JPH01301562A - 複合材料及びその製造方法 - Google Patents

複合材料及びその製造方法

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JPH01301562A
JPH01301562A JP63179377A JP17937788A JPH01301562A JP H01301562 A JPH01301562 A JP H01301562A JP 63179377 A JP63179377 A JP 63179377A JP 17937788 A JP17937788 A JP 17937788A JP H01301562 A JPH01301562 A JP H01301562A
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boron
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俊彦 谷
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、周期律表第IVa〜VIa族元素のうちの少
な(とも1種の硼化物と炭化珪素(S i C)とから
なり、繊維状の上記硼化物を含有する複合材料に関する
ものであり、機械部品等に応用することができるもので
ある。
〔従来の技術〕
炭化珪素は高温で優れた機械的及び化学的性質を示すた
め、高温機械部品への応用が試みられている。特に、特
公昭57−32035号や特公昭59−34147号に
あるような、硼素または硼素化合物系統の焼結助剤を使
用した場合には、1500度以上の温度でも強度低下が
見られず、逆に室温より強度が増加する傾向を示す。こ
のため、1400度以上の高温で作動するガスタービン
エンジン用材料等としてを望視されている。
しかしながら、その最大の欠点は破壊靭性値(Krc値
)が低いことであり、例えばIM(インデンテーション
・マイクロッラフチャー)法で測定した場合、Bを添加
したホットプレス5iC1あるいはB及びCを添加した
常圧焼結SiCのに、C値は2.7〜2.8 M P 
a −m””であり、Si3N4焼結体のKIC値(5
〜7MPa ・m”” )の2分の1の値である。これ
は、B添加系SiCの破壊が粒内破壊のため、破壊によ
って生じる表面積が小さく、結果的に消費される破壊エ
ネルギーが小さいことに由来している。SiC質材料も
、AlzO3を焼結助剤に用いた場合には、主に粒界を
通じて破壊は進行し、6MPa−m””を越えるKlc
値も報告されている(銘木、第4回高温材料基礎討論会
、1984、P31〜P34)。
しかしながら、Alto3添加SiCは1200°Cを
越える高温で強度低下が見られるため、ガスタービンエ
ンジン等への応用を制限される。
SiC質材料の破壊靭性を改善するため、他の物質の粒
子をSiC質材料に分散させることが試みられている。
その一つの試みとして、SiC質材料に二硼化チタン(
TiB、)粒子を分散させることがある(特開昭57−
27975号、Am。
Cream、soc、Bull、、vol、 66 、
 No、2 、 1987 、  P322−324、
及び325−329)。このTiB、粒子分散のSiC
質材料は、高い破壊靭性値を示す。該SiC質材料の製
造方法としては、SiCとTiB、とを焼結助剤と共に
混合し、成形、焼成する方法、あるいはTiBzをSi
Cに加え、BとCとを添加し、これらをホットプレスす
る方法等がある。
また、TiBz以外にも二硼化ジルコニウム(ZrO□
)等の粒子を分散させる試みもある(窯業協会誌、vo
l、 93、陥、3.1985年、P123−129)
しかしながら、これらの報告で用いられている硼化物は
等軸形状の粒子であり、破壊靭性の改善には限界がある
添加する粒子のアスペクト比を大きくし、短繊維形状の
物にすれば複合材料のKIC値が著しく増加することは
、理論的にも知られており(K、 T。
Faber and^、G、Evans、Acta m
etall、vol、 31 、 Na4、P565−
576)、また、実験でも、Sidウィスカーを添加し
たアルミナのK IC値がSiC粒子を添加したアルミ
ナよりも高い値に達することからも確認される(谷、和
国、窯業協会東海支部学術研究発表会講演要旨集、19
86年、P21)。
しかしながら、金属硼化物の短繊維は知られておらず、
わずかにCVD法によりT i B zの長繊維が試作
されているにすぎない。CVD法により製造された無機
繊維は高価であり、しかも直径が100μm以上と太い
ため、通常の粉末プロセスによるセーラミック複合材に
は不向きである。しかも、比表面積の大きい金属硼化物
となり、これは水と反応しやすいため、取り扱いが難し
いと予想される。
〔第1発明の説明〕 本第1発明(特許請求の範囲第(1)項に記載の発明)
は、上記従来技術の問題点に鑑みなされたものであり、
高靭性の炭化珪素質からなる複合材料を提供しようとす
るものである。
本第1発明の複合材料は、周期律表の第IVa〜VIa
族元素のうちの少なくとも1種の硼化物5〜50体積%
と、残部が炭化珪素とから成り、上記硼化物は少なくと
も10%がアスペクト比が3以上の繊維状であることを
特徴とするものである。
本第1発明の複合材料は、非常に高い靭性を有する。こ
の優れた効果を有するのは以下の理由によると考えられ
る。
本第1発明の複合材料中に亀裂が発生し、亀裂が伝播す
る際に、材料中の繊維状の上記硼化物により、亀裂の屈
曲(クラック・デフラクション)率が粒子状の上記硼化
物よりも高い上、分岐(クランク・ブランチング)も生
じやすく、更に繊維の引き抜き(プルアウト)が生ずる
ため、大きな破壊エネルギーを消費する。このため、亀
裂は伝tfflしにくい。従って、従来の粒子状硼化物
のみが分散した炭化珪素質からなる複合材料よりも高い
破壊靭性値を実現する。
〔第2発明の説明〕 以下、本第1発明を具体的にした発明(第2発明とする
。)を説明する。
本第2発明にかかる複合材料は、周期律表の第IVa〜
VIa族元素のうちの少なくとも1種の硼化物(以下、
金属元素硼化物とする)と炭化珪素(SiC)とからな
り、該金属元素硼化物の少なくとも一部が繊維状をなし
ているものである。
本第2発明において、SiCは、α型、β型のいずれの
結晶形態のものでもよい。
上記金属元素硼化物の金属元素は、周期律表の第[Va
族元素(チタン、ジルコニウム、ハフニウム)、第Va
族元素(バナジウム、ニオブ、タンタル)、第Vla族
