JPH0131407Y2 - - Google Patents

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JPH0131407Y2
JPH0131407Y2 JP11058185U JP11058185U JPH0131407Y2 JP H0131407 Y2 JPH0131407 Y2 JP H0131407Y2 JP 11058185 U JP11058185 U JP 11058185U JP 11058185 U JP11058185 U JP 11058185U JP H0131407 Y2 JPH0131407 Y2 JP H0131407Y2
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JP
Japan
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springs
table body
nut member
ball screw
tilting
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は被加工物を機械加工する場合に使用さ
れる工作機械用傾斜テーブルに関する。
(従来の技術) 一般に鋼板用金型または射出成形用金型等を機
械加工する際、被加工物を一定の角度に傾けて加
工するために第4図および第5図に示すような工
作機械用傾斜テーブル20が用いられる。この工
作機械用傾斜テーブル20はテーブル本体21の
一端の付近がヒンジピン22によつてベース23
に回動自在に軸支され、テーブル本体21のほぼ
中間の位置には、リンクアーム24の一端が軸支
され、その他端はボール螺子25に螺合したナツ
ト部材26に軸支されて、ボール螺子25を回転
することによつてナツト部材26が移動し、その
移動量をリンクアーム24からテーブル本体21
の傾斜に変位させるものである。
(考案を解決しようとする問題点) このような工作機械用傾斜テーブル20の構造
ではリンクアーム24を押し上げる力は、リンク
アーム24が垂直に近い位置にある場合、力の合
成および分解の働きから、ほぼ零に等しくなる
が、リンクアーム24が水平に近い場合、非常に
大きくなる。従つて、このリンクアーム24を動
かすための機構、例えばボール螺子25等は堅牢
なものでなければならず、電動モータによつてボ
ール螺子25を回転させる場合、その出力は大き
なものが必要である。手動による場合は、ボール
螺子25を回転させるために作業者に負担がかか
り非能率的である。
そこで本考案は、テーブル本体を傾斜させるボ
ール螺子と、ナツト部材との間に弾発ばねを設
け、テーブル本体を傾斜させるに要する力を軽減
させ、作業能率の優れた工作機械用傾斜テーブル
を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するために本考案は、被加工物
を載置するテーブル本体の端部を基台に傾斜可能
に軸支し、前記テーブル本体背面のほぼ中心部位
をリンクアームの一端において軸支し、該リンク
アームの他端を前記基台上のボール螺子の軸心に
螺合して往復動可能に形成したナツト部材の両側
壁に軸支してなる工作機械用傾斜テーブルにおい
て、前記ボール螺子と前記ナツト部材との間に前
記テーブル本体が起立する方向に付勢する弾発ば
ねを介装した構成にしたものである。
(作用) 上記の構成とすることにより、テーブル本体を
水平位置から傾斜位置に変位させる際、ボール螺
子の動作によつてナツト部材を移動させる。この
とき、弾発ばねの付勢力によつてボール螺子の動
作が助けられ、ナツト部材からリンクアームに力
が伝えられて、テーブル本体が水平位置から傾斜
位置へ移行するときに要する大きな力は、軽減さ
れて作業能率の優れた工作機械用傾斜テーブルが
実現できる。
(実施例) 以下に、本考案の実施例を図面に基づいて詳述
する。まず、第1図および第2図に示すように、
工作機械用傾斜テーブル1はテーブル本体2と基
台3とで概略構成され、テーブル本体2の下面の
端部には二個の取付部材4,4が長手方向を横切
る方向に間隔をおいて固定されている。この取付
部材4,4と対応して基台3に固定された支持部
材5,5とがピン6によつて互いに軸支されるこ
とによつて、テーブル本体2が基台3に対して回
動可能となつている。テーブル本体2の下面の長
手方向に対してほぼ中間位置には、二個の取付部
