JPH0132A - 塩素含有金属アルコキシドの製造法 - Google Patents

塩素含有金属アルコキシドの製造法

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JPH0132A
JPH0132A JP62-154269A JP15426987A JPH0132A JP H0132 A JPH0132 A JP H0132A JP 15426987 A JP15426987 A JP 15426987A JP H0132 A JPH0132 A JP H0132A
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敏明 杉本
木田 健児
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セントラル硝子株式会社
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、塩素を含有する金属アルコキシド溶、  液
の製造法に関し、さらに詳しくは長期間にわたり安定な
組成を有する高濃度塩素含有金属アルコキシド溶液の製
造法に関する。
[従来の技術] 従来、アルカリ金属、アルカリ土類金属に比べてイオン
化エネルギーの大きい金属のアルコキシドを製造する場
合、出発原料としては金属の塩化物が利用される。この
金属塩化物中の塩素が完全にアルコキシド基にW換され
ず、部分的に残った場合、塩素含有金属アルコキシドと
なるが、この物質は最近まで触媒としての用途の他は、
余り注目されるような用途も持たず、製造法自体も余り
検討されていなかった。がなりよく検討されている塩素
の完全置換型金属アルコキシドの製造法も含め従来の製
造法は大別して4種類に分けられる。
まず第一の方法は金属塩化物とアルコールを混合、加熱
する方法であり、(1)式で示される。
MCI、、+xROH→MCI、、L−1(OR)x+
xHcl   、−(l>この反応式においてNは金属
を表わし、ROHはアルコールを表わす、またnは金属
の原子価に相当する正の整数となり、一方Xはn以下の
正の数となる。この反応においては、塩素に対してアル
コールの置換が 余り進行せず、従って塩素含有割合の
コントロールができず、また塩酸の生成で発煙するなど
の問題があることがら現実的な塩素含有金属アルコキシ
ドの製造法には到っていない。
第2の方法は完全に置換された金属アルコキシドと同一
金属の塩化物を単純に混合する方法で、(2)式よりわ
かるようにこの場合は、2つの原料の混合割合を変える
ことにより、一応塩素含有率を自由に変化させることが
できる。
(n−x)MCI、 +xMOR−+ nMcl、、(
Orl)、<   −” (2)しかし、この方法では
置換反応が進行しにくく均一組成の溶液とならないこと
、および−旦完装置換型のアルコキシド[M(On>、
、]を製造した後、金属塩化物と混合するという複雑な
工程を必要とするので高価となるという問題があった。
第3の方法は、普通完全置換型のアルコキシドを製造す
るのに利用されている金属塩化物のアルコール溶液にア
ンモニアを吹き込む方法で、この(3)式で示す化学反
応式により反応が進行して金属塩化物中の塩素がアンモ
ニアと反応して塩化アンモニウムとなり、一方金属には
溶媒のアルコールが配位する。
MCIx +xROIl+xNH3−+ MCI、−、
(OR)、 +xNHa C1−(3)しかしながら、
この方法では吹き込むアンモニアガスを溶液に完全に吸
収させることが困難であり、塩素基の置換の程度を簡単
に定量できないこと、反応途中でNH4Clが析出する
に従い溶液が粘稠化し、撹拌が著しく阻害されるため局
部過熱、突沸、NH3管の閉塞などの問題が起き易く、
この問題を回避するためにはアルコキシドの濃度をかな
り下げなければならないこと、およびアンモニアが液中
に残存し易く、そのため溶液が加水分解し易いなど多く
の問題があった。
第4の方法は金属ナトリウム゛を使用して金属塩化物と
の交換反応により、塩素含有金属アルコキシドを製造す
る方法であり、化学反応式で示すと次の(4)式のよう
になる。
MCI、+xNaOR→MCI、−,(OR)、+xN
aC1−・−(4)この方法においては、金属塩化物は
そのままでは扱いに<<、反応も激しいなめ、従来アル
コールに溶解した希釈液で使用し、またナトリウムアル
コキシドもアルコール中に溶解させて使用するため、高
濃度の塩素含有金属アルコキシドを製造できないという
問題点があった。
(特開昭61−21919号公報参照)[発明が解決し
ようとする問題点] 塩素含有金属アルコキシドを製造しようとする場合、塩
素含有割合が簡単にコントロールできるということは重
要な点であるが、第1の方法および第3の方法において
は、この点に問題があり現実の製造方としては考えにく
