JPH0136960Y2 - - Google Patents

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JPH0136960Y2
JPH0136960Y2 JP1984090858U JP9085884U JPH0136960Y2 JP H0136960 Y2 JPH0136960 Y2 JP H0136960Y2 JP 1984090858 U JP1984090858 U JP 1984090858U JP 9085884 U JP9085884 U JP 9085884U JP H0136960 Y2 JPH0136960 Y2 JP H0136960Y2
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pressure
groove
belt
endless
felt
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【考案の詳細な説明】 「考案の目的」 “産業上の利用分野” 抄紙機の圧搾部は普通、線接触する上下一対の
プレスロール間にエンドレスフエルトに乗つた湿
紙を通し、プレスロールの線圧により搾水するも
のであるが、近年下部プレスロールに代えて上面
がやや窪んだシユーを設け、シユーの緩い湾曲面
がプレスロールを抱えるように面接触し、両者間
を通過する湿紙を乗せたエンドレスフエルトの下
側に該エンドレスフエルトによつて従動する無端
状の加圧ベルトを配し、シユーで加圧ベルトを押
し上げ、これにつれてエンドレスフエルトをプレ
スロールに押しつけることによつて広いニツプ領
域を形成し、プレスロールとシユー間の面圧によ
り搾水効果を向上させた面圧ニツププレス装置が
開発された。本考案はかかる面圧ニツププレス装
置に用いる加圧ベルトに関するものである。
“従来の技術” 従来、面圧ニツププレス用加圧ベルトとして、
基布の両面にポリウレタン樹脂層を形成してな
り、かつ、エンドレスフエルトの接触面に排水溝
を設けたものがあつた(実開昭59−54598号)。
“考案が解決しようとする問題点” 従来例を詳述すると、排水溝はフエルト接触面
の全面に格子状パターン或いは斜交状パターンに
穿設されており、断面形状は角形が半円形或いは
V字形のものがあると記載されている。
しかしながら、フエルト接触面の全面に格子状
パターン或いは斜交状パターンの排水溝が切り込
まれていると、洋紙のうちでも500〜600m/min
の速度で加圧ベルトを回転させる筆記用紙や印刷
用紙の抄紙には問題ないが、新聞紙の如く900〜
1200m/minというより速い速度で加圧ベルトを
回転させて抄紙する場合には、ニツプ通過時にか
かる摩擦力が大きくなり回転速度を上げることが
できないため、大量に処理できず受注に追いつか
なくなつたり、抄紙機を何台も用意しなければな
らず採算が合わないといつた問題が生じており、
新聞紙の抄紙には不適当であつた。
また、切り込まれた排水溝が格子状パターンの
場合、加圧ベルトがガイドロールに沿つてターン
する際に幅方向に走る排水溝が割れ、加圧ベルト
自体にかかる縦方向のテンシヨンが加わつて経時
的に亀裂が生じ易かつたし、斜交状パターンの場
合は、幅方向に走る排水溝はないが、斜交点の角
部がガイドロールでターンするときの曲げによつ
てささくれたり欠損したりし易かつた点で、それ
ぞれ耐久性に問題があつた。
さらに、従来例には排水溝の寸法に関する記載
はないが、実際には溝口0.5〜1mm、深さ約2mm
の排水溝を2〜3mmの間隔に穿設している。なぜ
ならば、溝口がこれより狭かつたり排水溝同士の
間隔がこれより広かつたりすると保水容量が著し
く低下し、逆に溝口がこれより広かつたり排水溝
同士の間隔がこれより狭かつたりすると、排水溝
の筋がフエルトを通して湿紙に痕跡として残つて
しまうからである。従つて、上記寸法の排水溝を
格子状パターン或いは斜交状パターンで穿設した
従来例では、加圧時にフエルト接触面の表層部が
変形し、溝口を潰し排水効率を低下させる虞れが
あつた。
というのは、従来例の排水溝の断面形状が次の形
状であつたからである。
角形の場合 シリコンゴムをこの形状の排水溝に注入し、通
常の抄紙の如くニツプ通過時に40〜50Kg/cm2の圧
力をかけて回転させる実験を行つたところ、排水
溝中のシリコンゴムの断面形状が上部が圧縮され
た三角形に収縮するという結果が得られた。この
ことから、実用段階においても加圧されるとフエ
ルト接触面の表層部が潰れて変形し、溝口を塞い
でしまうことは明らかである。
半円形の場合 この断面形状の場合、溝口を0.5〜1mmに保と
うとすると深さは0.25〜0.5mmしか得られず、保
水容量が著しく不足するとともに、加圧されると
排水溝は平面化して溝としての機能がなくなつて
しまう。逆に、深さを約2mmに保つには溝口が約
4mmにも及んでしまい、前述の如く排水溝の痕跡
が湿紙に残ることとなり、実用に全く適さないと
の結果となる。
V字形の場合 角形と同様、加圧によりフエルト接触面の表層
部が潰れてしまうほか、平面状の溝底を有しない
ため、対向する壁面同士が閉じて排水できる空隙
が全く無くなつてしまう。
このように、従来例の形状では未解決な課題が
多かつた。
「考案の構成」 “問題点を解決するための手段” 前記の問題点を解決するため下記の構成を考究
した。図面に基づき説明する。本考案の加圧ベル
ト1は合成繊維のフイラメントよりなる経糸2及
び緯糸3で製織した基布4の両面に硬度が高い合
成樹脂層5を設け、そのエンドレスフエルト7に
接する面に、加圧ベルト1の長手方向に多数本の
排水溝6を穿設し、該排水溝6は溝底が面状であ
り、かつ、該溝底の横幅より溝口の横幅を拡開し
てなるものである。該基布は合成繊維のモノフイ
ラメント又はマルチフイラメントを用いて有端状
