JPH0133256Y2 - - Google Patents
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- JPH0133256Y2 JPH0133256Y2 JP1984043818U JP4381884U JPH0133256Y2 JP H0133256 Y2 JPH0133256 Y2 JP H0133256Y2 JP 1984043818 U JP1984043818 U JP 1984043818U JP 4381884 U JP4381884 U JP 4381884U JP H0133256 Y2 JPH0133256 Y2 JP H0133256Y2
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22D—CASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
- B22D11/00—Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
- B22D11/16—Controlling or regulating processes or operations
- B22D11/18—Controlling or regulating processes or operations for pouring
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22D—CASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
- B22D41/00—Casting melt-holding vessels, e.g. ladles, tundishes, cups or the like
- B22D41/08—Casting melt-holding vessels, e.g. ladles, tundishes, cups or the like for bottom pouring
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Continuous Casting (AREA)
- Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(技術分野)
本考案は、連続鋳造におけるタンデイツシユか
ら鋳型への溶鋼の供給に、より詳細には、電磁ポ
ンプを用いた供給に関する。
ら鋳型への溶鋼の供給に、より詳細には、電磁ポ
ンプを用いた供給に関する。
(従来技術)
鋼の連続鋳造においては、鋳造速度を一定に保
つために、取鍋からの溶鋼をタンデイツシユでい
つたん受け、そこから溶鋼流を一定に整流して鋳
型内に送り込む。タンデイツシユから鋳型内への
溶鋼の供給を調節するために、通常は、タンデイ
ツシユから溶鋼を排出するタンデイツシユノズル
の径を細くして、タンデイツシユ内の溶鋼の高さ
を調節するか、または、太いタンデイツシユノズ
ルを用いて、ストツパーかスライドバルブにより
供給流量を調節する。
つために、取鍋からの溶鋼をタンデイツシユでい
つたん受け、そこから溶鋼流を一定に整流して鋳
型内に送り込む。タンデイツシユから鋳型内への
溶鋼の供給を調節するために、通常は、タンデイ
ツシユから溶鋼を排出するタンデイツシユノズル
の径を細くして、タンデイツシユ内の溶鋼の高さ
を調節するか、または、太いタンデイツシユノズ
ルを用いて、ストツパーかスライドバルブにより
供給流量を調節する。
しかし、前者の調節方法では、溶鋼温度が低い
場合や、A含有量の高い鋼種の場合、ノズルづ
まりを生じやすい。特に注入流量を小さくする必
要のある小断面ビレツト連鋳機では、溶鋼温度を
高く保たなければならず、中心偏析やキヤビテイ
等の発生による鋳片内部品質の低下を余犠なくさ
れていた。また、A含有量の高い細粒鋼の製造
も、アルミナによるノズルの閉塞のため、不可能
とされていた。
場合や、A含有量の高い鋼種の場合、ノズルづ
まりを生じやすい。特に注入流量を小さくする必
要のある小断面ビレツト連鋳機では、溶鋼温度を
高く保たなければならず、中心偏析やキヤビテイ
等の発生による鋳片内部品質の低下を余犠なくさ
れていた。また、A含有量の高い細粒鋼の製造
も、アルミナによるノズルの閉塞のため、不可能
とされていた。
他方、後者の方法でも、ストツパーを用いた場
合は、わずかのストロークの変動で流量が大きく
変化し、調節が困難である。また、スライドバル
ブを用いた場合は、流量調節が容易となるが、ス
ライドバルブの摺動面より空気を吸い込みやす