材7,7が長手方向を横切る方向に所定間隔をお
いて固定されている。この各取付部材7,7に
は、テーブル本体2を傾斜させる所望の角度を得
るために、所定の長さを有するリンクアーム8,
8の一端が軸支され、その他端は後述するナツト
部材9に回動可能に軸支されている。ナツト部材
9は基台3の摺動面10に嵌まり込んで摺動可能
になつて一個の部材を形成し、その水平中心軸は
ボール螺子11に螺合しており、水平中心軸に沿
つて両側には貫通孔が穿設され、摺動可能に後述
する各案内棒12,12に嵌挿している。ナツト
部材9を挟んでボール螺子11の長手方向の両端
部は、第一支持台13と第二支持台14とに回転
自在に軸支され、その一方の終端部には、回転動
作ができるためにハンドル15が形成されてい
る。各案内棒12,12の両端は同じくナツト部
材9を挟んで第一支持台13と第二支持台14と
に固定されている。第一支持台13とナツト部材
9との間の各案内棒12,12には、弾発ばねで
あるコイル状の第一スプリング16,16が案内
棒12,12のほぼ外径に沿つて挿入されてい
る。この第一スプリング16,16の圧縮されな
いときの長さは、次に述べる第二スプリング1
7,17よりも短く、そして細いものであつて、
テーブル本体2が基台3と平行の位置にあるとき
は、両者共、圧縮された状態である。同様にし
て、各案内棒12,12には上記の第一スプリン
グ16,16を囲む形で、逆巻きであつてコイル
状の第一スプリング16,16よりも太い第二ス
プリング17,17が挿入されている。第二スプ
リング17,17の圧縮されないときの長さは、
基台3に対するテーブル本体2の傾斜角が最大に
なるまでナツト部材9を弾発する距離に相当す
る。
各案内棒12,12に挿入される第一スプリン
グ16,16および第二スプリング17,17
は、本実施例に示したものに限定されるものでは
なく工作機械用傾斜テーブル1の用途に応じて自
由に選択できる。
傾斜させるためにボール螺子11を使用した
が、これはラツクピニオン方式およびチエーン引
張り方式等であつてもよい、またボール螺子11
に与える回転を手動にしたが、電動モータを使用
してもよい。
このような構成でなる工作機械用傾斜テーブル
1の作用を第3図に示すグラフをもとに本考案と
従来のものとの比較から説明する。従来の場合は
工作機械用傾斜テーブル1に第一スプリング1
6,16および第二スプリング17,17を挿入
しないものであつて、テーブル本体2を傾斜させ
るに要する力に対してナツト部材9の移動量と、
テーブル本体2の傾斜角の変化を曲線Iによつて
表わし、本考案のものは、同じ工作機械用傾斜テ
ーブル1に第一スプリング16,16および第二
スプリング17,17を挿入したものでそのスプ
リング16,16、17,17の反力を曲線に
よつて表わしている。なお、被加工物とテーブル
本体2自体の重量は両者共、同じものであるから
無視したが、両者のテーブル本体を傾斜させるに
要する力の相違は、第3図から容易に見い出すこ
とができる。
このとき使用した第一スプリング16,16の
長さは、圧縮しない長さで120mm、第二スプリン
グ17,17の長さは550mm、そしてボール螺子
11の移動量が550mm、テーブル本体2の傾斜角
度は0〜60゜である。
まず、第一スプリング16,16および第二ス
プリング17,17を挿入しない従来の工作機械
用傾斜テーブル1では、曲線で示すようにテー
ブル本体2が水平にある位置からハンドル15を
回転してナツト部材9の移動量をリンクアーム
8,8に伝達し、テーブル本体2を傾斜させるに
要する初期の力は325Kgであつて、ナツト部材9
の移動量、またはテーブル本体2の傾斜角が増す
毎にテーブル本体2を傾斜させるに要する力は小
さくなる。
次に本考案の第一スプリング16,16および
第二スプリング17,17を挿入した場合、テー
ブル本体2が水平位置にあるときは、第一スプリ
ング16,16と第二スプリング17,17とは
圧縮されている。ハンドル15を回転しはじめた
時に要する力は、270Kgであつて、この力は第一
スプリング16,16と第二スプリング17,1
7による連発力であるから、上記に示した326Kg
との差、即ち、55Kgがボール螺子11を回転させ
るに要する力である。曲線は本考案のテーブル
本体2を傾斜させるに要する力と移動量と傾斜角
を表わしており、点A即ち、ナツト部材9の移動
量が120mm付近(第一スプリング16,16の長
