JPH0131744Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は連結金具に係り、特に門扉や店舗等
の簡易横引きシヤツター等の伸縮扉の構成部材と
して縦棒を連結保持する連結金具に関する。

その目的とするところは、縦棒に複数段で配設
され縦棒を横方向で連結する連結金具において、
中央に縦棒貫通孔を穿設すると共に一端部に枢着
ピン孔を他端部に長さ方向に沿つて長い枢着長孔
を穿設して連結板を形成し、この連結板を２枚１
組としてその貫通孔に縦棒を貫通することで連結
板相互を枢着して連結体を構成し、この連結体相
互を枢着ピン孔どうし及び枢着長孔どうしを夫々
枢着ピンで枢着することで連結することにより、
構成簡素でありながら縦棒等を横方向で伸縮自在
に保持できるものであり、しかも、連結する縦棒
等を常にほぼ同一間隔で保持できるばかりでなく
その伸張方向を曲線状とできる連結金具を提供す
ることにある。

以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。図において１は連結板であり、この連結
板１は中央に縦棒貫通孔２を穿設すると共に一端
部に枢着ピン孔３を他端部に連結板１の長さ方向
に沿つて長い枢着長孔４を穿設して形成する。そ
して、この連結板１を２枚１組としてその縦棒貫
通孔２を合致させて重ね合わせ、この貫通孔２に
縦棒１０を貫通してこの縦棒１０により２枚の連
結板１を枢着し連結体５を構成する。

このように構成する連結体５相互を、枢着ピン
孔３どうし及び枢着長孔４どうしを夫々枢着ピン
６で枢着することで連結する。

尚、枢着長孔４は図示例にあつては、縦棒貫通
孔２を中心として枢着ピン孔３と点対称な位置に
長孔外がわ部分が位置するように形成してあり、
この長孔４が形成されたがわ方向にのみ例えば、
この連結金具で構成した伸縮扉が曲げられるよう
にしてあるが、これに限らず例えば、縦棒貫通孔
２を中心として枢着ピン孔３と点対称な位置に長
孔中心が位置するように形成しても良く、この場
合には構成する伸縮扉を両側方に突出するような
曲線状として張設することができるようになる。

次に門扉や簡易横引きシヤツター等に用いられ
る伸縮扉の構成部材として使用した場合を説明す
る。

前記縦棒１０の上端にはハンガーレール１１内
に配置される吊滑車１２を配設する。吊滑車１２
は縦棒１０の上端に形成したネジ孔１０Ａに螺合
する取付棒１３とこの取付棒１３の上端部両側方
に軸架される滑車１４とで成り、ロツクナイト１
５により縦棒１０の上端に固定される。そして、
縦棒１０の下端はガイドレール１６の溝部１６Ａ
に嵌入することで使用する。

このように構成した伸縮扉本体１７の一側端に
は固定部材１８をそして他側端には引手部材１９
をアングル状にブラケツト２０にて各連結板１下
方位置で夫々縦棒１０に枢着して配設する。尚、
引手部材１９には錠２１を配設して親柱２２に固
定できるようにしてある。

この考案は如上のように構成し、縦棒１０に複
数段で配設された縦棒１０を横方向で連結する連
結金具において、中央に縦棒貫通孔２を穿設する
と共に一端部に枢着ピン孔３を他端部に長さ方向
に沿つて長い枢着長孔４を穿設して連結板１を形
成し、この連結板１を２枚１組としてその貫通孔
２に縦棒１を貫通することで連結板１相互を枢着
して連結体５を構成し、この連結体５相互を枢着
ピン孔３どうし及び枢着長孔４どうしを夫々枢着
ピン６で枢着することで連結したから、連結する
例えば縦棒１０をほぼ同一間隔として伸縮自在に
保持できるものであり、また、その伸長を直線状
ばかりでなく曲線状とできる。

