JPH0140912B2 - - Google Patents

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JPH0140912B2
JPH0140912B2 JP57056115A JP5611582A JPH0140912B2 JP H0140912 B2 JPH0140912 B2 JP H0140912B2 JP 57056115 A JP57056115 A JP 57056115A JP 5611582 A JP5611582 A JP 5611582A JP H0140912 B2 JPH0140912 B2 JP H0140912B2
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JP
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powder
metal
alloy
flame
mesh
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JP57056115A
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JPS5811776A (ja
Inventor
Ei Kuramaa Hooru
Yurasuko Juniaa Jooji
Tsumurutsuritsuku Kaareru
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Eutectic Corp
Original Assignee
Eutectic Corp
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Publication date
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Publication of JPS5811776A publication Critical patent/JPS5811776A/ja
Publication of JPH0140912B2 publication Critical patent/JPH0140912B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C4/00Coating by spraying the coating material in the molten state, e.g. by flame, plasma or electric discharge
    • C23C4/04Coating by spraying the coating material in the molten state, e.g. by flame, plasma or electric discharge characterised by the coating material
    • C23C4/06Metallic material
    • C23C4/08Metallic material containing only metal elements

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、自己接着性の火炎吹付合金粉、言い
かえると、ここで一工程火炎吹付粉剤と称してい
るものに関する。 火炎吹付剤で金属下地を被覆して、鋼鉄その他
鉄系金属の如き金属の下地を保護し、腐食や酸化
や磨耗などに対する抵抗性のような諸性質の向上
を与えることは知られている。吹きつけられる材
料、例えば、金属は線条とか粉末のような形であ
つてよいが、粉末吹付が好ましい。下地に接着力
のある被覆をするためには、下地を清浄し、鋼製
グリツトを用いてシヨツトブラスト(Shot
blasting)するか、もし形が円筒状ならば平削盤
(レース)上で面をけずることによつて表面を処
置してからその上に金属被覆をのせるのが通常の
やりかたである。 米国特許3322515号にはまず、下地を清浄にし、
そして単体ニツケルとアルミニウムが、例えば、
クラツド粒子のような複合粒子を形成するように
