JPH0135094B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、二重撚（double twisting）スピン
ドルのための自動糸通し装置に関する。

本発明は、有利には少なくとも一時的にスピン
ドルと共同するインゼクターによりつくられた吸
引―噴出効果により、フイラメントを空気で通す
ことができる自動糸通し装置に関する。

有利には、しかし限定されないが、本発明は、
フイラメントの張力調整するための膨張性張力装
置を利用するか、あるいは１対の球またはシリン
ダーなどのような同様な張力装置を備える自動糸
通し装置に関する。

このような装置は、経験によれば大きい信頼性
および調整の一定のコントロールを提供すること
が示され、通常、スピンドルの静止部分中に形成
された軸方向導管の一部分に位置する。この理由
は、そのようにすることにより、最も簡単に、張
力装置がフイラメントに及ぼすことができる張力
を、上から調整することができるからである。

同様な装置を用いる場合において、このような
装置がそれ自体の弾性スラスト手段をもたないと
き、要求される弾性反応を生ずるのは、その上部
または下に配置される質量である。

フイラメントを空気で通す二重撚スピンドルは
知られている。

これらのスピンドルにおいて、吸引―噴出効果
は、ほとんどの場合スピンドル自体内に、あるい
はフイラメント入口の上に、あるいは回転部分の
基部に、配置されたある装置、たとえば、ベンチ
ユリノズルにより発生させる。

ドイツ国特許第2035052号および同第2065140号
は、スピンドル基部で作動しかつ回転部分と共同
する加圧流体を用いることにより、フイラメント
を二重撚スピンドルに通す方法を教示している。

このシステムは、回転部分を位置決めする手段
を使用することが必要であり、それ自体かなり複
雑である。

その上、圧縮空気の供給装置はそれ自体非常に
複雑かつ高価であり、その全体もしばしば保守の
ための運転停止を必要とする。

ドイツ国特許第2408563号は、複雑な圧縮空気
の供給装置を教示しており、この装置は要求され
る減圧を発生しなくてはならず、こうしてフイラ
メントを抜き出さなくてはならない。

前記特許はいずれも、フイラメント減速手段を
用いないで二重撚スピンドルを作動できる方法を
教示していず、これらの手段が設けられた場合、
提案された装置を機能させうる方法を教示してい
ない。

ドイツ国特許第2461796号には、スピンドルの
静止部分中に配置されたベンチユリ装置が教示さ
れている。

この教示は空気または液圧（潤滑油）シールに
関して多くの技術的問題をもつ複雑な繊細な装置
を必要とするが、空気でフイラメントを通す間究
極的なフイラメント張力の調整手段の作動の方法
の教示は存在しない。

ドイツ国特許第2733318号は、ドイツ国特許第
2461796号と異なる方法で、上から下降するノズ
ルにより空気を吹き込むことによつて、空気を導
入する方法を教示している。

この出願は、手続の間に引用されたドイツ国特
許第2461796号の異議申立の結果、単なる予防手
段以外のものは提案しておらず、そしてノズルを
作動する手段、フイラメントの調整手段、および
このような手段が設けられた場合それらを作動す
る方法のいずれをも示していない。

他方において、このような張力調整手段が提案
された型のスピンドルにおいてどのようにして適
用できるかということさえ、理解されていない。

ドイツ国特許第2811583号は、関連する空気流
から利益を受ける回転部分に組み込まれたインゼ
クターを提案している。

この提案はすべて、単一の明確な利益なしに、
上に示した制限を受ける。

ドイツ国特許第1760264号は圧縮空気により糸
を持ち上げるシステムを提案しており、この提案
はドイツ国特許第2035052号の制限のすべてを受
ける。

ドイツ国特許第2541690号および同第2559423号
は、圧縮空気を出すことができる２つのガンを提
供し、この圧縮空気は通されるフイラメントを減
速する。

この解決法は、融通性があるが、機械のまわり
にはりめぐらさなくてはならない空気供給フライ
ング（flying）管という制限を有する。

すべてのこれらの解決法は、フイラメントの張
力の調整手段（それ自体ほとんどの場合欠くこと
のできない）を提供しないという、明らかな欠点
を有する。

その上、フイラメント張力調整装置が提案され
た場合、あるいは球形端を備えた円筒形である膨
張性張力部材または同様な部材が用いられた場
合、これをどのようにして失活させうるかを理解
することは容易でなく、そして上記の通りの膨張
性張力部材またはその同等部材を用いる場合一層
不明りようとなるであろう。

