JPH0141283B2 - - Google Patents

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JPH0141283B2
JPH0141283B2 JP54006737A JP673779A JPH0141283B2 JP H0141283 B2 JPH0141283 B2 JP H0141283B2 JP 54006737 A JP54006737 A JP 54006737A JP 673779 A JP673779 A JP 673779A JP H0141283 B2 JPH0141283 B2 JP H0141283B2
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granules
large amount
water
seedbed
forming
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Tsurumatsu Ishigaki
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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、稲苗その他植物苗を発芽、の育成
するために使用する苗床の改良された素材素材お
よびその素材を製造する方法製造する方法に勘す
るものである。
農業の機械化、合理化に伴い、各種植物の苗を
発芽、育成する手段も簡素化され、従来までのよ
うな苗床用田畑の使用から人工苗床へと移行し、
更に、人工苗床も天然沃土を使用したものから人
工沃土あるいは土壌代替物を使用したものへと推
移し、特に、稲作農業においては既にその大半が
この土壌代替物に頼るような現状となつてきてい
る。
この土壌代替物には、例えば、モミがらくん
炭、ウレタンフオーム、ベントナイト、ワラ、パ
ーライト等を単独あるいは複合してマツト状に成
形したものや、段ボール紙あるいは有機繊維素材
を厚紙状に成形したようなもの等各種のものが開
発、実用化されてきている。
しかし、何れの素材からなるものも、その吸水
性、保水性、肥料成分保持力、PH調整、通気性、
取り扱い作業性等において夫々一長一短があり、
育苗中に根上り現象や根腐れ症状その他の弊害を
併発して苗の正常な成長を期待できなくするもの
が多かつた。
この発明は、それらの状況に鑑み、特に有機繊
維素材を利用した苗床用素材の改良に関して鋭意
開発研究を継続してきた結果到達したものであつ
て、以下に示すような構成を特徴とするものであ
る。
即ち、パルプ残さい、パルプ屑、紡績屑、その
他の繊維屑等比較的細粉状、短繊維状の性状を有
する有機繊維素材を主材1とし、この主材1に適
当量の水または水に所要の物質、例えば栽培目的
植物の必要とする肥料成分、植物病虫害防除薬、
PH調整剤、モンモリロナイト系優良粘土もしくは
同類似鉱物(例えば、人工ゼオライト等)の細粉
末、その他植物の発芽、育成に有効な物質を混
入、溶解した水溶液、あるいはまた、特に必要が
あればそれらに適当な糊剤(例えば、CMC等澱
粉質系再湿性接着剤)を添加したもの等を注入し
て所定の含有水分状態でやや硬練り状の混練状物
を形成し、この混練状物から、適当な手段、例え
ば、この後に作り出される粒状体2の所望する大
きさに応じたサイズの網目に形成された金網、合
成樹脂ネツト等網状体、穿孔板等の上面に該混練
状物を載置し、混練状物の組成、粘性、粒状体形
成速度その他必要な条件に応じて調整された圧力
をかけながら混練状物または網状体等の何れかを
水平往復運動あるいは回転運動させることによつ
て混練状物下面と網状体等表面とを摺り合わせる
ようにした手段等により比較的平均化された所要
大(主体が5〜10mm程度、即ち米粒大から大豆大
程度、以下同様)の比較的大粒の粒状体2を大量
に形成する。
そして、この多量に形成された所要大の粒状体
2,2を所定形状の型枠内に充填し、その充填密
度ならびに嵩高を略平均したあとに、0.02〜0.05
Kg/cm2前後の比較的小さい圧縮力で圧縮成形し、
乾燥させればこの発明の苗床用素材の最も基本的
な性状のものが得られる。
この苗床用素材は、上記のようにして形成され
ることにより、図面第2図に示す要部拡大断面図