組合わされた火炎吹付粉を用いて、金属接着被膜
を火炎吹付(flame spraying)することによつ
て、金属下地の上に接着性被覆をもうける方法が
述べられている。商取引では、接着被膜粉剤
(bond coat powder)と呼ばれているこのタイ
プの粉剤は、さらに他の金属や合金の相当の厚み
の上部吹付層が、金属下地に強力に接着されるた
めの土台の層を形成する。この方法で、かなりの
厚さの上部層がつくられる。 上記特許によると、複合粒子中のニツケルとア
ルミニウムは、火炎中で発熱反応をおこして金属
間化合物(ニツケルアルミナイド)をつくり、そ
れが放出する熱は金属下地へのニツケルアルミニ
ウム材料の接着を助けるものになり、金属間化合
物はその際沈着した被膜の一部になるというよう
に推定されている。 粒子状の被覆材料にアルミニウム粉を混合した
だけのものを用いて、ニツケルアルミナイド金属
間化合物の生成の際放出される熱量よりは実質的
に大きいアルミニウムの酸化熱を用いることによ
り、火炎吹付を強化することが特許文献上知られ
ている。このような考え方を用いた特許が、ブラ
ドストレートによる米国特許2904449号であつて、
これには火炎中で進行する酸化反応を触媒し、そ
れによつて、火炎の温度を上昇することのでき
る、例えば、アルミニウムのような火炎触媒の使
用が述べられている。実際上同じような方向の特
許には、他に米国特許2943951号がある。 米国特許4230750号には、次の組成をもつ火炎
吹付混合粉剤を用いて接着力のある被膜をつくる
方法が述べられている。 (1) 25℃で、g原子当り約60000カロリーまでの
範囲の酸化自由エネルギーをもつことを特徴と
する金属から作られた還元可能な金属酸化物の
微粒子が、熱的に可融の結合剤を介して、25℃
における酸化自由エネルギーが酸素グラム原子
当り少くとも約90000カロリーであることを特
徴とする金属を本質的組成とする強力な還元剤
の微小粒子と密接に組合わさつた金属熱学的
(metallo thermic)発熱組成物の団塊。 (2) 上記団塊は、周期律表第4、第5、第6族の
難熔性金属元素の金属、合金、酸化物、炭化
物、珪化物、チツ化物及びホウ化物のうちから
選ばれる、少くとも一つの被覆剤と均一に混合
されている。 上記特許によると、団塊化された金属熱学的発
熱組成物(すなわち、テルミツト混合物)を用
い、それを他の被覆剤のうち、例えば、ニツケル
のような被覆剤と単に混合することによつて、団
塊化金属組成物だけを用いて上層吹付をした時に
比べるとはるかにすぐれた結合性がえられた。 この金属熱学的団塊物を用いると、強力な結合
性をもつ被膜にみちびくいろいろな火炎特性が得
られる。 米国特許4039318号には、団塊の形で物理的に
組み合わされた多数の成分から成る金属鉄系火炎
吹付材料がのべられていて、その成分は、約3%
から15%がアルミニウム、約2ないし15%が難熔
性金属の珪素化物、残りはニツケル主体、コバル
ト主体及び銅主体の金属のうちから選ばれた金属
から実質的に成る。好ましい組合わせは、アルミ
粉およびニツケル粉と共に団塊化された、少くと
も一種の難熔性金属の二珪化物、例えばTiSi2
ある。前述の成分組合わせは、加工性のすぐれた
金属被膜、例えば、一工程被膜を与える。 可融性結合剤で結合された単体ニツケルとアル
ミニウムの粒子から成る複合粒子を用いるときの
欠点は得られた被膜が完全に合金化された被膜で
ないことであり、そのことは、被膜中に遊離のア
ルミニウムが存在することでわかる。このような
被膜は耐食性を得る上で好ましくない。 合金成分の一つが、アルミニウムのように極め
て酸化され易い金属の溶質金属であるような合金
粉から成る被膜をつくることが知られている。典
型的な合金は溶媒金属としてニツケルを含み、5
%のアルミニウムと合金にしてアトマイズした粉
末である。ガス・アトマイズされた粉末は、通常
粒子が球状をしており、自由流動性であり、火炎
吹付には好適なので用いられている。接着を確実
にするには、比較的高い火炎吹付温度が必要とさ
れる。望ましい接着の強さを有する被膜を確実に
つくるためには、従つてプラズマ・トーチ
(torch)が好ましい。プラズマ炎、あるいはガス
炎中を飛走している滞留時間が極めて短く、必要
