JPH0146963B2 - - Google Patents
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- JPH0146963B2 JPH0146963B2 JP56081760A JP8176081A JPH0146963B2 JP H0146963 B2 JPH0146963 B2 JP H0146963B2 JP 56081760 A JP56081760 A JP 56081760A JP 8176081 A JP8176081 A JP 8176081A JP H0146963 B2 JPH0146963 B2 JP H0146963B2
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- superconducting
- wire
- wires
- purity
- superconducting wire
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E40/00—Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
- Y02E40/60—Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment
Landscapes
- Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は小型軽量化、高電流密度化並びに高い
安定性及び低い交流損失を目的としたAl安定化
超電導線に関するものであり、特にパルスマグネ
ツト等交流電流及び磁界モードで使用される超電
導マグネツト用巻線に関するものである。
安定性及び低い交流損失を目的としたAl安定化
超電導線に関するものであり、特にパルスマグネ
ツト等交流電流及び磁界モードで使用される超電
導マグネツト用巻線に関するものである。
現在、超電導マグネツト用巻線に用いられてい
る超電導材料としては、Nb−Ti,Nb−Zr等の
合金系超電導材料と、Nb3Sn,V3Ga等の化合物
超電導材料がある。そして一般にこれらの材料は
安定化材として高純度Cu又は高純度Alと複合化
されて使用される。
る超電導材料としては、Nb−Ti,Nb−Zr等の
合金系超電導材料と、Nb3Sn,V3Ga等の化合物
超電導材料がある。そして一般にこれらの材料は
安定化材として高純度Cu又は高純度Alと複合化
されて使用される。
近年、超電導マグネツトの開発及び実用化に伴
い、小型軽量化、高電流密度化並びに高い安定性
と更に、特にパルスマグネツトなどの用途には低
い交流ロスへの要求が強くなつてきた。こゝで、
前者の3点すなわち、小型軽量化、高電流密度
化、高安定性を考えた場合、高純度Alは比重が
高純度Cuに較べて1/3であり、極低温において高
い電気伝導性、高い熱伝導性を持ち、磁気抵抗効
果において飽和特性を示すなど安定化材として非
常に有効である。
い、小型軽量化、高電流密度化並びに高い安定性
と更に、特にパルスマグネツトなどの用途には低
い交流ロスへの要求が強くなつてきた。こゝで、
前者の3点すなわち、小型軽量化、高電流密度
化、高安定性を考えた場合、高純度Alは比重が
高純度Cuに較べて1/3であり、極低温において高
い電気伝導性、高い熱伝導性を持ち、磁気抵抗効
果において飽和特性を示すなど安定化材として非
常に有効である。
しかし乍ら、Alは表面に酸化皮膜が容易にで
きること、機械的強度が超電導材料と著しく異る
ことなどからCuのように超電導材料とAlと直接
複合加工することは困難である。そのためAlと
の一体化の方法として、超電導材料を高純度Cu
と複合化し、更にその後超電導材料と高純度Cu
の複合材をAlと複合加工する方法が行なわれて
いるが、この方法でもかなり難しく、特にAlの
純度が高くなるほどAlが機械的に弱くなるため
複合化は困難である。そこで従来一般的に行われ
ている方法としては以下のものがある。
きること、機械的強度が超電導材料と著しく異る
ことなどからCuのように超電導材料とAlと直接
複合加工することは困難である。そのためAlと
の一体化の方法として、超電導材料を高純度Cu
と複合化し、更にその後超電導材料と高純度Cu
の複合材をAlと複合加工する方法が行なわれて
いるが、この方法でもかなり難しく、特にAlの
