JPH0134066B2 - - Google Patents
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- JPH0134066B2 JPH0134066B2 JP57184590A JP18459082A JPH0134066B2 JP H0134066 B2 JPH0134066 B2 JP H0134066B2 JP 57184590 A JP57184590 A JP 57184590A JP 18459082 A JP18459082 A JP 18459082A JP H0134066 B2 JPH0134066 B2 JP H0134066B2
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Landscapes
- Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)
- Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
発明の背景
技術分野
本発明は輸液用器具に係り、特に経中心静脈栄
養輸液療法に用いられて好適な輸液用器具に関す
る。 先行技術 従来、患者の生命の維持において、経口栄養、
経管栄養が不可能であつたり、不十分な状態であ
つたり、または、それらが可能ではあつても患者
の消化吸収機能が著しく不良であつたり、更には
食物が消化管を通過するのが原疾患の悪化につな
がるような病態の場合には、経中心静脈栄養輸液
療法が用いられている。この経中心静脈栄養輸液
療法に用いられる輸液としては、生命の維持に必
要な栄養素、すなわちブドウ糖液、アミノ酸、電
解質液を含むことが必要である。 そこで、上記経中心静脈栄養輸液療法において
は、それぞれ個々に滅菌したブドウ糖−電解質液
とアミノ酸とを用時混合して使用し、または、そ
れぞれ個々に滅菌したアミノ酸−電解質液とブド
ウ糖液とを用時混合して使用している。 上記いずれの処方においても、ブドウ糖液とア
ミノ酸とを混合した状態下で滅菌を行なう場合に
は、滅菌温度の影響によりメーラード反応を生
じ、液剤が着色するとともにアミノ酸含量に低下
をきたすことから、ブドウ糖液とアミノ酸との滅
菌前の混合を避けている。 したがつて、経中心静脈栄養輸液療法の施行に
あたつては、必ずブドウ糖−電解質液とアミノ酸
とを用時混合し、もしくはアミノ酸−電解質液と
ブドウ糖液とを用時混合する必要があり、その混
合作業の煩雑さからのがれられないばかりか、混
合作業時に菌汚染の可能性がある。 発明の目的 本発明は、ブドウ糖液とアミノ酸とを、それぞ
れ分離状態下で滅菌した後に、無菌下で混合可能
とする簡素で取扱い性の良い輸液用器具を提供す
ることを目的とする。 発明の構成 上記目的を達成するために、本発明に係る輸液
用器具は、少なくともブドウ糖液が収容される第
1の容器と、該第1の容器の内部に連通可能な連
通路を備え、該第1の容器に連結されている第1
の接続手段と、少なくともアミノ酸が収容される
第2の容器と、該第2の容器の内部に連通可能な
連通路を備え、該第2の容器に連結されるととも
に、該第1の接続手段と接続されて、該第1の容
器の内部と該第2の容器の内部とを連通可能とす
る第2の接続手段とからなり、該第1の接続手段
は、耐熱耐食材質からなる第1の接続部と、閉時
には該第1の接続手段の連通路を非導通状態と
し、開時には該第1の接続手段の連通路を導通状
態とする第1の開閉手段とを備え、該第2の接続
手段は、該第1の接続部に接続可能とされ、耐熱
耐食材質からなる第2の接続部と、閉時には該第
2の接続手段の連通路を非導通状態とし、開時に
は該第2の接続手段の連通路を導通状態とする第
2の開閉手段を備えてなり、さらに、該第1の接
続部と第2の接続部は、一対の雄型及び雌型のコ
ネクタからなり、該雄型コネクタの接続嵌合面は
該雌型コネクタの接続嵌合面よりも熱膨張が小さ
い材質からなるようにしたものである。 また、本発明に係る輸液用器具は、前記第1の
容器が、第1の接続手段の連通路の非導通状態下
で高圧蒸気滅菌されてなるようにしたものであ
る。 また、本発明に係る輸液用器具は、前記第2の
容器が、第2の接続手段の連通路の非導通状態下
で高圧蒸気滅菌されてなるようにしたものであ
る。 また、本発明に係る輸液用器具は、前記第1の
容器および第2の容器の一方の容器が、他方の容
器に収容されている液剤をも収容し得る容積を有
するようにしたものである。 また、本発明に係る輸液用器具は、前記第1の
容器および第2の容器の一方の容器が、液剤を外
部に排出可能とする排液手段を備えてなるように
したものである。 また、本発明に係る輸液用器具は、前記第1の
開閉手段および第2の開閉手段が、それぞれ第1
の接続手段および第2の接続手段の各連通路内に
配置され、有底筒体の軸方向中間部位に破断可能
な薄肉部を形成してなる破断部材であるようにし
たものである。 また、本発明に係る輸液用器具は、前記第1の
接続部と第2の接続部が、両者の接続前において
は、それぞれプロテクタによつて被冠されてなる
ようにしたものである。 また、本発明に係る輸液用器具は、前記雄型コ
ネクタが、セラミツクスからなり、前記雌型コネ
クタが、金属もしくはプラスチツク材料からなる
ようにしたものである。 また、本発明に係る輸液用器具は、前記第1の
