JPH01297498A - 防食性に優れた極圧型ウレアグリース組成物 - Google Patents

防食性に優れた極圧型ウレアグリース組成物

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JPH01297498A
JPH01297498A JP12594088A JP12594088A JPH01297498A JP H01297498 A JPH01297498 A JP H01297498A JP 12594088 A JP12594088 A JP 12594088A JP 12594088 A JP12594088 A JP 12594088A JP H01297498 A JPH01297498 A JP H01297498A
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JP
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grease
extreme pressure
corrosion resistance
urea
sulfur
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JP12594088A
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English (en)
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Yukio Nakanishi
中西 幸夫
Masanori Tsuchiya
土谷 正憲
Hiroshi Kimura
浩 木村
Atsuo Koide
淳夫 小出
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KYODO YUSHI KK
Kyodo Yushi Co Ltd
Original Assignee
KYODO YUSHI KK
Kyodo Yushi Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、高温条件下に於いて使用されるグリースに要
求される金属表面に対する防食性に優れた極圧型ウレア
グリースに関するものである。
(従来の技術) 従来、リチウム石けんを増ちょう剤としたグリースに極
圧添加剤を含有したグリースは、高温条件下では金属に
対する腐食性がある為、高温条件下ではあまり使用され
ていなかった。しかるに最近高温用グリースとして種々
の設備に使用されているウレア系グリースも、極圧添加
剤による金属面の腐食を避ける為の処決を施したグリー
スがほとんどであった。
(発明が解決しようとする課題) 近年、産業界においては、各種機械の進歩及び省エネル
ギーの考え方がかなり浸透してきている。
このような考え方は製鉄設備にも見られ、圧延方法にお
いても、スラブをできるだけ冷却せずに次の工程に移行
させるといった高温化指向にある。
以前の設備用のグリースとしては、極圧型り°チウムグ
リースがかなり使用されていたが、この様な高温化に対
するグリースとして、最近ではウレア系グリースが使用
されてきている。しかし、種々の用途に検討されはした
が、高温下における極圧添加剤の金属面に対する腐食が
激しく必ずしも実用には供しないという問題があった。
また、給脂配管等が銅製であるため、それら給脂設備に
対する防食をいかにするかという問題もあった。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、高温設備の潤滑グリースとして使用され
ているウレアグリースに極圧性を持たせると同時に防食
性を持たせるという問題点について鋭意検討を行った結
果、グリースに次式(式中のRはアルキル基を示す)で
表わされるジチオリン酸亜鉛化合物と硫黄−リン系化合
物から成る極圧添加剤を添加する事により、極圧性の向
上を計れる事のみならず、高温条件下で防食性も優れる
事を知り得た。
本発明に使用するウレアグリースは、基油として鉱物油
、エステル系合成油、エーテル系合成油、炭化水素系合
成油等の潤滑油又はそれらの混合油を用い、増ちょう剤
として脂肪族系アミン、シクロ環族系アミン、芳香族系
アミン等のウレア化合物を用いたグリースであり、特に
限定されない。
(作 用) 本発明は潤滑油とウレア系増ちょう剤から成るグリース
に (^)次式 (式中のRはアルキル基を示す)で表わされるジチオリ
ン酸亜鉛化合物から成る極圧添加剤と、(B)硫化油脂
類、サルファイド類、チオカーボネート類、ホスフェー
ト類、ホスファイト類からなる群から選ばれた1種また
は2種以上の組合せよりなる硫黄−リン系極圧添加剤 が必須成分として含まれ、かつ(A)成分の含有量が0
.5〜5.0重量%、(+3)成分の含有量が0.3〜
3.0重量%であり、 (A)と(B)との混合比(A
)/(B)が1.5以上であることを特徴とする極圧ウ
レアグリース組成物に関するものである。