さらに、ここに引用した既知の先行技術の特許
は、すでに組み立てられた機械に該装置を装備す
るためには、スピンドル全体を交換しなくてはな
らない。

その上、それらは複雑である。

また、それらはスピンドル自体の設計をかなり
複雑にし、引き続く機能化を困難させることがあ
る。

先行技術は、また、フイラメントを減速しかつ
調整するために膨張性張力部材を使用することを
教示している。

このような既知の技術も、フイラメントを通す
段階においてフイラメントが進行できるようにす
るために、少なくとも一時的に、このような膨張
性張力部材またはこのような球の作用を排除する
ために適する、装置を提供する。

ベルギー国特許第651573号は、スピンドルの静
止部分において考えられる特別のチヤンバー内に
配置された球を提供する。

磁石は、該静止部分の一成分に軸方向に作用す
ることにより、該球と共同させられる。

この磁石は球を横方向に抜き出し、こうしてフ
イラメントの導管を自由にする。

このシステムは多くの欠点をもち、それらのい
くつかは、次の通りである：球または他の部分の
磁石による磁化；スピンドルの一成分に手の作用
を及ぼした後、フイラメントを導入しなくてはな
らないこと；フイラメントを通す簡素化されたシ
ステムに適合できないことなど。

ドイツ国公開明細書第2309578号は、磁石と共
同する膨張性張力部材を圧力の作用により変位さ
せ、同時にチヤンバーを延長することによつて、
膨張性張力部材の作用を失活し、張性作用を除去
する、巧妙なシステムを提案している。

このシステムは前述の欠点のすべてを有するほ
かに、創意に富むが、複雑なシステムに固有の不
利益を有する。

なかでも、オペレーターの作業を促進しない装
置である。

フランス国特許第2398131号は、フイラメント
を通す役目をする同じ圧縮空気により弾性的に押
されかつ横方向に作動しうる、すべり弁と共同す
る２つの膨張性張力部材を有する他の巧妙な機構
を提供する。

また、この機構は、関連性があるが、それにか
なり固有の複雑さを有するほかに、多数の欠点を
有する。

第１の欠点は、張力部材のヘツドにすべり弁が
及ぼすひつかき作用から誘びかれ、このため張力
部材の性能は非常に急速に低下する。

第２の欠点は、すべり弁と共同する張力部材に
より及ぼされる作用により、この作用は調整困難
であり、いずれの場合においても、時間とともに
一定ではない。

ほかの欠点は、スピンドルが持たなくてはなら
ない形状寸法である。

さらに、引つくり返ることができるヘツドの作
用は、それが使用される方法自体およびすべり弁
を変位させるために起こるかなりの分散のため、
有効ではないことがあるということを指摘しなく
てはならない。

すべり弁の作用は、上の理由で、脈動するの
で、有効でないことがあることを、さらに指摘す
べきである。

上記ドイツ国公開明細書は１組のベンチユリノ
ズルを開示しているが、これらは長い間知られて
おり、いずれの場合においても、本発明の目的に
無関係である。

空気噴射がフイラメントと共作用する方法も無
関係である。

本発明は、これらの欠点のすべてを排除するこ
とを試み、そして以後明らかとなる多数の利益を
提供する。

本発明は、新規な方法でフイラメントを二重撚
スピンドルに通し、この方法により、オペレータ
ーは容易に操作を制御することができ、同時に両
方の手を仕事に使用することができる。