容器に、10W/V%以上のブドウ糖液を収容し、
前記第2の容器に、5W/V%以上のアミノ酸を
収容してなるようにしたものである。 発明の作用 本発明によれば、以下の作用効果がある。 第1の容器と第2の容器とが、相互に分離し
た状態下で個々に滅菌されることができ、した
がつて、第1の容器内のブドウ糖液と第2の容
器内のアミノ酸とが相互に混合してメーラード
反応を生ずることなくそれぞれ確実な滅菌を施
される。 上記滅菌後の第1の容器と第2の容器とは、
耐熱耐食材質から形成されているために火炎滅
菌を施され得る第1の接続部と第2の接続部と
の嵌合下で、第1の開閉手段及び第2の開閉手
段を開状態に設定することにより、相互に連通
され、第2の容器内のアミノ酸を第1の容器に
移送し、アミノ酸およびブドウ糖液からなる輸
液を作成することが可能となる。したがつて、
滅菌されたアミノ酸とブドウ糖液とが外気に触
れることなく無菌下で混合可能となる。 また、第1の接続部と第2の接続部とが雄型
および雌型のコネクタからなり、雄型コネクタ
の接続嵌合面が雌型コネクタの接続嵌合面より
も熱膨張が小さい材質から構成されているた
め、両接続部は、上記において必須である接
続部の火炎滅菌およびそれに引続く嵌合の自然
な結果として、両接続部の熱膨張差に基づく焼
き嵌め嵌合により強く結合され、以後再加熱し
たり相互に大なる外力を加えない限り離間する
ことがない。すなわち、輸液用器具の構成を簡
素としながら、第1の容器の内部と第2の容器
の内部とを確実かつ容易に連通でき、その取扱
い性が良好である。 上記〜により、ブドウ糖液とアミノ酸と
を、それぞれ分離状態下で滅菌した後に、無菌下
で混合可能とする、簡素で取扱い性の良い輸液用
器具を得ることができる。 実施例 第1図は本発明の一実施例に係る輸液用器具を
示す平面図、第2図および第3図はそれぞれ第1
図の一部を拡大して示す断面図である。第1の容
器11には、表1の実施例に示す組成(700ml中)
のブドウ糖−電解質液700mlが分注されている。
養輸液療法に用いられて好適な輸液用器具に関す
る。 先行技術 従来、患者の生命の維持において、経口栄養、
経管栄養が不可能であつたり、不十分な状態であ
つたり、または、それらが可能ではあつても患者
の消化吸収機能が著しく不良であつたり、更には
食物が消化管を通過するのが原疾患の悪化につな
がるような病態の場合には、経中心静脈栄養輸液
療法が用いられている。この経中心静脈栄養輸液
療法に用いられる輸液としては、生命の維持に必
要な栄養素、すなわちブドウ糖液、アミノ酸、電
解質液を含むことが必要である。 そこで、上記経中心静脈栄養輸液療法において
は、それぞれ個々に滅菌したブドウ糖−電解質液
とアミノ酸とを用時混合して使用し、または、そ
れぞれ個々に滅菌したアミノ酸−電解質液とブド
ウ糖液とを用時混合して使用している。 上記いずれの処方においても、ブドウ糖液とア
ミノ酸とを混合した状態下で滅菌を行なう場合に
は、滅菌温度の影響によりメーラード反応を生
じ、液剤が着色するとともにアミノ酸含量に低下
をきたすことから、ブドウ糖液とアミノ酸との滅
菌前の混合を避けている。 したがつて、経中心静脈栄養輸液療法の施行に
あたつては、必ずブドウ糖−電解質液とアミノ酸
とを用時混合し、もしくはアミノ酸−電解質液と
ブドウ糖液とを用時混合する必要があり、その混
合作業の煩雑さからのがれられないばかりか、混
合作業時に菌汚染の可能性がある。 発明の目的 本発明は、ブドウ糖液とアミノ酸とを、それぞ
れ分離状態下で滅菌した後に、無菌下で混合可能
とする簡素で取扱い性の良い輸液用器具を提供す
ることを目的とする。 発明の構成 上記目的を達成するために、本発明に係る輸液
用器具は、少なくともブドウ糖液が収容される第
1の容器と、該第1の容器の内部に連通可能な連
通路を備え、該第1の容器に連結されている第1
の接続手段と、少なくともアミノ酸が収容される
第2の容器と、該第2の容器の内部に連通可能な
連通路を備え、該第2の容器に連結されるととも
に、該第1の接続手段と接続されて、該第1の容
器の内部と該第2の容器の内部とを連通可能とす
る第2の接続手段とからなり、該第1の接続手段
は、耐熱耐食材質からなる第1の接続部と、閉時
には該第1の接続手段の連通路を非導通状態と
し、開時には該第1の接続手段の連通路を導通状
態とする第1の開閉手段とを備え、該第2の接続
手段は、該第1の接続部に接続可能とされ、耐熱
耐食材質からなる第2の接続部と、閉時には該第
2の接続手段の連通路を非導通状態とし、開時に
は該第2の接続手段の連通路を導通状態とする第
2の開閉手段を備えてなり、さらに、該第1の接
続部と第2の接続部は、一対の雄型及び雌型のコ
ネクタからなり、該雄型コネクタの接続嵌合面は
該雌型コネクタの接続嵌合面よりも熱膨張が小さ
い材質からなるようにしたものである。 また、本発明に係る輸液用器具は、前記第1の
容器が、第1の接続手段の連通路の非導通状態下
で高圧蒸気滅菌されてなるようにしたものであ
る。 また、本発明に係る輸液用器具は、前記第2の
容器が、第2の接続手段の連通路の非導通状態下
で高圧蒸気滅菌されてなるようにしたものであ
る。 また、本発明に係る輸液用器具は、前記第1の
容器および第2の容器の一方の容器が、他方の容
器に収容されている液剤をも収容し得る容積を有