からも理解されるように、圧縮、乾燥して成形体
とした後においても、製造過程で所要大に形成さ
れていた各粒状体2,2…は、その体積、形状に
変化を来しているものの夫々その輪郭線を止どめ
た形で隣接し合い、成形時の圧縮力の程度によつ
て、それが比較的軽度の場合、例えば0.02Kg/cm2
程度の圧縮力で圧縮した場合には、あたかも「粟
おこし」状に各粒状体2,2…間に一部空〓を残
した状態で連繋した成形体となり、また、その圧
力が大きい場合、例えば0.05Kg/cm2程度の圧縮力
で圧縮した場合には、各粒状体2,2…はその輪
郭線を互いに変形させて各隣接間にはほとんど空
〓を有しないような状態で比較的密実な成形体と
なるものである。
そして、この苗床用素材に、栽培目的植物の種
子を播種して適宜散水し、全体が適度の湿潤状態
となるようにすると、水分は次第に該素材内部へ
浸透し始め、やがて該素材全体は一定限度まで膨
潤することになる。この膨潤段階での各粒状体
2,2…の変化を見てみると、第3図a〜c図図
示のように、圧縮されて変形収縮していた状態か
ら次第に圧縮成形前に近い状態にまで復元するよ
うな膨潤変化を起こしていることが確認され、各
粒状体自体は勿論のこと、それ以上に各粒状体間
の連繋関係が粗雑な状態となつている。これは、
圧縮、乾燥成形によつて単なる当接状況から強制
的に連繋状態を形成された各粒状体相互間の結合
度合と、一度混練することによつて複雑に絡み合
つた後に圧縮、乾燥成形される粒状体個々内部に
おける有機繊維素材相互の結合度合との違いから
生起する現象であり、この結合度合の違いが含水
によつて極めて粗構造の部分と比較的密構造の部
分とを実現する作用を及ぼすものである。そし
て、この構造こそが従来までの有機繊維素材を主
材とする単に全体が均質な状態に圧縮、乾燥成形
された、所謂厚紙状のものや内部に空間を有する
ものの素材そのものは全く同様の構造を有する薄
紙によつて成る段ボール等から構成された苗床用
素材と決定的に構成を異にする部分である。
即ち、有機繊維素材を主材とする従前までのも
のにおいては、各繊維素材間構造を全て平均的な
絡み合い構造のみによつて成るものを前提として
いたために、通常時の取り扱い作業性を考慮して
同構造のまま硬質のものに成形してしまうと含水
使用時の膨潤性を欠き、逆に含水使用時の膨潤性
を考慮して軟質な状態に止どめ置くと取り扱い作
業性の極めて悪いものとなつてしまうといつた悪
循環を繰り返すこととなつていたのに対し、前述
したような新規な構造から成るこの発明の苗床用
素材においては、通常時十分な保形性を有するも
のでありながら、含水使用時にはその特殊な構造
により極めてスムーズに膨潤状態が実現されて栽
培目的植物の発芽、育成に最適な環境の苗床を形
成することになるものである。
この状態は、既述の各粒状体2,2…を、それ
ら個々外周に、例えば、栽培目的植物の必要とす
る肥料分や植物病虫害防除剤、PH調整剤、更に
は、発根促進、徒長抑制、根腐れ防止、肥料の吸
着能力等植物の発芽、育成に有効な各種効能を有
するモンモリロナイト系優良粘土もしくは同類似
鉱物(前者の代表的なものに秋田県八沢木から産
出する八沢木白土があり、天然産ゼオライトであ
つて「ソフトシリカ」の商標名で市販されている
もの)の細粉末3あるいはその溶解液等を含浸塗
布処理または散布、付着させたものとして、同じ
く圧縮、乾燥成形した苗床用素材にあつても全く
同様に実現される。
(第4図図示の苗床用素材によるケース) 更に、有機繊維素材を主材とする混練状物に澱
粉質系再湿性接着剤、例えば、CMC(繊維素グリ
コール酸ナトリウム)等を添加して粒状体2を形
成しなければならないような場合(例えば、有機
繊維素材主材1に他の物質を混入することによつ
て混練状物の粘性が落ち、粒状体2の成形性が悪
くなつてしまうような場合であるが、通常水溶性
の物質を混入している限りその必要性は全くな
い。)においても全く同様である。
また、栽培目的植物の種類によつては選択する
苗床用素材の厚さ、粗密の程度等を変える必要性
を生ずることもあるが、その要求に対応すべく苗
床用素材に形成する前の粒状体の大きさも適宜選
択されることになり(通常、米粒大から大豆マメ
大程度の範囲の中から選択すれば各種栽培目的植
物用の苗床用素材として概略対応可能であつて、
例えば、稲苗用には米粒大前後のものが最も適し
