JPH0134101B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

本発明は合成樹脂よりなる装飾材料の製造方法
に関し、特には新規な印刷方法を応用して装飾材
料、特に建築用内装材として好適な装飾材料の製
造方法に関する。 合成樹脂製の装飾材を印刷により製造する方法
としては、スクリーン印刷、グラビア印刷による
のが一般的である。このスクリーン印刷法、グラ
ビア印刷法としては、印刷しようとする合成樹脂
シート状体に直接印刷する方法（直接印刷法）、
あるいは離型紙等に印刷した後、これを用いて目
的とする合成樹脂シート状体に印刷する転写印刷
法が知られている。さらに、スクリーン印刷を応
用し、インキの代りに合成樹脂ペーストゾル、合
成樹脂粉粒体などを用いて印刷してかなりの厚み
を有する印刷層を形成し、ついで前記ペーストゾ
ルあるいは粉粒体を加熱焼結せしめて装飾材を得
ることも知られている。 しかしながらこれらの方法によるときは、印刷
しようとする柄が変わるごとに、それぞれスクリ
ーン版、グラビアロールなどを変換しなければな
らず、作業が煩雑で時間もかかり作業能率が悪
い。また、柄数に見合つた版、あるいはグラビア
ロールを用意する必要がある。これらのものは高
価であり、また、保管のためのスペースも必要と
する。 また、これらの方法では被印刷材に版またはロ
ールを密着して印刷を行なう必要があるため、た
とえば、曲面への印刷あるいは粉粒体層への印刷
が不可能ないしは不適当である、一般のものに印
刷する場合であつても被印刷材への密着不良に起
因する印刷不良が起こりやすい。 さらに、特に転写印刷法によるときには、被印
刷材の表面にしか印刷できないため、例えば、多
孔質の被印刷材や粉粒体層からなる被印刷材への
印刷において、表面から内部までインキを充分に
浸透させて供給することができず、いわゆる貫通
模様の装飾材を得ることができないという問題を
有していた。 本発明は、前記の従来の装飾材の製造方法の欠
点を解決し、しかも、凹凸または曲面を有する被
印刷材、多孔質または粉粒体からなる被印刷材に
適用しても優れた装飾材の得られる装飾材の製造
方法を提供することを目的とする。 すなわち、本発明の装飾材の製造方法は、基材
またはキヤリアシート上に合成樹脂層を形成し、
ついで、コンピユーターにあらかじめ与えられた
模様に関する情報（以下模様情報という）にした
がつてインキの噴射を制御する手段により１平方
センチあたり10個以上のノズル密度をもつ多数の
インキ噴射用ノズル集合体の個々のノズルの噴射
および遮断をそれぞれ独立して行わせ模様を形成
することを特徴とするものである。 第１図は本発明の方法において使用する印刷装
置の一例を示す図である。印刷装置は、マイクロ
コンピユーターの如き与えられた模様情報を読み
取るための装置１１、インキ加圧タンク１３、イ
ンキ噴射用ノズル１５および前記インキ加圧タン
ク１３とインキ噴射用ノズル１５との間に設けら
れた電磁弁１７から基本的に構成されており、こ
の印刷装置は、たとえば磁気テープなどに記憶さ
れた模様情報を読み取り、この信号に従つてイン
キ加圧タンク１３とインキ噴射用ノズル１５との
間に設けられている電磁バルブ１７を開閉するこ
とにより、インキを合成樹脂層上に噴射せしめて
模様を形成する。 インキ噴射用ノズル１５は第１図において便宜
上３個のみ示したが、その数は１平方センチメー
トルあたり10個以上通常10〜50個程度設けて集合
体（印刷ヘツド）を構成する。また、被印刷物の