元素(クロム、モリブデン、タングステン)のうちの少
なくとも1種である。
また、金属元素硼化物は、−硼化物(金属元素をMとす
るとMB)、二硼化物(MB2)等いずれのものでもよ
いが、二硼化物は、低比重、高熱伝導率、低膨張率など
の特徴を示すため望ましい。
複合材料中の金属元素硼化物とSiCとの含有割合は、
金属元素硼化物が5〜50体積%、残部SiCとする。
金属元素硼化物の含有量が5体積%未満では、金属元素
硼化物を含まないSiCと比べ、破壊靭性に顕著な差は
ない。また、50体体積を越える場合には、高温におけ
る耐酸化性が著しく低下する。
また、金属元素硼化物としては、その少なくとも一部が
繊維状をなしているものであり、金属元素硼化物中の繊
維状のものが占める割合としては、10%以上とする。
10%未満では、粒子状の金属元素硼化物のみが含有し
てなるSiC質の複合材料と比べて破壊靭性値に顕著な
差はない。更に高い靭性を得るには、SiCと金属元素
硼化物との合計における繊維状金属元素硼化物が占める
割合を5体積%以上とするのがよい。
この金属元素硼化物の繊維としては、アスペクト比(l
ti維の長さ/繊維の直径)が3以上のものとする。通
常のセラミックス粒子はやや角張った球に近い形状で、
アスペクト比は一部に1〜2である。例えば、市販のT
iBzやZrB2粒子をSEMにより観察したところ、
アスペクト比は3未満であった。なお、アスペクト比が
3未満のものでは、粒子状の金属元素硼化物を用いた物
と比べ破壊靭性に顕著な差はなく、アスペクト比の増加
と共に破壊靭性は急激に向上する。
また、金属元素硼化物とSiCとの存在形態としては、
SiCをマトリンクスとして、その中に金属元素硼化物
が均一に分散してなる形態が望ましい。該形態であれば
、非常に優れた破壊靭性を有する。
本発明にかかる複合材料は、炭素、炭化硼素等の製造工
程中に用いた焼結助剤等が含有していても差し支えない
金属元素硼化物は電気伝導度が高いため、SiC:金属
元素硼化物=85:15(体積比)以上金属元素硼化物
が多量に含むSiC質材料は電気抵抗率が10cm以下
となり、放電加工によりワイヤーカット、型彫り加工等
を容易に行うことができる。
本発明にかかる複合材料は、エンジン部品等の高温構造
材料、メカニカルシール等の摺動部材等に利用すること
ができる。
〔第3発明の説明〕 本第3発明(特許請求の範囲第(2)項に記載の発明)
は、前記の高靭性な複合材料を製造する方法を提供しよ
うとするものである。
本第3発明の複合材料の製造方法は、炭化珪素と、周期
律表第IVa〜VIa族元素に換算して少なくともその
10%はアスペクト比が3以上の繊維状である第1Va
〜Via族元素のうちの少なくとも1種を含有する物質
と、硼素含有物質と、必要に応じて添加した炭素または
熱分解により炭素を生成する有機化合物の一方または双
方とからなり、下記の混合比の混合物を調製する第1工
程と、上記混合物を成形する第2工程と、上記成形体を
真空または非酸化性雰囲気中で焼成する第3工程とから
成ることを特徴とするものである。
上記混合物の混合比は、製造する複合材料中の第1Va
〜VIa族元素のうちの少なくとも1種の硼化物をM、
B、(Mは第1Va〜VIa族元素のうらの少なくとも
1種、x、yは整数である)、その分子量をMI′、そ
の密度をdB、Mの原子量をM’とすると、炭化珪素1
00重里部に対して、第1a〜VIa族元素のうちの少
なくとも1種を含有する物質が第1Va〜VIa族元素
に換算して1.64 x・d”−M″″/M8〜31.
2 x −dlMm/M’重量部、硼素含有物質が硼素
に換算して0.2 +17.7>’ −d8/Mm〜8
十336y−d”7Mm重量部である。
本第3発明によれば、前記のごとき優れた複合材料を得
ることができる。また、製造工程中で繊維状の金属元素
硼化物を形成して炭化珪素と複合化するため、簡便に複
合材料を製造することができる。
〔第4発明の説明〕 次に、本第3発明を具体的にした発明(本第4発明とす
る。)を説明する。
本第4発明の複合材料の製造方法は、複合材料の原料混
合物を調製する第1工程と、該原料混合物を成形する第
2工程と、この成形体を焼成する第3工程とから成る。
上記第1工程における原料混合物は、SiCと、少な(
とも一部が繊維状であり、第1Va〜VIa族元素のう
ちの少なくとも1種を含有する物質と、硼素含有物質と
から成り、更に必要に応じて炭素あるいは熱分解により
炭素を生成する有機化合物の一方または双方を添加して
なるものである。
上記SiCは、α型、β型のいずれでもよく、望ましく
は平均粒径が1μm以下の粉末が、緻密な複合材料を得
るのに好都合である。
上記第TVa族元素(Ti、Zr、Hf)、第■a族元
素(■、Nb、Ta)、または第Via族元素(Cr、
Mo、W)のうちの少な(とも1種を含有する物質(以
下、金属元素含有物質とする)としては、Ti01T 
i Oz 、T t t 03 、Z rO5ZrOt
 、、Hf0z 、VOlVOz 、VzOi、V20
=、 、NbO,NbO2、Nbz05 、Ta205
 、Crt Os 、MOO2、MOO3、WO2、W
 03等の酸化物、TiC,ZrC,t(fc、■CX
NbC,Nbz C5Ta C,TazC,CrxCz
 、Cr−r C3、Crz3Cb 、MO2C,MO
c、w、c、wc等の炭化物、TiN、ZrN、Hr 
N、VN、NbN、、TaN、CrzNSMo2N、M
oN、W2 N、WN等の窒化物、またはTi  (C
,N)、(Ta、Zr)C等の上記物質(酸化物等)間
の固溶体、T i Z r O4、ZrW。
08等の上記物質間の化合物、Zr5iO,(ジルコン
)等の上記物質とケ・イ素化合物との化合物または固溶
体、A l 2 T i Os等の上記物質とアルミニ
ウム化合物との化合物または固溶体、加熱により分解し
て上記物質となる塩類、アルコキシド類、有機物質等が
挙げられ、これらのうちの少なくとも1種を使用する。
これらの物質の形態としては、粒子状でも繊維状でも液
状でもよい。例えば、繊維状の金属元素含有物質を使用
すれば、この金属元素含有物質が硼素含有物質と反応す
ることにより繊維状の金属元素硼化物を生成する。
従って、金属元素硼化物のうち10%以上が繊維状のも
のにするためには、金属元素含有物質のうち金属元素に
換算して10%以上が繊維状のものとする。
例えば、繊維状のチタン含有物質としてよく知られてい
るものはチタン酸アルカリ金属繊維であり、一般に市販
されているチタン酸カリウム繊維がこれに該当する。こ
れはに、O・nTio□の化学式で表される、直径0.
