JPH0139421Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、チユーブ及び電線接続用中継コネク
タに関するものである。

従来の技術 従来、多数本のチユーブ同士の接続を一挙に行
うチユーブ用中継コネクタは、例えば実開昭57−
83987号公報により公知である。このような中継
コネクタは、多数のシリンダとそれらを駆動する
電磁弁、空気源等の間の配管の接続に用いられる
が、通常、それらの配管と同時に電磁弁あるいは
ストローク位置検出スイツチ等へ電気的配線を必
要とし、従つて多数のチユーブ及び電気的配線が
シリンダ近辺において複雑に交錯し、それらの接
続作業が煩雑化する。

そこで、配管及び配線を単一の中継コネクタに
よつて一挙に接続できるようにすることが考えら
れるが、単に配管用コネクタと配線用コネクタと
を一体化しただけでは、そのコネクタの設計によ
つて決まる一定数のチユーブ配管及び一定数の電
気的配線の接続しか行うことができず、任意数の
配管及び任意数の電気的配線の接続に利用するこ
とができないため、汎用性のある中継コネクタと
して利用することができない。

考案が解決しようとする問題点 本考案の技術的課題は、単一の中継コネクタで
任意数のチユーブ配管の接続及び任意数の電気的
配線の接続を可能として、中継コネクタの汎用性
を高めることにある。

問題点を解決するための手段 上記課題を解決するため、本考案の中継コネク
タは、相互に接離する雄コネクタ及び雌コネクタ
により構成し、両コネクタにおける基盤に穿設し
た多数の装着孔に対応させてチユーブ装着用連結
管と電気絶縁材製コンタクト支持管とを選択的に
取付可能とし、上記連結管に両コネクタの接合に
より互いに連通する管部を形設すると共に、上記
支持管の内部に両コネクタの接合により互いに電
気的に導通するコンタクトを設けることにより構
成される。

作 用 上記構成の中継コネクタは、雄コネクタ及び雌
コネクタの基盤に、任意数のチユーブ装着用連結
管と任意数の電気配線用コンタクトを備えたコン
タクト支持管を取付けて、それらの連結に用いる
ことができ、必要に応じてチユーブ装着用連結管
とコンタクト支持管とを交換し、それらの数を適
宜変更することができる。

効 果 このような本考案の中継コネクタによれば、必
要数のチユーブ配管及び電気的配線を一挙に接続
するための汎用性のある中継用コネクタを得るこ
とができる。

実施例 以下に、本考案の実施例を図面を参照しながら
詳細に説明する。

第１図及び第２図において、１，２は相互に接
離する雄コネクタ及び雌コネクタであり、上記雄
コネクタ１は、一対の接合板３ａ，３ｂを連結す
ることにより構成される基盤３及びそれに被設し
たクランプ盤４を備え、また上記雌コネクタ２は
雄コネクタの場合と同様に一対の接合板６ａ，６
ｂを連結してなる基盤６及びそれに被設されるク
ランプ盤７を備え、雄コネクタにはそれを雌コネ
クタと連結管するための接合リング５を設けてい
る。

上記雄コネクタ１の基盤３を構成する一対の接
合板３ａ，３ｂは、複数のねじ９で着脱可能に連
結したもので、それらの接合板３ａ，３ｂには、
第３図に示すように多数の装着孔１０，１１を穿
設し、この装着孔１０，１１に、チユーブ装着用
雄形連結管１４と合成樹脂等の電気絶縁材製雄形
コンタクト支持管１５とを、選択的に取付可能に
構成している。即ち、上記雄形連結管１４は、一
対の接合板３ａ，３ｂの間に固定状態に挟着され
る大径の固定部１７と、一方の接合板３ａの装着
孔１０から突出する雄形の管部１８と、他方の接
合板３ｂの装着孔１１から突出するホースニツプ
ル部１９とにより構成され、また上記雄形コンタ
クト支持管１５は、上記雄形連結管１４における
と同様の固定部２１及び接合板３ａの装着孔１０
から突出する雄管部２２と接合板３ｂの装着孔１
１から突出する絶縁管部２３とにより構成され、
接合板３ａ，３ｂにおける各装着孔１０，１１
に、上記連結管１４またはコンタクト支持管１５
のいずれかを、それらの大径の固定部１７または
２１を両接合板３ａ，３ｂ間に挟着して、ねじ９
により固定できるようにしている。

一方、上記クランプ盤４は、接合板３ａ，３ｂ
の装着孔と対応する位置に穿設したクランプ孔２
７を備え、該クランプ孔２７の径を、基盤３とク
ランプ盤４との接近時に、連結管１４のホースニ
ツプル部１９に装着したチユーブ２８をクランプ
孔２７とホースニツプル部１９とで抜止状態に挟
着すると共に、コンタクト支持管１５の絶縁管部
２３をクランプ孔２７に遊挿させる大きさに設定
している。