本発明に於いて、ジチオリン酸亜鉛化合物の添加量は、
0.5〜5.0重量%であり、さらに好ましくは1.0
〜3.0重量%である。また、硫黄−リン系化合物から
成る極圧添加剤の添加lは、0.3〜3.0重量%であ
り、さらに好ましくは0.5〜2.0重量%である。
ジチオリン酸亜鉛化合物の添加量が0.5重量%未満で
、硫黄−リン系化合物から成る極圧添加剤の添加量が0
.3重量%未満の場合、防食性は優れるが、極圧性が得
られず、ジチオリン酸亜鉛化合物の添加量が5重世%を
超え、硫黄−リン系化合物から成る極圧添加剤の添加量
が3重量%を超える場合、極圧性は優れるが、防食性が
劣る為、本発明の主旨にそぐわない。
また(A) / (B)が1.5未満の場合にも極圧性
は優れるが防食性が悪くなるため、本発明の主旨にそぐ
わない。
本発明における防食性は、JIS K 22205.6
に規定される銅板腐食試験により確認した。又、本発明
における極圧性は、ASTM D 2596に規定され
る5hell 4 Ba1l HP試験により確i=、
 した。
本発明におけるウレアグリースにジチオリン酸亜鉛と硫
黄−リン系極圧添加剤を添加する事による高温防食性能
のメカニズムは、銅板腐食試験後の銅板表面のEPMA
及びレシオ法のIRにより確認した。
本発明によるウレアグリースにジチオリン酸亜鉛及び硫
黄−リン系極圧添加剤を添加したものは、130°CX
24hの銅板腐食試験に於いて銅板を変色させない。
一方、リチウムグリースにジチオリン酸亜鉛及び硫黄−
リン系極圧添加剤を添加したものは、130”CX24
hの銅板腐食試験で銅板を黒色化させる。
これらの銅板のEPMAを行った所、黒色化した銅板か
らは、イオウが多量に検出された。一方、本発明により
変色が見られなかった銅板からは、イオウ、リン及び亜
鉛が検出された。又、黒色化した銅板と、本発明の効果
により変色しなかった銅板のレシオ法IRを測定した所
、黒色化した銅板からは、特にを機化合物らしいものは
検出されなかったが、本発明により変色見られなかった
銅板からは、ジチオリン酸亜鉛から由来すると考えられ
る吸収が確認された。
又、ウレアグリースやリチウムグリースに硫黄−リン系
極圧添加剤だけを添加した場合、130°C×24hの
銅板腐食試験で、どちらの場合も銅板を黒色化させた。
これらのことから、本発明による防食性のメカニズムは
、ウレアグリースとジチオリン酸亜鉛の相互作用により
、銅板表面に亜鉛化合物が被膜の様に存在し、他の腐食
性物質の銅板への攻撃を防止しているものと考える。但
し、本メカニズムについては、まだ立証されておらず、
今後さらに研究する必要がある。
一方、本発明による防食性は、ジチオリン酸亜鉛とウレ
アグリースの組合せでのみ生じるものである。本発明者
らは、本発明によるウレアグリースで銅板腐食試験を行
った結果、変色しなかった銅板のBPMAで亜鉛が検出
されている事により、他のジチオリン酸塩としてジチオ
リン酸アンチモン、ジチオリン酸モタプデンを用いてみ
たが、防食性は得られなかった。また同じ理由により他
の亜鉛化合物としてジンクジチオカーバメート、酸化亜
鉛、ナフテン酸亜鉛、亜鉛末、硫化亜鉛、ビロリン酸亜
鉛を用いてみたが、やはり防食性は得られなかった。
又、本発明による防食性は、次式で表わされるジチオリ
ン酸亜鉛のR基が、アルキルの場合にのみ生じるもので
あり、特にプライマリ−アルキル又はセカンダリ−アル
キルの場合に著るしいもので、R5がアリルの場合はか
ような防食性を得られない。
ジチオリン酸亜鉛は、R,lがプライマリ−アルキルか
セカンダリ−アルキルがもしくは、アリルであるかによ
り、熱分解性が異なる。ジセーナル・オブ・ジ・インス
ティチュート・オブ・ベトロリ、−ム53.518(1
976)および56.547(1970) ニよると、
R基が、セカンダリ−アルキルの場合量も熱分解しやす
く、次にプライマリ−アルキルが熱分解しやすい。アリ
ルは最も熱分解しにくい。
本発明による防食性のメカニズムは、前述した様に、ジ
チオリン酸亜鉛とウレアとの相互作用によると考えられ
ている。しかるに、比較的熱分解しやすいRMがセカン
ダリ−アルキル又はプライマリ−アルキルであるジチオ
リン酸亜鉛は、高温条件下で熱分解し、ウレアと相互作
用が生じゃすく、それにより防食性が生じると考えられ
る。一方、熱分解しにくいR基がアリル基とであるジチ
オリン酸亜鉛は、高温条件下で熱分解しにくい為、ウレ
アとの相互作用も生じにくい。その為、防食性が得られ
なかったものと考えられる。
本発明における(B)成分である特定の硫黄−リン系極
圧添加剤の作用は極圧性を付加するものであってウレア
グリース、(A)成分の特定のジチオン酸亜鉛化合物お
よび(B)成分の特定含有量、(A)/CB)の特定比
の組成物によって本発明の目的の防食性の優れた極圧型
ウレアグリースが得られるものである。
ここで(B)成分は硫化油脂類、サルファイド類、チオ
カーボネート類、ホスフェート類、ホスファイト類から
なる群から選択された1種または2種以上の組合せより
なる硫黄−リン系極圧添加剤であって具体的には商品名