な温度に達するのに火炎吹付粉による速やかな熱
吸収が必要となる。従つて、酸素アセチレン炎に
よる火炎吹付の場合には、望ましい接着強度を確
実に得ることは必ずしも可能でない。極めて望ま
しい被膜は、溶媒であるニツケル中に実質的に溶
解するか、予め反応している完全な合金被膜であ
る。 実質上、球形をしているガス・アトマイズされ
た合金粉の比較的小さい比表面に比べて、事実上
同じ粒子サイズ分布において、比較したときに比
表面が高いことを粒子構成上の特徴とする合金粉
を用いることによつて、前述の、あるいは類似の
組成の合金粉に伴う結合上の問題が克服されるこ
とを我々は見出すに至つた。 金属素地の上に、結合力の改良された接着性の
被膜をつくることができる合金火炎吹付粉剤を提
供することが、本発明の目的の一つである。 本発明の別の目的は、合金火炎吹付粉剤を用い
て接着力のある一工程被膜を、火炎吹付でつくる
方法を提供することである。 その他の目的も以下の記述や、末尾のクレーン
や付図とのつながりにおいてもつと明らかになろ
う。 第1図は、ガス・アトマイズされた火炎吹付合
金粉の80倍の倍率の拡大写真で、実質的に球状を
した極めて滑らかな粒子を示している。 第2図は、高い比表面が特徴である不均斉、か
つ不規則で、非球状の構成をもつ粒子を提供する
ようにアトマイズされた火炎吹付合金粉の倍率80
倍の拡大写真を示している。 この発明は、粒子が非球形であることを特徴と
し、平均粒子サイズが約400メツシユから100メツ
シユ(米国規格)、即ち、約35から150ミクロンの
範囲にあり、さらに粉末は約180cm2/gr以上、
一般には250cm2/gr以上の比表面をもつことを
特徴であるような、アトマイズされた合金から導
かれた火炎吹付粉末を対象とする。こゝに比表面
とは、粒子グラム当りの総平均粒子表面積を意味
する。 本発明の合金粉は、酸化の負自由エネルギー
が、25℃で酸素グラム原子当り約80000カロリー
までの範囲にある、約1100℃より高融点の溶媒金
属から本質的に構成される組成物という点に特徴
がある。そして、合金成分として少くとも一つの
極めて酸化され易い溶質金属を重量比で、少くと
も約3%の割合で含み、この酸化され易い金属
は、負の酸化自由エネルギーが、25℃で酸素グラ
ム原子当り少くとも約100000(十万)カロリーで
ある。 溶媒金属の例は、鉄族の金属、すなわち、ニツ
ケル、鉄、コバルト、および鉄族主体の合金、す
なわち、ニツケル主体、鉄主体、コバルト主体の
合金ならびにそれらの混合物である。極めて酸化
され易い溶質金属の例は、アルミニウム、チタ
ン、ジルコニウムなどであり、酸化され易い金属
というのは、前述のように酸化の自由エネルギー
が、酸素gr原子当り少くとも約10万カロリーで
あることを特徴としている。 本発明に云う「溶媒金属」なる用語は、鉄族金
属の如きもの及び鉄族金属主体の合金を意味す
る。溶媒金属は、鉄族金属が主体であり、合金
が、極めて酸化され易い溶質よりも酸化性が低い
限り、モリブデン、タングステン(その際クロム
を含まない)などのような合金添加成分を一つ以
上含んでもよい。 本発明の粉剤が、火炎吹付されたとき自己接着
性を与えるためには、極めて酸化され易い溶質金
属の存在は、アトマイズ粒子の構成とともに重要
である。約180cm2/gr以上、好ましくは少くと
も約250cm2/gr以上の比表面を有する不均斉、
かつ不規則な非球状粒子を用いることにより、粉
剤は火炎中の短い滞留時間中に充分熱吸収がで
き、下地にぶつかる粒子が自己接着をもたらす、
望ましい温度になることが見出された。極めて酸
化され易い溶質金属の存在も、自己接着性を考え
るのに役立つ。 平均粒子サイズが、約400メツシユから100メツ
シユ(約35から150ミクロン)好ましくは、約325
メツシユから140メツシユ(約45から105ミクロ
ン)の範囲に制御されることは重要である。粒子
は、ガス・アトマイズされた球状の粒子を、ボー
ルミルで後から平にして比表面を増大させたもの
でもよい。あるいは、非球状粒子は、最終的に粉
剤が高い比表面の不均斉で不規則な非球状になる
ように水アトマイズ、蒸気アトマイズ又はガスア
トマイズして作られたものでもよい。 平均粒子という用語は、非球粒子の最小サイズ