１つの最初の利益は、必要に応じて、静止部分
のただ１つの部分を取り替えた後、本発明はいず
れの型のスピンドル中にも設置することができる
という事実である。

また、静止部分はすでに前もつて位置決めされ
ているので、スピンドルの回転部分を前もつて位
置決めすることは不必要であるということも、１
つの利益である。

ほかの利益は、特別の位置決めの問題を生じな
いで、供給アームを最良に位置決めできるところ
にはどこにでも設置できるということによつて、
提供される。

保守などの危険を排除する解決法の極端な簡素
化も１つの利益である。

ほかの利益は、操作、ならびに調整および組み
立ての迅速性および精確性である。

本発明によれば、張力装置は、スピンドルの上
部、あるいはリールが占める領域の上、有利には
テリーの上の、静止部分のヘツド、に配置され
る。

本発明によれば、スピンドルの上部は、張力装
置またはその代わりに使用する同様な手段を調整
する通常のかつ既知のシステムを有する。

張力装置の位置と共同して、開閉可能な窓はス
ピンドルの静止部分の本体中に設けられている。
その窓を通して、自動流体供給器すなわちインゼ
クターをそう入できる。

該インゼクターは、本発明によれば、スピンド
ル内の膨張性張力装置の付近に一時的にかつ少な
くとも部分的に貫入し、張力装置自体を一時的に
かつ少なくとも部分的に変位する。

自インゼクターによる張力装置の変位は直接で
ある。

張力装置の一時的かつ少なくとも部分的な変位
は、軸方向の孔、ヘツドおよび張力装置の間の２
つの接触領域の少なくとも一方を少なくとも部分
的に自由にする。

該インゼクターから加圧流体をスピンドルの基
部に向けて噴出させ、かつ該インゼクターをフイ
ラメントが通る軸方向の孔と共同させることによ
つて、フイラメントを通すために必要な負―正圧
効果が得られる。

本発明者はこの点に関して多くの研究を行い、
試験をし、そして本発明において表現されるよう
な基本的な解決の概念を実質的に使用するいくつ
かの解決を得た。

本発明によれば、インゼクターはそれ自体でベ
ンチユリ効果を発生できるノズルであることがで
き、そして少なくともその制限された軸方向の部
分に減圧（depression）導管も含む。

別の態様によれば、インゼクターは、フイラメ
ントが通るためにスピンドル中に形成された軸方
向の孔と軸方向に共同するノズルである。

他の別の態様によれば、インゼクターは、フイ
ラメントが通るためにスピンドル中に形成された
軸方向の孔の周辺と共同するノズルである。

本発明によれば、張力装置が収容されるチヤン
バーに貫入するインゼクターは、スピンドルの常
態の使用サイクルの間常態で入口開口を閉じる究
極のプラグ手段を変位させることができる。

本発明によれば、インゼクターは、張力装置が
収容されている実質的に中央の限定されたゾーン
を満たすことができるが、その一方の部分のみを
一方の側のみから自由にするように形成すること
もできる。

これは、フイラメントを通す段階において一時
的にくずれることがあるフイラメントが、インゼ
クターのまわりに集まるのを防ぐためである。

さらに、本発明によれば、自動インゼクター
は、注入の間インゼクターチヤンバーへの接近の
ためのクロージヤー手段を含むことができる。

こうして、本発明によれば、 二重撚スピンドルのための自動糸通し装置にお
いて、 フイラメントが通される孔を有するスピンドル
本体と、 該スピンドル本体に設置された供給リールとを
具備し、 該孔が、該リールの上方において横開口を有
し、 該孔が、該横開口の領域において、該スピンド
ル本体の内側のチヤンバを形成しており、 更に、該チヤンバ内に配置された、撚られるフ
イラメントに張力を加える張力装置と、 該横開口を介して該チヤンバに一時的に挿入さ
れ、該張力装置を少なくとも部分的に変位して、
該孔を自由にする、圧力流体を供給するインゼク
ターとを具備する ことを特徴とする自動糸通し装置が提供される。

