JPH01316779A - 定着装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電子複写機若しくはプリンタに係Ｄ、特に記録
紙に対する印写画像の熱定着装置に関する。

〔従来の技術〕

従来、電子複写機若しくはプリンタの熱定着装置は、特
公昭６２−５２３０３号公報に開示されているように、
複数の剥離爪をヒートローラに接触させ、表面に画像を
定着した記録紙をヒートローラから剥離させる構成であ
る。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記従来技術は、上記剥離爪がヒートローラ面に接触し
ているため、ヒートローラと剥離爪の間に紙粉、キャリ
ヤ等の異物が介入し、ヒートローラ及び剥離爪に損傷を
与える恐れがあＤ、これによって印写品質を低下させ、
またヒートローラは剥離爪が接触している部分が摩耗し
て寿命が低下するという問題点があった。さらに、ヒー
トロ−ラの直径を小さくして剥離爪を使用せずに記録紙
の剛性を利用して用紙を分離する方法もあるが、ヒート
ローラの直径は印写速度との関係によＤ、一定限度以下
に小さくすることは性能的に弊害があった。本発明は上
記の課題を解決するためのもので、ヒートローラと剥離
爪の間に異物を介入するのを防止し印字品質を低下させ
ることなく、またヒートローラや剥離爪の損傷及び摩耗
のない複写機若しくはプリンタの定着装置を提供するこ
とを目的としている。

〔課題を解決するための手段〕

上記の目的は、記録紙をヒートローラから剥離する剥離
爪の先端部がヒートローラの外周表面に近接する方向に
付勢するばねを設けると共に、フレームに螺着した調整
ねじの端部に前記剥離爪を当接させ、剥離爪先端部とヒ
ートローラの外周表面との間に適正なギャップを設定す
ることによって達成される。

〔作用〕 上記の構成によＤ、前記ギャップ量は記録紙の剛性に見
合うように調節され、しかも剥離爪とヒートローラ面は
接触しないから、記録紙とヒートローラの剥離性を損な
うことなくヒートローラと剥離爪は損傷や摩耗から保護
される。

〔実施例〕

本発明の一実施例を図面と共に説明する。第１図は本発
明に係る定着装置の一実施例の断面図、第２図は第１図
Ａ部の詳細拡大図である。表面にトナー像が形成された
記録紙４は、案内板５，６に導かれヒートローラ１と加
圧ローラ２の間に挿入される。ヒートローラ１は外周表
面を２０〜３０μｍのフッ素樹脂コーティングが施され
ておＤ、ヒートローラ１の内部には発熱体３を備えてい
る。加圧ローラ２は外周表面が弾性部材で構成され、ヒ
ートローラ１に圧着することによりニップを形成するよ
うになっている。ヒートローラ１と加圧ローラ２との間
に挿入された記録紙４の表面に形成されたトナー像は、
ヒートローラ１の熱作用を受けて、加圧ローラ２とヒー
トローラ１との間の前記ニップにより定着される。表面
のトナー像が定着された記録紙４は、ヒートローラ１と
加圧ローラ２の間から送り出されて排出された後も、表
面のトナーの粘着力によってヒートローラ表面に付着し
た状態が続くが、剥離爪７によりヒートローラ１表面か
ら剥離され案内板１２．１３に導かれ、排出ローラ１４
．１５により定着装置外へ排出される。剥離爪７は定着
装置のフレーム９の側面に固定されたシャフト８の回り
に回転自在に支持され、剥離爪７の先端部７ａはヒート
ローラ１の外周表面に近接する方向に付勢されるように
ばね１ｏを設けると共に、フレーム９に螺着される調整
ねじ１１を設け、ねじ１１の端部に剥離爪７が当接する
ことによって先端部７ａとヒートローラ１の外周表面と
の間にギャップを形成するように構成している。ギャッ
プの量はねじ１１により加減調整される。剥離爪７の先
端部７ａとヒートローラ１の外周表面が接触することは
、前述のように好ましくないが、逆に前記ギャップが大
き過ぎると記録紙４が剥離爪７とヒートローラ１との間
に入り込んで紙ジヤムの発生となる。このため先端部７
ａとヒートローラ１との間のギャップは適性値に設定す
る必要がある。第３図に示すように、電子複写機若しく
はプリンタは、現像及び転写性能的に記録紙４の印写可
能領域は４ａであって、通常、記録紙４の矢印Ａ方向の
先端部に５ｍｍ内外の無印写長Ｑが生ずる。記録紙４の
無印学長Ｑにはトナーの担持がなく、第２図に示すよう
に、先端とヒートローラ１の間にはギャップｇ１が生ず
る。ヒートローラ１の直径をＤとすると、ギャップｇｌ
は次の式で表される。