2〜1μm、長さ10〜508mのウィスカーである。
これをチタン含有物質として使用した場合、1000°
C以上でに20の揮発が始まるため、結果的にTiO□
繊維となる。しかしながらに20は炉を侵食することに
加え、チタン酸カリウムは1300〜1400°Cで融
解するため、でき得れば、予め酸処理によりに20成分
を抽出してTi0z  ・n1Tz O(n−1〜6)
のチタニア水和物繊維となし、次いで水和物繊維を20
0〜1100°Cの温度で加熱脱水することにより得た
’ri O□織繊維用いた方が良い。
また、繊維状のジルコニウム含有物質としてよく知られ
ているものはジルコニア(ZrO□)繊維であり、添加
剤のない単斜晶ZrO□繊維の他、CaOやY2O3添
加により正方品が安定化されている繊維やMgOが添加
されている単斜晶繊維が市販されている。最も適切なも
のは、添加剤のない単斜晶ZrO□であり、純粋なZr
Bzが合成できる。但し、繊維の直径は平均5μmとや
や太く、数十μ■1に達するものも混入している。太い
Z r O2繊維を原料として用いると合成されるZr
B2は、繊維状ではなく、等軸状粒子が棒状につながっ
た「トウモロコシ状」となるため、予め太いZrO2繊
維を除き、細い繊維のみを用いるのがよい。望ましくは
、直径10μmを越えるZrO2繊維は、沈澱法により
除去して使用するのがよい。
また、TiN、TiC,ZrC,ZrN、ZrO□、C
r、C,等のウィスカーが気相反応法にて得られるので
、これらを利用することもできる。
この他に、上記金属元素を含む粘稠なゾルから紡糸した
物を加熱脱水したり、これらの元素を含む塩類の水溶液
やツルをレーヨンなどの有機繊維に圧入したロード・プ
リカーサ−繊維を焼成することにより、金属元素の酸化
物の繊維が得られるが、どうしても直径の大きな物にな
りやすいので、上述のチタン酸アルカリ金属から得たT
iO□短繊維や気相法で得たウィスカーに比べると、混
合の際に均一に分散しにくく、「トウモロコシ」状金属
元素硼化物が生成しやすい難点がある。
また、繊維状の金属元素含有物質のアスペクト比につい
てもその繊維状がそのまま金属元素硼化物の繊維状に変
化するので、3以上のアスペクト比とする。
また、硼素含有物質としては、硼素(B)、炭化硼素(
B、C) 、窒化硼素(BN)、酸化硼素(82C3)
、カルポラン類(BXC,H,)等の各種無機あるいは
有機物質であり、これらのうちの少なくとも1種を使用
する。このうち、B4Cは水と反応しにくく、金属元素
硼化物を生成しやすいことから最も望ましい。
硼素含有物質は、平均粒径が10μm以下の粉末で十分
に金属元素硼化物を析出するが、微細であるほど反応性
がよく、望ましくは平均粒径は2μm以下とするのがよ
い。
この金属元素含有物質と硼素含有物質とが、SiC竹材
料を製造する際の焼成段階で反応して金属元素硼化物を
生成し、該硼化物がSiC質材料中に析出分散する。従
って、金属元素含有物質、硼素含有物質とも金属元素硼
化物を用いる必要はなく、更に、金属元素硼化物を出発
原料として用いると該金属元素硼化物は水と反応しやす
いことから原料の混合時に水を使用することができず、
原料としては上記金属元素硼化物以外のものを用いるの
がよい。析出分散する金属元素硼化物は、いずれも数種
の化学量論比のものがある。例えば、Nbの硼化物とし
ては、Nb2B、Nb、B、、NbB5Nb3 B、 
、NbB2の5種がこれまで挙げられている。このうち
、最も低比重、高熱伝導率、低熱膨張率であるのが二硼
化ニオブ(NbB2)であり、SiCと複合材料を構成
した場合にも、比強度、耐熱衝撃性に最も優れている。
他の金属元素についても同様であり、二硼化物(以下、
MB、とする。)を析出させるのが最も望ましい。ただ
し、MOとWについては、MO28S、W、B、が知ら
れており、これも良い特性を示す。
このMB2の生成に必要な両者の割合は、モル比でM:
B=1:2である。
また、硼素含有物質は、焼結助剤としても作用すること
ができ、金属元素硼化物の生成に寄与しない硼素含有物
質は、焼結助剤として使用することができる。したがっ
て、焼結助剤として硼素含有物質を用いる場合には、上
記金属元素硼化物の生成に必要な量よりもさらに過剰の
硼素含有物質を用いる。この過剰の硼素含有物質の量と
しては、5iC100重量部に対して、Bに換算した量
で0.2〜8重量部とするのが望ましい。0.2重量部
未満では焼結は困難であり、8重量部を越える量も必要