するようにしたものである。 また、本発明に係る輸液用器具は、前記第1の
容器および第2の容器の一方の容器が、液剤を外
部に排出可能とする排液手段を備えてなるように
したものである。 また、本発明に係る輸液用器具は、前記第1の
開閉手段および第2の開閉手段が、それぞれ第1
の接続手段および第2の接続手段の各連通路内に
配置され、有底筒体の軸方向中間部位に破断可能
な薄肉部を形成してなる破断部材であるようにし
たものである。 また、本発明に係る輸液用器具は、前記第1の
接続部と第2の接続部が、両者の接続前において
は、それぞれプロテクタによつて被冠されてなる
ようにしたものである。 また、本発明に係る輸液用器具は、前記雄型コ
ネクタが、セラミツクスからなり、前記雌型コネ
クタが、金属もしくはプラスチツク材料からなる
ようにしたものである。 また、本発明に係る輸液用器具は、前記第1の
容器に、10W/V%以上のブドウ糖液を収容し、
前記第2の容器に、5W/V%以上のアミノ酸を
収容してなるようにしたものである。 発明の作用 本発明によれば、以下の作用効果がある。 第1の容器と第2の容器とが、相互に分離し
た状態下で個々に滅菌されることができ、した
がつて、第1の容器内のブドウ糖液と第2の容
器内のアミノ酸とが相互に混合してメーラード
反応を生ずることなくそれぞれ確実な滅菌を施
される。 上記滅菌後の第1の容器と第2の容器とは、
耐熱耐食材質から形成されているために火炎滅
菌を施され得る第1の接続部と第2の接続部と
の嵌合下で、第1の開閉手段及び第2の開閉手
段を開状態に設定することにより、相互に連通
され、第2の容器内のアミノ酸を第1の容器に
移送し、アミノ酸およびブドウ糖液からなる輸
液を作成することが可能となる。したがつて、
滅菌されたアミノ酸とブドウ糖液とが外気に触
れることなく無菌下で混合可能となる。 また、第1の接続部と第2の接続部とが雄型
および雌型のコネクタからなり、雄型コネクタ
の接続嵌合面が雌型コネクタの接続嵌合面より
も熱膨張が小さい材質から構成されているた
め、両接続部は、上記において必須である接
続部の火炎滅菌およびそれに引続く嵌合の自然
な結果として、両接続部の熱膨張差に基づく焼
き嵌め嵌合により強く結合され、以後再加熱し
たり相互に大なる外力を加えない限り離間する
ことがない。すなわち、輸液用器具の構成を簡
素としながら、第1の容器の内部と第2の容器
の内部とを確実かつ容易に連通でき、その取扱
い性が良好である。 上記〜により、ブドウ糖液とアミノ酸と
を、それぞれ分離状態下で滅菌した後に、無菌下
で混合可能とする、簡素で取扱い性の良い輸液用
器具を得ることができる。 実施例 第1図は本発明の一実施例に係る輸液用器具を
示す平面図、第2図および第3図はそれぞれ第1
図の一部を拡大して示す断面図である。第1の容
器11には、表1の実施例に示す組成(700ml中)
のブドウ糖−電解質液700mlが分注されている。
【表】
また、第2の容器12には12W/V%のアミノ
酸注射液が300〜400ml分注されている。 第1の容器11には、第1の接続手段を構成
し、第1の容器11の内部に連通可能な連通路1
3を備える第1連結管14が連結されている。第
1連結管14の先端開口側には、第1の接続部と
しての雌型の第1コネクタ15が接続されてい
る。この第1コネクタ15は、ステンレス、チタ
ン、ニツケルまたはクロムメツキを施した真鍮等
の耐熱耐食性金属もしくは耐熱耐食性プラスチツ
ク材料から形成されている。また、第1コネクタ
15には、プロテクタ16が被冠可能とされてい
る。 第2の容器12には、第2の接続手段を構成
し、第2の容器12の内部に連通可能な連通路1
7を備える第2連結管18が連結されている。第
2連結管18の先端開口側には、第2の接続部と
しての雄型の第2コネクタ19が接続されてい
る。この第2コネクタ19はセラミツクス等の耐
熱耐食材質から形成されている。また、第2コネ
クタ19には、プロテクタ20が被冠可能とされ
ている。ここで、前記第1コネクタ15と上記第
2コネクタ19とは、相互に嵌合可能とされ、第
1連結管14の連通路13と第2連結管18の連
通路17とを相互に連通可能としている。 上記第1連結管14、第2連結管18内のそれ
ぞれ第1の容器11、第2の容器12との結合部
の近傍には、それぞれ第1の開閉手段としての第
1破断部材21、第2の開閉手段としての第2破
断部材22が配置されている。第1破断部材21
は、第2図に示すように、有底筒体からなり、筒
体の開口側外周面を連通路13の小内径部13A
に液密に接合され、底部側外周面を連通路13の
大内径部13B側に位置されるとともに、その軸
方向中間部位に破断可能な薄肉部23を形成され
ている。また、第2破断部材22は、第3図に示
すように、第1破断部材21と同様な有底筒体か
らなり、筒体の開口側外周面を連通路17の小内
径部17Aに液密に接合され、底部側外周面を連
通路17の大内径部17B側に位置されるととも
に、その軸方向中間部位に破断可能な薄肉部24
を形成されている。すなわち、第1破断部材21
および第2破断部材22は、非破断状態下でそれ
ぞれ連通路13,17を閉止可能としている。ま
た、第1破断部材21および第2破断部材22
は、それらの薄肉部23,24を折ることによつ
て、連通路13,17を導通状態に設定可能とし
