JPH0133018B2 - - Google Patents

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JPH0133018B2
JPH0133018B2 JP21118383A JP21118383A JPH0133018B2 JP H0133018 B2 JPH0133018 B2 JP H0133018B2 JP 21118383 A JP21118383 A JP 21118383A JP 21118383 A JP21118383 A JP 21118383A JP H0133018 B2 JPH0133018 B2 JP H0133018B2
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point
piezoelectric
hinge spring
action
drive
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JP21118383A
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Naohito Okihara
Yoshiki Aihara
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NEC Corp
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Nippon Electric Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は電圧の印加により歪を発生する圧電素
子を用いた圧電継電器、詳述するならば複数個の
圧電素子を積層して縦効果歪を増加させる積層形
圧電駆動体を接点開閉駆動源とする圧電継電器に
関する。
(従来技術) 一般に、圧電素子は電気音響変換素子及びフイ
ルタなど振動素子として実用に供されている電気
エネルギ・機械エネルギ変換素子であるが、近年
非振動状態で数μm〜数100μmの微小変位を電
気的に制御する駆動体にこの素子を応用すること
が推進されている。周知のとおり、圧電素子に電
界が印加されると圧電気逆効果により機械歪及び
応力を生じ圧電素子は変位する。ここで、電界と
平行方向に発生する圧電素子の機械歪は縦効果
歪、且つ電界と垂直方向に発生する機械歪は横効
界歪といわれている。この縦効果歪は一般に横効
果歪より大きく、従つて縦効果歪を利用する方が
エネルギ変換効率が高い。印加電圧が有効に働く
よう複数個の圧電素子をこれらの相互間に各内部
電極が位置するように一体的に積層し、電界によ
りこれら圧電素子が積層方向に機械歪を生じる圧
電駆動体を接点開閉駆動源とする圧電継電器が同
出願人による別出願特願昭58−049863号(特公昭
63−63096号)で提案されている。
従来の圧電継電器は特願昭58−049863号(特公
昭63−63096号)により提案されるように積層形
圧電駆動体を挾持体と一端部に可動接点を有し他
端部に前記挾持体の対面するそれぞれの端部に自
己の端部を連結し且つ段差をもつてほぼ平行な二
枚の薄板を有する可動接点部とを備え、その例で
は圧電駆動体中心軸に対象に薄板を配置し圧電駆
動体の機械歪の応力の効率より利用をはかつてい
る。
従来の一例について図面を参照して説明する。
第1図a及びbは従来の圧電継電器の主要部の構
造の一例を示す側面断面斜視図及び変位動作説明
用側面図である。第1図a,bにおいて、圧電駆
動体11は積層方向の一端を基板部12を形成す
る基板121に固定する支持挾持体122に、一
方他端を駆動挾持体13に固着する。又、支持挾
持体122及び駆動挾持体13のそれぞれに一端
部を溶着により連結する支持ヒンジばね14及び
駆動ヒンジばね15の二枚のほぼ平行な薄板は圧
電駆動体11の中心軸にほぼ平行に他端部をそれ
ぞれ支持点及び作用点として段差をもつて近接配
置する可動接点部16は、一端部に支持ヒンジば
ね14の支持点部及び駆動ヒンジばね15の作用
点部を溶着した剛体部161を、他端部に基板部
