JPH0131959Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、改良されたアルコール検出装置に関
するものである。

更に詳細には、本考案は、気体中のアルコール
濃度を正確に測定するよう改良されたアルコール
検出装置に関するものである。

従来、気体中のアルコール濃度を測定するに
は、該気体の通過部位にアルコール・センサを設
置してアルコール濃度を測定している。また、酵
母培養タンクなどにおいて発生するアルコールの
濃度を正確に知るためには、タンクの廃気管から
分枝させてアルコール含有気体導管を設け、この
中心部にアルコール・センサを固定させ、気体中
のアルコール濃度を測定している。

しかしながら、一般にアルコール検出装置の部
分は酵母培養タンク内より温度が低く、そのため
に廃気されるアルコール含有気体の温度が低下
し、アルコールが導管内に凝縮してアルコール・
センサによるアルコール濃度の正確な測定がさま
たげられることがしばしば起るのである。

そこで、本考案者はアルコール濃度を正確に測
定するアルコール検出装置を求めて研究したとこ
ろ、アルコール・センサをかこむアルコール含有
気体導管のアルコール・センサの直前部分をしぼ
り込み、その周囲に加熱部を設けることによつて
解決することができた。

本考案を図面によつて説明すれば、１は酵母培
養タンク、２は廃気管、３は廃気分枝管、４はア
ルコール含有気体導管、５は加熱部でアルコール
含有気体導管の周囲をかこんでいる。６はコツク
で凝縮液を排出できるようになつている。７は排
気管で、８はアルコール・センサで底部にアルコ
ール感知部９を有している。１０はアルコール検
出装置全体を示している。

本考案アルコール検出装置はアルコール・セン
サ８をかこむアルコール含有気体導管４のアルコ
ール・センサの直前部分をしぼり込み、その周囲
に加熱部５を設け、酵母培養タンク１から生ずる
廃気を廃気管２から廃棄分枝管３を通してアルコ
ール含有気体導管４の途中のしぼり込み部分前で
乱流を起させ、アルコール含有気体の流れをゆる
やかにして、ここで電熱による加熱部５で加温さ
れ、廃気の温度を５〜10℃高め、アルコールを完
全に気体となし、これをアルコール感知部９に接
触させ、アルコール・センサでアルコール濃度を
正確に測定するものである。

本考案のアルコール検出装置はアルコール・セ
ンサをかこむアルコール含有気体導管のアルコー
ル・センサの直前部分をしぼり込んでアルコール
含有気体の流れに乱流を起させて、ゆるやかに
し、その周囲の加熱部によつて十分加熱し、アル
コールを凝縮させることなく、完全なアルコール
ガス濃度を正確に測定することを可能としたもの
である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案アルコール検出装置の説明図であ
る。 １……酵母培養タンク、４……アルコール含有
気体導管、５……加熱部、８……アルコール・セ
ンサ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. アルコール・センサをかこむアルコール含有気
   体導管のアルコール・センサの直前部分をしぼり
   込み、その周囲に加熱部を設け、アルコール含有
   気体の温度をアルコール・センサに接触するまで
   に上昇せしめるようにしたアルコール検出装置。