純度が高くなるほどAlが機械的に弱くなるため
複合化は困難である。そこで従来一般的に行われ
ている方法としては以下のものがある。
高純度の銅と超電導材料を複合加工し、その
周囲にAl線を撚り合せ、ローラー、タツクス
ヘツド等で圧縮成型をし、低温でのAlとCuの
熱膨張率の差を利用してAl線と銅と超電導材
料の複合体に密着する方法。
周囲にAl線を撚り合せ、ローラー、タツクス
ヘツド等で圧縮成型をし、低温でのAlとCuの
熱膨張率の差を利用してAl線と銅と超電導材
料の複合体に密着する方法。
高純度の銅と超電導材料を複合加工し、その
周囲にCu被覆Al線を撚り合わせ、これらを半
田付けする方法。
周囲にCu被覆Al線を撚り合わせ、これらを半
田付けする方法。
高純度の銅と超電導材料を複合加工して作成
した超電導素線を所定の本数撚り合わせたもの
の上に更にその周囲にCu被覆Al線を撚り合わ
せ、これらを半田付けする方法。
した超電導素線を所定の本数撚り合わせたもの
の上に更にその周囲にCu被覆Al線を撚り合わ
せ、これらを半田付けする方法。
すなわち撚線という方法を用いて超電導材料と
Cuの複合体(以下これを超電導素線と呼ぶ)の
囲りに高純度Al線を撚り合わせるという方法で
ある。
Cuの複合体(以下これを超電導素線と呼ぶ)の
囲りに高純度Al線を撚り合わせるという方法で
ある。
これらの方法で作成されたAl安定化超電導線
は、小型軽量、高電流密度化、高安定性という3
点においては一応優れたものとなつているが、し
かしその構造がいずれも超電導素線の囲りにAl
が配置されている点及び超電導素線として高純度
銅と超電導材料の複合材、いわゆるCu外皮超電
導素線を用いている点で機械的強度、及び交流ロ
スの面からは問題があつた。すなわち、超電導線
を交流電流及び磁界において使用する場合には、
一般に交流ロスと呼ばれる損失が発生する。この
交流ロスは超電導線自体の構造に起因する損失と
超電導線を用いてマグネツトを巻いて運転した場
合の線材にかゝる電磁力などの力に対する機械的
強度に起因した損失に分けられる。
は、小型軽量、高電流密度化、高安定性という3
点においては一応優れたものとなつているが、し
かしその構造がいずれも超電導素線の囲りにAl
が配置されている点及び超電導素線として高純度
銅と超電導材料の複合材、いわゆるCu外皮超電
導素線を用いている点で機械的強度、及び交流ロ
スの面からは問題があつた。すなわち、超電導線
を交流電流及び磁界において使用する場合には、
一般に交流ロスと呼ばれる損失が発生する。この
交流ロスは超電導線自体の構造に起因する損失と
超電導線を用いてマグネツトを巻いて運転した場
合の線材にかゝる電磁力などの力に対する機械的
強度に起因した損失に分けられる。
前者の損失については、超電導体部分(例えば
NbTiフイラメント自身)に生じるヒステリシス
損、超電導体部分間(例えばNbTiフイラメント
間及び超電導素線間)に生ずる電磁気的結合によ
る結合損及び常電導金属部分(例えば安定化材に
用いるCuやAl)に誘起される渦電流損失の3つ
からなる。また後者の損失については、交流電
流、磁界における繰り返しの電磁力による機械的
発熱及び巻線の動きなどが考えられる。
NbTiフイラメント自身)に生じるヒステリシス
損、超電導体部分間(例えばNbTiフイラメント
間及び超電導素線間)に生ずる電磁気的結合によ
る結合損及び常電導金属部分(例えば安定化材に
用いるCuやAl)に誘起される渦電流損失の3つ
からなる。また後者の損失については、交流電
流、磁界における繰り返しの電磁力による機械的
発熱及び巻線の動きなどが考えられる。
すなわち、交流電流、磁界において用いる超電
導線の場合、これらの交流損失を十分小さくする
必要がある。そのためには上述の個々の損失を減
ずることが必要でありその方法として次の方法が
考えられる。
導線の場合、これらの交流損失を十分小さくする
必要がある。そのためには上述の個々の損失を減
ずることが必要でありその方法として次の方法が
考えられる。
○イ ヒステリシス損に対しては超電導体を極細多
芯(フイラメント状)にする。
芯(フイラメント状)にする。
○ロ 結合損に対しては、フイラメント間及び超電
導素線間に高低抗物質を挿入してフイラメント
間及び超電導素線間の電磁気的結合を切る。
導素線間に高低抗物質を挿入してフイラメント
間及び超電導素線間の電磁気的結合を切る。