12に貼着した固定接点12cに対向配置する可
動接点16cを有する可動接点ばね162に連結
固着する。これら支持ヒンジばね14、駆動ヒン
ジばね15及び可動接点部16は一組をなしこれ
らの中心線は圧電駆動体11の中心軸とほぼ同一
平面上に配置し応力の伝達損失を防止すると共に
二組が圧電駆動体11の中心軸の対象位置に配設
され圧電駆動体11の駆動に対し平衡をとる。
圧電駆動体11の機械歪により押圧点Aの変位
は駆動挾持体13の駆動点Bと共に駆動ヒンジば
ね15の作用点cを押上げる。作用点cに近接し
た支持ヒンジばね14の作用点Dは固定点Eと連
結し、従つて駆動点Bの変位は固定点Eとの距離
を拡げる引張応力を有し、支持及び駆動ヒンジば
ね14及び15のばね効果により点B,C,D,
Eを一直線になすべく働く。点C,D,Eが一直
線をなす運動は作用点Cが支持ヒンジばね14の
支持点Dを中心の回転運動となり可動接点16C
の可動点Fと一体化構造を持つ可動接点部16を
回転させる。従つて、作用点Cと可動点Fとは支
持点Dに対し同一角度の同転となる。駆動点Bの
変位は小さいので、作用点C及び可動点Fのそれ
ぞれの変位は支持点Dからのそれぞれの距離にほ
ぼ比例すると共に押圧点A、駆動点B及び作用点
Cの変位はほぼ等しく、従つて可動点Fの変位は
次式により求められる。
点Fの変位=点Aの変位×点D・F間の距離/点D・C
間の距離 ……(1) 上式によれば、可動点Fの変位すなわち可動接
点16Cの移行距離は点D・C間の距離を小さく
して拡大率を上げることができる。このように、
従来の圧電継電器は一組の支持点及び駆動点の構
成による変位拡大機構だけを有するので可動接点
の移行距離を大きくし必要な接点間隔を確保し且
つ接点接触時の接触力を確保することが困難にな
るという問題があつた。
(発明の目的) 本発明の目的は、圧電駆動体に固着する駆動子
とこの駆動子に設けた突起に押接する駆動腕部と
この腕部の一端と基板部とを連結する第2の支持
ヒンジばねとで変位拡大機構を形成する駆動挾持
体を設けることにより上記問題点を解消し、可動
接点の移行距離を大にして必要な接点間隔を確保
し且つ十分な接点接触力を確保できる圧電継電器
を提供することにある。
(発明の構成) 本発明による圧電継電器の基本構成は、複数の
圧電素子をこれらの相互間に各内部電極が位置す
るように一体的に積層し電界によりこれら圧電素
子が積層方向に伸びの機械歪を生じる圧電駆動体
と;この圧電駆動体の積層方向の一端を固着した
基板部と;前記圧電駆動体の積層方向に並置し一
端部に第1の固定点を含み前記基板部と固着し他
端部に第1の支持点を有する第1の支持ヒンジば
ねと;この第1の支持ヒンジばねの第1の支持点
を第1の作用点に近接して固着した第1の剛体部
を一端部とし他端部に可動接点を有する第1の腕
部を連結して一体化構造とした可動接点部と;前
記圧電駆動体の基板部固着端に対する他端全面に
固着し且つ前記圧電駆動体の積層方向先端面上に
第1の駆動点として突起を有する駆動子と;前記
圧電駆動体に近接並置し一端部に第2の固定点を
含み前記基板部に固着し他端部に第2の支持点を
有する第2の支持ヒンジばねと;一端部を前記第
2の支持点を含んで第2の支持ヒンジばねに固着
し他端部に第2の駆動点を有し且つ前記第2の支
持点及び駆動点の間で前記第1の駆動点となる突
起を押接する剛体材の第2の腕部と;を少くとも
備え、前記第1の駆動点が前記圧電駆動体の機械
歪により変位したとき前記第2の駆動点か前記第
1の作用点を前記基板部から引離す方向に変位さ
せることを特徴とする。又、本発明の別の構成
は、前記第1の作用点が前記第1の剛体部の前記
基板部と対向する面にあり、前記第2の腕部先端
が第2の駆動点で前記第1の作用点を押接するこ
と、前記第1の支持ヒンジばねにほぼ平行に段差
をもつて近接配置し、一端部を前記第1の剛体部
の第1の作用点に又他端部を前記第2の腕部の第
2の駆動点にそれぞれ固着する第1の駆動ヒンジ
ばねを備え、前記第2の駆動点の変位で前記第1
の作用点を引張る応力が働くこと、前記圧電駆動
体の積層方向に並設し、一端部を第n(nは3か
