JPH0142538B2

JPH0142538B2 -

Info

Publication number: JPH0142538B2
Application number: JP7218281A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Matsumaru
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1981-05-15
Filing date: 1981-05-15
Publication date: 1989-09-13
Also published as: JPS57188160A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、分散管理ループ伝送方式に係り、特
に各ステーシヨンにおけるデータ送出のタイミン
グ制御に関する。

ループ状の回線内にデータの受発信を行うステ
ーシヨンを複数設け、各ステーシヨン間でデータ
通信を行うループ伝送方式には、集中管理方式と
分散管理方式とがある。

第１図は集中管理ループ伝送方式を示す。この
図において、１はループ伝送回線、２は集中制御
装置、３はステーシヨンである。この方式は、回
線管理用の集中制御装置２により各ステーシヨン
３に対しポーリング起動をかけて各ステーシヨン
の伝送要求を集め、その中から優先順位の一番高
いステーシヨンを選択してそのステーシヨンにル
ープ伝送回線１の使用権を与え、そのステーシヨ
ンから相手ステーシヨンに対しデータの伝送を行
うものである。つまり、この方式では、各ステー
シヨン３の回線使用がすべて集中制御装置２の同
期信号により制御されているので、ループ伝送回
線１のトラフイク量が過剰になるという問題は生
じない。しかし、この集中管理ループ伝送方式
は、集中制御装置に障害が生ずるとシステム全体
がダウンしてしまうという欠点があつた。

このため最近、回線管理を各ステーシヨンに分
散させた分散管理ループ伝送方式が注目されてい
る。第２図において分散管理ループ伝送方式を示
す。この図において、１はループ伝送回線、４は
ステーシヨンであり、各ステーシヨン４は分散形
伝送制御装置５及びホスト６から構成されてい
る。分散形伝送制御装置５は、第３図に示すよう
に、受信バツフア７と送信バツフア８を備えてお
り、ホスト６で作成した自己のデータを送信バツ
フア８からループ伝送回線１へ送出するときには
他ステーシヨンから送られてくるデータを受信バ
ツフア７に一時ストアした状態で自己のデータを
送出し、これが終了したら、引続き受信バツフア
７にストアされたデータを送出するようになつて
いる。受信バツフア７にストアされたデータの中
にはそのステーシヨンで必要なデータも含まれて
いるから、必要なデータはホスト６に取込まれ
る。

この方式では、各ステーシヨンがそれぞれ必要
な時に必要なデータを送出することができ、ま
た、１ステーシヨンに障害が発生してもそのステ
ーシヨンをスルーさせることにより、他ののステ
ーシヨンはそれに関係なくデータ伝送を行えると
いう利点がある。

しかし、この方式では、各ステーシヨンがそれ
ぞれ独自の都合でループ伝送回線上にデータを送
出するため、同時に多くのステーシヨンからデー
タの送出が行われると、回線上のトラフイク量が
増大し、長いデータを送出しているステーシヨン
などでは受信バツフアが満杯となり、データのオ
ーバーフローが生じて伝送すべきデータがそこで
消失するという問題が生じる。

このため一般には、受信バツフアを多段に設
け、トラフイク量がピークにあるときでもオーバ
ーフローが生じないようにしている。しかし、受
信バツフアを増すことは、メモリ、レジスタ等が
増すことになり、コスト及び信頼性の上で好まし
くなく、また、たとえ受信バツフアを多段に設け
たとしても、トラフイク量のピークを完全に吸収
できるという保障もない。

本発明の目的は、上記した従来技術の欠点を除
き、データを送出しようとするステーシヨンにル
ープ伝送回線上のトラフイク量を把握させ、自ス
テーシヨンからのデータの送出を調整させること
により、データのオーバーフロー、消失を防ぎ、
良好なデータ伝送を行い得る分散管理ループ伝送
方式を提供するにある。

この目的を達成するため、本発明は、ループ伝
送回線内にある各ステーシヨンが受信バツフア及
び送信バツフアを備えていて伝送管理機能を有す
る分散管理ループ伝送方式において、前記各ステ
ーシヨンは、自己のデータを送出するタイミング
を、前記受信バツフアの占有状態を参照して定め
るようにしたことを特徴とする。

以下、本発明の一実施例を第４図に参照して詳
細に説明する。第４図はループ伝送回線の中にあ
る１ステーシヨンの構成を示したものである。他
のステーシヨンも同様な構成となつている。

第４図において、１１は分散形伝送制御装置、
１２はホスト、１３Ａは入力側のループ伝送回
線、１３Ｂは出力側のループ伝送回線である。分
散形伝送制御装置１１は、受信バツフア１４、受
信制御部１５、受信バツフアレジスタ１６、送信
バツフア１７、送信制御部１８及び切換スイツチ
１９等から構成されている。受信バツフア１４は
複数段に構成されているが、送信バツフア１７は
１段である。双方とも１段分の容量は同じであ
る。受信バツフアレジスタ１６は受信バツフア１
４の占有状態即ち受信バツフア１４の何段目まで
データが入つているかを登録するものである。ま
た、ホスト１２は、ホスト送受信部２０、ホスト
受信バツフア２１及びホスト受信バツフア２２等
から構成されている。