: M 5831. M 5841.マングラモル99
.ルブリゾール5002等、硫化油脂、硫化オレフィン
、グイベンジルダイサルファイド、キサントゲンテトラ
サルファイド、トリクレジルフォスフェート、トリブチ
ルフォスファイト等を挙げることができる。
(実施例) 次に本発明を実施例および比較例により説明する。
−1〜8  ゞ11〜11 表1に示す配合でグリースに添加剤を添加し、三段ロー
ルミルにしてミーリングして実施例1〜8のグリースを
得た。
これらのグリースを下記の評価方法に従って試験した結
果もあわせて表1に併記する。
次に表2に示す配合でグリースに添加剤を添加し、三段
ロールミルにしてミリングして比較例1〜11のグリー
スを得た。
これらグリースを同様にして試験した結果もあわせて表
2に併記する。
圧匝方法 くちょう度> Jls K 22205.3規定容器に
グリースをつめ、150gの円誰を5秒間侵入させ、そ
の距離(mm)を10倍にして示す。
・OWちょう度:混和器にて混和しない時のちょう度 ・60Wちょう度:混和器にて60回往復混和したちょ
う度 く滴点> JISに22205.4 底に滴下穴のある規定カップにグリースを入れ、加熱し
てグリースが滴下する温度を測定する。
く銅板腐食> JIS K 22205.5研磨した規
定の銅板をグリース中に浸し、130”CX24h又は
150″CX24h後の銅板の腐食の有無を調べる。
<5hell 4 Ba1l EP> ASTM D 
25963つの固定球をセットし、固定球にグリースを
塗布する。負荷をかけ、回転球を10秒間回転させる。
鋼球、荷重を変え、同様な操作を行い、その摩耗痕径の
測定により下記項を求める。
・ L、N、S、L、  非焼付き最大荷重・ LL、
   溶着荷重 ・ L、W、1.   荷重、摩耗指数(発明の効果) 本発明のウレアグリース組成物は、潤滑油とウレア基地
ちょう剤からなるグリースに、(八)のジチオリン酸亜
鉛化合物と、(B)の硫黄−リン系極圧添加剤を規定量
配合したことにより、実施例および比較例の試験結果か
らもわかるように防食性および極圧性が著しく改善され
るという効果が得られる。
特許出願人  協同油脂株式会社 手   続   補   正   書 昭和63年 7月 4日 特許庁長官  吉   1)  文   毅  殿1、
事件の表示 昭和63年特許願第125940号 2、発明の名称 防食性に優れた極圧型ウレアグリース組成物4、代理人 明細書の[発明の詳細な説明」の欄 6、補正の内容 (別紙の通り) 1、明細書第4頁第10〜11行「脂肪族系アミンー−
−一芳香族系アミン等の」を「脂肪族系アミン型、シク
ロ環族系アミン型、芳香族系アミン型等の」に補正する
2、同第5頁第10〜11行「極圧ウレアグリース」を
「極圧型ウレアグリース」に補正する。
3、同第7頁第6行および第7〜8行「イオウ」をそれ
ぞれ「硫黄」に補正する。
4、同第8頁第12行「モタブデン」を「モリブデン」
に補正する。
5、同第9頁下から第2行乃至未行の[比較的熱分解し
やすいR基セカンダリ−アルキル」を[R基が比較的熱
分解しやすいセカンダリ−アルキル」に補正する。
6、同第10頁第4行[熱分解しにくいR基がアリル基
とである」を「R基が熱分解しにくいアリル基である」
に補正し、 同頁第1t〜20行「マングラモル99.」を「アング
ラモル99.」に補正する。
7、同第11頁第14行[三段ロールミルにしてミリン
グ」を「三段ロールミルにてミーリング」に補正する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、潤滑油とウレア系増ちょう剤から成るグリースに (A)次式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中のRはアルキル基を示す)で表わされるジチオリ
    ン酸亜鉛化合物から成る補正添加剤と、 (B)硫化油脂類、サルファイド類、チオカーボネート
    類、ホスフェート類、ホスファイト類からなる群から選
    択された1種または2種以上の組合せよりなる硫黄−リ
    ン系補任添加剤が必須成分として含まれ、 かつ(A)成分の含有量が0.5〜5.0重量%、(B
    )成分の含有量が0.3〜3.0重量%であり、(A)
    と(B)との混合比(A)/(B)が1.5以上である
    ことを特徴とする防食性に優れた極圧型ウレアグリース
    組成物。
JP12594088A 1988-05-25 1988-05-25 防食性に優れた極圧型ウレアグリース組成物 Pending JPH01297498A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115287110A (zh) * 2022-08-02 2022-11-04 中科润美(青岛)材料科技有限公司 一种高速高温长寿命角磨机用润滑脂及其制备方法

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