い、また、第2の方法では均一な組成のものが得られな
いという問題点があった。
またもう一つの重要な点に濃度の問題がある。
普通得られた溶液を塗膜として種々の用途に使用する場
合は、この溶液を種々の溶剤と混合して粘度を調整した
り溶媒の蒸発量を調整したりする必要がある。このため
、原液自体は高濃度である必要があり、輸送コストなど
を考えても、高濃度溶液は非常に有利である。しかし、
従来法においては、直接高濃度のもとを製造すする方法
はとられておらず、高濃度のものが必要な場合は濃縮を
行っていたが、通常真空蒸留などによって濃縮繰作を行
う場合、空気中の水分を吸収し易く、しかも過熱操作が
加わるため加水分解が促進され、特にTe、Zr、 F
eなどにおいては微量の水分でもゲル化をおこし易いと
いう問題点があった。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、従来の係る問題に鑑みてなされたものであり
、高濃度の塩素含有金属アルコキシドを直接製造する方
法につき、鋭意検討したところ、アルコールに金属塩化
物を溶解した後、アルカリ金属と直接反応させる方法を
とることにより塩素の置換度のコントロールが簡単で、
高濃度且つ安定性の商い塩素含有金属アルコキシドを製
造できることを見いだし、本発明に到達した。
すなわち、本発明はアルコールに溶解した金属塩化物(
MCI、、) 1グラム当量に対し、アルカリ金属をn
グラム当量以下の割合で添加することを特徴とするMC
I、、−□(OR服の組成からなる塩素含有金属アルコ
キシドの製造法である。
本発明において使用される金属塩化物は、液体としては
TiC14、GeC14,5nCI 4.5bCI 6
.5iC14、TeCl 4 、固体としてはTaC1
6、ZrCl 4.5nC12、FeC13、NbC1
5,5bC13およびCuC12があげられるが、これ
らはいずれも水分を含まぬ無水塩で使用し、アルコール
は脱水アルコールを使用する必要があり、またアルコー
ルに溶解させる際にも大気中の湿気に触れないように雰
囲気を乾燥ガスと置換させる必要がある。また上記塩化
物はアルコールに溶解させる場合発熱を伴うので、液体
の無水塩化物をアルコールに溶解する場合は充分に冷却
したアルコール中にゆっくり添加する必要があり、また
固体の場合は充分に冷却したアルコールをゆっくり添加
していくひつようがある0本発明で用いられるアルコー
ルは炭素数1〜10のアルキル基を持つもの、または多
価のアルコールである。これら上記の塩化物の溶解度は
非常に高濃度となるので、固形物が多い場合やアルコー
ルの溶解度が低い場合未溶解塩化物が残留する場合があ
るが、アルカリ金属との反応が進行するに従い溶解し反
応が終了した時点では完全に消失する。上記製造法にお
いて金属塩化物にもよるが、大略3mol/jまでの濃
度の溶液が製造可能であり、もちろんこの濃度以下の溶
液はより簡単に製造できる。また、金属アルコキシドの
塩素含有割合は、金属塩化物に対して添加するアルカリ
金属の量によって任意に調節することができる。すなわ
ち、アルカリ金属の量を調整することにより金属塩化物
中から引き抜かれる塩素の量が調整されるので、nで示
される金属の原子価数以内、すなわちn以下の範囲で塩
素の含有量を自由にコントロールできる。なお使用され
るアルカリ金属はNa、に、Li等である。上記の方法
によってえられた高濃度塩素含有金属アルコキシドは非
常に安定であり、従来の完全置換型アルコキシド[M(
OR)、で示されるコでは、大気中曝露テストで数日間
のポットライフしかなかったらのが、本発明製品では数
カ月間にわたって安定であることがわかった。また、こ
の溶液は高濃度であるため輸送等のコストが非常に安価
であり、実際に使用する目的に応じてそれぞれの希釈溶
剤を用いて粘度、濃度、溶媒等の選択が可能である。
希釈溶剤としては、ヘキサン、ペプタン、シクロヘキサ
ン等の炭化水素やベンゼン、トルエン等の芳香族、メタ
ノール、エタノール等のアルコール、エチレングリコー
ル等の多価アルコール、酢酸エチレン、酢酸ブチレンの
ような酢酸エチル、ジエチルゲトン、アセトンのような
ケトン類、THF 、クロロホルム等があげられる。
[実施例] 以下、実施例をあげて本発明を具体的に説明する。
実施例1 イソプロピルアルコール1000m lを31ミツロフ
ラスコにとり、5〜lO°Cになるように充分冷却する
。なお、フラスコの中は湿気がないよう窒素で充分置換
し、密閉状態にしておく0次に液を撹拌しながら等圧ロ
ートにてT1Cl a 284.6gを徐々に滴下する
0滴下後、金属ナトリウム、103、5gを2〜3回に
分けて投入する。初め反応が激しい場合は温度を下げ、
ある程度反応が進行した後は温度を上昇させて、反応速
度をコントロールする。生成したNaC1を枦別すると
黄色のTi(OPr3)CIが生成し、この濃度は1.