く、溶鋼の大気酸化を生じ、鋼中の介在物を多く
する結果となる。
合は、わずかのストロークの変動で流量が大きく
変化し、調節が困難である。また、スライドバル
ブを用いた場合は、流量調節が容易となるが、ス
ライドバルブの摺動面より空気を吸い込みやす
く、溶鋼の大気酸化を生じ、鋼中の介在物を多く
する結果となる。
以上のような背景をもとに、電磁ポンプを用い
た連続鋳造用鋳型内への溶鋼注入装置が考案され
ている。
た連続鋳造用鋳型内への溶鋼注入装置が考案され
ている。
リニアモーター型の電磁駆動装置を用いた溶鋼
注入装置は、たとえば、F.R.ブロツク著、鉄鋼工
学研究(Technische Forschung Stahl)(1980
年)や、鉄鋼工学研究(Recherche
techniqueacier)(1980年)に発表されている。
注入装置は、たとえば、F.R.ブロツク著、鉄鋼工
学研究(Technische Forschung Stahl)(1980
年)や、鉄鋼工学研究(Recherche
techniqueacier)(1980年)に発表されている。
第1図−第3図を用いて、前者のリニアモータ
ー型電磁駆動装置を説明する。タンデイツシユ1
は、運搬可能な台2の上に、支点3を中心に回転
可能に設置されている(タンデイツシユ1は、鋳
込後に、水圧シリンダ4により、一点鎖線の位置
1aに傾けられる。)。タンデイツシユ1の上に
は、取鍋5が配置されていて、溶鋼6をタンデイ
ツシユ1に供給する。
ー型電磁駆動装置を説明する。タンデイツシユ1
は、運搬可能な台2の上に、支点3を中心に回転
可能に設置されている(タンデイツシユ1は、鋳
込後に、水圧シリンダ4により、一点鎖線の位置
1aに傾けられる。)。タンデイツシユ1の上に
は、取鍋5が配置されていて、溶鋼6をタンデイ
ツシユ1に供給する。
タンデイツシユ1は、耐火物7からなり、ふた
8を備えている。そして、取鍋5からの溶鋼6を
鋳型9に供給するために移送樋10を備えている
ことを特徴とする。
8を備えている。そして、取鍋5からの溶鋼6を
鋳型9に供給するために移送樋10を備えている
ことを特徴とする。
この移送樋10は、タンデイツシユ本体から上
方向に傾けて設けてあり、移送樋内の溶鋼の通路
の最高地点の高さは、溶鋼6の湯面より高くして
ある。溶鋼は、電磁駆動装置11,12により、
この最高地点を越え、排出口13から鋳型9に供
給される(なお、参照番号14は、鋳込半径を示
す。)。電磁駆動装置11は、移送樋の下側に固定
されているが、一方、もう一つの電磁駆動装置1
2は、移送樋10の上側に移動可能に設けられて
いる。
方向に傾けて設けてあり、移送樋内の溶鋼の通路
の最高地点の高さは、溶鋼6の湯面より高くして
ある。溶鋼は、電磁駆動装置11,12により、
この最高地点を越え、排出口13から鋳型9に供
給される(なお、参照番号14は、鋳込半径を示
す。)。電磁駆動装置11は、移送樋の下側に固定
されているが、一方、もう一つの電磁駆動装置1
2は、移送樋10の上側に移動可能に設けられて
いる。
第2図aは、移送樋10と下側の電磁誘導装置
11との断面図であり、第2図bは、第2図aの
A−A線での断面図である。移送樋10の中に
は、移送路21が、2aの幅で設けてあり、それ
に対応して、電磁誘導装置11の上部にコイル2
2が鉄心23の周りに配置してある。図示してい
ないが、コイル22と鉄心23とは、長手方向に
複数組設けてある。
11との断面図であり、第2図bは、第2図aの
A−A線での断面図である。移送樋10の中に
は、移送路21が、2aの幅で設けてあり、それ
に対応して、電磁誘導装置11の上部にコイル2
2が鉄心23の周りに配置してある。図示してい
ないが、コイル22と鉄心23とは、長手方向に
複数組設けてある。
第3図は、電磁誘導装置11と移送される溶鋼
24との長手方向の中心線から端までの斜視図で
あり、電磁コイルによる磁気誘導と電磁誘導に
よる電流密度とのある瞬間での値を図式的に示
す。長手方向に配列したコイル22,22,…に
は、三相の交流を流す。三相の配列は、ポールピ
ツチτ(磁速密度の半周期の長さ)が、コイル
22の3個分に相当するようにしている。これに
より、第3図に示すようなととが生じ(矢印
は、符号を表わす)、溶鋼は周知のリニアモータ
ーと同じ原理で、長手方向に電磁気的に移送され
る。
24との長手方向の中心線から端までの斜視図で
あり、電磁コイルによる磁気誘導と電磁誘導に
よる電流密度とのある瞬間での値を図式的に示
す。長手方向に配列したコイル22,22,…に
は、三相の交流を流す。三相の配列は、ポールピ
ツチτ(磁速密度の半周期の長さ)が、コイル
