JPH0133345Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は扁平筒状とした上下部の透明ビニール
シート間に、一枚毎取出しできるようにした伝票
を収納してなる配送用複写伝票において、下部シ
ート裏面の前後部に塗布した粘着剤の糊層に離型
紙の貼付を不要ならしめた提案である。

伝票全体を筒状又は袋状のビニールシート内に
収納した配送用複写伝票は、下部のビニールシー
トの裏面に塗布した粘着剤によつて配送物に固定
される。そして配送物に固定する前の粘着剤には
離型紙が貼付され、使用時に該離型紙をはがして
粘着剤を露出するものであり、はがされた離型紙
は不用物として廃棄される。したがつて使用する
複写伝票が多量になると廃棄される離型紙も膨大
な量になるのでその処分に手間がかゝるのと、離
型紙製造にも費用を要するため必然複写伝票がコ
スト高となる欠点を有していた。

本考案は上述のような諸不利に鑑み、長手方向
両端を接着して筒状とした上下部シート間に後部
の切取りミシン目より一枚毎切離しできるように
した伝票を挿入固定するとともに、下部シートの
裏面前後部に塗布した粘着剤の糊層に基部を下部
シートの裏面中程部に各固着して反転自在とした
剥離剤付きビニールカバー片を貼付したことによ
つて前記した従来の欠点を解消する配送用複写伝
票を所期したものである。

次に本考案を図面の実施例につき説明すると横
長方形の複写伝票１は、依頼主控・請求書・売上
票等の単位伝票を後部において接着し、中継点で
一枚毎取出しできるように接着部付近に切取りミ
シン目（図示せず）を刻設してある。伝票全体は
最上部の依頼主控を除いて上下部の透明ビニール
シート２，３間に挿入する。この上下部シート
２，３は長手方向両端を接着して扁平な筒状に形
成してあり、該上下部シート２，３の後端に伝票
１の後部を接着剤又は接着テープを用いて接着し
不動状とする。下部シート３裏面の前部及び後部
には幅広帯状に粘着剤の糊層４ａ，４ｂが塗布形
成され該糊層に、基部を下部シート３の裏面中程
部に各固着した糊層４ａ，４ｂと同幅の透明ビニ
ールよりなるカバー片５ａ，５ｂを貼付する。こ
のカバー片の表面はシリコーン剥離剤を印刷して
あるので基部を支点に反転することができ糊層と
の接離が自在となる。

本考案は以上のように構成したので、下部シー
ト３裏面のカバー片５ａ，５ｂを糊層４ａ，４ｂ
よりはがし反転してシート中程部に折りたゝむと
糊層４ａ，４ｂが露出する。そこで該糊層を配送
物６に接着すれば上下部シート２，３間に収納さ
れている伝票１も配送物上に固定され、中継点で
各伝票は基部のミシン目より一枚毎切離しされ取
出しできる。

上述のように本考案によると下部シート裏面前
後部にある糊層には離型紙が存在しないので体裁
がよく、就中離型紙製造のための手数や剥離した
あとの離型紙の処分に腐心する煩わしさが解消さ
れるとともに、離型紙を不要とした分複写伝票を
コストダウンでき、しかも糊層４ａ，４ｂからは
がしたカバー片５ａ，５ｂは、そのまゝ反転して
下部シート３の中程部に容易に折りたゝまれるの
で作業能率もよい等の実益がある。

【図面の簡単な説明】

図は本案伝票を示したもので、第１図は伝票の
一部を省略した状態における全体の平面図、第２
図は同上のＡ−Ａ線断面図、第３図はカバー片を
反転する過程を示す裏側斜視図である。 １は伝票、２は上部シート、３は下部シート、
４ａ，４ｂは糊層、５ａ，５ｂはカバー片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 長手方向両端を接着して筒状とした上下部シー
   ト間に、後部の切取りミシン目より一枚毎切離し
   できるようにした伝票を挿入固定するとともに、
   下部シートの裏面前後部に塗布した粘着剤の糊層
   に、基部を下部シートの裏面中程部に各固着して
   反転自在とした剥離剤付きビニールカバー片を貼
   付してなる配送用複写伝票。