JP4055356B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
配管の一例として、自動車に備えたブローバイガス回収用の配管は、エンジンと給気路との間を、複数のチューブで連結してなり、エンジンのシリンダとピストンとの間から漏れたブローバイガスを、エンジンの給気路に帰還させて、大気中に放出されないようにしている。そして、メインテナンスするときに、この配管を外す場合があるが、これが元通り戻されたか否かを、従来は、目視によって確認していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記の配管が外れていても、エンジンは動作するため、配管が外れていることに気付かずにエンジンを駆動させて、ブローバイガスを大気中に放出してしまうという事態が生じ得た。また、こうした場合においてもブローバイガス用の配管は複数本あるため、いずれの配管が外れているのか特定できるのが望ましい。
【0004】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、配管が外れたことを判別するシステムに利用することが可能なコネクタの提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
<請求項1の発明>
請求項1の発明に係るコネクタは、互いに嵌合可能な一対のコネクタハウジングの嵌合方向を、相互に連結される一対の配管の接続方向と同一方向としかつ前記一対の配管に対し軸方向に移動不能に設けることで、前記各コネクタハウジングに別々に収容された端子金具同士が、前記配管の連結に伴って電気接続されるようにしたコネクタであって、少なくとも一方の前記コネクタハウジングは、内側に前記一対の配管のうちの一方の配管が貫通された遊嵌リングを備えて、前記一方の配管周りに回転可能となっているとともに、前記一方の前記コネクタハウジング内には略U字状をなす前記端子金具であるバスバーが備えられ、かつ前記一対の配管のうちの他方の配管には前記一方のコネクタハウジングの嵌合相手となる他方のコネクタハウジングが取り付けられるとともに、この他方のコネクタハウジングからは前記端子金具同士の電気接続を検知する検知回路に接続される電線が導出されるようにしたところに特徴を有する。
【0006】
請求項1のコネクタは、配管同士が連結されると端子金具同士が接続状態となり、配管同士が外れると端子金具同士が非接続状態となるから、これら端子金具同士の接続状態を検出して、配管が外れているか否かを判別するシステムに利用することができる。
また、少なくとも一方のコネクタハウジングが、配管を中心にして回転するから、たとえ配管が捻れても、それとは無関係に、一方のコネクタハウジングを他方のコネクタハウジングに対面させることができ、コネクタハウジング同士の嵌合作業が容易になる。
【0007】
<請求項2の発明>
請求項2の発明は、請求項1記載のコネクタにおいて、前記一対のコネクタハウジングを複数組備えると共に、これらのコネクタハウジングが前記検知回路に対し並列に接続されているところに特徴を有する。
【0008】
請求項2の構成によれば、複数個のコネクタハウジングが検知回路に対して並列に接続されているので、いずれのコネクタハウジングが外れているのかが即座に判別できる。従って配管同士が外れた箇所を確実に検知できる。
【0009】
<請求項3の発明>
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2記載のコネクタにおいて、少なくとも一方の前記コネクタハウジングは、配管に着脱される継手部材に一体に設けられ、その継手部材には、前記配管の内側及び外側の両方に嵌合される二重筒壁と、前記二重筒壁のうち外側の筒壁にスリットを形成することによって、前記外壁の一部を内側に向けて撓み変形可能とした可撓締付部と、前記二重筒壁の外側に嵌合されて、前記可撓締付部を内側に撓み変形させる締付位置とその位置から離れた退避位置との間でスライドする締付リングと、前記二重筒壁に設けられて、前記締付リングを前記締付位置に係止する係止部とを備えてなるところに特徴を有する。
【0010】