ない。
また、金属元素含有物質として酸化物(MO,)を用い
る場合、焼成段階での金属元素硼化物の生成反応におい
て、炭素が必要になる。すなわら、硼素含有物質として
Bを用い、MB2を形成する場合、下記式(1)に示す
ように、MO,を還元するためのCが必要となる。
MO,+28+xC MB2 +x Co1    ・・・(1)このMB、
生成に必要な割合は、モル比でM:B:C=l:2:x
である。例えば、MO,がNb2O,の場合、Nb:B
:C=l :12.5である。また、このCは、硼素含
有物質がB、Cの場合、BaCからも供給することがで
きる。従って、例えば、Nb、05を用いる場合、硼素
含有物質以外に更に供給すべき炭素量は、硼素含有物質
がBまたはBHの場合5モル、硼素含有物質がB、Cの
場合4モルである。
また、M、B5を生成させる場合、下記式(2)に示す
ように、必要な割合はモル比でM:B:C=2:5:2
xである。
2MOx+5B+2xC Mz BS + 2 x CO↑  ・・・(2)なお
、金属元素含有物質としてZr5iO,のようなケイ酸
化合物(金属元素酸化物とケイ酸との複酸化物)、また
はAffizTi05のような金属元素酸化物とAlz
Olとの複酸化物等の複酸化物、あるいは加熱により分
解して金属元素酸化物となる塩類等の金属元素酸化物の
前駆体を用いる場合にも、これらを還元するための炭素
が必要である。
金属元素含有物質が酸化物、複酸化物、あるいは酸化物
の前駆体であっても、併用する金属元素含有物質または
硼素含有物質が炭化物である場合には、金属元素硼化物
が生成する際に、この炭化物から炭素が生成して、この
炭素を上記酸化物、複酸化物、あるいは酸化物の前駆体
の還元に使用できる。また、上記炭化物から生じる炭素
では上記酸化物等の還元が不足な場合、あるいは金属元
素含有物質、硼素含有物質のいずれもが炭化物でない場
合には、上記酸化物等を還元するための炭素が必要であ
り、上記物質とは別にさらに炭素または熱分解により炭
素を生成する有機化合物のうちの少なくともF種を添加
する必要がある。
また、焼成段階で加圧焼結以外により焼成を行う場合、
焼結助剤として、前記硼素含有物質の他、炭素が必要で
ある。金属元素含有vIJ質または硼素含有物質が炭化
物である場合には、金属元素硼化物が生成する際に、炭
素が生成して、この炭素を焼結助剤として使用すること
ができる。
また、上記炭化物から生じる炭素では焼結助剤としては
不足な場合、あるいは金属元素含有物質、硼素含有物質
のいずれもが炭化物でない場合には、焼結助剤としての
炭素が必要であり、上記物質とは別にさらに炭素あるい
は熱分解により炭素を生成する有機化合物のうちの少な
くとも1種を添加する必要がある。特に、金属元素含有
物質が酸化物である場合には、酸化物を還元するための
炭素に加え、焼結助剤としての炭素を添加することが望
ましいため、多量の炭素あるいは熱分解により炭素を生
成する有機化合物のうちの少なくとも1種を添加するの
がよい。
上記焼結助剤として用いる炭素(C)Mとしては、5i
C100重星部に対して5重量部以下とするのが望まし
い。5重量部を越える添加は緻密化を阻害する。特に、
金属元素含有物質、硼素含有物質のいずれもが炭化物で
ない場合には、0.5〜5重量部の範囲とするのが望ま
しい、0.5重量部未満でも、5重量部を越える添加で
も、緻密な焼結体を得ることは困難である。
なお、加圧焼結により焼成する場合には、焼結助剤とし
ての炭素は必要としない。
また、金属元素含有物質と硼素含有物質の配合割合は、
上記両物質が反応して生成した金属元素硼化物が最終的
に製造したSiC質材料中にStC:金属元素硼化物=
95:5〜50:50(体積比)の範囲で分散するよう
な割合とする。
すなわち、金属元素硼化物をMx By  (X、Vは
整数)、金属元素(M)の原子量をM′I、金属元素硼
化物の分子量をMl、密度をdiとすると、上記配合割
合は、5iC100重量部に対して、金属元素含有物質
は金属元素に換算して1.64x・d”  −Mm 7
Mm 〜31.2x−d”−M’ 7Mm重量部、硼素
含有物質はBに換算して0.2 + 17゜7 y −
d’ 7Mm〜8+336>l−d”7Mmの範囲であ
る。
以上のことより、例えば、金属元素硼化物として二側化
物(MBz)を分散させたSiC質材料を製造する場合
、5iC100重量部に対して金属元素含有物質は、金
属元素に換算して1.64d”・M’ 7Mm〜31.