ら始まる正の整数)の固定点として前記基板部に
固着し他端部に第nの支持点を有する第nの支持
ヒンジばねと;この第nの支持ヒンジばねに対し
前記圧電駆動体とは反対側でほぼ平行に段差をも
つて近接配置し一端部に第nの作用点を有し他端
部が第(n−1)の駆動点を含み固着した第(n
−1)の駆動ヒンジばねと;前記圧電駆動体の積
層方向にほぼ垂直な方向に長さを有する剛体材か
らなり一先端面に前記第nの支持点で前記第nの
支持ヒンジばねを又段差をもつた第nの作用点で
前記第(n−1)の駆動ヒンジばねをそれぞれ固
着し前記圧電駆動体から遠方の他端面には第nの
駆動点を有する第(n−1)の剛体部と;を少く
とも一組(一組のときはn=3)備え、第3から
第nまでの組を備えたとき第nの駆動点が前記第
1の作用点を前記基板部から引離す方向に駆動す
ること、前記第1の支持ヒンジばねにほぼ平行に
段差をもつて近接配置し、一端部を前記第1の剛
体部の第1の作用点に又他端部を前記第(n−
1)の剛体部の第nの駆動点にそれぞれ固着する
第(n−2)の駆動ヒンジばねを備え、前記第n
の駆動点の変位で前記第1の作用点を前記基板部
に対し引張る応力が働くこと、又前記第1の作用
点が前記第1の剛体部の前記基板部と対向する面
にあり、前記第(n−1)の剛体部の第nの駆動
点で前記第1の作用点を押接することをそれぞれ
特徴とする。
(実施例の説明) 次に、本発明の圧電継電器について実施例によ
り図面を参照して説明する。
第2図a及びbはそれぞれ本発明の第1の実施
例の主要部を示す側面断面斜視図及び変位動作説
明図である。第2図aにおいて、圧電駆動体21
は積層方向の一端面を基板部22に他端面を駆動
挾持体23の駆動子231に挾持固着される。第
1の支持ヒンジばね24は一端部を第1の固定点
として基板部22に又他端部を第1の支持点とし
て可動接点部26の第1の剛体部261にそれぞ
れ溶着し、圧電駆動体21の積層方向に並置さ
れ、可動接点部26を所定位置に保持する。可動
接点部26は一端部に第1の剛体部261を固着
し他端部に基板部22に固定した固定接点部27
の固定接点27Cに対向配置した可動接点26C
を貼着した可動接点ばね262を第1の腕部とし
て有する。駆動挾持体23は剛体材の駆動子23
1及び第2の腕部232並びに第2の支持ヒンジ
ばね233を有し、駆動子231は圧電駆動体2
1の伸長方向に圧電駆動体21の断面積内に突起
234を第1の駆動点として有し第2の腕部23
2と係合し、第2の腕部232は一端部に第2の
駆動点235を有し他端部を第2の支持点として
第2の支持ヒンジばね233の一端部を熔着し、
また第2の支持ヒンジばね233の他端部は基板
部22に熔着して第2の支持ヒンジばね233を
圧電駆動体21に近接並置する。第2の腕部23
2の端部の第2の駆動点235は可動接点部26
の第1の剛体部261における第1の支持ヒンジ
ばね24との熔着部である第1の支持点に近接し
且つ基板部22に対向する面に押接する。第1及
び第2の支持ヒンジばね24,233並びに可動
接点ばね262はそれぞれほぼ平行な薄板ばねで
それらの中心線は圧電駆動体21の中心軸とほぼ
平行で同一平面上にある。
第2図bにおいて、圧電駆動体21の駆動点
A、駆動子231と第2の腕部232との接触点
であり駆動点Aの変位をそのまま伝達する第1の
駆動点G、第2の支持ヒンジばね233の第2の
固定点J及び支持点Hをほぼ固定し駆動点Gの変
位を拡大して可動接点部26を駆動する第2の駆
動点B、この駆動点Bを有する端部が押上げ応力
を伝達する係合接触点となる可動接点部26の第
1の作用点C、並びに第1の支持ヒンジばね24
の第1の固定点E及び支持点Dをほぼ固定して作
用点Cの変位を拡大して移行運動する可動接点F
をそれぞれ備える。これら点A,B,C,D,
E,F,G,H及びJはそれぞれ各部の中心線を
含むほぼ同一平面上にあり応力の伝達損失を防止
する。圧電駆動体21の伸び歪による駆動点Aの
変位はそのまま第1の駆動点Gの変位となり第2
の支持ヒンジばね233の第2の支持点Hをほぼ
固定させて第2の駆動点Bを拡大変位させる。拡
大率は支持点Hから第1及び第2の駆動点G及び
