JPH0134087Y2 - - Google Patents

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JPH0134087Y2
JPH0134087Y2 JP11272381U JP11272381U JPH0134087Y2 JP H0134087 Y2 JPH0134087 Y2 JP H0134087Y2 JP 11272381 U JP11272381 U JP 11272381U JP 11272381 U JP11272381 U JP 11272381U JP H0134087 Y2 JPH0134087 Y2 JP H0134087Y2
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JP
Japan
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vibration
support plate
coil spring
column
plate
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JP11272381U
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JPS5817515U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は船舶の航海用計器に用いられる防振装
置に関するものである。
一般に船体の振動は縦振動のみならず、前後振
動および横振動が合成された3次元的なものであ
り、最近では防振装置としてこれ等すべての振動
に対して防振機能を発揮させる防振装置として例
えば第1図および第2図に示すような装置があ
る。
しかるに実際に航海計器を使用する船体の振動
環境は極めて厳しく、波浪による船体の動揺、主
機から発生する振動さらに風の影響もしくは片荷
等による定常的な船体の傾斜などをともなつた状
態で振動を受けた場合には、このような防振装置
ではたとえ一定方向の振動に対して防振効果があ
つても、上記の様な条件下では防振効果は減ずる
のみでなく、連成運動が生じかえつて悪影響を及
ぼすことがあり、航海計器の性能にも悪影響を及
ぼすことになる。
本考案はこのような不具合を除去することを目
的としたものである。
先づ、船体の縦振動はもとより前後振動および
横振動に対しても充分な防振効果を発揮するよう
になされた従来の防振装置として第1図のような
構成による装置を説明する。船体に設置された取
付基台1に垂直に固定された支柱2には、その段
付部下側に嵌挿された中空円筒形状の案内受金3
によつて緩衝用コイルバネ4を付勢状態に弾接し
ており、案内受金3がバネ圧を越える下向きの力
を受けると支柱2に沿つて案内受金3が下降し、
衝撃荷重を吸収する。この中空円筒形状の案内受
金3の内部に嵌着された防振用コイルバネ5を介
して計器本体6を取付ける防振支持板7が載架保
持されている。防振支持板7は防振用コイルバネ
5のみをもつて保持され、支柱2或いは緩衝用コ
イルバネ4との間にすきまを設けて機械的な連結
関係を断つているから、防振用コイルバネ5の伸
展及び撓みにより、縦方向、前後方向及び横方向
の3軸自由度を有する。
一方、案内受金3と防振支持板7との間には、
縦振動減衰用の摩擦装置が設けられる。即ち、板
バネ8,8′(図では支柱2により見えない)の
一端を防振支持板7にビス等で固定し、他端と案
内受金3の摩擦板9,9′(図に見えない)に圧
接衝合させ、縦振動を受けると板バネ8,8′と
摩擦板9,9′との間に接触摩擦による抵抗力を
生じ、縦振動を速やかに減衰させる。
また、支柱2に対して縦方向にのみ自由度を有
し、前後および横方向には自由度をもたない円板
状の摩擦板10が支柱2に嵌挿され、防振支持板
の上面に載架されてその上面を防振支持板7に固
定されている板バネ11により圧接している。し
たがつて前後または横振動を受けると摩擦板10
と板バネ11を介して防振支持板7との間に接触
摩擦による抵抗力を生じ、前後または横振動を速
やかに減衰せしめている。
第2図は第1図に示す4つの防振装置を航海計
器に使用した例を示す斜視図であり、上述の4つ
の防振装置15を有する防振支持板7に計器本体
6を取付けた防振装置を取付基台1上に設置し
て、これら全体がボルト16によつて船体に取付
けられているものである。
また、第1図に示した防振装置を一部改良した
ほぼ同様の防振装置を第3図に示し、第1図と同
じ記号を使用した構成部分は同じ機能、目的を有
するものであるから、その説明を省略する。図
中、防振支持板7とコイルバネ11(第1図の板
バネのかわり)を介して押圧されている摩擦板1
0との間に接触摩擦による抵抗力により前後また
は横振動を速やかに減衰させている。
このような従来の防振装置を第2図のようにし
て使用した場合に上下方向または水平方向の防振
効果は充分あるとしても、上述したように航海計
器は航体が傾斜した状態で振動を受けたり、水平
加速度と同時に振動を受けたような場合には防振
効果が低下し、航海計器の性能にも悪影響を及ぼ
すこととなる。即ち第3図に示す防振装置が船体
の取付基台1上の4ケ所(第4図はこれ等防振装
置を正面から見た図)に設置されていて、船体が
上述のよう傾斜したまま振動を受けた状態を第4
図に示す。この場合、防振支持板7の荷重の水平
成分を板バネ8−2で担うため、板バネ8−1,
8−2と案内受金3との間の接触圧が右側と左側
で大きく異なり、この状態で前述したような振動
を受けるとこの接触圧のアンバランスから生じる
ダンパーの効きのアンバランスにより連成運動が
生じ防振効果を減じるのみか、かえつて悪影響を
及ぼすことがあり、ひいては航海計器の性能にも
悪影響を及ぼすことになるのである。
本考案は、このような問題点を解決するために
なされたもので船体が傾斜した状態であつても上
記の接触圧のアンバランスを起さないようにして
安定した防振装置を提供することを目的とする。
つぎに本考案を第5図、第6図および第7図に
より説明する。何れも第11図と同じ記号を使用
した構成部品は同じ機能、目的を有するものであ
るからその説明を省略する。第5図は船体の固定
された取付台1に第7図の使用例のように4つの
防振装置よりなるもののうち、その1つの防振装
