JPH01320941A - 小型植物育成器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は一般家庭の室内に設置できる小型植物育成器に
関するものである。

〔発明の概要〕

本発明は基本的には、送風器と加熱器または加熱器と冷
却器の組み合わせにより、一般家庭の室内に設置できる
小型であっても、植物の育成に適した環境を提供するも
ので、特に温度条件を精度よく微少領域に制御するもの
であり、必要に応じて多くの項目の環境を任意に設定し
、制御することのできる植物育成器を提供するものであ
る。

〔従来の技術〕

従来、例えば洋ラン等の育成において、産業用、大規模
育成用として、育成環境を精度よく制′４′ｎ調整でき
るものは製造されているが、これらは大きな容積空間の
ため温度や湿度の慣性が大きく、その環境を一定に保つ
ことは容易であった。

一方、このような植物の育成について一般の家庭でも要
望され、それに応えて室内に設置できる小型植物育成器
として第３図に示すようなワープアンケースがある。し
かし、この育成器はヒータ３′の熱を扇風機１′で撹拌
してサーモスタット２′で温度を制御し、外気３入は天
窓４を開・閉するもので、その操作性に問題があり、さ
らにＯＮ−〇ＦＦによるネ■い制御であり、実用に際し
て問題があった。

〔発明が解決しようとする課題〕

上述したように、大規模装置で実用になり、それと和催
的に小型化した’ＡＭでは不具合であることは、小容積
故に一定温度を保持するための保有エネルギーが小さい
ためであり、これで大型装置と同等の安定化した環境を
得るには、その温度慣性に見合う供給エネルギーの微細
な制御と、還流を含む空気の供給手段が必要になる。本
発明はここに着目して新規な小型植物育成器を実現させ
たものである。

〔課凹を解決するための手段〕

上述した課題に対し本発明は、小型の送風器で常時、筺
体内の空気を循環させ、設定温度と室内温度との差に応
じて加熱及び冷却の機能を比例制御として帰還させるル
ープを構成するものであり、このループ構成の作用の中
に電子冷却素子を適用して温度を制御することを特徴と
するものである。

〔作用〕

前述したように、小型装置であっても大型装置と同等の
機能を発揮するには供給エネルギーの微細な制御が必要
で、特に温度を下げる場合、つまり設定値に対し過熱状
態となったとき、従来は加熱器（ヒータなど）をＯＦＦ
することが方策であったが、本発明はこのとき加熱エネ
ルギーをＯＦＦするかあるいは抑制すると同時に冷却の
エネルギーを供給して、過熱を抑圧するものである。

本発明が上記した冷却の手段として、電子冷却素子を作
用させることを特徴とするもので、以下にその理由につ
いて述べる。小型冷蔵庫などの冷却手段は一般に冷媒の
圧縮、膨張に伴う気化熱によるものが多く使われている
。しかしその応答性と、制御の分解能において微少制御
の性能に不足があり、それらを満足させると冷却装置自
体が大型となり、室内装置としては不適当であった。本
発明はこの冷却装置にペルチェ効果を利用した電子冷却
素子を適用し、植物の育成環境を確保するものである。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を第１図と第２図により説明する
。まず、第１図は本発明の基本機能を簡略化して示した
斜視図で、８は筺体で、その高さは約１．５　ｍ程度で
、全体として室内に設置できる大きさで、透明な部分を
備え、その内部には必要に応じて通気棚９がある。小型
の送風器１と１により筺体８の内部の風は矢示ａのよう
に循環する。

そして底部には加熱器３が格納され、ここから発生する
熱は還流する送風方向に対し直行するように配置されて
いる。この還流により内部の隅々まで均一な温度分布と
なり、温度センサ２は還流する空気の温度を検出し、制
御器５に設定した温度（以後Ｔ３と略す）との差に応じ
て加熱器３に連続的にエネルギーを供給する。この比例
制御により検出温度（以後Ｔと略す）とＴｓＯ差を零に
する（つまりＴ−Ｔｓ）ための動作は常時行われる。