幅だけインキ噴射用ノズルを並べてラインヘツド
を構成してもよい。インキ噴射用ノズルを密に設
けるほど得られる模様は繊細になり、かつ色数も
多くすることができるので好ましい。また、この
インキ噴射用ノズルの径は任意に決定することが
でき、径を大きくすれば得られる模様は粗くな
り、径を小さくすれば繊維な模様が得られる。 印刷は、基材またはキヤリアシート上に形成さ
れた合成樹脂層（被印刷材）を固定し、インキ噴
射用ノズルの集合体（印刷ヘツド）を移動させな
がら行なつてもよいし、印刷ヘツドを固定し、被
印刷材を移動させながら連続的に行なつてもよ
く、あるいは、この両者を固定して印刷をし、印
刷が終了したら次の印刷されていない被印刷材を
前記印刷ヘツドの下に誘導して新たな印刷を行な
うという操作の繰返しによつてもよい。また、被
印刷材を移動し、一方、この移動方向と直角方向
に印刷ヘツドを移動させて連続的に印刷を行なう
こともできる。 印刷インキの被印刷材上への適用を制御する手
段としては、第１図で電磁弁の開閉による場合を
示したがこれに限定されるものではなく、任意の
制御方法を採用することができる。たとえば、第
２図に示すようにインキ噴射用ノズルから噴射さ
れるインキ１９を、インキの被印刷材への被塗布
時には、エアー吹出口２１からのエアースプレー
ないしエアージエツトの働きで遮断させる機構に
よつてもよい。なお、図中２３はインキ回収用受
けを示す。 印刷ヘツドは１個のみでもよいが、複数個用い
て同期的に（柄を一致させて）印刷し、複数でか
つ多彩な模様を形成することができ意匠的に好ま
しい装飾材を得ることができる。印刷ヘツドの数
は制限がなく、所望の柄に合わせて適宜決定すれ
ばよい。各印刷ヘツドを構成するインキ噴射用ノ
ズルには一定の色のインキを供給するほうが、色
柄を変えるときにインキの交換操作が不要なので
便利である。すなわち、各印刷ヘツドは前記ノズ
ルを所望の色柄に合わせて構成してもよいが、こ
の場合には色、柄が変わるごとに、個々のノズル
に供給するインキを交換するか、あるいはノズル
の配置を変える必要がある。この操作は極めて煩
雑で好ましくない。したがつて、各位刷ヘツドに
は一色の決まつた色を供給し、他のヘツドのノズ
ルより供給されるインキと組み合わせて模様を形
成させる方が操作も簡単であり好ましい。この場
合、例えば被印刷材である合成樹脂層を３原色ま
たは無彩色（白、黒）のうち１つの色に着色し、
残りの色を４台の各印刷ヘツドに１色づつ供給
し、被印刷材上の同一地点に適宜組み合わせて重
ねて印刷することにより、無限に近い色、柄を現
出することができる。 本発明において、合成樹脂層は基材またはキヤ
リアシート上に形成され、基材を用いた場合は基
材によつて補強された装飾材が得られる。基材の
具体例としては、天然繊維または合成繊維、ある
いはこれらの複合よりなる有機繊維不織布、ガラ
ス繊維、石綿繊維などの無機繊維不織布、また
は、無機繊維と有機繊維との複合体よりなる不織
布が例示できる。キヤリアシートとしては適当な
離型性担体を用いればよい。 合成樹脂層は非発泡性合成樹脂組成物、発泡性
合成樹脂組成物、発泡性でかつ架橋性組成物など
から構成され、その性状もシート状体、粉粒体、
ペーストゾルなどのいずれもが可能である。ま
た、合成樹脂層は予め所望の色に着色することも
できる。 ついで、すでに詳述したようにこの合成樹脂層
上にインキが噴射、塗布されて模様が形成され
る。このインキは、上記の合成樹脂層と同様に、
従来公知のものがいずれも使用できる。 ついで、印刷の終了した合成樹脂層を必要に後
