JPH0129666B2 - - Google Patents

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JPH0129666B2
JPH0129666B2 JP59011765A JP1176584A JPH0129666B2 JP H0129666 B2 JPH0129666 B2 JP H0129666B2 JP 59011765 A JP59011765 A JP 59011765A JP 1176584 A JP1176584 A JP 1176584A JP H0129666 B2 JPH0129666 B2 JP H0129666B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ceramic
plate
base
plates
iron
Prior art date
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Expired
Application number
JP59011765A
Other languages
English (en)
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JPS60155383A (ja
Inventor
Minoru Masuda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitutoyo Corp
Original Assignee
Mitutoyo Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitutoyo Corp filed Critical Mitutoyo Corp
Priority to JP1176584A priority Critical patent/JPS60155383A/ja
Publication of JPS60155383A publication Critical patent/JPS60155383A/ja
Publication of JPH0129666B2 publication Critical patent/JPH0129666B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、各種測定作業、罫書作業等を行なう
際に基準台として利用される定盤に関する。
〔背景技術〕
従来、定盤には、天然石材が利用されることが
多かつたが、天然石材の近時における入手困難性
や天然石材の加工の困難性等から、その代替品と
してセラミツクス材料が注目されている。しかし
ながら、セラミツクス製の定盤は、耐摩耗性、不
錆性等の特性を発揮できる反面、定盤のように少
なくともある程度以上の大きさを要求されるもの
にあつては、焼結炉を大型化して全体として大掛
りな設備を必要とする等の理由から高価なものと
なる。また、定盤にはその使用の際の安定性から
ある程度の重量を要求されるが、従来のセラミツ
クス製の定盤にあつては軽量なため使用に際して
の不安定性を伴なうという欠点もある。
そこで、本出願人において、鉄製の基台の上端
面に1枚1枚はそれ程大きくはない複数のセラミ
ツクス板を接着して、セラミツクス板を焼結成型
する際の焼結炉の大型化という前述した欠点を解
消したが、なお、以下の如くの問題点を残すもの
であつた。
表面側のセラミツクス材料と、これらセラミ
ツクス材料が接着固定される鉄製の基台と、の
相互間では熱膨張率が大きく相違し、従つて、
長年の使用によりセラミツクス板が剥離した
り、破損したりする等、経時的な劣化を生じさ
せ易く、製品寿命上許容できないものである。
高精度測定においては、測定機器類或いは被
測定物だけでなく、これらの基準台としての定
盤にも作業基準温度下にて使用されることが求
められるが、熱伝導率の低いセラミツクス材料
にあつては馴染時間中にセラミツクス材料全体
がなかなか均一な温度になれず、鉄製の基台で
はセラミツクス材料の熱伝導率の低さを補つて
セラミツクス材料全体の迅速な温度均一化を助
けることのできるものではなかつた。これは、
馴染時間を長くするだけでなく、セラミツクス
材料全体、更には、定盤全体における複雑な歪
発生の紹来を意味し、測定精度上も不利益であ
る。また、このような不利益は大きな(広大
な)定盤になる程顕著に現われてくる。
鉄製の基台が重すぎるため、通常の取扱いに
おいても不便を生じ、測定機の稼動載物台とし
て利用する場合には極めて大きな問題となつ
た。また、鉄製であるため錆が生じるという問
題点をも有していた。
従つて、セラミツクス材料と、鉄製の基台とを
組合わせるだけでは、実用性の高い定盤を提供す
ることのできるものではなかつた。
〔発明の目的〕
本発明は、上述の如き問題点を解消するもので
あり、セラミツクス材料の有する特性を有効に発
揮させ、実用性の高い定盤を提供することにあ
る。
〔発明の構成〕
そのため本発明は、鉄製である場合に比べて軽
量でありながら適度な重量を備え且つ鉄製である
場合に比較して熱伝導率の大きなアルミニウム製
またはアルミニウム合金製の基台上に、一定厚さ
の複数枚のセラミツクス板を、相互に微小な幅の
隙間を開けて前後方向および左右方向に並べて接
着固定し、セラミツクス板の熱伝導率の低さをア
ルミニウム製等の基台で補つて馴染時間の短縮化
を図り、且つ、大きな定盤とする場合にあつても
基台側から接着固定部分(セラミツクス板)への
熱伝導を良好とし、また、全体として取扱い性に
優れ且つ安定性をも満足する適度な重量を実現さ
せ、更に、たとえセラミツクス板と基台との熱膨
張係数の差異による形状変形が生じてもこれら変
形は各セラミツクス間に設けられた微細の隙間に
より吸収されるようにして経時的劣化を一層確実
に解消させ、これにより前記目的を達成しようと
するものである。
〔実施例の説明〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図は本発明に係る定盤の第1実施例が示さ
れている。図中、四隅に脚部1を有するアルミニ
ウム製或いはアルミニウム合金(アルミニウム系
金属)製の基台2の上端面3は平滑に研磨され、
この上端面3上には、互いに同形の一定厚さの複
数のセラミツクス板4が前後方向および左右方向
に並べられて接着固定され、これら複数のセラミ
ツクス板4相互の間には微小な幅の隙間5が設け
られ、複数のセラミツクス板4の上端面は、互い
に同一平面を形成するように、接着固定後に更に
研磨されている。なお、隙間5は図面中誇張して
表現されている。
前記基台2がアルミニウム製である場合、その
熱伝導率は0.53cal/sec・cm・Kであり、鉄の熱
伝導率0.18cal/sec・cm・Kに比較して十分大き
な値を有している。また、基台2がアルミニウム
合金である場合には、組合わされる金属材により
その熱伝導率は変化するが、おおむね前記熱伝導
