JPH0134856B2 - - Google Patents

Description

請求の範囲 １ プラスチツククロージユア部材２２と該プラ
スチツククロージユア部材２２の内部に形成せし
められた環状溝３６に着座したライナ２４とを有
するクロージユア組立体２０にして、 前記クロージユア組立体２０を容器に装着した
際、前記環状溝３６で前記容器のシール端部４８
を導入せしめ、しかして該シール端部48は、前記
ライナ２４で密封せしめるようになされ、 さらに前記ライナ２４は、前記環状溝３６の底
面３８と機械的かみ合手段によりかみ合わされて
いる構成のプラスチツククロージユア組立体にお
いて、 前記機械的かみ合い手段が前記環状溝３６底面
３８に形成せられ、複数の半径方向に延在する列
として配列された多数の小円形穴５８と、前記ラ
イナ２４の対応面に設けられ、前記小円形穴５８
に受け入れられる多数の突起とで構成されている
ことを特徴とするプラスチツククロージユア組立
体。

２０：クロージユア組立て体、２２：クロージ
ユア部材、２４：ライナ、２６：エンド・パネ
ル、２８：スカート、３４：突起部分、３６：環
状溝、３８：底面、４０：内面、４２：外面、５
０：環状溝、５４：交差溝、５６：弧丘、５８：
穴。

技術分野 本発明は一般に、容器のネツク端部と共にシー
ルを形成するためクロージユアに流し込みライナ
をそなえた容器などのクロージユアに関する。

背景技術 通例は、プラスチツク材料で成形されたクロー
ジユアを容器に備え、しかる後そのクロージユア
内に現場で環状のシール部材またはライナを形成
する。ライナは、移動を防ぐため、プラスチツ
ク・クロージユアに流し込まれるが、接着はなさ
れない。従つて、流し込みライナの移動によつ
て、ライナ材料とプラスチツク・クロージユアの
材料との間の化学結合の不足と、内部または外部
の包装圧力によるプラスチツク・クロージユアか
らのライナの分離または移動とがもたらされる可
能性がある。この組合わせによつて、炭酸飲料に
おける如く容器の外に包装圧力が漏れ、あるいは
気密封止された真空包装内に空気が入つてこれを
損う。

発明の開示 通常、ライナは、クロージユア部材のエンド・
パネル裏面に形成された溝に流し込まれる。本発
明によれば、ライナを受ける溝の底部に、流し込
まれたライナの突出部分をかみ合わせ契合によつ
て受けるポケツト装置が設けられる。

クロージユア部材と流し込みライナとの間のか
み合わせ形状の利点は、クロージユア部材を形成
するための追加プラスチツク材料を必要とするこ
となく、通常のクロージユア部材の形成中に、所
要のポケツト装置をクロージユア部材の中に成形
できることである。

前記ならびにその他の以下にあきらかとなる目
的で、本発明の特質は、次の詳細な説明と、請求
の範囲と、添付図面に示す幾多の図を参照すれば
更に明りように理解されよう。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明にしたがつて形成されたクロー
ジユア組立て体の底面図、第２図は第１図の概ね
線２−２についての拡大部分縦断面図で、クロー
ジユア部材の断面ならびにライナおよびクロージ
ユア部材間のかみ合いを示す図、第３図は第１図
および第２図のクロージユア組立て体を手で力一
杯締め付けた容器のネツク端部の拡大部分縦断面
図、第４図は容器の端部をライナに押し付けて容
器に一杯付けたクロージユア組立て体を示す第３
図と同様の断面図、第５図は第１図ないし第４図
のクロージユア部材の部分水平断面図で、そこに
形成されたポケツト装置を特に詳細に示す図、第
６図は第５図の線６−６についての部分断面図
で、ポケツト装置の詳細を更に示す図である。

発明を実施するための最良の形態 ここで図面について詳細に説明する。第１図お
よび第２図に本発明によるクロージユア組立て体
が図示されていることがわかる。クロージユア組
立て体は数字２０によつて一般に表示され、内部
にシール・リングまたはライナ２４を形成したク
ロージユア部材２２を含む。