2d”−M’″/ M 11重量部、硼素含有物質は、
Bに換算して0.2 + 35.4 d ”/ M I
I〜B+673d”7Mm重量部の範囲内で混合する。
なお、金属元素含有物質として酸化物を用いる場合には
、還元に必要な炭素量に焼結に必要な炭素量を加えた量
を用いる。酸化物を用いない場合には、焼結助剤として
のCを供給するためのみに炭素あるいは熱分解により炭
素を生成する物質のうちの少なくとも1種を添加すれば
よい。
なお、金属元素含有物質として金属元素を用いることも
可能であるが、微細な金属元素粉末は高価であり、しか
も反応性が高く、爆発的な反応を起こしやすい難点があ
る。
熱分解により炭素を生成する有機化合物としては、フェ
ノール樹脂、コールタールピッチ、フラン樹脂等が挙げ
られ、これらのうちの少なくとも1種を用いる。
例えば、金属元素含有物質として酸化物(M Ox)と
炭化物(MC,)とを用い、硼素含有物質として84C
を用い、MB、を生成させる場合、l十m iMc、 +mMOx +−84C 一一一−→ (ffi+m)MB、+m’xCo↑によ
り示される反応が生じる混合比1 二m:元するための
炭素が不要であり、焼結助剤としての炭素を添加するの
みで十分である。この反応の場合、金属元素含有物質と
して酸化物のみを用いた場合よりも焼結による収縮率を
小さくすることができる。例えば、MO,としてT i
 Ot 、 M CyとしてTiCを選んだ場合、Ti
e、:TiC:84Cの混合モル比を11:lとなるよ
うに混合すると、 TiO□+T i C+ 84C 2TiBz+2CO↑ の反応が生じる。また、MOつとしてTa、Ol、MC
,としてTaCを選んだ場合、TaC:Ta。
05 :B、Cの混合モル比を8:3ニアとなるように
混合すると、 8TaC+3Taz O5+78.C−一−→14 T
a Bz +15 CO↑ の反応が生じる。
これらの原料混合物を調製する方法としては、5iC1
金属元素含有物質、硼素含有物質、及び必要に応じて炭
素或いは熱分解により炭素を生成する有機化合物のうち
の少なくとも1種を混合することにより上記混合物を得
る方法がある。
上記組成物の混合は、乾式でも湿式でもよいが、湿式の
方が十分に均一な混合物を作り得るので望ましい。湿式
の場合、混合媒は水でも有機溶媒でもよく、乾燥は噴霧
乾燥、凍結乾燥、吸引ろ過等どんな乾燥刃でもよい。ま
た、上記乾燥は真空中、不活性雰囲気、酸化雰囲気、還
元雰囲気のいずれでもよい。
なお、熱分解により炭素を生成する有機化合物を添加す
る場合には、湿式混合の混合媒としては、有機溶媒を用
いる。また、炭素粉末を添加する場合には、湿式混合の
際に少量の界面活性剤を加えれば、炭素粉末の分散性を
改善することができる。
また、繊維状金属元素含有物質の凝集をなくし、分散性
を改善するには、予め超音波照射を行い、混合媒中に分
散させておくのが良い。
混合の際、繊維状金属元素含有物質は切断され、短くな
る。例えばボールミルを用いて5時間混合した実験では
、10〜30μmの長さであったチタン酸カリウム繊維
がほとんど10μm以下に・なっていた。しかしながら
その少な(とも9割以上はアスペクト比が5以上の値を
保っていた。
上記の原料混合物に、AN、AffiN、 、l!、C
3等の焼結助剤をさらに添加してもよい。Aρまたはへ
2化合物の添加は焼結温度を下げる効果を有する。
また、第2工程の成形は、セラミックスの成形に通常行
われる方法のいかなる方法も採用することができ、例え
ば、スリップキャスト、射出成形、押出成形、金型成形
、静水圧成形、湿式プレス成形、ドクターブレード等広
範な利用ができる。このうち、特に射出成形、押出成形
は、繊維状金属元素硼化物を強く配向させることができ
る。その他の成形法でも、繊維は少なからず配向する。
従って、最終製品である複合材料中でもそれぞれの配向
度に応じて繊維状金属元素硼化物も配向する。
次に、第3工程の焼成段階では、前記成形体を真空また
は非酸化性雰囲気中で焼成する。
雰囲気を真空または非酸化性にするのには、成形体が酸
化されることなく、速やかに複合材料を製造するためで
ある。
焼成温度としては、1900〜2300℃の範囲内が望
ましい。この範囲内であると、理論密度の90%以上の
焼結体を得ることができる。
ただし、クロムおよびモリブデンの硼化物は融点が約2
200°Cと低いため、2100°Cを越えない温度で
焼成するのが望ましい。なお、加圧焼結以外の方法で製
造する場合には、1100〜1800℃の範囲で選ばれ
た温度までは、SiC表面のSiO□を還元除去する反
応を促進するため、真空排気を行いながら昇温するのが
望ましい。
この焼成の途中段階で金属元素含有物質と硼素含有物質
とが反応することにより金属元素硼化物が生成し、Si
C中に分散析出する。繊維状金属元素含有物質と硼素含
有物質との反応で生成する繊維状金属元素硼化物は微細
な繊維状金属元素含有物質を用いた場合にはほぼ元の繊
維のアスペクト比を保っている。
金属元素含有物質として酸化物を用いる場合など、硼化
物生成反応の速度が小さい反応の場合、生成反応が生じ
、かつ望ましくはSiCの緻密化が大きく進行する温度
よりも低い温度(1800”C以下)にて十分な時間保
持を行い、硼化物生成反応を完了してから再昇温するの
がよい。この際、反応に伴ってCOやN2のようなガス
が発生する場合には、保持する間真空排気して発生する
ガスを除去すれば、反応はさらに速く進む。例えば、S
 iC,Tier 、B4 C,Cを原料とし、SiC
中に30体積%のT i B、が分散析出したSiC質
材料を製造する場合、焼成途中に1400〜1500℃
の温度で真空排気しながら少なくとも2時間以上保持す
るのが望ましく、このような真空保持を行った後、A「
ガス等の非酸化性雰囲気中で再昇温し、1900〜23
00°Cで焼成を完了することにより、高密度なSiC
+TiB、焼結体が得られる。一方、この真空−保持時