率と同程度の大きさを有している。また、鉄の比
重が7.87g/c.c.程度であるのに対しアルミニウム
の比重は2.70g/c.c.程度であり、鉄製である場合
に比較して十分な軽量化が図られるとともに、適
度な重量性を残した値である。このような比重に
ついても、基台2がアルミニウム合金である場合
にも略同程度の値を有することとなる。
このような本実施例によれば次のような効果が
ある。
実際の使用に際して被測定物や各種測定機器類
が直接載置されるセラミツクス板4が、高剛性、
耐摩耗性、高硬度等の定盤に求められる種々の特
徴を備えるものであるため、天然石材を用いるこ
となく、天然石材を用いた場合と同等の実用性を
備えさせることができる。
また、上端面3上に全体として一枚板状の大き
なセラミツクス板を用いるものではなく、複数の
セラミツクス板4を貼合わせるものであるため、
セラミツクス板4が小さなものでも足り、大きな
焼結炉を要することがなく且つ1枚1枚の高精度
研磨も容易である。しかも、上端面3上に1枚1
枚のセラミツクス板4を順次接着固定して全体と
して広い面積の平滑面を形成することができ、高
い精度を有し且つ種々の大きさの定盤とすること
が容易である。更に、上端面3上に複数のセラミ
ツクス板4を接着した後に全体の表面を一括に研
磨することができ、平滑な基準面を極めて簡易に
製作できる。
また、基台2がアルミニウム製またはアルミニ
ウム合金製であり、その熱伝導率が鉄製の場合に
比べて十分大きな値を有するものであるところか
ら、セラミツクス板4は熱伝導率が低くとも、セ
ラミツクス板4を貼付けた基台2側から鉄製の場
合に比べて迅速に熱伝導を行ない、セラミツクス
板4全体、更には、定盤全体の温度の均一化を促
進することができる。したがつて、馴染時間を短
縮できるとともに、温度差による複雑な歪発生を
防止して高精度測定を行なうことができる。
また、上端面3がアルミニウム製またはアルミ
ニウム合金製であるため、鉄製である場合のよう
に重すぎるということもなく、しかも、セラミツ
クス板4と組合わせても全体として軽量すぎて安
定性に欠けるということもない。また、錆が生ず
る恐れもない。
更に、各セラミツクス板4の相互間には隙間5
が形成されているため、この隙間5において基台
2とセラミツクス板4との熱膨張係数の相違によ
る歪が吸収され、経時的劣化(剥離やひび割れ
等)が生じにくいという効果がある。
次に、前記以外の実施例につき説明するが、前
記実施例と同一若しくは近似するものは同一符号
を用い説明を省略若しくは簡略にする。
第2図には第2実施例が示されている。この第
2実施例では、セラミツクス板4の例えば中央部
に貫通孔11が形成されるとともに、上端面3の
これら各貫通孔11と重なり合う位置には、内周
面がねじ孔とされた円環状の雌ねじ管12が埋設
されている。このような第2実施例によれば、前
記第1実施例と同様の効果を奏する他、ねじ加工
等の困難な加工をセラミツクス板4に直接施すこ
となく、前記雌ねじ管12により被取付器、ワー
ク台、基準器等を取付けることができる。
第3図には第3実施例が示されている。この第
3実施例では隙間5内に磁性体13が埋設されて
いる。この磁性体13は金属片が前記隙間5内に
挿入されてなるものであつてもよいが、金属粉が
含有された接着材、充填材等からなるものであつ
てもよい。このような第3実施例によれば、前記
第2実施例と同様な効果を奏する他、更に、前記
磁性体13よりなる謂わゆる磁性体領域によりセ
ラミツクス板4上に直接マグネチツクスタンド等
を磁力固定することができるため、一層便宜であ
る。
なお、実施にあたり、各セラミツクス板4は互
いに同形であるとしたが、異形のものであつても
よい。但し、同形であれば、製造効率に優れる。
また、セラミツクス板4を焼結形成する際に、磁
性材料を混入させる等して同時焼結させるものと
し、セラミツクス板4中に磁性領域が直接焼結さ
れるものであつてもよい。また、これらの磁性領
域を設ける場合に、基台2の下端面側に磁石を設
けて磁力作用を強化させる等してもよい。
〔発明の効果〕
上述のように本発明によれば、セラミツクス材
料の特性を有効に発揮させ、実用性の高い定盤を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図は夫々本発明に係る定盤の第1〜3
実施例を示す一部を切欠いた斜視図である。 2…基台、3…上端面、4…セラミツクス板、
5…隙間、12…雌ねじ管、13…磁性体。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 アルミニウム製又はアルミニウム合金製の基
    台上に、一定厚さの複数枚のセラミツクス板が、
    相互に微小な幅の隙間を開けて前後方向および左
    右方向に並べられて接着固定されていることを特
    徴とする定盤。
JP1176584A 1984-01-24 1984-01-24 定盤 Granted JPS60155383A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1176584A JPS60155383A (ja) 1984-01-24 1984-01-24 定盤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1176584A JPS60155383A (ja) 1984-01-24 1984-01-24 定盤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60155383A JPS60155383A (ja) 1985-08-15
JPH0129666B2 true JPH0129666B2 (ja) 1989-06-13

Family

ID=11787069

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JP1176584A Granted JPS60155383A (ja) 1984-01-24 1984-01-24 定盤

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5290900A (en) * 1976-01-27 1977-07-30 Toshiba Ceramics Co Stool

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5290900A (en) * 1976-01-27 1977-07-30 Toshiba Ceramics Co Stool

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Publication number Publication date
JPS60155383A (ja) 1985-08-15

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