請求項3の構成では、コネクタハウジングに備えたジョイント部を、配管に取り付けるには、二重筒壁のうち外側の筒壁と内側の筒壁との間に、配管の端部を差し込み、締付リングを退避位置から締付位置に移動して、係止部に係止させる。すると、締付リングによって可撓締付部が内側に撓められて、配管が締め付けられ、もって、配管の抜け防止が図られる。このように、請求項3のコネクタによれば、締付リングを移動するだけに、ジョ イント部が容易に配管に抜け止め状態に取り付けられる。
【0011】
<請求項4の発明>
請求項4の発明は、請求項3記載のコネクタにおいて、前記締付リングを、前記退避位置に係止可能な仮係止機構を備えるところに特徴を有する。
【0012】
請求項4の構成によれば、締付リングを仮係止できるので、ジョイント部に対する締付リングの取付け忘れや、配管取付け前に締付リングを誤って締付位置へ移動してしまうことを防止することができる。
【0013】
<請求項5の発明>
請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載のコネクタにおいて、前記継手部材には、前記二重筒壁に嵌合される配管に対する相手側配管との接続用の差込み筒部が設けられるとともに、この差込み筒部の外周面には前記相手側配管に対するシールリングが嵌着され、さらに前記差込み筒部の外周側には、前記コネクタが前記差込み筒部と前記遊嵌リングとの両間に前記相手側配管を嵌め入れ可能な二重筒構造を形成しつつ、前記差込み筒部に対して前記遊嵌リングが着脱自在に設けられているところに特徴を有する。
【0014】
請求項5の構成によれば、差込み筒部の外周側の遊嵌リングが着脱可能であるので、差込み筒部に対してシールリングを取り付ける作業を容易に行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
参考例
以下、本発明の参考例を図1〜図9に基づいて説明する。図1には、自動車のエンジンに設けられたブローバイガス回収用の配管が示されており、この配管は、エンジンのうちブローバイガスが発生し得るクランクケース11と、エンジンへの給気用ダクト12との間をチューブ14にて繋いでなる。
【0016】
具体的には、クランクケース11の2箇所、及び、給気用ダクト12の1箇所の計3箇所からパイプ20を延出すると共に、3本の各チューブ14の両端にジョイント部15を固着し、各チューブ14の一端側のジョイント部15を各パイプ20に連結する一方、他端側のジョイント部15を、T型パイプ40の各枝部に連結してある。
【0017】
ジョイント部15は、合成樹脂製であって、図2に示すように、チューブ14に嵌合固定される主体筒51を備える。主体筒51は、図3に示すように、チューブ14側から順次に、小径部53、中径部54、大径部55とを有し、小径部53の先端には、抜け止め突条56が形成され、中径部54と大径部55との間には係止溝57が形成されている。
【0018】
大径部55のうち中径部54から離れた側の先端には、側方に向けてフランジ58が張り出し形成されている。また、大径部55は、図2に示すように、二重構造をなして、その外筒壁55Vと内筒壁55Wとの間の隙間に、相手側のパイプ20,40が嵌入される。さらに、内筒壁55Wは、外筒壁55Vより若干前方に突出すると共に、内筒壁55Wのうち外筒壁55Vに覆われた部分の先端寄り位置には、Oリング71が嵌着されている。
【0019】
主体筒51には、小径部53側から、回動体59と締付スリーブ61とが順次に嵌合され、締付スリーブ61の外面には締付リング60は嵌合される。
【0020】
締付スリーブ61は、一端にフランジ62を備え、そのフランジ62側の端部に、軸方向に延びた複数のスリット61Aを形成することで、そのフランジ62側が径方向に拡縮される可撓締付部61Bとなっている。
【0021】
また、締付スリーブ61のうちフランジ62と反対側の端部には、一対の可撓片63(図3には、1つのみ示されている)が備えられている。そして、締付スリーブ61は、可撓片63側から主体筒51に嵌合され、可撓片63に設けた先端突部63Aを、主体筒51の係止溝57に係止させて抜け止めされる。そして、締付スリーブ61と小径部53とが隙間を介して同心円状に配置されて、本発明に係る二重筒壁を構成する。
【0022】
