JPH0143390B2

JPH0143390B2 -

Info

Publication number: JPH0143390B2
Application number: JP7376181A
Authority: JP
Inventors: Tsumoru Shimosako
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1981-05-15
Filing date: 1981-05-15
Publication date: 1989-09-20
Also published as: JPS57189382A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、磁気テープなどの磁気媒体を記録媒
体として用いる装置に関し、特に磁気媒体上の情
報記録トラツクを識別する方法に関する。

磁気テープを回転ヘツドに螺旋状に巻き付けて
走行させながら、情報の読み書きを行なう装置の
場合について、第１図により説明する。

第１図は磁気テープを磁性面から見た図であ
り、磁気テープ１の長手方向に沿つて、制御用の
サーボトラツク２とID（インデツクス）トラツク
３が走つている。回転ヘツド上の磁気ヘツドは、
これらトラツク２，３を斜めに横切るように磁気
テープ１の磁性面を走査（矢印の向きに）し、情
報記録トラツク（以下、ストライプと称す）４上
のデータ部７に情報を書き込んだり、またはデー
タ部７に記録されている情報を読み出す。

サーボトラツク２には、磁気ヘツドをストライ
プ４上に正確に位置付けるための制御情報（トラ
ツク位置付け情報）として、図示のように磁化パ
ターンが書き込まれており、ストライプ４の位置
付け基準となる2f信号５が一定間隔でストライプ
４と直交する方向に書き込まれている。この2f信
号５の読み出し信号周波数は、その前後の読出し
信号の２倍の周波数を持つている。またIDトラ
ツク３には、トラツク番号情報６が書き込まれて
いる。これら両トラツク上の情報は磁気テープ作
成時に書き込まれ、以後はそのまま保存される。

今、磁気ヘツドが正しく位置決めされ、図示の
ストライプ４上を走査したとしよう。この場合、
磁気ヘツドの読出し信号は第２図に示すようにな
る。まず、IDトラツク３上のトラツク番号情報
６″が読み出される。このトラツク番号情報６″は
ストライプ（トラツク番号ｎ）４の１つ手前（図
中の左側）のストライプ番号、つまりトラツク番
号ｎ−１である。次にストライプ４のトラツク番
号ｎを示すトラツク番号情報６′が読み出され、
次にトラツク番号ｎ＋１のトラツク番号情報６
が読み出される。次にサーボトラツク２が読み出
され、最後にデータ部７が読み出される。

各信号波形の振幅は、磁気ヘツドが各トラツク
を横切る幅によつて決まるため、信号６″，６、
２はそれぞれ図示のように三角波形になる。正し
く位置付けられた場合は、サーボトラツク２の中
央に2f信号５′が現われる。つまり、2f信号５′が
中央に来るように磁気ヘツドと磁気テープとの相
対位置を制御する。

従来は以上に述べたように、ストライプ４と１
対１に対応してIDトラツクに書き込まれたトラ
ツク番号情報を読み出すことにより、ストライプ
つまり情報記録トラツクを識別している。

さて、記録密度を上げて記憶容量を増加させよ
うとすると、ストライプの幅を狭くし、詰めて配
置することになる。この場合、ストライプの配列
に合わせて、サーボトラツクとIDトラツクの記
録配列を同時に変更できれば問題はない。しかし
従来の磁気テープとの互換性を保つ必要がある場
合は、サーボトラツクおよびIDトラツクの記録
配列は変更できないので、次のような方法が考え
られている。

例えば、ストライプ数を倍にする場合、トラツ
ク位置付け情報およびトラツク番号情報の記録配
列はそのままにし、ストライプ番号情報のビツト
数を１ビツト増す方法である。しかしこの場合、
２つのストライプに１つのトラツク番号情報が対
応付けられることになり、トラツク番号情報は寄
数番目または偶数番目の一方のストライプのトラ
ツク番号のみを表示することになる。このこと
が、磁気記録装置の上位装置における制御をむず
かしくするという問題になる。また、トラツク番
号情報のビツト数を変更するのも、できれば避け
ることが望ましい。