本発明を、添付図面を参照しながら、さらに説
明する。

図面において、１０は一般に既知の二重撚スピ
ンドルであり、これについては本発明に関連する
部分についてのみ詳しく説明し、そしてこのよう
なスピンドルは垂直または水平であり、あるいは
傾斜していてもよい。１１はスピンドル１０の静
止部分であり、１２はスピンドル１０の回転部分
であり、１３はフイラメントが軸方向の孔１４へ
入る入口開口であり、１１３は出口開口であり、
１４は張力装置１６から上流の軸方向の孔であ
り、１１４は張力装置１６から下流の軸方向の孔
であり、そして孔１４と実質的に同軸であり、１
５は既知の型のねじ込みフランジであり、これは
張力装置１６の使用圧力の力、結局張力装置１６
の末端部分が通るフイラメント１７へ及ぼす力、
を調整するために使用され、そして張力装置１６
は膨張性張力部材からなり、これは実施例におい
てこれは２つの円筒形要素と、球形端とから作ら
れ、その中に設けられた適当な弾性手段により、
一方を他方の内側にし、押されて分離される。

張力装置１６は、特別のへりのクリンプにより
分離が防止されており、有利には２つの部分を分
離する傾向のあるもう１つの弾性要素を内部に含
む。

図示した通りの張力装置１６の代わりに、他の
実質的に同等の部材、たとえば、２つの球または
シリンダーなどを設けることができる。

シリンダーの場合において、弾性作用はねじ込
みフランジ１５，２６の一方または他方により提
供され、この場合それらのフランジは何らかの弾
性手段と共同しなくてはならないことは明らかで
あり、また当然である。

スピンドルは、リール２１７と容器１９との間
に設けられたいわゆるケージ１８を含む。

スピンドル１０の静止部分１１の上部ヘツドを
形成するスピンドル１０の出口スリーブ２０は、
リール２１７より上に存在するヘツド２１と、実
施例において、テリー１２４を有する。

ヘツド２１は外側スリーブ２２を有し、このス
リーブは有利には、張力装置１６が収容されてい
るチヤンバー２７の付近に、横開口１２２を含
む。インゼクター３１はチヤンバー２７へ入るこ
とができる。

ヘツド２１は、実施例において、内側摺動物体
２３を含み、張力装置１６は長さを変えることが
でき、該内側摺動物体２３はねじ込みフランジ１
５と共同して張力装置１６の自由長さを調整し、
こうして張力装置１６自体が通るフイラメントに
及ぼす力を調整することができる。

たとえば、同等のシリンダーを設けた場合、こ
のような摺動可能な物体は既知の方法で弾性的に
プレスすることができる。

実施例において、２４はスピンドル１０の静止
部分中に張力装置１６の下流に存在する内部物体
である。２５および２６は２つのねじ込みフラン
ジであり、それらの一方は、実施例において、か
たい耐摩耗性材料から作られ、他方は摺動可能物
体２３の一旦に位置する。

上記ねじ込みフランジ２５および２６は、既知
の方法で、フイラメントが通る軸方向の孔１４，
１１４と張力装置１６の２つの接触および推進領
域を形成する。ねじ込みフランジの形は、張力装
置１６の横変位が自動的に補正されかつ無効とな
るような形である。

フランジ２５および２６は、軸方向においてチ
ヤンバー２７を規定し、ここに膨張性張力装置１
６は収容され、そして、実施例においてインゼク
ターは横開口１２２からそう入される。

横開口１２２は、それを閉じるため外側スリー
ブ２２と共同する、可動部分または差込みふた２
８を有することができる。

該可動部分２８を、設け、たとえば、円周的に
変位して、インゼクター３１のヘツド３２の少な
くとも一部分がチヤンバー２７へ入ることができ
るようにすることができる。

インゼクター３１の自動作動のため、スラスト
突起２９を、この実施例において、可動部分２８
中に設け、インゼクター３１中に設けられた特別
の突起４２と共同させるようにする。

可動部分２８との共同において、ばね手段３０
を設けることができ、このばね手段３０は該可動
部分２８の位置を弾性的に決定し、そして特別の
突起４２を有するインゼクター３１が突起２９と
共作用して開口１２２を位置時的に自由にして、
インゼクター３１がチヤンバー２７へ少なくとも
部分的に入ることができるようにすることができ
る（第３図の実施例参照）。

