JPH01311013A - 身体用消臭剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ］発明の目的） 本発明は植物生薬の黄芥：（コガネバナの根）の新規な
応用に関する。

「産業上の利用分野」 本発明によるオウゴン抽出物は、不快臭（アミン臭、ア
ンモニア臭、チオグリコール酸臭）を消臭する作用があ
り、例えば頭髪、肌、あるいは、腋、肛門、腟１口腔等
の局所に対する消臭を目的とした医薬品、化粧品、医薬
部外品などの製剤（処方中）に配合して用いることがで
きる。

「従来の技術」 オウゴンは、日本薬局方にも収載されている植物生薬の
一つとして知られている。

本発明者らは、オウゴンの医薬品、化粧品、医薬部外品
等への、新規な有効利用を課題となし、種々の研究を続
けてきた。とくに本発明者らはオウゴン中に含まれるフ
ラボノイド系化合物を中心にして、パイカリン、あるい
はそのアグリコンであるパイ力レインの抽出法等をもつ
て、新規な有効手段を求めてきた。

例えば、特許公報昭６２−３２１７３号にはパイカリン
の製造法等を示し、さらに公開特許公報昭６３−２７４
３５号においては、バイカレインを主体に含む抽出物を
開示し、又、特許出願昭６２−２０７２３６〜７におい
ては、パイ力レインを主体とする粉末（抽出物）には、
生体内に異常に生成された活性酸素（０−８等）に対す
る強い捕捉除去作用を有することを開示した。

［発明が解決しようとする課題」 本発明の課題は、引続きオウゴンを出発原料となし、前
記したごとくのフラボノイド系化合物（抽出物）につい
て、その■油料用を目的となす。

すなわち本発明者らの課題は、前記した刊行物に示され
た。パイカリン又はパイ力レイン、あるいは、それらの
成分を主体となす抽出物をもとに、さらに新しい利用分
野を求め、鋭意研究に当った・ その結果、以下に開示するごとく、パイ力レイン、又は
パイ力レインを主体となす抽出物には。

不快な臭いに対して、消臭作用が、あることを見出した
。

［発明の構成］ 本発明はオウゴンから得られた抽出物を、身体の消臭に
用いることにある。

身体の消臭を目的とした製剤としては、各種の剤形に加
工されたものが考えられるが、例えば、医薬品、化粧品
、医薬部外品に定められた範ちゅうの、公知な外用塗布
、塗擦用の液状タイプの製品、スプレ一方式の粉状、泡
状、液状製品、又はクリーム状、乳液状タイプの製品、
扮体状、ケーキ状タイプの製品中に添加（配合）して用
いることが出来る。

本発明に用いるオウゴン抽出物は、パイ力レイン又はオ
ウゴン由来のフラボノイド系化合物を含有したエキス、
あるいは、それを含む溶液となしたものが利用出来る。

すなわち、オウゴン中に含まれるフラボノイド系化合物
としては、オウゴニン、パイカリン、パイ力レインなど
、数種類の成分がＦＭ認されており、公知抽出法により
得られた。パイカリンあるいは、これらのフラボノイド
系化合物を含む抽出物が利用出来る。

ここでは、具体的なデータを開示するために。

本発明者らが出願中の方法（特許出願番号：昭６２−２
０７２３７号）をもとに得られた抽出物（パイ力レイン
が５０％以上含有する抽出物の粉体）をもとに、作用又
は効果に関して述べる。

［作用又は効果の確認」 第１図は、上述の方法による。パイ力レインが５０％以
上含有するオウゴン抽出物の粉体の有する、液体クロマ
トグラフィーによるチャートである。

［高速液体クロマトグラフィー測定条件」カラム：　Ｌ
Ｓ−４１０（ＯＤＳ）。

４．６ｍｍＸ２５ｃｍ。

溶離液　：　１會トニトリル　４３：　水　２７　　：
　　０．６％リン酸　３０流量：　１．Ｏｍｇ／ｍｉｎ
。

カラム温度＝４０℃。

検出：紫外部２８０ｎｍ。

この抽出物は黄色状の粉末であって、エタノール、メタ
ノール、又はエタノールかメタノールと水の混液中に溶
解する性質があるも、水に不溶である。以下、このオウ
ゴン抽出物粉末について、便宜上、ＷＥＰと略記する。

次表（第１表）は、ＷＥＰのアミン臭に対する臭気強度
（消臭効果）について、５人のパネラ−による採点結果
である。

又、第２表は、ＷＥＰのチオグリコール酸臭に対する臭
気強度（消臭効果）について、１０人のパネラ−による
採点結果である。

臭気強度の採点に当っては、Ｏ：無臭、ｌ：やっと感知
できる程度のにおいがある、２：なんのにおいであるか
がわかる程度のにおいがある。

３：なんなくにおいが感知される。４：強（におう、５
：強烈なに右いがする。の６段階に区分して、それぞれ
の試験管内溶液の臭気について、評価する方法により行
った。

その結果は、いずれもＷＥＰを添加した溶液に対して、
著明な消臭効果が確認された。

「第１表」アミン臭に対する消臭効果 「第２表」チオグリコール酸具に対する消臭効果一方、
検知管を用いた測定によれば、それぞわ次表（第３〜５
表）に示すごとくの成績が得られた。

