JPH0134262B2 - - Google Patents

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JPH0134262B2
JPH0134262B2 JP56103083A JP10308381A JPH0134262B2 JP H0134262 B2 JPH0134262 B2 JP H0134262B2 JP 56103083 A JP56103083 A JP 56103083A JP 10308381 A JP10308381 A JP 10308381A JP H0134262 B2 JPH0134262 B2 JP H0134262B2
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JP
Japan
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rubber
compound
ascorbic acid
nitroso
compounds
Prior art date
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JP56103083A
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English (en)
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JPS585349A (ja
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Harumi Yamamoto
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Pigeon Corp
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Pigeon Corp
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、天然ゴムおよび合成ゴムを加硫させ
て得られるゴム製品中のN−ニトロソ化合物の生
成を減少させるための方法に関する。
天然ゴムあるいはブチルゴム、イソブレン、ポ
リブタジエンゴムなどの合成ゴムは、イオウまた
は有機過酸化物を用いて加硫されるが、この際加
硫促進剤、酸化防止剤、老化防止剤などが併用さ
れることが多い。このような加硫促進剤、加硫促
進助剤、老化防止剤として、多種多様な化合物が
用いられてきたが、含窒素化合物が極めて優れた
効果を示すため広く用いられている。
含窒素化合物を加硫促進剤あるいは加硫促進助
剤などして用いる場合には、加硫反応が高温で行
なわれるためにN−ニトロソ化合物が生成する。
N−ニトロソ化合物の生成反応機構は明らかでは
ないが、空気中あるいはゴム配合物中に存在する
亜硝酸などのNOxが関与するのであろうと推測
される。
N−ニトロソ化合物は、発癌性を有するなど毒
性が極めて強いことが近年知られてきた。一方た
とえば乳首、おしやぶりなど乳幼児用のゴム製
品、注射剤容器用ゴム栓(バイアル栓)、コンド
ーム、ペツサリーのような避妊具、などの医療、
衛生用ゴム製品中に、N−ニトロソ化合物が含有
されると、口、皮膚あるいは注射液などを通し
て、N−ニトロソ化合物が体内に侵入することが
ある。特に、N−ニトロソ化合物を含有する乳首
あるいはおしやぶりなど乳幼児が口に含んだ場合
には、唾液中には亜硝酸が微量ではあるが含まれ
ており、しかもゴム製品中に残存する含窒素化合
物と唾液中の亜硝酸とが胃液中などの酸性条件下
で反応してN−ニトロソ化合物が生成される可能
性もあるため、著しく衛生上好ましくない。
ゴム製品中のN−ニトロソ化合物含量を減小さ
せるための方法としては、従来、ゴム組成物を煮
沸あるいは水洗するなどの対策がとられてきた
が、このようにすると得られるゴム製品の強度が
低下したり、あるいは着色してしまうなどの欠点
があつた。また、煮沸、水洗などによつても、満
足のいく程度にN−ニトロソ化合物を減らすこと
はできないという問題があつた。
本発明は、上記の欠点を解決しようとするもの
であり、含窒素化合物系の加硫促進剤、加硫促進
助剤、酸化防止剤、老化防止剤などを用いた場合
においても、発癌性があり毒性の強いN−ニトロ
ソ化合物の生成を未然に防止するための方法を提
供することにその目的を有している。
本発明は、天然ゴムおよび(または)合成ゴム
配合物中に、L−アスコルビン酸またはその誘導
体を添加することにより、加硫して得られた医
療、衛生用ゴム製品中のN−ニトロソ化合物含量
を低減させることを特徴としている。
本明細書において、「ゴム配合物」なる用語は、
ゴムを加硫するための各種成分の混合物を意味
し、「ゴム製品」なる用語は、ゴム配合物を加硫
して得られたものを意味する。
本発明において用いられうるゴムは、天然ゴム
および合成ゴムのいずれをも含む。合成ゴムとし
ては、イソプレンゴム、ブチルゴム、ブタジエン
ゴム、クロロプレンゴム、スチレンゴム、スチレ
ンブタジエンゴム、プロピレン−ブタジエンゴ
ム、エチレン−プロピレンゴムなどが挙げられ
る。また天然ゴムと合成ゴムとの混合物あるいは
上記各種合成ゴムの混合物も使用できる。
アスコルビン酸は、L体、D体、ラセミ体ある
いはイソ体があるが、下記の構造式〔〕を有し
ている。
L−アスコルビン酸は、ビタミンCとして周知
の化合物であり、本発明において入手のしやす
さ、価値、および安全性の面から使用するのに特
に好ましい。
アスコルビン酸誘導体としては、下記の構造式
〔〕を有する酸化型アスコルビン酸が挙げられ
る。
またアスコルビン酸誘導体としては、L−アル
コルビン酸ナトリウムなどのアルコルビン酸アル
カリ金属塩、L−アルコルビン酸マグネシウムな
どのアルコルビン酸アルカリ土類金属塩、L−ア
ルコルビル−2,6−ジパルミテート、L−アル
コルビル−パルミテート、L−アルコルビル−ス
テアレートなどが挙げられる。さらに、アルコル
ビン酸中の水酸基を一部メトキシ基、エトキシ基
などのアルコキシ基で置換した化合物などが挙げ
られる。
L−アルコルビン酸またはその誘導体は、ゴム
配合物100重量部に対して、1.0重量部まで好まし
くは0.2重量部までの量で添加される。1.0重量部
を超える量で添加すると、ブルーミング等を起こ
したり、得られるゴム製品の透明度が低下するな
ど物性に悪影響を与えるために好ましくない。
N−ニトロソ化合物を生成する含窒素化合物系
の加硫促進剤、加硫促進助剤、老化防止剤として
は、グアニジン類、アルデヒドアンモニア類、ア
ルデヒドアミン類、アルキルアミン類、チオ尿素
類、チアゾール類、チアゾリン類、スルフエンア
ミド類、カルバモイル−チアゾール類、チウラム
類、ジチオカルバメート類、アミノ化合物類、が
含まれる。具体的には以下の化合物が挙げられ
る。