さらに、締付スリーブ61は、図4(A)に示すように、最初は、締付リング60を、可撓片63側の端部(以下、これを「退避位置」という)に配置した状態となっており、この状態で、フランジ62側の端部が拡径されて、締付スリーブ61と主体筒51との間の隙間にチューブ14が挿入される(図4(B)参照)。そして、図4(C)に示すように、締付リング60をフランジ62側の端部(以下、これを「締付位置」という)に移動することで、締付スリーブ61が主体筒51との間でチューブ14を締め付けて抜け止めする。なお、締付リング60は、締付スリーブ61のフランジ62側に形成した突部64に、係止凹部65が係止されて元の位置には戻らない。
【0023】
図3に示すように、回動体59は、主体筒51に外嵌される遊嵌リング66の外周面から側方に角柱部67を延設して備える。そして、遊嵌リング66が、主体筒51のフランジ58と、前記係止溝57に係止した締付スリーブ61の端部との間に挟まれており、これにより、主体筒51に対して回動はできるが、軸方向には移動できない状態に保持されている。
【0024】
角柱部67の先端には、雌コネクタ部52が備えられている。雌コネクタ部52には、図2に示すように、ジョイント部15と同方向を向いて開放したフード部68が備えられ、そのフード部68の奥面から開放側に延びた端子収容部69の内部に、一対の雌型端子金具70(図2には、1つのみが示されている)を横並びにして収容している。
【0025】
次に、クランクケース11及び給気用ダクト12から延出されたパイプ20について説明する。このパイプ20は、図2に示されており、合成樹脂製であって、同図の上下方向に延びた主体管21の途中部分から同図の左方向に水平管22を延ばして備え、上記主体管21の上端に、合成樹脂製のコネクタブロック30が一体に組み付けられている。より具体的には、パイプ20の上端開放口21Aの内部に、コネクタブロック30から垂下された円柱部31を嵌入して、その円柱部31の基端側に備えた台部32と、上記上端開放口21Aの開口縁とを震動溶着してある。なお、コネクタブロック30から垂下された円柱部31の外周面には、Oリング23が装着されており、これにて主体管21の上端は完全に密閉されている。
【0026】
また、パイプ20のうち主体管21の下端は、その外周面にOリング24が装着されて、給気用ダクト12及びクランクケース11の壁面に貫通形成した孔25に水密状態にして嵌入されている。これにより、パイプ20の内部空間が、給気用ダクト12及びクランクケース11の内部空間に連通されている。
【0027】
コネクタブロック30は、上記した円柱部31を中心として図2の左右方向に延びて、両端部に第1雄コネクタ部33と第2雄コネクタ部34とを備えている。各雄コネクタ部33,34には、フード部33A,34Aが備えられ、図2における左側の第1雄コネクタ部33のフード部33Aは、前記水平管22と同方向に開放されている。また、コネクタブロック30の内部には、一対のバスバー35(図2には、一方のバスバー35のみが示されている)が並行して延ばされ、これらバスバー35の両端部が、各フード部33A,34Aの奥面から開放側に向けて延びて、雄型端子金具33B,34Bを構成している。より詳細には、前記第1雄コネクタ部33では、雄型端子金具33Bは、フード部34Aの天井面から内側に突出した支持台33Cに敷設された状態となって、接触面を図2の下方に向けられる一方、第2雄コネクタ部34では、雄型端子金具34Bは、片持梁状に延びている。また、第2雄コネクタ部34のフード部34Aのうち上方を向いた外面には、ロック突部34Cが形成され、これに相手側の雌コネクタ75に設けたロックアーム75Rが係止する。
【0028】
次いで、T型パイプ40について、図5に基づいて説明する。T型パイプ40は、やはり合成樹脂製であり、合成樹脂製のコネクタブロック41を組み付けて備える。T型パイプ40は、文字通りT字形をなして3方向に連結管42(パイプ20の水平管22と同形状)を延ばしてなる。T型パイプ40のうちこれら連結管42の共通基端部には、図5の上方に向けて受容凹部43が開放しており、この受容凹部43内に、やはりコネクタブロック41から垂下された円柱部44を嵌入して上記パイプ20と同様に震動溶着してある。
【0029】
