JPH01311795A - スピーカ用振動板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は各種音響機器に使用されるスピーカの振動板
、詳しくは曲面状の振動板において、その振動面に任意
形状の凹凸からなるシェルを多数設けた振動板素材を複
数積層することによって。

曲率の大きな面体を構成するスピーカ用振動板に関する
ものである。

〔従来の技術〕

スピーカに使用される振動板は大別すると、コーン型振
動板、ドーム型振動板および平面振動板に分けることが
できる。

力弓る振動板において、近時平面振動板の多くは、２枚
の薄いスキン間に蜂の巣状に形成されたハニカムコアと
呼ばれるコア材を接着固定したものが使用されている。

これに対して、振動面が曲面からなるドーム状の振動板
は、指向性もよく、素直な再生音が得られるため、中音
用あるいは高音用スピーカに使用されている。

そのため、振動板を構成する素材については。

種々な素子Ａが研究開発されて実用に供されているが、
その形状は華に一枚の素材を金型等を使用して所謂ドー
ム状に成型しているにずぎなく、シたがってその断面は
中実であって、公知のドーム型の振動板は、いずれも１
枚の薄いシート部材を金型を使用して成型しているにす
ぎないので、振動手反自体の剛性が充分でなく、振動板
の剛性を増すには、振動板の肉厚を厚くする以外に手段
がなく。

肉厚が厚くなるほど振動板自体の重星が増加するため、
音質などの面において性能が劣化するという不都合が生
ずる。

そこで、この発明の出願人は２曲面部の中央部分におけ
る曲げ断面係数を大幅に向上させることによって振動板
全体の剛性を増すようにした曲面を有する振動板を提供
することを目的として鋭意研究を行い、シート状素材を
曲面状に成型すると共に、その曲面部に複数の凹凸状の
シェルを一体的に設けた振動板素材を一対形成し、前記
各振動板素材をその曲面が互いに対向する状態で重ね合
わせると同時に、各振動板素材の相対位置に形成したシ
ェルの頂部を相互に結合することによって断面をレンズ
状にしたことを特徴とするスピーカ用振動板を提案した
。（特願昭６１−３０１３５３号） 〔発明が解決しようとする問題点〕 前記レンズ断面を有する振動板は、従来公知のドーム型
振動板の持つ指向性の良さを有すると共に、振動板の中
央部における曲げ係数が大幅に向上するため、軽量でか
つ大剛性のスピーカ用振動板を実現することができたが
、振動板素（オの曲率をより大きくシ、大型化を図る場
合１曲面部に形成する凹凸状のシェルの高さが必然的に
伸び、その結果振動板全体の強度が低下することが判明
した。

この発明はか＼る現象に鑑み、レンズ断面を有ｒる振動
板の改良を行い１曲率の大きな面体を有するスピーカ用
振動板を開発したものである。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明のスピーカ用振動板は、前記目的を達成するた
め、レンズ断面を有する核振動板部材を構成し、この核
振動板部材の外側に核振動板部材を構成する振動板素材
と同一構造を有し２曲率のみが異なる表面振動板素材を
必要に応じて、多層に接合したもので１曲率の緩やかな
曲面部に複数の凹凸状のシェルを一体的に設けた一対の
振動板素材を、各振動板素材をその曲面が互いに対向す
る状態で重ね合わせると共に、各振動板素材の相対位置
に形成したシェルの頂部を相互に結合して断面レンズ状
を有する核振動板部材を構成し。

咳核振動板部材の両外側に９曲率が前記振動板素材の曲
率よりも大きく、かつ曲面部に形成する複数の凹凸状の
シェルの頂部が前記核振動板部材の曲率とほぼ一致する
曲面上に位置するようシェルを形成した表面振動板素材
を重ね合わせ核振動板部材のシェル底部と、このシェル
と相対する位置にある表面振動板素材のシェルの頂部と
を結合することによって多層シェル構造としたことを特
徴とするものである。