ている。したがつて、第1コネクタ15と第2コ
ネクタ19とが嵌合される状態下で、第1破断部
材21および第2破断部材22を開状態に設定す
ることにより、第1の容器11の内部と第2の容
器12の内部とが連通可能となる。 なお、前述のように、上記雄型の第2コネクタ
19の接続嵌合面は、雌型の第1コネクタ15の
接続嵌合面よりも熱膨張が小さい材質から形成さ
れている。したがつて、第1コネクタ15と第2
コネクタ19を火炎滅菌した加熱状態下で相互に
結合すれば、両者は熱膨張差に基づく焼き嵌め嵌
合により強く結合され、以後再加熱したり相互に
大なる外力を加えない限り離間することがない。 また、第1の容器11の容積は、第2の容器1
2に収容されている液剤をも収容し得る容積とさ
れている。また、第1の容器11の下部には、液
剤を外部に排出可能とする排液手段としてのゴム
栓25が装着されている。 しかして、上記第1の容器11と第2の容器1
2は、それぞれブドウ糖−電解質液、アミノ酸を
収容している分離状態下で、それぞれ柔軟性を有
するプラスチツク容器によつて真空包装され、例
えば118℃、40分の条件で高圧蒸気滅菌を施され
る。 上記滅菌後、第1コネクタ15と第2コネクタ
19は、プロテクタ16,20を除去されるとと
もに、火炎滅菌を施された後、相互に焼き嵌め嵌
合される。上記第1コネクタ15と第2コネクタ
19の確実な嵌合が確認された状態下で、第1破
断部材21および第2破断部材22がそれぞれ薄
肉部23,24の破壊によつて開状態に設定さ
れ、第1の容器11、第1連結管14、第2連結
管18および第2の容器12を相互に導通状態と
し、第2の容器12内のアミノ酸を第1の容器1
1に移送する。次に、第1連結管14の中央部を
高周波溶着法等によつて溶着することにより閉塞
した状態下で、第1連結管14の閉塞部より第2
の容器12側を切断除去する。なお、ゴム栓25
には、第1の容器11内の輸液を中心静脈に供給
可能とするカテーテルに連通せしめられているび
ん針等の接続具が刺通可能とされる。 発明の具体的作用 上記実施例に係る輸液用器具によれば、第1の
容器11と第2の容器12とが、それぞれ分離し
た状態下で個々に高圧蒸気滅菌を施されることか
ら、第1の容器11内のブドウ糖液と第2の容器
12内のアミノ酸とが相互に混合してメーラード
反応を生ずることなくそれぞれ確実な滅菌を施さ
れる。 上記滅菌後の第1の容器11と第2の容器12
とは、火炎滅菌を施された第1コネクタ15と第
2コネクタ19の嵌合下で、第1破断部材21お
よび第2破断部材22を開状態に設定することに
より、相互に連通され、第2の容器12内のアミ
ノ酸を第1の容器11に移送し、アミノ酸、ブド
ウ糖液および電解質液からなる輸液を作成するこ
とが可能となる。したがつて、滅菌されたアミノ
酸とブドウ糖液とが外気に触れることなく無菌下
で混合可能となる。 また、第1コネクタ15と第2コネクタ19と
が雄型および雌型のコネクタからなり、雄型の第
2コネクタ19の接続嵌合面は雌型の第1コネク
タ15の接続嵌合面よりも熱膨張が小さい材質か
ら構成されているため、両コネクタ15,19は
上述の火炎滅菌およびそれに引続く両者の嵌合の
自然な結果として、それらの熱膨張差に基づく焼
き嵌め嵌合により相互に強く結合され、以後再加
熱したり相互に大なる外力を加えない限り離間す
ることがない。すなわち、輸液用器具の構成を簡
素としながら、第1の容器11の内部と第2の容
器12の内部とを確実かつ容易に連通でき、その
取扱い性が良好である。 なお、上記実施例においては、第1の容器11
においてブドウ糖液とアミノ酸とを混合する場合
について説明したが、第2の容器12の容積をよ
り大とするとともに、第2の容器12に排液手段
を設けることにより、第2の容器12においてア
ミノ酸とブドウ糖液とを混合しても良い。また、
上記実施例においては、電解質液を予めブドウ糖
液に混合させておく場合について説明したが、電
解質液は予めアミノ酸に混合しておくものであつ
ても良い。 また、第1の容器11に、10W/V%以上のブ
ドウ糖液を収容し、第2の容器12に、5W/V
%以上のアミノ酸を収容することにより、高濃度
混合液に顕著に見られるメーラード反応を回避す
ることができ、高濃度液を安全に投与できるので
従来の大量投与による量的な患者への負担を軽減
可能となる。 発明の具体的効果 以上のように、本発明に係る輸液用器具は、少
なくともブドウ糖液が収容される第1の容器と、
該第1の容器の内部に連通可能な連通路を備え、
該第1の容器に連結されている第1の接続手段
と、少なくともアミノ酸が収容される第2の容器
と、該第2の容器の内部に連通可能な連通路を備
え、該第2の容器に連結されるとともに、該第1
の接続手段と接続されて、該第1の容器の内部と
該第2の容器の内部とを連通可能とする第2の接
続手段とからなり、該第1の接続手段は、耐熱耐
食材質からなる第1の接続部と、閉時には該第1
の接続手段の連通路を非導通状態とし、開時には
該第1の接続手段の連通路を導通状態とする第1
の開閉手段とを備え、該第2の接続手段は、該第
1の接続部に接続可能とされ、耐熱耐食材質から
なる第2の接続部と、閉時には該第2の接続手段
の連通路を非導通状態とし、開時には該第2の接
続手段の連通路と導通状態とする第2の開閉手段
を備えてなり、さらに、該第1の接続部と第2の