処理することにより装飾材が得られる。たとえ
ば、合成樹脂層が非発泡性のシート状体の場合は
そのまま使用に供すればよく、あるいはその後に
所望の大きさに切断してもよい。合成樹脂層が粉
粒体からなる場合は、加熱焼結するか、あるいは
プレス等により粉粒体どうしを一体化させ、シー
ト状の装飾材を得る。また、合成樹脂層が発泡性
の合成樹脂である場合は、これを加熱、発泡せし
めてシート状の装飾材とする。さらに、これらの
合成樹脂層に印刷されたインキ層上に透明ないし
半透明の合成樹脂層を積層してもよい。この場合
は、得られる装飾材の表面が耐摩耗性であり、機
械的な強度も向上し、立体感に富んだ装飾材が得
られて好ましい。 第３図は本発明を実施する一例について示す概
略図である。駆動ロール２５および支持ロール２
５′によつて回動されるエンドレスベルト２７上
に基体２９が誘動され、この基体２９上にペース
トゾル３１が供給されてナイフコータ３３によつ
て塗布され、ついで、加熱炉３５ａ，３５ｂによ
つて加熱、固化されて合成樹脂層が形成される。
なお、ペーストゾルが発泡性組成物からなる場合
は、発泡温度以下の温度に加熱される。 ついで、３台の印刷ヘツド３７ａ，３７ｂおよ
び３７ｃによつて模様情報にしたがつてインキが
噴射され印刷がなされる。印刷ヘツド３７ａ，３
７ｂおよび３７ｃにはそれぞれ加圧インキタンク
３９ａ，３９ｂおよび３９ｃから、インキ供給用
パルプ４１ａ，４１ｂおよび４１ｃを経てインキ
が供給される。 ついで透明ないし半透明の合成樹脂４３がナイ
フコータ３３′により塗布され、加熱炉４５ａ，
４５ｂによつて加熱、固化されて透明ないし半透
明樹脂層が積層され、装飾材Ｓが得られる。な
お、４４ａ，４４ｂは冷却炉を示す。 第４図は、本発明を実施するための他の実施例
を示す概略図であり、印刷ヘツドは３７ａ〜３７
ｄの４台が設けられている。粉粒体４９はフイー
ダ５１から、キヤリアシートとして働くエンドレ
スベルト２７上に供給され、ついで、この粉粒体
から合成樹脂層上に印刷ヘツド３７ａ〜３７ｄに
より模様情報にしたがつてインキが噴射されて印
刷がなされる。印刷終了後、加熱炉４９ａ，４９
ｂにより融着温度まで加熱され、熱プレス５１
ａ，５１ｂにより一体化され、装飾材Ｓが得られ
る。 印刷ヘツドは、被印刷材である合成樹脂層の幅
（搬送方向に直角な長さ）をカバーする大きさで
設けてもよく、また、上記の幅よりも小さな印刷
ヘツドを用いて、これを移動させることによつて
印刷を行なつてもよい。第５図は、第３図の一部
上面図に相当する概略図であつて、合成樹脂層３
２はＸ方向に移送され、一方、印刷ヘツド３７′
は架台３６上をＹ方向に移動して印刷を行なう。
この場合も、印刷ヘツドと合成樹脂層の双方を同
時に移動させながら連続的に行なつてもよく、ま
た、合成樹脂層を止めた状態で印刷ヘツドを走査
させて印刷し、ついで、次に印刷すべき部分を印
刷ヘツドの走査範囲の下に誘導し、この操作を繰
り返してもよい。 また、噴射するインキにより発泡性合成樹脂層
の発泡を制御することにより、模様と発泡を同調
させて、意匠効果を高めることができる。 たとえば、合成樹脂層として発泡性合成樹脂か
らなる層を形成し、かつ、噴射用ノズルの少なく
とも一部から、発泡性合成樹脂層の発泡を促進ま
たは抑制するインキを模様情報にしたがつて噴射
して模様を形成し、ついで、この発泡性合成樹脂
層上に透明ないし半透明樹脂層を形成するかまた
は形成することなく、前記発泡性合成樹脂の発泡
