JPH0131563Y2 - - Google Patents

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JPH0131563Y2
JPH0131563Y2 JP1984001361U JP136184U JPH0131563Y2 JP H0131563 Y2 JPH0131563 Y2 JP H0131563Y2 JP 1984001361 U JP1984001361 U JP 1984001361U JP 136184 U JP136184 U JP 136184U JP H0131563 Y2 JPH0131563 Y2 JP H0131563Y2
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bonnet
molded
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clip
absorbing material
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JP1984001361U
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JPS59124756U (ja
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Superstructure Of Vehicle (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、開繊状態の繊維成分に、樹脂成分を
混合して得られる嵩高性不織布、グラスウール又
はフエルト状物等を基材とし、加熱加圧成形によ
り得られる成形吸音材の基体への取付穴部に関す
る。
ここで、上記嵩高性不織布を基材とした成形吸
音材の一例としては、ボンネツト裏面に装着する
ことにより車外へのエンジン騒音を軽減するボン
ネツトライナーとして用いる場合や、車室内騒音
軽減のために自動車車室内天井裏への吸音材とし
て用いる場合等がある。
以下、第1図に示す如く、成形吸音材として自
動車のエンジン騒音を車両の内外にもれないよう
に防止するボンネツト裏面に装着のボンネツトラ
イナー1′、基体としてボンネツト2′を例示し説
明する。
ここで、ボンネツトライナー1′とは、嵩高性
不織布を加熱成形し任意形状の複数個の張り出し
部を平坦部より張り出し部の頂部までの高さを成
形体の厚さを除いて5〜40m/mに設け、且つ少
なくとも該張り出し部の頂部の固有空気流れ抵抗
を30〜300dyne・sec/cm3とした成形体であり、
当該ボンネツトライナー1′の平坦部の任意箇所
とボンネツト基体2′との接触部分をクリツプ1
1にて装着一体化し、少なくとも該成形体の複数
個の張り出し部とボンネツト基体2′間に空気層
を形成せしめて装着してなるものである。
〔従来の技術〕
従来、ボンネツトライナーの製造は、まず不織
布等の基材に表皮材を積層し、加熱加圧成形後、
成形型より取り出し、打ち抜き型に入れ取付穴部
分を成形防音材の周囲の縁取りと共に打ち抜くと
いう2段階工法をとつていた。しかしかかる刃材
を用いる工法による裁断方法によつては、切り口
部分に層間剥離の現象が見られ、その結果成形物
端部の強度が弱まり、水が侵入し易い等の欠点が
あつた。本考案者らは、かかる欠点を解消すべく
加熱加圧成形と同時に裁断出来る1段階工法を提
案している(特開昭57−106756)。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら該提案は、2工程を1工程に短縮
し、且つ切り口部分の強度を大巾に向上し得たと
いう画期的なものではあるが、従来の2工程の際
の鋭利な刃物による裁断の場合と異なり、加熱加
圧成形同時裁断の場合は、どうしても押し切りの
如くなるため、第2図に示す如く取付穴部3の周
辺にバリ7の発生を防ぎ得なかつた。その結果、
第3図に示す如く成形吸音材1を基体に取り付け
た場合、バリの嵩高さのためにボンネツトライナ
ーとボンネツトとの間に〓間8ができ、そのため
ボンネツトライナーが持ち上がり、エンジンと接
触し熱の影響を受けたり、基体表面から成形体表
面までの厚さが増すためにクリツプ自体が取り付
かない等の不具合があつた。これを防ぐためには
ボンネツトライナーの加熱加圧成形同時裁断の際
発生する取付穴部3の周辺のバリ7は全て後工程
で削り取らなければならない繁雑さがあつた。更
にはかかる工程を踏まえてもバリの削り残しや削
り忘れによる上記不具合が頻繁に起こり、騒音を
減じた快適な運転を阻害する原因の1つに挙げら
れ、また工程が余分にあることによる不経済さ、
繁雑さを解消すべく強い要望があつた。