○ハ 渦電流損に対しては、常電導金属の部分(安
定化材)の面積を減らすこと。
定化材)の面積を減らすこと。
ただし、安定性の面より用いる安定化材の総
面積はある一定量以上必要である。この場合あ
る一定量の安定化材をまとめて配置するのでは
なく、総面積で等量となるように分割させるこ
とにより渦電流損を減らすことが可能となる。
すなわち安定化材を分散させ超電導素線の囲り
に配置させる必要がある。
面積はある一定量以上必要である。この場合あ
る一定量の安定化材をまとめて配置するのでは
なく、総面積で等量となるように分割させるこ
とにより渦電流損を減らすことが可能となる。
すなわち安定化材を分散させ超電導素線の囲り
に配置させる必要がある。
○ニ 機械的発熱、巻線の動きについては超電導線
自体ができるだけ機械的に強いものである必要
がある。
自体ができるだけ機械的に強いものである必要
がある。
前に述べた従来のAl安定化超電導線では、そ
の構造が超電導素線の囲りにAlが配置されてい
る点で機械的強度及び渦電流損に対して不利な構
造である。すなわち、従来例では、超電導素線の
表面がAlに被われており、そのAlが超電導素線
に較べて機械的に弱く、塑性変形を受け易く、歪
みを受けることにより低温での電気伝導性が低下
し易い。又この構造では、電磁力などの力を直接
Alで受けることになり機械的強度及びAlの低温
での電気伝導性を良好に保つことが困難である。
また超電導素線の囲りに配置されたAlは複合加
工により作成された場合だけでなく撚線により作
成した場合においても、Al線同士は電磁気的に
接触した状態にあり、安定化材としてのAlが連
続的に配置(一体物として)されていることにな
り渦電流損失を増加させる原因となる。
の構造が超電導素線の囲りにAlが配置されてい
る点で機械的強度及び渦電流損に対して不利な構
造である。すなわち、従来例では、超電導素線の
表面がAlに被われており、そのAlが超電導素線
に較べて機械的に弱く、塑性変形を受け易く、歪
みを受けることにより低温での電気伝導性が低下
し易い。又この構造では、電磁力などの力を直接
Alで受けることになり機械的強度及びAlの低温
での電気伝導性を良好に保つことが困難である。
また超電導素線の囲りに配置されたAlは複合加
工により作成された場合だけでなく撚線により作
成した場合においても、Al線同士は電磁気的に
接触した状態にあり、安定化材としてのAlが連
続的に配置(一体物として)されていることにな
り渦電流損失を増加させる原因となる。
又、用いる超電導線が高純度銅をマトリツクス
とする、いわゆるCu外皮超電導線である点で超
電導素線間の結合電流に対して不利な構造であ
る。
とする、いわゆるCu外皮超電導線である点で超
電導素線間の結合電流に対して不利な構造であ
る。
すなわち、素線外皮がCuであるために超電導
素線間同士が接触している場合にはCu又超電導
素線間にAl線を介在している場合にはCu−Al−
Cuといずれの場合にも低抵抗の金属を介して素
線同士が電磁気的に接触しているために超電導素
線間に結合電流が生じ、その結果結合損失を生じ
ることになる。
素線間同士が接触している場合にはCu又超電導
素線間にAl線を介在している場合にはCu−Al−
Cuといずれの場合にも低抵抗の金属を介して素
線同士が電磁気的に接触しているために超電導素
線間に結合電流が生じ、その結果結合損失を生じ
ることになる。
本発明は以上述べた従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、超電導素線と安定化材である高
純度Al線の撚線において、中心が超電導素線か、
又は絶縁被覆されたCu又はCu合金を中心とする
非磁性金属及び合金よりなり、その囲りに超電導
素線と高純度Al線が交互に撚り合さつているこ
とを特徴とするものであり、又上記の撚線が半田
により固着されている場合は、機械的に更に強固
なものとなり好ましい特性を発揮する。また本発
明において用いる超電導素線は、超電導材料とし
てNbTi,Nb3Snなどいずれでもよいがその超電
導材料がヒステリシス損低減のため極細多芯フイ
ラメントの状態で存在し、かつ個々のフイラメン
トの囲りには局所的不安定性を除去するに足りる
高純度Cuがついており、かつ超電導素線の外皮
は素線間の結合電流を切る意味でCu系合金を用
いるCu系合金外皮極細多芯超電導線である。
れたものであり、超電導素線と安定化材である高