第２図に詳細に示す如く、クロージユア部材２
２は、周囲にスカート２８を垂れ下げたエンド・
パネル２６を包含する。スカート２８は、その半
径方向内方の面に、密閉すべき容器のネツク端部
とねじではまり合うためのねじ山３０を形成す
る。エンド・パネル２６は、その下方の、即ち軸
方向内側の面３２からスカート２８と同心に配設
された円周状の突起３４を突出せる。突起３４は
環状リブの形状のものとして図示されているが、
中実の突起であつてもよい。

クロージユア部材内側の上部外方の隅には溝３
６が画定される。溝３６は、エンド・パネル２６
の裏側である底面３８によつて突起３４の半径方
向外方の面である外方環状面４０の傍に画定され
る。

ライナ２４は、適宜のプラスチツク配合物で、
その配合物を溝３６に流し込むことによつて形成
され、こうしてライナ２４は現場で形成される。

本発明によれば、ライナ２４をクロージユア部
材２２にかみ合わせて両者間の動きを防止するこ
とが望ましい。従つて底面３８はライナ２４の形
成中にライナ２４の材料の部分を流入させるポケ
ツト装置で形成される。これらのポケツト装置
は、クロージユア部材に対するライナの動きを固
定するだけでなく、相対的な内部包装圧力による
ライナクロージユア部材との間の横方向作用ない
しせん断作用の防止にも役立つ。

次に第３図および第４図について説明する。第
３図に示す如く、容器４６の容器ネツク端部にク
ロージユア部材がねじ込まれるような場合、ライ
ナ２４はクロージユア部材２２に対する動きに抗
して定位置に保たれ、クロージユア部材２２が手
で力一杯締め付けられる場合、ライナ２４は定位
置に保たれ横方向に圧縮されるのみであることが
わかる。一方、クロージユア部材が容器４６に一
杯に締め付けられた場合、ライナ２４に入り込む
容器４６のシール端部４８でライナは圧縮され
る。その結果、ポケツト装置内のライナ２４の部
分もまた圧縮され、ライナはより確実にクロージ
ユア部材にかみ合わされる。

第５図および第６図には本発明の一実施例であ
るポケツト装置が示されている。底面３８内には
一連の穴５８が形成される。穴５８の各組は、な
るべく、半径方向の線上に配設されたこの種の複
数の欠の形式をとり、一連の穴は横方向に間隔を
おいたものであることが望ましい。この穴５８に
前記ライナ２４の対応平面に形成された突起がは
めこまれるようになつている。

穴５８と溝５０とは平行な側壁を有するように
図示されているが、より確実なかみ合いを得るた
め、ばち形の断面になるように側壁を互いに傾斜
させてもよいことは理解できる筈である。

炭酸飲料のような製品が加圧充てんされた容器
に本発明に従つて形成されたクロージユア組立て
体が締め付けられた場合、ライナとエンド・パネ
ルとの間のかみ合いによつてライナはそこでシー
ル状態を保たれ、ライナとエンド・パネルとの間
にガス流の自由行路を残さないということは前述
の開示から容易にあきらかとなろう。従つてライ
ナをクロージユア部材とかみ合わせて両者間の相
対的な動きを防止することにより、ライナと容器
のネツク端部との間だけでなく、ライナとクロー
ジユア部材との間にも確実なシールが保持される
ことがわかる。

クロージユア組立て体を容器に締め付ける際に
は、製品が大気圧以下で容器内に充てんされてい
てもライナは圧縮されるので、容器のネツク端部
はライナをその溝の底部に向かつて常に強く押し
付け負圧の状態においても必要なシールを保持す
る。

以上の実施例では、ポケツト装置が、複数の小
径の孔の配列であるので、クロージユアの製造が
容易であるとともにライナ２４の材料も少なくて
すむので非常に経済的である。