ている。)、このような粒状体2の違うこの発明に
よる苗床用素材にあつても先のような現象は全く
同様に再現される。
以上のように、これら各実施例に代表されるよ
うなこの発明による苗床用素材は、何れも成形後
においては一定の保形性を有し、使用に際する散
水によつてその組成構造が有機繊維素材の粗密状
態を混在させながら容易に膨潤化して最適な苗床
環境を実現するものであるから、後は何れの実施
例に基づく苗床用素材の性状が栽培目的とする植
物の発芽、育成に最も必要となるかを判断しさえ
すれば良いことになる。
これら上記した苗床用素材の製造法は、基本的
には、パルプ残さい、パルプ屑、紡績屑、その他
の繊維屑等比較的細粉状、短繊維状の有機繊維素
材を主材1として所定含水状態でやや硬練りの混
練状物を形成する第1工程と、第1工程によつて
製造された混練状物から適宜手段、例えば、既述
の手段の外、所定含水状態に形成された混練状物
を適当な容器に収容し、水平方向の一方からその
混練状物の組成、粘性、粒状体形成速度等必要な
条件によつて調整された圧力をかけながら水平方
向の他方に向けて押し出しながら、その押し出さ
れて来る混練状物側に所定位置で上下方向往復運
動あるいは回転運動を繰り返す金網等の網状体、
穿孔板あるいは表面凹凸板等何れも形成する粒状
体2の大きさに応じて網目、穿孔、凹凸形状が
夫々規制された部材を配置させ、その部材表面で
該混練状物を擦ることによつて略平均化された粒
状体2,2…を多量に形成する手段や、既述手段
とは逆に、混練状物の上面に網状体等の部材を配
置、摺動させる手段等々によつて所要大で多量の
粒状体2,2…を形成する第2工程、続いて、そ
の多量に形成された所要大の粒状体2,2…を適
当な型枠内に充填し、嵩高ならびに密度が略平均
化するように均した後、全面に均等な押圧力をか
けて所望する硬さに圧縮し、乾燥させて保形性を
有する成形体に形成する第3工程、以上3工程に
よつて構成される。
そして、この製造法を基本として、先の実施例
による苗床用素材の中、栽培目的植物の要求する
肥料成分や植物病害虫防除剤、PH調整剤、その他
植物の発芽、育成に有効な物質を混入して成る苗
床用素材を形成する場合には、その第1工程段階
の混練状物形成時にそれら必要物質の全部もしく
は一部を混入して製造する方法と、第2工程によ
り形成された所要大で多量の粒状体個々外表面か
らそれら必要物質を含浸塗布するようにして製造
する方法、更には、その第3工程段階の型入時に
それら必要物質を混入して製造する方法の何れか
都合に良い方法に少し変更するだけで実施可能で
ある。
更に、モンモリロナイト系優良粘土もしくは同
類似鉱物を混入してなる苗床用素材を形成するに
は、先の例の植物の発芽、育成に有効な物質とし
て同等に扱う方法と、この物質だけ独自に混入す
るようにして製造する方法とがある。前者の場合
には、この物質の肥料成分吸着能力を利用する目
的から他の物質と併用させるようなケースに有効
な製造方法である。また、後者の場合には、この
物質を単独に細粉状の粉末3にして先の第2工程
によつて形成された所要大で多量の粒状体2,2
…個々外周に散布して付着させる製造法となるか
ら、この物質、即ち、モンモリロナイト系優良粘
土もしくは同類似鉱物の苗床用素材内混入歩止ま
りを良くする製造方法として有効である。
なお、これら各種必要物質による処理手段の
中、PH調整処理手段等は第1工程前に有機繊維素
材自体に前処理として字かに実施することも勿論
可能である。
次に、この発明の苗床用素材の具体的な実施例
を示す。
(実施例 1) この例は、稲作用の稚苗を発芽、育成するため
の苗床用素材の製造工程として説示するものであ
る。
先ず、第1工程として、大量の古新聞紙を大型
のポリバケツの中で一晩程水に浸漬して紙の繊維
質が十分に解ける状態としてから全体を撹乱し、
出来るだけ紙の繊維をほぐしてしまつた上、ほぐ
した新聞紙約10枚当り(苗箱1枚当りに略必要と
なる新聞紙の量)に粉末状の「ソフトシリカ」
(商品名)100g程度、およびCMC10g程度の割
合となるように混入してよく混練する。
この状態では、多量の水分を含んでブヨブヨし
た状態となつているので、ポリバケツの中に手を
突つ込んで繊維質をかき集めてすくい上げ、手で
絞るようにして水気を抜きながら直径で略20cm程
度の大きさのダンゴ状とした混練状物の塊を、解