Bまでの距離に比例する。駆動点Bの変位は第1
の作用点Cに作用し第1の支持点Dを中心に可動
接点部26を回転させ先端の可動接点Fを移行運
動させる。駆動点G,B及び作用点C・可動接点
Fはそれぞれ支持点H及びDを中心に同一角度だ
け回転しこの回転角度は小さいので可動接点Fの
移行距離はほぼ次式で求める値になる。
駆動点Aの変位×点H・B間の距離/点H
・G間の距離×点D・F間の距離/点D・C間の距離…
…(2) この式は従来例による第(1)式に対し中間部の変
位拡大項が多い。この変位拡大率を増加するため
駆動子231の突起234が第2の腕部232に
押接する第1の駆動点Gを第2の支持点Hに近接
させる位置に配設される。
この第1の実施例では駆動子の突起は第2の支
持ヒンジばねの薄板に平行な直線として図示した
が、応力の伝達効率を配慮したもので突起の位置
が圧電駆動体の積層方向に対する横断面積内であ
れば形状には限定されない。第2の腕部の第2の
駆動点を突起状に図示したが上記同様応力の伝達
効率を配慮したもので突起がなくてもよく、形状
は限定しない。支持ヒンジばねは一枚の板ばねで
図示したが、これは動作の安定をはかつたもので
伸びの生じないばね材であれば線材でもよく形状
材質は問わない。可動接点ばねを使用すると説明
したが固定接点部か弾性を有するときは剛体材で
あつてもよく、ヒンジばね同様形状・材質は機能
が発揮できるものであれば上記説明に限定されな
い。可動接点ばねが第1の支持ヒンジばねとほぼ
平行に位置すると説明したがそれぞれの中心線が
ほぼ同一平面上にあり、それぞれの面が同一平面
にほぼ垂直であれば応力伝達効果は最も大きい。
第2の腕部及び支持ヒンジばねの関係も同様であ
る。各部が熔接により固着すると説明したが放電
加工により一体構造に成形可能であり、他方各部
の分割は上記説明に限定されず変位応力に耐える
構造と固着手段であればよい。又、電気回路につ
いては図面及び説明を省略した。
次に、第3図a,bを参照して第2の実施例に
ついて説明する。第3図a,bにおいて、第2図
a,bと同一の構成要素に対しては同一符号番号
を付与し説明を省略する。第2図a,bにおける
第2の駆動点は第2の腕部の一端部が第1の剛体
部の一面と係合押接し第1の駆動点より大きい変
位により摺動を生ずるので磨耗が激しいという問
題点がある。この解決策として第2の実施例があ
る。
第3図aにおいて、第2図aと相違する構成要
素は駆動挾持体33の第2の腕部332の変更と
第1の駆動ヒンジばね35の追加である。第2の
腕部332の一端部に有する第2の駆動点は第1
の剛体部261と係合せず第1の駆動ヒンジばね
35の一端部を熔着する。第1の駆動ヒンジばね
35の他端部は第1の作用点で可動接点部26の
第1の剛体部261に熔着し、第1の駆動ヒンジ
ばね35と支持ヒンジばね24とはほぼ平行に配
置されそれぞれ第1の作用点と第1の支持点とを
近接し段差をもつて配置される。
第3図bにおいて、第2図bとの相違は前記構
成要素により第2の駆動点Bと第1の作用点Cと
の位置が他の点に対して逆位置となり、従つて駆
動点Aの変位により作用点Cは基板部22に対し
引張応力が働き点B,C,D,Eが一直線をなす
べく変位を生じる。可動接点Fの移行距離は前記
第(2)式と同一である。
この第2の実施例も、第1の駆動ヒンジばねを
他のヒンジばねと同様に扱い前記第1の実施例の
効果を適用しここでの説明を省略する。又、相互
に段差をもつて近接する駆動ヒンジばねと支持ヒ
ンジばねとの圧電駆動体に対する相対位置を逆に
形成したときは、直結される可動接点部が逆回転
し可動接点が逆方向に移行運動するのでメーク接
点・ブレーク接点が逆転する。
第4図a及びbは第3図a及びbに更に一段の
変位拡大機構を追加した圧電継電器の主要部の第
3の実施例を示した側面断面図及び変位動作説明
用側面図である。第4図a,bにおいて、第3図
a,bと同一の構成要素には同一の符号番号を付
与し説明を省略する。
第4図aにおいて、基板部42で第3の固定点
に一端部を熔着された第3の支持ヒンジばね47
1、第2の腕部332の第2の駆動点に一端部を