と最大サイズの平均を意味する。例えば、平均サ
イズが約400メツシユ以上であるときは、粒子の
いくらかは約400メツシユ(約35ミクロン)より
小さいであろう。同様に全体の平均サイズが100
メツシユ以下であるとき、いくらかの粒子は100
メツシユ(約150ミクロン)を上まわつているで
あろう。 非球状であること以外に、粉剤は賭トーチに重
力給送できるように、自由流動性でなくてはなら
ない。従つて、粉末の見かけの密度とサイズと
は、自由流動性を失うほどに小さくてはいけな
い。 さらに、平均粒子サイズは実質的に400メツシ
ユ以下になつてはならない。そうでないと合金粉
末は酸化し易く、酸素アセチレン炎の中で燃えつ
きてしまう。 本発明の目的と意図を遂行するのについて、粉
体構成の重要さは、ガスアトマイズした球状粉剤
と不規則な非球状粒子の結合特性を比較するテス
トによつて確かめられた。 約400メツシユから100メツシユの範囲の実質的
に球状の粒子は、相対的に高い接着強度を保証す
る充分な比表面を与えない。 しかし、アトマイズ粒子がボールミルによる場
合のように平板化されれば、粉末グラム当りの比
表面は実際上増大できる。実質上同じような効果
は、高い比表面を特徴とする不規則非球状粒子を
作るような方式で、高圧水、蒸気、又はガスで合
金を特別にアトマイズすることでも達せられる。 実質的に球状にガスアトマイズされた粒子の代
表例として第1図が参照される。第1図は、約80
倍の倍率で作つた拡大写真を示している。 約400メツシユから100メツシユ(即ち約35から
150ミクロン)の範囲に入る球状粒子の粒子サイ
ズ分布を仮定して、cm2/gr単位で表わした比表
面は、比重約8.283(d)の合金95Ni−5Alについて、
次のようにして求められる。 球状粒子の直径Dは、ミクロンで表わす。 S.S.=πD2/1/6πD3×d=6/Dd 単位をセンチメートルに換算すると、この式は
次のようになる。 S.S.=6×104/D×8.283=7244/Dcm2/gr 400ないし100メツシユ(米国規格)の範囲の球
状粒子が、約10ミクロンの厚さに平たくされ、実
質的に円形をしていると仮定すると、球状から平
板状への構造変化に伴う比表面の変化は次の表に
見られる如くである。
【表】 平板化後の粒子は円板状であろうと思われる。
ただし、その一部は幾分楕円板状であろうと考え
てよかろう。 すでに述べたように、本発明の火炎吹付粉剤の
平均粒子サイズは、400ないし100メツシユ(約35
ないし150ミクロン)の範囲になければならない。 表によると、高い比表面をもつ本発明に用い得
る粉剤(即ち、少くとも約180cm2/gr又は少く
とも約250cm2/gr)は、平板化後の粒子サイズ
が約42ないし126ミクロン(即ち、約325ないし
120メツシユ)の範囲にあるものである。平板化
した構造の望ましい粒子は、ふるい分けによつて
約325から120メツシユ(即ち、42ミクロンをこ
え、約125ミクロンまで)の範囲にあり、これら
はガス・アトマイズした合金粉から導かれたもの
である。 比表面の大きい粒子は、不規則な粒子の形成を
有利にする条件下で、アトマイズ剤として水、ガ
ス又は蒸気を用いたアトマイズ技法を用いること
によつて得られる。それで、水アトマイズ法の場
合には、熔融した粒子に働く、通常の球面形成表
面張力をこえる乱流力を生ずるように流体の圧力
や流量をノズルの設計に従つて定めることによつ
て、条件設定は容易にできる。水アトマイズ法の
利点は、高い冷却率を有し、その結果粒子は急速
に冷却して不規則非球状粒子になることである。
ガス・アトマイズ法の場合には、冷却ガスを用い
てもよい。不規則な形のアトマイズされた合金粒
子の代表として、第2図が参照される。これは不
規則な非球状粒子からなる比較的比表面の大きい
粒子を示している。このような粉剤は自由流動性
をもつ特徴があり、用いられる供給速度やトーチ
のエネルギー容量次第で米国特許3986668号や同
3620454号に示されたタイプの酸素アセチレン・
トーチのような火炎吹付トーチに用いられる。 本発明による上述の組成の非球状粉剤を用いる
ことによつて、ASTM C633−69の測定方法によ
り約2000psi以上、即ち約2500psiの比較的高い供