温度以上に加熱して発泡せしめることにより、模
様と同調して発泡した装飾材が得られる。第３図
に示すような３つの印刷ヘツドを用いる場合に沿
つて考えてみると、各ヘツド３７ａ，３７ｂ，３
７ｃに１色づつ供給し、その中の１つ（例えば
赤）を発泡を促進または抑制するインキとし、他
の２色を通常のインキとすることにより、模様に
対応して部分的に（例えば赤の部分が）発泡状態
の異なる装飾材が得られる。発泡を促進または抑
制するインキは、たとえば、通常のインキ中に発
泡促進剤あるいは抑制剤を添加することにより容
易に得られる。 また同様にして、合成樹脂層として熱、紫外線
もしくは放射線により重合または架橋する発泡性
合成樹脂組成物からなる層を形成し、かつ、噴射
用ノズルの少くとも一部から、発泡性合成樹脂層
の重合または架橋を促進または抑制するインキを
模様情報にしたがつて噴射して模様を形成し、つ
いで、この発泡性合成樹脂層上に透明ないし半透
明樹脂層を形成するかまたは形成することなく、
前記発泡性合成樹脂層を部分的に重合または架橋
せしめた後、発泡温度以上に加熱して発泡せしめ
ることにより、模様と同調した凹凸模様を形成す
ることができる。 以上のように本発明の方法によれば、被印刷材
に対して接触することがなく印刷することができ
るので、平滑なシート状体のみならず、凹凸また
は曲面を有する被印刷材、粉粒体からなる被印刷
材、さらには多孔質の被印刷材にも印刷できる。
また、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの
従来法において見られる密着不良に起因する印刷
むらも発生することがない。しかも、被印刷材が
粉粒体、多孔質体の合成樹脂層である場合には同
じ地点上に供給するインキ量を増し、その表面か
ら裏面全層にわたりインキを供給、浸透させるこ
とができるので、いわゆる貫通模様を有する装飾
材を得ることができる。 さらに、柄や色柄えはコンピユーターに供給す
る情報（例えば磁気テープなど）を交換すること
により極めて短時間のうちに行なうことができ、
作業能率を大巾に向上させることができる。ま
た、従来法においては、色、柄に見合つた版ある
いはグラビアロールを製造し、保管する必要があ
り、そのための費用、保管スペースが莫大である
のに対し、本発明の方法によれば、色、柄は例え
ば磁気テープなどに記憶して保管しておけばよ
く、費用、保管スペースも極めて少なくてすむな
ど、その利点は極めて大である。 実施例 １ 表−１に示す配合の発泡性ポリ塩化ビニルペー
ストゾルおよび透明ポリ塩化ビニルペーストゾル
を調製し、第３図に示した装置により装飾材を製
造した。

【表】 基紙として、巾1840ｍ／ｍ、厚さ0.15ｍ／ｍの
アスベスト紙をベルト上に誘導し、その上に前泡
性ポリ塩化ビニルペーストゾルをナイフコータで
塗布し、ついで、加熱炉内に誘導し、発泡温度以
下の温度に加熱して固化せしめた後、第１の印刷
ヘツド３７ａの下に誘導した。 ３台の印刷ヘツドにはそれぞれ異なつた色が供
給されている。印刷ヘツドの大きさは目的とする
装飾材の大きさに合わせて、横（合成樹脂層の流
れ方向に直角な方向の距離）1840ｍ／ｍ、縦（流
れ方向の距離）が300ｍ／ｍになつており、ノズ
ル数は平方センチメートルあたり15個設置されて
いる。 第１の印刷ヘツドの個々のノズルから、予め与
えられた模様情報に従つてインキを噴射したの
ち、次の印刷ヘツドの下に移動させ、これを繰り
返して印刷を終了した。ついで、この印刷された
合成樹脂層上に、前記透明ポリ塩化ビニルペース