22の3個分に相当するようにしている。これに
より、第3図に示すようなととが生じ(矢印
は、符号を表わす)、溶鋼は周知のリニアモータ
ーと同じ原理で、長手方向に電磁気的に移送され
る。
以上に説明した従来の電磁気的溶鋼移送樋は、
リニアモーター型の電磁駆動装置を用いたもので
あり、次のようないくつかの点で不具合が生じ
る。リニアモーター型の特性から駆動距離を長く
とる必要があり、長い樋の部分で溶鋼温度が低下
しやすくなる。また、リニアモーターの場合、磁
力線が樋内の溶鋼中に浸透しにくく、樋の内径を
小さくしなければ溶鋼の移送が行いにくくなり、
逆に内径を大きくすると、移送に必要な電力が大
巾に増加することになる。さらに、タンデイツシ
ユ内に残つた溶鋼は、最後にはタンデイツシユを
傾動して排出しなければならず、傾動装置を必要
とする。
リニアモーター型の電磁駆動装置を用いたもので
あり、次のようないくつかの点で不具合が生じ
る。リニアモーター型の特性から駆動距離を長く
とる必要があり、長い樋の部分で溶鋼温度が低下
しやすくなる。また、リニアモーターの場合、磁
力線が樋内の溶鋼中に浸透しにくく、樋の内径を
小さくしなければ溶鋼の移送が行いにくくなり、
逆に内径を大きくすると、移送に必要な電力が大
巾に増加することになる。さらに、タンデイツシ
ユ内に残つた溶鋼は、最後にはタンデイツシユを
傾動して排出しなければならず、傾動装置を必要
とする。
(考案の目的)
本考案の目的は、連続鋳造において、タンデイ
ツシユ内の溶鋼を鋳型に供給する際のノズルづま
りを防止し、かつ、注入量を容易に調節できるバ
ルブを供給することである。
ツシユ内の溶鋼を鋳型に供給する際のノズルづま
りを防止し、かつ、注入量を容易に調節できるバ
ルブを供給することである。
(考案の構成)
本考案による連続鋳造のタンデイツシユ用電磁
バルブには、タンデイツシユの溶鋼排出口に直接
接続可能な、溶鋼の取入口を上面外周部に設け、
かつ、鋳型への溶鋼の排出口を下面中央部に設け
た円筒状の溶鋼容器と、この溶鋼容器の側面に設
けた、側面に垂直方向に交流磁界を発生する電磁
コイルとからなる。
バルブには、タンデイツシユの溶鋼排出口に直接
接続可能な、溶鋼の取入口を上面外周部に設け、
かつ、鋳型への溶鋼の排出口を下面中央部に設け
た円筒状の溶鋼容器と、この溶鋼容器の側面に設
けた、側面に垂直方向に交流磁界を発生する電磁
コイルとからなる。
(実施例)
第4図は、本考案の実施例の概念図である。タ
ンデイツシユ31の溶鋼排出口の下に、耐火物容
器32が接続される。この耐火物容器32の形状
は、第5図の斜視図に示すように、高さの低い円
筒であり、上面の端部に溶鋼33を受け入れるた
めの入口32aを設け、下面の中央部に溶鋼33
を鋳型34に注入するための浸漬ノズル35を取
り付けられるようにしてある。耐火物容器32の
周囲には、電磁コイル36,36,…を設置し、
回転磁界型に交流電源と接続する。本実施例の電
磁バルブは、耐火物容器32と回転磁界型に接続
した上記の電磁コイル36,36,…とからな
る。
ンデイツシユ31の溶鋼排出口の下に、耐火物容
器32が接続される。この耐火物容器32の形状
は、第5図の斜視図に示すように、高さの低い円
筒であり、上面の端部に溶鋼33を受け入れるた
めの入口32aを設け、下面の中央部に溶鋼33
を鋳型34に注入するための浸漬ノズル35を取
り付けられるようにしてある。耐火物容器32の
周囲には、電磁コイル36,36,…を設置し、
回転磁界型に交流電源と接続する。本実施例の電
磁バルブは、耐火物容器32と回転磁界型に接続
した上記の電磁コイル36,36,…とからな
る。
連続鋳造の際に、回転磁界型電磁コイル36に
交流を通電することにより、耐火物容器32の内
部の溶鋼を回転流動させる。外周部の溶鋼には、
遠心力の作用による動圧が生じ、タンデイツシユ
31内の溶鋼33の湯面の高さで定まる静圧と対
抗し、外周部の溶鋼に作用する圧力を減らす。一
方、耐火物容器32の中央部での溶鋼流速は、水
平面内では0に近く、動圧は0に近い。したがつ
て、中央部での溶鋼に作用する圧力は、タンデイ
ツシユ31内の湯面の高さで定まる静圧よりも、
外周部でこれに対抗する動圧の分だけ減小する。
この結果、鋳型34への注入量は、タンデイツシ
ユ31内の湯面の高さが減少した場合と同様に、
減少する。電磁コイル36の電流を調節すること
により、溶鋼の遠心力が変化し、所定の注入流量
に調節できる。さらに、タンデイツシユ内の湯面
の高さの変化に対応して電磁コイルに流す交流の
大きさを変化させると、注入流量を一定に保つこ
とができる。
交流を通電することにより、耐火物容器32の内
部の溶鋼を回転流動させる。外周部の溶鋼には、