接続部は、一対の雄型及び雌型のコネクタからな
り、該雄型コネクタの接続嵌合面は該雌型コネク
タの接続嵌合面よりも熱膨張が小さい材質からな
るようにしたものである。したがつて、第1の容
器と第2の容器の分離状態下でブドウ糖液とアミ
ノ酸とを個別に滅菌した後、火炎滅菌を施された
接続部による両容器の連通下で、滅菌後のブドウ
糖液とアミノ酸を外気に触れることなく無菌下で
混合することが可能となる。また、第1の接続部
と第2の接続部を構成する両コネクタを加熱滅菌
した後、焼き嵌め嵌合によつて強固に接続するこ
とが可能となる。 また、本発明に係る輸液用器具は、前記第1の
容器が、第1の接続手段の連通路の非導通状態下
で高圧蒸気滅菌されてなるものとすることによ
り、ブドウ糖液を確実に滅菌することが可能とな
る。 また、本発明に係る輸液用器具は、前記第2の
容器が、第2の接続手段の連通路の非導通状態下
で高圧蒸気滅菌されてなるものとすることによ
り、アミノ酸を確実に滅菌することが可能とな
る。 また、本発明に係る輸液用器具は、前記第1の
容器および第2の容器の一方の容器が、他方の容
器に収容されている液剤をも収容し得る容積を有
するものとすることにより、両液剤の混合後に、
他方の容器を切除することが可能となる。 また、本発明に係る輸液用器具は、前記第1の
容器および第2の容器の一方の容器が、液剤を外
部に排出可能とする排液手段を備えるものとする
ことにより、一方の容器から容易に輸液を中心静
脈に供給することが可能となる。 また、本発明に係る輸液用器具は、前記第1の
開閉手段および第2の開閉手段が、それぞれ第1
の接続手段および第2の接続手段の各連通路内に
配置され、有底筒体の軸方向中間部位に破断可能
な薄肉部を形成してなる破断部材であるものとす
ることにより、両液剤の滅菌後における混合時
に、両容器を迅速容易に連通することが可能とな
る。 また、本発明に係る輸液用器具は、前記第1の
接続部と第2の接続部が、両者の接続前において
は、それぞれプロテクタによつて被冠されてなる
ものとすることにより、各接続手段の連通路内を
無菌状態に維持することが可能となる。 また、本発明に係る輸液用器具は、前記雄型コ
ネクタが、セラミツクスからなり、前記雌型コネ
クタが、金属もしくはプラスチツク材料からなる
ものとすることにより、雄型コネクタの連結嵌合
面がほとんど熱膨張しないものとなり、焼き嵌め
可能な寸法範囲を大きくとることが可能となる。 また、本発明に係る輸液用器具は、前記第1の
容器に、10W/V%以上のブドウ糖液を収容し、
前記第2の容器に、5W/V%以上のアミノ酸を
収容することにより、高濃度混合液を分解による
アミノ酸量の低下なく安全に投与可能となる。
酸注射液が300〜400ml分注されている。 第1の容器11には、第1の接続手段を構成
し、第1の容器11の内部に連通可能な連通路1
3を備える第1連結管14が連結されている。第
1連結管14の先端開口側には、第1の接続部と
しての雌型の第1コネクタ15が接続されてい
る。この第1コネクタ15は、ステンレス、チタ
ン、ニツケルまたはクロムメツキを施した真鍮等
の耐熱耐食性金属もしくは耐熱耐食性プラスチツ
ク材料から形成されている。また、第1コネクタ
15には、プロテクタ16が被冠可能とされてい
る。 第2の容器12には、第2の接続手段を構成
し、第2の容器12の内部に連通可能な連通路1
7を備える第2連結管18が連結されている。第
2連結管18の先端開口側には、第2の接続部と
しての雄型の第2コネクタ19が接続されてい
る。この第2コネクタ19はセラミツクス等の耐
熱耐食材質から形成されている。また、第2コネ
クタ19には、プロテクタ20が被冠可能とされ
ている。ここで、前記第1コネクタ15と上記第
2コネクタ19とは、相互に嵌合可能とされ、第
1連結管14の連通路13と第2連結管18の連
通路17とを相互に連通可能としている。 上記第1連結管14、第2連結管18内のそれ
ぞれ第1の容器11、第2の容器12との結合部
の近傍には、それぞれ第1の開閉手段としての第
1破断部材21、第2の開閉手段としての第2破
断部材22が配置されている。第1破断部材21
は、第2図に示すように、有底筒体からなり、筒
体の開口側外周面を連通路13の小内径部13A
に液密に接合され、底部側外周面を連通路13の
大内径部13B側に位置されるとともに、その軸
方向中間部位に破断可能な薄肉部23を形成され
ている。また、第2破断部材22は、第3図に示
すように、第1破断部材21と同様な有底筒体か
らなり、筒体の開口側外周面を連通路17の小内
径部17Aに液密に接合され、底部側外周面を連
通路17の大内径部17B側に位置されるととも
に、その軸方向中間部位に破断可能な薄肉部24
を形成されている。すなわち、第1破断部材21
および第2破断部材22は、非破断状態下でそれ
ぞれ連通路13,17を閉止可能としている。ま
た、第1破断部材21および第2破断部材22
は、それらの薄肉部23,24を折ることによつ
て、連通路13,17を導通状態に設定可能とし
ている。したがつて、第1コネクタ15と第2コ
ネクタ19とが嵌合される状態下で、第1破断部
材21および第2破断部材22を開状態に設定す
ることにより、第1の容器11の内部と第2の容
器12の内部とが連通可能となる。 なお、前述のように、上記雄型の第2コネクタ