きほぐした新聞紙全部が無くなるまで多数形成す
る。
第2工程では、上記第1工程で形成されたダン
ゴ状の混練状物を、6mm程度の網目の金網の張ら
れた枠体の中に入れ、混練状物を塊状としたまま
前後、左右、あるには円を描くようにして金網上
にこすり付ける。
枠体の下には適宜容器が配されていて、金網を
通過した5mm程度の粒状体が大量に蓄えられてい
く。
最後の工程として、第2工程で形成された大量
の粒状物を、苗箱(300×600×40mm)の中に一杯
に充填し、苗箱内法寸法に形成された厚板をその
上に載せて大人一人分(約60Kg程度、約0.03Kg/
cm2)の体重で押え付け、厚さで約20〜25mm程度と
なるように圧縮した後、平坦な場所で苗箱をひつ
くり返して板状に圧縮、成形された粒状体を取り
出し、天日でよく乾燥させて成形体とする。こう
して形成された成形体は、通常は保形性があつて
1枚板状の苗床用素材であり、苗箱内に敷いて播
種、覆土して散水すると、保形性を無くして各粒
状体が分離状あるいは半分離状となつてしまう苗
床用素材となる。
叙上のような簡便な製造方法によつてもたらさ
れるこの発明による苗床用素材によれば、従前ま
でのもののような発芽時の根上りや育苗時の根腐
れ等を完全に防止することができ、各種栽培目的
植物に応じた理想的な発芽、育苗環境を実現する
ことができるものである。これは、この苗床用素
材の組成構造が通常は取り扱い作業に支障を全く
来さない所要の保形性を発揮するものでありなが
ら、苗床使用時に散水されることによりその水分
が極めて容易に浸透して全体が能く膨潤するよう
な有機繊維素材の粗密二種類の結合状態に形成さ
れていることから現出するものであつて、この発
明の最も特徴的な部分である。
この構造により発芽時以降の根圏の形成は極め
て理想的に行われ、しかも、その成長過程におけ
る水分、空気等の供給も継続して確実に行われる
ものとなり、植物の発芽、育成環境として最適な
状況を実現することができる。
更に、この苗床用素材には極めて簡単な手段に
よつて各種栽培目的植物の発芽、育成に有効な
種々の物質を容易に混入させることが可能である
ことから、その植物に応じた性状の苗床用素材を
適宜選択しさえすれば、発芽、育成時の苗に病虫
害等の発生を来したり、追肥その他の中間作業を
要したり、あるいはまた、徒長や不均質な苗にし
てしまうといつた不都合な事態の発生を完全に回
避することができる。特に、モンモリロナイト系
優良粘土もしくは同類似鉱物を併用したものの場
合、機械化された稲作農業における機械田植え用
稚苗、中苗の発芽、育成には最適な苗床を実現す
るものである。
これら各種栽培目的植物の発芽、育成に有利な
条件だけではなく。この苗床用素材の更に重要な
作用効果の一つに、有機繊維素材を主材としてい
る点を挙げなければならない。
既述のとおり、この有機繊維素材としてパルプ
残さい、パルプ屑、紡績屑、その他の繊維屑で比
較的細粉状、短繊維状のもの等、所謂廃物と称さ
れているものを有効利用するものであり、特に、
パルプ残さいに関してはほとんど利用されること
もなく放置され、場合によつては公害問題になる
ほどの代物であつたが、この発明の有機繊維素材
としては最も適した素材である。したがつて、こ
の発明による苗床用素材は、その製造単価が極め
て低廉なものとなつて農業政策状有益なものとな
ることは勿論のこと、省資源技術として社会的価
値が更に重要なものといえる。
更に、その他の重要な効果としては、使用後に
おけるこの苗床用素材が仮令苗と共に運ばれて田
畑に入つたとしても、それらは容易に腐蝕、溶解
してしまい、田畑内に異物として残在することが
ないばかりか、田畑へ運ばれずして残つたものも
簡単に焼却するか、必要に応じて集積して堆肥と
することも可能であることから、その後処理が非
常に簡便であるという優れた効果を有することで
ある。
このように、植物の発芽、育成のための好適な
環境の実現という苗床用素材としての本来の作用
効果に加えて、製造簡単にして取り扱い作業性の
簡便な苗床用素材となる外、廃物の有効利用がで
きる経済性、社会貢献度に富んだ極めて有用な発
明とすることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明による苗床用素材の代表的な
実施例を示したもので、第1図は、その斜視図、