ｇｔ＝αしｈ了＋（丁／２）”−Ｄ／２）但しαは記録
紙４の種類によって異なる係数である。記録紙４が剥離
爪７とヒートローラ１との間に入り込まないためには、
剥離爪７の先端部７ａとヒートローラ１との間のギャッ
プｇｏと。

記録紙４の先端ヒートローラ１との間のギャップｇ１と
の関係は ｇｏ＜ｇｔ のように設定する必要がある。即ち ｇｏ＜α（ｆ丁！＋　（Ｄ／２）”−Ｄ／２）であれば
よい。

第４図は記録紙により異なる係数ａ、ｂ、ａを有する市
販の記録紙の３種類について前記無印写長Ｑと記録紙４
の先端とヒートローラ１のギャップｇ１の関係について
求めた特性図で、例えばａは最も剛性の大きい記録紙の
特性曲線を示す０紙厚の薄いものは剛性が小さく、ヒー
トローラ１の熱によＤ、記録紙４はカールしてギャップ
ｇ１は小さくなる。

本実施例では、ヒートローラ１の直径を２５ｍｍ。

係数Ｃの記録紙４を使用した無印写長ＱＣが５ｍのとき
、記録紙４とヒートローラ１との間のギャップｇｌＧは
０．７ｍｍ　となる。これにより剥離爪７とヒートロー
ラ１との間のギャップｇｏｃは０．２〜０．６ｎｎにな
るように設定管理すればよい。

〔発明の効果〕

本発明の実施によＤ、剥離爪をヒートローラに接触させ
ずに記録紙をヒートローラから剥離させることができる
から、ヒートローラの損傷や摩耗を防止し保守性が改善
されると共に、定着性能と印字品質の向上を図ることが
可能となるほか、剥離爪とヒートローラとの間に紙ジヤ
ムが発生するのを防止し信頼性が増大する等多くの効果
を秦する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の断面図、第２図は第１図の
Ａ部詳細拡大図、第３図は記録紙の印写領域を示す図、
第４図は異なる係数ａ、ｂ、ｃを有する記録紙の無印写
長Ｑと、記録紙の先端とヒートローラ間のギャップｇｌ
の関係を示す特性図である。 １・・・ヒートローラ、２・・・加圧ローラ、３・・・
発熱体、４・・・記録紙、７・・・剥離爪、１０・・・
ばね、１１・・・調整ねじ。 ′Ｉ　−ｍ−→１１　雑１代

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、内部に発熱体を有するヒートローラと、少なくとも
   外周円筒面が弾性体からなる加圧ローラとの両円筒面が
   接触することにより生ずるニップ間に、トナー像を担持
   した記録紙を通過させて前記トナー像を定着させる複写
   機若しくはプリンタの定着装置において、前記ヒートロ
   ーラ外周表面から定着を終了した記録紙を剥離させる剥
   離爪と、前記ヒートローラとの間に設けた適正なギャッ
   プの量を、自在に調節する手段を備えていることを特徴
   とする定着装置。 ２、前記ギャップの量ｇｏは、ヒートローラの直径をＤ
   、記録紙送紙方向先端のトナーが担持されていない無印
   写長をｌ、記録紙による係数をαとするとき ｇｏ＜α｛√［ｌ＾２＋（Ｄ／２）＾２］−Ｄ／２｝と
   することを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の定着
   装置。