遠心力の作用による動圧が生じ、タンデイツシユ
31内の溶鋼33の湯面の高さで定まる静圧と対
抗し、外周部の溶鋼に作用する圧力を減らす。一
方、耐火物容器32の中央部での溶鋼流速は、水
平面内では0に近く、動圧は0に近い。したがつ
て、中央部での溶鋼に作用する圧力は、タンデイ
ツシユ31内の湯面の高さで定まる静圧よりも、
外周部でこれに対抗する動圧の分だけ減小する。
この結果、鋳型34への注入量は、タンデイツシ
ユ31内の湯面の高さが減少した場合と同様に、
減少する。電磁コイル36の電流を調節すること
により、溶鋼の遠心力が変化し、所定の注入流量
に調節できる。さらに、タンデイツシユ内の湯面
の高さの変化に対応して電磁コイルに流す交流の
大きさを変化させると、注入流量を一定に保つこ
とができる。
以上に説明した調節の原理より明らかなよう
に、本考案による電磁バルブは、タンデイツシユ
内の湯面高さが見かけ上減少する結果太いノズル
を使用できる。また、タンデイツシユの下に取り
付けると、タンデイツシユから鋳型までの距離
を、従来のリニアモーター型と比べて短かくでき
る。
に、本考案による電磁バルブは、タンデイツシユ
内の湯面高さが見かけ上減少する結果太いノズル
を使用できる。また、タンデイツシユの下に取り
付けると、タンデイツシユから鋳型までの距離
を、従来のリニアモーター型と比べて短かくでき
る。
このように、本考案は、電磁気的な力で溶鋼を
移送するという点では、従来の電磁気的移送樋と
同じであるが、さらに、遠心力による動圧により
注入量を調節させるという新しい調節機構を用い
たものである。
移送するという点では、従来の電磁気的移送樋と
同じであるが、さらに、遠心力による動圧により
注入量を調節させるという新しい調節機構を用い
たものである。
次に、本考案による電磁バルブの流量制御特性
を調査するため、溶鋼(SS41)を用いた実験を
行つた。タンデイツシユ31内に50℃の過熱度の
溶鋼を50cmのヘツド高さになるように保ち、電磁
バルブの撹拌コイル36に流れる電流を変化さ
せ、ノズル35から流出する溶鋼重量の変化をロ
ードセルを用いて測定した。第6図に、12φ,
16φ,20φノズルを用いた場合の結果を示す。こ
こで、溶鋼の回転流速は、別途行つた低融点金属
を用いた実験結果から推定した。
を調査するため、溶鋼(SS41)を用いた実験を
行つた。タンデイツシユ31内に50℃の過熱度の
溶鋼を50cmのヘツド高さになるように保ち、電磁
バルブの撹拌コイル36に流れる電流を変化さ
せ、ノズル35から流出する溶鋼重量の変化をロ
ードセルを用いて測定した。第6図に、12φ,
16φ,20φノズルを用いた場合の結果を示す。こ
こで、溶鋼の回転流速は、別途行つた低融点金属
を用いた実験結果から推定した。
第6図に示すように、回転流速の増加とともに
流量が減少し、大きな流量範囲にわたつて制御可
能であるとがわかる。
流量が減少し、大きな流量範囲にわたつて制御可
能であるとがわかる。
しかし、回転流速が300cm/secを越えると、流
量はほとんど変化しなくなる。これは、電磁バル
ブ内で生じる渦の中心部には動圧の変化がほとん
どないため、回転流の影響を受けず、完全に流れ
を絞りきれないためである。従つて、制御可能な
最低流量Qmin(Kg/min)が存在する。
量はほとんど変化しなくなる。これは、電磁バル
ブ内で生じる渦の中心部には動圧の変化がほとん
どないため、回転流の影響を受けず、完全に流れ
を絞りきれないためである。従つて、制御可能な
最低流量Qmin(Kg/min)が存在する。
第7図に示すように、Qminはノズル径d(mm)
と電磁バルブ内の溶鋼高さh(cm)とによつて変
化することがわかつた。さらに、Qminはd,h
の関数として次式の形で表わされることがわかつ
た。
と電磁バルブ内の溶鋼高さh(cm)とによつて変
化することがわかつた。さらに、Qminはd,h
の関数として次式の形で表わされることがわかつ
た。
Qmin=(4.03×10-2・d2−1.74・d+22.19)√
h. 上式よりQminはdが大きい程、減少し、hが
大きい程、増加することがわかる。
h. 上式よりQminはdが大きい程、減少し、hが
大きい程、増加することがわかる。
ノズル径dは制御すべき溶鋼の最大流量によつ
て決まるため、Qminを減少させようとするとh
を小さくする必要がある。一方、hを小さくする
と、回転磁界型コイルの単位面積あたりの磁場の
強さを増加しないと同等の流速が得られなくなる
ため、コイルへ通じる電流を増加しなければなら
ず、効率が悪くなることになる。従つて、電磁バ
ルブ内の溶鋼高さhは、制御すべき流量範囲と撹
拌効率との両面から決定されることになる。