〔問題点を解消するための手段〕
かかる現状に鑑み本考案者らが鋭意検討した結
果、第4図に示す如く、成形吸音材1の取付穴部
3の周辺部4に凹部6を設けることにより、取付
穴部周辺に発生するバリ7は、基体2と凹部6と
の間の空間に収まり、前記した問題点、不具合点
が解決し得ることを見いだし本考案に至つたもの
であり、即ち本考案の目的とするところは、バリ
による成形吸音材と基体との〓間発生を皆無に
し、バリ取り工程が全く不要である完全なる1工
程での経済的、且つ簡便な成形吸音材の製造を可
能とした、成形吸音材の取付穴部を提供すること
にある。
しかして本考案の要旨は、 成形吸音材1の基体2への取付穴部3の周辺部
4に2〜10m/mの巾で、少なくとも基体と接す
る裏面5又は基体と接しない表面のいずれか一方
に0.5〜5.0m/mの深さに凹部6を設けてなる成
形吸音材の取付穴部、 に存する。
本考案になる成形吸音材の取付穴部を有する基
材として用い得る嵩高性不織布は、動物性、植物
性、鉱物性、合成樹脂性不連続繊維材料の1種も
しくは2種以上および熱硬化性合成樹脂よりなる
結合剤を主体としてなり、それ自体公知の嵩高性
不織布の製造方法により得ることが出来るが、加
熱成形前において熱硬化性合成樹脂よりなる結合
剤は未硬化の状態であり、しかも該熱硬化性合成
樹脂の溶融もしくは熱可塑性合成樹脂を併用する
等の他の手段により嵩高性不織布として取り扱い
得る状態となしておくことは大切である。
該状態における嵩高性不織布は一般的には厚さ
が8〜50m/mであり、面密度は400〜4000g/
m2の範囲にあることが好ましい。
また、該嵩高性不織布の成形に当つては、表皮
材を上層として成形するのは勿論のこと、複数の
成形可能物による積層体においてもたやすく利用
出来、同様に取付穴部の周辺に本考案になる凹部
を形成することができる。
本考案になる成形吸音材の取付穴部を形成する
にあたり、使用する金型は従来公知のものであつ
て良く、所望形状に相当する上型、下型から成
り、一般的には上型が上下動し、下型上に載置さ
れた矩形状の嵩高性不織布原反上に下降せしめた
上型により150Kg/cm2以下の圧縮力にて約1〜10
分間圧縮して所望形状の成形物を得るものであつ
て良く、用いる金型の温度は約150〜280℃の温度
範囲に加熱し得るものであれば良い。
本考案において言うところの『凹部6』とは、
取付穴部3の断面を見たものであり、表面又は裏
面から見た場合、円形状に限定されるものではな
く、だ円状のもの、方形状のもの、その他どんな
形状でも差支えなく、取付穴部の周辺部4は取付
穴部の端部から2〜10m/mの巾で設けるのが好
ましい。取付穴部の周辺部4が2m/m未満では
バリ7が凹部内に収まらないため本考案が目的と
する効果を得ることができず、10m/mを超える
と、成形体表面に凹部6を有する場合は、凹部に
クリツプ11の傘部が陥落し、成形体裏面に凹部
を有する場合は、クリツプ11傘部と接する成形
体部分の多くが凹部表面部位の一部であり成形体
のその部分のみ薄いため、クリツプ11を挿入す
る際の力によりクリツプ11傘部と接する成形体
部分の凹部表面部位が変化し、基体側に曲がり強
度で劣る欠点がありクリツプ11による強固な固
定ができなくなる。また凹部深さは0.5〜5.0m/
mの範囲で設けることが必須である。凹部深さが
0.5m/m未満ではバリが凹部内に収まらないた
め目的とする効果を得ることができず、5.0m/
mを超えると成形体とクリツプ11棒部の接触面
積が小さくなりクリツプ11に安定性がなくな
り、ぐらつくことによる取付け強度低下の欠点が
ある。
ここで、上記『クリツプ11』とは、ボンネツ
ト2′とボンネツトライナー1′とを一体化するた
め用いる止め具であり、自動車組立て工程におい
て防音材、天井材、内装材等を装着するのに一般
的に用いられているものであつて良く、第5図に
示す如く例えばその形状は、いつたん取付穴部に
差し込むと抜けることがないように、つり針で言
うところの『カエシ12』を備えている。また該
クリツプ11の棒部先端はやや細く、また該棒部
の一部が中空13になつているため、いとも簡単
に差し込むことができ、『カエシ12』によつて
完全に固着されるため脱落することはない。
更に金型について第6図により詳細に説明する
と、加熱加圧成形同時裁断において用いる上型9
にはその型面の任意の箇所に所望の抜き穴形状寸
法と等しい大きさの底辺を有する円柱状の刃材1
4が設けられ、該円柱状の刃材14の高さは抜き
穴を形成する部位の成形後の厚み以上に設けられ
ている。一方下型10にも所望の抜き穴形状寸法
と等しい大きさの抜き穴15が設けられ、且つ該
抜き穴は完全に貫通しており、トリムカスを落下
により下型下部に集め容易に取り出せる構造であ
る。