間が不足しているもの、例えば上記試料で1500°C
XIhrの保持しか行わなかったものは60〜70%の
低い相対密度の焼結体しか得られない。この焼成途中温
度で中間保持を行う条件は、反応系の種類、ガス発生の
量、炉の構造、特に発生するガスの排気されやすさ、等
により異なる。
Cが析出しない組合せ、例えば、金属元素含有物質とし
て窒化物、硼素含有物質としてBまたはBNを用いた場
合、ホットプレス以外で焼成する際には、別に炭素また
は熱分解により炭素を生成する有機化合物のうちの少な
くとも1種を添加することが不可欠であり、この炭素と
余剰のBまたはBNが焼結助剤として作用する。金属炭
化物あるいはB、Cを用いた時も、その量が少ない場合
には、炭素または熱分解により炭素を生成する有機化合
物のうちの少なくとも1種を別に付与しなければならな
い。
焼成方法としては、常圧焼結、あるいはホットプレス等
の加圧焼結等、どのような方法も利用することができる
。なお、ホットプレスを行う場合には、成形と焼結とを
同時に行うことができる。
また、焼結体にさらにHIP (熱間静水圧)処理を施
すことにより、さらに緻密な焼結体を得ることができる
。その中の1つのボス)HIPでは、予め常圧焼結ある
いはホットプレスを行い開気孔がほぼあるいは全て消滅
するまで緻密化させた焼結体を、さらに1700〜22
00°Cの温度域で非酸化性雰囲気で静水圧を加えるこ
とにより、さらに密度および強度をたかめることができ
る。静水圧力は、10MPa以上であれば効果があるが
、50MPa以上の圧力を加えることが望ましい。
また、直接HIPでは、金属硼化物生成反応の際にガス
の発生のない組成物の場合は生成形体をそのまま、ガス
発生のある組成物の場合は予め生成形体を熱処理して金
属元素硼化物生成反応を完了させた後に、成形体をガラ
スカプセル中に真空封入しHIP処理を行う(ガラスカ
プセル法)、ガラス系の粉末の中に埋め込んでHI P
処理を行う(ガラス浴法)、ガラス粉末を成形体表面に
塗布した後、加熱により塗布層を焼結させて気密のシー
ル層に変換して、HIP処理を行う(焼結ガラス法)、
成形体をガラス粉末に埋め込んだ状態で加熱し、−軸加
工してガラスを気密なシール層とした後HIP処理を行
う(プレスシール法)等の方法が採用され、やはりボス
h HI P法と同様の条件下でHIP処理することに
より緻密なSiC質複合材料が得られる。
このようにして、焼成の第1段階にて金属元素含有物質
と硼素含有物質との反応で金属元素硼化物(繊維状のも
のを含む)が生成析出し、第2段階にて焼結助剤の作用
によりSiCマトリックスの緻密化が達成される。
以上の方法により製造された炭化珪素質複合材料は本質
的にSiCと金属元素硼化物とから成り、金属元素硼化
物のうち少なくともその一部はアスペクト比が3以上の
繊維状金属元素硼化物である。
しかしながら、硼素含有物質の添加量が多い時は該材料
中に炭化硼素として残留することがある。
また、炭素または熱分解後に炭素となる有機化合物のう
ちの少なくとも1種の添加量が多い時、および金属元素
の炭化物またはB、Cを原料とじて用い、これから析出
する炭素の量が焼結助剤として必要な炭素量を上回る時
は、該材料中に炭素が残留することがある。これらの炭
素あるいは炭化硼素は複合材料中に残留していてもよい
が、耐酸化性などの材料の特性を損なわないためには5
体積%以下の残留量とするのが望ましい。
〔実施例〕
以下、本発明の詳細な説明する。
実施例1 SiC粉末(α型、平均粒径0.4μm)100重量部
に対し、それぞれ第1表に示すような量のTi1t短繊
維(直径0.2〜0.5μm、長さ5〜20μm)およ
びTiO□粉末(アナターゼ型、平均粒径0.4μm)
および84C粉末(平均粒径1.5μm)およびカーボ
ンブラック粉末(平均粒径0.02μm)を水と共にボ
ールミルにて混合し、スプレードライヤーにて乾燥した
。乾燥造粒粉を300 kg/cIiiで金型成形し、
その後3000kg/Cl1lの静水圧成形を施した。
この成形体を黒鉛容器に入れ、2150°CX 4 h
rの条件で非加圧焼結した。その際、1500°Cまで
真空排気しながら昇温し、真空中1500 ’Cで4時
間保持した後、炉内にArガスを導入し、Ar1気圧で
焼結を完了させた。
また、比較例として、T i O,を添加しないもの(
試料NαC1)、及びT i Oを短繊維を用いずTi
O□粒子のみを添加したもの(試料kc2〜C5)につ
いても上記と同様にして焼結体を製造した。上記の試料
について、相対密度、および1M法によるKIC値を測
定した。その結果を第1表に示す。
Tie、を原料に添加した試料はいずれもSiCとTi
B、および3体積%以下の炭素がら成っていた。SiC
とTiBzの体積比は、組織観察により、設定値にほぼ
等しいことが確認できた。
TiO□繊維を添加した試料は、アスペクト比が3〜l
O程度の繊維状T i B2を含んでいることが、破面
のSEM観察及び研磨面の光学顕微鏡観察より確認でき
た。また、本実施例の試料はいずれも粒子状TiB、の
みが析出した比較例よりも高い破壊靭性値を示した。試
料Nα2の原料混合物のX線回折チャートを第1図に、
焼結体のX線回折チャートを第2図に示す。また、試料
Nα3.4は1Ωcm以下の電気抵抗率であり、放電加
工により容易にワイヤーカットができた。
実施例2 SiC粉末(β型、平均粒径0.3μm)100重量部
に対し、それぞれ第2表に示すような繊維状チタン含有
物質と硼素含有物質、およびカーボンブラックを添加し
た。K、0・6TiO□ウイスカーはφ0.2〜0.5
 μmX 10〜20 um、 TiNウィスカーはφ
0.1〜0.3 tt m X 2〜10 ttm、T
icウィスカーもφ0.1〜0.3μm×2〜10am
、、Ba Cは平均粒径1.5μm、B(アモルファス
)は平均粒径1μm、カーボンブラックは平均粒径0.