コネクタブロック41は、T型パイプ40に対応してT字状をなし、各連結管42と並行した3つの分岐部を備える。各分岐部の先端には、上記したパイプ20に備えた第1雄コネクタ部33と同一構造の第3雄コネクタ部45が備えられている。
【0030】
コネクタブロック41の内部には、図5に示すように、3本のバスバー46が埋設されている。そのうちの第1バスバー46Aは、互いに反対方向を向いた第3雄コネクタ部45X,45Xの間に真っ直ぐ延びて、それら各第3雄コネクタ部45Xの一方の雄型端子金具47Aを構成している。残りの2つの第2バスバー46B,46Bは、残りの第3雄コネクタ部45Y内で、一端を露出させて隣り合わせて並んだ雄型端子金具47C,47Cを構成すると共に、それらバスバー46B,46Bは、コネクタブロック41内で、直角に相反する方向に屈曲されて、互いに反対方向を向いた第3雄コネクタ部45X,45Xの残りの雄型端子金具47B,47Bを構成している。
【0031】
次に、本実施形態のブローバイガス回収用の配管の、組み付け手順の具体例を説明しつつ、本実施形態のシステム全体について説明する。まず、既に図4を用いて説明したようにして、チューブ14の両端に、ジョイント部15を取り付ける。そして、チューブ14とほぼ同じ長さにした一対の電線D1の両端末に端子金具70(図2参照)を固着し、図7に示すように、これら電線D1をチューブ14に沿わせ、両電線D1の端部の端子金具70を、チューブ14の両端の各雌コネクタ部52内に装着する。このようにしてジョイント部15等を組み付けたチューブ14を3本揃える。
【0032】
次いで、例えば、各チューブ14の一端のジョイント部15を、クランクケース11の2箇所及び給気用ダクト12の1箇所に設けた各パイプ20に結合する。そのためには、図2に示すように、ジョイント部15とその側部に備えた雌コネクタ部52を、パイプ20の水平管22及び第1雄コネクタ部33にそれぞれ対面させて押し付ける。すると、ジョイント部15と水平管22とが嵌合されて、チューブ14がクランクケース11及び給気用ダクト12に連通されると共に、コネクタ部52,33同士が結合され、雌コネクタ部52の両端子金具70が、第1雄コネクタ部33の雄型端子金具33B(バスバー35の一端)に導通接続される。
【0033】
次いで、各チューブ14の他端のジョイント部15を、T字状をなすT型パイプ40に装着する。そのためには、やはりジョイント部15とその側部に備えた雌コネクタ部52を、T型パイプ40の連結管42及び第3雄コネクタ部45にそれぞれ対面させる。ここで、チューブ14が予期せぬ方向に捻れていても、雌コネクタ部52を、回転させることで雌コネクタ部52を第3雄コネクタ部45に容易に対面させることができる。
【0034】
ジョイント部15をT型パイプ40に押し付けると、図6に示すように、ジョイント部15と連結管42とが嵌合されて、3つのチューブ14が互いに連通されると共に、コネクタ部52,45同士が結合されて、雌コネクタ部52の両端子金具70が、第3雄コネクタ部45の雄型端子金具(バスバー46の各端部)に導通接続される。
【0035】
次いで、図8に示すように、クランクケース11に備えた各パイプ20の第2雄コネクタ部34に、雌コネクタ75を結合する。この雌コネクタ75には、一対の雌端子金具(図示せず)が収容して備えられ、これら雌端子金具同士を電線D2にて短絡させてある。これにより、第2雄コネクタ部34内の両雄型端子金具34B,34Bが短絡される。
【0036】
最後に、図9に示すように、給気用ダクト12に備えた各パイプ20の第2雄コネクタ部34に、雌コネクタ75を結合する。この雌コネクタ75に収容された一対の雌端子金具76(図2参照)には、検知回路80(図1参照)に接続された一対の電線D3,D3が固着されている。ここで、検知回路80は、これら電線D3,D3が接続せれた一対の検知端子81A,81B間が絶縁状態となると警告信号を出力し、短絡されると警告信号が停止する構成となっている。
【0037】
本実施形態のシステムは、以下のように動作する。自動車のイグニッションキーをオンすると、エンジンが起動すると共に、検知回路80が起動する。ここで、ブローバイガス回収用の配管を構成するチューブ14が、各ジョイント部15で結合されている場合には、図1に示すように、検知回路80の一対の検知端子81A,81Bに、電線D1〜D3及びバスバー35,46で構成された閉じた回路(以下、これを「開閉回路C1」という)が接続された状態となる。これにより、検知回路80の両検知端子81A,81B間が短絡されるから、警告信号は出力されない。