即ち、この考案に係る連結金具により構成した
伸縮扉を直線状に伸張する場合は、連結体５の連
結板１どうしが縦棒１０を中心として交叉する角
度はどの連結体５においても同一となるため、た
だ単に引手部材１９を引いて伸長するだけで常に
縦棒１を同一ピツチとして例えばガイドレール１
６上に伸張できるものであり、従来のもののよう
な縦棒１の間隔が不揃いとなるような不都合はな
い。

更に、この伸縮扉を曲線状に伸張する場合に
は、第５図に示すように曲線部分においての、連
結体５の連結板１どうしが縦棒１０を中心として
交叉する角度はその曲率が大きくなればなる程大
きくなり、そのため、連結体５が保持する縦棒１
０相互の間隔は狭くなる。従つて、曲線部分にお
いては縦棒１０が密に配設されるから曲線部分の
みを特に強度的に補強できるものである。

そのうえ、引出部材１９を引張つて伸張する際
は全ての縦棒１０は連結板１により連結されてい
るため、引手部材１９の移動と共に次第に連結体
５の連結板１どうしが縦棒貫通孔２を中心として
交叉する角度が狭くなつて全ての縦棒１０は同時
に移動するものであり、従つて、従来のような伸
張に伴つて次第にその引き出し負荷が増大すると
いつた不都合もなく常にほぼ一定した引き出し負
荷が得られて円滑な操作感とできる。

しかも、縦棒１０は２枚の連結板１の中央部に
位置し、またこの連結板１は相互に枢着ピン５で
接続されるものであるから極めい強固に縦棒１０
を保持し得て、例えば堅牢な伸縮扉本体１７が構
成を極めて簡素として提供できるものである。

加えて、連結体５を枢着ピン６にて相互に連結
したときの縦棒１０間に夫々形成される四辺形の
リンクの内側周縁部、つまり、連結板１の内側縁
部を外方に膨らむよう突出形成することで、曲線
状に伸張する際枢着長孔４内での枢着ピン６の移
動により隣接する連結板１どうしが当接するので
あるが、この当接が互いに外方に膨らんだ突出縁
部１Ａにより点接触として行うことができるよう
になり、各連結体５相互の揺動が円滑となつて曲
線を呈する伸張が円滑且つ容易になる。

以上説明したようにこの考案によれば、構成簡
素でありながら縦棒を極めて強固に保持できるも
のであり、また縦棒を直線状のみならず曲線状に
も張設できるばかりか、連結する縦棒相互の間隔
を常にほぼ同一とできる等の実用上極めて有益な
諸効果が得られるものであり、例えば、門扉や簡
易横引きシヤツター等の伸縮扉の連結を用いて好
適なものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１
図は伸縮扉の縦棒連結用構成部材として使用した
時の伸張状態を示す全体平面図、第２図は同正面
図、第３図は第２図におけるＡ−Ａ線拡大矢視
図、第４図は縮装状態の全体平面図、第５図は連
結体の横方向揺動によりカーブを描いて伸張した
状態の全体平面図、第６図はこの考案に係る連結
金具を用いた伸縮扉の全体正面図、第７図は同平
面図である。 １……連結板、１Ａ……突出縁部、２……縦棒
貫通孔、３……枢着ピン孔、４……枢着長孔、５
……連結体、６……枢着ピン、１０……縦棒、１
０Ａ……ネジ孔、１１……ハンガーレール、１２
……吊滑車、１３……取付棒、１４……滑車、１
５……ロツクナツト、１６……ガイドレール、１
６Ａ……溝部、１７……伸縮扉本体、１８……固
定部材、１９……引手部材、２０……ブラケツ
ト、２１……錠、２２……親柱。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 縦棒に複数段で配設され縦棒を横方向で連結す
   る連結金具において、中央に縦棒貫通孔を穿設す
   ると共に一端部に枢着ピン孔を他端部に長さ方向
   に沿つて長い枢着長孔を穿設して連結板を形成
   し、この連結板を２枚１組としてその貫通孔に縦
   棒を貫通することで連結板相互を枢着して連結体
   を構成し、この連結体相互を枢着ピン孔どうし及
   び枢着長孔どうしを夫々枢着ピンで枢着すること
   で連結したことを特徴とする連結金具。