インゼクター３１はヘツド３２を有し、このヘ
ツド３２は突出部３３を有し、そしてインゼクタ
ー３１が使用位置にあるとき、チヤンバー２７へ
一時的にかつ少なくとも部分的にチヤンバー２７
へ貫入して、孔１４，１１４内の圧力および減圧
の損失を防ぐことができる。

アーム３８の内側の流体導管１３４は、有利に
は、圧力の損失を減少するため孔１４の直径より
も大きい直径であることができる。

アーム３８上に、突起３７を設けることがで
き、この突起３７は究極的に手によりアーム３８
自体を作動させる役目をする。

アーム３８はインゼクター３１をベンチ４０
へ、あるいは他の指示手段へ、インゼクターの群
のため、接続させ、該アームはベンチ４０へまた
はバルーン容器１９上に、あるいは該容器１９ま
たは該ベンチ４０の付近に設けられた支持体上
へ、旋回することができる。

アーム３８は水平面または準水平面内を動き、
インゼクター３１をそれに接続させて少なくとも
２つの位置、すなわち、１つの静止位置（インゼ
クター３１がスピンドル１０のチヤンバー２７と
共同しない位置）および１つは使用位置（該イン
ゼクター３１がスピンドル１０のチヤンバー２７
と共同する位置）をとることが出来るようにさせ
る。

第２図において、アーム３８は容器１９の付近
に旋回しており、一方第７図においてそれはベン
チ４０の付近に旋回している。

流体インゼクター３１のアーム３８と共同し
て、導管４１が設けられており、この導管４１は
流体を、有利にはインゼクター３１が使用位置に
あるときにのみ、導管１３４を経てインゼクター
３１へ行くことができるようにする。

突起４２は、インゼクターが静止位置から使用
位置へ変位する間、可動部分２８上に設けられた
ピン２９を押すことにより、可動部分２８を一時
的に変位させて、インゼクター３１のヘツド３２
が開口１２２を見い出して、スピンドル１０のチ
ヤンバー２７に自由に入ることができるようにす
る。

可動部分２８は、インゼクター３１を静止位置
にばね手段３０によりもどすとき、有利には初期
位置にもどす。

第１０図および第１１図は、両方とも環状部分
３５中に設けられたインゼクターヘツド３２の、
本発明に従う、２つの非制限的実施例を図解す
る。該ヘツド３２の形状は、それがチヤンバー２
７の大部分を占有し、該チヤンバーを部分的にの
み自由に残すような形状である。

この形状は困難なくこのような自由領域のみに
フイラメント１７を通し、こうしてフイラメント
がくずれる場合にフイラメントのインゼクターの
まわりの集まりを防ぐことができる。

さらに、インゼクター３１のヘツド３２の形状
は、張力装置１６が正しい方法で拘束されるよう
な形状である。

第７図および第８図において、インゼクター３
２の代わりにインゼクターヘツド１３２を使用
し、このインゼクターヘツド１３２はベンチユリ
ノズルとして作用し、事実加圧流体は導管１３４
からヘツド１３２に到達し、そしてそこから内側
導管２１４と共同する環状穴１３４を通つて去
り、これによつてベンチユリ効果による負圧、す
なわち、１３においてもそれ自体現われる負圧が
２１４内に発生する。

ヘツド１３２はスリツト３１４を有し、そこか
らフイラメントは、孔２１４を通され、ヘツド１
３２がもとの静止位置へもどるので、ヘツド１３
２から分離できる。

第５図および第６図において、本発明によるイ
ンゼクター３１のヘツド３２のさらに２つの態様
を見ることができる。

第５図において、流体が通る導管３４の軸は移
動孔１４，１１４の軸に関して片寄つていて、導
管３４の軸の孔１４，１１４の円周部分付近に存
在する。

この場合において、加圧流体はフイラメント１
７を吸引し、孔１１４に沿つて該壁の直ぐ近くで
引つぱる。

第６図において、導管３４は軸方向の移動孔１
４，１１４と実質的に同軸である。

この場合において、流体は（ベンチユリにおけ
るように）フイラメント１７をスピンドル１０に
通す間フイラメント１７を導管１１４の中央部分
において走行させる。

本発明の少なくとも１つの解決法の機能化につ
いて説明する。フイラメント１７を通すために、
該フイラメント１７の末端をまずスピンドル１０
の口１３付近にもつてくる。