【0038】
つまり、ジョイント部15が結合された状態では、警告信号が発せられないから、通常通りに自動車を走行させることができ、走行中にエンジンに負荷がかかってブローバイガスが発生しても、給気用ダクト12の負圧にてブローバイガスが吸引されてエンジンに還元され、大気に放出されることはない。
【0039】
さて、自動車をメインテナンスするときには、ジョイント部15を外す場合がある。ここで、複数のジョイント部15を外してメインテナンスを行い、復元するときに、それらのうち1つのジョイント部15を見落として連結し忘れたとする。この場合、ブローバイガスが発生すると、外れたままのジョイント部15からブローバイガスが漏れてしまう。
【0040】
ところが、外れたジョイント部15のところで雌コネクタ部52が相手側コネクタ部から離脱して開閉回路C1が開かれ、検知回路80の両検知端子81A,81B間が絶縁状態となっているから、イグニッションキーをオンして検知回路80を起動したとき、検知回路80から警告信号が出力される。これにより、ブローバイガス回収用の配管のうちいずれかのジョイント部15が外れていることに気付く。そして、外れたジョイント部15を結合して、ブローバイガスが大気中に放出されることを防ぐことができる。
【0041】
なお、エンジンの起動時にはエンジンに負荷がかからないので、ブローバイガスが発生せず、上記のようにエンジン起動後に外れたジョイント部15を結合しても、ブローバイガスの放出を防ぐことができる。
【0042】
このように本実施形態のコネクタは、配管同士(パイプ20,40とチューブ14)が外れると端子金具(端子金具70,バスバー35,46)同士が非接続状態となるから、これら端子金具同士の接続状態を検出して、配管が外れているか否かを判別するシステムに利用することができる。しかも、コネクタ部52が、チューブ14を中心にして回転するから、たとえチューブ14が捻れても、それとは無関係に、コネクタ部52を相手コネクタ部33,45に対面させることができ、コネクタ部同士の嵌合と配管同士の連結とを容易に行うことができる。さらに、ジョイント部15を、チューブ14に取り付ける際には、ジョイント部15にチューブ14を嵌合して、締付リング60を退避位置から締付位置に移動するだけで、容易に両者が抜け止め状態に取り付けられ、作業性にも優れる。
【0043】
<第1実施形態>
次に、本発明の第1実施形態を図10〜図16を用いて説明する。本実施形態では主に上記参考例と異なる構成を説明し、同様の構成については同じ符号を付し、重複した説明は省略する。
【0044】
図10は本実施形態に係るジョイント部15の構成部品を示している。このうち、主体筒51の中径部54には軸方向に並列する2つの突縁が周方向に沿って張り出しており、この2つの突縁の間には係止溝57が形成されている。また、中径部54と大径部55との間にフランジ58が形成されている。さらに、中径部54において、フランジ58とこれに近い側の突縁との間は遊嵌溝54Aとなっている。また、両突縁には、主体筒51の軸方向に沿うようにして進入溝54Bが形成されている。進入溝54Bは、次述する回動体59の突部66Aに合わせて3箇所に配設されている。
【0045】
すなわち、回動体59の遊嵌リング66には、雄コネクタ部52Mを上方に位置させた状態で内壁面における上面及び左右側面の3個所に等間隔となるように突部66Aが設けられている(図11参照)。これらの突部66Aが、進入溝54Bに嵌め合わされつつ遊嵌溝54Aまで押し込まれ、遊嵌溝54A内を周方向へ移動させることで、主体筒51のフランジ58と、締付スリーブ61の端縁との間に挟まれ、もって、回動体59は軸方向への移動が規制される(図12参照)。さらに、回動体59の遊嵌リング66は、大径部55の外周を取り囲むようにに筒壁が形成されており、回動体59を装着するとリング71の外周を覆い隠すようになっている。また、回動体59は締付リング60側の端面から挿入筒部59Aが突設されており、図12に示すように締付リング60の先端面に設けられた周溝部61Cに嵌め合わせて組み付けられる。