02μmのものを使用した。
上記原料粉末は実施例1と同様にして2150°Cで常
圧焼結した。ただし、試料NO,6と7は混合線として
エタルールを使用し、また、途中温度での真空中保持は
行っていない。また、試料N055は、1500℃での
真空中保持に先立って1200 ”CX4hrの真空中
保持を行い、K20・6TiO□が融解し形を崩す前に
に、Oを除去した。
得られた焼結体はいずれも繊維状のTiB、が析出して
おり、SiCとTiBzの体積比は約90:lOであっ
た。その他に、試料に5は約1体積%のB、Cが、Nα
7は約1体積%のC(黒鉛)が検出された。本実施例の
焼結体のに、c値は、実施例1における粒子状TiB、
のみがSiC:TiBz=90:10で析出しているも
の(試料NαC3)よりも高い値であった。
実施例3 SiC粉末(α型、平均粒径0.7μm)100重量部
に対して、第3表に示すように、T i O。
粒子(ルチル型、平均粒径0.4μm)、TiO□短繊
維(直径0.2〜0.5μm、長さ5〜20μm)、8
4C粉末(平均粒径1.5μm)、C粉末(平均粒径0
.02μm)を添加し、水と共にボールミルで混合した
後、スプレードライヤーにて乾燥した。
乾燥造粒粉を300 kg/cfflで金型成形し、成
形体を黒鉛型に入れ、2150’CX30m1n、25
MPaの圧力でホットプレスした。その際、1500°
Cまで真空排気しながら昇温し、真空中1500°Cで
4時間保持した後、炉内にArを導入しなから再昇温し
、Ar1気圧中でホットプレスを完了させた。また比較
のため、第3表に示すようにTie、を添加しないもの
(試料No、C6)、TiO2短繊維を用いずTie、
粒子のみを添加したもの(試料N1107〜Cl0)、
′riO2の粒子/繊維の比を19:1として繊維状T
LB、の量を約2.5重量%とじたもの(試料No、C
11)、および析出するTiB、粒子の98%のアスペ
クト比が3未満(平均アスペクト比1.7)のもの(試
料No、Cl2)についても」二記と同様にしてホット
プレス体を製造した。なお、試料NαC12の原料のT
 i 0g繊維は、予めボールミルにて200h粉砕し
た物を用いた。
上記の試料を実施例1と同様にして相対密度及びKIC
値を測定した。その結果を第3表に示す。
上記の試料は、すべてSiCとTiBz及び微量の炭素
(黒鉛)から成っていた。組織観察により、SiCとT
iB、の体積比は、設定値にほぼ等しいことが確認でき
た。TiO□を添加した試料のうち、試料No、 8〜
11、C1lは、アスペクト比が3〜IO程度の繊維状
TiB、を含んでいることが、破面のSEM観察及び研
磨面の光学顕微鏡観察から確認できた。本実施例の試料
は、比較例の試料に比べて高い破壊靭性値を示した。ま
た、試料Nα9〜11は、lΩ・cm以下の電気抵抗率
であり、放電加工により容易にワイヤカット及び型彫り
加工を行うことができた。
実施例4 SiC粉末(α型、平均粒径0.4μm)100重量部
に対し、それぞれ第4表に示すような量のZrO,短繊
維(直径0.5〜10 u m、長さ20〜lOOμm
)およびZr0z粉末(単斜晶型、平均粒径0.4μm
)およびB、C粉末(平均粒径1、5μm)およびカー
ボンブラック粉末(平均粒径0.02μm)を水と共に
ボールミルにて混合し、スプレードライヤーにて乾燥し
た。乾燥造粒粉を300kg/c−で金型成形し、その
後3000kg/C−の静水圧成形を施した。この成形
体を黒鉛容器に入れ、2100°CX 4 hrの条件
で非加圧焼結した。その際、l 500 ’Cまで真空
排気しながら昇温し、真空中1500°Cで4時間保持
した後、炉内にA「ガスを導入し、Ar1気圧で焼結を
完了させた。
また、比較例として、ZrO,を添加しないもの(試料
NaC1)、及びZr0z短繊維を用いずZrO□粒子
のみを添加したもの(試料NaCl3〜C16)につい
ても上記と同様にして焼結体を製造した。上記の試料に
ついて、相対密度、および1M法によるKIC値を測定
した。その結果を第4表に示す。
7、 r O□を原料に添加した試料はいずれもSiC
とZrB、および3体積%以下の炭素から成っていた。
SiCとZrB2の体積比は、組織観察により、設定値
にほぼ等しいことが確認できた。
ZrO□繊維を添加した試料は、アスペクト比が3〜8
程度の繊維状ZrB2を含んでいることが、破面のSE
M観察及び研磨面の光学顕微鏡観察より確認できた。ま
た、本実施例の試料はいずれも粒子状ZrB、のみが析
出した比較例よりも高い破壊靭性値を示した。試料No
、 13の原料混合物のX線回折チャートを第3図に、
焼結体のX線回折チャートを第4図に示す。なお、原料
組成物中の炭素は非晶質炭素であるため、第3図に回折
ピークは現れていない。また、試料Na14.15は1
Ωcm以下の電気抵抗率であり、放電加工により容易に
ワイヤーカットができた。
実施例5 SiC粉末(β型、平均粒径0.3μm)to。
重量部に対し、それぞれ第5表に示すような繊維状ジル
コニウム含有物質と硼素含有物質、およびカーボンブラ
ックを添加した。ZrNウィスカーはφ1〜10μmX
0.1〜1mm、ZrCウィスカーもφl〜10 μm
Xo、 l−1mm、 B (アモルファス)は平均粒
径1μm1カーボンブラツクは平均粒径0.02μmの
ものを使用した。
上記原料粉末は実施例4と同様にして2150℃で常圧
焼結した。ただし、混合媒としてはエタノールを使用し
、また、途中温度での真空中保持は行っていない。
得られた焼結体はいずれも繊維状のZrB、が析出して
おり、SiCとZ r B、の体積比は約90:10で
あった。その他に、No、 17は約1体打%のC(黒
鉛)が検出された。本実施例の焼結体のKIC値は、実
施例4における粒子状ZrB、(Eみがsic:ZrB
z =90 : 10”i’析出しrtrるもの(試料
No、C14)よりも高い値であった。
実施例6 SiC粉末(α型、平均粒径0,7μm)IOC重量部