さとほぼ等しい)に達するまで第一スプリング1
6,16の弾発力が第二スプリング17,17と
共に作用している。その後は、曲線が示すよう
にテーブル本体2の傾斜角が47゜程度までは、第
二スプリング17,17の弾発力によるもので、
逆にボール螺子11の螺子部分で弾発力を押える
形になる。傾斜角47゜付近からは第二スプリング
17,17の連発方向とリンクアーム8,8の長
手方向とのなす角度が小さくなつて、弾発力に加
えて力を必要とする。この力は最終的に20Kg程度
である。従つて、テーブル本体2の傾斜角度を0
〜60゜まで変位させるために主に始めと終わりの
斜線部分だけの力が必要であつて、むしろ第3図
の上方に示す力の分布からも解るようにスプリン
グの弾発力を押える形になる。
傾斜したテーブル本体2を水平位置に戻す場合
は、ハンドル15を逆に回転させればよい。この
時第一スプリング16,16および第二スプリン
グ17,17が圧縮するためにハンドル15に力
がかかる。しかしテーブル本体2が水平位置から
傾斜しはじめるに要する力に比べれば問題にはな
らない。
本考案では二種類のスプリングを使用して、ナ
ツトホルダの位置120mmの付近で第一スプリング
16,16の弾発が終了し、次に第二スプリング
17,17の作用に移行するが、使用するスプリ
ングの種類を増すことによつて、所望の移動曲線
を得ることができる。このようにしてテーブル本
体2を傾斜させるために必要な力を軽減させるこ
とができ、作業者の負担を和らげることができる
ので、作業能率の優れた工作機械用傾斜テーブル
が実現できる。
(考案の効果) 以上述べたことから、テーブル本体を傾斜させ
るためにボール螺子にスプリングを挿入して、そ
の弾発力によりナツト部材の移動を助けて、その
移動量をリンクアームに伝えるので、ボール螺子
を回転させる力が軽減され、手動に限らず、電動
モータを使用する場合等においてもその出力は非
常に小さいものでよく、経済性に富んだ工作機械
用傾斜テーブルが実現でき、また作業能率が優れ
ているので生産性が高い。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の工作機械用傾斜テーブルを
示す縦断面図、第2図は、第1図に矢印A−A線
で示す平面図、第3図は従来の工作機械用傾斜テ
ーブルと本考案のものとを比較したグラフ、第4
図は、従来の工作機械用傾斜テーブルを示す縦断
面図、第5図は、第4図に矢印B−Bで示す平面
図である。 1:工作機械用傾斜テーブル、2:テーブル本
体、3:基台、8:リンクアーム、9:ナツト部
材、11:ボール螺子、16,17:弾発ばね
(第一スプリング、第二スプリング)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 被加工物を載置するテーブル本体の端部を基台
    に傾斜可能に軸支し、前記テーブル本体背面のほ
    ぼ中心部位をリンクアームの一端において軸支
    し、該リンクアームの他端を前記基台上のボール
    螺子の軸心に螺合して往復動可能に形成したナツ
    ト部材の両側壁に軸支してなる工作機械用傾斜テ
    ーブルにおいて、 前記ボール螺子と前記ナツト部材との間に前記
    テーブル本体が起立する方向に付勢する弾発ばね
    を介装したことを特徴とする工作機械用傾斜テー
    ブル。
JP11058185U 1985-07-19 1985-07-19 Expired JPH0131407Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP11058185U JPH0131407Y2 (ja) 1985-07-19 1985-07-19

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11058185U JPH0131407Y2 (ja) 1985-07-19 1985-07-19

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JPS6219137U JPS6219137U (ja) 1987-02-04
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JPS6219137U (ja) 1987-02-04

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