熔着された第2の駆動ヒンジばね472並びにこ
れらヒンジばね471及び472のそれぞれを一
端面に段差をつけて熔着し他端面に第3の駆動点
を有する第2の剛体部473を有する一組の変位
拡大機構47が駆動挾持部33と可動接点部46
との間に設けられる。これら第3の支持ヒンジば
ね471及び第2の駆動ヒンジばね472はそれ
ぞれほぼ平行に配置され、第3の支持点と第2の
作用点とを近接して段差をもつて配設される。
又、可動接点部46は第1の剛体部461、第1
の腕部462及び可動接点46Cを有し、第1の
支持及び駆動ヒンジばね24及び35にほぼ垂直
に配設される。
第4図bにおいて、追加された変位拡大機構は
第3の固定点M及び支持点L、第2の駆動点Bに
対する第2の作用点K、並びに第1の作用点Cに
対する第3の駆動点Nを有する。これらの点M,
L,B,K,C及びNはほぼ同一平面上にあり応
力伝達効率を最大にし点L,K,Nはこの順序で
圧電駆動体から遠方に位置し圧電駆動体の伸びの
変位に対し駆動点Nが固定点Eに対し点C,Dを
引張る応力を示す。このとき、可動接点Fの移行
距離は次式により求められる。
駆動点Aの変位×点H・B間の距離/点H・G間
の距離×点L・N間の距離/点L・K間の距離×点C・
F間の距離/点C・D間の距離……(3) 上記第3の実施例では、前記第(2)式に対し変位
拡大項が更に一つ増加する。変位応力伝達効率の
点から各ヒンジばねが線材のときは点J,H,
G,B,K、点M,L,B,K,N,C及び点
E,D,C,N,Fがそれぞれほぼ同一平面上に
あるとよい。第1の駆動及び支持ヒンジばねの相
対位置が逆のときは可動接点が逆に移行する。可
動接点ばねが圧電駆動体の積層方向にほぼ垂直に
配置させると説明したが可動接点Fが点N,C,
D,Eとほぼ同一平面上であればどこでもよい。
又、前記第1・第2の実施例の補足説明が同様に
適用される。
第5図は第4図bにおける第1の駆動ヒンジば
ね35を削除し第2図bの第1の実施例のように
駆動点と作用点とを直接係合させた第4の実施例
を示す側面図である。
又、第6図は第4図bの第3の実施例に更に一
段の変位拡大機構を付加した第5の実施例を示す
側面図である。このように変位拡大機構の多段化
が可能である。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明によれば圧電駆動
体に固着する駆動子とこの駆動子に設けた突起に
押接する腕部とこの腕部の一端と基板部とを連結
する支持ヒンジばねとで変位拡大機構を形成する
と共に駆動点と作用点とを結ぶ駆動ヒンジばね及
び固定点と支持点とを結ぶ支持ヒンジばねのそれ
ぞれを段差をもつて近接配置し剛体部に固着して
変位拡大機構を形成し多段増幅を可能にすること
により可動接点の移行距離を大にして必要な接点
間隔を確保し且つ接点接触力を確保可能とする効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図a,bは従来の圧電継電器の主要部の一
例を示す側面断面斜視図及び変位動作説明用側面
図、第2図a,b及び第3図a,bはそれぞれ本
発明の主要部の第1及び第2の実施例を示す側面
断面図及び説明用側面図、第4図a,bは第3の
実施例を示す側面断面図及び説明用側面図、第5
図及び第6図はそれぞれ第4及び第5の実施例を
示す説明用側面図である。 21……圧電駆動体、22,42……基板部、
23,33……駆動挾持体、24,233,47
1……支持ヒンジばね、26,46……可動接点
部、27……固定接点部、35,472……駆動
ヒンジばね、231……駆動子、232,332
……(第2の)腕部、234……突起、261,
461,473……剛体部、262,462……
可動接点ばね(第1の腕部)、26C,46C…
…可動接点。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 複数の圧電素子をこれらの相互間に各内部電
    極が位置するように一体的に積層し電界によりこ
    れら圧電素子が積層方向に伸びの機械歪を生じる
    圧電駆動体と;この圧電駆動体の積層方向の一端