に対して、第6表に示すように、ZrO□粒子(単斜晶
型、平均粒径0.4 μm) 、Z r 02短繊維(
直径065〜lOIIm、長さ20〜10【μm) 、
Ba C粉末(平均粒径1.5μm)、Cl末(平均粒
径0.02μm)を添加し、水と共に;−ルミルで混合
した後、スプレードライヤーに′−乾燥した。乾燥造粒
粉を300kg/c1ilで金型酸Jし、成形体を黒鉛
型に入れ、2100℃×301in、25MPaの圧力
でホットプレスした。その際、1500°Cまで真空排
気しながら昇温し、真空中1500″Cで4時間保持し
た後、炉内にArを導入しなから再昇温し、Ar1気圧
中でホットプレスを完了させた。また比較のため、第3
表に示すようにZr0zを添加しないもの(試料NαC
6)、ZrO2短繊維を用いずZroz粒子のみを添加
したもの(試料No、C17〜C20)、Zr0zの粒
子/繊維の比を19:lとして繊維状ZrBzの量を約
2.5重量%とじたもの(試$4NO。
C21)、および析出するZr8g粒子の98%のアス
ペクト比が3未満(平均アスペクト比1.7)のもの(
試料NαC22)についても上記と同様にしてホットプ
レス体を製造した。なお、試料NO,C12の原料のZ
rO□繊維は、予めボールミルにて200h粉砕した物
を用いた。
上記の試料を実施例1と同様にして相対密度及びKIC
値を測定した。その結果を第6表に示す。
上記の試料は、すべてSiCとZrBt及び微量の炭素
(黒鉛)から成っていた。組織観察により、SiCとZ
 r Bzの体積比は、設定値にほぼ等しいことが確認
できた。ZrO,を添加した試料のうち、試料Na1B
〜2LC21は、アスペクト比が3〜8程度の繊維状Z
rBgを含んでいることが、破面のSEM観察及び研磨
面の光学顕微鏡観察から確認できた。本実施例の試料は
、比較例の試料に比べて高い破壊靭性値を示した。また
、試料No、19〜21は、1Ω・cut以下の電気抵
抗率であり、放電加工により容易にワイヤカット及び型
彫り加工を行うことができた。
実施例7 SiC粉末(β型、平均粒径0.3.czm)100重
量部に対し、それぞれ第7表に示すような繊維状金属元
素含有物質を硼素とを添加した。なお、Cr、C,ウィ
スカは直径0.1〜2μm、長さlO〜200 μm、
 Ta Cウィスカは直径0.1〜5μm、長さ10〜
500μm、B (アモルファス)は平均粒径1μmの
ものを使用した。
上記原料粉末をアセトンと共にボールミルにて混合し、
吸収口過および100°Cのオープンにて乾燥した後、
軽(粉砕し、Ar中中200°ズ×301n、 25M
Paの圧力でホットプレスした。
得られた焼結体はいずれも繊維状のCrB、、TaBz
が析出しており、SiCとこれら硼化物の体積比は約9
0;10であり、この他に黒鉛層が検出された。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例1におけるT i O,短繊維とB、
C粉末とC粉末とからなる混合物のX線回折チャート、
第2図は、上記混合物を用いて製造した焼結体のX線回
折チャート、第3図は、実施例4におけるSiC粉末と
ZrO□短繊維とB、 C粉末とC粉末とからなる混合
物のX線回折チャート、第4図は、上記混合物を用いて
製造した焼結体のXvA回折チャートである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)周期律表第IVa〜VIa族元素のうちの少なくとも
    1種の硼化物5〜50体積%と、残部が炭化珪素から成
    る複合材料であって、上記硼化物は少なくとも10%が
    アスペクト比が3以上の繊維状であることを特徴とする
    複合材料。
  2. (2)炭化珪素と、周期律表の第IVa〜VIa族元素に換
    算して少なくともその10%はアスペクト比が3以上の
    繊維状である第IVa〜VIa族元素のうちの少なくとも1
    種を含有する物質と、硼素含有物質と、必要に応じて添
    加した炭素または熱分解により炭素を生成する有機化合
    物の一方または双方とからなり、下記の混合比の混合物
    を調製する第1工程と、上記混合物を成形する第2工程
    と、上記成形体を真空または非酸化性雰囲気中で焼成す
    る第3工程とから成ることを特徴とする複合材料の製造
    方法。 上記混合物の混合比は、製造する複合材料中の第IVa〜
    VIa族元素のうちの少なくとも1種の硼化物をM_xB
    _y(Mは第IVa〜VIa族元素のうちの少なくとも1種
    、x、yは整数である)、その分子量をM^B、その密
    度をd^B、Mの原子量をM^mとすると、炭化珪素1
    00重量部に対して、第IVa〜VIa族元素のうちの少な
    くとも1種を含有する物質が第IVa〜VIa族元素に換算
    して1.64x・d^B・M^m/M^B〜31.2x
    ・d^B・M^m/M^B重量部、硼素含有物質が硼素
    に換算して0.2+17.7y・d^B/M^B〜8+
    336y・d^B/M^B重量部である。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009215155A (ja) * 2008-02-14 2009-09-24 Toyota Central R&D Labs Inc 針状ホウ化物粉末及びその製造方法、並びに、燃料電池用電極触媒

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JP2009215155A (ja) * 2008-02-14 2009-09-24 Toyota Central R&D Labs Inc 針状ホウ化物粉末及びその製造方法、並びに、燃料電池用電極触媒

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