JPH013120A - 脳障害抑制作用を有する医薬組成物 - Google Patents

脳障害抑制作用を有する医薬組成物

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JPH013120A
JPH013120A JP62-159180A JP15918087A JPH013120A JP H013120 A JPH013120 A JP H013120A JP 15918087 A JP15918087 A JP 15918087A JP H013120 A JPH013120 A JP H013120A
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brain
diphenylmethylpiperazinyl
carbon atoms
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成富 博章
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、脳障害抑制作用を有する医薬組成物、更に詳
細には、次の一般式(I) (式中、R1は水素原子又は低級アルキル基を示し、R
2は水酸基、アラルキルオキシ基、炭素数1〜5の低級
アルコキシ基又は炭素数3〜5の低級アルケニルオキシ
基を示し RBは水素原子、アラルキルオキシ基、炭素
数1〜5の低級アルコキシ基又は炭素数3〜5の低級ア
ルケニルオキシ基を示し R+は水素原子又は炭素数1
〜5の低級アルコキシ基を示す)で表ねされるピペラジ
ン誘導体を含有する、脳障害抑制作用を有する医薬組成
物に関する。
脳梗塞あるいは脳出血などにより脳虚血がおきると、嫌
気的解糖が冗進し、乳酸等の酸性代謝物が増加して脳組
織のアシド−シスを生じ、代謝機能を抑えるなどの機能
障害を起こすことが知られており、アシド−シスが一過
性脳虚血後の回復を抑制する重要な因子であるとされて
いる。
また一方、脳浮腫(cerebral edema)は
、脳組織の代謝障害により細胞内外に異常に水分の貯留
した状態をいい、その発生機序によって血管性浮腫(v
asogenic edema)と細胞障害性浮腫(c
ytot。
pie edema)に分けられる。
虚血性脳血管障害においては、まず細胞障害性浮腫が発
現し、次いで血管性浮腫が続発する。それにより神経症
状が増悪したり、また、頭蓋内圧が冗進し、脳ヘルニア
、二次的脳幹出血等の障害を引起して急死する例が少な
くない。特に重篤な脳卒中例では、脳浮腫対策が急性期
の第1の治療となる場合もある。また、近年、脳虚血後
の血流再開(re−f low )により脳浮腫が増強
されることも知られており脳浮腫の抑制は重要である。
本発明者らは、上記事情に鑑み、鋭意研究を行った結果
、上記一般式(I)で表ねされるピペラジン誘導体が脳
障害抑制作用、すなわち虚血による脳組織のアシド−シ
スの抑制作用を有し、また脳浮腫を抑制することを見い
出し、本発明を完成した。
即ち、本発明の目的は、上記一般式(I)で表わされる
ピペラジン誘導体を含有する、脳障害抑制作用を有する
医薬組成物を提供するにある。
一般式(I)で表わきれるピペラジン誘導体は、末梢血
管、特に椎骨動脈を特異的に拡張して血流量を増加きせ
る作用と血小板凝集抑制作用を併有し、脳循環改善剤と
して有用であることが知られている。(特開昭58−1
24776.59−1一般式(I)で表わされるピペラ
ジン誘導体において、Rで表ねされる低級アルキル基と
しては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、iso
 −プロピル基等が挙げられる。また、R” 、 R3
及びR4で表わされる低級アルコキシ基としては、メト
キシ、エトキシ、n−プロピルオキシ基等が、低級アル
ケニルオキシ基としては、プロペニルオキシ、イソプロ
ペニルオキシ、アリルオキシ基等が、アラルキルオキシ
基としては、ベンジルオキシ、フェネチルオキシ、p−
メトキシベンジルオキシ基等が挙げられる。
本発明化合物(I)は、例えば、次の反応式に従って、
カルボニル化合物(II ’)を還元することによって
製造される。
(II) (式中、R’ 、 R2,R3及びR4は前記と同じ意
味を有する) 本発明医薬組成物の活性成分である、一般式(I)の化
合物の代表化合物は、次のとおりである。
化合物1:1−(4−ベンジルオキシフェニル)−2−
(4−ジフェニルメチルピペラジニル)エタノール・−
塩酸塩 化合物2: 1− (2,4−ジベンジルオキシフェニ
ル)−2−(4−ジフェニルメチルピペラジニル)エタ
ノール・−塩酸塩 化合物37dl−スレオ−1−(4−ベンジルオキシフ
ェニル)−2−(4−ジフェニルメチルピペラジニル)
プロパツール・二塩酸塩 化合物4:1−(2,4−ジメトキシフェニル)−2−
(4−ジフェニルメチルピペラジニル)エタノール・二
塩酸塩 化合物5:1−(3,4−ジメトキシフェニル ル)−2−(4−ジフェニルメチルピペラジニル)エタ
ノール・二塩酸塩 化合物6:2−(4−ジフェニルメチルピペラジニル)
−1−(2,3,4−トリメトキシフェニル)エタノー
ル・二塩酸塩 化合物7:2−(4−ジフェニルメチルピペラジニル)
−1−(3,4,5−トリメトキシフェニル)エタノー
ル・−塩酸塩 化合物8:1−(4−アリルオキシフェニル)−2−(
4−ジフェニルメチルピペラジニル)エタノール・−塩
酸塩 化合物9:1−(2−アリルオキシ−4−メトキシフェ
ニル)−2−(4−ジフェニルメチルピペラジニル)エ
タノール・二塩酸塩 化合物10:2−(4−ジフェニルメチルピペラジニル