て決まるため、Qminを減少させようとするとh
を小さくする必要がある。一方、hを小さくする
と、回転磁界型コイルの単位面積あたりの磁場の
強さを増加しないと同等の流速が得られなくなる
ため、コイルへ通じる電流を増加しなければなら
ず、効率が悪くなることになる。従つて、電磁バ
ルブ内の溶鋼高さhは、制御すべき流量範囲と撹
拌効率との両面から決定されることになる。
第8図には、20φノズルを用いた場合の経過時
間に対する溶鋼流量の変化を示す。電磁バルブ内
の回転速度を増加させる場合、即ち、流量を減少
させる場合の変化は、1秒間程度の短時間で行え
る。逆に、回転速度を減少させる場合、即ち、流
量を増加させる場合は、溶鋼の慣性流動の影響
で、回転速度が低下しにくく、第8図で破線で示
したように約9秒間もかかり、このため、流量制
御装置としては、緩慢すぎて実用上使用に耐えな
い。下記の方法で、この点を改良できることがわ
かつた。回転速度を低化する場合、約1秒間の逆
転を行い、しかるのちに、低下させた正転の強さ
に再び電磁コイルの電流を調節する。この方法に
より、溶鋼流量の増加の場合でも、流量調節を約
2秒以下の短時間に行えることがわかつた。
間に対する溶鋼流量の変化を示す。電磁バルブ内
の回転速度を増加させる場合、即ち、流量を減少
させる場合の変化は、1秒間程度の短時間で行え
る。逆に、回転速度を減少させる場合、即ち、流
量を増加させる場合は、溶鋼の慣性流動の影響
で、回転速度が低下しにくく、第8図で破線で示
したように約9秒間もかかり、このため、流量制
御装置としては、緩慢すぎて実用上使用に耐えな
い。下記の方法で、この点を改良できることがわ
かつた。回転速度を低化する場合、約1秒間の逆
転を行い、しかるのちに、低下させた正転の強さ
に再び電磁コイルの電流を調節する。この方法に
より、溶鋼流量の増加の場合でも、流量調節を約
2秒以下の短時間に行えることがわかつた。
(考案の効果)
本考案による電磁バルブは、以上のような構造
と動作原理を持つため、太い径のノズルが使用で
きるので、ノズルの閉塞が生じにくい。
と動作原理を持つため、太い径のノズルが使用で
きるので、ノズルの閉塞が生じにくい。
さらに、調節に際し、スライドバルブのような
摺動面を用いないため、空気の巻込みもなく、ま
た、ストツパーを用いる場合に較べて、調節が容
易である。
摺動面を用いないため、空気の巻込みもなく、ま
た、ストツパーを用いる場合に較べて、調節が容
易である。
また、回転磁界型電磁コイルを用いているた
め、リニアモーター型のような長い樋を必要とせ
ず、タンデイツシユから鋳型までの距離は、短か
くできる。特に、温度降下をおこしやすい溶鋼の
場合、この距離をできるだけ短かくする必要があ
り、本考案の有用性が高い。
め、リニアモーター型のような長い樋を必要とせ
ず、タンデイツシユから鋳型までの距離は、短か
くできる。特に、温度降下をおこしやすい溶鋼の
場合、この距離をできるだけ短かくする必要があ
り、本考案の有用性が高い。
また、リニアモーター型に比較し、効率よく溶
鋼に電磁力を作用できる。
鋼に電磁力を作用できる。
第1図は、リニアモーター型電磁気的移送樋を
用いたタンデイツシユによる溶鋼の注入の状況を
示す部分断面図である。第2図aは、電磁気的移
送樋の断面図であり、第2図bは、第2図aのA
−A線での断面図である。第3図は、電磁気的移
送の際の磁気誘導と電流密度とのある瞬間で
の値を示す図である。第4図は、本考案による電
磁バルブの概念図である。第5図は、耐火物容器
の斜視図である。第6図は、電磁バルブ内の溶鋼
の回転流速と流量の関係を示すグラフである。第
7図は、電磁バルブ内溶鋼高さと制御可能な最低
流量の関係を示すグラフである。第8図は、電磁
バルブの流量制御特性を示すグラフである。 31……タンデイツシユ、32……耐火物容
器、34……鋳型、35……浸漬ノズル、36…
…回転磁界型電磁コイル。
用いたタンデイツシユによる溶鋼の注入の状況を
示す部分断面図である。第2図aは、電磁気的移
送樋の断面図であり、第2図bは、第2図aのA
−A線での断面図である。第3図は、電磁気的移
送の際の磁気誘導と電流密度とのある瞬間で
の値を示す図である。第4図は、本考案による電
磁バルブの概念図である。第5図は、耐火物容器
の斜視図である。第6図は、電磁バルブ内の溶鋼
の回転流速と流量の関係を示すグラフである。第
7図は、電磁バルブ内溶鋼高さと制御可能な最低
流量の関係を示すグラフである。第8図は、電磁
バルブの流量制御特性を示すグラフである。 31……タンデイツシユ、32……耐火物容
器、34……鋳型、35……浸漬ノズル、36…
…回転磁界型電磁コイル。