また、上記接合板３ａ，３ｂの間には、ドライ
バ穴１２ａを備えたクランプねじ１２の頭部を抜
止状態で且つ回転可能に挟設し、該クランプねじ
１２をクランプ盤４に貫通させてその先端に抜止
ナツト１３を着脱可能に螺着し、このクランプね
じ１２の螺締により基盤３とクランプ盤４とが第
１図と第２図に示す範囲内で接離し、且つ抜止ナ
ツト１３を取外すことにより基盤３をクランプ盤
４から取外せるように構成している。

上記コンタクト支持管１５は、その内部に、接
続すべき一方の電線２４と連結されるピンコンタ
クト２６を備えており、該コンタクト２６はコン
タクト支持管１５の絶縁管部２３側から圧入さ
れ、外周の係止爪がコンタクト支持管１５の内周
に喰い込んだ係止状態にある。

上記雄コネクタ１に対して接合リング５との螺
合によつて接合される雌コネクタ２は、雄コネク
タ１と同様に、基盤６を構成する一対の接合板６
ａ，６ｂを複数のねじ９により着脱可能に連結
し、この雌コネクタ２の基盤６には、両コネクタ
１，２の接合時に雄コネクタ１における雄形連結
管１４及び雄形コンタクト支持管１５と接続され
る雌形連結管３０及び雌形コンタクト支持管３１
を選択的に取付可能に構成している。上記雌形連
結管３０は、一対の接合板６ａ，６ｂ間に挟着固
定されて内部の通孔を内側の接合板６ａの開孔３
２に臨ませたソケツト管部３４と、外側の接合板
６ｂの装着孔３３から突出するチユーブ装着用ホ
ースニツプル部３５とにより構成され、また、上
記雌形コンタクト支持管３１は、上記雌形連結管
３０におけると同様のソケツト管部３６と、外側
の接合板６ｂの装着孔３３から突出する絶縁管部
３７とにより構成されている。上記雌形コンタク
ト支持管３１は、その内部に、接続すべき電線２
４に連結されると共に、両コネクタ１，２の接合
時に上記ピンコンタクト２６と接合して電気的に
導通するソケツトコンタクト３８を備え、該ソケ
ツトコンタクト３８は、上記ピンコンタクト２６
の場合と同様に、ソケツトコンタクト３８の通孔
内に圧入係止されている。

なお、クランプねじ２９の回転により基盤６と
クランプ盤７とが接離するように構成するなど、
その他の構成は雄コネクタ１と共通性を有し、従
つて雄コネクタ１と同等の部分には同一の符合を
付して説明を省略する。

上記構成の中継コネクタを使用するには、雄及
び雌コネクタ１，２の基盤３，６に接続しようと
するチユーブ及び電線の本数に対応した数のチユ
ーブ装着用連結管１４，３０及びコンタクト支持
管１５，３１を取付け、各コネクタ１，２におい
て基盤３，６とクランプ盤４，７とを離間状態と
してチユーブ２８，２８を連結管１４，３０のホ
ースニツプル部１９，３５に装着し、その後基盤
３，６とクランプ盤４，７とをクランプねじ１
２，２９によつて締付ければ、チユーブ２８，２
８がホースニツプル部１９，３５とクランプ盤
４，７との間に挟着抜止され、この状態で雄及び
雌コネクタ１，２を接合リング５によつて接合す
れば、連結管１４，３０同士の接合によりチユー
ブ２８，２８同士が連通すると同時に、コンタク
ト支持管１５，３１がそれらの内部のピン及びソ
ケツトコンタクト２６，３８を電気的に導通させ
て接合される。上記接合状態において、ピン及び
ソケツトコンタクト２６，３８の外周は全体的に
コンタクト支持管１５，３１によつて囲繞され、
電気的な絶縁が十分に保たれる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例の接合状態の断面図、
第２図はその分離状態の断面図、第３図はそのＡ
−Ａ矢視図である。 １……雄コネクタ、２……雌コネクタ、３，６
……基盤、１０，１１，３３……装着孔、１４，
３０……連結管、１５，３１……コンタクト支持
管、２６，３８……コンタクト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 相互に接離する雄コネクタ及び雌コネクタによ
   り構成し、両コネクタにおける基盤に穿設した多
   数の装着孔に対応させてチユーブ装着用連結管と
   電気絶縁材製コンタクト支持管とを選択的に取付
   可能とし、上記連結管に両コネクタの接合により
   互いに連通する管部を形設すると共に、上記支持
   管の内部に両コネクタの接合により互いに電気的
   に導通するコンタクトを設けたことを特徴とする
   チユーブ及び電線接続用中継コネクタ。