給強度が得られる。 ASTM法では、測定は直径1インチ、長さ1
インチの二つの円柱状ブロツクの組を用いて行わ
れる。組合せの各々の一端の面は平滑にみがか
れ、一つの面は前述の接着被膜組成で火炎吹付で
約0.008から0.0012インチの厚さにまず被覆され
る。 高強度の上部被膜が、最初の被膜の上に付され
る。高強度上部被膜は、例えば、商標「Inconel」
で知られるニツケル主体合金(鉄7%、クロム15
%、ニツケル残余)あるいはタイプ431不銹鋼
(クロム16%、鉄残余)である。高強度上部被膜
の厚さは約0.015から0.020インチである。そして
それをのせた後、約0.025インチまでの厚さにな
る全体の被膜は、約0.015インチまでみがき仕上
げられる。エポキシ樹脂を上部被膜の上に付す
る。エポキシ層は10000psiをこえる接着強度を有
する。 組合せの他の一つのブロツクは、20ないし
30rmsに対応する平滑度にまで同様に端をみが
く。そして、高強度エポキシ樹脂をつける。組合
せの二つのブロツクは、金属被膜とエポキシ層の
ついた方を他方に対して両ブロツクのエポキシ面
を接するようにくわえ合せる。そしてくわえ合せ
たブロツクは、オーブン中で300〓(150℃)に1
時間加熱して、それによりエポキシ面はお互いに
強く接着し、強力につながつた接合をつくる。接
合したブロツクは、反対側の端に同心的に取り付
けられたボルトを用いテンシル試験機で引き離さ
れ、破断力が記録される。接着強度は破断時の力
をブロツクの1インチの円の面積で除して求めら
れる。 本発明の説明として、以下に実施例を示す。 実施例 1 95%Ni−5%Alの合金について試験をおこな
つた。実質的に球形のガス・アトマイズした合金
粉から作つた被膜を、ボールミル粉砕で平板化し
た同じ組成の被膜と、そして高い比表面の不規則
な球状粒子を与えるような条件で、水アトマイズ
してつくられた同じ組成の被膜と比較した。三種
の合金粉は約325メツシユから140メツシユにわた
る平均粒子サイズを有していた。粉末はいずれも
必要な自由流動性をもつており、「Rotoloy」と
いう商標でよばれる米国特許3986668に開示され
ているタイプの酸素アセチレン・トーチを用いて
火炎吹付された。 粉末は約5ないし6bs./hrの割合で供給さ
れ、1020スチールの下地の上に沈積された。接着
強度は、前述のようにASTM C633−69に従つて
測定された。粉剤の表面積はBET法を用いて測
定された。比表面および接着強度と粉剤との関係
は下記の通りである。
【表】 イズした粉末
* 粉剤1の比表面の値は、アトマイズされた粒
子が完全な球ではないことを示している。しか
しその数値は、粉剤1をボールミルにかけてつ
くつた粉剤2の数値のほぼ半分である。 表から明らかなように、180cm2/grをこえる
比較的高い比表面をもつ粉剤は、目立つてすぐれ
た接着強度を与えた。 しかし、粒子の形状が唯一の重要な因子なので
はない。前にも述べたように、合金がアルミニウ
ムのような極めて酸化され易い金属を含んでいる
ことも重要である。これは、比表面の異なるニツ
ケルそのままの粒子を用いて同じ条件下で行なつ
たテストによつて示される。即ち、(1)約325から
140メツシユの範囲の平均サイズをもつ比表面の
大きい化学的につくられた粉剤、(2)不規則な形の
アトマイズされたニツケル粉末。 得られた結果は次の通り。
【表】 ズした粉末
気のつくように、粉剤(1),(2)のどちらも実質的
に180cm2/grをこえる、即ち、600cm2/grをこ
える比表面をもつが、にもかかわらず二種の粉剤
のどちらも接着強度は200bs./in2を下回り、
その結果第1表の合金粉剤の中のアルミニウムの
存在が重要なことを示している。 火炎吹付粉剤の自由流動性は重要である。望ま
しい自由流動性は、よく知られた「Hall」流量
のように一定の量の粉末の漏斗を通しての流量に
より定められるものである。 「Hall」の流量装置は、錐部又は漏斗の底に
1/10インチの直径の通孔と1/8インチの長さの首
をもつ倒立錐又は漏斗から成る。そのような漏斗
は、その例が「ヘンリー・エツチ・ハウスナー著
のHandbook of Powder Metallurgy」(1973