次いで、アーム３８またはそれに接続された突
起３７に作用して、アーム３８または突起を、ア
イドル位置から使用位置にまわす。

このような回転は、手動でまたは機械的にまた
はそれらを組み合わせて行うことができる。

第１図の場合において、インゼクター３１がス
ピンドル１０の付近にあるとき、あるいは該イン
ゼクター３１のヘツド３２がチヤンバー２７へ入
りはじめるとき、導管４１は加圧流体を含有する
チヤンバー３９と共同するようになり、流体は導
管１３４および３４に通ることができる。

しばらくして、突起４２は有利には可動部分２
８へ固定したピン２９と、すでに接触している。

これにより、該部分２８は円周方向に変位し
て、口１２２を自由にする。

インゼクター３１がアイドル位置から使用位置
へまわり続けると、ヘツド３２は、有利にはスリ
ーブ３２中に位置する開口１２２を通つてチヤン
バー２７へ貫入する。

実質的に不必要な場合でさえ、該チヤンバー２
７の中央にそれ自体位置決めする、張力装置１６
は、側方へ変位して、張力装置１６と軸方向の移
動孔１４，１１４との間の接触領域２５および２
６を一時的にかつ少なくとも一部分自由にする。

インゼクター３２が所定位置にあるとき、固定
部分３５は外側スリーブ２２と接触するようにな
り、こうして開口を閉じる。

チヤンバー２７内および軸方向移動孔１４，１
１４内において、インゼクター３１の導管３４か
ら加圧流体が出るため、負圧効果が発生し、これ
によりフイラメントは全軸方向移動孔１４，１１
４を通り、出口１１３から出ることができる。

究極の気密手段３６は、有利には固定部分３５
と共同して、チヤンバー２７の流体の出入りを防
ぐ。

フイラメントを通すこと（threading）が完結
したとき、インゼクター３１を、それが接続して
いるアーム３８を単にまわすことにより、アイド
ル位置に動かす。

この操作の過程において、導管４１は、有利に
は、チヤンバー３９内に閉じ込められて残る流体
が横切らない。

同時に、可動部分２８はばね手段３０により開
口１２２が閉じた位置となり、そして張力装置１
６は、座２５および２６と張力装置１６自体のヘ
ツドの幾何学的形状のため、チヤンバー２７の中
央部分の位置を自動的にとる。