【0046】
締付スリーブ61は、締付リング60の内側へ嵌め入れ可能に形成されている。また、図11に示すように回動体59への組付け側の端部が二重筒構造をなしており、内側の筒と外側の筒との間の周溝部61Cに回動体59の挿入筒部59Aを嵌挿可能である。さらに、内側の筒の内周面には先端突部63Aが形成されている。さらに、締付スリーブ61において、二重筒構造と反対側の端部には周方向に沿ってフランジ62が形成されている。また、締付スリーブ61の外周面には仮係止突部64Aが設けられている。仮係止突部64Aは、締付スリーブ61の軸方向に沿って、突部64と同一直線上に並ぶように配設されている。図12に示すように、この仮係止突部64Aに対して締付リング60の係止凹部65を係止させることにより、締付リング60が退避位置に保持される。ここで、締付スリーブ61に対して締付リング60を退避位置に係止した状態を「仮係止」という。
【0047】
また、本実施形態における角柱部67の先端には、雄コネクタ部52Mが設けられている。雄コネクタ部52Mは、インサート成形することにより略U字状のバスパーの両先端部分をフード部68内に露出させるようにして一体に備えており、このバスパーの先端部分が一対の雄型端子金具70Mをなしている。
【0048】
さて、本実施形態の回路について説明する本実施形態では、ジョイント部15には雄コネクタ部52Mが配され、その相手側コネクタブロック30に雌コネクタ部36が配され、かつ、雌コネクタ部36から直接電線D4を導出させる構成である。ここで、1つの雌コネクタ部36から導出させた一対の電線D4は直接検知回路80に接続されている。即ち、本実施形態の回路は、各雌コネクタ部36が検知回路80に対して並列に接続されたものである。そして、検知回路80は、各コネクタ部36毎の接続について独立に検知する構成である。
【0049】
このように構成された本実施形態によれば、それぞれの雄雌コネクタ部52M,36同士の接続箇所からの電線D4が検知回路80に対して並列に接続されているので、どの個所の接続不良が起きているかが、瞬時に判別可能である。また、検知回路の電線D4は、クランクケース11や吸気用ダクト12に固定されたパイプ側から導出させる構成であり、チューブ14側に配線を設ける必要が無いので、チューブ14は単純な構成となると共に、メインテナンスの際にも、配線に留意する必要がなく、チューブ14の取り回しが容易であるので、作業性が向上する。
【0050】
それに加えて、本実施形態のジョイント部15は、回動体59が大径部55の外周を取り囲むように筒壁を形成した構成としたことにより、参考例の大径部55に形成されていた外筒壁55Vを省略できた。これにより、本実施形態では、組付け前の主体筒51は、大径部55の内筒壁55Wが露出している。従って、内筒壁55Wにリング71を取付ける作業に関して、外筒壁55Vに取り囲まれた個所へリング71を取付ける場合に比べて格段に作業性が向上する。また、主体筒51に対してリング71を取付けたか否かの確認も極めて容易である。さらに締付リング60を退避位置に仮係止できるので、締付スリーブ61を主体筒に係止させるまでの間に締付リング60が脱落してしまうことや、チューブ14挿入前に締付リング60が締付位置に誤装着されてしまうことを防ぐことが可能となる。また、挿入筒部59Aを周溝部61Cに嵌挿する構造であるので、ジョイント部15の前後軸方向の剛性が向上すると共に、回動体59と締付スリーブ61との間の防塵性にも優れる。
【0051】
<他の実施形態>
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記実施形態のジョイント部15に備えた雌コネクタ部52は、回転できたが、このコネクタ部を回転できない構成としてもよい。
(2)前記実施形態では、ブローバイガス回収用の配管に、本発明に係るコネクタを備えたものを例示したが、連結部分を有する配管であれば、どのような配管(例えば、流体として液体、粉体、粒体等が流される配管)に本発明に係るコネクタを備えてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考例に係るブローバイガスの配管を示す概念図
【図2】 ジョイント部とパイプ及びそれらに備えたコネクタ部を示す断面図