置についての図を示す。取付基台1に段付支柱が
軸立固定されており、この支柱は下部支柱2−
1、中間部支柱2−2さらに上部支柱2−3と各
段を有している。下部支柱2−1の上部に座18
を取付け、中間部支柱2−2をガイドに耐衝撃用
ゴム17と緩衝用コイルバネ4を設け、2段の耐
衝撃特性をもたせている。3は案内受金であり上
下方向の防振用コイルバネ5が上部支柱をガイド
にこの中に嵌装されている。この防振用コイルバ
ネ5の上に取付台13が取付けられており、この
取付台13には防振支持板7が取付けられている
とともに防振支持板7と取付板13間に緩衝用ゴ
ム19が嵌入されている。水平方向の4組の防振
用重ね板バネが防振用支持板7に取付けられて、
図には2組の重ね板バネ8,8′のほかの2組の
重ね板バネは見えないが上部支柱2−3を中心に
四方から案内受金3を押圧している。
案内受金3と重ね板バネ8,8′の間の摩擦は
ダンパーの役目を果す。この重ね板バネは、一枚
の主バネとその補助バネとして数枚の板バネとを
重ね合された構造よりなり、例えば第7図に示す
ように船体が傾斜したまま振動を受けて防振支持
台7の荷重の変化とともに主バネと補助バネの接
触点が移動してバネ常数が非線形特性を有するよ
うになされている。また11はダンパー用コイル
バネであり、摩擦板10を防振支持板7に押圧す
ることにより主に水平方向のダンパーとして作用
する。
第6図は第5図に示す4つの防振装置を航海計
器に使用した例を示す斜視図である。
第7図は上記防振装置を正面から見た図で、船
体が傾斜したまま振動を受けた状態を示す図であ
る。この場合、第4図と異なり防振支持板7の水
平荷重成分を重ね板バネ8−1と8−2とで受け
ることにより左、右の防振装置の重ね板バネと案
内受金との接触圧がバランスしているのでダンパ
ーの効果が等価であるため安定した防振特性が得
られる。即ち、船体傾斜や動揺による水平加速度
の中でも航海計器を振動から絶縁することができ
る。
以上の実施例は主として船体振動に対する防振
効果を意図したものであるが、本考案はこれにと
どまるものでなく、振動を受ける所望の個所に設
置される機器の防振装置として使用されることは
勿論である。
このような構成をもつて防振作用を果す本考案
の防振装置は、船体の縦振動のみならず、前後振
動および横振動の合成による振動に対して防振機
能を発揮することは勿論のこと、波浪による船体
の動揺、風の影響もしくは片荷等による定常的な
船体の傾斜などをともなつた状態で振動を受けた
場合であつても、従来の防振装置のように、たと
え一定方向の振動に対して防振効果を減じたり連
成運動を生じたりすることなく、充分に航海計器
を振動から絶縁することができ、計器類の保護を
図る衝撃防止作用を併せもつ実用的価値の高い考
案をなしたものである。
【図面の簡単な説明】
第1図および第3図は従来の防振装置の断面
図、第2図は従来の防振装置を航海計器に用いた
使用例を示す斜視図、第4図は従来の防振装置を
用いた船体が傾斜したまま振動を受けた状態を示
す図、第5図は本考案の防振装置の実施例を示す
断面図、第6図は本考案の防振装置を航海計器に
用いた使用例を示す斜視図、第7図は本考案の防
振装置を用いた船体が傾斜したまま振動を受けた
状態を示す図である。 1……取付台、2……支柱、2−1……下部支
柱、2−2……中間部支柱、2−3……下部支
柱、3……案内受金、4……緩衝用コイルバネ、
5……防振用コイルバネ、7……防振支持板、8
……板ばね、8−1,8′−1,8−2,8′−2
……板バネ、11……コイルバネ、15……防振
装置。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 航海計器に加わる振動を減衰吸収せしめる防振
    装置において、取付台に軸立固定された下部、中
    間部、上部の直径がそれぞれ異なる段付支柱と、
    該中間部支柱に嵌挿されて下部支柱との間に緩衝
    用コイルバネを付勢保持した摺動自在な案内受金
    と、該案内受金に載架された防振用コイルバネを
    介して3軸自由度を有する航海計器取付用の防振
    支持板と、上部支柱に嵌挿され前記防振支持板に
    載架された前記上部支柱の軸方向にのみ摺動自在
    であるとともに前記上部支柱の一端部よりコイル
    バネで押圧されている摩擦板と、前記防振支持板
    の4個所に前記上部支柱を中心として対称に配設
    した重ね板バネとを具備して該4個の重ね板バネ
    により前記案内受金を圧接し支えていることを特
    徴とする防振装置。
JP11272381U 1981-07-29 1981-07-29 防振装置 Granted JPS5817515U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11272381U JPS5817515U (ja) 1981-07-29 1981-07-29 防振装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP11272381U JPS5817515U (ja) 1981-07-29 1981-07-29 防振装置

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Publication Number Publication Date
JPS5817515U JPS5817515U (ja) 1983-02-03
JPH0134087Y2 true JPH0134087Y2 (ja) 1989-10-17

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ID=29907041

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JP11272381U Granted JPS5817515U (ja) 1981-07-29 1981-07-29 防振装置

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JPS5817515U (ja) 1983-02-03

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