純度Al線の撚線において、中心が超電導素線か、
又は絶縁被覆されたCu又はCu合金を中心とする
非磁性金属及び合金よりなり、その囲りに超電導
素線と高純度Al線が交互に撚り合さつているこ
とを特徴とするものであり、又上記の撚線が半田
により固着されている場合は、機械的に更に強固
なものとなり好ましい特性を発揮する。また本発
明において用いる超電導素線は、超電導材料とし
てNbTi,Nb3Snなどいずれでもよいがその超電
導材料がヒステリシス損低減のため極細多芯フイ
ラメントの状態で存在し、かつ個々のフイラメン
トの囲りには局所的不安定性を除去するに足りる
高純度Cuがついており、かつ超電導素線の外皮
は素線間の結合電流を切る意味でCu系合金を用
いるCu系合金外皮極細多芯超電導線である。
このような構造のAl安定化超電導線は次に述
べる特徴があり第1図に従つて説明する。
べる特徴があり第1図に従つて説明する。
まず第1に機械的強度の面から述べれば、個々
の高純度Al線1は必ず三方から超電導素線2等
の比較的強度の高い材料により支えられているた
め撚線の周囲が全てAlで被れている場合に較べ
て、電磁力等の外力に対して機械的に強く、塑性
変形を受け難く、歪み等による低温での電気伝導
性の低下など防止することが可能である。
の高純度Al線1は必ず三方から超電導素線2等
の比較的強度の高い材料により支えられているた
め撚線の周囲が全てAlで被れている場合に較べ
て、電磁力等の外力に対して機械的に強く、塑性
変形を受け難く、歪み等による低温での電気伝導
性の低下など防止することが可能である。
更に渦電流損失の点からみると高純度Al線1
は超電導素線2の囲りに分割され、かつ高純度
Al線間には必ず高抵抗のCu系合金外皮3を有す
る超電導素線が存在するため高純度Al線間の電
磁気的結合はなく、電磁気的にも完全に分割され
ている。そのために渦電流損失は大巾に減少す
る。
は超電導素線2の囲りに分割され、かつ高純度
Al線間には必ず高抵抗のCu系合金外皮3を有す
る超電導素線が存在するため高純度Al線間の電
磁気的結合はなく、電磁気的にも完全に分割され
ている。そのために渦電流損失は大巾に減少す
る。
更に、超電導素線間の結合損失については、超
電導素線2の外皮3は高抵抗のCu系合金である
ために超電導素線間には結合電流が発生しにく
く、それ故超電導素線間の結合損失は大巾に減少
する。
電導素線2の外皮3は高抵抗のCu系合金である
ために超電導素線間には結合電流が発生しにく
く、それ故超電導素線間の結合損失は大巾に減少
する。
本発明において、超電導素線を構成するCu系
合金とはCuNi,Cu−Be等の合金で超電導材料と
の複合加工可能でかつ、結合電流を切る十分な電
気抵抗を有する材料である。
合金とはCuNi,Cu−Be等の合金で超電導材料と
の複合加工可能でかつ、結合電流を切る十分な電
気抵抗を有する材料である。
また、本発明での撚線の中心に用いられるCu
系合金を中心とする非磁性金属及び合金とは、超
電導素線と共に用いられて撚線としての機械的及
び電磁気的性質になんら不利な影響を及ぼさない
金属であれば差し支えない。更に撚線を補強する
程度の強度を兼ねそなえておれば更に良い。また
Al線同士の電気的接触を防止し渦電流損失を低
減し得る電気抵抗を有する必要がある。
系合金を中心とする非磁性金属及び合金とは、超
電導素線と共に用いられて撚線としての機械的及
び電磁気的性質になんら不利な影響を及ぼさない
金属であれば差し支えない。更に撚線を補強する
程度の強度を兼ねそなえておれば更に良い。また
Al線同士の電気的接触を防止し渦電流損失を低
減し得る電気抵抗を有する必要がある。
また、より高い安定性を考えた場合は絶縁被覆
(例えばホルマール絶縁等)されたCuなどでもよ
い。
(例えばホルマール絶縁等)されたCuなどでもよ
い。
また本発明において、中心線の囲りに撚られて
いる超電導素線のいくつかが超電導素線と同程度
以上の機械的性質をもち、かつAl同士の電磁気
的接触を防止し得る電気抵抗を有する絶縁被覆さ
れたCu又はCu系合金を中心とする非磁性金属及
び合金と入れ換えてもなんら差支えない。
いる超電導素線のいくつかが超電導素線と同程度
以上の機械的性質をもち、かつAl同士の電磁気
的接触を防止し得る電気抵抗を有する絶縁被覆さ
れたCu又はCu系合金を中心とする非磁性金属及
び合金と入れ換えてもなんら差支えない。
