JPH01307104A - 電線・ケーブル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野１ 本発明は水トリー発生、特にボウタイトリーを抑止する
ことの出来る電線・ケーブルに関するものである。

［従来の技術］ 架橋ポリエチレンは高度の電気絶縁性を有することから
、電線・ケーブル用電気絶縁体として広く使用されてい
る。

しかし、湿潤もしくは浸水雰囲気で架橋ポリエチレン絶
縁電線・ケーブルを使用すると水トリーが発生し、電気
絶縁性能が著しく低下する。

水トリーは架橋ポリエチレン絶縁体中のボイド、異物、
及び絶縁体と半導電層界面の不整等の局所的高電界部に
水が凝集することによって発生する。

そこで、電線・ケーブル絶縁体中のこれらの欠陥を除去
するため多くの努力が払われてきており、レジンの品質
管理や電線・ケーブル製造技術の改善によって、水トリ
ーの発生の抑止効果が向上してきている。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、現在の技術ではこれらの欠陥を皆無とす
ることは出来ず、多方面からの水トリーの発生の抑止対
策について検討されてきている。

本発明は上記に基づいてなされたもので、絶縁体中のボ
イド、異物、及び絶縁体と半導電層界面の不整といった
欠陥が存在していても水トリーの発生を抑止できる電線
・ケーブルの提供を目的とするものである。

［課題を解決するための手段及び作用］本発明の要旨は
、ポリエチレン又はエチレン共重合体或いはこれらの混
合物１００１ｍ部に対し、全炭素数が１０〜４０の第三
アミンを０．０５〜３．０重間部添加した組成物を用い
ることにあり、それによって耐水トリー性、特に耐ボウ
タイトリー性を大幅に向上させたものである。

本発明において、全炭素数が１０〜４０の第三アミンと
は次のような構造を有するものである。

（Ｒ、Ｒ、Ｒ３の合計炭素数：１０〜４０）このような
構造を有するものとしては、トリオクチルアミン、ジラ
ウリルモノメチルアミン、ジメチルステアリルアミン、
ジメチルオレイルアミン等が挙げられる。

尚、Ｒの構造中に一部酸素、窒素、硫黄等の原子又はこ
れらからなる原子団が入っても支障はない。

ここで、全炭素数を１０〜４０としたのは、１０未満で
はポリエチレン又はエチレン系共重合体或いはこれらの
混合物との相溶性がなく表面に析出してしまうからであ
る。使方、４０を越えるとアミンが木来有するボウタイ
トリーの発生を抑止する効果が著しく低下してしまうか
らである。

又、上記第三アミンの添加量を０．０１１重部以上３．
０重ψ部以下と限定したのは、０．０１千皐部未満では
目的とづるボウタイトリーの発生抑止効果が不十分であ
り、３．０重石部を越えると相溶性の制限から絶縁体表
面に析出してくるからである。

ベースレジンとしては、低密度ポリエチレン、中密度ポ
リエチレン、エチレン−酢酸ビニルコポリマー、エチレ
ン−エチルアクリレート、エヂレンープロピレン共重合
体等エヂレンを過半に含むポリオレフィンが該当する。

これらのうち１種又は２種以上組み合わ「て用いてもよ
い。

架橋剤としては、通常用いられるジクミルパーオキサイ
１−′、１．３−ビス−（ｔ−ブチルパーオキシ−イソ
プロピル）ベンゼン、２，５−ジメチル−２，５−ジー
（ｔ−ブチルパーオキシ）−へキシン−３等が挙げられ
る。

架橋法としては、有機過酸化物による化学梁構の伯に、
シラン水架橋や電離性放射線によるものがある。

その他必要により滑剤、着色剤、充填剤、架橋促進剤笠
を添加することは一部に差し支えない。

［実　施　例］ 表の各個に示すような配合の電線・ケーブル用電気絶縁
体を調整した。

（電線の作製） 表に示した配合の組成物を１２０℃の熱ロールで混練し
て作製したシートをペレタイザーを用いてベレット化し
た。これを外径３ｍの導体上に厚さ０．５ｍのポリエチ
レン系半導電性層とともに絶縁体厚２Ｍになるように押
出被覆し、続いて窒素ガスを熱媒体とした乾式架橋管内
において架橋し、その後加圧冷却することにより絶縁電
線を得た。

（評価方法） 耐ボウタイトリー性は、上記のようにして作製した電線
を９０℃の温水中に浸漬し、導体−水門に△Ｃ３Ｋ　Ｖ
を５００日間印加し、これを薄くスライスしてメチレン
ブルー水溶液で煮沸染色し、光学顕微鏡を用いてボウタ
イトリーの発生の有無と個数を調べ評価した。

ブルームは、電線を作製する前に作ったペレットを８０
℃のｔｆｌＷ槽に１０日間保存した後、その表面を観察
し評価した。

表から明らかなように、実施例１〜６のように本発明に
係る添加剤を限定量添加したものはボウタイトリーの発
生を十分抑止していると共にブルームは認められなかっ
た。

これに対し、比較例１のように未添加のもの、及び比較
例２のように限定量未満のものは、ボウタイトリーの発
生ｍ　ｈ＜非常に多く、又、比較例３のように限定量を
越えて添加したものは、ブルームが見られた。

［発明の効果］ 以上説明してぎた通り、本発明によれば耐水トリー性、
特に耐ボウタイトリー性に擾れた電線・ケーブルを提供
することが出来、信頼性向上に大きく寄与するものであ
る。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ポリエチレン又はエチレン共重合体或いはこれらの
   混合物１００重量部に対し、全炭素数が１０〜４０の第
   三アミンを０．０５〜 ３．０重量部添加してなる組成物を導体外周に被覆し、
   架橋処理したことを特徴とする電線・ケーブル。