JPH01308382A - 油圧エレベータの沈下量検出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、油圧エレベータの沈下量検出装置、特に平常
運転時において短時間で乗かごの沈下量の検出が行われ
る油圧エレベータの沈下量検出装置に関する。

〈従来の技術〉 油圧エレベータは、例えば実開昭５７−１９６０７４号
公報に記載されているように、シリンダ内にプランジャ
が配設され、このプランジャに乗かごが連結されていて
、上昇指令によって油圧パワユニットが作動して油送管
を通じてシリンダ内に油が注入される。このシリンダ内
への油の注入によって、１ランジヤが上昇しこれに伴っ
て乗かごが上昇するようになっている。

また、下降指令が出ると油圧パワユニットの作動によっ
て、シリンダ内の油が放出されるので、プランジャが下
降し、これに伴って乗かごが下降するようになっている
。

このような油圧エレベータは、長時間の使用によって、
プランジャとシリンダの摺動部にあるパツキンや油の出
入量を調整する電磁弁が、阜耗したり劣化したりして油
漏れが生じ、この油漏れによって乗かごの速度特性にず
れが生じることになる。このため、前述の油漏れを早期
に検出し乗かごの速度特性のずれを、許容範囲内におさ
えてエレベータに安全且つ高精度の運行を行わせるため
に、油漏れの定期点検を行って対応する保守対策を講じ
ることが必要である。

そこで、従来は乗かごを定期的に予め設定された時間、
例えば３０分乃至１時間停止させ、この停止時間におけ
る乗かごの沈下量を測定し、測定された沈下量から異常
な油漏れが生じているか否かを判別していた。

〈発明が解決しようとする課題〉 前述のような従来の乗かごの沈下量の測定は、エレベー
タの正常運転を長時間にわたって停止して、長い点検時
間をかけて沈下量の測定を行う必要がある。この長い点
検時間の間は、利用者の需要に応じたエレベータの運転
を行うことが出来ないことに加えて、沈下量の測定を行
う点検ｆｉ１ｍ業そのものが煩雑で、且つ点検精度その
ものも余り高精度を得ることが出来ない。

本発明は、前述のような油圧エレベータにおける乗かご
の沈下量の測定の現状に対してなされたものであり、そ
の目的は利用客に影響を及ぼすことなく、エレベータの
通常運行時に短い点検時間で、乗かごの異常沈下を精度
よく検出することが出来る油圧エレベータの沈下量検出
装置を提供することにある。

く課題を解決するための手段〉 前記目的を達成するために、本発明はシリンダ内の油を
制御することにより、前記シリンダ内でプランジャを移
動させ、このプランジャに連結されている乗かごを昇降
させる油圧エレベータに設けられ、前記束かごの沈下量
を検出する油圧エレベータの沈下量検出装置において、
前記束かごが予め設定された距離を沈下するに要する時
間を計測する計測手段と、この計測手段の計測値を表示
する゛表示手段とを有する構成となっている。

く作用〉 本発明では、乗かごが予め設定された距離を沈下するに
要する時間を計測する計測手段として、例えば乗かごが
最下階乗場に位置すると、断面Ｕ字形の検出装置が磁性
材片により磁路が短絡され、乗かごが僅かな設定距離沈
下すると、この検出装置は磁性材片に近接対向しなくな
り、磁路の短絡状態を解除する構成がとられる。そして
、前述の磁路の短絡状態の解除で作動する接点が設けら
れ、この接点の０Ｎ−ＯＦＦ動作によって、前述の設定
距離を乗かごが沈下する時間の間、検出装置がら発せら
れる検出信号に基づいて、計測手段のカウンタが計数を
行う。

このようにして、所定の設定距離を乗かごが沈下する時
間が、カウンタで計数され、このカウンタの計数値が表
示手段に表示される。

以上の沈下量の測定動作は、エレベータの通常運転動作
時に行われ、測定動作中に乗かごの呼びが発生すると、
測定動作はリセットされて、乗がごはサービス運行し、
利用者の需要に応じながら沈下量の測定が行われる。

〈実施例〉 以下、本発明の実施例を第１図乃至第３図を用いて詳細
に説明する。

ここで、第１図は昇降路内における実施例の構成を示す
断面図、第２図は第１図の細部の構成を示す斜視図、第
３図は実施例の動作を示すフロ・−チャートである。

第１図に示すように、昇降路１の底部にシリンダ４が固
定され、このシリンダ４には油送管３が接続され、油圧
パワユニット２から油送管３を介して、シリンダ４内に
油が流入され、またシリンダ４内の油が油送管３を介し
て、油圧パワユニット２に放出されるようになっている
。

このシリンダ４内にプランジャ６が軸方向に移動自在に
設けられ、プランジャ６のシリンダ４がらの突出端部に
は乗かご５が連結されている。そして、シリンダ４とプ
ランジャ６との摺動部には、パツキン７が取り付けられ
ている。

また、エレベータの最下階乗場９位置における昇降路１
の上部に、昇降路方向に所定長例えば３０ｃｍにわたっ
て、磁性材の遮蔽板１０が固定されている。一方、乗か
ご５には、この遮蔽板１゜と対向する位置に検出装置８
が設けられ、この検　。