19の接続嵌合面は、雌型の第1コネクタ15の
接続嵌合面よりも熱膨張が小さい材質から形成さ
れている。したがつて、第1コネクタ15と第2
コネクタ19を火炎滅菌した加熱状態下で相互に
結合すれば、両者は熱膨張差に基づく焼き嵌め嵌
合により強く結合され、以後再加熱したり相互に
大なる外力を加えない限り離間することがない。 また、第1の容器11の容積は、第2の容器1
2に収容されている液剤をも収容し得る容積とさ
れている。また、第1の容器11の下部には、液
剤を外部に排出可能とする排液手段としてのゴム
栓25が装着されている。 しかして、上記第1の容器11と第2の容器1
2は、それぞれブドウ糖−電解質液、アミノ酸を
収容している分離状態下で、それぞれ柔軟性を有
するプラスチツク容器によつて真空包装され、例
えば118℃、40分の条件で高圧蒸気滅菌を施され
る。 上記滅菌後、第1コネクタ15と第2コネクタ
19は、プロテクタ16,20を除去されるとと
もに、火炎滅菌を施された後、相互に焼き嵌め嵌
合される。上記第1コネクタ15と第2コネクタ
19の確実な嵌合が確認された状態下で、第1破
断部材21および第2破断部材22がそれぞれ薄
肉部23,24の破壊によつて開状態に設定さ
れ、第1の容器11、第1連結管14、第2連結
管18および第2の容器12を相互に導通状態と
し、第2の容器12内のアミノ酸を第1の容器1
1に移送する。次に、第1連結管14の中央部を
高周波溶着法等によつて溶着することにより閉塞
した状態下で、第1連結管14の閉塞部より第2
の容器12側を切断除去する。なお、ゴム栓25
には、第1の容器11内の輸液を中心静脈に供給
可能とするカテーテルに連通せしめられているび
ん針等の接続具が刺通可能とされる。 発明の具体的作用 上記実施例に係る輸液用器具によれば、第1の
容器11と第2の容器12とが、それぞれ分離し
た状態下で個々に高圧蒸気滅菌を施されることか
ら、第1の容器11内のブドウ糖液と第2の容器
12内のアミノ酸とが相互に混合してメーラード
反応を生ずることなくそれぞれ確実な滅菌を施さ
れる。 上記滅菌後の第1の容器11と第2の容器12
とは、火炎滅菌を施された第1コネクタ15と第
2コネクタ19の嵌合下で、第1破断部材21お
よび第2破断部材22を開状態に設定することに
より、相互に連通され、第2の容器12内のアミ
ノ酸を第1の容器11に移送し、アミノ酸、ブド
ウ糖液および電解質液からなる輸液を作成するこ
とが可能となる。したがつて、滅菌されたアミノ
酸とブドウ糖液とが外気に触れることなく無菌下
で混合可能となる。 また、第1コネクタ15と第2コネクタ19と
が雄型および雌型のコネクタからなり、雄型の第
2コネクタ19の接続嵌合面は雌型の第1コネク
タ15の接続嵌合面よりも熱膨張が小さい材質か
ら構成されているため、両コネクタ15,19は
上述の火炎滅菌およびそれに引続く両者の嵌合の
自然な結果として、それらの熱膨張差に基づく焼
き嵌め嵌合により相互に強く結合され、以後再加
熱したり相互に大なる外力を加えない限り離間す
ることがない。すなわち、輸液用器具の構成を簡
素としながら、第1の容器11の内部と第2の容
器12の内部とを確実かつ容易に連通でき、その
取扱い性が良好である。 なお、上記実施例においては、第1の容器11
においてブドウ糖液とアミノ酸とを混合する場合
について説明したが、第2の容器12の容積をよ
り大とするとともに、第2の容器12に排液手段
を設けることにより、第2の容器12においてア
ミノ酸とブドウ糖液とを混合しても良い。また、
上記実施例においては、電解質液を予めブドウ糖
液に混合させておく場合について説明したが、電
解質液は予めアミノ酸に混合しておくものであつ
ても良い。 また、第1の容器11に、10W/V%以上のブ
ドウ糖液を収容し、第2の容器12に、5W/V
%以上のアミノ酸を収容することにより、高濃度
混合液に顕著に見られるメーラード反応を回避す
ることができ、高濃度液を安全に投与できるので
従来の大量投与による量的な患者への負担を軽減
可能となる。 発明の具体的効果 以上のように、本発明に係る輸液用器具は、少
なくともブドウ糖液が収容される第1の容器と、
該第1の容器の内部に連通可能な連通路を備え、
該第1の容器に連結されている第1の接続手段
と、少なくともアミノ酸が収容される第2の容器
と、該第2の容器の内部に連通可能な連通路を備
え、該第2の容器に連結されるとともに、該第1
の接続手段と接続されて、該第1の容器の内部と
該第2の容器の内部とを連通可能とする第2の接
続手段とからなり、該第1の接続手段は、耐熱耐
食材質からなる第1の接続部と、閉時には該第1
の接続手段の連通路を非導通状態とし、開時には
該第1の接続手段の連通路を導通状態とする第1
の開閉手段とを備え、該第2の接続手段は、該第
1の接続部に接続可能とされ、耐熱耐食材質から
なる第2の接続部と、閉時には該第2の接続手段
の連通路を非導通状態とし、開時には該第2の接
続手段の連通路と導通状態とする第2の開閉手段
を備えてなり、さらに、該第1の接続部と第2の
接続部は、一対の雄型及び雌型のコネクタからな
り、該雄型コネクタの接続嵌合面は該雌型コネク
タの接続嵌合面よりも熱膨張が小さい材質からな
るようにしたものである。したがつて、第1の容
器と第2の容器の分離状態下でブドウ糖液とアミ
