JPH0135006Y2 - - Google Patents

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JPH0135006Y2
JPH0135006Y2 JP719585U JP719585U JPH0135006Y2 JP H0135006 Y2 JPH0135006 Y2 JP H0135006Y2 JP 719585 U JP719585 U JP 719585U JP 719585 U JP719585 U JP 719585U JP H0135006 Y2 JPH0135006 Y2 JP H0135006Y2
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JP
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thrust block
pinion shaft
gear
hole
thrust
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JP719585U
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JPS61123251U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は組付作業時にスラストブロツクが脱落
することがなく、しかもスラストブロツクの交換
作業が容易な終減速機に関する。
(従来の技術) 従来の終減速機として例えば実公昭57−23217
号公報に記載されたものが存する。この装置は同
一軸心状に配設された一対の車軸の外周に遊嵌さ
れたデフケースと、デフケース内に位置し該各一
対の車軸の端部外周上にスプライン係合された一
対のサイドギヤと、デフケースに固定されデフケ
ースと一体回転するピニオンシヤフトと、ピニオ
ンシヤフト外周によつて内周面を回転可能に支持
され前記サイドギヤと噛合うピニオンギヤと、前
記一対の車軸の対向し合う端面間に位置するとと
もに前記ピニオンシヤフトの中心の貫通孔内に挿
入されたスラストブロツク(スラストピース)と
から構成されている。スラストブロツクはピニオ
ンシヤフトの中心の貫通孔内に挿入される筒状の
本体部と、一端部に設けられた貫通孔より大径の
フランジとから成り、フランジはサイドギヤの内
径(車軸の挿入孔)よりも大径に構成されてい
る。
この終減速機の組付け操作は、ピニオンシヤフ
トの貫通孔内に予めスラストブロツクを嵌込んで
おいた状態で行われる。スラストブロツクはフラ
ンジ部を有するため組付時に貫通孔から抜け落ち
ることが防止される。スラストブロツクは一方の
車軸からスラスト荷重を受けたときこのスラスト
荷重を他方の車軸に伝達することによつて、該ス
ラスト荷重を各車軸の軸受部に分散支持させるよ
うに機能する。このため、一方の車軸(スラスト
荷重の入力側車軸)の軸受部だけに過度の負荷が
及ぼされることが防止される。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、従来の終減速機にあつては、ス
ラストブロツクはサイドギヤ及びピニオンシヤフ
トの各側面部で、軸方向への移動を規制されてい
るから、各車軸端部の軸方向位置をシム調整する
ことによつて、スラストブロツクと各車軸端面と
の間隙を調整する場合、サイドギヤ、ピニオンシ
ヤフト、スラストブロツク間の既定のすきま関係
で規定されてしまうために、両車軸の軸方向位置
振り分けが適切に行なえない恐れがあつた。ま
た、いくつかのサイズの異なるスラストブロツク
のうちから最適なスラストブロツクを選択するこ
とにより間隙調整する場合においては、スラスト
ブロツクに設けられた装置からの脱落防止機能を
有するフランジ部の存在によつて逆に交換作業が
煩雑化する恐れがある。つまり、この場合は終減
速機をデフキヤリアから取りはずし、該装置自体
を分解しなければならない。
また、車両における安全対策の観点から、一般
にはアクスルシヤフトのスプライン近傍が強度上
の最弱部となるよう設定されているが、該部分が
破損をきたし、分解を必要とした際に、該破損部
が終減速機端部よりはみ出てしまうと、スラスト
ブロツクの脱落防止機能が軸方向の自由度を規制
しているから、該装置のキヤリアからの取りはず
し作業がむずかしくなる恐れがあつた。
本考案は上記に鑑みてなされたものであり、車
軸の位置施り分けが適切に行なえるとともに、終
減速機からの脱落防止機能を有しつつ、該装置を
分解することなく、該装置内に着脱可能なスラス
トブロツクの支持構造を有した終減速機を提供す
ることを目的としている。
(問題点を解決するための手段および作用) 上記目的を達成するために、本考案にあつては
デフケースと、該デフケースと一体的に回転する
ピニオンシヤフトと、該ピニオンシヤフトに回転
可能に軸心を支持されたピニオンギヤと、該ピニ
オンギヤと噛み合い一対の車軸の外周にスプライ
ン係合した一対のサイドギヤと、該ピニオンシヤ
フトの中央貫通孔内に軸方向へ移動可能な状態で
配設されるとともに該一対の車軸の対向し合う端
面間に位置するスラストブロツクを有した終減速
機において、前記スラストブロツクは最大径が前
記サイドギヤより小さく、該スラストブロツクの
外周面は係止具によつて前記ピニオンシヤフトの
中央貫通孔の内周面に対して軽微な力で軸方向移
動を規制された構成とした。
(実施例) 以下、本考案の終減速機について説明する。
第1図は本考案の終減速機の第1の実施例であ
り、この装置は図示しないドライブピニオンから
リンクギヤを介して駆動されるデフケース10
と、デフケース10とともに回転するピニオンシ
ヤフト11と、ピニオンシヤフト11に回転的に
取付けられたピニオンギヤ12と、相互に同一軸
心状に配設された一対の車軸(図示せず)の外周
上にスプライン係合した一対のサイドギヤ14と
を有する。一対の車軸の対向し合う端面間に位置
するピニオンシヤフト11の中央貫通孔11a内
にはスラストブロツク15が配設されている。こ
のスラストブロツク15は最大径がサイドギヤ1
4の内径14aより小さく、その中央部外周には
全周にわたつて軸方向の所定幅lを有した溝15
aが形成されている。貫通孔11aの内周面の中
央部にはサークリツプ等の環状係止具16を嵌着
させる係止溝11bが形成されている。係止溝1
1bは溝15aと対向する位置関係にあつて、環