「第５表」チオグリコール酸の測定結果以上、第１〜５
表に示すごとく、明らかにＷＥＰは、消臭効果があるこ
とが確認された。

すなわち、オウゴンからフラボノイド系化合物を主体と
する抽出物としては、例えば、本発明において示したＷ
ＥＰ、又は本発明者らによって。

化粧品等、外用塗布、あるいは服用等に開発した。特許
公報間６２−３２１７３号、公開特許公報間６３−２７
４３５号などがあるが、これらの刊行物中に示される、
それぞれの抽出物であれば、そのいずれを用いてもよい
。

この他、抽出物には、いろいろの抽出溶媒を用いて得ら
れたものがあるが、それらの抽出物を用いる場合、消臭
効果の強弱は、フラボノイド系化合物の含有量に左右さ
れ、とくにパイ力レインを含む抽出物である場合、良好
である。

つまり、オウゴン抽出物の消臭効果は、フラボノイド系
化合物の高含有したものほど良好であり、とくにそのな
かでも、パイ力レインが主役を演じていることである。

したがって、オウゴンからパイ力レインを単離（ｕＡ離
法：ＰＡλば、特許公＄１７６２−３２１７３号に開示
）して、これを消臭剤の処方中に用いてもよい。

（製剤化例） 具体的なオウゴン抽出物の製剤化例としては、従来の公
知な外用塗布、塗擦の形態で用いられるもの、あるいは
化粧品類等の処方中に用いることによって、体臭２毛髪
臭、パーマネントウェーブ剤使用時の薬品臭の残留など
に対して有効である。

又、オウゴン由来のフラボノイド系化合物を主体とする
抽出物や、さらに、それらの単離成分はエタノール中、
又はエタノールと水の混液中に溶解する性質がある。こ
の性質を利用すれば、エタノールを高含有するようなヘ
アートニックや化粧水、あるいは肌用の、消毒清浄拭き
取り剤に配合して用いることも出来る。

さらに最近では微香性、あるいは無香料の外用剤、ある
いは化粧品類が市販されているが、このような場合には
、それらの製品を使用するに当っては、処方中に１体臭
（腋臭）の発生を抑制するような成分の併用が望まれる
。

例えば、抗菌性作用をもったパラベン類は、製品自体の
防腐効果と共に１体臭の抑制に働くこととなるが、パイ
力レインやパイカリンなどを含む抽出物は、微香性タイ
プのイビ粧品類に右いて、パラベン類との併用により、
さらに効果的な消臭効果を持続させると共に、パラベン
類の防腐効果を向上することが出来る。

次表（第６表）は１本発明によるオウゴン抽出物の消臭
作用をもとに、具体的な製剤化に当ってその必要条件と
共に、製剤化商品の使用例などについて、まとめたもの
である。

「第６表」 （簡易な製剤化例） ここでは、最も繁用性のあるものとして、リキッドタイ
プの身体用消臭剤の製剤化法について示すと１次のごと
くである。

スタート原料として日周に規定される。オウゴン１ｋｇ
に、精製水６２を加え、５０〜６０℃に加温した後、無
水エタノール１４Ｉ２を加えて、３昼夜程度浸漬を行っ
た後、濾過して、その濾液を得る。

この濾液中にはオウゴン由来のフラボノイド系化合物が
含まれるが、本発明者らは、ここで、パイ力レインを定
量項目の一つとなし、その濃度が０．３”／、％になる
ように調整すると共に、濾液中に含まれるエタノールの
濃度が、最終的に７０ｖ／ｖ％になるように調整して、
リキッドタイプの身体用消臭剤となした。

このものは、そのまま塗布、！！！擦、拭き取り用とし
て用いられると共に、化粧水、ヘアートニック等の処方
中にも添加して用いることができ、それらの処方中の溶
液の系中にあって沈殿析出も少なく、最も簡易な製剤化
法の一つと言えるものである。

又、ヘアースプレー（エアゾール）タイプの製品中にも
配合が容易であり、ノズルの目づまりを生ずることも少
ない。

ここで示したリキッドタイプの消臭剤は、エタノールの
有する拭き取り効果、消毒効果、清涼効果が付加されて
いる。

【発明の効果） オウゴン又はオウゴン由来の抽出物に対する有効利用は
、従来、漢方薬の処方製剤中に用いられていた。

本発明者らはオウゴン中に含まれるフラボノイド系化合
物を中心に、医薬品、化粧品、医薬部外品等への有効利
用を求めて、その研究を続け、これまでに、肌や毛髪に
対する保護を目的とした利用分野を切り開いてきたが１
本発明は、さらに、消臭剤としての利用を可能となした
こと、このことが最大の効果として上げられる。

すなわち、オウゴン又はその抽出物が不快臭を除去又は
消臭する作用は、まったく知られていなかった。

本発明によれば、前項に示したごとく、その製剤化も容
易である。

したがって、オウゴンの新しい分野を促進し。

これが引金となって、オウゴンの需要が増大すれば、オ
ウゴン＝コガネバナの根を１組織培養して生産すること
も可能であり、これをもとに、抽出して用いることも期
待できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、オウゴン抽出物（ＷＥＰ）に係る液体クロマ
トグラフィーによるチャートである。 Ａはパイ力レイン、Ｂはオウゴニン。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１） オウゴン由来のフラボノイド系化合物含有抽出物を配合
   したことを特徴とする、身体用消臭剤。