本発明のいくつかの実施例を説明してきたが、
本発明の範囲を逸脱しないで、当業者は変更をな
すことができるであろう。

すなわち、比率および寸法を変えることがで
き、そして部分を加え、あるいはそれらの間でま
たは同様な部分で置換することもでき、フイラメ
ント１７に要する張力を発生するための張力装置
としては、図示した通りの張力装置１６のほか他
の適当な手段を利用することができ、異なる形の
１または２以上のインゼクター１３を設けること
もでき、可動部分２８を省略することができ、ま
たインゼクター３１が所定位置にあるとき、加圧
流体をインゼクター３１へ供給する異なる手段を
使用することができ、本発明は水平、垂直、傾斜
などの型のいずれの二重撚スピンドルにも応用す
ることができ、インゼクター３１をスピンドル１
０の異なる部分に定着することができ、該開口１
２２を通して弾性的にそう入可能な簡単な二重糸
装置（double plier）を用いたときでさえ、膨張
性張力装置１６を、大きい時間的経済性をもつ
て、迅速に置換するための開口を使用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の二重撚スピンドルのための
自動テーカーイン装置垂直断面図である。第２図
は、第１図の上面図である。第３図は、インゼク
ターが作動するスピンドルの領域の横断面図であ
る。第４図は、本発明の張力装置を収容する可能
なチヤンバーを示す垂直断面図である。第５図
は、インゼクターノズルの形のインゼクターの１
つの態様を示す垂直断面図である。第６図は、イ
ンゼクターノズルの形のインゼクターの他の態様
の垂直断面図である。第７図および第８図は、イ
ンゼクターがベンチユリノズル型である本発明の
１つの態様の垂直断面図および平面図である。第
９図は、本発明の他の態様の平面図である。第１
０図および第１１図は、本発明による二重撚スピ
ンドルを貫通する２つのインゼクターの２つの横
断面図である。 １０……二重撚スピンドル、１１……スピンド
ルの静止部分、１２……スピンドルの回転部分、
１５……ねじ込みフランジ、１６……張力装置、
１７……フイラメント、１８……ケージ、２３…
…内側摺動物体、２４……内部物体、２７……チ
ヤンバー、３０……ばね手段、３１……インゼク
ター、３２……インゼクターヘツド、３９……チ
ヤンバー、４０……ベンチ、４２……らせん突
起、１１３……出口開口、１３２……インゼクタ
ーヘツド、１３４……流体の導管、２１７……リ
ール。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 二重撚スピンドルのための自動糸通し装置に
   おいて、 フイラメントが通される孔を有するスピンドル
   本体と、 該スピンドル本体に設置された供給リールとを
   具備し、 該孔が、該リールの上方において横開口を有
   し、 該孔が、該横開口の領域において、該スピンド
   ル本体の内側のチヤンバを形成しており、 更に、該チヤンバ内に配置された、撚られるフ
   イラメントに張力を加える張力装置と、 該横開口を介して該チヤンバに一時的に挿入さ
   れ、該張力装置を少なくとも部分的に変位して、
   該孔を自由にする、圧力流体を供給するインゼク
   ターとを具備する ことを特徴とする自動糸通し装置。 ２ 該インゼクター３１が、加圧流体を供給する
   導管３４を有するインゼクターヘツド３２を含
   み、 該導管３４から出る加圧流体の軸線が、該イン
   ゼクター３１が該スピンドル本体１１のチヤンバ
   ー２７にそう入されている位置において、該フイ
   ラメントが通される孔１４，１１４の軸線と一致
   している 特許請求の範囲第１項記載の装置。 ３ 該インゼクター３１が、加圧流体を供給する
   導管１３４を有するベンチユリー型のインゼクタ
   ーヘツド１３２を備えており、 該インゼクターヘツド１３２に減圧流体を通す
   ための導管２１４が形成されており、 該インゼクターヘツド３２が、該導管２１４に
   フイラメントを導くスリツト３１４を備えている 特許請求の範囲第１項記載の装置。 ４ 該インゼクターヘツド３２，１３２が、該チ
   ヤンバー２７の横断面の少なくとも一部を満たす
   特許請求の範囲第１項〜第３項のいずれか１項に
   記載の装置。 ５ 該インゼクターヘツド３２，１３２が、一方
   の側のみ自由な領域を残して、側チヤンバー２７
   の横断面の一部を満たす特許請求の範囲第１項〜
   第４項のいずれか１項に記載の装置。 ６ 該インゼクター３１が、該インゼクターヘツ
   ド３２，１３２の回りに設置された環状部分３５
   を含み、 該環状部分３５に、該スピンドル１０の本体１
   １と協働する気密手段３６が設けられている特許
   請求の範囲第２項〜第４項のいずれか１項に記載
   の装置。 ７ 該チヤンバー２７が、開位置と閉位置との間
   を弾性的に移動する可動部分２８によつて閉じら
   れる特許請求の範囲第１項〜第６項のいずれか１
   項に記載の装置。 ８ 該張力装置１６が、該チヤンバー２７から取
   り出すことができる膨張性部材１６からなる特許
   請求の範囲第１項〜第７項のいずれか１項に記載
   の装置。