出装置８は断面０字型に形成され、Ｕ字の溝内に遮蔽板
１０の縁部１０ａが、近接対向して位置することが出来
るように構成されている。

このため、乗かご５が最下階乗場９に着床した状態では
、第１図の位置Ａ（遮蔽板１０の中央位置）において、
検出装置８のＵ字の溝内に遮蔽板１０が挿入されている
。そして、乗かご５が沈下して位ｉＢに達すると、検出
装置８のＵ字の溝内に遮蔽板１０が存在しない状態とな
るように構成されている。また、検出装置８に設けられ
ている接点が、検出装置８のＵ字の溝内に遮蔽板１０が
挿入されているとＯＦＦとなり、Ｕ字の溝内に遮蔽板１
０が挿入されていないとＯＮとなり、接点がＯＦＦとな
ると検出装置８から検出信号が発せられるようになって
いる。

さらに、油圧パワユニット２の上板に第２図に示すよう
に、カウンタ１１が配設され、このカウンタ１１のケー
スの前面にはデイスプレィ１２が取り付けられている。

カウンタ１１のケースには、油圧パワユニット２内に備
えられている回路から電源コード１３を介して、ＡＣ１
００Ｖが供給され、またカウンタ１１のケースには、検
出装置８からの検出信号が入力される信号線１４が接続
されている。

そして、カウンタ１１は乗かご５が、最下階乗場９の位
置Ａに位置すると計数を開始し、乗かご５が予め設定さ
れた距離沈下して、検出装置８が位置Ｂに達すると計数
を停止するようになっていて、位置Ａ及び位置Ｂ間の予
め設定された距離は例えば１５ｃｍに設定されている。

このような構成の実施例において、検出装置８とカウン
タ１１とが本発明の計測手段を、また、デイスプレィ１
２が本発明の表示手段を構成している。

次に、第３図を用いて実施例の動作を説明する。

第３図のステップＳ１において、乗かご５が最下階乗場
９にあって、検出装置８が基準の位置Ａにあるか否かが
判定される。このステップＳ１の判定で、検出装置８が
位置Ａにあると判定されると、ステップＳ２に進んでカ
ウンタ１１が計数を開始し、さらにステップＳ３に進ん
で乗かご５が引き続き最下階乗場９に停止しているか否
かの判定が行われる。

このステップＳ３の判定で、乗かご５が引き続き最下階
乗場９に停止していることが確認されると、カウンタ１
１の計数は継続して行われるが、エレベータに乗かご呼
びが発生すると、カウンタ１１はリセットされ、乗かご
５はサービス運行を行う。そして、他階から最下階乗場
に階復帰が行われると、前述のステップＳ１からステッ
プＳ３の動作が、繰り返して行われる。

乗かご５の最下階乗場９での沈下が進み、乗かご５に取
り付けられている検出装置８が位置Ｂに達すると、ステ
ップＳ４に進んで検出装置８からの検出信号のカウンタ
１１への入力が遮断され、ステップＳ５に進んで、カウ
ンタ１１の最終計数値がデイスプレィ１２に固定表示さ
れる。

そこで、保守点検作業時に、ステップＳ６において、点
検者がデイスプレィ１２の表示を確認し、基準の判定デ
ータと比較することにより、エレベータに異常な油漏れ
が発生しているかどうかを、直ちに検知することが出来
る。この場合、必要に応じてステップＳ７においてリセ
ット操作を行うことにより、ステップＳ１乃至ステップ
Ｓ６の動作を繰り返し行わせて、動作の確認を行うこと
も出来る。

このようにして、点検者はエレベータの異常な油漏れを
、デイスプレィ１２により確認して直ちに対応する保守
作業を行うことが出来る。このデイスプレィ１２は、点
検者の見易い位置に配設されているので、迅速に誤りな
く計数値を読み取ることが出来る。

また、遮蔽板１０としてドアゾーン用検出遮蔽板を使用
し、検出装置８としてドアゾーン用の検出装置をそのま
ま使用することが出来るので、デイスプレィ１２を具備
したカウンタ１１を取り付けるだけで、既設の設備を利
用して簡単に組立てることが出来る。

そして、カウンタ１１のデイスプレィ１２の計数値を読
み取ることで乗かご５の異常沈下を起こす油漏れが検出
され、沈下量の測定のなめにエレベータを停止させる必
要がないため、利用客に何らの影響を及ぼすことなく通
常運行状態で、エレベータの沈下量の測定が可能である
。

〈発明の効果〉 以上詳細に説明したように、本発明によると、利用客に
影響を及ぼすことなく、通常の運行状態で、デイスプレ
ィの表示計数値を読み取ることによって、簡単、迅速且
つ精度よく油圧エレベータの沈下量を検出することが出
来る。また、本発明は既設のエレベータの装置を利用し
て、カウンタとデイスプレィを追加するだけで簡単に、
低製造コストで構成することが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は昇降路内における実施例の構成を示す断面図、
第２図は第１図の細部の構成を示す斜視図、第３図は実
施例の動作を示すフローチャートである。 １・・・・・・昇降路、２・・・・・・油圧パワユニッ
ト、４・・・・・・シリンダ、５・・・・・・乗かご、
６・・・・・・プランジャ、７・・・・・・パツキン、
８・・・・・・検出装置、１０・・・・・・遮蔽板、１
１・・・・・・カウンタ、１２・・・・・・デイスプレ
ィ。 ４・・・シＩノンタ ５・・乗りゝミ ロ　・プランジ７ ８・、・檜占装置 第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. シリンダ内の油を制御することにより、前記シリンダ内
   でプランジャを移動させ、このプランジャに連結されて
   いる乗かごを昇降させる油圧エレベータに設けられ、前
   記乗かごの沈下量を検出する油圧エレベータの沈下量検
   出装置において、前記乗かごが予め設定された距離を沈
   下するに要する時間を計測する計測手段と、この計測手
   段の計測値を表示する表示手段とを有することを特徴と
   する油圧エレベータの沈下量検出装置。