JPH0131914Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、穀物乾燥機上部の貯留槽を覆う屋根
板構造に関する。

〈従来技術〉 従来、上部より貯留槽、乾燥槽、集穀槽を重設
し、集穀槽下部より貯留槽上部まで穀物を揚上す
る昇降機を付設した循環型穀物乾燥機は、乾燥を
終了した穀物を機外に排出するためのスロワーが
昇降機上部に連設する投口に設けられていた。

上記昇降機は乾燥機本体外に付設することが多
く、その昇降機に付設する排出用スロワーも乾燥
機本体外の高所に装着されていた。そして上記ス
ロワーは跳ね上げ式の揚穀機であり、先端の移送
パイプ等の都合により、たびたび詰りを生じるこ
とがあり、スロワーのケーシングを開放して内部
の穀物を除去していた。

〈考案が解決しようとする問題点〉 上記従来型は、スロワーが詰つたり、残留穀物
を取り出す際、スロワーケーシングを開放する
が、その時、内部の穀物が一度に溢出するため
に、その穀物を全て収納することは非常に困難で
あり、相当量の穀物を機外の床に撒き散らすこと
になり、後始末に相当な労力を費す欠点を有して
いた。

そこで本考案は、スロワーが詰つた際に、その
詰つた穀物を完全に機内に収納し得る穀物乾燥機
を提供することを目的とする。

〈問題点を解決するための手段〉 昇降機上端の投口に連設したスロワーを、貯留
槽上面の屋根板より上方に設け、そのスロワー直
下の屋根板を開放自在と成す。

〈作用〉 スロワーが詰つた際は、スロワー直下の屋根板
を開放し、その後にスロワーケーシングを開放し
て内部の穀物を貯留槽（乾燥機本体）内に落下収
納する。

〈実施例〉 図において、１は穀物乾燥機の貯留槽であり、
２は乾燥機本体に収納し、バケツトベルトが内蔵
された昇降機であり、その昇降機２上端に付設し
た投口３には、上記貯留槽１上部に横設した配粒
装置４と、乾燥した穀物を機外に排出する跳ね上
げ式の排出スロワー５を連通する。上記配粒装置
４の枠は、上部の天板１２と下部の配粒樋４ａか
らなり、その天板１２側部に設けたガイドレール
１１と、貯留槽１の側板６上端に形成したガイド
レール７上に、第１図中矢印Ａ・Ｂ方向に互いに
重合して摺動自在と為した屋根板８・９を係合載
置し、貯留槽１の上面を形成させる。次に排出ス
ロワー５の直下は、上記屋根板８・９と同様に摺
動する屋根板１０を別途設ける。

本考案は以上の通り構成するので、穀物乾燥機
の運転中の排出スロワー５の故障、或は運転後の
上記スロワー５内の清掃に際して、屋根板１０を
第１図図中矢印Ｃの方向へと摺動させれば上記ス
ロワー５の下方の貯留槽１は開放され、上記スロ
ワー５のケーシングを外して上記スロワー５内を
開放すると該スロワー５内の穀物は上記貯留槽１
内へと落下収納される。

〈考案の効果〉 本考案は以上の通り、貯留槽上にスロワーを設
け、そのスロワー直下の屋根板を開放自在と成し
たので、スロワー内の清掃に際し、内部の穀物を
全て、容易に乾燥機本体内に収納することができ
るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は穀物乾燥機の要部斜視図、第２図は要
部正断面図である。 図中、１……貯留槽、２……昇降機、３……投
口、４……配粒装置、５……排出スロワー、６…
…側板、７……ガイドレール、１０……屋根板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 昇降機２上端の投口３に連結したスロワー５
   を、貯留槽１上方の機体枠外に設け、そのスロワ
   ー５直下の屋根板１０を開放自在に成したことを
   特徴とする穀物乾燥機の屋根構造。