(1) ジフエニルグアニジン (2) ジオルソトリルグアニジン (3) ヘキサメチレンテトラミン (4) 2−メルカプトベンゾチアゾール (5) ジベンゾチアジル−ジスルフイド (6) 2−メルカプトベンゾチアゾールの銅塩 (7) N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジル−
スルフエンアミド (8) N−オキシジエチレン−2−ベンゾチアジル
−スルフエンアミド (9) N,N−ジイソプロピル−2−ベンゾチアジ
ル−スルフエンアミド (10) N,N−ジエチレンチオカルバモイル−2−
ベンゾチアジルスルフイド (11) テトラメチルチウラム−モノスルフイド (12) テトラメチルチウラム−ジスルフイド (13) テトラエチルチウラム−ジスルフイド (14) ジペンタメチレンチウラム−テトラスルフ
イド (15) ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛 (16) ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛 (17) ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛 (18) ジメチルジチオカルバミン酸銅 (19) ジエチルジチオカルバミン酸セレン (20) ジメチルジチオカルバミン酸鉄 (21) エチルフエニルジチオカルバミン酸亜鉛 (22) ブチルアルデヒドとアニリンの縮合生成物 (23) 2−メルカプトチアゾリン (24) 2−メルカプトイミダゾリン (25) ジフエニルチオウレア (26) p,p′−ジアミノジフエニルメタン (27) N,N′−ジ−sec−ブチル−p−フエニレ
ンジアミン 本発明においては、L−アスコルビン酸または
その誘導体の1種または2種以上を、天然ゴムま
たは合成ゴム配合物中に、適当な工程において任
意に添加して配合することができる。
L−アスコルビン酸またはその誘導体は、ビタ
ミンCなどとして周知の物質であり、食品添加
物、医薬として広範囲に用いられており、その安
全性は充分に保証されている。
本発明において、アスコルビン酸またはその誘
導体を単独に用いてもよいが、他のN−ニトロソ
化合物生成防止物質と併用してもよい。
以下本発明の実施例を示すが、本実施例は本発
明を具体的に明らかにするためのものであり、本
発明はこのような実施例に限定されるものではな
い。
実施例 以下の組成を有するゴム配合物を調製した。
イソプレンゴム(IR307 シエル化学) 75部 ポリブタジエン(NF35 旭化成) 15部 天然ゴム(ペールクレープNo.1) 10部 イオウ 1.5部 ステアリン酸亜鉛 1部 活性亜鉛華 0.2部 テトラジメチレンチウラムテトラスルフイド
(TRA) 0.5部 ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛(BZ) 0.3部 ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛(EZ) 0.1部 L−アスコルビン酸 0.05部 加硫反応は、150℃で8分間行なつた。得られ
たゴム製品中に含まれるN−ニトロソ化合物を、
ガスクロマトグラフイ−サーモエネルギーアナラ
イザーにより定量分析した。
比較例として、L−アスコルビン酸を含まない
以外は実施例と全く同様にして加硫反応を行なつ
て得られたゴム製品を用いた。
L−アスコルビン酸を含ませずに加硫した比較
例においては、ニトロソジエチルアミン、ニトロ
ソジブチルアミン、ニトロソピペリジンなどのN
−ニトロソ化合物が合計で約170ppb程度検出さ
れた。
L−アスコルビン酸を含有せしめた実施例にお
いては、上記N−ニトロソ化合物は約3ppb程度
となつた。
このことから、アスコルビン酸をゴム配合物中
に含有せしめることにより、N−ニトロソ化合物
の生成が著しく抑制されることがわかる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ゴム配合物中に、L−アスコルビン酸または
    その誘導体を添加することを特徴とする、医療、
    衛生用ゴム製品中のN−ニトロソ化合物の生成防
    止法。
JP10308381A 1981-07-01 1981-07-01 ゴム製品中のn−ニトロソ化合物の生成防止法 Granted JPS585349A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10308381A JPS585349A (ja) 1981-07-01 1981-07-01 ゴム製品中のn−ニトロソ化合物の生成防止法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10308381A JPS585349A (ja) 1981-07-01 1981-07-01 ゴム製品中のn−ニトロソ化合物の生成防止法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS585349A JPS585349A (ja) 1983-01-12
JPH0134262B2 true JPH0134262B2 (ja) 1989-07-18

Family

ID=14344734

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10308381A Granted JPS585349A (ja) 1981-07-01 1981-07-01 ゴム製品中のn−ニトロソ化合物の生成防止法

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59131366A (ja) * 1983-10-22 1984-07-28 テルモ株式会社 弁体付連結具
GB9000436D0 (en) * 1990-01-09 1990-03-07 Shell Int Research Process for shortstopping an emulsion polymerization

Non-Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
AMERICAN INDUSTRIAL HYGIENE ASSOCIATION JOURNAL=1980 *
CANCER RESEARCH=1979 *
ORGANIC ACCELERATORS IN THE VULCANIZATION OF RUBBER=1968 *
THE MERCK INDEX=1976 *

Also Published As

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JPS585349A (ja) 1983-01-12

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