トゾルをナイフコータで塗布した後、加熱炉で加
熱し、ペーストゾルを硬化させると共に前記の発
泡性ポリ塩化ビニルを発泡させ、冷却後、エンド
レスベルトより引き取り、長尺状の装飾材Ｓを得
た。このものは美麗な模様を有し、印刷層の上に
は透明な性摩耗性が形成され、中間の発泡層はク
ツシヨン性を有し、かつ、裏面はアスベスト紙で
補強されており、床材として好適であつた。 実施例 ２ 表−２に示す配合のポリ塩化ビニル組成物をバ
ンバリーミキサーに投入して混練し、次にこれを
ミキシングロールに供給して混練し、シート状に
切り出し、冷却後ペレタイザーにてペレツトと
し、このペレツトをクラツシヤに供給して粉砕
し、最大粒径が２ｍ／ｍで平均粒径が１ｍ／ｍの
粉粒体とした。そして、この粉粒体を用い第４図
に示した装置により装飾材を製造した。

【表】 粉粒体を、電磁フイーダーを用いて層厚が２
ｍ／ｍとなるようにテフロン製エンドレスベルト
上に散布し、ついで４台の印刷ヘツドを用いて実
施例１と同様にして模様情報にしたがつてインキ
を噴射して印刷した。ついで、加熱炉で粉粒体を
融着温度にまで加熱したのち、熱プレスして粉粒
体同志を相互に一体に結着せしめ、テフロン製エ
ンドレスベルトより剥離して美麗な模様を有する
長尺状の装飾材（巾1840ｍ／ｍ、厚さ約２ｍ／
ｍ）を得た。このものはインキが粉粒体層の下部
にまで浸透しており、いわゆる貫通模様であるの
で摩耗しても模様が消えることなく、しかも常に
同じものが現われるので床材として好適であつ
た。 実施例 ３ 基材としてPVCペーストで含浸処理したガラ
ス繊維不織布を用い、印刷ヘツドを４台使用する
他は実施例１と同様にして装飾材を製造した。た
だしこの場合第１の印刷ヘツドに供給されるイン
キ中には、抑制剤としてマレイン酸を混合し、発
泡性合成樹脂の発泡を抑制するタイプのインキと
した。一方、他のインキヘツドには適常のインキ
を供給した。得られた装飾材は全厚み2.3ｍ／ｍ、
全巾1840ｍ／ｍであり、発泡抑制剤入りのインキ
で印刷された部分が模様と一致して凹部となり意
匠的に好ましいものであつた。また、裏面にはガ
ラス繊維層があるので寸法安定性が良好であり、
中間層が発泡（但し、部分的には非発泡）してク
ツシヨン性にも富み、表面には透明樹脂層が形成
されているので耐摩耗性も良好であり、建築用内
装材として好適であつた。 実施例 ４ 印刷ヘツドを４台（４色）用い、この印刷ヘツ
ドを、第５図に示したような、架台に支持されな
がら合成樹脂層である固化された発泡性ポリ塩化
ビニルの流れ方向に対して直角に移動しながら印
刷するものとした他は実施例１と同様にして装飾
材を製造した。印刷は、被印刷材の所望の位置に
印刷ヘツドが移動したときに、予め与えられた模
様情報に基づいてコンピユーターが所望の電磁バ
ルブを開閉し、その電磁バルブに連絡されている
インキ噴射ノズルからインキを噴射せしめること
により行なわれる。印刷ヘツドの大きさは30cm×
100cmであり、設置されているノズル数は平方セ
ンチメートルあたり10個であつた。また、４台の
印刷ヘツドのうち１台に供給されるインキには前
記発泡性ポリ塩化ビニルペーストを架橋するため
の架橋剤（ジチオール−Ｓ−トリアジン）を配合
した。 得られた装飾材は、架橋剤含有インキで印刷さ
れた部分が凹部（非発泡または低発泡）となり、
その他の部分が発泡して凸部となつて模様と一致
した凹凸が形成され、意匠上好ましいものであつ
た。また、表面には耐摩耗層があり、中間に発泡
層（但し、部分的には非発泡ないし低発泡）があ