Claims (1)
- タンデイツシユの溶鋼排出口に直接接続可能
な、溶鋼の取入口を上面外周部に設け、かつ、鋳
型への溶鋼の排出口を下面中央部に設けた円筒状
の溶鋼容器と、この溶鋼容器の側面に設けた、側
面に垂直方向に交流磁界を発生する電磁コイルと
からなる連続鋳造のタンデイツシユ用電磁バル
ブ。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1984043818U JPS60157048U (ja) | 1984-03-26 | 1984-03-26 | 連続鋳造のタンデイツシユ用電磁バルブ |
EP85103529A EP0157334B1 (en) | 1984-03-26 | 1985-03-25 | Method and device for electromagnetically regulating pouring rate in continuous casting |
US06/715,830 US4615376A (en) | 1984-03-26 | 1985-03-25 | Method and device for electromagnetically regulating pouring rate in continuous casting |
DE8585103529T DE3562994D1 (en) | 1984-03-26 | 1985-03-25 | Method and device for electromagnetically regulating pouring rate in continuous casting |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1984043818U JPS60157048U (ja) | 1984-03-26 | 1984-03-26 | 連続鋳造のタンデイツシユ用電磁バルブ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60157048U JPS60157048U (ja) | 1985-10-19 |
JPH0133256Y2 true JPH0133256Y2 (ja) | 1989-10-09 |
Family
ID=12674322
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1984043818U Granted JPS60157048U (ja) | 1984-03-26 | 1984-03-26 | 連続鋳造のタンデイツシユ用電磁バルブ |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4615376A (ja) |
EP (1) | EP0157334B1 (ja) |
JP (1) | JPS60157048U (ja) |
DE (1) | DE3562994D1 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US4993477A (en) * | 1989-03-06 | 1991-02-19 | The United States Of America As Represented By The United States Department Of Energy | Molten metal feed system controlled with a traveling magnetic field |
KR930002836B1 (ko) * | 1989-04-27 | 1993-04-10 | 가와사끼 세이데쓰 가부시까가이샤 | 정자장을 이용한 강철의 연속 주조방법 |
JP2815215B2 (ja) * | 1990-03-02 | 1998-10-27 | 健 増本 | 非晶質合金固化材の製造方法 |
FR2679162A1 (fr) * | 1991-07-18 | 1993-01-22 | Siderurgie Fse Inst Rech | Dispositif de transfert par jet de metal liquide, notamment d'une poche de coulee continue vers un repartiteur. |
DE4132910C1 (ja) * | 1991-10-04 | 1992-11-12 | Otto Junker Gmbh, 5107 Simmerath, De | |
GB2312861B (en) * | 1996-05-08 | 1999-08-04 | Keith Richard Whittington | Valves |