本発明の目的は、上記のような問題を解決でき
る情報記録トラツクの識別方法を提供することに
ある。

しかして本発明によれば、隣接する特定数（２
つ以上）の情報記録トラツクをひとまとめにして
１つのトラツク番号情報で識別する。そして、こ
の１群の情報記録トラツク中の個々のトラツク
は、トラツク位置付け情報の読出し信号における
第１周波数信号（2f信号）の検出時点と第２周波
数信号（ｆ信号）の検出開始・終了時点との時間
間隔により識別する。

以下、図面に沿つて、磁気テープ記録装置に適
用した本発明の一実施例を説明する。

第３図は本発明を実施例した場合の磁気テープ
の磁性面の部分図で、２はサーボトラツク、３は
IDトラツクである。隣接した一対のストライプ
（情報記録トラツク）に対応して、IDトラツク３
上に１つのトラツク番号情報６が書き込まれてい
る。このトラツク番号情報と、サーボトラツク２
上のトラツク位置付け情報との記録配列は、従来
と同様である。

今、トラツク位置付け情報にしたがつて、従来
と同様の方法で磁気ヘツドと磁気テープとの相対
位置が正しく制御されたとする。磁気ヘツドがス
トライプ（トラツク番号2n）１０上を正しく走
査すると、読出し信号の波形は第４図ａに示すよ
うになる。2f信号５′はサーボトラツク２の後尾
（Ｂ点）に寄つた位置（時刻）に現われる。

次のストライプ（トラツク番号2n＋１）１１
を磁気ヘツドが走査すると、読出し信号の波形は
第４図ｂに示すようになる。2f信号５′は、サー
ボトラツク２の先頭（Ａ点）に寄つた位置（時
刻）に現われる。

なお、磁気テープ記憶装置では、Ａ点から2f信
号５′までの距離（時間）と、2f信号５′からＢ点
までの距離（時間）が一定の割合になるように、
磁気ヘツドと磁気テープとの相対位置を制御す
る。

さて、ｎ＝０、１、…Ｎと、Ｎを14ビツトで表
現できるとする。つまり、IDトラツク３上には、
14ビツト長のトラツク番号情報がＮ組書き込まれ
る。一方、ストライプ数は2Nであるとする。

この場合、2N本のストライプのトラツク番号
（０、１、…、2n−１、2n、2n＋１、…、2N）
を全て表現するには、15ビツト長必要であるが、
トラツク番号情報は14ビツト長である。

そこで本発明では、読み出したトラツク番号で
１対の隣接ストライプ１０，１１を識別し、この
ストライプ対のそれぞれのストライプの識別は、
トラツク位置付け情報の2f信号５′がＡ点寄りか
Ｂ点寄りかによつて行なう。つまり第５図に示す
ように、読み出したトラツク番号情報（０〜Ｎ）
の14ビツトＰの下位に、トラツク位置付け情報の
2f信号５′がＡ点寄りがＢ点寄りかによつて決ま
る１ビツトＱを付加した計15ビツトの２進のワー
ドによつて、個々のストライプのトラツク番号
（０〜2N）を表示する。

最下位ビツトＱの値は、具体的には2f信号５′
が第４図ａのようにＢ点寄りのときに“０”、第
４図ｂのようにＡ点寄りのときに“１”とするこ
とができる。

例えば、トラツク番号2nのストライプ１０の
読み出し時は、トラツク番号情報の値Ｐはｎで、
最下位ビツトＱは“０”であり、したがつてトラ
ツク番号表示ワード（第５図）の値は2nとなる。
トラツク番号2n＋１のストライプ１１の読出し
時は、トラツク番号情報の値Ｐはｎのままである
が、最下位ビツトＱの値は“１”であるからトラ
ツク番号表示ワードの値は2n＋１となる。

