―(1)と2―ブロム
エチル―燐酸エステル―ジクロリドとを反応させ
ることにより、引き続き鹸化、トリメチルアミン
との反応、酢酸銀での処置により2―アリル―3
―ヘキサデシルメルカプト―プロパノール―(1)―
燐酸―モノ―コリンエステルが得られる。 クロロホルム/アセトンから析出させることに
より、融点235〜238℃(分解)の所望の化合物が
収率23%で得られる。 出発物質として使用した2―アリル―3―ヘキ
サデシル―メルカプト―プロパノール―(1)は新規
であり次の方法により製造された: アリルマロン酸ジエチルエステルをリチウムア
ルミニウムヒドリドで還元し、2―アリル―1,
3―プロパンジオール(油状物質)とし、無水ピ
リジン中のベンゾールスルホクロリド当モル量で
エステル化し、2―アリル―1,3―プロパンジ
オール―モノ―ベンゾールスルホネート(油状物
質)とする。エタノール中のヘキサデカンチオー
ルのナトリウム塩と反応させて、所望の2―アリ
ル―3―ヘキサデシルメルカプト―プロパノール
―(1)(ワツクス様化合物)とする。 例 83 例79と同様にして2―メチレン―3―オクタデ
シルメルカプト―プロパノール―(1)と2―ブロム
エチル―燐酸エステル―ジクロリドとを反応さ
せ、引き続き鹸化並びにトリメチルアミンとの反
応、酢酸銀との処理により2―メチレン―3―オ
クタデシルメルカプト―プロパノール―(1)―燐酸
―モノ―コリンエステルが得られる。 クロロホルム/アセトンから析出させることに
より、融点235〜237℃(分解)の所望の化合物が
収率18%で得られる。 出発物質として使用した2―メチレン―3―オ
クタデシル―メルカプト―プロパノール―(1)は新
規であり、次の方法により製造された: 3―ブロム―2―メトキシ―2―メチル―プロ
パノール―(1)をエタノール中のオクタデカンチオ
ールのナトリウム塩と反応させる。この際、メタ
ノールの脱離下に、2―メチレン―3―オクタデ
シル―メルカプト―プロパノール―(1)(ワツクス
様物質)が得られる。 例 84 3―テトラデシルメルカプト―プロパノール―
(1)―燐酸―モノ―コリンエステル 無水塩化メチレン10ml中の2―クロル―2―オ
キソ―1,3,2―ジオキサホスホラン0.3g及
びトリエチルアミン0.8mlの溶液に−5℃〜−10
℃で、無水塩化メチレン10ml中の3―テトラデシ
ルメルカプト―プロパノール0.5gの溶液を滴加
する。透明な溶液を氷浴中で2時間、後撹拌し、
室温に一夜放置する。濃縮し、トリメチルアミン
0.24gを含有するアセトニトリル2.5mlを加え、
オートクレーブ中で60℃で8時間反応させる;薄
層クロマトグラフイーにより比較すると、例30に
より製造した生成物と同一であることが判明し
た。精製は例30に記載したと同じ方法で行なつ
た。 例 85 (+もしくは−)2―メチル―3―ヘキサデシ
ルメルカプト―プロパノール―(1)―燐酸―モノ
―コリンエステル(光学的対掌体Aもしくは
B) 例33に記載されたラセミ体α―メチル―β―ヘ
キサデシルメルカプト―プロピオン酸―メチルエ
ステルを還流下に2N水酸化ナトリウム溶液で鹸
化する。91%の収率で融点53〜56℃のラセミ体α
―メチル―β―ヘキサデシルメルカプト―プロピ
オン酸が得られる。 この酸を塩化メチレン中のN―ヒドロキシサク
シンイミドで、ジシクロヘキシルカルボジイミド
の存在下にエステル化する。融点51〜54℃の活性
化ラセミ体エステルが収率67%で得られる。 このエステルと塩化メチレン中のR(+)1―
フエニルエチルアミンとを反応させると、両方の
ジアステレオマーアミドの混合物が収率88%で得
られる。シリカゲルカラム上アセトン―トリオー
ル(1:30)を用いて分離すると両方の純粋なジ
アステレオマーが得られる。
【表】 各々のジアステレオマーアミドを別々に半濃縮
硫酸で鹸化する。こうして、収率60もしくは63%
で両方の光学的対掌体α―メチル―β―ヘキサデ
シル―メルカプト―プロピオン酸が得られた(C
=1.CHCl3):融点56〜59℃、〔α〕20 578+9.7゜もし

は融点58〜60℃、〔α〕20 578−8.7゜。 リチウムアルミニウムヒドリドで還元すると、
光学的対掌体2―メチル―3―ヘキサデシルメル
カプト―プロパノール(泡状生成物)が得られ、
これを例1に記載したと同様にホスホリル化、加
水分解及び最後にトリメチルアミンと反応させ
る。 シリカゲルカラムで最終的に精製した後、所望
の光学的対掌体が得られる。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式: [式中、Xは価標、酸素、硫黄、スルホニル基
    又はカルボニルアミノ基を表わし、Yは酸素又は
    硫黄を表わし、R1は水素、又は炭素原子数1〜
    18の直鎖又は分枝鎖の飽和又は不飽和アルキル基