DE19807114B4 (de) * | 1998-02-20 | 2006-11-23 | Sms Demag Ag | Verfahren zur Qualitätsüberwachung des Gießvorganges einer Stranggießanlage |
US6932145B2 (en) | 1998-11-20 | 2005-08-23 | Rolls-Royce Corporation | Method and apparatus for production of a cast component |
US7418993B2 (en) | 1998-11-20 | 2008-09-02 | Rolls-Royce Corporation | Method and apparatus for production of a cast component |
CA2949837C (en) | 2014-05-21 | 2021-07-13 | Novelis Inc. | Mixing eductor nozzle and flow control device |
CN106493347B (zh) * | 2016-10-25 | 2018-07-06 | 华北理工大学 | 连铸用中间包快换水口以及用其吸附夹杂物的方法 |
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CN109676094B (zh) * | 2019-02-28 | 2021-06-11 | 长沙有色冶金设计研究院有限公司 | 一种浇铸装置、铸锭系统及铸锭方法 |
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DE1949982C2 (de) * | 1969-10-03 | 1971-05-19 | Aeg Elotherm Gmbh | Elektromagnetische Foerderrinne zur Entnahme von fluessigem Metall aus Schmelz- oder Warmhaltegefaessen sowie Verfahren zum Betrieb einer solchen Foerderrinne |
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SU770650A1 (ru) * | 1978-10-09 | 1980-10-15 | Предприятие П/Я Р-6762 | Устройство дл непрерывного лить заготовок |
JPS55106661A (en) * | 1979-02-05 | 1980-08-15 | Olin Mathieson | Method of electromagnetically molding molten metal or alloy to desired shape casting and its device |
-
1984
- 1984-03-26 JP JP1984043818U patent/JPS60157048U/ja active Granted
-
1985
- 1985-03-25 DE DE8585103529T patent/DE3562994D1/de not_active Expired
- 1985-03-25 US US06/715,830 patent/US4615376A/en not_active Expired - Lifetime
- 1985-03-25 EP EP85103529A patent/EP0157334B1/en not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5822317A (ja) * | 1981-07-29 | 1983-02-09 | Godo Seitetsu Kk | 溶鋼の非金属介在物除去法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0157334A1 (en) | 1985-10-09 |
JPS60157048U (ja) | 1985-10-19 |
DE3562994D1 (en) | 1988-07-07 |
US4615376A (en) | 1986-10-07 |
EP0157334B1 (en) | 1988-06-01 |
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