    を固着した基板部と;前記圧電駆動体の積層方向
    に並置し一端部に第1の固定点を含み前記基板部
    と固着し他端部に第1の支持点を有する第1の支
    持ヒンジばねと;この第1の支持ヒンジばねの第
    1の支持点を第1の作用点に近接して固着した第
    1の剛体部を一端部とし他端部に可動接点を有す
    る第1の腕部を連結して一体化構造とした可動接
    点部と;前記圧電駆動体の基板部固着端に対する
    他端全面に固着し且つ前記圧電駆動体の積層方向
    先端面上に第1の駆動点として突起を有する駆動
    子と;前記圧電駆動体に近接並置し一端部に第2
    の固定点を含み前記基板部に固着し他端部に第2
    の支持点を有する第2の支持ヒンジばねと;一端
    部を前記第2の支持点を含んで第2の支持ヒンジ
    ばねに固着し他端部に第2の駆動点を有し且つ前
    記第2の支持点及び駆動点の間で前記第1の駆動
    点となる突起を押接する剛体材の第2の腕部と;
    を少くとも備え、前記第1の駆動点が前記圧電駆
    動体の機械歪により変位したとき前記第2の駆動
    点が前記第1の作用点を前記基板部から引離す方
    向に変位させることを特徴とする圧電継電器。 2 前記第1の作用点が前記第1の剛体部の前記
    基板部と対向する面にあり、前記第2の腕部先端
    が第2の駆動点で前記第1の作用点を押接するこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の圧電
    継電器。 3 前記第1の支持ヒンジばねにほぼ平行に段差
    をもつて近接配置し、一端部を前記第1の剛体部
    の第1の作用点に又他端部を前記第2の腕部の第
    2の駆動点にそれぞれ固着する第1の駆動ヒンジ
    ばねを備え、前記第2の駆動点の変位で前記第1
    の作用点を引張る応力が働くことを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載の圧電継電器。 4 前記圧電駆動体の積層方向に並設し、一端部
    を第n(nは3から始まる正の整数)の固定点と
    して前記基板部に固着し他端部に第nの支持点を
    有する第nの支持ヒンジばねと;この第nの支持
    ヒンジばねに対し前記圧電駆動体とは反対側でほ
    ぼ平行に段差をもつて近接配置し一端部に第nの
    作用点を有し他端部が第(n−1)の駆動点を含
    み固着した第(n−1)の駆動ヒンジばねと;前
    記圧電駆動体の積層方向にほぼ垂直な方向に長さ
    を有する剛体材からなり一先端面に前記第nの支
    持点で前記第nの支持ヒンジばねを又段差をもつ
    た第nの作用点で前記第(n−1)の駆動ヒンジ
    ばねをそれぞれ固着し前記圧電駆動体から遠方の
    他端面には第nの駆動点を有する第(n−1)の
    剛体部と;を少くとも一組(一組のときはn=
    3)備え、第3から第nまでの組を備えたとき第
    nの駆動点が前記第1の作用点を前記基板部から
    引離す方向に駆動することを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の圧電継電器。 5 前記第1の支持ヒンジばねにほぼ平行に段差
    をもつて近接配置し、一端部を前記第1の剛体部
    の第1の作用点に又他端部を前記第(n−1)の
    剛体部の第nの駆動点にそれぞれ固着する第(n
    −2)の駆動ヒンジばねを備え、前記第nの駆動
    点の変位で前記第1の作用点を前記基板部に対し
    引張る応力が働くことを特徴とする特許請求範囲
    第4項記載の圧電継電器。 6 前記第1の作用点が前記第1の剛体部の前記
    基板部と対向する面にあり、前記第(n−1)の
    剛体部の第nの駆動点で前記第1の作用点を押接
    することを特徴とする特許請求の範囲第4項記載
    の圧電継電器。
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