状係止具16を係止溝11b内に嵌着した状態で
スラストブロツク15を貫通孔11a内に挿入す
ることによりスラストブロツク15の係止が完了
する。
なお、係止溝11bの内径は環状係止具16の
無負荷状態での外径よりもやや大きく形成されて
おり、スラストブロツクが挿入されたとき、15
b部では外方へ弾性変形することにより通過を容
易にし、15a部では原形復帰するようにしてあ
る。スラストブロツク15の軸方向への移動は溝
15aによつて規制されており、溝15aの幅l
の範囲内で許容されている。
以上の構成において、スラストブロツク15は
環状係止具16の弾性係止力によつて貫通孔11
a内に一定の強さで保持される一方、溝15aの
幅lの範囲内で軸方向へ可動となつている。従つ
て、組付時にスラストブロツク15が脱落する恐
れが全く無く、しかも組付完了後に両車軸の軸方
向位置調整を行なう際には、スラストブロツクは
軸方向移動を軽微な力により規制されていて脱落
が防止されているため、両車軸の振り分け調整に
は何ら支障をきたす恐れはなく、適切に調整でき
る。また、スラストブロツクを交換する必要が生
じた場合においても車軸挿入口からの着脱が容易
なので簡単に交換が可能となる。このようにして
装着されたスラストブロツク15は各車軸13の
軸方向内方への変位量を規制し、車軸のスラスト
入力を相互の車軸で負担させるように機能する。
即ち、例えば車軸が軸方向内方への大きなスラス
ト荷重の入力を受けたとき、該スラスト力はスラ
ストブロツク15を介して他方の車軸へ伝達され
るため各車軸の各軸受支持部に過度の負荷を及ぼ
すことがない。また、スラストブロツクの最大径
がサイドギヤの内径より小さいことから、面圧的
に許容される範囲内において、装置全体のコンパ
クト化が可能となる。
次に第2図は本考案の第2の実施例を示し、サ
ークリツプ等の環状係止具16が嵌着される係止
溝11bがスラストブロツク15の外周面上に形
成されていると同時に、幅lを有した溝15aが
ピニオンシヤフトの貫通孔11aの内周面上に形
成されている構成において前記第1の実施例と相
違している。
第3図及び第4図はそれぞれ本考案の第3及び
第4の実施例を示し、ピニオンシヤフトの貫通孔
11aの内周面及びスラストブロツク15の外周
面上にそれぞれ環状係止具用の係止溝11bが形
成されている一方で、対向するスラストブロツク
の外周面及び貫通孔11aの内周面には幅lを有
した溝15aが形成されていない構成において前
記第1及び第2の実施例と相違している。第3及
び第4の実施例においては環状係止具16として
ゴム等の弾性材料から成るOリングを用いること
が考えられる。スラストブロツク15の装着時に
おいては、Oリングが弾性変形してスラストブロ
ツクが貫通孔14a内に入ることを許容する一方
で、その弾性係止力によつてスラストブロツク1
5の脱落を防止する。また、車軸13からスラス
ト荷重が入力されてスラストブロツクが軸方向へ
押圧されたときは、Oリングは弾性変形してスラ
ストブロツク15の軸方向移動を許容する。な
お、前記各実施例においては、スラストブロツク
15を貫通孔11a内に係止する手段として環状
係止具16を用いているが、これはとくに「環
状」に限定する趣旨ではない。同様の係止機能を
有する係止具であればいかなる形状であつてもよ
い。また、係止力は軽微であるため、スラスト力
を何ら規制する恐れはなく、確実に対向車軸側へ
伝達される。
(考案の効果) 以上のように本考案の終減速機によれば、最大
径が車軸装着用のサイドギヤより小さいスラスト
ブロツクの外周面を、環状の係止具を用いてピニ
オンシヤフトの貫通孔の内周面に対して軽微な力
で軸方向の移動を規制するようにしたため、車軸
の位置振り分けが適切に行なえるとともに、終減
速機からの脱落防止機能を有しつつ、該装置を分
解することなく該装置内に着脱可能なスラストブ
ロツクの支持構造を設けることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図、第3図及び第4図はそれぞれ
本考案の第1、第2、第3、第4の実施例の構成
説明図。 符号の説明、10……デフケース、11……ピ
ニオンシヤフト、11a……貫通孔、11b……
係止溝、12……ピニオンギヤ、14……サイド
ギヤ、14a……サイドギヤ内径、15……スラ
ストブロツク、15a……溝、16……環状係止
具。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 デフケースと、該デフケースと一体的に回転す
    るピニオンシヤフトと、該ピニオンシヤフトに回
    転可能に軸心を支持されたピニオンギヤと、該ピ
    ニオンギヤと噛み合い一対の車軸の外周にスプラ
    イン係合した一対のサイドギヤと、該ピニオンシ
    ヤフトの中央貫通孔内に軸方向へ移動可能な状態
    で配設されるとともに該一対の車軸の対向し合う
    端面間に位置するスラストブロツクを有した終減
    速機において、 前記スラストブロツクは最大径が前記サイドギ
    ヤより小さく、該スラストブロツクの外周面は係
    止具によつて前記ピニオンシヤフトの中央貫通孔
    の内周面に対して軽微な力で軸方向移動を規制さ
    れていることを特徴とする終減速機。
JP719585U 1985-01-22 1985-01-22 Expired JPH0135006Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP719585U JPH0135006Y2 (ja) 1985-01-22 1985-01-22

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JP719585U JPH0135006Y2 (ja) 1985-01-22 1985-01-22

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61123251U JPS61123251U (ja) 1986-08-02
JPH0135006Y2 true JPH0135006Y2 (ja) 1989-10-25

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ID=30485330

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