33mol/ 12であった。生成した液は大気中に1
力月以上放置しても何ら変化は認められなかった。
実施例2 粉末のZrC14349,5gを32三ツロフラスコに
とり、充分に冷却しつつ、この溶液に冷却したn−ブタ
ノールを撹拌しながら1000■l序々に添加していく
、約2〜3時間撹拌すれば、ZrC14は完全にn−ブ
タノールに完全に溶解する。これをさらに冷却しつつ、
Naを数回に分け、103.5g投入する。この反応は
約4〜5時間で終了する。
この溶液の組成、色調、濃度、安定性を表1に示す。
実施例3〜13 塩化物が液体の場合は実施例1、固体の場合は実施例2
と同様の装置を用い、同様の操作を行った。用いた金属
塩化物、アルコール、アル、カリ金属の種類とそれぞれ
の量、生成した溶液の組成、濃度、色調、安定性を表1
に示す、安定性については、1力月大気中において変化
しなかったものは○、わずかに底に沈殿が生成したもの
はΔとした。
(以下余白・)− 表1 比較例1 n−ブタノール1000m lを31ミツロフラスコに
とり充分に冷却した。窒素ガスでフラスコ内を置換した
後これにTiC1a  284.6g  を徐々に滴下
し、黄色の溶液を得た。
この溶液に500m l /sinの吹き込み速度で、
NH3ガスを吹き込んだ、1時間吹き込むとNH4Cl
の生成量が多く、スラリーが粘稠化し撹拌が困難となっ
たので、ベンゼンを800鳳l加え、吹き込みを続けた
が再び粘稠化したので、更に800m l加えて吹き込
み続けた。3時間で反応は終了したので、57’別後無
色透明のTi (OBu a )を得た。
濃度は0.52 mol/lであった。
この液は大気曝露したところ約2日間でゲルした。
比較fM2゜ n−ブタノール1800■lを21のミツロフラスコに
とり充分冷却する。これにT1Cl a 189.7g
を徐々に加え、1.16mol/ lの溶液を得た。こ
れをA液とする。
別の容器(21のミツロフラスコ)にn−ブタノール1
200■lをとり、充分に冷却しなからNaを69g投
入し2.5mol/lのNa0Buを得た。これをB液
とする。
上記A液をローラホンプでB液中に徐々に添加する0反
応後、生成NaC1をP別して、組成がTi(OBu)
 3C1、濃度0.49mol/ Itの溶液を得た。
得られた溶液を真空蒸留して 1.2mol#!の濃度
に濃縮した液は、4日間でゲル化した。
[効果] 本発明において製造される塩素含有金属アルコキシドは
様々な用途への使用が可能であり、例えばこれを原料と
して成膜した場合光学特性電磁気特性、誘電特性、酸化
g!、護膜、耐磨耗性膜などの特性をもつ機能性膜、加
水分解による超微粉体の生成を応用したセラミックス粉
末のドーピング剤、焼結助剤などへの応用、ゾル−ゲル
法などによるファイバー、多孔質体、多形状のガラス体
等ができる。また、これら様々な用途および機能に対応
するため、塩素含有金属アルコキシドは単独で使用され
るだけでなく、2種類以上組合せることによりより良好
な特性を与えることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. アルコールに溶解した金属塩化物(MCI_n)1グラ
    ム当量に対し、アルカリ金属をnグラム当量以下の割合
    で添加することを特徴とするMCI_n_−_x(OR
    )_xの組成からなる塩素含有金属アルコキシドの製造
    法。
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