【図3】 ジョイント部とパイプ及びそれらに備えたコネクタ部の分解斜視図
【図4】 ジョイント部をチューブに取り付ける手順を示す側断面図
【図5】 T型パイプの斜視図
【図6】 ジョイント部をT型パイプに結合した状態の側断面図
【図7】 チューブの両端にジョイント部を装着した状態の斜視図
【図8】 ジョイント部とパイプとを結合した状態の斜視図
【図9】 ジョイント部とパイプとを結合した状態の側断面図
【図10】 第1実施形態に係るジョイント部の分解斜視図
【図11】 ジョイント部の分解断面図
【図12】 ジョイント部にチューブを装着する前の側断面図
【図13】 ジョイント部にチューブを装着した後の側断面図
【図14】 ジョイント部にパイプを結合する前の状態の斜視図
【図15】 ジョイント部とパイプとを結合した状態の側断面図
【図16】 ブローバイガスの配管と検知回路の配線とを示す概念図
【符号の説明】
14…チューブ(配管)
15…ジョイント部(継手部材)
20,40…パイプ(配管)
30,41…コネクタブロック(コネクタハウジング)
35,46…バスバー(端子金具)
53…小径部(二重筒壁)
55W…内筒壁(差込み筒部)
59…回動体(コネクタハウジング)
60…締付リング
61…締付スリーブ(二重筒壁)
61A…スリット
61B…可撓締付部
64…突部(係止部)
66…遊嵌リング
70…雌型端子金具
70M…雄型端子金具
71…リング(シールリング)
80…検知回路

Claims (5)

  1. 互いに嵌合可能な一対のコネクタハウジングの嵌合方向を、相互に連結される一対の配管の接続方向と同一方向としかつ前記一対の配管に対し軸方向に移動不能に設けることで、前記各コネクタハウジングに別々に収容された端子金具同士が、前記配管の連結に伴って電気接続されるようにしたコネクタであって、
    少なくとも一方の前記コネクタハウジングは、内側に前記一対の配管のうちの一方の配管が貫通された遊嵌リングを備えて、前記一方の配管周りに回転可能となっているとともに、前記一方の前記コネクタハウジング内には略U字状をなす前記端子金具であるバスバーが備えられ、
    かつ前記一対の配管のうちの他方の配管には前記一方のコネクタハウジングの嵌合相手となる他方のコネクタハウジングが取り付けられるとともに、この他方のコネクタハウジングからは前記端子金具同士の電気接続を検知する検知回路に接続される電線が導出されることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記一対のコネクタハウジングを複数組備えると共に、これらのコネクタハウジングが前記検知回路に対し並列に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 少なくとも一方の前記コネクタハウジングは、配管に着脱される継手部材に一体に設けられ、その継手部材には、前記配管の内側及び外側の両方に嵌合される二重筒壁と、前記二重筒壁のうち外側の筒壁にスリットを形成することによって、前記外壁の一部を内側に向けて撓み変形可能とした可撓締付部と、前記二重筒壁の外側に嵌合されて、前記可撓締付部を内側に撓み変形させる締付位置とその位置から離れた退避位置との間でスライドする締付リングと、前記二重筒壁に設けられて、前記締付リングを前記締付位置に係止する係止部とを備えてなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記締付リングを、前記退避位置に係止可能な仮係止機構を備えることを特徴とする請求項3記載のコネクタ。
  5. 前記継手部材には、前記二重筒壁に嵌合される配管に対する相手側配管との接続用の差込み筒部が設けられるとともに、この差込み筒部の外周面には前記相手側配管に対するシールリングが嵌着され、さらに前記差込み筒部の外周側には、前記コネクタが前記差込み筒部と前記遊嵌リングとの両間に前記相手側配管を嵌め入れ可能な二重筒構造を形成しつつ、前記差込み筒部に対して前記遊嵌リングが着脱自在に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のコネクタ。
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