本考案において用いる金型は、少なくとも上記
下型の抜き穴15周辺部に巾2〜10m/m、高さ
0.5〜5.0m/mの凸部16を設けたものである。
〔実施例〕
以下に実施例を挙げ本考案のより詳細な理解に
供する。
実施例 1 上型の刃材14に対応して設けた抜き穴15の
周辺に凸部16を形成したボンネツト裏面形状に
即した下金型上に、反毛、落綿よりなる嵩高性不
織布を載置し、上型を下降せしめ加熱加圧成形し
た。
実施例 2 ボンネツト裏面形状に即した上型の刃材14に
対応して設けた抜き穴15の周辺に凸部16を形
成した下金型上に、反毛、落綿よりなる嵩高性不
織布を載置し、上型を下降せしめ加熱加圧成形し
た。
実施例 3 第7図に示す如く、周辺に凸部17を形成した
上型の刃材14に対応して設けた抜き穴15の周
辺に凸部16を形成した下金型上に、反毛、落綿
よりなる嵩高性不織布を載置し、上型を下降せし
め加熱加圧成形した。
〔考案の効果〕
上型を上昇せしめ、バリを削り取らずに、実施
例1〜実施例3になる成形体をボンネツトにクリ
ツプ止めしたところ、成形体とボンネツト間に余
分な〓間ができることなく強固に固定できた(第
8図〜第10図)。以上の如く、本考案になる成
形吸音材の取付穴部の構造はバリ取り工程を不要
とし、加熱加圧成形同時裁断の便利さを十分に顕
現し、簡便かつ経済的に製品を得ることができる
ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、ボンネツト裏面に装着されたボンネ
ツトライナー、第2図は、従来の加熱加圧成形同
時裁断による成形体取付穴部断面図、第3図は、
従来の加熱加圧成形同時裁断による成形体のバリ
を削り取ることなくクリツプにより、該成形体と
基体の一体化を試みた取付穴部断面図、第4図は
本考案になる凹部を設けた成形吸音材取付穴部断
面図、第5図はクリツプ、第6図、第7図は、成
形金型、第8図〜第10図は、実施例1〜実施例
3による取付穴部断面図。 1は成形吸音材、1′はボンネツトライナー、
2は基体、2′はボンネツト、3は取付穴部、4
は取付穴部の周辺部、5は基体と接する裏面、6
は凹部、7はバリ、8は〓間、9は上型、10は
下型、11はクリツプ、12はクリツプのカエ
シ、13はクリツプの中空間、14は上型の刃
材、15は下型の抜き穴、16は抜き穴周辺の凸
部、17は刃材周辺の凸部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 成形吸音材1の基体2への取付穴部3の周辺部
    4に2〜10m/mの巾で、少なくとも基体と接す
    る裏面5又は基体と接しない表面のいずれか一方
    に0.5〜5.0m/mの深さに凹部6を設けてなるこ
    とを特徴とする成形吸音材の取付穴部。
JP136184U 1984-01-11 1984-01-11 成形吸音材の取付穴部 Granted JPS59124756U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP136184U JPS59124756U (ja) 1984-01-11 1984-01-11 成形吸音材の取付穴部

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP136184U JPS59124756U (ja) 1984-01-11 1984-01-11 成形吸音材の取付穴部

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59124756U JPS59124756U (ja) 1984-08-22
JPH0131563Y2 true JPH0131563Y2 (ja) 1989-09-27

Family

ID=30133088

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP136184U Granted JPS59124756U (ja) 1984-01-11 1984-01-11 成形吸音材の取付穴部

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JP (1) JPS59124756U (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6211240Y2 (ja) * 1979-11-02 1987-03-17

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JPS59124756U (ja) 1984-08-22

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