年・Chemical Publishing Co.,Inc.,New
York,NY)の50ページに示されている。流量
は、漏斗の孔を50gの粉剤が通過するに要する秒
数である。第2図に示されている不規則非球状粉
剤の典型的な流量は、下記の粒子分布をもつ粉剤
50gに対して30から33秒である。 メツシユ 重量% +100 0 +140 最大 1.0 +170 最大10.0 +325 残余 −325 最大20.0 実施例 2 本発明の試験された他の合金組成は、アルミニ
ウム約15%と残りは実質的にニツケルから成るも
のである。この合金は、水アトマイズして高い比
表面を得た。 得られた結果は、下の第3表に与えられてい
る。 第3表 合金粉剤 比表面 接着強度(psi) Ni,15%Al 2430cm2/gr 4200 Niと3%のTi(比重8.59gr/c.c.)の合金につ
いて行なつたテストから、チタニウムの存在がア
ルミニウムよりも強い有利な作用を有するように
見えることが示される。約160cm2/grの比表面
においてさえ、5100psiの接着強度がえられるか
らである。しかし、安定した結果を得るために
は、比表面が約180cm2/gr以上であることが望
ましい。 本発明により、一工程合金被膜、あるいは接着
被膜をつくつた場合の利点は、沈着した合金被膜
が通常均質で、単体ニツケルとアルミニウムの団
塊化物から成る複合吹付粉剤における如き遊離ア
ルミニウムを含むことがないことである。 大きい比表面を与えるような粉末粒子の構成を
有する吹付可能なNi主体、Co主体及びFe主体の
いろいろな合金組成の例は、以下に示される。
【表】 好ましい合金は、約4%から20%のアルミニウ
ムを含むもの又は約4%から10%のアルミニウム
と残余にニツケルを含むものである。 好ましい態様に結びつけて本発明を説明してき
たが、それに対していろいろな変形や変更が当業
者に容易に理解できる範囲で、本発明の精神と意
図から外れることなく許されることを理解すべき
である。そのような変形や変更は、本発明と付加
されたクレームの範囲内にあると解されるべきで
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、球形の火炎吹付合金粉の80倍率の拡
大写真であり、第2図は、非球状の合金粉の同様
の拡大写真である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アトマイズされた合金から導かれる自由流動
    性で自己接着性の火炎吹付粉剤であつて、該粉剤
    の粒子が非球形で、400メツシユ乃至100メツシユ
    までの範囲の平均粒子サイズをもつこと、さら
    に、非球状粉末が約180cm2/gr以上の比表面を
    有すること、そうして該火炎吹付粉剤の有する組
    成は、1100℃以上の融点を有し、酸化の負の自由
    エネルギーが、25℃について酸素グラム原子当り
    約80000カロリーまでの範囲にあつて、Ni,Fe,
    Co、並にNi主体、鉄主体、Co主体の何れもCrを
    含まない合金よりなる溶媒金属の少くとも一つを
    本質的成分とし、少くとも一つの極めて酸化され
    易いAl,Ti又はZrの如き溶質金属を少くとも重
    量比約3%含み、前記酸化され易い金属は25℃に
    ついて酸素グラム原子当り、少くとも約100000カ
    ロリーの酸化の負の自由エネルギーを有すること
    を特徴とする火炎吹付粉剤。 2 非球状粒子の平均粒子サイズが、325メツシ
    ユないし140メツシユの範囲にあり、酸化され易
    い金属の量が合金粉剤の約4ないし20重量%の範
    囲にあり、粉剤の比表面が約250cm2/gr以上で
    あるような特許請求の範囲1の自由流動性自己接
    着性火炎吹付粉剤。 3 不規則な非球状であり、325メツシユから140
    メツシユまでの範囲の平均粒子サイズを有し、比
    表面が約250cm2/gr以上であることを特徴とす
    る粒子を有するアトマイズされた火炎吹付粉剤で
    あつて、1100℃以上の融点を有し、酸化の負の自
    由エネルギーが25℃に対して酸素グラム原子当り