このように、本実施例では、ストライプ数がｎ
の場合と全く同じサーボトラツク２とIDトラツ
ク３を用いて、倍の本数2Nの各ストライプのト
ラツク番号を識別できる。換言すれば、ある記録
密度で読み書きしていた従来の磁気テープに、そ
のまま倍の記録密度で読み書きすることが可能に
なる。しかも、トラツク番号は個々のストライプ
に実質的に１対１に対応させることができるた
め、上位装置の制御を困難にすることはない。

第６図は、ストライプ（情報記録トラツク）の
識別回路の一例を示す概略ブロツク図である。

読出しヘツド１４から読み出される第４図のよ
うな信号が、電圧検出回路１５と2f信号検出回路
１６にそれぞれ入力される。電圧検出回路１５
は、トラツク番号情報６′が入力されると、それ
をそのままプロセツサ１７に送り、それに続くサ
ーボトラツクの読出し信号電圧２の検出信号をプ
ロセツサ１７に送出する。また、2f信号検出回路
１６は、2f信号５′を検出すると検出信号をプロ
セツサ１７に送出する。

プロセツサ１７は、電圧検出回路１５より検出
信号が出た時点（Ａ点）から、2f信号検出回路１
６より検出信号が出た時点までの時間と、2f信号
検出信号が出てから電圧検出回路１５の検出信号
が出なくなる時点（Ｂ点）までの時間とを比較
し、第５図のビツトＱの値を決める。そして、電
圧検出回路１５より取り込んで記憶していたトラ
ツク番号情報ビツトＰと、上記のビツトＱの計15
ビツトより、当該ストライプのトラツク番号を識
別する。

前記実施例では、一対のストライプに１つのト
ラツク番号情報を対応させて書き込んだが、１つ
のストライプに３つ以上のストライプを対応付け
ることも可能である。また磁気テープ以外の磁気
媒体を用いる装置にも、本発明は適用可能であ
る。

以上に説明したように、本発明の情報記録トラ
ツク識別方法によれば、在来の磁気テープなどの
磁気媒体との互換性を保ちつつ、記録密度の向上
が可能になるなど、多くの効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は従来の情報記録トラツク
識別方法を説明するための図であり、第１図は磁
気テープを磁性面から見たときの概念図、第２図
は磁気ヘツドの読出し信号の波形図、第３図ない
し第６図は本発明の一実施例を説明するための図
であり、第３図は磁気テープを磁性面から見た時
の一部を省略した概念図、第４図は磁気ヘツドの
読出し信号の波形図、第５図はトラツク番号表示
ワードの説明図、第６図は情報記録トラツクの識
別回路の概略ブロツク図である。１…磁気テープ、２…サーボトラツク（その読
出し信号）、３…IDトラツク、５，５′…2f信号、
６，６′，６″，６…トラツク番号情報（その読
出し信号）、１０，１１…ストライプ（情報記録
トラツク）、７…データ部（その読出し信号）、１
４…読出しヘツド、１５…電圧検出回路、１６…
2f信号検出回路、１７…プロセツサ。

Claims

【特許請求の範囲】１情報記録トラツク、トラツク番号情報記録ト
ラツクおよびトラツク位置付け情報記録トラツク
からなる磁気媒体上を磁気ヘツドが走査し、上記
情報記録トラツクに情報を読み書きする装置にお
いて、上記トラツク番号情報記録トラツクには、隣接
する複数の情報記録トラツクに対して共通のトラ
ツク番号情報を書き込み、上記トラツク位置付け情報記録トラツクには、
一定間隔の第１周波数信号と該信号の前後を埋め
る第２周波数信号からなるトラツク位置付け情報
を書き込み、任意の情報記録トラツクの走査の際、トラツク
番号情報記録トラツクから読み出されるトラツク
番号情報で当該情報記録トラツクを含む隣接の複
数情報記録トラツクを識別し、トラツク位置付け
情報記録トラツクから読み出されトラツク位置付
け情報における第１周波数信号の検出時点と第２
周波数信号の検出開始・終了時点との時間間隔に
より前記複数の情報記録トラツク内の当該情報記
録トラツクを識別することを特徴とする情報記録
トラツク識別方法。