ここで、Ｔ＜Ｔｓの条件では加熱エネルギーの供給を続
ければよいが、これが超過してＴ＞Ｔｓの状態になった
とき制御器５からの指令で加熱器３を停止しても、それ
までの保存熱量があり直ちに下がらない。そこで、この
条件になったときは電子冷却器６に冷却方向の電流を流
すよう制御器は動作する。このように育成器が加熱状態
であっても冷却機能を付加することで即応性よ＜）温度
の制御ができる。

以上の説明は、外部環境が低温の時の動作であるが、夏
期の高温時には育成器内を冷却する冷却器とし機能する
。この場合も制御器に設定されたＴｓとＴを一致させる
ために温度センサ２を介した比例制御の帰還ループが形
成されている。この動作においても電子冷却器６の微細
制御は有効である。すなわち冷やし過ぎＴｓ＞Ｔの時、
加熱器３を動作させると、その閾イ直を越える現象を伴
い急激な加熱となるので、この加熱器３は使用せず、電
子冷却器６に流れている冷却方向の電流を減らすか、停
止するか、あるいは必要に応じて冷却時と逆の電流を流
すなどの制御を行う、これにより温度変動の少ない冷却
された環境が得られる。

以上は温度環境について述べたが、植物の最適な育成環
境を作り出すには、外気導入など換気も必要であり本発
明では導入口の換気口ｌＯを設けである。

以上は小型植物育成器として基本的に必要な機能につい
て説明したが、本発明による電子冷却器６と加熱器３と
、これらに媒体となる気流を与える送風器１とからなる
構成は、筺体８内の全容を制御するため温度センサ２と
、その情ｔｔａを演算。

処理して制御信号を発する制御器５から構成されている
。この構成は、次に述べる付加機能により、より優れた
植物育成器を提供するものである。

すなわち第２図にブロック線図で示す他の実施例におい
て、第１図で説明したものは、同じ符番で示し、その基
本的な機能１作用、効果は同じである。ただし、次に述
べる新規な機能との相乗効果は、新規な特徴を提示する
ものである。第２図は、植物育成に必要な環境をより多
項目にわたって提供するもので、まず１１はランプ等に
よる育成灯で適度な照度を与え、１２は加湿器で適度な
湿気を加給する。これらの供給器は前述した温度に関す
る部材と共動、あるいは連動する。そしてこれら制御は
温度センサ２、湿度センサ１３などで検知され、制御器
５により帰還され安定化している。

また育成に必要な周期性は制御器５に設けたタイマ１３
により任意に設定できる。すなわち、制御器５の機能は
設定器１４で設定される各環境項目を順次自動的に動作
させる。例えば外気導入から、育成器内の温度の保持及
びゆるやかな変化、その変化に対応して照射する照度の
ゆるやかな変化、さらにそれらのタイミングに合わせた
湿気の供給と保持などができ、植物に対して育成環境を
最適条件に制御、調整およびそのプロセス管理ができる
。

〔発明の効果〕

以上、本発明は小型送風器により植物育成器の筺体内の
空気を連続的に循環させ育成器内の温度分布を均一にし
加熱器及び冷却器を設定温度と温度センサの出力との差
により比例制御することにより精度の良い温度制御、ｉ
Ａ整を可能としさらに湿度、照度を調整、制御すること
により植物に対して一般家庭の室内でも育成の最適条件
に保つことができるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の斜視図、第２図は本発明の実
施例を示すブロック線図、第３図は従来の構成の斜視図
である。 ｌ・・・送風器 ２・・・温度センサ ３・・・加熱器 ５・・・制御器 ６・・・電子冷却器 ８・・・筺体 １０・・・換気 １１・・・育成灯 １２・・・加湿器 以上 出願人　セイコー電子部品株式会社 代理人　弁理士　　林　　　敬　之　助士たロ月ハ盲成
きシのλ叫）見目 手１図 本宅明ハ冥北１デＩハＴ口・・、７機図徒釆の７−テ゛
７ングースの／Ｐ＋視図真３０

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 筺体の中に送風器と加熱器と温度センサと冷却器を設け
   、前記筺体内の温度を任意に設定し制御するものにおい
   て、前記冷却器に電子冷却素子を使用したことを特徴と
   する小型植物育成器。