第2図は、第1図における苗床用素材の要部拡大
断面図、第3図は膨潤変化態様を示したものの要
部拡大断面図、第4図は、他の実施例によるもの
の要部拡大断面図である。 1……有機繊維素材主材、2……粉状体、3…
…モンモリロナイト系優良粘土細粉末。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 パルプ残さい、パルプ屑、紡績層、その他の
    繊維屑等有機繊維素材を主材とする所定含水状態
    の混練状物によつて、主体が5〜10mm程度の比較
    的大粒で多量の粒状体を形成し、必要に応じてそ
    れら粒状体外表面から所要薬剤処理、肥料成分添
    加処理、pH調整処理等栽培目的植物の発芽、育
    成に有効な処理を施すか、あるいは、それらの処
    理を一切施さないまま、それら多量の粒状体を集
    積し、それら個々の粒状体の有する形状を大きく
    変形させない範囲で且つ個々の粒状体が絡み合い
    接合状態を実現する0.02〜0.05Kg/cm2前後の比較
    的小さい圧縮力で圧縮して乾燥し、乾燥状態では
    保形性ある成形体であつて、一旦散水されて含水
    することにより個々の粒状体が膨潤して分離状あ
    るいは半分離状となつて成形体としての保形性を
    喪失してしまう如く形成されて成る苗床用素材。 2 混練状物を、有機繊維素材に水とモンモリロ
    ナイト系優良粘土、もしくは同類似鉱物との混
    合、溶解水溶液の適量を加えて成るものとした特
    許請求の範囲第1項記載の苗床用素材。 3 混練状物を、有機繊維素材と適量の水の他、
    栽培目的植物の要求する肥料成分および植物病虫
    害防除薬剤、PH調整剤、モンモリロナイト系優
    良粘土もしくは同類似鉱物の全部かまたはそれら
    物質の数種を加えて成るものとした特許請求の範
    囲第1項記載の苗床用素材。 4 多量の粒状体を、それら個々外周にモンモリ
    ロナイト系優良粘土もしくは同類似鉱物の細粉末
    を散布、付着させて成るものとした特許請求の範
    囲第1ないし3項記載の苗床用素材。 5 下記第1ないし3工程により構成される特許
    請求の範囲第1ないし3項記載の苗床用素材を製
    造する方法。 第1工程 パルプ残さい、パルプ屑、紡績屑、その他の繊
    維屑等有機繊維素材を主材とし、その主材に適量
    の水と共に栽培目的植物の発芽、育成に有効な適
    宜物質を加えるかまたは加えずして全体が所定の
    平均した含水状態となるよう混練して混練状物を
    形成する工程。 第2工程 前期工程により形成された混練状物から、主体
    が5〜10mm前後の比較的大粒で多量の粒状体を形
    成する工程。 第3工程 多量に形成された粒状体を適宜型枠内に充填し
    てその嵩高および密度を平均化させた後、全体
    を、それら個々の粒状体の有する形状を大きく変
    形させない範囲で、且つ個々の粒状体が絡み合い
    接合状態を実現する0.02〜0.05Kg/cm2前後の比較
    的小さい圧縮力で圧縮して乾燥摺ることにより、
    乾燥状態では保形性ある成形体であつて、一旦散
    水されて含水することにより個々の粒状体が膨潤
    して分離状あるいは半分離状となつて成形体とし
    ての保形性を喪失してしまう如く圧縮、乾燥させ
    ることにより保形性を有する成形体を形成する工
    程。 6 上記第2工程における混練状物から多量の粒
    状体を形成する手段が、該混練状物表面に所望す
    る粒状態の大きさに応じたサイズの網状体もしく
    は同相当物を当接、摺動させることにより実現さ
    せる如くした特許請求の範囲第5項記載の苗床用
    素材を製造する方法。 7 特許請求の範囲第5ないし6項記載の製造方
    法における第2工程を、所定含水状態の混練状物
    から多量の粒状体を形成すると共に、該粒状体外
    表面から栽培目的植物の発芽、育成に有効な物質
    の散布、付着処理を施すことにより所望する粒状
    体に形成する工程として成る苗床用素材を製造す
    る方法。
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