JPH0141827Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、光沢のある美粧なステンレス鋼材よ
りなる縦条片、横条片、側板などの部材を使用
し、格子状または簀子状に組立てた溝蓋やマツト
などに使用されるグレーチングに関するものであ
る。

近時、建物の出入口や室内の排水用の溝などに
用いられる溝蓋、特に食品加工工場や各種研究機
関などの室内の溝には、腐蝕しない外観の美粧な
ステンレス鋼材を用いたグレーチングが溝蓋とし
て使用されるようになり、さらに格子目の狭い、
すなわち縦条片の間隔が狭い簀子状のグレーチン
グが、金属マツトとして玄関や廚房などで使用さ
れている。

一般にこの種のグレーチングは、縦条片に組立
用の穴を所要の位置に２個所以上穿設し、この組
立用の穴に横条片としてボルト、ナツトおよび間
隔保持のためのスペーサーなどの部材を用い組立
てたのちに、側板を縦条片の両端面に溶接してい
るが、側板と縦条片の接合部の上面および下面を
溶接するため、特に美粧なステンレス鋼材の場合
溶接部分が変色したり凹凸を生じ美観を損なう欠
点があり、螺子を用いて組立てる場合は振動によ
り螺子が緩みがたつく欠点があるため、充分螺合
できる厚さの部材を用いる必要があつた。

本考案は、かゝる欠点を解決すべくなされたも
ので、図面に示す実施例に従つて説明する。

本考案の側板付きのグレーチングに用いられる
各部材は、光沢のあるステンレス鋼材よりなり、
第１図に示される如く組立てられるが、第１図は
上面図で、縦条片１は第４図に示す如く断面形状
がＴ字形をなすもので図示したが、これに限定さ
れるものでなく、光沢あるステンレス鋼材を使用
する限り一般に使用される形状の均一な厚さの短
冊状のフラツトバー、Ｉ状をしたアイバー、角柱
などが使用でき、縦条片１に直交する横条片５
は、ボルト、ナツトおよび間隔を保つスペーサー
を用いて図示したがこれに限定されるものでな
く、縦条片１を一定間隔に組立てる従来の種々の
部材が使用できるものである。

該縦条片１の両端部において、第４図に示す如
く、端面に近接し、かつ端面に平行な細幅のスリ
ツト状の貫通孔３を穿設し、断面の大きさが貫通
孔３とほぼ一致し、長さが側板２と等しいかそれ
より短かい細幅平板状の側端部横条片４を、縦条
片１の貫通孔３に挿通し、側板２を縦条片１の端
面に密着させ、側板２と側端部横条片４を縦条片
と縦条片の中間部において、第２図に示す如く、
その側板２と側端部横条片４のなす隙間を充填す
るが如く溶接により接合固定せるものである。な
お、側端部横条片は角柱状をなすも差支えない。

本考案は、以上述べた如く構成されているの
で、従来、光沢ある美粧なステンレス鋼材を使用
した場合、縦条片と側板を直接溶接するに当つ
て、相接する上面で行ない変色したり、変形する
ことがあつたが、縦条片１と縦条片１の中間の位
置で、側板２の内壁面と縦条片１よりも内方に位
置する側端部横条片４を溶接し固定されることに
なるので、外観上、溶接部でステンレス鋼材の表
面が変色しても美観を損なうことがなく、また、
螺子を用いていないので、側板ががたつく恐れも
ないものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は
一部を欠く上面図、第２図は第１図の両端部を拡
大したＡ−Ａ断面図、第３図は第１図の一部端部
の拡大図、第４図は縦条片の一部斜視図である。 １……縦条片、２……側板、３……貫通孔、４
……側端部横条片、５……横条片、６……溶接
部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 美粧なステンレス鋼材よりなる部材を格子状ま
   たは簀子状に組立てたグレーチングにおいて、縦
   条片１の両端の端面に近接し、かつ端面に平行な
   細幅のスリツト状の貫通孔３を穿設し、断面が該
   貫通孔３とほぼ一致しかつ長さが側板２と等しい
   かそれ以下の細幅の平板状の側端部横条片４を該
   貫通孔３に挿通せしめ、側板２と側端部横条片４
   を縦条片１と縦条片１の中間の位置で、溶接によ
   り接合固定したことを特徴とする側板付きのグレ
   ーチング。