この発明の振動板に使用する素材は、その材質は特に限
定されないが、祇若しくは合成樹脂フィルム等の薄いシ
ート部材が好ましい。

これらシート部材をドーム状等の曲面に成型するには、
従来公知の手段によって行うもので、シート素材をドー
ム型等の曲面状に成型するに際して、凹凸からなるシェ
ルも同時に成型するものである。

曲面部に形成する凹凸状のシェルの形状は２円錐状、角
錐状１球状等があるので、スピーカの用途に合わせてシ
ェルの形状を選択する。

か＼るシェルは２曲面部の全面に一体的に形成するもの
で、その配列は振動板素材の中心部（頂面）を基準とし
て外周面に向けてランダムに配設する方法、あるいは同
心円状に配列する方法があるが、特にその配列は限定さ
れず、スピーカの用途に応じて適宜選択する。

核振動板部材を構成する振動板素材の曲率は緩やかなも
ので、いわゆるドーム形もしくはカテナリー状の曲面を
有し、一対の振動板素材を曲面が互いに対向する状態で
重ね合わせたとき、一方の振動板素材に形成したシェル
の頂部と、他方の振動機素材に形成したシェルの頂部と
が、結合に際して同一平面上に位置するよう曲率を設定
することが好ましい。

一方、核振動板部材の外側の曲面部に結合する表面振動
板素材は核振動板部材を構成する振動板素材の曲率より
も大きな曲率を有するもので。

曲面に形成するシェルの高さは、その頂部が前記振動板
素材の底部と接するよう一定の曲面上に有らしめる。換
言すれば、振動板素材の曲面と一致させるものである。

核振動板部材の外側に結合する表面振動板素材は、２層
あるいはそれ以上に積層することによってより曲率の大
きな面体とすることができるが。

例えば３層目に結合する表面振動板素材に形成するシェ
ルの頂部で構成される曲面は、２層目の表面振動板の曲
面と一致するものである。

〔作　　　用〕

この発明は、ドーム若しくはカテナリーに形成した緩や
かな曲面部を有する一対の振動板素材のそれぞれに複数
の凹凸状のシェルを形成し、各振動板素材に設けたシェ
ルの頂部を相互に連結することによって核振動板部材を
構成し、この核振動板部材の表面に３曲面部に形成する
シェルの頂部によって形成される曲面を核振動板部材の
曲面と一致させた表面振動板素材を結合したスピーカ用
振動板であるため核振動板部材の表面に結合させる表面
振動板素材を２層、３層と多層にすることによって曲率
の大きな面体からなる振動板を構成することができ、得
られた振動板はいわゆるドーム形振動板の有する優れた
特長を備え、枝振動板を構成する振動板素材および表面
振動板素材に形成するシェル自体の高さを低くすること
によって得られる振動板の剛性を充分に確保することが
できる。

〔実　施　例〕

以下、この発明の一実施例を添付の図面に基づいて詳細
に説明する。

この発明のスピーカ用振動板は核振動板部材Ａと、この
核振動板部材への外側に結合する表面振動板部材Ｂとか
ら構成される。

核振動板部材Ａは、２枚の振動板素材１．２から構成さ
れるもので、各振動板素材１，２は、いずれも合成樹脂
製の薄いシート部材を圧空成型によって緩やかな球面を
有するドーム型に形成したもので１図示しないがその平
面は四隅を弧、状とした全体が方形のもので、一方の振
動板素材１は。

その曲面部の中心に円錐台状のシェル１ａを、ついでそ
の外側の同心円上に円錐台状のシェルｌｂを、さらにそ
の外側に円錐台状のシェルＩＣを順次形成したものであ
る。

他方の振動板素材２も、前記振動板素材１と同一の条件
で円錐台状のシェル２ａ、　　シェル２ｂ。

シェル２ｃが一体的に設けられている。

ついで、か−る構造に形成された一対の振動板素材１と
２を、その曲面が互いに対向するよう重ね合わせ、かつ
、各振動板素材１．２に形成した対向するシェルを相互
に１例えばシェル１ａとシェル２ａの頂部を接着剤等に
よって張り合わせ断面がレンズ状を有する１枚の核振動
板部材Ａを構成したものである。