)−1−(4−ヒドロキシフェニル)エタノール・−塩
酸塩 化合物11:dl−エリスロー2−(4−ジフェニルメ
チルピペラジニル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)
プロパツール・1/2酒石酸塩化合物12:dl−スレ
オ−2−(4−ジフェニルメチルピペラジニル)−1−
(4−ヒドロキシフェニル)プロパツール・酒石酸塩 その他の有用化合物についても、本発明者らの出願特許
(特開昭58−124776.59−101475)に
記載の方法で合成できる。
次に、上記−数式(I)で表わされるピペラジン誘導体
が脳障害抑制作用を示すことが、活性成分として1− 
(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(4−ジフェニ
ルメチルピペラジニル)エタノール・二塩酸塩(以下、
活性成分Aと略す)を用いた、成熟砂ネズミの一過性脳
虚血モデルの実験により、明らかになフな。
即ち、後述の表1で示すように、虚血中の脳アシドーシ
スが、活性成分A投与群ではコントロール(生理食塩水
投与群)に比べ比較的軽度であり、血流再開後、速やか
にアシド−シスが改善された。
また、後述の表2で示すように、血流再開後に測定した
脳水分含量は、活性成分A投与群がコントロールに比べ
有意に低い値を示し、脳浮腫の抑制効果が明らかになっ
た。
なお、本実験系では、脳虚血時の脳血流量及び脳ATP
レベルは、活性成分A投与群とコントロールとで有意な
差は無く、上記の効果は血流増加作用及びエネルギー代
謝改善作用によるものではない。
従って、脳機能及び代謝を抑制し、一過性脳虚血後の回
復を抑制する重要な因子であるアシド−シスを活性成分
Aは改善し、脳水分含量も有意に低い値を示し、脳浮腫
の抑制効果を示し、虚血による脳障害を抑制する。
また、本発明の活性成分である一般式(I)で表ねされ
る化合物は、既にマウスあるいはラットにおける急性毒
性試験により、生体に対して安全性の高い物質であるこ
とが知られている。(特開昭58−124776、特開
昭59−10147一般に、脳に作用する薬物は血液・
脳関門(BBB)通過性が問題となる。本発明の医薬組
成物は、一過性脳虚血モデルにおいて、大循環系(腹腔
内)投与で効果を示したことから、BBBを通過してい
ることを示しており、このことは、−船釣な経口又は注
射、坐剤のような非経口投与でいいので、医薬品として
有用である。
経口投与剤の剤型としては、例えば錠剤、カプセル剤、
散剤、顆粒剤及びシロップ剤等が挙げられ、非経口投与
剤の剤型としては、注射剤、坐剤等が挙げられる。これ
らの調製には、通常の賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤
、色素、希釈剤などが用いられる。賦形剤としては、ブ
ドウ糖、乳糖などが、崩壊剤としてはデンプン、カルボ
キシメチルセルロースカルシウムなどが、滑沢剤として
はステアリン酸マグネシウム、タルクなどが、結合剤と
してはヒドロキシプロピルセルロース、ゼラチン、ポリ
ビニルピロリドンなどが用いられる。
投与量は、通常成人において、注射剤で活性成分である
一般式(I)の化合物を1日約0.5mg〜100mg
1経口投与で1日5mg〜1000mgであるが、年齢
、症状等により増減することができる。
次に実施例を挙げて、本発明を更に詳しく説明する。
実施例1 実験方法 成熟砂ネズミを用い、ペンドパルビタール軽麻酔下(4
0mg/kg)に実験を行った。両側総頚動脈を30分
間クリップし、その後血流を再開とせて、一過性脳虚血
モデルを作成した。
1− (3,4−ジメトキシフェニル)−2−(4−ジ
フェニルメチルピペラジニル)エタノール・二塩酸塩(
活性成分A)5mg/kg  100μm又は生理食塩
水1001.tlを腹腔的投与した二群において、一過
性脳虚血前後の脳内pHの変化を生体計測31P−NM
Rスペクトロスコピーを用いて測定し、両群の比較を行
った。その後、脳を摘出して脳水分含量を測定し、脳浮
腫の程度の検討を行った。
表1は、虚血時及び血流再開後の、活性成分A投与群及
びコントロールの脳内pHの変化を示す。
表2は、血流再開60分後に測定した脳水分含量を示す
亙米 表1で示すように、31P−NMRにて測定した脳内p
Hは、両群とも虚血中著明に低下したが、活性成分A投
与群の低下はやや軽度である傾向があった。血流再開後
、脳内pHI、を徐々に正常へ回復したが、その回復は
活性成分A投与群において有意に速やかであった(Pr
o、05)。表2で示すように、血流再開後に測定した
脳水分含量は、活性成分A投与群において有意に低い値
を示し、脳浮腫の抑制効果が明らかに認められた。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R^1は水素原子又は低級アルキル基を示し、
    R^2は水酸基、アラルキルオキシ基、炭素数1〜5の
    低級アルコキシ基又は炭素 数3〜5の低級アルケニルオキシ基を示し、R^3は水
    素原子、アラルキルオキシ基、炭素数1〜5の低級アル
    コオキシ基又は炭素数 3〜5の低級アルケニルオキシ基を示し、 R^4は水素原子又は炭素数1〜5の低級アルコキシ基
    を示す) で表わざれるピペラジン誘導体を含有する、脳障害抑制
    作用を有する医薬組成物。
  2. (2)ピペラジン誘導体が1−(3,4−ジメトキシフ
    ェニル)−2−(4−ジフェニルメチルピペラジニル)
    エタノールである、特許請求の範囲第1項記載の医薬組
    成物。
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