更に、フイラメント間の結合損失を考えた場合
オーダー的には超電導素線間のそれに較べて小さ
いが、導体設計上必要がある場合には、フイラメ
ント間の結合損失を減少させる意味で超電導フイ
ラメントの囲りに局所的不安定性を除去するに足
りる高純度Cuをつけ更にその囲りにフイラメン
ト間の結合電流を切る意味で比較的高抵抗なCu
−NiなどのCu系合金を配置した、いわゆる三層
構造Cu系合金外皮極細多芯線を用いてもなんら
差支えない。
オーダー的には超電導素線間のそれに較べて小さ
いが、導体設計上必要がある場合には、フイラメ
ント間の結合損失を減少させる意味で超電導フイ
ラメントの囲りに局所的不安定性を除去するに足
りる高純度Cuをつけ更にその囲りにフイラメン
ト間の結合電流を切る意味で比較的高抵抗なCu
−NiなどのCu系合金を配置した、いわゆる三層
構造Cu系合金外皮極細多芯線を用いてもなんら
差支えない。
また本発明においては、軽量、高安定性等の観
点より安定化材として高純度Alを用いているが、
これらがあまり重要視されない場合は安定化材と
して高純度Cuをかわりに用いても良い。
点より安定化材として高純度Alを用いているが、
これらがあまり重要視されない場合は安定化材と
して高純度Cuをかわりに用いても良い。
次に本発明の実施例について述べる。
外径0.3φmm、Nb−Tiフイラメント数37本、ツ
イストピツチ10mm、Cu−Ni外皮CuNi/Cu/
NbTi3層構造NbTi極細多芯超電導素線4本と、
0.3φmm高純度Al線3本を第1図の断面構造にな
るように撚り合せた後、半田含浸した。このよう
なAl安定化超電導線を6T(テスラー)で2秒の半
サイクルでパルス運転を行い、交流ロスについて
調べたところ、Alの渦電流損は0.07J/m、超電
導素線間の結合損は0.18J/mと銅外皮の超電導
素線を用いてAlを分割しないで撚線集合した超
電導線にくらべ1桁以上小さかつた。
イストピツチ10mm、Cu−Ni外皮CuNi/Cu/
NbTi3層構造NbTi極細多芯超電導素線4本と、
0.3φmm高純度Al線3本を第1図の断面構造にな
るように撚り合せた後、半田含浸した。このよう
なAl安定化超電導線を6T(テスラー)で2秒の半
サイクルでパルス運転を行い、交流ロスについて
調べたところ、Alの渦電流損は0.07J/m、超電
導素線間の結合損は0.18J/mと銅外皮の超電導
素線を用いてAlを分割しないで撚線集合した超
電導線にくらべ1桁以上小さかつた。
以上により、優れた安定性を有し、交流ロスが
小さく軽量で機械的特性も良好なAl安定化超電
導線であることがわかつた。又この構造のAl安
定化超電導線が工業的に安価に製造することが可
能となつた。
小さく軽量で機械的特性も良好なAl安定化超電
導線であることがわかつた。又この構造のAl安
定化超電導線が工業的に安価に製造することが可
能となつた。
第1図は本発明の実施例の1つであるAl安定
化超電導線の横断面を示す断面図である。 1……高純度Al線、2……超電導素線、3…
…Cu系外皮。
化超電導線の横断面を示す断面図である。 1……高純度Al線、2……超電導素線、3…
…Cu系外皮。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 超電導素線と安定化材としての高純度Al線
の撚線において、中心がCu系合金外皮を有する
超電導素線か又は、絶縁被覆されたCu又はCu合
金、もしくは非磁性金属又は合金よりなり、その
囲りにCu系合金外皮を有する超電導素線と高純
度Al線が交互に撚り合さつていることを特徴と
するAl安定化超電導線。 2 超電導素線と安定化材としての高純度Al線
の撚線において、中心がCu系合金外皮を有する
超電導素線か又は、絶縁被覆されたCu又はCu合
金、もしくは非磁性金属又は合金よりなり、その
囲りにCu系合金を有する超電導素線と高純度Al
線が交互に撚り合さつており、更にそれらが半田
で固着されていることを特徴とするAl安定化超
電導線。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56081760A JPS57196405A (en) | 1981-05-28 | 1981-05-28 | Al stabilized superconductive wire |