    を表わし、このアルキル基はフエニル基又はC1〜4
    ―アルコキシ基により置換されていてよく、R2
    は炭素原子数1〜18の直鎖又は分枝鎖の飽和又は
    不飽和アルキレン基を表わし、このアルキレン基
    はメトキシカルボニル基により置換されていてよ
    く、R3はシクロヘキシレン、シクロペンチレン
    又は炭素原子数2〜8の直鎖又は分枝鎖の飽和又
    は不飽和のアルキレン基を表わし、このアルキレ
    ン基はメトキシ基、エトキシ基、ベンジルオキシ
    基、メチルスルホニルアミノ基、メトキシカルボ
    ニル基、メトキシエトキシ基又はメチルメルカプ
    ト基により置換されていてよく、R4は炭素原子
    数2〜4の直鎖又は分枝鎖のアルキレン基を表わ
    し、R5は水素、メチル基又はエチル基を表わし、
    nは数値0,1又は2を表わす]のアルカノール
    燐酸―モノ―アンモニウム―アルキルエステル、
    並びにその薬理学的に無害の塩。 2 R1,R2,R3,Y及びXは前記のものを表わ
    し、R4は―CH2―CH2―鎖を表わし、R5はメチ
    ル基を表わし、nは0を表わす特許請求の範囲第
    1項記載の化合物。 3 R3は前記のものを表わし、R4は―CH2
    CH2―鎖を表わし、R5はメチル基を表わし、Y
    は酸素を表わし、nは0を表わし、R1及びR2
    一緒になつてC16〜C18炭素原子を示し、Xは価標
    又は酸素を表わす特許請求の範囲第1項記載の化
    合物。 4 R1,R2,R4,R5,X,Y及びnは前記のも
    のを表わし,R3は―CH2―CH2―CH2―鎖を表わ
    し、この中央の炭素原子はメトキシ基又はエトキ
    シ基により置換されていてよい低級アルキル基、
    メトキシ基又はエトキシ基により置換されていて
    よい特許請求の範囲第3項記載の化合物。 5 一般式: [式中,Xは価標、酸素、硫黄、スルホニル基
    又はカルボニルアミノ基を表わし,Yは酸素又は
    硫黄を表わし,R1は水素、又は炭素原子数1〜
    18の直鎖又は分枝鎖の飽和又は不飽和アルキル基
    を表わし、このアルキル基はフエニル基又はC1〜4
    ―アルコキシ基により置換されていてよく,R2
    は炭素原子数1〜18の直鎖又は分枝鎖の飽和又は
    不飽和アルキレン基を表わし、このアルキレン基
    はメトキシカルボニル基により置換されていてよ
    く,R3はシクロヘキシレン、シクロペンチレン
    又は炭素原子数2〜8の直鎖又は分枝鎖の飽和又
    は不飽和のアルキレン基を表わし、このアルキレ
    ン基はメトキシ基、エトキシ基、ベンジルオキシ
    基、メチルスルホニルアミノ基、メトキシカルボ
    ニル基、メトキシエトキシ基又はメチルメルカプ
    ト基により置換されていてよく,R4は炭素原子
    数2〜4の直鎖又は分枝鎖のアルキレン基を表わ
    し,R5は水素、メチル基又はエチル基を表わし、
    nは数値0,1又は2を表わす]のアルカノール
    燐酸―モノ―アンモニウム―アルキルエステル、
    並びにその薬理学的に無害の塩を製造するため
    に、一般式 R1―X―R2―S(O)n―R3―YH () [式中、R1,R2,R3,X,Y及びnは前記の
    ものを表わす]を一般式又はa: [式中、R4は前記のものを表わす]の化合物
    と酸結合剤の存在下に反応させ、一般式の化合
    物を使用した場合、反応生成物を選択的に加水分
    解し、残つた臭素原子をアルキル化されていても
    よいアンモニウム基と変換し、一般式aの化合
    物を使用する場合はアルキル化されていてよいア
    ンモニアで直接処理し、得られた化合物を、所望
    の場合内部塩に変換し、場合により酸化してスル
    ホン基又はスルホキシド基とし、場合により四級
    化し、所望の場合一般式の化合物を薬理学的に
    無害の塩に変換することを特徴とする新規硫黄含
    有燐脂質の製法。 6 一般式: [式中、Xは価標、酸素、硫黄、スルホニル基
    又はカルボニルアミノ基を表わし,Yは酸素又は
    硫黄を表わし,R1は水素、又は炭素原子数1〜
    18の直鎖又は分枝鎖の飽和又は不飽和アルキル基
    を表わし、このアルキル基はフエニル基又はC1〜4
    ―アルコキシ基により置換されていてよく,R2
    は炭素原子数1〜18の直鎖又は分枝鎖の飽和又は
    不飽和アルキレン基を表わし、このアルキレン基
    はメトキシカルボニル基により置換されていてよ
    く,R3はシクロヘキシレン、シクロペンチレン
    又は炭素原子数2〜8の直鎖又は分枝鎖の飽和又
    は不飽和のアルキレン基を表わし、このアルキレ