なお、前記実施例においては、振動板素材に形成する曲
面を単にドーム状としたが、得ようとする振動板の高さ
と口径及び長さく懸垂線の長さ）を設定することによっ
て求められるカテナリ　（懸垂線）を曲面としてもよい
。

一方２表面振動板部材Ｂは、前記核振動板部材Ａの外側
に結合されるもので、振動板素材１の外側には表面振動
板素材３が、振動板素材２の外側には表面振動板素材４
をそれぞれ重ね合わせるものであるが、各表面振動板素
材３，４はそれぞれ前記振動板素材１，２と同様に合成
樹脂製の薄いシート部材を圧空成型によってその曲率が
振動板素材１．２の曲率より大きくなるよう形成したも
のである。

しかして２表面振動板素材３，４の曲面部に形成する複
数の凹凸状のシェル３ａ、３ｂ、４ａ。

４ｂは、各シェル３ａ、３ｂ、４ａ、４ｂの頂部が振動
板素材１．２に形成したシェルの底部と結合することが
できるよう曲面部に配設するものであって、かつ各シェ
ル３ａ、３ｂ、４ａ、４ｂの頂部を結ぶことによってで
きる曲面が振動板素材１，２の曲面と一致するようその
高さを設定して個々のシェルを形成したものである。

ｔ（お、この実施例においては核振動板部材Ａのり）側
には一層となるよう表面振動板素材３，４を設けたが９
表面振動板素材３．４の外側にさらに表面振動板素材を
結合して２層、３層とする、−ともできる。

〔発明の効果〕

この発明のスピーカ用振すＪ板は以上述べたよらに、緩
やかな曲面部に複数の凹凸状のシェルを形成した＝一対
の振動板素材を、相対する曲面部に形成したシールの頂
部を相互に連結して断面レンズ状の核振動板部材を構成
し、該核振動板部材の外側に、振動板素材の曲率よりも
大きい曲率を有すると共に２曲面部に形成したシェルの
頂部が振動板素材の曲率とほぼ一致する曲面上に位置す
るようにシェルを形成した表面振動板素材を重ね合わせ
て曲率の大きな面体としたので、従来のドーム形振動板
の有する全ての利点を有する。

しかも核振動板部材および表面振動板素材に形成する個
々のシェルの高さを低くすることによって振動板自体の
剛性をより向−トさせることができる上共に、シェルの
高さを低く抑えることによってより軽量で、しかも経済
的なスピーカ用振動板を得ることができるなど多大な利
点を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明のスピーカ用振動板の一例を示す断面
図、第２図はこの発明のスピーカ用振動板を構成する表
面振動板部材の断面図、第３図は核振動板部材の断面図
である。 Ａ・・・核振動板部材 Ｂ・・・表面振動板部材 １．２・・・振動板素材 ３．４・・・表面振動板素材

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）曲率の緩やかな曲面部に複数の凹凸状のシェルを
   一体的に設けた一対の振動板素材を、各振動板素材をそ
   の曲面が互いに対向する状態で重ね合わせると共に、各
   振動板素材の相対位置に形成したシェルの頂部を相互に
   結合して断面レンズ状を有する核振動板部材を構成し、
   該核振動板部材の両外側に、曲率が前記振動板素材の曲
   率よりも大きく、かつ曲面部に形成する複数の凹凸状の
   シェルの頂部が前記核振動板部材の曲率とほぼ一致する
   曲面上に位置するようシェルを形成した表面振動板素材
   を重ね合わせ、核振動板部材のシェル底部と、このシェ
   ルと相対する位置にある表面振動板素材のシェルの頂部
   とを結合することによって多層シェル構造としたことを
   特徴とするスピーカ用振動板。