JPH0143797Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （考案の属する分野） 本考案は、スイツチ駆動機構に係り、とくにマ
イクロスイツチ等のようにアクチユエータを備え
た小型スイツチに好適なスイツチ駆動機構に関す
る。

（従来技術とその問題点） 一般に、マイクロスイツチなどでケース内に切
換え接点を有するスイツチ類は、オン−オフのタ
イミングに「ばらつき」があり、これを組み込ん
だ電子機器もしくは自動制御系にあつては、当該
スイツチのタイミングを画一的に規制するため
に、種々の機構を併設し使用している。

第６図はその従来例の内の一つで、１はマイク
ロスイツチ、２はアクチユエータ、そして、３は
スイツチ駆動機構を示す。この内、スイツチ駆動
機構３は、曲折レバー４と、この曲折レバー４の
第６図における右端部４Ａに装備された駆動リン
ク棒５と、前記曲折レバー４の同図における左端
部４Ｂに形成された作用突起部６とにより構成さ
れている。そして、このスイツチレバー機構３は
同図の左右方向に往復移動可能な構成となつてお
り、かかる動作により前記作用突起部６が前述し
たマイクロスイツチ１のアクチユエータ２を押圧
し、これによつて当該マイクロスイツチ１のオン
又はオフ動作がなされるようになつている。

一方、この第６図におけるマイクロスイツチ１
のオン・オフのタイミングのばらつきに対して
は、前記曲折レバー４の同図における左端部４Ｂ
を曲折するか又はマイクロスイツチ１のアクチユ
エータ２部分を曲折する等によつてそのタイミン
グ調整がなされていた。

しかしながら、かかる手法による調整は熟練を
要し、又当該曲折レバー４の寸法精度にも影響さ
れて作業性も悪く、さらには繰返えしての曲折に
より前記曲折レバー４が破損する等の不都合があ
つた。

（考案の目的） 本考案は、かかる従来技術の有する不都合を改
善し、マイクロスイツチ等の動作点のばらつきに
対しても、極く容易にこれを調整して最適動作点
を単時間に設定することのできるスイツチ駆動機
構を提供することを、その目的とする。

（考案の概要） そこで、本考案は、スイツチの動作タイミング
を調整する作用突起部を備えた調整レバーと、こ
の調整レバーを支持する支持レバーと、この支持
レバーに前記スイツチ押圧用の往復移動力を付勢
する駆動リンクとを設け、前記支持レバーには、
前記調整レバーの最適位置を設定するためのガイ
ド部とを形成し、これによりスイツチの動作点を
任意に調整できるようにしたものである。

（考案の実施例） 以下、本考案の一実施例を第１図ないし第５図
に基づいて説明する。

これらの図において、１はマイクロスイツチ、
２はアクチユエータを各々示す。そして、２０は
前記アクチユエータ２部分をタイミング良く押圧
するためのスイツチ駆動機構を示す。このスイツ
チ駆動機構２０は、駆動リンク５の第１図におけ
るＡ，Ｂ方向の往復移動を前記アクチユエータ２
に対する押圧動作に変換するためのもので、同図
に示す如く、調整レバー２１とこれを支持する支
持レバー２２とを有し、さらに該支持レバー２２
には、ガイド部２３および微調整用の係止手段２
４が各々設けられている。

前記調整レバー２１は、第１図および第５図に
て明らかの如く二箇所で曲折されている。具体的
には、第５図に示す如く上端部２１Ａが図の右方
向に延設され、下端部２１Ｂが図の左方向に延設
されている。そして、前記上端部２１Ａがガイド
部２３を介して前記支持レバー２２に摺動自在に
装着され、又その下端部２１Ｂには前述したマイ
クロスイツチ１のアクチユエータ２をタイミング
良く押圧するための作用突起部２５が形成されて
いる。２６は当該下端部２１Ｂを案内するガイド
手段、または２１Ｃは調整レバー２１に形成され
た長穴である。

前記支持レバー２２は、前述した駆動リンク５
に固着されている。この支持レバー２２に設けら
れた前記ガイド部２３は、当該支持レバー２２の
２箇所に形成された長穴２２Ａ，２２Ｂと、一方
の長穴２２Ａに案内されて往復移動するガイドピ
ン２３Ａと、前記他方の長穴２２Ｂに案内されて
同じく往復移動するガイドピン兼用の止めねじ２
３Ｂとからなり、ガイドピン２３Ａと止めねじ２
３Ｂとが前記調整レバー２１に一体化されてい
る。これによつて当該調整レバー２１が支持レバ
ー２２に支持され且案内されて第１図のＡ，Ｂ方
向へ移動させられ、前記作用突起部２５を前記ア
クチユエータ２に対する最適タイミング位置に設
定することができるようになつている。そして当
該最適タイミング位置が設定されたのち、前記止
めねじ２３Ｂを回すことにより、調整レバー２１
は支持レバー２２に一体化されるようになつてい
る。

また、前記調整レバー２１の微調整に際して
は、第２図および第３図に示す微調整用の係止手
段２４が使用される。具体的には、同図に示す如
く支持レバー２２に設けられた比較的大きい方形
状の貫孔２４Ａと、この貫孔２４Ａ部分に対応し
て前記調整レバー２１に形成された位置調整をす
るためのドライバー２７用の係止孔２１Ｄとによ
り前記微調整用の係止手段２４が構成され、前記
止めねじ２３Ｂをゆるめたのちドライバー２７を
前記係止孔２１Ｄに挿入して第３図の如くＣ又は
Ｄ方向に移動させることにより、前述した作用突
起部２５の最適タイミング位置を容易に調整する
ことができる。２２Ｃは調整レバー２１に対する
ストツパー部を示す。

なお、上記実施例は特にマイクロスイツチに本
考案を実施した場合を例示したが、本考案は必ず
しもこれに限定されるものではない。

（考案の効果） 以上のように、本考案によると、アクチユエー
タを備えたスイツチのオン・オフの動作タイミン
グにばらつきがあつても、各スイツチに対応して
目的に応じた最適の動作タイミングを容易に設定
するとともに当該スイツチを高精度のタイミング
でオン−オフすることのできるスイツチ駆動機構
を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図、第２
図は第１図の一部である係止手段を示す拡大斜視
図、第３図は第２図の使用状態を示す断面図、第
４図は第１図のマイクロスイツチを除いた平面
図、第５図は第１図の正面図、第６図は従来例を
示す正面図である。 ５……駆動リンク、２１……調整レバー、２２
……支持レバー、２３……ガイド部、２５……作
用突起部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. スイツチのオン・オフの動作タイミングを調整
   する作用突起部を備えた調整レバーと、この調整
   レバーを支持する支持レバーと、この支持レバー
   に前記スイツチ押圧用の往復移動力を付勢する駆
   動リンクとを有し、前記支持レバーには、前記調
   整レバーの前記支持レバーに対する移動を案内す
   るガイド部を設けるとともに、前記調整レバーに
   は、外部から操作される調整部材が挿入される係
   止孔を設けたことを特徴とするスイツチ駆動機
   構。