ノ酸とを個別に滅菌した後、火炎滅菌を施された
接続部による両容器の連通下で、滅菌後のブドウ
糖液とアミノ酸を外気に触れることなく無菌下で
混合することが可能となる。また、第1の接続部
と第2の接続部を構成する両コネクタを加熱滅菌
した後、焼き嵌め嵌合によつて強固に接続するこ
とが可能となる。 また、本発明に係る輸液用器具は、前記第1の
容器が、第1の接続手段の連通路の非導通状態下
で高圧蒸気滅菌されてなるものとすることによ
り、ブドウ糖液を確実に滅菌することが可能とな
る。 また、本発明に係る輸液用器具は、前記第2の
容器が、第2の接続手段の連通路の非導通状態下
で高圧蒸気滅菌されてなるものとすることによ
り、アミノ酸を確実に滅菌することが可能とな
る。 また、本発明に係る輸液用器具は、前記第1の
容器および第2の容器の一方の容器が、他方の容
器に収容されている液剤をも収容し得る容積を有
するものとすることにより、両液剤の混合後に、
他方の容器を切除することが可能となる。 また、本発明に係る輸液用器具は、前記第1の
容器および第2の容器の一方の容器が、液剤を外
部に排出可能とする排液手段を備えるものとする
ことにより、一方の容器から容易に輸液を中心静
脈に供給することが可能となる。 また、本発明に係る輸液用器具は、前記第1の
開閉手段および第2の開閉手段が、それぞれ第1
の接続手段および第2の接続手段の各連通路内に
配置され、有底筒体の軸方向中間部位に破断可能
な薄肉部を形成してなる破断部材であるものとす
ることにより、両液剤の滅菌後における混合時
に、両容器を迅速容易に連通することが可能とな
る。 また、本発明に係る輸液用器具は、前記第1の
接続部と第2の接続部が、両者の接続前において
は、それぞれプロテクタによつて被冠されてなる
ものとすることにより、各接続手段の連通路内を
無菌状態に維持することが可能となる。 また、本発明に係る輸液用器具は、前記雄型コ
ネクタが、セラミツクスからなり、前記雌型コネ
クタが、金属もしくはプラスチツク材料からなる
ものとすることにより、雄型コネクタの連結嵌合
面がほとんど熱膨張しないものとなり、焼き嵌め
可能な寸法範囲を大きくとることが可能となる。 また、本発明に係る輸液用器具は、前記第1の
容器に、10W/V%以上のブドウ糖液を収容し、
前記第2の容器に、5W/V%以上のアミノ酸を
収容することにより、高濃度混合液を分解による
アミノ酸量の低下なく安全に投与可能となる。
第1図は本発明の一実施例に係る輸液用器具を
示す平面図、第2図は第1図の一部を拡大して示
す断面図、第3図は第1図の他の一部を拡大して
示す断面図である。 11……第1の容器、12……第2の容器、1
3……連通路、14……第1連結管、15……第
1コネクタ、16……プロテクタ、17……連通
路、18……第2連結管、19……第2コネク
タ、20……プロテクタ、21……第1破断部
材、22……第2破断部材、25……ゴム栓。
示す平面図、第2図は第1図の一部を拡大して示
す断面図、第3図は第1図の他の一部を拡大して
示す断面図である。 11……第1の容器、12……第2の容器、1
3……連通路、14……第1連結管、15……第
1コネクタ、16……プロテクタ、17……連通
路、18……第2連結管、19……第2コネク
タ、20……プロテクタ、21……第1破断部
材、22……第2破断部材、25……ゴム栓。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 少なくともブドウ糖液が収容される第1の容
器と、該第1の容器の内部に連通可能な連通路を
備え、該第1の容器に連結されている第1の接続
手段と、少なくともアミノ酸が収容される第2の
容器と、該第2の容器の内部に連通可能な連通路
を備え、該第2の容器に連結されるとともに、該
第1の接続手段と接続されて、該第1の容器の内
部と該第2の容器の内部とを連通可能とする第2
の接続手段とからなり、該第1の接続手段は、耐
熱耐食材質からなる第1の接続部と、閉時には該
第1の接続手段の連通路を非導通状態とし、開時
には該第1の接続手段の連通路を導通状態とする
第1の開閉手段とを備え、該第2の接続手段は、
該第1の接続部に接続可能とされ、耐熱耐食材質
からなる第2の接続部と、閉時には該第2の接続
手段の連通路を非導通状態とし、開時には該第2
の接続手段の連通路を導通状態とする第2の開閉
手段を備えてなり、さらに、該第1の接続部と第
2の接続部は、一対の雄型および雌型のコネクタ
からなり、該雄型コネクタの接続嵌合面は該雌型
コネクタの接合嵌合面よりも熱膨張が小さい材質
からなる輸液用器具。 2 前記第1の容器は、第1の接続手段の連通路
の非導通状態下で高圧蒸気滅菌されてなる特許請
求の範囲第1項に記載の輸液用器具。 3 前記第2の容器は、第2の接続手段の連通路
の非導通状態下で高圧蒸気滅菌されてなる特許請
求の範囲第1項または第2項に記載の輸液用器
具。 4 前記第1の容器および第2の容器の少なくと
も一方の容器は、他方の容器に収容されている液
剤をも収容し得る容積を有してなる特許請求の範
囲第1項ないし第3項のいずれかに記載の輸液用
器具。 5 前記第1の容器および第2の容器の少なくと
も一方の容器は、液剤を外部に排出可能とする排
液手段を備えてなる特許請求の範囲第1項ないし
第4項のいずれかに記載の輸液用器具。 6 前記第1の開閉手段および第2の開閉手段