るのでクツシヨン性にも富み、裏面がアスベスト
紙で補強されているので建築用内装材として好適
であつた。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を実施する場合に使用する印刷
装置の一例を示す概略図である。第２図はインキ
の被印刷材への適用について示す概略図である。
第３図および第４図は本実施例を実施するため装
置の一例を示す概略図である。第５図は印刷ヘツ
ドと被印刷材の関係を示す概略図である。 １３……インキ加圧タンク、１５……インキ噴
射用ノズル、１７……電磁弁、２１……エアー吹
出口、２７……エンドレスベルト、２９……基
材、３１……ペーストゾル、３５ａ，３５ｂ……
加熱炉、３７ａ，３７ｂ，３７ｃ，３７ｄ……印
刷ヘツド、４５ａ，４５ｂ……加熱炉、４９……
粉粒体。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 基材またはキヤリアシート上に合成樹脂層を
   形成し、ついで、コンピユーターにあらかじめ与
   えられた模様に関する情報にしたがつてインキの
   噴射を制御する手段により１平方センチあたり10
   個以上のノズル密度をもつ多数のインキ噴射用ノ
   ズル集合体の個々のノズルの噴射および遮断をそ
   れぞれ独立して行わせ模様を形成することを特徴
   とする塗飾材の製造方法。 ２ 前記模様の形成の後、この模様の形成された
   合成樹脂層上に透明ないし半透明樹脂層を積層す
   る特許請求の範囲第１項記載の装飾材の製造方
   法。 ３ 前記合成樹脂層が非発泡性合成樹脂組成物か
   らなる特許請求の範囲第１項または第２項に記載
   の装飾材の製造方法。 ４ 前記合成樹脂層が発泡性合成樹脂組成物から
   なる特許請求の範囲第１項または第２項に記載の
   装飾材の製造方法。 ５ 前記合成樹脂層として発泡性合成樹脂組成物
   からなる層を形成し、かつ前記噴射用ノズルの少
   なくとも一部から、発泡性合成樹脂層の発泡を促
   進または抑制するインキを噴射して模様を形成
   し、ついで、この発泡性合成樹脂層上に透明ない
   し半透明樹脂層を形成するかまたは形成すること
   なく、前記発泡性合成樹脂の発泡温度以上に加熱
   して発泡せしめ、模様と同調した凹凸を形成する
   特許請求の範囲第１項に記載の装飾材の製造方
   法。 ６ 前記合成樹脂層が熱、紫外線もしくは放射線
   により重合または架橋する発泡性合成樹脂組成物
   よりなる特許請求の範囲第１項または第２項記載
   の装飾材の製造方法。 ７ 前記合成樹脂層として熱、紫外線もしくは放
   射線により重合または架橋する発泡性合成樹脂層
   からなる層を形成し、かつ、前記噴射用ノズルの
   少なくとも一部から、発泡性合成樹脂層の重合ま
   たは架橋を促進または抑制するインキを噴射して
   模様を形成し、ついで、この発泡性合成樹脂層上
   に透明ないし半透明樹脂層を形成するかまたは形
   成することなく、前記発泡性合成樹脂層を部分的
   に重合または架橋せしめた後、発泡温度以上に加
   熱して発泡せしめ、模様と同調した凹凸を形成す
   る特許請求の範囲第１項に記載の装飾材の製造方
   法。 ８ 前記インキの噴射の制御がインキ加圧タンク
   とインキ噴射ノズルとの間に設けられた電磁バル
   ブの開閉により行なわれる特許請求の範囲第１項
   〜第７項のいずれか１項に記載の装飾材の製造方
   法。