動作は次のとおりである。

このステーシヨンから自己のデータを送出しな
いときは、切換スイツチ１９がオンになつてお
り、入力側ループ伝送回線１３Ａから入力される
データは、初換スイツチ１９を通つて、出力側ル
ープ伝送回線１３Ｂへ送出されると共に、そのデ
ータは受信バツフア１４にも取込まれる。受信バ
ツフア１４に取込まれたデータがこのステーシヨ
ンにとつて必要なデータであるときは、そのデー
タはホスト受信バツフア２１へ転送され、不必要
なデータであるときは、そのデータは消去され
る。つまり、いずれの場合にも受信バツフア１４
にはデータは残らないわけである。

また、このステーシヨンから自己のデータを送
出するときは、まず、送信制御部１８により初換
スイツチ１９をオフにする。この状態で入力側ル
ープ伝送線路１３Ａよりデータが入つてくると、
受信制御部１５は受信データを受信バツフア１４
に一時ストアすると共に、受信バツフア１４が何
段目まで占有されたかを受信バツフアレジスタ１
６に登録する。一方、送信バツフア１７にストア
されているデータは、初換スイツチ１９がオンさ
れると、出力側ループ伝送回線１３Ｂへ送出され
る。そして、送信バツフア１７にストアされてい
た１段分のデータの送出が終了すると、それが受
信制御部１５に知らされ、受信制御部１５はこれ
を受けて受信バツフア１４にストアされているデ
ータを出力側ループ伝送回線１３Ｂへ送出する。
受信バツフア１４からデータを送出している間に
送信バツフア１７にデータがストアされると、送
信制御部１８からの指令により受信制御部１５は
受信バツフア１４からのデータの送出を停止し、
再び送信バツフア１７からのデータ送出が行われ
る。つまり、このステーシヨンから自己のデータ
を送出するときは、送信バツフア１７からのデー
タ送出と受信バツフア１４からのデータ送出とが
ある周期（後述）で交互に行われる。そして、こ
のステーシヨンから送出すべきデータがなくな
り、受信バツフア１４から送出すべきデータもな
くなると、初換スイツチ１９がオンとなり、この
ステーシヨンは受信のみの状態に戻る。

さて、このステーシヨンから自己のデータを送
出するタイミングは次のようにして定められる。
即ち、ホスト１２から送出しようとするデータは
ホスト送信バツフア２２にセツトされ、ホスト送
受信部２０の指令により、分散形伝送制御装置１
１の送信バツフア１７に転送される。送出単位は
送信バツフア１７が１段しかないのでその１段分
である。ホスト送受信部２０は、ホスト送信バツ
フア２２から１段分のデータを送出する度に、受
信バツフアレジスタ１６を参照し、受信バツフア
１４が何段目まで占有されているかを確認してか
ら、次の１段分のデータを送出するタイミングを
決定する。例えば、受信バツフア１４が１段目ま
で占有されているときは、次の１段分のデータは
ｔ秒後に送出することとし、２段目まで占有され
ているときは2t秒後に送出することとする。な
お、ｔは受信バツフア１４から１段分のデータを
送出するのに要する時間である。つまり、ホスト
１２からデータを送出する周期は、受信バツフア
１４の占有段数が多いときほど長く、少いときほ
ど短くなつている。

このようにすると、受信バツフア１４の占有段
数が多いときほど即ちループ伝送回線上のトラフ
イク量が多いときほど、ホスト１２からのデータ
送出のタイミングが遅くなり、その分だけ受信バ
ツフア１４からのデータ送出に充当される時間が
長くなるので、従来のように自己のデータの送出
に時間をとられて受信バツフア１４が満杯になる
ことがなくなり、データのオーバーフローによる
消失を防止することができる。

以上説明したように、本発明によれば、ループ
伝送回線上のトラフイク量に応じて、各ステーシ
ヨンは自己データの送出量を調整することができ
るから、受信バツフアの段数を従来以下にして
も、データのオーバーフローが生じなくなり、信
頼性の高いデータ伝送を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は集中管理ループ伝送方式の概略構成
図、第２図は分散管理ループ伝送方式の概略構成
図、第３図は第２図の方式における従来の１ステ
ーシヨンの構成図、第４図は本発明の分散管理ル
ープ伝送方式における１ステーシヨンの実施例を
示す構成図である。１１……分散形伝送制御装置、１２……ホス
ト、１３Ａ，１３Ｂ……ループ伝送線路、１４…
…受信バツフア、１５……受信制御部、１６……
受信バツフアレジスタ、１７……送信バツフア、
１８……送信制御部。

Claims

【特許請求の範囲】１ループ伝送回線内にデータの送受信を行うス
テーシヨンを複数設け、各ステーシヨンは自己の
データを送信バツフアからループ伝送回線へ送出
するときに他ステーシヨンから送られてくるデー
タを受信バツフアに一時ストアする伝送管理機能
を有するものにおいて、前記各ステーシヨンは、
前記自己のデータを送出するタイミングを、前記
受信バツフアの占有状態を参照して定めるように
したことを特徴とする分散管理ループ伝送方式。２特許請求の範囲第１項において、前記各ステ
ーシヨンは、送信バツフア１段に対し受信バツフ
アを複数段有し、前記受信バツフアの占有段数が
多いときほど前記自己のデータを送出するタイミ
ングを遅らせるようにしたことを特徴とする分散
管理ループ伝送方式。