は、それぞれ第1の接続手段および第2の接続手
段の各連通路内に配置され、有底筒体の軸方向中
間部位に破断可能な薄肉部を形成してなる破断部
材である特許請求の範囲第1項ないし第5項のい
ずれかに記載の輸液用器具。 7 前記第1の接続部と第2の接続部は、両者の
接続面においては、それぞれプロテクタによつて
被冠されてなる特許請求の範囲第1項ないし第6
項のいずれかに記載の輸液用器具。 8 前記雄型コネクタは、セラミツクスからな
り、前記雌型コネクタは、金属もしくはプラスチ
ツク材料からなる特許請求の範囲第1項ないし第
7項のいずれかに記載の輸液用器具。 9 前記第1の容器には、10W/V%以上のブド
ウ糖液が収容され、前記第2の容器には、5W/
V%以上のアミノ酸が収容されなる特許請求の範
囲第1項ないし第8項のいずれかに記載の輸液用
器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57184590A JPS5975058A (ja) | 1982-10-22 | 1982-10-22 | 輸液用器具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57184590A JPS5975058A (ja) | 1982-10-22 | 1982-10-22 | 輸液用器具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5975058A JPS5975058A (ja) | 1984-04-27 |
JPH0134066B2 true JPH0134066B2 (ja) | 1989-07-17 |
Family
ID=16155865
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57184590A Granted JPS5975058A (ja) | 1982-10-22 | 1982-10-22 | 輸液用器具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5975058A (ja) |
Families Citing this family (7)
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---|---|---|---|---|
JPS59197257A (ja) * | 1983-04-22 | 1984-11-08 | 藤山 悳正 | 栄養輸液バツグ |
JPS63275345A (ja) * | 1987-05-07 | 1988-11-14 | Terumo Corp | アミノ酸および還元糖を含有する輸液剤の包装体 |
JP2640230B2 (ja) * | 1987-07-31 | 1997-08-13 | 雪印乳業株式会社 | 複数液から構成されるキツト形態の液状滅菌経腸栄養剤 |
JPH0744947B2 (ja) * | 1989-08-21 | 1995-05-17 | 株式会社ニッショー | 薬液入り血液バッグおよびその製造方法 |
JPH04124157U (ja) * | 1991-04-23 | 1992-11-11 | 川澄化学工業株式会社 | 薬液容器 |
JPH06225923A (ja) * | 1992-11-09 | 1994-08-16 | Kawasumi Lab Inc | 薬液容器及び薬液容器の製造方法 |
DE10041295B4 (de) * | 2000-08-23 | 2006-06-08 | Fresenius Kabi Deutschland Gmbh | Verfahren zur Herstellung einer Zweikammer-Anordnung |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51110887A (ja) * | 1975-03-12 | 1976-09-30 | Baxter Laboratories Inc | |
JPS5543778A (en) * | 1978-09-21 | 1980-03-27 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Signal light |
-
1982
- 1982-10-22 JP JP57184590A patent/JPS5975058A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51110887A (ja) * | 1975-03-12 | 1976-09-30 | Baxter Laboratories Inc | |
JPS5543778A (en) * | 1978-09-21 | 1980-03-27 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Signal light |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5975058A (ja) | 1984-04-27 |
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