JPH0144101Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は加熱器、例えば火ばち、クツキンテ
ーブル等、に関するもので、更に詳しくは器具本
体内の熱源からの熱気を排出する排気口に蓋体を
開閉自在に設けるようにした加熱器を関する。

一般にこの種の加熱器は不使用時に排気口を蓋
で閉じて、テーブル、台として使える様に便を図
つている。この場合蓋を外し易い様レバー等の作
動によれ蓋が持ち上がる蓋持ち上げ装置が設けら
れている（例えば実公昭53−15522号公報）。しか
しこの場合作動レバーを操作し易く且つ邪魔にな
らない場所に設ける必要がある。

一方熱源の操作子を扉体で覆うと、該操作子を
不用意に触れる事から防止出来たり、子供のいた
ずらを防止できたりして良い。

そこで本考案は該扉体に着目し、それを作動レ
バー代りとして蓋体を持ち上げる様な加熱器を考
案するに至つた。以下図面を参照しながら詳しく
説明すると、１は器具本体でこの例では火ばちと
して示されており、その内部にはガスバーナの如
き熱源２が設けられている。３は該熱源２からの
熱気を排出する排気口で、蓋体４が開閉自在に設
けられていて、火ばちとして使用しない時は該蓋
体４により該排気口３を閉じて台として利用し得
る。

５は配置部６に設けられた熱源２の操作子で、
その前方には開閉自在の扉体７が設けられてい
て、操作子５の操作時には該扉体７を開いて行な
う。８は蓋持ち上げ部材で前記扉体７と連動し
て、扉体７の開動作によれば該蓋持ち上げ部材８
は上動して蓋体４を持ち上げる。

第３図及４図は蓋体７と蓋体４との連動関係の
一例を示すもので、蓋持ち上げ部材８はそのガイ
ド溝９とガイドピン１０により上下動可能であ
り、扉体７には起動部１１が形成されている。今
扉体７を矢印Ａの如く開くとその起動部１１は蓋
持ち上げ部材８の下端に当接する。更に扉体７を
開き続けると起動部１１は蓋持ち上げ部材８を上
動させるので、蓋体４は第４図の如く持ち上げら
れて指による排気口３よりの開作業が容易に行な
う事が出来る。

第５図及６図は他の例を示すもので、蓋持ち上
げ部材８はバネ１２により矢印Ｂ方向へ附勢され
ている。１３は係止部で軸１４を中心に回動する
ラツチ１５の爪１６と係合した時には蓋持ち上げ
部材８はバネ１２の力に抗して第５図の退逃位置
にある。１７はラツチ１５の爪１６が係止部１３
と係合する方向に附勢するバネ、１８はストツパ
ーである。尚先の例と同番号は同一部材を示す。

ここで扉７を矢印Ａの如く開くとその起動部１
１はラツチ１５をバネ１７の力に抗してその爪１
６が蓋持ち上げ部材８の係止部１３との係合を解
く様に動かす。これにより蓋持ち上げ部材８は自
由となりバネ１２により上動するので蓋体４は持
ち上げられる（第６図）。

第７図及８図は更に他の例で、扉体７はスライ
ド式であり、その起動部１１には傾斜部１９が形
成されている。ここで扉７を矢印Ｃの如く開くと
その起動部１１の傾斜部１９に蓋持ち上げ部材８
の下端が当接する。そして更に扉体７を開くと該
部材８は傾斜部１９に沿つて上動するので蓋体４
は持ち上げられる（第８図）。

この様に本考案は扉体７の開動作によれば蓋持
ち上げ部材８を介して蓋体４を持ち上げる様にな
つているので、従来の様に蓋体４を持ち上げる為
の作動レバーを設ける必要がなく、熱源２の操作
子５を子供のいたずらから守る等の為の扉体７を
兼用出来て極めて有利であり、従来の様に作動レ
バーの設置に苦慮する事はない。又操作子５の操
作に先立つて扉体７は必ず開けられるのでその時
蓋体４は持ち上げられて排気口３からの開作業を
喚起して安全である効果も有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案加熱器の一例の裁断側面図、第２
図はその斜視図、第３図及４図は要部説明図、第
５図及６図は他の変形例の要部説明図、第７図及
８図は更に他の変形例の要部説明図である。 ２……熱源、３……排気口、４……蓋体、５…
…操作子、７……扉体、８……蓋持ち上げ部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 器具本体内の熱源からの熱気を排出する排気口
   に蓋体を開閉自在に設けるものに於て、該器具本
   体に該熱源の操作子を覆う開閉自在の扉体を設け
   ると共に、該器具本体内部には該扉体の開操作に
   よれば上動し該蓋体を裏面側から持ち上げる蓋持
   ち上げ部材を設けた事を特徴とする加熱器。