US06/382,363 US4506109A (en) | 1981-05-28 | 1982-05-26 | Al-stabilized superconducting wire and the method for producing the same |
DE8282302756T DE3270840D1 (en) | 1981-05-28 | 1982-05-27 | Al-stabilized superconductor, and method of producing the same |
AT82302756T ATE19562T1 (de) | 1981-05-28 | 1982-05-27 | Al-stabilisierter supraleiter und verfahren zu seiner herstellung. |
EP82302756A EP0067591B1 (en) | 1981-05-28 | 1982-05-27 | Al-stabilized superconductor, and method of producing the same |
US06/666,632 US4659007A (en) | 1981-05-28 | 1984-10-31 | The method for producing an Al-stabilized superconducting wire |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56081760A JPS57196405A (en) | 1981-05-28 | 1981-05-28 | Al stabilized superconductive wire |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57196405A JPS57196405A (en) | 1982-12-02 |
JPH0146963B2 true JPH0146963B2 (ja) | 1989-10-12 |
Family
ID=13755399
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP56081760A Granted JPS57196405A (en) | 1981-05-28 | 1981-05-28 | Al stabilized superconductive wire |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS57196405A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61109209A (ja) * | 1984-11-01 | 1986-05-27 | 日立電線株式会社 | 熱スイツチ用超電導線 |
JPS62271308A (ja) * | 1986-05-19 | 1987-11-25 | 日本原子力研究所 | 超電導ケ−ブル導体 |
JPH0817063B2 (ja) * | 1991-09-11 | 1996-02-21 | 超電導発電関連機器・材料技術研究組合 | アルミニウム安定化超電導線の設計方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS602728B2 (ja) * | 1975-11-12 | 1985-01-23 | 株式会社日立製作所 | 化合物複合超電導体の製造方法 |
JPS60727B2 (ja) * | 1976-11-15 | 1985-01-10 | 古河電気工業株式会社 | アルミ安定化複合超電導線の製造方法 |
JPS5952491B2 (ja) * | 1977-10-04 | 1984-12-20 | 古河電気工業株式会社 | 安定化超電導撚線の製造方法 |
JPS5952486B2 (ja) * | 1977-10-25 | 1984-12-20 | 日立電線株式会社 | 超電導導体 |
-
1981
- 1981-05-28 JP JP56081760A patent/JPS57196405A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57196405A (en) | 1982-12-02 |
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