    約80000カロリーまでの範囲にあつて、 Ni主体合金、Fe主体合金、Co主体の何れもCr
    を含まない合金及びそれらの混合物のうちから選
    ばれた溶媒合金から形成され、かつ、酸化の負の
    自由エネルギーが25℃について酸素グラム原子当
    り少くとも約100000カロリーである極めて酸化さ
    れ易いAl,TiまたはZrの如き溶質金属を重量比
    約4%から20%含むことを特徴とする自由流動性
    で一工程で自己接着可能なアトマイズされた火炎
    吹付粉剤。 4 溶媒合金は、実質的にニツケルであり、溶質
    金属は重量比約4%から20%の範囲の量のアルミ
    ニウムである特許請求の範囲第3の自由流動性の
    火炎吹付粉剤。 5 溶質合金が約4%から20%のアルミニウムを
    含むニツケルである特許請求の範囲第3の自由流
    動性火炎吹付粉剤。 6 不規則な非球状であり、平均粒子サイズは
    400メツシユ乃至100メツシユの範囲にあり、比表
    面が約180cm2/gr以上であることを特徴とする
    粒子を有していて、アトマイズされた合金から導
    かれた自由流動性の粉剤を火炎吹付することから
    成る、接着力のある金属被膜を金属下地上に作る
    方法であつて、該火炎吹付粉剤は、融点が約1100
    ℃をこえ、酸化の負の自由エネルギーが25℃に対
    して酸素グラム原子当り約80000カロリーまでの
    範囲にあるNi,Co,FeおよびNi主体、Co主体、
    Fe主体の何れもCrを含まない溶媒金属を本質的
    組成とし、かつ、重量比で少くとも約3%の極め
    て酸化され易いAl,TiまたはZrの如き溶質金属
    を含み、該溶質金属は25℃に対して酸素グラム原
    子当り少くとも約100000カロリーの酸化の自由エ
    ネルギーを有していること、そして前記金属下地
    上に接着力のある合金被膜を形成するまで火炎吹
    付をつづけることを特徴とする方法。 7 吹付される非球状粉剤の平均粒子サイズが
    325メツシユから140メツシユまでの範囲にあり、
    前記の極めて酸化され易い金属の量が重量比で前
    記合金粉剤の約4%から20%までの範囲にあるよ
    うな特許請求の範囲6の火炎吹付方法。 8 吹付される合金が、鉄族金属であるNi,Co,
    FeおよびNi主体、Co主体、Fe主体の合金ならび
    にそれらの混合物から選ばれる特許請求の範囲7
    の火炎吹付方法。 9 不規則な非球状であり、325メツシユから140
    メツシユまでの範囲の平均粒子サイズを有し、比
    表面が約250cm2/gr以上であることを特徴とす
    る粒子を有する自由流動性のアトマイズされた粉
    剤を火炎吹付することから成る、金属下地上に接
    着力のある金属被膜をつくる方法であつて、前記
    のアトマイズされた火炎吹付粉剤は、1100℃以上
    の融点を有し、酸化の負の自由エネルギーが25℃
    に対して酸素グラム原子当り約80000カロリーま
    での範囲にあるような、Ni主体、Co主体、Fe主
    体の何れもCrを含まない合金およびそれらの混
    合物から成る群からえらばれた溶剤合金で形成さ
    れ、かつ、酸化の自由エネルギーが25℃に対して
    酸素グラム原子当り少くとも約100000カロリーで
    ある極めて酸化され易いAl,TiまたはZrの如き
    溶質金属を重量比で約4%から20%含むこと、そ
    して、前記の金属下地上に接着力のある金属被膜
    を形成するまで火炎吹付をつづけることを特徴と
    する方法。 10 吹付される合金が、溶媒金属としてニツケ
    ルを溶質金属としてアルミニウムを用いている特
    許請求の範囲9の火炎吹付方法。 11 吹付される合金が、約4%から10%のアル
    ミニウムを含む特許請求の範囲10の火炎吹付方
    法。
JP57056115A 1981-04-06 1982-04-06 火炎吹付粉剤 Granted JPS5811776A (ja)

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