    ン基はメトキシ基、エトキシ基、ベンジルオキシ
    基、メチルスルホニルアミノ基、メトキシカルボ
    ニル基、メトキシエトキシ基又はメチルメルカプ
    ト基により置換されていてよく,R4は炭素原子
    数2〜4の直鎖又は分枝鎖のアルキレン基を表わ
    し,R5は水素、メチル基又はエチル基を表わし、
    nは数値0,1又は2を表わす]のアルカノール
    燐酸―モノ―アンモニウム―アルキルエステル、
    並びにその薬理学的に無害の塩を製造するため
    に、一般式 R1―X―R2―S(O)n―R3―YH () [式中、R1,R2,R3,X,Y及びnは前記の
    ものを表わす]の化合物を一般式: [式中、R1,R2,R3,X,Y及びnは前記の
    ものを表わし、Zはヒドロキシ基、塩素又は臭素
    を表わす]の化合物とし、これを一般式: [式中、R4及びR5は前記のものを表わし、
    Halは塩素、臭素又は沃素である]の化合物と
    酸結合剤又は活性化剤の存在下に反応させ、得ら
    れた化合物を、所望の場合内部塩に変換し、場合
    によりスルホン又はスルホキシドに酸化し、場合
    により四級化し、所望の場合一般式の化合物を
    薬理学的に無害の塩に変換することを特徴とする
    新規硫黄含有燐脂質の製法。 7 一般式の化合物を燐酸オキシハロゲニドと
    酸結合剤の存在下に反応させ一般式の化合物と
    する特許請求の範囲第6項記載の方法。 8 一般式: [式中、Xは価標、酸素、硫黄、スルホニル基
    又はカルボニルアミノ基を表わし,Yは酸素又は
    硫黄を表わし,R1は水素、又は炭素原子数1〜
    18の直鎖又は分枝鎖の飽和又は不飽和アルキル基
    を表わし、このアルキル基はフエニル基又はC1〜4
    ―アルコキシ基により置換されていてよく,R2
    は炭素原子数1〜18の直鎖又は分枝鎖の飽和又は
    不飽和アルキレン基を表わし、このアルキレン基
    はメトキシカルボニル基により置換されていてよ
    く,R3はシクロヘキシレン、シクロペンチレン
    又は炭素原子数2〜8の直鎖又は分枝鎖の飽和又
    は不飽和のアルキレン基を表わし、このアルキレ
    ン基はメトキシ基、エトキシ基、ベンジルオキシ
    基、メチルスルホニルアミノ基、メトキシカルボ
    ニル基、メトキシエトキシ基又はメチルメルカプ
    ト基により置換されていてよく,R4は炭素原子
    数2〜4の直鎖又は分枝鎖のアルキレン基を表わ
    し,R5は水素、メチル基又はエチル基を表わし、
    nは数値0,1又は2を表わす]のアルカノール
    燐酸―モノ―アンモニウム―アルキルエステル、
    並びにその薬理学的に無害の塩を製造するため
    に、一般式 R1―X―R2―S(O)n―R3―YH () [式中、R1,R2,R3,X,Y及びnは前記の
    ものを表わす]の化合物を一般式: [式中、R4及びR5は前記のものを表わし、Z
    はヒドロキシ基、塩素又は臭素を表わし、Zは
    クロリド又はブロミドであつてよい]の化合物と
    酸結合剤の存在下に反応させ、得られた化合物
    を、所望の場合内部塩に変換し、場合により酸化
    してスルホン基又はスルホキシド基として、場合
    により四級化し、所望の場合一般式の化合物を
    薬理学的に無害の塩に変換することを特徴とする
    新規硫黄含有燐脂質の製法。 9 3―(4―トリデシルオキシ―ブチルメルカ
    プト)―プロパノール―(1)―燐酸―モノコリンエ
    ステル、2―メチル―2―メトキシカルボニル―
    3―ヘキサデシルメルカプト―プロパノール―(1)
    ―燐酸―モノコリンエステル、2―メトキシ―3
    ―オクタデシルメルカプト―プロパノール―(1)―
    燐酸―モノコリンエステル、2―メトキシ―3―
    (3―テトラデシルオキシ―プロピルメルカプト)
    ―プロパノール―(1)―燐酸―モノコリンエステ
    ル、3―ヘキサデシルメルカプト―2―メトキシ
    メチル―プロパノール―(1)―燐酸―モノコリンエ
    ステル、3―ヘプタデシルメルカプト―2―メト
    キシ―2―メチル―プロパノール―(1)―燐酸―モ
    ノコリンエステル及びチオ燐酸―O―コリンエス
    テル―S―(3―ヘキサデシルメルカプト―2―
    メトキシメチル―プロピル)エステルからなる群
    から選択されたアルカノール燐酸―モノアンモニ
    ウム―アルキルエステル又はその薬理学的に無害
    の塩及び常用の担体及び助剤を含有する癌治療
    薬。
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