に製織し、両端を接合して無端状にするか、始め
から無端状に製織したものであり、その材質はポ
リアミド系、ポリエステル系などが用いられる。
両面に設けられる合成樹脂は硬度が高くJIS硬度
90〜95度であり、塗布、乾燥及びキユアーを行な
つて合成樹脂層を形成する。その材質はポリウレ
タン樹脂、ABS樹脂などであり、特に弾性、耐
摩耗性がよいポリウレタン樹脂が好ましい。加圧
ベルト1の長手方向に多数本穿設された排水溝6
は、溝底が面状であり、かつ、該溝底の横幅より
溝口の横幅が拡開しており、溝の斜面が第1図の
ものは階段状斜面6aのもので、第2図のものは
急坂状斜面6bのものである。その形状及び寸法
を具体的に詳述すると、断面形状が階段状斜面の
場合には溝口0.8mm、深さ1mmの溝の溝底に、さ
らに溝口0.5mm、深さ1mmの溝を穿設して一つの
排水溝となし、該排水溝同士は2.2mm間隔に形成
して得られるものである。また、急坂状斜面は深
さ2mm、横幅0.5mmの溝底から、溝口が1mmの幅
に拡がるようにフエルト接触面の角部を長手方向
一連にわたり面取りし円弧状に傾斜させるか、断
面テーパ状に形成し、該排水溝同士の間隔を2mm
取ることよつて得られる。
“作用” 本考案の加圧ベルト1を抄紙機の圧搾部に仕掛
けるには第3図の如く溝を穿設した合成樹脂層面
をエンドレスフエルト7側に配して加圧シユー
8、ガイドロール9及びテンシヨンロール10間
に掛け渡す。プレスロール11と該加圧シユーで
挾まれる領域で、湿紙12を乗せた該エンドレス
フエルトと合流する。エンドレスフエルトを2枚
用いる場合は、湿紙はエンドレスフエルトの間に
挾まれる。該加圧シユーで該加圧ベルトを押し上
げ、これに密接する該エンドレスフエルトと共に
該湿紙を該プレスロールに押しつけ強圧を加える
と湿紙より搾出した水はエンドレスフエルトを通
つて加圧ベルトに流下し、多数本の溝6に入り、
ここを伝わつて排出される。
〔考案の効果〕
以上のように、この考案はプレスロールと加圧
シユーとが面接触する抄紙機の面圧ニツププレス
で、ニツプを通過するエンドレスフエルトと湿紙
を該加圧シユー側より該プレスロールに押しつけ
る加圧ベルトにおいて、合成繊維のフイラメント
よりなり、無端状に形成した基布の両面に硬度の
高い合成樹脂層が設けられていて、そのエンドレ
スフエルトに接する面に、ベルトの長手方向に多
数本の排水溝を穿設し、該排水溝は溝底が面状で
あり、かつ、該溝底の横幅より溝口の横幅を拡開
したことを特徴とする抄紙機の面圧ニツププレス
用加圧ベルトであり、その効果は以下の通りであ
る。
即ち、加圧ベルトの長手方向(走行方向)のみ
に多数本排水溝を穿設しているので、ニツプ通過
時にかかる摩擦を最小限に押さえることができ、
新聞紙の抄紙への使用にも適するものとなつてお
り、しかも、縦方向のテンシヨンからは全く影響
を受けないから、ガイドロールでのターン時に、
加圧ベルトが排水溝から亀裂を生じて破損したり
ささくれて欠損したりする虞れがなく、耐久性に
富んだものとなつている。
また、排水溝は溝底の横幅より溝口の横幅が拡
開しているから、フエルト接触面がたとえ潰れた
としても開口部を塞ぐ虞れがなく、かつ、溝底が
面状で一定の面積を有するから、対向する壁面同
士が閉じることがないなど、各種の優れた効果を
有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の加圧ベルトの縦断面図、第2
図は別の実施例の縦断面図、第3図はそれを使用
した抄紙機の圧搾部の説明図である。 図において、1……加圧ベルト、2……経糸、
3……緯糸、4……基布、5……合成樹脂層、6
……上部が広く下部が狭い形状の溝、7……エン
ドレスフエルト、8……加圧シユー、11……プ
レスロール、12……湿紙。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. プレスロールと加圧シユーとが面接触する抄紙
    機の面圧ニツププレスで、ニツプを通過するエン
    ドレスフエルトと湿紙を該加圧シユー側より該プ
    レスロールに押しつける加圧ベルトにおいて、合
    成繊維のフイラメントよりなり、無端状に形成し
    た基布の両面に硬度の高い合成樹脂層が設けられ
    ていて、そのエンドレスフエルトに接する面に、
    ベルトの長手方向に多数本の排水溝を穿設し、該
    排水溝は溝底が面状であり、かつ、該溝底の横幅
    より溝口の横幅を拡開したことを特徴とする抄紙
    機の面圧ニツププレス用加圧ベルト。
JP9085884U 1984-06-20 1984-06-20 抄紙機の面圧ニツププレス用加圧ベルト Granted JPS617598U (ja)

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JP9085884U JPS617598U (ja) 1984-06-20 1984-06-20 抄紙機の面圧ニツププレス用加圧ベルト

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JP9085884U JPS617598U (ja) 1984-06-20 1984-06-20 抄紙機の面圧ニツププレス用加圧ベルト

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JPS617598U JPS617598U (ja) 1986-01-17
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JPS617598U (ja) 1986-01-17

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